JP3231221U - 技術レッスン用マネキン顔 - Google Patents

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【課題】毛髪に関する練習等においては、目部分用パーツを取り外して使用し、マネキン顔固定時の目部分用パーツの飛び出しを防止できる美容および/または理容技術レッスン用マネキン顔を提供する。【解決手段】美容および/または理容技術レッスン用マネキン顔は、顔本体を備え、睫毛植毛区域をもつ瞼部分を含む目相当部分を取り替え可能とするため、顔本体の両目相当分に形成され、底面と、その周囲から立ち上がる側面とを備える一対のパーツ嵌め込み用凹部14a、14b、およびパーツ嵌め込み用凹部に取り外し可能に嵌合する目部分用パーツを備え、パーツ嵌め込み用凹部の各々の底面には、開いた状態の目部分および眉毛が表現されている。【選択図】図2

Description

本考案は、技術レッスン用マネキン顔に関し、更に詳細には、美容および/または理容ための技術レッスン用マネキン顔に関する。
上記のような技術レッスン用マネキン顔としては、例えば、睫毛エクステンション装着練習用マネキン顔が知られている。
睫毛エクステンション(以下、単にエクステンションと称することがある)は、例えば特許第4981983号公報に示されているように、人間の睫毛一本一本に装着される。その装着作業は、例えばまつげエクステ技術者等と呼ばれている施術者により行われている。しかしながら、その装着時間には相当の時間を要し。しかも、この装着時には、ピンセット等が用いられて行われるため、危険が伴う。
したがって、その装着には、熟練が必要であり、そのため、十分な練習が必要である。従来は、この練習を、付け睫毛を紙コップやマネキン顔に付け、その付け睫毛の人口毛を用いて行われていた。
しかしながら、従来のように、土台が紙コップでは臨場感に乏しく、かつエクステンションを装着する素材が付け睫毛では、人間の睫毛とはその間隔、配列が大いに異なり、良好な装着練習を行うことができないという問題があった。
そこで、本考案の考案者は、マネキン顔に練習用の睫毛を人間に近い状態で植毛し、これをエクステンション装着用として用いることを考えた。
以上のように、美容および/または理容ための技術レッスン用マネキン顔は公知のものであったが、美容および/または理容ための技術レッスンとしては、上記のエクステンションの装着の他、毛髪のカット等種々あり、その目的ごとにマネキン顔を準備しなければならず、不経済であった。
そこで、本件出願人は、実用新案登録第3222041号公報で、エクステンション装着のレッスンを含めた複数種のレッスンに対応できる美容および/または理容技術レッスン用マネキン顔を提供した。
この実用新案登録公報で提案した美容および/または理容技術レッスン用マネキン顔は、
美容および/または理容のための技術レッスン用マネキン顔であって、顔本体、睫毛植毛区域をもつ瞼部分含む目相当部分を取り替え可能とするため、前記顔本体の両目相当分に形成された一対のパーツ嵌め込み用開口、およびこれらのパーツ嵌め込み用開口に取り外し可能に嵌合する目部分用パーツを備え、
前記目部分用パーツとして、人間の睫毛が生えている箇所と同じ瞼の端部に、睫毛エクステンションを装着するための練習用睫毛であって、色の異なる練習用睫毛が植毛された第1目部分用パーツのセット、および開眼しており、複数の色の瞳を備える第2目部分用パーツのセットを備えていることを特徴とする。
実用新案登録第3222041号公報
本考案の美容および/または理容技術レッスン用マネキン顔によれば、練習者等が、必要に応じて、技術レッスン用マネキン顔の目部分用パーツやウィッグを変えることにより、当該技術レッスン用マネキン顔を目的に沿ったものとすることができ、種々のレッスンに適用できるようになる。
ところで、上記美容および/または理容技術レッスン用マネキン顔を用いて、練習者等が実際に毛髪(ウイッグ)についてのカット等の練習を行う場合には、テーブルに取り付けた万力(クランプ)に、前記マネキン顔を嵌め込み、立てた状態で、練習者等により、毛髪を梳いたり、カットしたりされるが、該マネキン顔ががたついたり、ゆがんだりする場合がある。
このとき、マネキン顔の目の部分に装着(嵌め込み)した、目部分用パーツが飛び出したりする不都合があった。
そこで本考案は、毛髪に関する練習等においては、前記目部分用パーツを取り外して使用することができる美容および/または理容技術レッスン用マネキン顔を提供することを目的とするものである。
上述の課題は、下記(1)〜(11)の構成の本考案による美容および/または理容技術レッスン用マネキン顔により達成される。
(1)
美容および/または理容のための技術レッスン用マネキン顔であって、顔本体、睫毛植毛区域をもつ瞼部分含む目相当部分を取り替え可能とするため、前記顔本体の両目相当分に形成され、底面と、その周囲から立ち上がった側面とを備える一対のパーツ嵌め込み用凹部、およびこれらのパーツ嵌め込み用凹部に取り外し可能に嵌合する目部分用パーツを備えるとともに、前記一対のパーツ嵌め込み用凹部の各々の底面には、開いた状態の目部分および眉毛のうち少なくとも目部分が表現されていることを特徴とする技術レッスン用マネキン顔。
(2)
前記目部分および眉毛が、前記一対のパーツ嵌め込み用凹部の底面に直接描かれたものである前記(1)の技術レッスン用マネキン顔。
(3)
前記描くための手段が、スプレーガンである前記(2)の技術レッスン用マネキン顔。
(4)
前記目部分および眉毛が、前記一対のパーツ嵌め込み用凹部の底面に、目部分および眉毛が描かれたシールを貼着することにより描かれたものである前記(1)の技術レッスン用マネキン顔。
(5)
前記顔本体の頭部に、カット練習用または毛染め練習用ウィッグが着脱可能に取り付けられている前記(1)〜(4)のいずれかの技術レッスン用マネキン顔。
(6)
色および/または長さが異なった毛髪を持つ複数のウィッグを有するウィッグセットを備えた前記(5)の技術レッスン用マネキン顔。
(7)
前記ウィッグの毛髪が、染色、脱色が可能な合成タンパク系繊維で形成されている前記(5)または(6)の技術レッスン用マネキン顔。
(8)
前記ウィッグの毛髪が、人毛で形成されている前記(5)または(6)の技術レッスン用マネキン顔。
(9)
前記目部分用パーツとして、人間の睫毛が生えている箇所と同じ瞼の端部に、睫毛エクステンションを装着するための練習用睫毛が植毛されている睫毛エクステンション装着練習用のものである前記(1)〜(7)のいずれかの技術レッスン用マネキン顔。
(10)
前記一対のパーツ嵌め込み用凹部の表面が、平坦面もしくは眼球の曲面に相当する凸状の曲面とされている前記(1)〜(9)のいずれかの技術レッスン用マネキン顔。
(11)
前記パーツ嵌め込み用凹部の底面に、目部分のみが表現されている場合、前記顔本体には、前記パーツ嵌め込み用凹部の直上に眉毛が描かれている前記(1)〜(10)のいずれかの技術レッスン用マネキン顔。
本考案の技術レッスン用マネキン顔によれば、カッティングや毛染め等の毛髪に関する練習等においては、前記目部分用パーツを取り外して使用することができるので、練習作業者は、練習作業中に目部分用パーツが外れてしまうことについて心配することなく、作業に集中できる。しかも、パーツ嵌め込み用窪みから目部分用パーツを取り外した状態であっても、パーツ嵌め込み用窪みの底面には、開いた状態の目部分および眉毛が表現されているので、目部分用パーツを取り外した違和感を最低限に抑えることができる。
本考案の実施の形態による技術レッスン用マネキン顔の平面図である。 図1のマネキン顔において、目部分用パーツを取り外した状態の平面図である。 第1の目部分用パーツの例を示す図である。 第2の目部分用パーツの例を示す図である。 本考案の他の実施の形態による技術レッスン用マネキン顔の平面図である。 図5のマネキン顔において、目部分用パーツを取り外した状態の平面図である。 図5のマネキン顔において、第1の目部分用パーツの例を示す図である。 図5のマネキン顔において、第2の目部分用パーツの例を示す図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本考案の実施形態による技術レッスン用マネキン顔について説明する。なお、ここで睫毛エクステンションとは、人間の睫毛を延長するために用いられる人口睫毛であって、人間の睫毛の一本一本に装着されて使用される。
本考案の実施形態による技術レッスン用マネキン顔10は、全体としては、臨場感を持たせるため、図1に示したように、人間の顔に近い構成配置や凹凸となっている。この技術レッスン用マネキン顔10は、図2に示したような顔本体12(図2では、この顔本体12にウィッグが装着されている)を有し、その全体がシリコーン樹脂のような人間の肌の感触に近い素材で形成されていることが好ましい。
図示はしていないが、本技術レッスン用マネキン顔10の頭部後部は、平坦になっていることが好ましい。この平坦を利用して、技術レッスン用マネキン顔10を平坦な台(テーブル)等の上に配置し、エクステンションの装着練習ができるようにするためである。
なお、毛髪(ウイッグ)についてのカット等の練習を行う場合には、テーブルに取り付けた万力(クランプ)に、本マネキン顔を嵌め込み、立てた状態で行う。
この技術レッスン用マネキン顔10は、さらに、睫毛植毛区域をもつ瞼部分含む目相当部分を取り替え可能とするため、前記顔本体12の両目相当分に形成された一対のパーツ嵌め込み用開口14a、14b、およびこれらのパーツ嵌め込み用開口14a、14bに取り外し可能に嵌合する目部分用パーツを備えている。
前記目部分用パーツとして、人間の睫毛が生えている箇所と同じ瞼の端部に、睫毛エクステンションを装着するための練習用睫毛であって、色の異なる練習用睫毛17a、17bが植毛された第1目部分用パーツ16a、16bのセット、および開眼しており、複数の色の瞳19a、19bを備える第2目部分用パーツ18a、18bのセットを備えている。すなわち、図3に示した一対のパーツとは異なった色の睫毛が植毛された数対のパーツのセット、および図4に示した一対のパーツとは異なった色の瞳を持つ数対のパーツのセットが準備されている。
前記第1目部分用パーツのセットは、前記練習用睫毛の配置や太さが、実際の人間のものに合わせて種々に異なったものが準備されていてもよい。
上記この取り替え用の目部分用パーツも、上記したシリコーン樹脂のような人間の肌の感触に近い素材で形成され、マネキン顔本体12に装着されたとき、特別な手段を用いずに、マネキン顔本体12に対して固定されるものが好ましい。勿論、予め顔本体12と目部分用パーツに磁石等を配置しておき、その作用で装着・固定しても良い。
上記練習用睫毛17a、17bは、例えば、合成樹脂(典型的には、ナイロン、ポリプチレンテレフタレート、ポリエステル、アクリル、塩化ビニール)、または天然素材の材料(例えば、動物由来の材料(典型的には、人毛、獣毛(狸、ミンクなどの毛)、または、シルク)、植物由来の材料(典型的には綿))から形成されている。この練習用睫毛14の素材は、エクステンション(図示せず)の装着練習用になるならどのような素材を用いることも可能である。
本技術レッスン用マネキン顔10は、色および/または長さが異なった毛髪を持つ複数のウィッグ20を有するウィッグセットを備えていることが好ましい。
前記ウィッグの毛髪20は、染色、脱色が可能な合成タンパク系繊維、あるいは人毛で形成されていることが好ましい。
これにより、この技術レッスン用マネキン顔10を用いてレッスンを行う者は、染色した結果の色(頭髪の色)が目部分用パーツ18a、18bの目の色と、マッチするかどうかを判断できる。
本技術レッスン用マネキン顔10の顔本体12のパーツ嵌め込み用開口14a、14bの底面15aおよび15bは、平坦面もしくは軽い凸状曲面(眼球の曲面と同等が好ましい)とされており、この底面15aおよび15bには、開いた状態の目部分22a、22bおよび眉毛24a、24bが表現されている。
前記描くための手段としては、どのような手段を用いても良いが、スプレーガンによる場合が簡便で有り、好ましい。このスプレーガンを用いる場合、目部分22a、22bおよび眉毛24a、24bの部分を切り取ったマスクを用いたマスキング法によることが好ましい。
また、前記描くための手段としては、目部分および眉毛が描かれたシールを用いてもよい。
以上説明した実施の形態による技術レッスン用マネキン顔においては、目部分用パーツに、目部分および眉毛を描いた形態のものを説明したが、眉毛は、図5および図6に示したように、前記顔本体の前記パーツ嵌め込み用凹部の直上に描き、そして、目部分用パーツには、目部分のみが描かれているようにする(図7および図8参照)。これに伴って、前記パーツ嵌め込み用凹部の底面には、図6に示したように、目部分のみが表現されている。
以上の説明に用いた図5〜図8は、それぞれ前記図1〜4に対応し、これに伴って、図5〜図8における図5〜図8と同一の部品・部材については、同一の符号を付した。
以上説明したように、本考案においては、パーツ嵌め込み用窪みから目部分用パーツを取り外した状態であっても、パーツ嵌め込み用窪みの底面には、開いた状態の目部分および眉毛が表現されているので、目部分用パーツを取り外した違和感を最低限に抑えることができる。
また、目相当部分やウィッグが取り替え可能であるので、多種のレッスンに対応できると共に、目相当部分を除いてマネキン顔自体は繰り返し使用することができるので、極めて経済的であるとともに、廃棄物を減少することができ、地球環境の汚染防止にも役立つものである。
10 技術レッスン用マネキン顔
12 顔本体
14a、14b パーツ嵌め込み用開口
15a、15b (パーツ嵌め込み用開口の)底面
16a、16b 目部分用パーツ
18a、18b 目部分用パーツ
20 ウィッグ
22a、22b 目部分22a、22b
24a、24b 眉毛

Claims (11)

  1. 美容および/または理容のための技術レッスン用マネキン顔であって、顔本体、睫毛植毛区域をもつ瞼部分含む目相当部分を取り替え可能とするため、前記顔本体の両目相当分に形成され、底面と、その周囲から立ち上がった側面とを備える一対のパーツ嵌め込み用凹部、およびこれらのパーツ嵌め込み用凹部に取り外し可能に嵌合する目部分用パーツを備えるとともに、前記一対のパーツ嵌め込み用凹部の各々の底面には、開いた状態の目部分および眉毛のうち少なくとも目部分が表現されていることを特徴とする技術レッスン用マネキン顔。
  2. 前記目部分および眉毛が、前記一対のパーツ嵌め込み用凹部の底面に直接描かれたものである請求項1の技術レッスン用マネキン顔。
  3. 前記描くための手段が、スプレーガンである請求項2の技術レッスン用マネキン顔。
  4. 前記目部分および眉毛が、前記一対のパーツ嵌め込み用凹部の底面に、目部分および眉毛が描かれたシールを貼着することにより描かれたものである請求項1の技術レッスン用マネキン顔。
  5. 前記顔本体の頭部に、カット練習用または毛染め練習用ウィッグが着脱可能に取り付けられている請求項1〜4のいずれかの技術レッスン用マネキン顔。
  6. 色および/または長さが異なった毛髪を持つ複数のウィッグを有するウィッグセットを備えた請求項5の技術レッスン用マネキン顔。
  7. 前記ウィッグの毛髪が、染色、脱色が可能な合成タンパク系繊維で形成されている請求項5または6の技術レッスン用マネキン顔。
  8. 前記ウィッグの毛髪が、人毛で形成されている請求項5または6の技術レッスン用マネキン顔。
  9. 前記目部分用パーツとして、人間の睫毛が生えている箇所と同じ瞼の端部に、睫毛エクステンションを装着するための練習用睫毛が植毛されている睫毛エクステンション装着練習用のものである請求項1〜7のいずれかの技術レッスン用マネキン顔。
  10. 前記一対のパーツ嵌め込み用凹部の表面が、平坦面もしくは眼球の曲面に相当する凸状の曲面とされている請求項1〜9のいずれかの技術レッスン用マネキン顔。
  11. 前記パーツ嵌め込み用凹部の底面に、目部分のみが表現されている場合、前記顔本体には、前記パーツ嵌め込み用凹部の直上に眉毛が描かれている請求項1〜10のいずれかの技術レッスン用マネキン顔。
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