JP3230486U - 伸縮自在支柱 - Google Patents

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Abstract

【課題】美観を高めると同時に利便性が向上し、なおかつ、安全性も高い伸縮自在支柱を提供する。【解決手段】伸縮自在支柱1は、金属製の外筒80と、外筒の内部に挿入される金属製の第1中軸10と、第1中軸10の後端近傍に固定配置され、外筒80の内周面と摺動可能な筒状摺動面を有する樹脂製の第1中軸側スライダ110と、外筒の先端側近傍の内周面において縮径状態で凸設される金属製の第1外筒側ストッパ82と、第1中軸10の後端近傍の外周面において拡径状態で凸設され、第1外筒側ストッパ82と軸方向に係合する金属製の第1中軸側ストッパ14を備えるようにし、更に、第1中軸側スライダ110における第1筒状摺動面114Aの外径は、第1中軸側ストッパ14の最大外径よりも大きくなるようにした。【選択図】図3

Description

本考案は、ポールサイン等の立て看板や、臨時照明や投光器の支柱として用いられ、長さを自在に調整可能となる伸縮自在支柱に関する。
従来、ポールサイン等の立て看板や、工事現場で一時的に用いる投光器等は、運搬時の利便性や、看板や照明の高さを変更する目的などから、長さを自在に調整可能な伸縮自在支柱が用いられている。
この伸縮自在支柱は、長手方向に延びる外筒と、外筒の内部に対して自身の長手方向の後端側が挿入されて軸方向及に摺動自在となる中軸と、外筒と中軸の軸方向の相対移動を規制するロック機構を備える。
実用新案登録第3225381号
しかしながら、従来の伸縮自在支柱は、金属製の外筒の内周面と、同じく金属製の中軸の外周面が互いに摺動するので、この金属同士の摺動によって表面が削られてしまうという問題があった。
また、外筒の内周面と中軸の外周面が摩耗すると、美観が悪化すると同時に、摺動特性が低下して、外筒と中軸の間に「かじり」が生じやすいという問題があった。特に軽量化を目的として、外筒や中軸をアルミニウム合金とする場合、内外の周面が劣化しやすく、「かじり」が生じやすいという問題があった。
本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、美観を高めると同時に、耐久性が向上し、なおかつ、使い勝手の良い伸縮自在支柱を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本考案者によって鋭意研究された手段は、伸縮自在の支柱であって、長手方向に延びる金属製の外筒と、前記外筒の内部に対して、自身の長手方向の後端側が挿入されて、前記外筒に対して軸方向及び周方向に相対摺動自在となる金属製の中軸と、前記外筒の内部に位置する前記中軸の後端近傍に固定配置され、前記外筒の内周面と摺動可能な筒状摺動面を有する樹脂製の中軸側スライダと、前記外筒の先端側近傍の内周面において縮径状態で凸設される金属製の外筒側ストッパと、前記外筒の内部に位置する前記中軸の後端近傍の外周面において拡径状態で凸設され、前記外筒側ストッパと軸方向に係合する金属製の中軸側ストッパと、を備え、前記中軸側スライダにおける前記筒状摺動面の外径は、前記中軸側ストッパの最大外径よりも大きいことを特徴とする伸縮自在支柱である。
上記伸縮自在支柱に関連して、前記外筒の先端近傍の外周面に形成される雄ねじ部と、前記雄ねじ部と螺合する雌ねじ部を内周面に有し、自身の一部が前記外筒の先端から軸方向に突出する状態で配置される円筒状のブレーキキャップと、前記ブレーキキャップの内周面と、前記中軸の外周面の間に配置される円筒状且つ樹脂のブレーキシューと、を備え、前記ブレーキシューによって規制される前記外筒の先端近傍と前記中軸の軸ブレ量は、前記外筒側ストッパの最小内径と前記中軸の外径の寸法差よりも小さいことを特徴としても良い。
上記伸縮自在支柱に関連して、前記中軸の外周面の前記中軸側ストッパよりも後端側において拡径状態で凸設される金属製の中軸側予備突起を備え、前記中軸側スライダにおける前記筒状摺動面の外径は、前記中軸側予備突起の最大外径よりも大きいことを特徴としても良い。
上記伸縮自在支柱に関連して、前記外筒及び前記中軸はアルミニウム合金であり、前記中軸側スライダはABS樹脂であることを特徴としても良い。
本考案の伸縮自在支柱によれば、美観を高めることができると共に、耐久性が向上し、なおかつ、使い勝手を向上させるという優れた効果を奏し得る。
本考案の実施形態に係る伸縮自在支柱の正面図である。 本考案の実施形態に係る伸縮自在支柱の分解図である。 (A)は収縮状態の同伸縮自在支柱の正面断面図であり、(B)は伸長状態の同伸縮自在支柱の正面断面図である。 (A)及び(B)は、同伸縮自在支柱のロック機構及び中軸側スライダの内部構造を拡大して示す正面断面図である。 伸縮自在支柱の空気の通気経路を説明するための、ロック機構及び中軸側スライダの内部構造を拡大して示す正面断面図である。 同伸縮自在支柱の使用態様を示す正面図である。 同伸縮自在支柱の中軸側スライダの変形例を示す断面図である。
以下、本考案の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
<全体構造>
図1に、本考案の実施形態に係る伸縮自在支柱1の外観を示す。伸縮自在支柱1は、自身の長手方向Lに伸縮自在となっている。この伸縮自在支柱1は、長手方向Lに延びる金属製の外筒80と、外筒80の内部に自身の長手方向Lの後端側が挿入される金属製の第1中軸10と、第1中軸10の内部に自身の長手方向Lの後端側が挿入される金属製の第2中軸20と、第2中軸20の内部に自身の長手方向Lの後端側が挿入される金属製の第3中軸30を備える。第1中軸10は外筒80に対して軸方向及び周方向に相対摺動自在となっている。第2中軸20は第1中軸10に対して軸方向及び周方向に相対摺動自在となっている。第3中軸30は第2中軸20に対して軸方向及び周方向に相対摺動自在となっている。外筒80、第1中軸10、第2中軸20、第3中軸30の金属材は特に限定されないが、好ましくはアルミニウムとする。アルミニウムの場合、内外周面にアルマイト処理を施すことが更に好ましい。なお、本実施形態では、外筒80に対して第1中軸10が突出する方向を先端側(先端方向)、外筒80に対して第1中軸10が挿入させる方向を後端側(後端方向)と定義する。また、ここでは説明の便宜上、「外筒」という名称は外筒80に限って用いているが、第2中軸20にとって、第1中軸10は「第2外筒」と定義することもできる。同様に、第3中軸30にとって第2中軸20は「第3外筒」と定義することもできる。最も内側に位置する第3中軸30の先端には、密閉するように先端キャップ92が設けられる。
図2に、伸縮自在支柱1の分解状態を示す。伸縮自在支柱1は、更に、外筒80と第1中軸10の間に設けられる第1ロック機構50と、第1中軸10と第2中軸20の間に設けられる第2ロック機構60と、第2中軸20と第3中軸30の間に設けられる第2ロック機構70を備える。また、伸縮自在支柱1は、外筒80の後端近傍に配置されるエンドキャップ90と、第1中軸10の後端近傍に配置される第1中軸側スライダ110と、第2中軸20の後端近傍に配置される第2中軸側スライダ120と、第3中軸30の後端近傍に配置される第3中軸側スライダ130を備える。第1中軸側スライダ110、第2中軸側スライダ120、第3中軸側スライダ130は、第1〜第3中軸10,20,30の後端のエンドキャップを兼ねている。
図3に示すように、外筒80の後端の内周面には、雌ねじ加工が施されることによる外筒側雌ねじ部86が形成される。この外筒側雌ねじ部86に対して、エンドキャップ90が螺合しており、外筒80の後端を密閉する。なお、エンドキャップ90は、外筒80の後端から円錐状に突出しており、地面等に貫入しやすくなっている。エンドキャップ90は樹脂で構成されており、本実施形態ではABS樹脂となる。
<ロック構造>
図2に戻って、第1ロック機構50は、外筒80の先端近傍の外周面に形成される第1雄ねじ部52と、第1雄ねじ部52と螺合する雌ねじ部54(図3参照)を内周面に有して自身の一部が外筒80の先端から軸方向に突出する状態で配置される円筒状の第1ブレーキキャップ56と、第1ブレーキキャップ56の内周面と第1中軸10の外周面の間に配置される円筒状の第1ブレーキシュー58を備える。なお、第1ブレーキキャップ56の外周面はローレット加工によるグリップ面が形成される。
第2ロック機構60は、第1中軸10の先端近傍の外周面に形成される第2雄ねじ部62と、第2雄ねじ部62と螺合する雌ねじ部64(図3参照)を内周面に有して自身の一部が第1中軸10の先端から軸方向に突出する状態で配置される円筒状の第2ブレーキキャップ66と、第2ブレーキキャップ66の内周面と第2中軸20の外周面の間に配置される円筒状の第2ブレーキシュー68を備える。なお、第2ブレーキキャップ66の外周面はローレット加工によるグリップ面が形成される。
第3ロック機構70は、第2中軸20の先端近傍の外周面に形成される第3雄ねじ部72と、第3雄ねじ部72と螺合する雌ねじ部74(図3参照)を内周面に有して自身の一部が第2中軸20の先端から軸方向に突出する状態で配置される円筒状の第3ブレーキキャップ76と、第3ブレーキキャップ76の内周面と第3中軸30の外周面の間に配置される円筒状の第3ブレーキシュー78を備える。なお、第3ブレーキキャップ76の外周面はローレット加工によるグリップ面が形成される。
<抜け止め(ストッパ)構造>
外筒80の先端近傍の内周には、第1外筒側ストッパ82が凸状態で形成される。この第1外筒側ストッパ82は、外周面が凹む周方向溝、又は、内周面が凸となる周方向山であり、周方向に沿って絞り成形や転造加工することによって縮径状態で形成される。この第1外筒側ストッパ82も金属素材(アルミニウム)となる。一方、第1中軸10の後端近傍の外周には、第1中軸側ストッパ14が凸状態で形成される。この第1中軸側ストッパ14は、内周面が凹む周方向溝、又は、外周面が凸となる周方向山であり、周方向に沿って絞り成形や転造加工することによって拡径状態で形成される。この第1中軸側ストッパ14も金属素材(アルミニウム)となる。従って、外筒80に対して、第1中軸10が軸方向に引き出されると、第1外筒側ストッパ82と第1中軸側ストッパ14が軸方向に係合して、それ以上、引き出し不能となる(図3(B)参照)。
第1中筒10の先端近傍の内周には、第2外筒側ストッパ12が凸状態で形成される。この第2外筒側ストッパ12は、外周面が凹む周方向溝、又は、内周面が凸となる周方向山であり、周方向に沿って絞り成形や転造加工することによって縮径状態で形成される。この第2外筒側ストッパ12も金属素材(アルミニウム)となる。一方、第2中軸20の後端近傍の外周には、第2中軸側ストッパ24が凸状態で形成される。この第2中軸側ストッパ24は、内周面が凹む周方向溝、又は、外周面が凸となる周方向山であり、周方向に沿って絞り成形や転造加工することによって拡径状態で形成される。この第2中軸側ストッパ14も金属素材(アルミニウム)となる。従って、第1中筒10に対して、第2中軸20が軸方向に引き出されると、第2外筒側ストッパ12と第2中軸側ストッパ24が軸方向に係合して、それ以上、引き出し不能となる(図3(B)参照)。
第2中筒20の先端近傍の内周には、第3外筒側ストッパ22が凸状態で形成される。この第3外筒側ストッパ22は、外周面が凹む周方向溝、又は、内周面が凸となる周方向山であり、周方向に沿って絞り成形や転造加工することによって縮径状態で形成される。この第3外筒側ストッパ22も金属素材(アルミニウム)となる。一方、第3中軸30の後端近傍の外周には、第3中軸側ストッパ34が凸状態で形成される。この第3中軸側ストッパ34は、内周面が凹む周方向溝、又は、外周面が凸となる周方向山であり、周方向に沿って絞り成形や転造加工することによって拡径状態で形成される。この第3中軸側ストッパ34も金属素材(アルミニウム)となる。従って、第2中筒20に対して、第3中軸30が軸方向に引き出されると、第3外筒側ストッパ22と第3中軸側ストッパ34が軸方向に係合して、それ以上、引き出し不能となる(図3(B)参照)。
<中軸側予備突起>
更に第1中軸10における第1中軸側ストッパ14よりも後端側の外周には、第1中軸側予備突起18が凸状態で形成される。この第1中軸側予備突起18は、内周面が凹む周方向溝、又は、外周面が凸となる周方向山であり、周方向に沿って絞り成形や転造加工することによって拡径状態で形成される。この第1中軸側予備突起18も金属素材(アルミニウム)となる。
第2中軸20における第2中軸側ストッパ24よりも後端側の外周には、第2中軸側予備突起28が凸状態で形成される。この第2中軸側予備突起28は、内周面が凹む周方向溝、又は、外周面が凸となる周方向山であり、周方向に沿って絞り成形や転造加工することによって拡径状態で形成される。この第2中軸側予備突起28も金属素材(アルミニウム)となる。
第3中軸30における第3中軸側ストッパ34よりも後端側の外周には、第3中軸側予備突起38が凸状態で形成される。この第3中軸側予備突起38は、内周面が凹む周方向溝、又は、外周面が凸となる周方向山であり、周方向に沿って絞り成形や転造加工することによって拡径状態で形成される。この第3中軸側予備突起38も金属素材(アルミニウム)となる。
<ロック機構詳細>
次に、第1ロック機構50、第2ロック機構60、第3ロック機構70の詳細構造について説明する。なお、互いの構造は略一致する為、ここでは第1ロック機構50の詳細構造を説明することで、他のロック機構の説明を省略する。図4(A)に拡大して示すように、第1ブレーキキャップ56の先端近傍には、第1ブレーキシュー58の先端面58Aと軸方向に係合可能な第1段部56Aが形成される。また、第1ブレーキシュー58の後端面58Bは、第1中軸10の先端面10Aと係合する。第1ブレーキシュー58は樹脂で構成されており、本実施形態ではABS樹脂となる。一方、第1ブレーキキャップ56は高剛性の金属材(アルミニウム)で構成される。従って、図4(B)に拡大して示すように、第1ブレーキキャップ56を、外筒80の先端側から挿入して締め付けると、柔らかい第1ブレーキシュー58が、第1ブレーキキャップ56の第1段部56Aと第1中軸10の先端面10Aによって軸方向に圧縮されて収縮し、これに連動して径方向の肉厚が増大する。結果、第1ブレーキシュー58の内周面58Cが、第1中軸10の外周面に押圧され、第1ブレーキシュー58の外周面58Dが、第1ブレーキキャップ56の内周面に押圧される。この摩擦力によって、外筒80と第1中軸10の軸方向の相対摺動が規制される。
図4(A)のように、第1ブレーキシュー58の軸方向の圧縮が開放された状態(相対摺動可能状態)において、第1ブレーキシュー58の内外周面に形成される径方向の余裕隙間(図示省略)、即ち、第1ブレーキシュー58の内周面と第1中軸10の外周面の隙間、及び、第1ブレーキシュー58の外周面と第1ブレーキキャップ56の内周面の隙間の総和は、ここでは1.0mm以下に設定され、より望ましくは0.5mm以下とする。つまり、外筒80の先端側と第1中軸10の軸ブレ量は1.0mm以下に設定され、より望ましくは0.5mm以下となる。
一方、第1外筒側ストッパ82の最小内径Bbと、第1中軸10の外径Bgの間に隙間Kcが形成される。この寸法差(Bb−Bg=Kc)は、上記軸ブレ量よりも大きく設定されており、ここでは0.3mm以上に設定され、より望ましくは0.5mm以上、望ましくは0.5mmを超えるように設定する。結果、外筒80に螺合する第1ブレーキキャップ56と第1中軸10の間に第1ブレーキシュー58が積極的に介在して、第1ブレーキシュー58の内外周面が両者に優先的に接触するので、金属材料同士となる第1外筒側ストッパ82と第1中軸10が接触し難くなっている。
<中軸側スライダ>
次に、第1中軸側スライダ110、第2中軸側スライダ120、第3中軸側スライダ130について説明する。
図3に示すように、第1中軸10の後端の内周面には、雌ねじ加工が施されることによる第1雌ねじ部16が形成される。この第1雌ねじ部16に対して、第1中軸側スライダ110が螺合しており、第1中軸10の後端を密閉する。第1中軸側スライダ110は樹脂で構成されており、本実施形態ではABS樹脂となる。
第2中軸20の後端の内周面には、雌ねじ加工が施されることによる第2雌ねじ部26が形成される。この第2雌ねじ部26に対して、第2中軸側スライダ120が螺合しており、第2中軸20の後端を密閉する。第2中軸側スライダ120は樹脂で構成されており、本実施形態ではABS樹脂となる。
第3中軸30の後端の内周面には、雌ねじ加工が施されることによる第3雌ねじ部36が形成される。この第3雌ねじ部36に対して、第3中軸側スライダ130が螺合しており、第3中軸30の後端を密閉する。第3中軸側スライダ130は樹脂で構成されており、本実施形態ではABS樹脂となる。
図2に示すように、第1中軸側スライダ110は、外周面に雄ねじ加工が施されて第1中軸10の第1雌ねじ部16と螺合する円柱状の第1雄ねじ部112と、第1雄ねじ部112の後端側に連続して拡径する円盤又は円柱状の第1スライド部114を有する。第1スライド部114の外周面は、外筒80の内周面と摺動するための第1筒状摺動面114Aとなる。
第2中軸側スライダ120は、外周面に雄ねじ加工が施されて第2中軸20の第2雌ねじ部26と螺合する円柱状の第2雄ねじ部122と、第2雄ねじ部122の後端側に連続して拡径する円盤又は円柱状の第2スライド部124を有する。第2スライド部124の外周面は、第1中軸10の内周面と摺動するための第2筒状摺動面124Aとなる。
第3中軸側スライダ130は、外周面に雄ねじ加工が施されて第3中軸30の第3雌ねじ部36と螺合する円柱状の第3雄ねじ部132と、第3雄ねじ部132の後端側に連続して拡径する円盤又は円柱状の第3スライド部134を有する。第3スライド部134の外周面は、第2中軸20の内周面と摺動するための第3筒状摺動面134Aとなる。
次に中軸側スライダの寸法設計や摺動態様について説明する。なお、第1中軸側スライダ110、第2中軸側スライダ120、第3中軸側スライダ130は互いに類似しているので、ここでは第1中軸側スライダ110について説明することにし、第2中軸側スライダ120、第3中軸側スライダ130の説明を省略し、第1中軸側スライダ110の説明を援用する。
図4(A)に拡大して示すように、第1筒状摺動面114Aの外径Qaは、外筒80の内周面の内径Qgよりも多少小さく設定される。その寸法差(Qg−Qa=Ka)は、ここでは1.0mm以下に設定され、より望ましくは0.5mm以下とされ、更に好ましくは0.3mm以下とする。
第1中軸側ストッパ14の最大外径Qbは、外筒80の内周面の内径Qgよりも小さく設定される。その寸法差(Qg−Qb=Kb)は、上記寸法差Kaよりも大きく設定される。なお、ここでは寸法差Kbが0.3mm以上に設定される。一方、この寸法差Kbは1.0mm以下に設定され、より望ましくは0.5mm以下とする。
換言すると、第1筒状摺動面114Aの外径Qaは、第1中軸側ストッパ14の最大外径Qbよりも大きい。例えば、この寸法差(Qa−Qb)は0.1mm以上が好ましく、より望ましくは0.2mm以上とし、更に望ましくは0.3mm以上とする。結果、外筒80の内周面に対して、第1筒状摺動面114Aが優先的に接触し、金属材料となる第1中軸側ストッパ14は接触し難くなっている。つまり、外筒80と第1中軸10の後端近傍に軸ブレが生じたとしても、外筒80の内周面と第1中軸側ストッパ14の間に常に隙間が確保される。
同様に、第1中軸側予備突起18の最大外径Qcは、外筒80の内周面の内径Qgよりも小さく設定される。その寸法差(Qg−Qc=Kc)は、上記寸法差Kaよりも大きく設定される。なお、ここでは寸法差Kcが0.3mm以上に設定される。一方、この寸法差Kcは1.0mm以下に設定され、より望ましくは0.5mm以下とする。
換言すると、第1筒状摺動面114Aの外径Qaは、第1中軸側予備突起18の最大外径Qcよりも大きい。例えば、この寸法差(Qa−Qc)は0.1mm以上が好ましく、より望ましくは0.2mm以上とし、更に望ましくは0.3mm以上とする。結果、外筒80の内周面に対して、第1筒状摺動面114Aが優先的に接触し、金属材料となる第1中軸側予備突起18は接触し難くなっている。つまり、外筒80と第1中軸10の後端近傍に軸ブレが生じたとしても、外筒80の内周面と第1中軸側予備突起18の間に常に隙間が確保される。
なお、外筒80、第1中軸10、第2中軸20の内周面には、潤滑剤が塗布される。この潤滑剤によって、外筒80と摺動筒20が滑らかに摺動する。第1〜第3中軸側スライダ110,120,130は、摺動時に、この潤滑剤を常に均等に塗り広げる効果も有する。
<使用事例>
使用現場では、例えば、図6に示すように、収縮状態の伸縮自在支柱1の後端側(下端側)を、三脚構造のスタンド100に挿入し、先端側(上端側)に看板や照明等の対象物200を固定する。その後、伸縮自在支柱1の長さを自在に調整してから、第1〜第3ロック機構50,60,70をロック状態とする。結果、第1〜第3ロック機構50,60,70によって、伸縮自在支柱1が看板等の自重で縮むことが抑制される。
<作用>
本実施形態の伸縮自在支柱1によれば、例えば、外筒80と第1中軸10を軸方向に相対摺動(伸縮)させる際に、ABS樹脂となる第1中軸側スライダ110の第1筒状摺動面114Aが、外筒10の内周面に優先的に接触する。これにより、金属同士となる外筒80と第1中軸側ストッパ14の接触や、同じく金属同士となる外筒80と第1中軸側予備突起18の接触が抑制され、円滑な摺動が実現される。結果、外筒80の内周面に擦り傷が形成されたり、それによる金属微粉末が生じたりすることが抑制される。これは、摺動時における、外筒80と第1中軸10のかじりの低減につながる。
なお、伸縮自在支柱1を長期間に亘って繰り返し使用すると、ABS樹脂となる第1中軸側スライダ110の第1筒状摺動面114A側が摩滅し得る。その場合、第1筒状摺動面114Aにおける摩滅領域に限定して、第1中軸側予備突起18や第1中軸側ストッパ14が、外筒80に接触することになる。つまり、ABS樹脂となる第1中軸側スライダ110と、アルミニウムとなる第1中軸側予備突起18や第1中軸側ストッパ14が協働して、外筒80の内周面を摺動するので、外筒80の内周面に形成される擦り傷を依然として抑制できる。特に、軸方向に多少離れた第1中軸側予備突起18と第1中軸側ストッパ14の二か所で、第1中軸側スライダ110の摩滅を補うことができるので、外筒80と第1中軸10の同軸状態を維持しやすい。
更に本実施形態の伸縮自在支柱1によれば、例えば、外筒80と第1中軸10を軸方向に相対摺動させる際に、ABS樹脂となる第1ブレーキシュー58の内外周面が、第1ブレーキキャップ56と第1中軸10に優先的に接触する。これにより、金属同士となる第1外筒側ストッパ82と第1中軸10の接触が抑制され、円滑な摺動が実現される。結果、第1中軸10の外周面に擦り傷が形成されたり、それによる金属微粉末が生じたりすることが抑制される。これは、摺動時における、外筒80と第1中軸10のかじりの低減につながる。
以上の通り、外筒80と第1中軸10は、外筒80の先端側に位置する第1ブレーキシュー58と、第1中軸10の後端側に位置する第1中軸側ストッパ14の二か所の樹脂によって常に摺動するので、外筒80と第1中軸10の両者を常に同軸状態に維持しつつ、極めて静かな摺動態様が実現される。
ABS樹脂で構成される第1ブレーキシュー58や第1中軸側ストッパ14の樹脂表面(摺動面)は、繰り返し使用によって、外筒80と第1中軸10の金属表面になじんでいき、密着性が高まるという利点も得られる。例えば、図5に示すように、第1中軸10を外筒80内に収納する(収縮)させる場合、外筒80内の空気が、通気経路Lに沿って流出する。この通気経路Lの途中には、第1中軸10や外筒80と密着する第1ブレーキシュー58や第1中軸側ストッパ14が介在していることから、空気の流出抵抗が増大することになり、外筒80と第1中軸10がゆっくりと摺動する。結果、外力に起因して、外筒80と第1中軸10が急速に相対摺動することを抑制でき、作業者の安全性を確保できる。例えば、図6に示すように、伸縮自在支柱1の先端に看板等の重量物が固定される場合があるが、このまま第1ロック機構50のロック状態を解除しても、内部の空気が通気経路Lからゆっくりと排気されるので、外筒80に対して第1中軸10をゆっくりと摺動(収縮)させることができる。
一方、樹脂で構成される第1ブレーキシュー58や第1中軸側ストッパ14は、極めて長期間を経ると、劣化や破損の恐れがある。仮に樹脂部材が破損しても、本実施形態の伸縮自在支柱1によれば、金属製の第1外筒側ストッパ82、第1中軸側ストッパ14、第1中軸側予備突起18が、これらの樹脂部材の機能を補うことが出来るので、使用現場において、しばらくの間は継続使用可能となる。適宜、第1ブレーキシュー58や第1中軸側ストッパ14を交換すれば、新品と同様の使用感に容易に復帰させることができる。
なお、上記作用は、第1中軸10と第2中軸20の間、第2中軸20と第3中軸30の間においても、全て同様であるので、上記説明を援用する。
以上、本実施形態の伸縮自在支柱1では、第1中軸側スライダ110、第2中軸側スライダ120、第3中軸側スライダ130が、第1〜第3中軸10,20,30の後端のエンドキャップを兼ねる場合を例示したが、本考案はこれに限定されず、中軸側スライダとエンドキャップが独立した別部材であっても良い。例えば図7の変形例に示すように、第1中軸側スライダ110、第2中軸側スライダ120、第3中軸側スライダ130は円筒状の樹脂材であって、第1〜第3中軸10,20,30の後端に設置される第1〜第3エンドキャップ19、29、30によって、保持(軸方向に挟持)されるようにしても良い。
更に本実施形態では、第1〜第3中軸側スライダ110,120,130によって、第1〜第3中軸10,20,30の後端を密閉する場合を例示したが、摺動時における空気の移動抵抗を減少させるために、非密閉状態としも良い。この場合、例えば、エンドキャップや第1〜第3中軸10,20,30自体に通気孔を形成することもできる。
また更に、本実施形態の伸縮自在支柱1では、第1外筒側ストッパ82、第2外筒側ストッパ12、第3外筒側ストッパ22が、第1〜第3外筒10,20,30に対する絞り加工によって一体的に凸設される場合を例示したが、本考案はこれに限定されず、別途、金属製のスリーブを挿入・固定することで形成しても良い。同様に、本実施形態の伸縮自在支柱1では、第1中軸側ストッパ14、第1中軸側ストッパ24、第3中軸側ストッパ34、第1中軸側予備突起18、第2中軸側予備突起28、第3中軸側予備突起38が、第1〜第3中筒10,20,30の絞り加工によって一体的に凸設される場合を例示したが、本考案はこれに限定されず、別途、金属製のスリーブを挿入・固定することで形成しても良い。
また、本実施形態の伸縮自在支柱1では、外筒80に対して、中軸を3本備える場合を例示したが、本考案はこれに限定されず、中軸は1本又は2本でも良く、4本以上であっても良い。更に、伸縮自在支柱1では、外筒80及び第1〜第3中軸10,20,30の素材がアルミニウムとなる場合に限って例示したが、本考案はこれに限定されず、鉄、ステンレス等の他の金属材料を採用できる。また、ブレーキシューや中軸側ストッパの素材がABS樹脂となる場合に限って例示したが、本考案はこれに限定されず、ポリカーボネイト樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、アクリル樹脂等の他の樹脂を採用できる。
尚、本考案は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 伸縮自在支柱
10 第1中軸
20 第2中軸
20 第3中軸
50 第1ロック機構
60 第2ロック機構
70 第3ロック機構
80 外筒
110 第1中軸側スライダ
120 第2中軸側スライダ
130 第3中軸側スライダ

Claims (4)

  1. 伸縮自在の支柱であって、
    長手方向に延びる金属製の外筒と、
    前記外筒の内部に対して、自身の長手方向の後端側が挿入されて、前記外筒に対して軸方向及び周方向に相対摺動自在となる金属製の中軸と、
    前記外筒の内部に位置する前記中軸の後端近傍に固定配置され、前記外筒の内周面と摺動可能な筒状摺動面を有する樹脂製の中軸側スライダと、
    前記外筒の先端側近傍の内周面において縮径状態で凸設される金属製の外筒側ストッパと、
    前記外筒の内部に位置する前記中軸の後端近傍の外周面において拡径状態で凸設され、前記外筒側ストッパと軸方向に係合する金属製の中軸側ストッパと、を備え、
    前記中軸側スライダにおける前記筒状摺動面の外径は、前記中軸側ストッパの最大外径よりも大きいことを特徴とする伸縮自在支柱。
  2. 前記外筒の先端近傍の外周面に形成される雄ねじ部と、
    前記雄ねじ部と螺合する雌ねじ部を内周面に有し、自身の一部が前記外筒の先端から軸方向に突出する状態で配置される円筒状のブレーキキャップと、
    前記ブレーキキャップの内周面と、前記中軸の外周面の間に配置される円筒状且つ樹脂のブレーキシューと、を備え、
    前記ブレーキシューによって規制される前記外筒の先端近傍と前記中軸の軸ブレ量は、前記外筒側ストッパの最小内径と前記中軸の外径の寸法差よりも小さいことを特徴とする、
    請求項1に記載の伸縮自在支柱。
  3. 前記中軸の外周面の前記中軸側ストッパよりも後端側において拡径状態で凸設される金属製の中軸側予備突起を備え、
    前記中軸側スライダにおける前記筒状摺動面の外径は、前記中軸側予備突起の最大外径よりも大きいことを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の伸縮自在支柱。
  4. 前記外筒及び前記中軸はアルミニウム合金であり、
    前記中軸側スライダはABS樹脂であることを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の伸縮自在支柱。
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