JP3233734U - サポーター固定バンド - Google Patents

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國雄 中川
國雄 中川
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【課題】均一の力を付加して肢位に固定するシンプルなバンド構造を備える骨折や捻挫等の患部へのギプス材の固定や患部を保護するサポーターを提供する。
【解決手段】骨折や捻挫等の患部の保護又は固定をするサポーター1であって、略矩形のサポーター本体部3と該本体部を肢位に固定するバンド6をふくみ、サポーター本体を略円筒形状にする連結部4とサポーター本体の位置決め部5を備える。バンドは、その一端がサポーター本体部の長手方向径の端部から該長手方向径の中点までの間に固定され、且つ、該サポーター本体部の長手方向径の長辺側径と該バンドの長手方向径とで挟まれた角度が鋭角をもって固定される。
【選択図】図1

Description

本考案は、整形外科における骨折等患部の固定装具や保護装具に関し、特に、装具を肢位に固定する構造に関する。
従来、骨折や捻挫等の患部へのギプス材を固定したり、患部を保護したりする装具(以下サポーターと呼ぶ)では、サポーターを肢位に固定するバンドを肢位の周方向に複数個所巻き付けている。その結果、サポーターの取付け手間が増える。また、サポーター構成部品数が多くなりコストもアップする。場合によってはバンド間のサポーターは浮き上がりが生じ、肢位に均一の力が付加されない傾向があった。
特許登録第6053769号 公報 特開2019−10246号 公報
骨折や捻挫等の患部へのギプス材の固定や患部を保護するサポーターにおいて、サポーターに均一の力を付加して肢位に固定するシンプルなバンド構造を提供する。
骨折や捻挫等の患部におけるギプス材の固定や患部を保護するサポーターにおいて、サポーターは本体部とサポーター本体を肢位に固定するバンドからなり、バンドの一端がサポーター本体の一端近傍からサポーター本体の経方向にも伸びるように設置されている構造を特徴とするサポーター。
本考案によって、バンドがサポーター本体に均一の力を付加してサポーター本体の部分的「浮き」を払拭し、サポーター本体が肢位に均一に圧接することができ、又サポーターの取り付け自体を簡便に行うことができる。
本考案のサポーターの概観図(写真) 本考案のサポーター展開図外側面 本考案のサポーター展開図内側面 本考案のサポーターの手首への位置決め図(写真) 本考案のサポーターの手首への取付け状態図1(写真) 本考案のサポーターの手首への取付け状態図2(写真) 本考案のサポーターの手首への取付け状態図3(写真) 本考案のサポーターの手首への取付け状態図4(写真) 本考案のサポーターの手首への取付け状態図5(写真) 本考案のサポーターの手首への取付け状態図6(写真)
本考案では、イ)サポーター本体を伸縮性のある生地を略矩形に成形し、その外側表面には起毛材を縫合している。ロ)サポーター本体の一端に、その経方向の位置を決める固定部を設けている。ハ)その経方向の位置決め固定部近傍に伸縮性のある固定バンドの一端を、実施例に示すようにやや経方向に伸びるように前腕方向に角度α(約40度)をつけて縫合し、この固定バンドでサポーター本体の外側を螺旋状に巻き付け、巻き終わりの固定バンドの他端をサポーター本体及び固定バンド自身に位置自在に締結できるようにしている。これによって、サポーター本体に均一の力を付加してサポーター本体の部分的「浮き」を払拭し、サポーター本体が肢位に均一に圧接することができ、又サポーターの取り付け自体を簡便に行うことができるようにしている。
以下、添付図面を参照して実施例を説明する。
まず、本実施形態に係る手首関節患部のサポーターの構成について説明する。
なお、本実施例は右手に関するものである。左手側は対称につき省略する。
図1は、サポーター1の斜視図(写真)である。
符号3はサポーター本体、符号4はサポーター本体を略円筒形状にする連結部、符号5はサポーター本体の位置決め部、符号6はサポーター本体を肢位に固定するバンドである。
図2は、サポーター本体3の連結部4を切断して開いた状態のサポーター本体の外側面を示す模式図である。
図3は、サポーター本体3の連結部4を切断して開いた状態のサポーター本体の内側面を示す模式図である。
以下に、各部について詳細に説明する。
図2、図3に示すように、サポーター本体3は平面形状が略矩形で、符号30は伸縮性、通気性、クッション性を有するポリエステルのダブルラッセル生地である。装着時に肢位と接する内側表面は皮膚への当たりを和らげるために細かい編み目をしており、その反対の外側表面は通気性を配慮しハニカム状のやや大きめの編み目をしている。
図2に示す符号31は表面が起毛したナイロンフレンチパイル材でサポーター本体3の略全面に縞状に縫合している。
連結部4は伸縮性のあるゴム紐を用いている。
位置決め部5はサポーター本体3の手先側にあり、その内側面に、図3に示す面ファスナー55を有している。
図2に示すように、符号6は伸縮性を有するバンドでその一端を、サポーター本体3の母指関節付近に、やや経方向に伸びるように前腕方向に角度α(約40度)をつけて縫合している。符号66はバンド6の外側の起毛表面を指している。図3の符号67はバンド6の内側の起毛なし表面を指している。符号68はバンド6の内側先端部に縫合した面ファスナーである。
次に、本実施形態に係るサポーターの装着手順について、図4から図10を参照しながら説明する。
図4に示すように、サポーター本体3に右手首患部を挿入し、右親指と右人差指の間に位置決めバンド5を通し、同面ファスナー55をサポーター本体3の外側の起毛表面31に固定し、同サポーター本体3の経方向の位置を決める。
図5は、同サポーター本体の経方向位置決め後、手の掌を示した写真で、サポーター本体へのバンドの巻き始めを示している。
図6は、サポーター本体へバンドを3/4周巻いた状態を示した写真である。
図7は、サポーター本体へバンドを約1周半巻いた状態を示した写真である。
図8は、サポーター本体へバンドを約21/3周巻き、巻き終わった状態を示した写真である。
図9は、バンドを巻き終わった手の甲側の状態を示した写真である。
図10は、バンドを巻き終わった手の掌側の状態を示した写真である。
このようにバンド6をサポーター本体の上から適度に締めながら、螺旋状に経方向に巻き上げ、固定バンド6の一端の面ファスナー68をサポーター本体3のフレンチパイル表面31と固定バンド6自身の起毛表面66に固定する。
なお、本実施例では、最初にサポーター本体を手首に挿入してジャストフィットするように符号4のゴム紐でサポーター本体を略円筒形状にしているが、必ずしもサポーター本体をこのように略円筒形状にする必要はなく、符号4の連結部を設けないサポーター本体でも構わない。その場合、サポーター本体の取付けの簡便さは悪化するが、サポーターの部分的「浮き」を払拭し、サポーターが肢位に均一に圧接することは得られる。
1 サポーター
3 サポーター本体
4 サポーター本体の連結部
5 サポーター本体の位置決め部
6 サポーターのバンド
30 サポーター本体の生地
31 フレンチパイル材
55 面ファスナー
66 起毛表面
67 起毛なし表面
68 面ファスナー
骨折や捻挫等の患部の保護又は固定をするサポーターであって、
サポーターは略矩形のサポーター本体部と該本体部を肢位に固定するバンドをふくみ、該バンドは、その一端がサポーター本体部の長手方向径の端部から該長手方向径の中点までの間に固定され、且つ、該サポーター本体部の長手方向径の長辺側径と該バンドの長手方向径とで挟まれた角度が鋭角をもって固定されている。
本考案では、イ)サポーター本体を伸縮性のある生地を略矩形に成形し、その外側表面には起毛材を縫合している。ロ)サポーター本体の一端に、その経方向の位置を決める固定部を設けている。ハ)その経方向の位置決め固定部近傍に伸縮性のある固定バンドの一端を、実施例に示すように前腕方向に角度α(約50度)をつけて縫合し、この固定バンドでサポーター本体の外側を螺旋状に巻き付け、巻き終わりの固定バンドの他端をサポーター本体及び固定バンド自身に位置自在に締結できるようにしている。これによって、サポーター本体に均一の力を付加してサポーター本体の部分的「浮き」を払拭し、サポーター本体が肢位に均一に圧接することができ、又サポーターの取り付け自体を簡便に行うことができるようにしている。
図2に示すように、符号6は伸縮性を有するバンドでその一端(図示B)を、サポーター本体部の長手方向径の端部(図示A)から該長手方向径の中点(図示0)までの間に固定され、且つ、該サポーター本体部の長手方向径(図示AC線分)の長辺側径(図示BC線分)と該バンドの長手方向径(図示BD線分)とで挟まれた角度(図示α)が約50度をもって縫合している。符号66はバンド6の外側の起毛表面を指している。図3の符号67はバンド6の内側の起毛なし表面を指している。符号68はバンド6の内側先端部に縫合した面ファスナーである。

Claims (1)

  1. 骨折や捻挫等の患部におけるギプス材の固定や患部を保護するサポーターにおいて、サポーターは本体部とサポーター本体を肢位に固定するバンドからなり、バンドの一端がサポーター本体の一端近傍からサポーター本体の経方向にも伸びるように設置されている構造を特徴とするサポーター。
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