JP3233904B2 - 自動溶接装置 - Google Patents

自動溶接装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動溶接装置に関
し、特に、溶接の異常を検知する自動溶接装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から電気アークを利用したアーク溶
接を行う自動溶接装置が存在する。図4は、従来の自動
溶接装置の概略構成図である。図4において、自動溶接
装置は、母材1に対してアーク溶接の一種であるMAG
溶接を施工するために、溶加材である溶接ワイヤ2、電
気アークを生成するための溶接トーチ3、母材1と溶接
ワイヤ2間に送給系4を介して所定の溶接電流及び溶接
電圧を与える溶接電源5とを備える。
【0003】アーク溶接においては、母材1と溶加材2
間に与える溶接電流と溶接電圧の値が溶接条件の主要因
子である。従って、溶接電源5から出力される溶接電流
及び溶接電圧は、あらかじめ実験などで得られた適正溶
接条件に基づいた所定の溶接電流値及び溶接電圧値に設
定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶接電
源5において、上記適正溶接条件に基づいた所定の溶接
電流値及び溶接電圧値が設定された場合であっても、溶
接電源5から出力される溶接電流及び溶接電圧は、通電
接続箇所の接触不良、送給系4の送給不良などによる送
給系4の抵抗変化、又は出力される溶接電流及び溶接電
圧を計測する計測器の故障や較正不良などにより、実際
は、上記適正溶接条件に基づいた所定値の溶接電流及び
溶接電圧が出力されない場合がある。
【0005】このような場合、溶接不良(溶接異常)が
起きるため、自動溶接であるにもかかわらず、従来か
ら、溶接状況を監視する溶接士が、溶接中、常時、溶接
状況を監視する必要があり、効率が悪かった。
【0006】従って、本発明の目的は、溶接中における
溶接士の常時の監視を不要とする自動溶接装置を提供す
ることである。
【0007】さらに、本発明の目的は、溶接中における
溶接異常を検知する自動溶接装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の自動溶接装置の構成は、溶接電流及び溶接電
圧を母材と溶加材間に与えて溶接を行う自動溶接装置に
おいて、溶接電流と溶接電圧を供給する溶接電源と、溶
接電源から出力される溶接電流の値又は溶接電圧の値に
対応するそれぞれ溶接電流信号又は溶接電圧信号の周波
数成分を解析する周波数解析部と、周波数成分の全周波
数帯域に対する所定周波数帯域の割合に基づいて、溶接
異常を検知する検知部とを有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲が、本
実施の形態に限定されるものではない。
【0010】図1は、本発明の実施の形態における自動
溶接装置の概略構成図である。図1において、自動溶接
装置は、従来の構成と同様に、母材1に対してアーク溶
接の一種であるMAG溶接を施工するために、溶加材で
ある溶接ワイヤ2、電気アークを生成するための溶接ト
ーチ3、母材1と溶接ワイヤ2間にワイヤ送給系4を介
して所定の溶接電流及び溶接電圧を与える溶接電源5と
を備える。そして、本発明の実施の形態における自動溶
接装置は、さらに、溶接電源5から出力される実際の溶
接電流又は溶接電圧の値に対応する溶接電流信号又は溶
接電圧信号S10の周波数を解析する周波数解析装置6
と、それから得られた周波数分布に基づいて、溶接の異
常を検知する検知部であるパーソナルコンピュータ(パ
ソコン)7とを備える。
【0011】このような構成の自動溶接装置において、
本発明の実施の形態においては、溶接電源2から出力さ
れる実際の溶接電流又は溶接電圧の値に対応するそれぞ
れ溶接電流信号又は溶接電圧信号S10がリアルタイム
に周波数解析装置6に入力される。
【0012】周波数解析装置6は、溶接電流信号又は溶
接電圧信号S10の周波数成分を例えば0.5Hz〜100kHz
の周波数帯域で解析する。その解析結果はパソコン7に
出力され、パソコン7は、その解析結果を例えば25段
階に分割する。
【0013】図2は、パソコン7の処理により得られる
溶接電流信号又は溶接電圧信号S10の周波数成分の周
波数分布図である。そして、図2(a)は、溶接状況が
良好な場合の周波数分布図であって、図2(b)は、溶
接状況が不良な場合の周波数分布図である。
【0014】発明者は、溶接電流又は溶接電圧を任意に
変化させて、溶接状況が良好な場合と不良な場合におけ
る周波数分布図を実験により求め、その特性を分析し
た。それによると、溶接状況が良好な場合は、図2
(a)に示すように、周波数分布がほぼ均一であるが、
溶接状況が不良な場合は、図2(b)に示すように、図
2(a)と比較して、低周波数帯域(およそ数100Hz以
下の周波数帯域)の周波数成分の頻度が多いことが判明
した。
【0015】従って、溶接電流信号又は溶接電圧信号S
10の周波数成分の全周波数帯域に対する低周波数帯域
の割合に基づいて、溶接状況の良好又は不良の判断、即
ち、溶接の異常を検知することができる。即ち、溶接状
況が良好な場合における割合の上限をしきい値としてあ
らかじめ実験などで求めておき、溶接中にリアルタイム
に求められる上記割合が上記しきい値より大きい場合
は、溶接状況が不良であると判断することができる。
【0016】図3は、本発明の実施の形態における自動
溶接装置における溶接状況異常検知方法の手順を示すフ
ローチャートである。ステップS1において、溶接が開
始されると、溶接電源5から溶接電流信号又は溶接電圧
信号S10がリアルタイムで周波数解析装置に入力され
る。そして、ステップS2において、周波数解析装置6
は、溶接電流信号又は溶接電圧信号S10の周波数成分
を解析し、その解析結果をパソコン7に入力する。パソ
コン7は、入力された解析結果に基づいて、上記図2の
ような周波数分布を求める。
【0017】さらに、ステップS3において、パソコン
7は、得られた周波数分布に基づいて、全周波数帯域
(0.5Hz〜100kHz)に対する所定周波数帯域(低周波数
(例えば数100Hz以下)帯域)の周波数成分の割合A
(所定周波数帯域の周波数成分頻度/全周波数帯域の周
波数成分頻度)を算出する。そして、ステップS4にお
いて、パソコン7は、算出された割合Aと、あらかじめ
実験などにより求めた所定のしきい値Ath(溶接状況が
良好な場合の上記割合)とを比較する。具体的には、割
合Aとしきい値Athとの比A/Athを算出する。
【0018】しきい値Athは、例えば以下のようにして
設定される。即ち、あらかじめ実験などにより、溶接電
流及び溶接電圧を任意に(適正溶接条件における溶接電
流値及び溶接電圧値から、溶接電流は例えば±5アンペ
ア毎、溶接電圧は例えば±0.5ボルト毎に)変化させ
て、各溶接状況を再現する。そして、それぞれの溶接状
況が所定の良好条件を満たす良好状態か否かを判断し、
良好状態と所定の良好条件を満たさない不良状態の境界
における上記割合Aをしきい値Athと設定する。
【0019】図3に戻って、ステップS4において求め
られた比A/Athが1以下、即ち、割合Aがしきい値A
thより小さい場合は、溶接状況は良好状態であると判断
され、そのまま溶接は継続される。
【0020】また、比A/Athが1より大きく1.1以下
である場合、即ち、割合Aがしきい値Athより10%を超
えない範囲で大きい場合は、軽度の溶接異常と判断され
る。この場合は、溶接を継続したまま、パソコン7は、
モニタに警告表示をしたり、スピーカから警告音を出力
することで、溶接士に軽度の溶接異常が発生した旨の警
告を行う(ステップS6)。さらには、点検指示が行わ
れてもよい。
【0021】そして、その軽度の溶接異常が所定時間
(例えば5分間)継続した場合、又は、比A/Athが1.
1より大きい場合、即ち、割合Aがしきい値Athより10
%を超えて大きい場合、パソコン7は、軽度の溶接異常
より重度の溶接異常と判断し、溶接を強制的に停止する
(ステップS7)。そのために、パソコン7は、図1に
示されるように、非常停止信号S11を溶接電源5に出
力し、溶接電源5からの溶接電流及び溶接電圧の供給を
停止する。
【0022】なお、本発明の実施の形態においては、よ
りきめ細かい溶接異常判断を行うために、溶接電流信号
及び溶接電圧信号の両方の周波数成分の上記割合Aに基
づいて、溶接異常の検知が行われてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上、本発明によれば、溶接電流及び溶
接電圧を母材と溶加材間に与えて溶接を行う自動溶接装
置において、溶接電流と溶接電圧を供給する溶接電源5
と、溶接電源から出力される溶接電流の値又は溶接電圧
の値に対応するそれぞれ溶接電流信号又は溶接電圧信号
S10の周波数成分を解析する周波数解析装置6と、周
波数成分の全周波数帯域に対する所定周波数帯域の割合
に基づいて、溶接異常を検知する検知部であるパーソナ
ルコンピュータ7とを有する自動溶接装置が提供され
る。
【0024】これにより、溶接中における溶接士の常時
監視なしに、溶接異常を検知することができるので、溶
接中における溶接士の作業が軽減される。従って、効率
的な自動溶接が達成され、ひいては、溶接コストの低減
に寄与する。
【0025】そして、溶接異常が検知された場合は、溶
接を停止することで、溶接不良を防止することができ
る。但し、軽度の溶接異常の場合は、まず、警告を発
し、すぐに溶接を停止しないことで、溶接電流又は溶接
電圧のゆれなどによる一時的な軽度な溶接異常による溶
接停止を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における自動溶接装置の概
略構成図である。
【図2】パソコン7の処理により得られる溶接電流信号
又は溶接電圧信号S10の周波数分布図である。
【図3】本発明の実施の形態における自動溶接装置にお
ける溶接状況の異常検知方法の手順を示すフローチャー
トである。
【図4】従来の自動溶接装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 母材 2 溶接ワイヤ 3 溶接トーチ 4 送給系 5 溶接電源 6 周波数解析装置 7 パーソナルコンピュータ S10 溶接電流信号又は溶接電圧信号 S11 非常停止信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−220978(JP,A) 特開 平10−235490(JP,A) 特開 昭59−209485(JP,A) 特開 昭61−33766(JP,A) 特公 平3−80586(JP,B2) 特公 平8−15657(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/095 B23K 31/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶接電流及び溶接電圧を母材と溶加材間に
    与えて溶接を行う自動溶接装置において、 該溶接電流と該溶接電圧を供給する溶接電源と、 該溶接電源から出力される該溶接電流の値又は該溶接電
    圧の値に対応するそれぞれ溶接電流信号又は溶接電圧信
    号の周波数成分を解析する周波数解析部と、所定の周波数帯域全域の周波数成分に対する所定周波数
    以下の周波数成分 の割合に基づいて、溶接異常を検知す
    る検知部とを有することを特徴とする自動溶接装置。
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JP4400714B2 (ja) * 2003-11-20 2010-01-20 株式会社安川電機 溶接システム
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