JP3231302U - シールド及び顔面保護具 - Google Patents

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Abstract

【課題】フレームへの取り付けを円滑に行うことができるシールド、及び該シールド及びフレームを備える顔面保護具を提供する。【解決手段】シールド1は、顔の前側に配置されるフレームに脱着可能なシールド1であって、シールド板2と、シールド板2の側縁2a、2bから突出した突部3、4とを備え、突部3、4よりも下側にて、側縁2a、2bは突部3、4の下縁3a、4aに対して交差する方向に、直線的に延びる。好ましくは、突部3、4の下縁3a、4aの隣に形成され、フレームの爪が係止する上下に延びた長孔5、6を更に備える。フレームにシールド1を装着することによって、顔面保護具が組み立てられる。【選択図】図1

Description

本考案は、顔の前側に配置されるフレームに脱着可能なシールド、及び該シールドとフレームとを備える顔面保護具に関する。
フレーム及びシールドを備える顔面保護具が提案されている。シールドはフレームに取り付けられ、ユーザの顔の前に配置される。シールドの左右縁には、コの字形の切欠が形成され、該切欠をフレームのクリップ部分に挿入して、シールドはフレームに取り付けられる。切欠を設けることによって、シールドのより内側部分をクリップは保持することができる(特許文献1参照)。
特開2018−158119号公報
良好な衛生状態を保つべく、シールドは適宜交換される。そのため、シールドのフレームへの取り付け易さは重要である。
本開示は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、フレームへの取り付けを円滑に行うことができるシールド、及び該シールド及びフレームを備える顔面保護具を提供することを目的とする。
本開示の一実施例に係るシールドは、フレームに脱着可能なシールドであって、シールド板と、該シールド板の側縁から突出した突部とを備え、前記突部よりも下側にて、前記側縁は前記突部の下縁に対して交差する方向に、直線的に延びる。
本開示の一実施例に係る顔面保護具は、上述したシールドと、該シールドが取り付けられるフレームとを備える。
本開示に係るシールド及び顔面保護具にあっては、側縁に突部が形成され、突部よりも下側にて、側縁は下縁に対して交差する方向に、直線的に延びる。即ち、突部よりも下側において、側縁には凹凸が形成されない。そのため、下縁に沿ってシールドをフレームのクリップ部分に容易に挿入させることができる。
実施の形態1に係るシールドの略示正面図である。 フレームの略示斜視図である。 フレームの略示正面図である。 フレームの略示平面図である。 フレームの略示右側面図である。 図4のVI−VI線を切断線とした略示断面図である。 図6のVII−VII線を切断線とした略示部分拡大断面図である。 顔面保護具の略示斜視図である。 実施の形態2に係るシールドの略示正面図である。 顔面防護具の略示斜視図である。
(実施の形態1)
以下、本考案を実施の形態1に係るシールド1、フレーム10及び顔面保護具を示す図面に基づいて説明する。以下の説明では図に示す上下前後左右を使用する。なお左右方向は第1方向に対応し、前後方向は第2方向に対応し、上下方向は第3方向に対応する。図1は、シールド1の略示正面図である。シールド1は、四角形状をなすシールド板2を備える。シールド板2は、透明且つ柔軟な素材によって構成され、容易に曲げることができる。シールド板2は、ユーザの顔面を充分に覆うことができる上下寸法及び左右寸法を備える。
シールド板2の右縁2a上部に、右方に突出した右突部3が形成されている。該右突部3の下縁3aは、右縁2aに略直角である。右突部3の下側にて、下縁3a及び右縁2aによって、正面視倒立L形状の縁部7が形成されている。換言すれば、右突部3よりも下側にて、右縁2aは下縁3aに対して交差する方向に直線的に延び、右縁2aには凹凸が形成されない。ここで直線的とは、厳密な直線を意味せず、概ね直線であると認識できるものであればよく、若干折れ曲がるように延びる場合も含む。
シールド板2の左縁2b上部に、左方に突出した左突部4が形成されている。該左突部4の下縁4aは、左縁2bに略直角である。即ち、左突部4の下側にて、下縁4a及び左縁2bによって、倒立L形状の縁部7に対して略左右対称な形状を有する縁部8が形成されている。換言すれば、左突部4よりも下側にて、左縁2bは下縁4aに対して交差する方向に直線的に延び、左縁2bには凹凸が形成されない。右縁2a及び左縁2bは側縁に対応する。なお右縁2a及び左縁2bは、下縁3a、4aに対して傾斜してもよい。
下縁3aの左隣やや下側に、上下に延びた長方形状の長孔5が形成されている。長孔5の上端部の上下位置は、下縁3aと略同じである。下縁4aの右隣やや下側に、上下に延びた長方形状の長孔6が形成されている。長孔6の上端部の上下位置は、下縁4aと略同じである。なお長孔5、6は楕円形状であってもよい。
図2は、フレーム10の略示斜視図、図3は、フレーム10の略示正面図、図4は、フレーム10の略示平面図、図5は、フレーム10の略示右側面図である。フレーム10は、前フレーム部11、右フレーム部13及び左フレーム部15を備える。前フレーム部11は第1フレーム部に対応する。右フレーム部13及び左フレーム部15は第2フレーム部に対応する。
前フレーム部11は左右に延び、前フレーム部11の左右両端部は後方に向けて曲がる。前フレーム部11の右端部11aに右クリップ部12が設けられている。右クリップ部12は板状をなし、その一面が前記右端部11aの右側面に対向する。右クリップ部12の後端部は前記右側面に連結し、右クリップ部12は、前側が自由端の片持ち梁状に構成されている。右クリップ部12と前記右側面との間には隙間17が形成される。右クリップ部12は、左右方向に弾性変形することができる。即ち、前記右側面に接近するか又は離れる方向に弾性変形することができる。
図4に示すように、右クリップ部12の前端部左側面には、左方に突出した爪12aが形成されている。爪12aの前面は、前方に向かうに従って、より右側に位置するように、傾斜する。換言すれば、前後方向にて、前フレーム部11に近づくに従って、右フレーム部13から離れるように傾斜する。
前記右端部11a後端に、右フレーム部13が連結する。詳細は後述するが、右フレーム部13の前端部に上下方向に延びる軸13bが形成され、該軸13bが前記右端部11aに回転可能に連結する。
前フレーム部11の左端部11bに左クリップ部14が設けられている。左クリップ部14は板状をなし、その一面が前記左端部11bの左側面に対向する。左クリップ部14の後端部は前記左側面に連結し、左クリップ部14は、前側が自由端の片持ち梁状に構成されている。左クリップ部14と前記左側面との間には隙間18が形成される。左クリップ部14は、左右方向に弾性変形することができる。即ち、前記左側面に接近するか又は離れる方向に弾性変形することができる。前フレーム部11、右クリップ部12及び左クリップ部14は、一体成形されている。
図4に示すように、左クリップ部14の前端部右側面には、右方に突出した爪14aが形成されている。爪14aの前面は、前方に向かうに従って、より左側に位置するように、傾斜する。換言すれば、前後方向にて、前フレーム部11に近づくに従って、左フレーム部15から離れるように傾斜する。
前記左端部11b後端に、左フレーム部15が連結する。後述するように、左フレーム部15の前端部に上下方向に延びる軸が形成され、該軸が前記左端部11bに回転可能に連結する。
前フレーム部11の左右方向中央部分に、二つのパッド部16が左右にそれぞれ設けられている。パッド部16は下方に突出する。
図6は、図4のVI−VI線を切断線とした略示断面図、図7は、図6のVII−VII線を切断線とした略示部分拡大断面図である。図6に示すように、前フレームの右端部11aには、前方に向けて窪んだ凹部11cが形成されている。凹部11cの右部及び後部は開口しており、前述の爪12aは凹部11cの右側に配置され、右端部11aに干渉しない。なお凹部11cの左部が開口していてもよい。図7に示すように、凹部11cの上側及び下側それぞれに、上下方向を軸方向とした軸孔11dが形成されている。なお、軸孔11dは上下に貫通していてもよいし、貫通していなくてもよい。
図6に示すように、右フレーム部13の前端部には、前方に突出した二つの軸支部13a、13aが設けてある。二つの軸支部13a、13aは上下に並ぶ。図7に示すように、上側の軸支部13aには、上方に突出した軸13bが設けてあり、下側の軸支部13aには、下方に突出した軸13bが設けてある。上側の軸13bは、凹部11cの上側の軸孔11dに回転可能に挿入され、下側の軸13bは凹部11cの下側の軸孔11dに回転可能に挿入される。
なお右端部11aと同様に、左端部11bにも凹部及び軸孔が形成され、右フレーム部13と同様に、左フレーム部15にも、二つの軸支部及び二つの軸が形成されているが、右端部11a及び右フレーム部13と同様な構成であるので、その詳細な説明を省略する。
前フレーム部11、右フレーム部13及び左フレーム部15は、それぞれ、別体として成型され、右フレーム部13及び左フレーム部15を前フレーム部11に組み付けることによって、フレーム10が組み立てられる。
図8は、顔面保護具の略示斜視図である。フレーム10にシールド1を装着することによって、顔面保護具が組み立てられる。組み立ては以下のように行われる。シールド1の下縁3a、4aの下側部分を、下縁3a、4aに沿って、右クリップ部12と右端部11aの間の隙間17、及び左クリップ部14と左端部11bの間の隙間18に挿入する。爪12a、14aの前面は傾斜しているので、シールド1を隙間17、18に円滑に挿入することができる。爪12a、14aは長孔5、6に挿入され、長孔5、6の縁に係止する。
なお爪12aを複数形成し、前後に並べてもよく、また爪14aを複数形成し、前後に並べてもよい。複数形成することよって、長孔5、6に係止されやすくなる。
実施の形態1にあっては、右縁2a及び左縁2bに右突部3及び左突部4をそれぞれ形成し、右突部3及び左突部4よりも下側において、右縁2a及び左縁2bは、下縁3a、4aに対して交差する方向に、直線的に延びる。即ち、右突部3及び左突部4のよりも下側において、右縁2a及び左縁2bには凹凸が形成されない。そのため、下縁3a、4aに沿ってシールド1をフレーム10のクリップ部分に容易に挿入させることができる。
またフレーム10に装着されたシールド1に、左右軸回りの外力が作用しても、爪12a、14aは長孔5、6の縁に接触するので、丸孔に比べて、シールド1は位置ずれしにくく、また外れにくい。
右クリップ部12は右端部11aの右側面に配置され、左クリップ部14は、左端部11bの左側面に配置されている。即ち、右クリップ部12及び左クリップ部14は、左右方向において、前フレーム部11の反対側(前フレーム部11の外側)に配置されている。そのため、シールド1のフレーム10への取り付けを円滑に行うことができる。
また右クリップ部12及び左クリップ部14は、右フレーム部13及び左フレーム部15に対して接近するか又は離れる方向に弾性変形することができるので、シールド1の挿入を円滑に行うことができ、またシールド1を保持することができる。
また右クリップ部12及び左クリップ部14は爪12a、14aを備えるので、爪12a、14aを長孔5、6に挿入して、フレーム10にシールド1を係止させることができる。
また爪12a、14aの前面が傾斜しているので、シールド1を隙間17、18に挿入した場合、シールド1は前記前面によって、後方に案内され、シールド1をフレーム10に円滑に取り付けることができる。
また右クリップ部12、左クリップ部14及び前フレーム部11は一体成形されているので、金型による大量生産が可能である。
また前フレーム部11と、右フレーム部13と、左フレーム部15とは別体であり、各フレーム部の構成を簡素化することができ、大量生産が可能になる。また各フレーム部を組み立てることによって、容易にフレーム10を製造することができる。組み立てた後に分解することもできる。
右フレーム部13及び左フレーム部15は、上下方向に延びる軸を介して前フレーム部11に接続され、軸回りに回転可能である。そのため、不使用時には、右フレーム部13及び左フレーム部15を内側に折り畳み、フレーム10を小さな収納空間に収めることができる。
実施の形態1においては、顔面防護具をユーザが装着した場合、ユーザの顔面全体を覆うことができる。また図8に示すように、シールド1は前方に突出するように、曲がるので、ユーザの顔面とシールド1との間に隙間が形成され、蒸れにくい。
(実施の形態2)
以下、本考案を実施の形態2に係るシールド、フレーム10及び顔面保護具を示す図面に基づいて説明する。実施の形態2に係る構成の内、実施の形態1と同様な構成については、同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。図9は、シールドの略示正面図である。
実施の形態2に係るシールド20は、実施の形態1に係るシールド1と異なり、横長のシールド板21を備える。シールド板21は、ユーザの両目を充分に覆うことができる上下寸法及び左右寸法を備える。
シールド板21の右縁21a上部に、右方に突出した右突部22が形成されている。該右突部22の下縁22aは、右縁21aに略直角である。即ち、右突部22の下側にて、下縁22a及び右縁21aによって、正面視倒立L形状の縁部27が形成されている。
シールド板21の左縁21b上部に、左方に突出した左突部23が形成されている。該左突部23の下縁23aは、左縁21bに略直角である。即ち、左突部23の下側にて、下縁23a及び左縁21bによって、正面視倒立L形状の縁部27に対して略左右対称な形状を有する縁部28が形成されている。
下縁22aの左隣やや下側に、上下に延びた楕円形状の長孔24が形成されている。長孔24の上端部の上下位置は、下縁22aと略同じである。下縁23aの右隣やや下側に、上下に延びた楕円形状の長孔25が形成されている。長孔25の上端部の上下位置は、下縁23aと略同じである。なお長孔24、25は長方形状であってもよい。シールド板21の下縁部の左右方向中央部分には、上方に向けて窪んだ凹部26が形成されている。
図10は、顔面防護具の略示斜視図である。フレーム10にシールド20を装着することによって、顔面保護具が組み立てられる。組み立ては以下のように行われる。シールド20の下縁22a、23aの下側部分を、下縁22a、23aに沿って、右クリップ部12と右端部11aの間の隙間17、及び左クリップ部14と左端部11bの間の隙間18に挿入する。爪12a、14aの前面は傾斜しているので、シールド20を隙間17、18に円滑に挿入することができる。爪12a、14aは長孔24、25に挿入され、長孔24、25の縁に係止する。
実施の形態2にあっては、実施の形態1と同様な作用効果を奏する。また顔面防護具をユーザが装着した場合、ユーザの両目を覆うことが出来る。また図10に示すように、シールド20は前方に突出するように、曲がるので、ユーザの顔面とシールド20との間に隙間が形成され、蒸れにくい。
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本考案の範囲は、実用新案登録請求の範囲内での全ての変更及び実用新案登録請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。
1、20 シールド
2、21 シールド板
2a、21a 右縁(側縁)
2b、21b 左縁(側縁)
3、22 右突部
3a、22a 下縁
4、23 左突部
4a、23a 下縁
5、6、24、25 長孔
10 フレーム
11 前フレーム部(第1フレーム部)
12 右クリップ部
13 右フレーム部(第2フレーム部)
14 左クリップ部
15 左フレーム部(第2フレーム部)
12a、14a 爪
本開示の一実施例に係るシールドは、顔の前側に配置されるフレームに脱着可能なシールドであって、シールド板と、該シールド板の側縁から突出した突部とを備え、前記突部よりも下側にて、前記側縁は前記突部の下縁に対して交差する方向に、直線的に延びる。

Claims (4)

  1. フレームに脱着可能なシールドであって、
    シールド板と、
    該シールド板の側縁から突出した突部と
    を備え、
    前記突部よりも下側にて、前記側縁は前記突部の下縁に対して交差する方向に、直線的に延びる
    シールド。
  2. 前記突部の下縁の隣に形成され、前記フレームの爪が係止する孔を備える
    請求項1に記載のシールド。
  3. 前記孔は上下に延びた長孔である
    請求項2に記載のシールド。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載のシールドと、
    該シールドが取り付けられるフレームと
    を備える顔面保護具。
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