JP3232979B2 - 飲料自動販売機 - Google Patents
飲料自動販売機Info
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Description
などのホット飲料,およびシロップなどのコールド飲料
を併売するカップ式飲料自動販売機に関する。
売機では、ホット飲料の原料であるコーヒー豆,粉末原
料などは原料箱に入れて機内に収容し、またコールド飲
料の原料であるシロップ,シロップ希釈用飲料水,炭酸
水などは機内に備えた冷却水槽で冷却するようにしてい
る。
にホット飲料用の温水タンク,冷却水槽に付設した冷凍
ユニットなどの発熱機器を搭載していることから、機内
温度は外気温度に較べて約10℃程度高くなり、このた
めに前記したホット飲料の原料(コーヒー豆,粉末原
料)は特別な高温対策を施さない限り機内の高温雰囲気
に曝されて品質が短期間で劣化し、販売飲料の風味が損
なわれる。
して低温状態に貯蔵する品質劣化防止策として、原料箱
を機内に画成した冷却室に収容し、かつこの冷却室へ機
内で生成した冷気を送り込んで原料を低温貯蔵するよう
にした原料の冷却方式が提案されている。また、前記冷
却方式の具体的な構成として、機内に組み込んだ先記の
冷却水槽の水面近くに吸気口を向けて送風ファンを配備
し、冷却水槽内に貯留した低温水の水面近くを流れる間
に冷やされた機内空気を送風ファン,送風ダクトを経由
して前記の冷却室内に送り込んで原料箱を冷却するよう
にし、併せて送風ファンの吸気口に連なる吸込風胴の中
には一端を水槽内の水に浸漬させた伝熱フィンを内蔵し
た構成のものが実開平3−37585号公報に開示され
ている。
の原料箱冷却装置を示すものである。図において、1は
キャニスタと呼ばれる粉末原料の供給機構を備えた原料
箱、2は原料箱1を収容した冷却室(断熱筐体)、3は
冷却水槽、4は冷却水槽3の水面近くに配置した送風フ
ァン、5は送風ファン4と冷却室2との間を結ぶ送風ダ
クトであり、水6を満たした冷却水槽3の槽内にはシロ
ップタンク7,シロップ飲料の希釈用水の冷却コイル8
などが浸漬配置されており、冷却水槽3に付設した冷凍
ユニット9で水6を冷却し、アジテータ10で貯留水を
攪拌するようにしている。
と、冷却水槽3の水面近くを通風して低温に冷やされた
冷気(点線矢印で表す)が送風ファン4に吸い込まれた
後、送風ダクト5を通じて冷却室2の室内に吹出し、原
料箱2を冷却する。これにより、原料箱1に収容した粉
末原料が機内温度よりも低温の状態で貯蔵されるなお、
ホット,コールド飲料の販売動作は次のように行われ
る。まず、ホット飲料は原料箱1から供給した粉末原料
と湯とをミキシングボゥル11で攪拌して調製し、ベン
ドステージ12に搬出されたカップ11に供給して販売
する。また、コールド飲料(例えばシロップ飲料)はシ
ロップタンク7から注出したシロップと冷却コイル8を
通じて冷やした飲料希釈用水をカップ13に供給して調
製,販売する。
た従来構成の原料冷却方式では空気の冷却能力が小さ
く、発明者等が実機テストで調べたところでは、原料箱
1を収容した冷却室2の室内温度は高々外気温と同程度
までしか低下せず、外気温が30℃以上になる夏期で
は、原料箱1に収容した原料の品質が比較的短かい期間
で劣化してしまうことが明らかになった。かかる点、外
気温が30℃以上の周囲温度条件でも、冷却室2の室内
温度を25℃以下に維持できれは、品質劣化を防いでコ
ーヒー豆,粉末原料を長期間良好な状態に貯蔵できるこ
とが確認されている。
であり、その目的は前記課題を解決し、冷却水槽に貯え
た低温水の保有する冷熱を有効活用して機内に貯蔵の原
料を効果的に冷却できるよう改良した飲料自動販売機、
特にその原料冷却装置を提供することにある。
に、本発明によれば、原料箱を収容した冷却室に送風ダ
クトを介して接続した送風ファンに対し、その吸気側に
冷却水槽内に収容した低温の貯留水を冷却水として該冷
却水との熱交換により機内空気を冷却する熱交換器を備
え、該熱交換器で冷却した冷気を送風ファン,送風ダク
トを経由して冷却室内に送り込むように構成するととも
に、送風ファンをシロッコファンで構成し、かつそのフ
ァンケーシングの端面にはファン羽根の外径寸法よりも
径大な吸気口を開口し、ファン羽根を通過した送気流の
一部をファン羽根の外周より前記吸気口の周域を通じて
熱交換器側に吹き返すようにする。
揮させるために、前記構成における各部の構造を、具体
的に次記のように構成するものとする。 1)熱交換器がフィン・チューブ熱交換器であり、該熱
交換器を冷却水槽の上方に配置した送風ファンと組合わ
せてファンケーシングの吸気口に連結した吸込風胴内に
内蔵するとともに、ポンプを介して冷却水槽から汲み上
げた冷却水を熱交換器のチューブに流し、その冷却排水
を冷却水槽に還流すように配管する。
に設置した貯留水攪拌用のアジテータに組合わせ、その
アジテータモータでポンプを駆動する。 上記構成のように、送風ファンの吸気側に冷却水槽の低
温水をチューブに流して機内空気を冷却するフィン・チ
ューブ熱交換器を組合わせることにより高い冷却能力が
確保でき、原料箱を収容した冷却室の室内温度を十分に
下げて原料を品質劣化なしに長期間貯蔵することが可能
となる。
あるシロッコファンを採用し、そのファンケーシングの
吸気口をファン羽根の外径寸法よりも径大に開口してお
くことにより、熱交換器を経由して吸気口の中央部分か
らファンに吸い込まれた空気流は、ファン羽根の外周側
に抜け出た後、その一部はファンケーシングの吸気口周
域から漏れ出して熱交換器を内蔵した吸込風胴側に吹き
返し、機内側から新たに流入する空気流と合流した後に
熱交換器を経てファンに吸い込まれる。このようにファ
ン送気流の一部を熱交換器に還流して再冷却することに
より、ファンを通じて冷却室に送気される冷気の温度を
より一層低温化できる。
槽内に戻すようにしたので、冷却水槽の貯留水量が減少
することもなく、かつその送水ポンプを冷却水槽に装備
したアジテータに組合わせることで、アジテータの攪拌
羽根,およびポンプを同じアジテータモータで駆動する
ことができて構造が簡単となる。
構成を図1,図2に示す。なお、実施例の図中で図3に
対応する同一部材には同じ符号が付してある。図1にお
いて、原料箱1を収容した冷却室(断熱筐体)2に送風
ダクト5を介して接続した送風ファン4は、吸気口を下
に向けて冷却水槽3の上方に配置されており、該送風フ
ァン4の吸込口側に連ねて吸込風胴14を設けるととも
に、この風胴内には冷却水槽3の貯留水6を冷却水とし
て機内からファン4に吸い込む空気を冷却するフィン・
チューブ熱交換器15が収設されている。そして、熱交
換器15のチューブの入口パイプは送水ホース16を介
して送水ポンプ17に接続され、チューブの出口パイプ
は冷却水槽3の槽内に向けて開口しするように配管され
ている。また、前記の送水ポンプ17は独立したポンプ
として冷却水槽3に設置することもできるが、図示実施
例では送水ポンプ17をアジテータ10に組合わせてア
ジテータモータ10aに連結した攪拌羽根10bの駆動
軸上に設置し、アジテータモータでポンプ17を直接駆
動するようにしている。なお、18は冷却水槽3の中で
冷凍ユニットのエバポレータ周域に蓄氷した氷塊であ
り、この氷塊18が水中に融解し、アジテータ10によ
る水攪拌作用で冷却水槽3の貯留水を0〜2℃程度に保
つようにしている。
の送風ファン4,およびアジテータ10を運転すると、
送水ポンプ17を介して冷却水槽3から汲み上げた低温
の冷却水がフィン・チューブ熱交換器15のチューブに
流れ、同時に周囲から吸い込んだ機内の空気は熱交換器
15との熱交換で冷却され、ファン4,送風ダクト5を
経て冷却室2に送りこまれて原料箱1を保冷する。ま
た、断熱筐体としてなる冷却室2はその前面を断熱蓋2
aで覆い、かつ室内の後面下部に開口した冷気吹出口に
は風向板2bを設け、送風ダクト5の終端から室内に吹
出した冷気を上方域に導くようにしている。
とを組合わせた送風・冷却ユニットの詳細構造を図2に
示す。すなわち、送風ファン4はシロッコファン(多翼
形遠心ファン)であり、4aはファン羽根、4bはファ
ンケーシング、4cはファンモータであり、吸気口4d
はファンケーシング4bの下面に開口し、その周面に送
気口4eが開口している。また、ファンケーシング4b
に連ねて吸気側には吸込風胴14が連結されており、こ
の風胴内にプレートフィン・アンド・チューブ形熱交換
器としの熱交換器15が内蔵されている。ここで、送風
ファン4のファンケーシング4bはファン羽根4aの外
径寸法φよりも一回り径大であり、その下面全域に吸気
口4dを開口させている。つまり、吸気口4dはファン
羽根4aの外径φよりも径大に設定されている。なお、
ファンケーシング4b,吸込風胴14は結露発生防止の
ために、その周面には断熱材が貼付けてあり、また、風
胴14の底面には熱交換器15の表面から凝縮,滴下す
るドレンを下方の冷却水槽に導くための排水穴14aが
開口している。
1で述べたように熱交換器15のチューブに冷却水槽3
から冷却水を流すと、機内空気は矢印で表すように吸込
風胴14に流入し、熱交換器15のプレートフィンの間
を貫流して冷却された後、吸気口4dの中央部分を通っ
てファン4に吸い込まれる。また、ファン羽根4aの遠
心力で羽根の外周側に抜け出た送気流はファンケーシン
グ4bの送気口4eをより冷却室2(図1参照)に送風
されるが、一部の送気流は斜線矢印で表すようにファン
ケーシング4bの周面から吸気口4dの周域を通って吸
込風胴14へ吹き返し、この還流気流は新たに風胴14
に流入する気流と合流して再度熱交換器15を通過す
る。これにより、送風ファン4から冷却室に送気される
冷気温度がより一層低温になる。
売機に搭載して行った実機テストでは、外気温32℃で
原料箱1を収容した冷却室2の室内温度を25℃以下に
維持できることが確認されている。なお、このテストで
は冷却水槽3の水温が2℃,ファン・チューブ熱交換器
15に流す冷却水流量を0.5l/分とした。
ているので、次記の効果を奏する。 1)送風ファンの吸気側に、冷却水槽内に収容した低温
の貯留水を冷却水として該冷却水との熱交換により機内
空気を冷却する熱交換器を備え、該熱交換器で冷却した
冷気を送風ファン,送風ダクトを経由して冷却室内に送
り込むようにしたことにより、従来の原料冷却方式と較
べて冷却能力が格段に向上し、これにより外気温の高い
夏場でも原料箱に収容した原料を25℃以下の低温に保
って長期間良好な品質状態を維持できる。
ファン羽根の外径よりも径大に広げ、送気流の一部をフ
ァン羽根の外周側から熱交換器へ吹き返して再冷却させ
ることにより、送風ファンより冷却室に送り込む冷気温
度をより一層低めて原料の冷却能力を高めることができ
る。 2)熱交換器にフィン・チューブ熱交換器を採用し、冷
却水槽から熱交換器のチューブにポンプ送水した冷却排
水を再び冷却水槽に還流させるようにしたことで、冷却
水槽の貯留水を消費することもない。
装備のアジテータと組合わせ、アジテータモータで水攪
拌羽根と一緒にポンプを駆動するようにしたことによ
り、部品点数が少なくて済む。
構造を示す断面図
料系統図
Claims (3)
- 【請求項1】機内に原料箱、および冷却水槽を備え、か
つ前記原料箱を冷却室に収容し、該冷却室に機内で生成
した冷気を送り込んで原料を低温貯蔵するようにした飲
料自動販売機において、前記冷却室に送風ダクトを介し
て接続した送風ファンに対し、その吸気側に冷却水槽内
に収容した低温の貯留水を冷却水として該冷却水との熱
交換により機内空気を冷却する熱交換器を備え、該熱交
換器で冷却した冷気を送風ファン,送風ダクトを経由し
て冷却室内に送り込むとともに、送風ファンをシロッコ
ファンで構成し、かつそのファンケーシングの端面には
ファン羽根の外径寸法よりも径大な吸気口を開口し、フ
ァン送気流の一部をファン羽根の外周より前記吸気口の
周域を通じて熱交換器側に吹き返すようにしたことを特
徴とする飲料自動販売機。 - 【請求項2】請求項1記載の飲料自動販売機において、
熱交換器がフィン・チューブ熱交換器であり、該熱交換
器を冷却水槽の上方に配置した送風ファンと組合わせて
ファンケーシングの吸気口に連なる吸込風胴に内蔵する
とともに、ポンプを介して冷却水槽から汲み上げた冷却
水を熱交換器のチューブに流し、その冷却排水を冷却水
槽に還流すよう配管したことを特徴とする飲料自動販売
機。 - 【請求項3】請求項2記載の飲料自動販売機において、
ポンプを冷却水槽に設置した貯留水攪拌用のアジテータ
に組合わせ、そのアジテータモータでポンプを駆動する
ようにしたことを特徴とする飲料自動販売機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24270295A JP3232979B2 (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 飲料自動販売機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24270295A JP3232979B2 (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 飲料自動販売機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0991526A JPH0991526A (ja) | 1997-04-04 |
JP3232979B2 true JP3232979B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=17092982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24270295A Expired - Lifetime JP3232979B2 (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 飲料自動販売機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3232979B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009237958A (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | 飲料生成装置 |
-
1995
- 1995-09-21 JP JP24270295A patent/JP3232979B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0991526A (ja) | 1997-04-04 |
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