JP3233593B2 - 断熱障子 - Google Patents

断熱障子

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JP3233593B2
JP3233593B2 JP05364497A JP5364497A JP3233593B2 JP 3233593 B2 JP3233593 B2 JP 3233593B2 JP 05364497 A JP05364497 A JP 05364497A JP 5364497 A JP5364497 A JP 5364497A JP 3233593 B2 JP3233593 B2 JP 3233593B2
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信太郎 菅間
稔 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱障子に係り、
例えば、引違い窓や片引き窓等の各種のサッシ窓に利用
できる。
【0002】
【背景技術】建物の窓を構成するサッシ窓として、通常
のサッシのほかに、断熱材を介在させた断熱サッシがあ
る。断熱サッシの障子は、通常、アルミなどの金属製の
室外部材および室内部材と、室内外部材を連結する合成
樹脂製の断熱材とからなる断熱形材で構成され、室外部
材および室内部材間での熱伝達を少なくして断熱性能を
高めていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
断熱形材を用いた障子においては、特に戸先側の竪框に
おいて、例えば、太陽の直射日光によって框の室外部材
が熱せられて室内部材との温度差が大きくなったり、冬
場等に外気の温度が低下して室内外の温度差が大きくな
って室外部材と室内部材との温度差が大きくなると、室
内部材と室外部材との熱膨張の程度が相違し、竪框が室
外側あるいは室内側へ凸となるように反ってしまうとい
う問題が生じるおそれがあった。このような問題は、建
物の外壁部分に配置される窓の障子に用いられる断熱形
材に限らず、例えば、浴室やサウナ室と他の空間とを区
画するドアや窓、さらには工場等において高温状態に維
持される空間や冷凍庫等の低温に維持された空間と他の
空間とを区画するドアや窓等、室内外の温度差が大きな
部分に配置される建具等に用いられる断熱形材にも生じ
るおそれがあった。
【0004】本発明の目的は、室内外の温度差による反
り変形量を軽減できる断熱障子を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の断熱障子は、
框、下框および左右の竪框を框組みして面材を組み込ん
だ断熱障子であって、前記左右の竪框のうちの少なくと
も戸先側の竪框は、室内部材および室外部材と、これら
の室内外部材を連結する少なくとも2つの断熱連結部と
を備えた断熱形材で構成され、かつこの断熱形材におけ
少なくとも一方の断熱連結部は、室内外部材を連結す
る連結壁に断熱用の孔を形成して構成されたものであ
る。
【0006】このような本発明の断熱障子では、室内外
部材を連結する2つの断熱連結部のうちの少なくとも一
、室内外部材に連結されかつ断熱用の孔が形成され
た連結壁で構成された断熱形材により、少なくとも戸先
側の竪框を構成しているので、室内外の温度差が大きく
なった場合には、室内部材および室外部材間で前記連結
壁を介して最小限の熱伝達が行われるため、室内外部材
の温度差を小さくでき、形材自体の反り変形量も軽減で
きる。また、断熱障子においては、上下の框に比べて長
さ寸法が大きく、召合せ框に比べて構造が単純であって
室内外部材が断熱材の室内側および室外側に完全に区画
されて配置された戸先側の竪框における反り変形量が最
も大きくなる。このため、戸先側竪框に、前述の室内外
温度差による反り変形量が小さな断熱形材を用いること
で、断熱障子における反り変形量も効果的に軽減でき
る。
【0007】また、前記連結壁での熱伝達は、連結壁に
形成する孔の大きさ、つまり室内外部材間を連結してい
る連結壁の面積で調整できるため、断熱形材を用いた障
子を設置する地域の気候等の条件に合わせて熱伝達量を
調整して、断熱性能と反り変形量とのバランスを適切に
設定することができる。
【0008】さらに、室内外部材は、2つの断熱連結部
で連結されているので、1つの連結部のみを設けた場合
に比べて連結強度を向上でき、連結壁に断熱用の孔を形
成した場合でも十分な強度を得ることができる。
【0009】ここで、前記断熱用の孔が形成された連結
壁には、前記孔を塞ぐ断熱性フィルムが貼られているこ
とが好ましい。断熱性フィルムで連結壁の孔を塞いでい
れば、その孔を介して空気が流通したり、雨水等が浸入
することが無くなるため、気密性や防水性を容易に確保
することができる。
【0010】また、前記2つの断熱連結部の他方の断熱
連結部は、室内外部材を連結する断熱材で構成されてい
てもよい。2つの断熱連結部の両方を、前記断熱用の孔
が形成された連結壁で形成してもよいが、一方の断熱連
結部を断熱用の孔が形成された連結壁で形成し、他方の
断熱連結部を断熱材で形成すれば、気密性や連結強度を
より向上できる。
【0011】さらに、前記断熱形材の室内部材における
室内面には、断熱性の被覆層が設けられていてもよい。
室内部材の室内面に断熱性の被覆層が設けられていれ
ば、断熱形材の断熱性能や防露性能をより向上できる。
【0012】なお、本発明の断熱障子においては、戸先
側の竪框以外の上框、下框、召合せ框(竪框)等は、前
記断熱形材で構成してもよいし、従来の室内外部材を断
熱材で連結した断熱形材を用いて構成してもよい。
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1〜3には、本発明を半外付
け形式の引違い窓1に用いた実施形態が示され、図1に
は引違い窓1の内観姿図が示され、図2には図1のII−
II線に沿った横断面図が示されている。
【0015】引違い窓1は、窓枠2および外障子3、内
障子4を備えている。窓枠2は、上枠11、下枠12と
左右の縦枠13とを四角枠状に接合して形成されてい
る。各枠11〜13は、図2に示すように、それぞれ非
鉄金属であるアルミ製の室外部材13Aと、アルミ製の
室内部材13Bと、これらの室内外部材13A,13B
をそれぞれ連結するウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂など
の樹脂製の断熱材13Cとで構成されている。
【0016】窓枠2内には、室外側に配置されて外側の
レール16でガイドされる外障子3と、室内側に配置さ
れて内側のレール17でガイドされる内障子4とが設け
られている。
【0017】これらの各障子3,4は、上框21,22
と、下框23,24と、左右の戸先側竪框25,26
と、外召合せ框27および内召合せ框28とをそれぞれ
框組みして構成されている。そして、各框21〜28の
内周面には、複層ガラス29がガスケット30を介して
嵌合されている。
【0018】各框21〜24,27,28は、それぞれ
アルミ製の室外部材27A,28Aと、アルミ製の室内
部材27B,28Bと、これらの室外部材27A,28
Aおよび室内部材27B,28Bを連結するウレタン樹
脂や塩化ビニル樹脂製の断熱材27C,28Cとで構成
されている。
【0019】一方、戸先側竪框25,26は、図3にも
示すように、アルミ製の室外部材25A,26Aと、ア
ルミ製の室内部材25B,26Bと、これらの室外部材
25A,26Aおよび室内部材25B,26Bを連結す
る2つの断熱連結部41,42とからなる断熱形材で構
成されている。
【0020】2つの断熱連結部41,42のうち、戸先
側(外周側)の連結部41は、他の框21〜24,27
〜28の断熱材27C,28Cと同じウレタン樹脂や塩
化ビニル樹脂製の断熱材45で構成されている。
【0021】一方、内周側の連結部42は、室外部材2
5A,26Aおよび室内部材25B,26Bに連続して
一体成形されたアルミ製の連結壁46で構成されてい
る。
【0022】この連結壁46には、プレス加工等によっ
て打ち抜かれた断熱用の孔47と、孔47間等に残され
たブリッジ部48とが形成され、連結壁46における熱
伝達率が所定の値になるように調整されている。すなわ
ち、連結壁46の熱伝達率は、連結壁46の孔47の大
きさや間隔(ブリッジ部48の寸法)および数で適宜設
定され、これにより熱伝達率を積極的に調整することが
できる。例えば、本実施形態では、各障子3,4の幅寸
法は約1700mm、高さ寸法は約2200mmであり、孔
47の竪框25,26の長手方向(上下方向)に沿った
長さは300mmに設定され、各孔47間の間隔寸法は1
0mmに設定されている。また、孔47は、竪框25,2
6が上下框21〜24に接続される上下両端部を除いた
中間部分に形成されている。
【0023】このような本実施形態において戸先側竪框
25,26を製造するには、室外部材25A,26Aお
よび室内部材25B,26Bと連結壁46とをアルミの
押出成形によって一体成形する。なお、断熱連結部41
部分は、室外部材25A,26Aおよび室内部材25
B,26Bと一体成形された突片部49Aおよび切断部
49Bによって断熱材45が注入される凹状のウレタン
注入ポケット49が構成されている。
【0024】この一体成形された各框25,26のウレ
タン注入ポケット49の切断部49Bをカッター等で切
断して分離し、その切断部分に断熱性シートを掛け渡し
た後、ウレタン樹脂や塩化ビニル樹脂等の断熱材45を
注入して硬化させる。そして、断熱材45が硬化した
後、連結壁46にプレス加工等で孔47を形成する。以
上により戸先側竪框25,26が製造される。
【0025】そして、他の框21〜24,27〜28と
竪框25,26とを接合して框組みし、複層ガラス29
を組み込むことで断熱障子3,4を製造し、この障子
3,4を窓枠2内に配置して引違い窓1とする。
【0026】この障子3,4の竪框25,26におい
て、室内外の温度差が大きくなって室外部材25A,2
6Aおよび室内部材25B,26B間に温度差が生じる
と、連結壁46のブリッジ部48を介して最小限の熱伝
達が行われ、各室外部材25A,26Aおよび室内部材
25B,26B間の温度差が小さくなり、反り変形量も
軽減される。なお、連結壁46を介した熱伝達率は、ブ
リッジ部48の面積つまり孔47の大きさや間隔で設定
される。
【0027】このような本実施形態によれば、戸先側竪
框25,26においては、室外部材25A,26Aおよ
び室内部材25B,26Bを連結する2つの断熱連結部
41,42のうち、内周側の連結部42を、室内外部材
25A,26A,25B,26Bに連続して一体成形さ
れて最小限の熱伝達を行うブリッジ部48を備えた連結
壁46で構成しているので、室内外部材25A,26
A,25B,26B間を断熱材45のみで連結した場合
に比べて、室内外部材25A〜26B間で熱を伝達でき
る。このため、障子3,4の室内外の温度差が大きくな
った場合でも、室内外部材25A,26A,25B,2
6B間の温度差を小さくでき、熱膨張の差も小さくでき
るため、竪框25,26における反り変形量を小さくす
ることができる。
【0028】従って、障子3,4において最も反り変形
量が大きくなる戸先側竪框25,26の反り変形量を押
さえることができ、障子3,4全体の反り変形量も小さ
くできる。
【0029】また、連結壁46における熱伝達量は、孔
47の大きさや間隔(ブリッジ部48の寸法)によって
調整することができる。このため、引違い窓1を設置す
る地域の気候風土等に合わせて熱伝達量を調整し、断熱
性能と反り変形量との相反する性能のバランスを適切に
設定することができる。
【0030】さらに、障子3,4において最も反り変形
量が大きくなる竪框25,26に連結壁46を設けて反
り変形量を軽減しているのに対し、障子3,4の断熱性
能は竪框25,26だけではなく他の框21〜28やガ
ラス29部分も加えた総合的な性能であるため、本実施
形態によれば、反り変形量を十分に軽減できる一方で熱
伝達による断熱性能の低下を非常に小さくすることがで
きる。すなわち、本実施形態による実験では、前記竪框
25,26を用いた引違い窓1における熱貫流率の低下
は、従来に比べて1%程度に押さえることができる一方
で、反り変形量は大幅に改善することができ、本実施形
態によれば、断熱性能と反り変形量とをバランスよく設
定することができた。
【0031】また、竪框25,26の断熱連結部42
は、室外部材25A,26A、室内部材25B,26B
と一体成形される連結壁46に、孔47をプレス加工す
ることで形成できるので、断熱材45を用いる場合に比
べて製造時間を短縮でき、生産効率も向上できる。すな
わち、断熱連結部41,42を共に断熱材45を注入し
て形成する場合には、一方の断熱材45が硬化しなけれ
ば他方の断熱材45を注入できないため、硬化に1日程
度かかるウレタン樹脂等を用いた場合には、竪框(断熱
形材)25,26の製造に2日以上必要であるが、本実
施形態の竪框25,26では、断熱材45を注入するの
は1箇所であるから、竪框25,26の製造時間を半減
でき、生産効率も向上することができる。
【0032】また、竪框25,26において、2つの断
熱連結部41,42を設けているため、室内外部材25
A,26A,25B,26B間の連結強度を向上でき、
連結部が1つの場合に比べて剛性の高い断熱形材を形成
することができる。特に、断熱連結部41を構成する断
熱材45は、竪框25,26に沿って連続して設けられ
ているので、連結強度を向上できる。
【0033】さらに、孔47が形成された連結壁46を
竪框25,26の内周側に設けたので、竪框25,26
の上下両端の開口から断熱連結部41,42間に空気が
流入し、孔47を通して流出した場合でも、その空気は
ガスケット30で遮られ、また竪框25,26の外周側
は断熱材45で塞がれているので、竪框25,26内に
流入した空気が室内側や室外側に流れることもなく、断
熱性能の低下を防止できる。また、断熱連結部41は連
続する断熱材45で構成されているので、断熱連結部4
1部分から断熱連結部41,42間に外気や雨水等が浸
入することもなく、この点でも竪框25,26つまりは
引違い窓1の気密性や防水性能を向上することができ
る。
【0034】なお、本発明は、前述の実施形態に限定さ
れない。例えば、前記実施形態では、連結壁46の孔4
7をプレス加工による打ち抜きによって形成していた
が、図4に示すように、連結壁46部分を完全に打ち抜
かずに断熱材45側に折り曲げて断熱用の孔47を形成
してもよい。要するに、孔47は、熱を伝達するブリッ
ジ部48が所定の寸法および間隔で設けられるように連
結壁46に形成すればよく、その具体的な実現手段は実
施にあたって適宜設定すればよい。
【0035】また、図5に示すように、竪框25,26
を構成する断熱形材において、室内外部材25A,26
A,25B,26B間を連結する2つの断熱連結部4
1,42の両方を、孔47およびブリッジ部48からな
る連結壁46で構成してもよい。このように2つの断熱
連結部41,42の両方を連結壁46で構成すれば、ウ
レタン樹脂等の断熱材45を充填する場合に比べて製造
時間を短縮でき、生産効率をより向上することができ
る。
【0036】この際、外周側の断熱連結部41の孔47
は、断熱性フィルム50で塞いでおくことが好ましい。
また、内周側の断熱連結部42の孔47も、断熱性フィ
ルム50で塞いでもよい。外周側の断熱連結部41に孔
47が形成されていると、竪框25,26の上下両端か
ら断熱連結部41,42間に流れ込んだ外気が孔47を
介して室内側に入ってくるおそれがあるが、この孔47
を断熱性フィルム50で塞いでおけば、孔47を介して
外気が流通したり、雨水が浸入することが無くなるた
め、気密性や防水性、断熱性を十分に確保することがで
きる。
【0037】また、図5に示すような、2つの断熱連結
部41,42の両方を連結壁46で構成した断熱形材の
室内部材25B,26Bの室内面には、断熱性の被覆層
を設けてもよい。この断熱性の被覆層は、例えば、室内
部材25B,26Bの室内面に樹脂フィルムをコーティ
ングしたり、樹脂成形品を嵌め合わすことで形成でき
る。このような断熱性の被覆層を室内部材25B,26
Bの室内面に設ければ、断熱形材の断熱性能や防露性能
を向上できる。なお、この断熱性被覆層は、図5の断熱
形材に限らず、他の断熱形材に適用してもよい。
【0038】また、図6に示すように、竪框25,26
を構成する断熱形材の2つの断熱連結部41,42のう
ち、外周側の断熱連結部41を、孔47およびブリッジ
部48からなる連結壁46で構成し、内周側の断熱連結
部42をウレタン樹脂などの断熱材45を介装して構成
してもよい。この場合も、図5の場合と同様に、外周側
の断熱連結部41の連結壁46には、孔47を塞ぐ断熱
性フィルム50を貼っておくことが好ましい。
【0039】さらに、本発明の断熱形材は、障子4,5
の竪框25,26に用いられるものに限らず、図7,8
に示すように外障子3や内障子4の下框23,24に用
いてもよい。すなわち、外障子3の下框23は、図7に
示すように、室外部材23Aおよび室内部材23Bと、
これらを連結する断熱連結部61〜63とを備えて構成
されている。つまり、外障子3の下框23は、高さ寸法
が大きいため、3つの断熱連結部61〜63で室外部材
23A、室内部材23Bを連結している。
【0040】そして、これらの断熱連結部61〜63の
うち、例えば、内周側(上部側)の連結部61を、孔4
7およびブリッジ部48を有する連結壁46で形成し、
他の連結部62,63を、ウレタン樹脂などの断熱材4
5で形成すればよい。
【0041】一方、内障子4の下框24は、図8に示す
ように、室外部材24Aおよび室内部材24Bと、これ
らを連結する断熱連結部71、72とを備えて構成され
ている。内障子4の下框24は、高さ寸法が下框23に
比べて小さいため、2つの断熱連結部71,72で室外
部材24A、室内部材24Bを連結している。
【0042】そして、これらの断熱連結部71,72の
うち、外周側(下部側)の連結部72を、孔47および
ブリッジ部48を有する連結壁46で形成し、内周側の
連結部71を、ウレタン樹脂などからなる断熱材45で
形成すればよい。なお、この場合、連結壁46を戸車の
取付部として利用することもでき、これにより戸車を強
固に固定することができる。
【0043】さらに、本発明の断熱形材は、竪框25,
26、下框23,24に用いられるものに限らず、上框
21,22や召合せ框27,28にも用いてもよい。つ
まり、本発明の断熱障子は、戸先側の竪框25,26の
みに前記断熱形材を用いたものに限らず、上框、下框、
召合せ框に前記断熱形材を用いたものでもよい。
【0044】但し、上框21,22や下框23,24
は、竪框25,26に比べて寸法が小さく反り変形量も
小さいため、本発明の断熱形材を用いなくてもよい。ま
た、内召合せ框28は、図2に示すように、外召合せ框
27の室内側に配置されて外気にそれほど触れず、室外
部材28Aと室内部材28Bとの温度差がそれほど大き
くならず反り変形量も小さいため、本発明の断熱形材を
用いなくてもよい。さらに、外召合せ框27も、室外部
材27Aが室内側まで回り込んで形成されていて反り変
形量も小さいため、本発明の断熱形材を用いなくてもよ
い。要するに、本発明の断熱形材は、特に障子3,4の
戸先側竪框25,26に適している。
【0045】また、断熱材45としては、ウレタン樹脂
や塩化ビニル樹脂を注入するものに限らず、合成樹脂製
の板状とされたものであって、各室内外部材間に配置さ
れてかしめられることにより、それら室内外部材を連結
するものであってもよい。要するに、本発明の断熱形材
は、室内外部材を2つ以上の断熱連結部で連結し、かつ
少なくとも1つの断熱連結部を、断熱用の孔が形成され
て熱を伝達するブリッジ部が残された連結壁で構成した
ものであればよく、その具体的な構造は実施にあたって
適宜設定すればよい。
【0046】また、本発明の断熱形材は、障子3,4の
框材として用いられる場合に限らず、窓枠の枠材、建物
の玄関や勝手口のドア、雨戸等に用いてもよく、さらに
は建物内の間仕切り壁等に設けられる障子やドア等に用
いてもよく、特に、室内外の温度差が大きくかつ断熱性
能が必要な各種の建具に利用することができる。
【0047】
【発明の効果】このような本発明の断熱障子によれば、
熱障子が設けられた室内外の温度差による反り変形量
を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の断熱形材を用いた引違い
窓を示す内観姿図である。
【図2】図1のII−II線に沿った横断面図である。
【図3】前記実施形態の断熱形材を用いた竪框を示す斜
視図である。
【図4】本発明の変形例である断熱形材を用いた竪框を
示す斜視図である。
【図5】本発明の他の変形例である断熱形材を用いた竪
框を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の変形例である断熱形材を用いた竪
框を示す斜視図である。
【図7】本発明の他の変形例である断熱形材を用いた下
框を示す断面図である。
【図8】本発明の他の変形例である断熱形材を用いた下
框を示す断面図である。
【符号の説明】
1…引違い窓、2…窓枠、3…外障子、4…内障子、2
3,24…下框、25,26…竪框、23A,24A,
25A,26A…室外部材、23B,24B,25B,
26B…室内部材、41,42,61,62,63,7
1,72…断熱連結部、45…断熱材、46…連結壁、
47…孔、48…ブリッジ部、50…断熱性フィルム。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上框、下框および左右の竪框を框組みし
    て面材を組み込んだ断熱障子であって、 前記左右の竪框のうちの少なくとも戸先側の竪框は、
    内部材および室外部材と、これらの室内外部材を連結す
    る少なくとも2つの断熱連結部とを備えた断熱形材で
    成され、かつこの断熱形材における前記断熱連結部の少
    なくとも一方の断熱連結部は、前記室内外部材を連結し
    かつ断熱用の孔が形成された連結壁で構成されている断
    障子
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の断熱障子において、前
    記断熱用の孔が形成された連結壁には前記孔を塞ぐ断熱
    性フィルムが貼られている断熱障子
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の断熱障子にお
    いて、前記2つの断熱連結部の他方の断熱連結部は、前
    記室内外部材を連結する断熱材で構成されている断熱
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の断熱
    において、前記室内部材の室内面には、断熱性の被覆
    層が設けられている断熱障子
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