JP3230475U - 組子 - Google Patents
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Abstract
【課題】互いに誤った位置では、切欠きの嵌め合わせができず、試行錯誤を繰り返して完成形に達する時間を競う組子のパズル玩具として利用でき、完成した際には、幾何学模様を有し、芸術品としての価値と趣がある組子を提供する。【解決手段】第1平角木材に差込み用第1切欠きを複数個開設し、共通の断面形状を有し、第1平角木材に組付けられる第n平角木材に差込み用第n切欠きを複数個開設し、第1切欠き窪みと、第n切欠き窪みの深さは、第1・第n平角木材の高さの、それぞれ1/2を含み、第1・第n平角木材を井桁形状に組付けた組子である。第1平角木材と第n平角木材の組付けに、それぞれの第1〜第n切欠きを、互いに決められた位置で嵌め合わせ、試行錯誤を繰返し、完成形とする、時間と経験を競う組子のパズル玩具として利用できる。【選択図】図1
Description
本考案は、伝統の木工技法の組子や、障子の桟を組む技術を活用し、指定の図形を完成させるパズル玩具の組子に関する。
従来、複数の構成要素(パーツであり、本考案では、第1平角木材〜第n平角木材とする)を、特定の位置に配置することと、この第1平角木材〜第n平角木材を組み合わせ、指定の図形を完成するパズル玩具の組子がある。
第1平角木材〜第n平角木材には、組子としてそれぞれ異なる加工を施し、第1平角木材〜第n平角木材に窪み形状を形成することで、第1平角木材〜第n平角木材の位置関係を計って、位置を決定した後に、第1平角木材〜第n平角木材を互いに嵌合させる作業を経て、指定の図形(装飾品、置台、椅子の座面、本棚、飾り等の木の芸術)を完成する組子である。
先行文献として、次のような考案が挙げられる。
例えば、実用新案登録第3205943号公報の「組木、それを利用した組立体及び家具」であって、要約は、「単純な柱状の構造であっても、複雑な組立体(組子)を得る。創造性豊かな組木遊びや家具への応用を可能とする組木、それを利用した組立体及び家具であって、例えば、組木(10)は、柱状の基部の両側に左右対称の切り欠き(12)、(14)を設け、切り欠きは、基部と組み合う、又は切り欠き同士が組み合うようもので、一種類の組木で複雑な組立体を形成できる。」である。
しかし、切り欠きに関する幅のコンセプトが規定されていないこと、又はWと2Wの切り欠き(12)、(14)であって、汎用性と組子の構造が限定されることが考えられる。
また、その他として、例えば、特開2010−162192号公報の「動物の形を表現した組木パズル」であって、要約は、「従来の組木パズルは、幾何学的な形状が一般的であり、面白味に欠ける。即ち、自由な発想で色々な動物を表現できる組木パズルはなかった。そこで、本発明は、伝統的な籠目(かごめ)状平面六角形を基本とした組木において、構成部品である四角柱状棒材の延長部を動物の一部分に似せ、延長部の組合せで、動物の形を表現する。また、構成部品の棒材を、平面六角形方向の太さの2倍以上の厚さとし、動物の自立を図る。」である。
しかし、延長部の組合せで、動物の形を表現するコンセプトであって、全体として動物の感覚を表現するには無理があると考えられる。また、面白味を十分に表現しているとは考えられない。
上記に鑑み、本考案は、第1平角木材〜第n平角木材を、特定の位置に配置することと、この第1平角木材〜第n平角木材を組み合わせ、指定の図形を完成するパズル玩具の組子の提供である。
また、台座に設けた溝に、第1平角木材、及び/又は、第n平角木材の楔部を嵌め込み、この第1平角木材、及び/又は、この第n平角木材が自立可能とする構成とし、組付けの簡便性と、何人でも楽しむことができる組子の提供である。
そこで、本考案の構成要素は、長短尺第1・2平角木材(1・2は省略)、及び、長短尺第n平角木材(平角木材か、平角棒材)で、長短尺第1平角木材、及び、長短尺第n平角木材の断面形状は同一であり、それぞれの長手方向(木材の長手方向)の長さは区々である。長短尺第1平角木材、及び、長短尺第n平角木材に設けた一方切欠き、及び、他方切欠きの、長手方向の位置関係・数とか、その長短尺平角木材の幅厚(横断方向の板厚)は、必要により、区々である。この構成要素を特定の位置に置いて組み合わせ、図形を完成させる組子である。そして、一方切欠き、及び、他方切欠きは、互いに誤った位置では、嵌め合わせができず、結果として、試行錯誤を繰り返して完成形に達する時間を競う組子のパズル玩具である。なお、この長尺第1平角木材、この短尺第2平角木材の断面形状は同一としたが、板厚は、変更も有り得る。即ち、さらに他の組子のパズル玩具を提供できる。
その一方で、パズル玩具は、完成図形において、幾何学模様を有し、装飾目的として鑑賞に役立つ、芸術品としての価値と、趣があること等の特徴がある。物としての使用価値と有利性を発揮できる。併せて、前述と同様の製作手段を駆使し、多様な完成図形を製作、かつ提案できる考案とした。
前述の課題解決と、本考案の目的達成とを意図し、請求項1〜請求項6を提案する。
請求項1の考案は、
多数本の同寸の一方平角木材と、多数本の同寸の他方平角木材を設け、
一方平角木材及び他方平角木材は、共通の断面形状を備え、
一方平角木材の長手方向に適宜間隔で一方切欠き(2−1〜2−n)・(2−1a〜2−na)を複数個開設し、
他方平角木材の長手方向に適宜間隔で一方切欠きと同寸の他方切欠き(3−1〜3−n)・(3−1a〜3−na)を複数個開設し、
一方切欠き(2−1〜2−n)及び他方切欠き(3−1〜32−n)に、一方切欠き(2−1a〜2−na)及び/又は他方切欠き(3−1a〜3−na)を組付け可能とするとともに、この一方切欠き(2−1〜2−n)・(2−1a〜2−na)及び他方切欠き(3−1〜3−n)・(3−1a〜3−na)の深さに、一方平角木材及び他方平角木材の板幅が差込みされる構成とした、
一方平角木材及び他方平角木材を井桁形状に組付ける組子とした。
多数本の同寸の一方平角木材と、多数本の同寸の他方平角木材を設け、
一方平角木材及び他方平角木材は、共通の断面形状を備え、
一方平角木材の長手方向に適宜間隔で一方切欠き(2−1〜2−n)・(2−1a〜2−na)を複数個開設し、
他方平角木材の長手方向に適宜間隔で一方切欠きと同寸の他方切欠き(3−1〜3−n)・(3−1a〜3−na)を複数個開設し、
一方切欠き(2−1〜2−n)及び他方切欠き(3−1〜32−n)に、一方切欠き(2−1a〜2−na)及び/又は他方切欠き(3−1a〜3−na)を組付け可能とするとともに、この一方切欠き(2−1〜2−n)・(2−1a〜2−na)及び他方切欠き(3−1〜3−n)・(3−1a〜3−na)の深さに、一方平角木材及び他方平角木材の板幅が差込みされる構成とした、
一方平角木材及び他方平角木材を井桁形状に組付ける組子とした。
これにより、本考案では、一方切欠き、及び、他方切欠きは、互いに誤った位置では、嵌め合わせができず、結果として、試行錯誤を繰り返して完成形に達する時間を競う組子のパズル玩具として利用できる。また、パズル玩具は、完成した際には、幾何学模様を有し、装飾目的として鑑賞に役立つ、芸術品としての価値と、趣があること等の特徴がある。物としての使用価値と有利性を発揮できる。併せて、前述と同様の製作手段を駆使し、多様な完成図形を表現したパズル玩具である。
請求項2の考案は、
一方切欠き(2−1〜2−n)及び他方切欠き(3−1〜3−n)に、一方切欠き(2−1a〜2−na)及び/又は他方切欠き(3−1a〜3−na)を、井桁形状に嵌め込むことで、複数の幾何学模様を製作可能とする構成とした組子である。
一方切欠き(2−1〜2−n)及び他方切欠き(3−1〜3−n)に、一方切欠き(2−1a〜2−na)及び/又は他方切欠き(3−1a〜3−na)を、井桁形状に嵌め込むことで、複数の幾何学模様を製作可能とする構成とした組子である。
これにより、請求項1と同じ効果が期待できる。また、この効果達成の一方切欠き、及び、他方切欠きを、井桁形状に嵌め込み、複数の幾何学模様を製作可能となる。
請求項3の考案は、
一方切欠き(2−1〜2−n)・(2−1a〜2−na)と他方切欠き(3−1〜3−n)・(3−1a〜3−na)とによる、井桁形状への嵌め込みと、嵌め込みからの、一方切欠きと他方切欠きとの、嵌め込み解除と、を繰り返し、幾何学模様を変更可能とする構成とした組子である。
一方切欠き(2−1〜2−n)・(2−1a〜2−na)と他方切欠き(3−1〜3−n)・(3−1a〜3−na)とによる、井桁形状への嵌め込みと、嵌め込みからの、一方切欠きと他方切欠きとの、嵌め込み解除と、を繰り返し、幾何学模様を変更可能とする構成とした組子である。
これにより、請求項1と同じ効果が期待できる。また、この効果達成の一方切欠き、及び、他方切欠きの、井桁形状への嵌め込みと、嵌め込み解除を、容易にできる特徴がある。
請求項4の考案は、
一方切欠き(2−1〜2−n)・(2−1a〜2−na)及び他方切欠き(3−1〜3−n)・(3−1a〜3−na)の幅と、一方平角木材と、他方平角木材の板幅との関係は、
切欠きの幅>板幅
とする構成とした組子である。
一方切欠き(2−1〜2−n)・(2−1a〜2−na)及び他方切欠き(3−1〜3−n)・(3−1a〜3−na)の幅と、一方平角木材と、他方平角木材の板幅との関係は、
切欠きの幅>板幅
とする構成とした組子である。
これにより、請求項1と同じ効果が期待できる。また、この効果達成の一方切欠き、及び、他方切欠きの切欠きの幅と、一方平角木材と、他方平角木材の板幅との関係を提供できる。
請求項5の考案は、
組子は、台座を備え、
一方平角木材、及び/又は、他方平角木材の下辺には、楔部を備えており、楔部を、台座の上面に均等間隔に設けた多数条の溝に嵌め込み可能とする構成とした組子である。
組子は、台座を備え、
一方平角木材、及び/又は、他方平角木材の下辺には、楔部を備えており、楔部を、台座の上面に均等間隔に設けた多数条の溝に嵌め込み可能とする構成とした組子である。
これにより、請求項1と同じ効果が期待できる。また、この効果達成の一方平角木材、及び/又は、他方平角木材の楔部の構造と、台座に均等間隔に設けた多数条の溝の構造を提供できる。
請求項6の考案は、
台座の溝に、一方平角木材、及び/又は、他方平角木材の楔部を嵌め込むことで、一方平角木材、及び/又は、他方平角木材が自立可能とする構成とした組子である。
台座の溝に、一方平角木材、及び/又は、他方平角木材の楔部を嵌め込むことで、一方平角木材、及び/又は、他方平角木材が自立可能とする構成とした組子である。
これにより、請求項5と同じ効果が期待できる。また、この効果達成の一方平角木材、(以後、長尺平角木材とする)及び/又は、他方平角木材(以後、短尺平角木材とする)の楔部の構造を提供できる。
図1〜図8は第1実施例であり、長尺、及び/又は短尺の第1〜第n平角木材の下辺がフラットであり、台座の溝は、横断方向(図においてQ方向)より見て凹形状であって、この長尺、及び短尺の第1〜第n平角木材の下辺の切欠きは、板面方向より見て凹形状とする構造である。
組子の俯瞰図
(イ)及び(ハ)は長尺、短尺の第1〜第n平角木材の加工前の原材の正面図、(ロ)及び(ニ)は長尺、短尺の第1〜第n平角木材の加工後の正面図
(イ)は長尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び長尺第n平角木材の加工後の正面図、(ロ)は短尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び短尺第n平角木材の加工後の正面図
(イ)は長尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び長尺第n平角木材の何れか一つを示した俯瞰斜視図、(ロ)は短尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び短尺第n平角木材の何れか一つを示した俯瞰斜視図
図4に示した長尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び長尺第n平角木材の何れか4本と、同図短尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び短尺第n平角木材の何れか2本を組み付ける過程を示した俯瞰斜視図
図4に示した長短尺の、例えば、第1平角木材と台座との関係を示しており、(イ)は台座の平面図、(ロ)は台座の凹形状の溝と、第1平角木材の板形状の切欠きとの係わりを示した図、(ハ)は(ロ)を説明した図
(イ)〜(ハ)は、長尺、及び短尺の第1〜第n平角木材と台座を利用し、長尺の平角木材と、短尺の平角木材の収容状態から途中の工程を経て、組付け、完成する様を示した縮尺平面図
(イ)〜(チ)は、それぞれ組子の一例を簡略して示した縮尺平面図
図9〜図16は第2実施例であり、長尺、及び/又は短尺の第1〜第n平角木材の下辺が楔形状であり、台座の溝は、横断方向(図においてQ方向)より見て三角形状であって、この長尺、及び/又は短尺の第1〜第n平角木材の下辺の切欠きは、板面方向より見て凹形状とする構造である。
組子の俯瞰図
(イ)及び(ハ)は長尺、短尺の第1〜第n平角木材の加工前の原材の正面図、(ロ)及び(ニ)は長尺、短尺の第1〜第n平角木材の加工後の正面図
(イ)は長尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び長尺第n平角木材の加工後の正面図、(ロ)は短尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び短尺第n平角木材の加工後の正面図
(イ)は長尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び長尺第n平角木材の何れか一つを示した俯瞰斜視図、(ロ)は短尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び短尺第n平角木材の何れか一つを示した俯瞰斜視図
図12に示した長尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び長尺第n平角木材の何れか4本と、同図短尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び短尺第n平角木材の何れか2本を組み付ける過程を示した俯瞰斜視図
図12に示した長短尺の、例えば、第1平角木材と台座との関係を示しており、(イ)は台座の平面図、(ロ)は台座の三角形状の溝と、第1平角木材の板形状の楔の係わりを示した図、(ロ´)は(ロ)の別の実施例を示した図、(ハ)は(ロ)を説明した図
(イ)〜(ハ)は、長尺、及び短尺の第1〜第n平角木材と台座を利用し、長尺の平角木材と、短尺の平角木材の収容状態から途中の工程を経て、組付け、完成する様を示した縮尺平面図
(イ)〜(チ)は、それぞれ組子の一例を簡略して示した縮尺平面図
長尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び長尺第n平角木材と、同図短尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び短尺第n平角木材の上下辺に、それぞれ切欠きを形成し、上辺の切欠きは、板面方向より見て凹形状とする構造の図
定めた寸法(8a)、又は(80a)を、前述の図1〜図16に対し、変更した寸法による、他の例の組み付け状態を示した図
先ず、図1〜図8(チ)に示した第1実施例に関して説明すると、台座5の溝6−1〜6−nは、板面方向(図5のQ方向)より見て凹形状であって、この第1平角木材、及び/又は、第n平角木材の上辺及び下辺はいずれも、横断方向より見てフラット形状とする構造である。
この例では、図2の(イ)、(ロ)に、長尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び長尺第n平角木材の原材イ−1・イ−2・イ−3・イ−4・イ−5・イ−6・イ−7〜イ−n(総称する時は、イ−1〜イ−nとする。)を、また、(ハ)と(ニ)に、短尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び短尺第n平角木材の原材ロ−1・ロ−2・ロ−3・ロ−4・ロ−5・ロ−6・ロ−7〜ロ−n(総称する時は、ロ−1〜ロ−nとする。)を示した。それぞれ、長尺第1〜第n平角木材(一方平角木材)の原材イ−1〜イ−nの下辺であるイ−1a・イ−2a・イ−3a・イ−4a・イ−5a・イ−6a・イ−7a〜イ−na(総称する時は、イ−1a〜イ−naとする。)と、短尺第1〜第n平角木材(他方平角木材)の原材ロ−1〜ロ−nの下辺であるロ−1a・ロ−2a・ロ−3a・ロ−4a・ロ−5a・ロ−6a・ロ−7a〜ロ−na(総称する時は、ロ−1a〜ロ−naとする。)には、横断方向(図5において、図示のQ方向)より見て板形状の切欠き2−1〜2−n・3−1〜3−nを、適宜間隔で、複数個所に形成する。即ち、図3(イ)、(ロ)において、長尺第1〜第n平角木材イ−10〜イ−n0(イ−10・イ−20・イ−30・イ−40・イ−50・イ−60・イ−70〜イ−n0)の下辺イ−1a〜イ−naにおいて、切欠き2−1〜2−nが形成されるとともに、短尺第1〜第n平角木材ロ−10〜ロ−n0(ロ−10・ロ−20・ロ−30・ロ−40・ロ−50・ロ−60・ロ−70〜ロ−n0)の下辺ロ−1a〜ロ−naにおいて、切欠き3−1〜3−nが形成される。
尚、図6(イ)〜(ハ)の如く、台座5を使用し、この台座5に長尺第1〜第n平角木材イ−10〜イ−n0を組付け、パズル玩具Aを形成する際には、次の手段と、寸法保持を図る。例えば、(ロ)の如く、台座5には、長尺第1〜第n平角木材イ−10〜イ−n0を組付けられる凹形状の溝6−1〜6−nを備えており、この溝6−1〜6−nには、必要とする、それぞれの長尺第1〜第n平角木材イ−10〜イ−n0及び/又は短尺第1〜第n平角木材ロ−10〜ロ−n0の板厚7、又は板高さ8の定めた寸法(定めた寸法は任意である)8aを差込み係止、又は差込みし、間隔維持と、整列状態、パズル玩具形状確保等を図る。そして、差込み(組込み)使用でき、又は容易な組付け・取外しを図るために、寸法は下記とする。
板厚7<溝6−1〜6−nの幅
定めた寸法8a>溝6−1〜6−nの深さ
定めた寸法8a>溝6−1〜6−nの深さ
そして、また、切欠き2−1〜2−n及び/又は3−1〜3−nにおいて、長尺平角木材イ−10〜イ−n0、及び/又は、短尺平角木材ロ−10〜ロ−n0を係止する際においても、前述の差込み係止とし、間隔維持と、整列状態、パズル玩具形状確保等を図る。そして、差込み(組込み)使用でき、又は容易な組付け・取外しを図るために、寸法は下記とする。
板厚7<切欠き2−1〜2−n及び3−1〜3−nの幅
定めた寸法8a>切欠き2−1〜2−n及び3−1〜3−nの深さ
定めた寸法8a>切欠き2−1〜2−n及び3−1〜3−nの深さ
図面において、図4(イ)と、図4(ロ)は、長尺の平角木材イ−10の切欠き2―1に、短尺の平角木材ロ−10の切欠き3−1を、差込み係止する関係を説明している。また図5は、図4の状態より、長尺の平角木材イ−10・イ−20・イ−30・イ−40の切欠き2−1〜2−nと、短尺の平角木材ロ−10、ロ−20の切欠き3−1〜3−nを組付ける状態を示しているが、一例であり、何れも限定されない。
また、図7では、図1のパズル玩具A(完成図形、図形模様等)と台座5を利用し、長尺の平角木材イ−10〜イ−n0の切欠き2−1〜2−nと、短尺の平角木材ロ−10〜ロ−n0の切欠き3−1〜3−nの収容状態から途中の工程を経て、組付け、完成する様を示している。それぞれ一例であり、(イ)は、収容状態であって、台座5に、長尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び長尺第8平角木材イ−10〜イ−80(互いに同じ構造であって、図4(イ)のようにそれぞれが、切欠き2−1〜2−nを6個ずつ備える)の八枚と、短尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び短尺第8平角木材ロ−10〜ロ−80(互いに同じ構造であって、図4(ロ)のようにそれぞれが、切欠き3−1a〜3−naを4個ずつ備える)の八枚が、それぞれ2段重ねで、並置されている。
これを利用し、図7(ロ)は、台座5の溝6−1〜6−nのうち、決められた所定位置に、長尺第1〜第4平角木材イ−10〜イ−40のそれぞれの上辺(切欠き2−1〜2−nの反対面)を、差込み支持し、かつ短尺第1〜第4平角木材ロ−10〜ロ−40の上辺(切欠き3−1〜3−nの反対面)を、差込み支持する。次に、長尺第1〜第4平角木材イ−10〜イ−40のそれぞれの切欠き2−1〜2−n、及び、短尺第1〜第4平角木材ロ−10〜ロ−40のそれぞれの切欠き3−1〜3−nのうちの所定箇所に、長尺第5〜第8平角木材イ−50〜イ−80のそれぞれの切欠き2−1a〜2−naのいずれかを、差込み係止する。図7(ロ)は、以上のように井桁形状に組み付ける途中の状態で、かつ残りの四枚の短尺第5〜第8平角木材ロ−50〜ロ−80は、組み付け準備中であり、台座5の枠外に置かれている(図示しない)。また(ロ)の完成により、長尺第1〜第8平角木材イ−10〜イ−80によって、井桁形状の外郭ができる。
これに続いて、長尺第1〜第4平角木材イ−10〜イ−40、並びに短尺第1〜第4平角木材ロ−10〜ロ−40の所定位置に、(ハ)の如く、残りの短尺第5〜第8平角木材ロ−50〜ロ−80を、所定の切欠き2−1〜2−nと切欠き3−1a〜3−naを利用し、組付けて、井桁形状が完成する。(ハ)の組付け関係は、同図に丸付きの1と丸付きの2の記号で示してある。
図8(イ)〜(チ)は、本考案のパズル玩具Aの図形模様のそれぞれを示しており、全て、前述した長尺の平角木材イ−10〜イ−n0の切欠き2−1〜2−nと、短尺の平角木材ロ−10〜ロ−n0の切欠き3−1〜3−nの組付けを利用したものである。
次に、図9〜図16に示した第2実施例に関して説明すると、この考案の第2実施例であり、台座5の溝は、横断方向(図13においてQ方向)より見て三角形状の凹形状であって、この第1平角木材、及び/又は、第n平角木材の上辺又は下辺のいずれか一方が楔形状とする構造である。
この例では、図10の(イ)に、長尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び長尺第n平角木材の原材イ−1・イ−2・イ−3・イ−4・イ−5・イ−6・イ−7〜イ−n(総称する時は、イ−1〜イ−nとする。)と、また、(ハ)に、短尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び短尺第n平角木材の原材ロ−1・ロ−2・ロ−3・ロ−4・ロ−5・ロ−6・ロ−7〜ロ−n(総称する時は、ロ−1〜ロ−nとする。)を示した。この例では、それぞれ、長尺第1〜第n平角木材の原材イ−1〜イ−nの下辺であるイ−1a・イ−2a・イ−3a・イ−4a・イ−5a・イ−6a・イ−7a〜イ−na(総称する時は、イ−1a〜イ−naとする。)と、短尺第1〜第n平角木材の原材ロ−1〜ロ−nの下辺であるロ−1a・ロ−2a・ロ−3a・ロ−4a・ロ−5a・ロ−6a・ロ−7a〜ロ−na(総称する時は、ロ−1a〜ロ−naとする。)には、横断方向(図13において、図示のQ方向)より見て板形状の切欠き2−1〜2−n・3−1〜3−nを、適宜間隔で、複数個所に形成する。即ち、図11(イ)、(ロ)において、長尺第1〜第n平角木材イ−10〜イ−n0(イ−10・イ−20・イ−30・イ−40・イ−50・イ−60・イ−70〜イ−n0)の下辺において、切欠き2−1〜2−nが形成されるとともに、短尺第1〜第n平角木材ロ−10〜ロ−n0(ロ−10・ロ−20・ロ−30・ロ−40・ロ−50・ロ−60・ロ−70〜ロ−n0)の下辺において、切欠き3−1〜3−nが形成される。そして、長尺第1〜第n平角木材イ−10〜イ−n0及び短尺第1〜第n平角木材ロ−10〜ロ−n0の、上辺又は下辺のいずれかには、横断方向からみて楔形状の楔70を形成する。
尚、図14(イ)〜(ハ)の如く、台座5を使用し、この台座5に長尺第1〜第n平角木材イ−10〜イ−n0を組付け、パズル玩具Aを形成する際には、次の手段と、寸法保持を図る。例えば、(ロ)の如く、台座5には、長尺第1〜第n平角木材イ−10〜イ−n0を組付けられる三角形状の溝60−1〜60−nを備えており、この溝60−1〜60−nには、必要とする、それぞれの長尺第1〜第n平角木材イ−10〜イ−n0及び/又は短尺第1〜第n平角木材ロ−10〜ロ−n0の楔70、又は板高さ80の定めた寸法(定めた寸法は任意である)80aを差込み係止、又は差込みし、間隔維持と、整列状態、パズル玩具形状確保等を図る。そして、差込み(組込み)使用でき、又は容易な組付け・取外しを図るために、寸法は下記とする。
楔70の厚み<溝60−1〜60−nの幅
定めた寸法80a>溝60−1〜60−nの深さ
定めた寸法80a>溝60−1〜60−nの深さ
そして、また、切欠き2−1〜2−n及び/又は3−1〜3−nにおいて、長尺平角木材イ−10〜イ−n0、及び/又は、短尺平角木材ロ−10〜ロ−n0を係止する際においても、前述の差込み係止し、間隔維持と、整列状態、パズル玩具形状確保等を図る。そして、差込み(組込み)使用でき、又は容易な組付け・取外しを図るために、寸法は下記とする。
楔70の厚み<切欠き2−1〜2−n及び3−1〜3−nの幅
定めた寸法80a>切欠き2−1〜2−n及び3−1〜3−nの深さ
定めた寸法80a>切欠き2−1〜2−n及び3−1〜3−nの深さ
図面において、図12(イ)と、図12(ロ)は、長尺の平角木材イ−10の切欠き2―1に、短尺の平角木材ロ−10の楔70を備える下辺にある切欠き3―1を、差込み係止する関係を説明している。また図13は、図12の状態より、長尺第1〜第4平角木材イ−10・イ−20・イ−30・イ−40の切欠き2−1〜2−nと、短尺第1・第2平角木材ロ−10、ロ−20の切欠き3−1〜3−nを組付ける状態を示しているが、一例であり、何れも限定されない。
また、図15では、図10のパズル玩具A(完成図形、図形模様等)と台座5を利用し、長尺の平角木材イ−10〜イ−n0の切欠き2−1〜2−nと、短尺の平角木材ロ−10〜ロ−n0の切欠き3−1〜3−nの収容状態から途中の工程を経て、組付け、完成する様を示している。それぞれ一例であり、(イ)は、収容状態であって、台座5に、長尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び長尺第8平角木材イ−10〜イ−80(互いに同じ構造であって、図12(イ)のようにそれぞれが、切欠き2−1〜2−nを6個ずつ備える)の八枚と、短尺第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7平角木材、及び短尺第8平角木材ロ−10〜ロ−80(互いに同じ構造であって、図12(ロ)のようにそれぞれが、切欠き3−1〜3−nを4個ずつ備える)の八枚が、それぞれ2段重ねで、並んで設置されている。
これを利用し、図15(ロ)は、台座5の溝60−1〜60−nのうち、決められた所定位置に、長尺第1〜第4平角木材イ−10〜イ−40のそれぞれの楔70を、差込み支持し、かつ短尺第1〜第4平角木材ロ−10〜ロ−40の楔70を、差込み支持する。次に、長尺第1〜第4平角木材イ−10〜イ−40のそれぞれの切欠き2−1〜2−n、及び、短尺第1〜第4平角木材ロ−10〜ロ−40のそれぞれの切欠き3−1〜3−nのうちの所定箇所に、長尺第5〜第8平角木材イ−50〜イ−80のそれぞれの楔70を備える下辺にある切欠き2−1a〜2−naのいずれかを、差込み係止する。図15(ロ)は、以上のように井桁形状に組み付ける途中の状態で、かつ残りの四枚の短尺第5〜第8平角木材ロ−50〜ロ−80は、組み付け準備中であり、台座5の枠外に置かれている(図示しない)。また(ロ)の完成により、長尺第1〜第8平角木材イ−10〜イ−80によって、井桁形状の外郭ができる。
これに続いて、長尺第1〜第4平角木材イ−10〜イ−40、並びに短尺第1〜第4平角木材ロ−10〜ロ−40の所定位置に、(ハ)の如く、残りの短尺第5〜第8平角木材ロ−50〜ロ−80を、所定の切欠き2−1〜2−nと切欠き3−1a〜3−naを利用し、組付けて、井桁形状が完成する。(ハ)の組付け関係は、同図に丸付きの1と丸付きの2の記号で示してある。
さらに図16(イ)〜(チ)は、本考案のパズル玩具Aの図形模様のそれぞれを示しており、全て、前述した長尺の平角木材イ−10〜イ−n0の切欠き2−1〜2−nと、短尺の平角木材ロ−10〜ロ−n0の切欠き3−1〜3−nの組付けを利用したものである。尚、図14の(ロ´)は長尺の平角木材イ−10、短尺の平角木材ロ−10は、楔70を有さない第1実施例の形態でも使用可能な状態を示している。多様な組子の別の実施例を示している(第三実施例)。
さらに図17は、第三実施例を示しており、例えば、長尺の平角木材イ−10〜イ−n0の下辺の切欠き2−1a〜2−naと、短尺の平角木材ロ−10〜ロ−n0の下辺の切欠き3−1a〜3−naに合わせて、長尺の平角木材イ−10〜イ−n0の上辺に切欠き2−1〜2−nと、短尺の平角木材ロ−10〜ロ−n0の上辺に切欠き3−1〜3−nを設けることで、二段以上の多段の井桁形状に組付けた組子を確保できる。多様な組付け(多段の井桁形状のパズル玩具)を形成できる。
また、図18は、定めた寸法8a、又は80aを、前述の図1〜図16に対し、変更した、他の例の組み付け状態を示した図である。
そして、本考案では、完成された幾何学模様は、例えば、方眼台紙(台座5)の上に描かれている。必要とされる全体寸法と構成要素の部材寸法から、同一の手順を経て多様な図形のパズル玩具Aの組子が製作できることが特徴であり、各人が訓練と経験で、製作スピードの向上と、腕を向上でき、子供から成人、或いは老若男女の全ての人に有益である。即ち、方眼紙上に描画できる図形であれば、いかようにも当該パズル玩具Aとして実現ができる。
本考案は上述した実施の形態に限定されるものではなく、各請求項に示した範囲内での
種々の変更が可能である。例えば、各請求項に示した範囲内で適宜変更した技術的手段を
組み合わせて得られる実施のそれぞれの形態も、本考案の技術的範囲に含まれる。
種々の変更が可能である。例えば、各請求項に示した範囲内で適宜変更した技術的手段を
組み合わせて得られる実施のそれぞれの形態も、本考案の技術的範囲に含まれる。
イ−1〜イ−n 長尺第1〜第n平角木材の原材
イ−1a〜イ−na 長尺第1〜第n平角木材の原材の下辺
イ−10〜イ−n0 長尺第1〜第n平角木材
ロ−1〜ロ−n 短尺第1〜第n平角木材の原材
ロ−1a〜ロ−na 短尺第1〜第n平角木材の原材の下辺
ロ−10〜ロ−n0 短尺第1〜第n平角木材
2−1〜2−n 切欠き
2−1a〜2−na 切欠き
3−1〜3−n 切欠き
3−1a〜3−na 切欠き
5 台座
6−1〜6−n 溝
60−1〜60−n 溝
7 板厚
8 高さ
8a 定めた寸法
70 楔
80 高さ
80a 定めた寸法
A パズル玩具
イ−1a〜イ−na 長尺第1〜第n平角木材の原材の下辺
イ−10〜イ−n0 長尺第1〜第n平角木材
ロ−1〜ロ−n 短尺第1〜第n平角木材の原材
ロ−1a〜ロ−na 短尺第1〜第n平角木材の原材の下辺
ロ−10〜ロ−n0 短尺第1〜第n平角木材
2−1〜2−n 切欠き
2−1a〜2−na 切欠き
3−1〜3−n 切欠き
3−1a〜3−na 切欠き
5 台座
6−1〜6−n 溝
60−1〜60−n 溝
7 板厚
8 高さ
8a 定めた寸法
70 楔
80 高さ
80a 定めた寸法
A パズル玩具
これにより、請求項2と同じ効果が期待できる。また、この効果達成の一方切欠き、及び、他方切欠きの切欠きの幅と、一方平角木材と、他方平角木材の板幅との関係を提供できる。
Claims (6)
- 多数本の同寸の一方平角木材と、多数本の同寸の他方平角木材を設け、
前記一方平角木材及び前記他方平角木材は、共通の断面形状を備え、
前記一方平角木材の長手方向に適宜間隔で一方切欠き(2−1〜2−n)・(2−1a〜2−na)を複数個開設し、
前記他方平角木材の長手方向に適宜間隔で前記一方切欠きと同寸の他方切欠き(3−1〜3−n)・(3−1a〜3−na)を複数個開設し、
前記一方切欠き(2−1〜2−n)及び前記他方切欠き(3−1〜3−n)に、前記一方切欠き(2−1a〜2−na)及び/又は前記他方切欠き(3−1a〜3−na)を組付け可能とするとともに、この一方切欠き(2−1〜2−n)・(2−1a〜2−na)及びこの他方切欠き(3−1〜3−n)・(3−1a〜3−na)の深さに、前記一方平角木材及び前記他方平角木材の板幅が差込みされる構成とした、
前記一方平角木材及び前記他方平角木材を井桁形状に組付ける組子。 - 前記一方切欠き(2−1〜2−n)及び前記他方切欠き(3−1〜3−n)に、前記一方切欠き(2−1a〜2−na)及び/又は前記他方切欠き(3−1a〜3−na)を、前記井桁形状に嵌め込むことで、複数の幾何学模様を製作可能とする構成とした請求項1に記載の組子。
- 前記一方切欠き(2−1〜2−n)・(2−1a〜2−na)と前記他方切欠き(3−1〜3−n)・(3−1a〜3−na)とによる、前記井桁形状への嵌め込みと、この嵌め込みからの、この一方切欠きとこの他方切欠きの、嵌め込み解除と、を繰り返し、前記幾何学模様を変更可能とする構成とした請求項1に記載の組子。
- 前記一方切欠き(2−1〜2−n)・(2−1a〜2−na)及び前記他方切欠き(3−1〜3−n)・(3−1a〜3−na)の幅と、前記一方平角木材と、前記他方平角木材の前記板幅との関係は、
切欠きの幅>板幅
とする構成とした請求項1に記載の組子。 - 前記組子は、台座を備え、
前記一方平角木材、及び/又は、前記他方平角木材の下辺には、楔部を備えており、この楔部を、前記台座の上面に均等間隔に設けた多数条の溝に嵌め込み可能とする構成とした請求項1に記載の組子。 - 前記台座の前記溝に、前記一方平角木材、及び/又は、前記他方平角木材の前記楔部を嵌め込むことで、前記一方平角木材、及び/又は、前記他方平角木材が自立可能とする構成とした請求項5に記載の組子。
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