JP3232791B2 - 振動ジャイロ - Google Patents

振動ジャイロ

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JP3232791B2 JP18877593A JP18877593A JP3232791B2 JP 3232791 B2 JP3232791 B2 JP 3232791B2 JP 18877593 A JP18877593 A JP 18877593A JP 18877593 A JP18877593 A JP 18877593A JP 3232791 B2 JP3232791 B2 JP 3232791B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は振動ジャイロに関し、
特に、1つの軸を中心とする回転角速度とその軸に平行
しない他の軸を中心とする回転角速度とを検出すること
ができ、たとえば、ビデオカメラやカメラの手振れなど
を検出するために用いられる、振動ジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオカメラの手振れを検出する
ためには、図8に示すように、ビデオカメラのレンズ1
に対向するCCD素子2の主面に平行する平面内におけ
るX軸およびX軸に直交するY軸を中心とするそれぞれ
の回転角速度を検出するために、2つの振動ジャイロ3
および4が用いられている。この場合、2つの振動ジャ
イロ3および4は、それらの中心軸がX軸およびY軸に
それぞれ平行するように配置される。そして、一方の振
動ジャイロ3でX軸を中心とする回転角速度が検出さ
れ、他方の振動ジャイロ4でY軸を中心とする回転角速
度が検出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図8に示す
従来技術では、一方の振動ジャイロ3の駆動信号の周波
数と他方の振動ジャイロ4の駆動信号の周波数とを異な
った周波数にすればもちろんのこと、それらの周波数を
同じ周波数にしても、温度変化などによって、それらの
振動ジャイロ3および4が異なった周波数で振動し、そ
れらの振動ジャイロ3および4の間でうなりを生じ、そ
のうなりが各振動ジャイロ3および4からの回転角速度
を検出するための出力に重畳されるため、X軸を中心と
する回転角速度およびY軸を中心とする回転角速度を正
確に検出することができない。そのため、この従来技術
では、ビデオカメラの手振れ補正機構を誤動作してしま
うおそれがある。
【0004】さらに、図8に示す従来技術では、2つの
振動ジャイロが別々に配置されるため、位置決めが煩雑
であり、それぞれの振動ジャイロの回路部品が別々に必
要であるだけでなく、実装面積も大きい。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、実
装面積が小さく、かつ、互いに平行しない2つの軸を中
心とするそれぞれの回転角速度を検出することができ
る、振動ジャイロを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる第1の
振動ジャイロは、柱状の第1の振動体と、その中心軸が
第1の振動体の中心軸に平行しないように、その側面の
中間部が第1の振動体の側面の中間部に接合される柱状
の第2の振動体と、第1の振動体と第2の振動体との接
合面に対して互いに対称に傾斜する第1の振動体の側面
の2箇所部分に形成される2つの第1の圧電素子と、第
1の振動体と第2の振動体の接合面に対して互いに対称
に傾斜する第2の振動体の側面の2箇所部分に形成され
る2つの第2の圧電素子とを含む、振動ジャイロであ
る。
【0007】この発明にかかる第2の振動ジャイロは、
柱状の第1の振動体と、その中心軸が第1の振動体の中
心軸に平行しないように、その稜線の中間部が第1の振
動体の稜線の中間部に接合される柱状の第2の振動体
と、第1の振動体の稜線と第2の振動体の稜線とに平行
する平面に対して互いに対称に傾斜する第1の振動体の
側面の2箇所部分に形成される2つの第1の圧電素子
と、その平面に対して互いに対称に傾斜する第2の振動
体の側面の2箇所部分に形成される2つの第2の圧電素
子を含む、振動ジャイロである。
【0008】
【作用】第1の振動ジャイロにおいて、2つの第1の圧
電素子および2つの第2の圧電素子に駆動信号を入力す
れば、第1の振動体および第2の振動体は、それぞれ第
1の振動体と第2の振動体との接合面に直交する方向に
振動する。その状態で、第1の振動体の中心軸を中心に
して振動ジャイロを回転すれば、コリオリ力によって第
1の振動体の振動方向が変わり、2つの第1の圧電素子
間にその回転角速度に応じた信号が発生する。また、第
2の振動体の中心軸を中心にして振動ジャイロを回転す
れば、コリオリ力によって第2の振動体の振動方向が変
わり、2つの第2の圧電素子間にその回転角速度に応じ
た信号が発生する。
【0009】第2の振動ジャイロにおいて、2つの第1
の圧電素子および2つの第2の圧電素子に駆動信号を入
力すれば、第1の振動体および第2の振動体は、それぞ
れ第1の振動体の稜線と第2の振動体の稜線とに平行す
る平面に直交する方向に振動する。その状態で、第1の
振動体の中心軸を中心にして振動ジャイロを回転すれ
ば、コリオリ力によって第1の振動体の振動方向が変わ
り、2つの第1の圧電素子間にその回転角速度に応じた
信号が発生する。また、第2の振動体の中心軸を中心に
して振動ジャイロを回転すれば、コリオリ力によって第
2の振動体の振動方向が変わり、2つの第2の圧電素子
間にその回転角速度に応じた信号が発生する。
【0010】
【発明の効果】この発明によれば、第1の振動体の中心
軸を中心とする回転角速度と第2の振動体の中心軸を中
心とする回転角速度とを検出することができる、振動ジ
ャイロが得られる。この場合、第1の圧電素子および第
2の圧電素子に同じ周波数の駆動信号を入力すれば、第
1の振動体と第2の振動体とが同じ周波数で振動し、そ
れらの間にうなりが生じない。そのため、第1の振動体
および第2の振動体の中心軸を中心とするそれぞれの回
転角速度を正確に検出することができる。したがって、
この発明にかかる振動ジャイロを用いれば、ビデオカメ
ラの手振れ補正機構を誤動作しにくくできる。
【0011】さらに、この発明によれば、第1の振動体
と第2の振動体とが接合されているので、2つの振動ジ
ャイロを別々に配置する従来技術に比べて、実装面積が
小さくなる。
【0012】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0013】
【実施例】図1(A)はこの発明の一実施例を示す斜視
図であり、図1(B)はその正面図である。この振動ジ
ャイロ10は、たとえば3角柱状の第1の振動体12a
および第2の振動体12bを含む。第1の振動体12a
および第2の振動体12bは、それぞれ、たとえば、エ
リンバ,42Ni合金などの金属材料で形成される。な
お、第1の振動体12aおよび第2の振動体12bは、
金属材料以外に、たとえば、石英,ガラス,水晶,セラ
ミックなどの一般的に機械的な振動を生じる材料で形成
されてもよい。
【0014】第1の振動体12aおよび第2の振動体1
2bは、図2(A),図2(B)および図2(C)に示
すように、それらの側面の中央部を、たとえばたとえ
ば、銀ろう、はんだまたは接着剤で接着し、あるいは溶
着することによって、接合される。この場合、第1の振
動体12aおよび第2の振動体12bは、それらの接合
面の周囲を規定する第1の振動体12aの稜線と第2の
振動体12bの稜線とが直交するように接合される。し
たがって、第1の振動体12aおよび第2の振動体12
bの中心軸は、互いに平行しないねじれの位置にある。
なお、第1の振動体12aおよび第2の振動体12b
は、それらが金属材料以外の材料で形成される場合に
は、接着剤で接着することによって、あるいは溶接する
ことによって接合される。
【0015】第1の振動体12aの他の2つの側面の中
央部には、2つの第1の圧電素子14a,14aがそれ
ぞれ形成される。第1の圧電素子14aは、特に図2
(B)に示すように、たとえばセラミックからなる圧電
体層16aを含み、この圧電体層16aの両主面には、
電極18aおよび20aがそれぞれ形成されている。ま
た、圧電体層16aは、電極18aから電極20aへの
厚み方向に分極処理されている。そして、電極20a
が、第1の振動体12aの側面に接着される。
【0016】さらに、第2の振動体12bの他の2つの
側面の中央部には、2つの第2の圧電素子14b,14
bがそれぞれ形成される。第2の圧電素子14bは、特
に図2(C)に示すように、圧電体層16bと圧電体層
16bの両主面に形成される電極18bおよび20bと
を含み、圧電体層16bは、電極18bから電極20b
への厚み方向に分極処理されている。そして、電極20
bが、第2の振動体12bの側面に接着される。
【0017】また、接合された第1の振動体12aおよ
び第2の振動体12bは、図1(A)および図1(B)
に示すように、支持部材30で支持される。
【0018】支持部材30は、2枚の支持板32aおよ
び32bを含む。これらの支持板32aおよび32bの
一方主面には、2枚の金属板34aおよび34bがそれ
ぞれ接着される。これらの金属板34aおよび34bの
中央部は、たとえば中空半円球状の突起36aおよび3
6bとしてそれぞれ形成される。そして、それらの突起
36aおよび36bが第1の振動体12aおよび第2の
振動体12bの高さとほぼ同じ間隔を隔てて対向するよ
うに、支持板32aおよび金属板34aと支持板32b
および金属板34bとが、4本の支柱38a,38b,
38cおよび38dで接続される。この場合、4本の支
柱38a〜38dの両端部は、支持板32aおよび32
bと金属板34aおよび34bとに挿通され、それらに
接着される。
【0019】そして、2つの第1の圧電素子14a,1
4aの間の第1の振動体12aの稜線の中央部が金属板
34aの突起36aに、2つの第2の圧電素子14b,
14bの間の第2の振動体12bの稜線の中央部が金属
体34bの突起36bに、それぞれたとえば溶接するこ
とによって接合される。
【0020】また、2つの第1の圧電素子14a,14
aの2つの電極16a,16aと2つの第2の圧電素子
14b,14bの2つの電極16b,16bとには、駆
動信号を出力する駆動回路(図示せず)の出力端が接続
される。さらに、2つの第1の圧電素子14a,14a
の2つの電極16a,16aは、第1の検出回路として
の第1の差動増幅回路(図示せず)の2つの入力端にそ
れぞれ接続され、2つの第2の圧電素子14b,14b
の2つの電極16b,16bは、第2の検出回路として
の第2の差動増幅回路(図示せず)の2つの入力端にそ
れぞれ接続される。
【0021】この振動ジャイロ10では、駆動回路によ
って2つの第1の圧電素子14a,14aおよび2つの
第2の圧電素子14b,14bに同様の駆動信号が入力
され、それによって、第1の振動体12aおよび第2の
振動体12bが、それぞれ第1の振動体12aと第2の
振動体12bとの接合面に直交する方向に屈曲振動す
る。この場合、図3に示すように、第1の振動体12a
の両端部が上方に屈曲しているときには、第2の振動体
12bの両端部は下方に屈曲し、逆に、第1の振動体1
2aの両端部が下方に屈曲しているときには、第2の振
動体12bの両端部は上方に屈曲する。そのため、第1
の振動体12aの屈曲力と第2の振動体12bの屈曲力
とが第1の振動体12aおよび第2の振動体12bの中
央部で相殺される。したがって、第1の振動体12aお
よび第2の振動体12bは、支持部材30によって、外
部に振動を漏らすことなく安定的に支持される。
【0022】その状態で、第1の振動体12aの中心軸
を中心にして振動ジャイロ10を回転すれば、図4に示
すように、第1の振動体12aの無回転時の振動方向と
回転軸とに直交する方向にコリオリ力が生じ、そのコリ
オリ力によって第1の振動体12aの振動方向が変わ
り、2つの第1の圧電素子14a,14a間にその回転
角速度に応じた信号が発生する。そのため、第1の差動
増幅回路は、第1の振動体12aの中心軸を中心とする
回転角速度に相当する検出信号を出力する。
【0023】また、第2の振動体12bの中心軸を中心
にして振動ジャイロ10を回転すれば、コリオリ力によ
って第2の振動体12bの振動方向が変わり、2つの第
2の圧電素子14b,14b間にその回転角速度に応じ
た信号が発生する。そのため、第2の差動増幅回路は、
第1の振動体12bの中心軸を中心とする回転角速度に
相当する検出信号を出力する。
【0024】したがって、この振動ジャイロ10では、
第1の振動体12aの中心軸を中心とする回転角速度と
第2の振動体12bの中心軸を中心とする回転角速度と
を検出することができる。この場合、第1の圧電素子1
4aおよび第2の圧電素子14bに同じ周波数の駆動信
号が入力されるので、温度が変化しても、第1の振動体
12aと第2の振動体12bとが同じ周波数で屈曲振動
し、それらの間にうなりが生じない。そのため、第1の
振動体12aおよび第2の振動体12bの中心軸を中心
とするそれぞれの回転角速度を正確に検出することがで
きる。したがって、この振動ジャイロ10を用いれば、
ビデオカメラの手振れ補正機構を誤動作しにくくでき
る。
【0025】さらに、この振動ジャイロ10では、第1
の振動体12aと第2の振動体12bとが接合されてい
るので、図8に示す従来技術のように2つの振動ジャイ
ロを別々に配置する場合に比べて、実装面積が小さくな
る。
【0026】また、この振動ジャイロ10では、第1の
振動体12aと第2の振動体12bとが接合されている
ので、図8に示す従来技術のように2つの振動ジャイロ
を別々に配置する場合に比べて、容易に位置決めでき
る。
【0027】さらに、この振動ジャイロ10では、1つ
の駆動回路しか用いられないため、図8に示す従来技術
のように2つの振動ジャイロを別々に駆動する場合に比
べて、回路構成が簡単になる。
【0028】図5(A)はこの発明の他の実施例を示す
正面図であり、図5(B)はその側面図である。図5に
示す実施例では、図1に示す実施例と比べて、特に、第
1の振動体12aの2つの第1の圧電素子14a,14
aの間の稜線の中央部と第2の振動体12bの2つの第
2の圧電素子14b,14bの間の稜線の中央部とが接
合される。この場合、それらの稜線が直交するように、
第1の振動体12aおよび第2の振動体12bは接合さ
れる。また、第1の振動体12aおよび第2の振動体1
2bは、圧電素子が形成されていない側面が互いに平行
になるように接合される。したがって、第1の振動体1
2aおよび第2の振動体12bの中心軸は、互いに平行
しないねじれの位置にある。
【0029】さらに、第1の振動体12aにおいて圧電
素子が形成されていない側面の中央部が金属板34aの
突起36aに接合され、第2の振動体12bにおいて圧
電素子が形成されていない側面の中央部が金属体34b
の突起36bに接合される。
【0030】そして、図5に示す実施例でも、図1に示
す実施例と同様に駆動される。そのため、図5に示す実
施例でも、図1に示す実施例と同様に、それぞれの回転
角速度を検出することができ、実装面積が小さくなり、
容易に位置決めでき、かつ、回路構成が簡単になる。
【0031】また、図5に示す実施例では、図1に示す
実施例と比べて、特に第1の振動体12aと第2の振動
体12bとが点で接合されるので、第1の振動体12a
と第2の振動体12bとをたとえばスポット溶接によっ
て簡単に接合することができる。しかも、第1の振動体
12aおよび第2の振動体12bは、互いにほとんど緩
衝せず、効率よく屈曲振動する。
【0032】図6(A)はこの発明のさらに他の実施例
を示す正面図であり、図6(B)はその側面図である。
図6に示す実施例では、図5に示す実施例と比べて、特
に、金属板34aの突起36aに対向する第1の振動体
12aの側面の中央部に別の圧電素子15aが形成さ
れ、金属板34bの突起36bに対向する第2の振動体
12bの側面の中央部に別の圧電素子15bが形成され
る。なお、これらの別の圧電素子15aおよび15bの
圧電体層は、外側の面から内側の面に向かって分極処理
されている。
【0033】さらに、別の圧電素子15aの中央部が金
属板34aの突起36aに接合され、別の圧電素子15
bの中央部が金属板34bの突起36bに接合される。
【0034】図6に示す実施例では、上述の各実施例と
同様に駆動してそれぞれの回転角速度を検出することが
できるが、別の圧電素子15aおよび15bを帰還用と
して用い、別の圧電素子15aから2つの第1の圧電素
子14a,14aに駆動信号を帰還して第1の振動体1
2aを屈曲振動させ、かつ、別の圧電素子15bから2
つの第2の圧電素子14b,14bに駆動信号を帰還し
て第2の振動体12bを屈曲振動させることによって
も、それぞれの回転角速度を検出することができる。あ
るいは、別の圧電素子15aおよび15bを駆動用とし
て用い、2つの第1の圧電素子14a,14aから別の
圧電素子15aに駆動信号を帰還して第1の振動体12
aを屈曲振動させ、かつ、2つの第2の圧電素子14
b,14bから別の圧電素子15bに駆動信号を帰還し
て第2の振動体12bを屈曲振動させることによって
も、それぞれの回転角速度を検出することができる。こ
のように駆動信号を帰還すれば、駆動信号が安定する。
【0035】なお、上述の各実施例では、各圧電素子の
圧電体層がそれぞれ外側の面から内側の面に向かって分
極処理されているが、それらは内側の面から外側の面に
向かって分極処理されていてもよい。
【0036】あるいは、第1の振動体12aに形成され
る圧電素子の圧電体層がその外側の面から内側の面に向
かって分極処理され、かつ、第2の振動体12bに形成
される圧電素子の圧電体層がその内側の面から外側の面
に向かって分極処理されてもよく、その逆でもよい。こ
の場合、図7に示すように、第1の振動体12aの両端
部が上方に屈曲している場合には、第2の振動体12b
の両端部も上方に屈曲し、逆に、第1の振動体12aの
両端部が下方に屈曲している場合には、第2の振動体1
2bの両端部も下方に屈曲する。
【0037】また、上述の各実施例では、第1の振動体
12aおよび第2の振動体12bが直交するするように
接合されているが、これらは交差するように接合されて
いればよい。
【0038】さらに、上述の各実施例では3角柱状の第
1の振動体および第2の振動体が用いられているが、3
角柱状に限らず4角柱状,5角柱状,6角柱状などの多
角柱状あるいは円柱状の第1の振動体および第2の振動
体が用いられてもよい。この場合、第1の振動体と第2
の振動体との接合面に対して互いに対称に傾斜する第1
の振動体の側面の2箇所部分に2つの第1の圧電素子が
形成され、かつ、その接合面に対して互いに対称に傾斜
する第2の振動体の側面の2箇所部分に2つの第2の圧
電素子が形成されればよい。あるいは、第1の振動体1
2aおよび第2の振動体12bの接合される2つの稜線
に平行する平面に対して、互いに対称に傾斜する第1の
振動体の側面の2箇所部分に2つの第1の圧電素子が形
成され、かつ、互いに対称に傾斜する第2の振動体の側
面の2箇所部分に2つの第2の圧電素子が形成されれば
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施例を示す斜視図であ
り、(B)はその正面図である。
【図2】(A)は図1に示す実施例に用いられる第1の
振動体および第2の振動体を示す斜視図であり、(B)
はその正面図であり、(C)はその側面図である。
【図3】図1に示す実施例における第1の振動体および
第2の振動体の振動状態を示す図解図である。
【図4】図1に示す実施例における第1の振動体の無回
転時の振動方向と、回転軸と、コリオリ力の方向との関
係を示す図解図である。
【図5】(A)はこの発明の他の実施例を示す正面図で
あり、(B)はその側面図である。
【図6】(A)はこの発明のさらに他の実施例を示す正
面図であり、(B)はその側面図である。
【図7】図1、図5および図6に示す各実施例の変形例
における第1の振動体および第2の振動体の振動状態を
示す図解図である。
【図8】従来技術を示す図解図である。
【符号の説明】
10 振動ジャイロ 12a 第1の振動体 12b 第2の振動体 14a 第1の圧電素子 14b 第2の圧電素子 15a,15b 別の圧電素子 30 支持部材 32a,32b 支持板 34a,34b 金属板 36a,36b 突起 38a〜38d 支柱

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状の第1の振動体、 その中心軸が前記第1の振動体の中心軸に平行しないよ
    うに、その側面の中間部が前記第1の振動体の側面の中
    間部に接合される柱状の第2の振動体、 前記第1の振動体と前記第2の振動体との接合面に対し
    て互いに対称に傾斜する前記第1の振動体の側面の2箇
    所部分に形成される2つの第1の圧電素子、および前記
    接合面に対して互いに対称に傾斜する前記第2の振動体
    の側面の2箇所部分に形成される2つの第2の圧電素子
    を含む、振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】 柱状の第1の振動体、 その中心軸が前記第1の振動体の中心軸に平行しないよ
    うに、その稜線の中間部が前記第1の振動体の稜線の中
    間部に接合される柱状の第2の振動体、 前記第1の振動体の前記稜線と前記第2の振動体の前記
    稜線とに平行する平面に対して互いに対称に傾斜する前
    記第1の振動体の側面の2箇所部分に形成される2つの
    第1の圧電素子、および前記平面に対して互いに対称に
    傾斜する前記第2の振動体の側面の2箇所部分に形成さ
    れる2つの第2の圧電素子を含む、振動ジャイロ。
JP18877593A 1993-06-30 1993-06-30 振動ジャイロ Expired - Lifetime JP3232791B2 (ja)

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