JP3230432U - 見る角度によって表情が変化する装飾用品 - Google Patents

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Abstract

【課題】取り扱いの簡便性や製造等の効率性に優れ、人や動物等の絵や像の顔に適用することが可能であり、複雑な光学的効果に頼らずとも簡素な構造で、それらの表情の変化を手軽に楽しむことができる装飾用品を提供する。【解決手段】装飾用品は、略円形の眼部2と、その眼部2を包含する外周体1と、眼部2又は外周体1からその正対方向に突出する下遮蔽体3及び上遮蔽体4とを有するもので、それらの遮蔽部3、4は、眼部2及び外周体1の正対方向からは視認し難く、眼部1の下斜め側から見たときに眼部1の下部を遮蔽する位置に設けられて、見る角度によって眼部1の形状が変わって表情が変化する装飾用品とした。【選択図】図6

Description

人間や動物を描いた絵やそれらを象った像などにおいて、その眼の部位に用いる装飾用品に関する技術である。
人形等の眼として使用される部材に関する技術については、これまでにもいくつかの提案がなされてきた。
特許文献1の「人形用眼球」は、断面を半月状に形成した中空の眼球保持部材を透明な材料で形成して、その内部に液体とそれより比重が大きい眼球部材とを充填密封して人形用眼球とするものである。そして、裏面の取付部を人形に挿通して突出した部位にワッシャーを緊締して、人形に固着する眼球用の部材である。
特許文献2の「知育愛玩具と多機能アタッチメント」は、ベルベットファスナー布製の眼・眉・口・鼻等の諸器官やイヤリング・眼鏡等の装着物を模した構成要素と、それを貼り付け可能な顔面部とを組み合わせたものである。そして、幼児や小児が任意に選んだそれらの構成要素を顔面部に貼り付けることで、表情や感情を自在に変更可能な知育愛玩具である。
特許文献3の「表情変化装置」は、ロボット頭部の前面左右に設けた開口内に眼球部材と瞼部材とを各一対設けたものである。球面体をなす眼球部材は、その中心を通って上下方向に延びる第1軸線回りと、これに直交する面内で中心を通って左右方向へ延びる第2軸線回りとに回動可能に設置される。瞼部材は眼球部材よりも大径の中空な球面体で、眼球部材の前面の少なくとも一部を覆う大きさを有し、眼球部材と同心に配される。そして、中心を通って前後方向へ延びる第3軸線回りと、これに直交する面内で中心を通って延びる第4軸線回りとに回動可能に設けられたものである。
特許文献4の「模型動物の眼の構造」は、模型動物の瞳を模す球の直径より深く凹状に形成した白眼を模す眼の中に、その球状の瞳を入れて、表面には透明板を張った構成とするものである。そして、これを模型動物に取り付けると、球状の瞳は白眼を模した面との摩擦抵抗が少ないため、僅かな震動であっても転がり動いて、球状の瞳の凸点が光を反射して光る効果を有するために、見る人に模型動物が生きているような錯覚を起こさせるものである。
また、表情変化に限定されるものではないが、絵や写真を見る者に対して、それらの動きや変化を感得させる技術としては、光の屈折を利用して視角に応じて異なった絵や写真を見せるレンチキュラーレンズを活用する手法が広く普及しているところである。
特開平11―4971号公報 特開2000―172278号公報 特開2004−305237号公報 特開2011−224293号公報
特許文献1の発明は、中空の眼球保持部材内に液体を満たし、その中に眼球部材を入れるなど、実際の眼球を模した構造となっている。また、特許文献3の発明は、ロボット頭部の開口内に眼球部材と瞼部材を複数の軸線に回転可能に取り付けたものである。そして、特許文献4の発明は、白眼を模した凹部分に瞳を模した円板又は球を組み込み、特許文献1の発明と同様に、実際の眼球を模した構造となっている。これらはいずれも複雑な構成を有するものであり、それらを利用するに当たっての簡便性や、製造現場での生産効率などに関して、未だ問題点が残るものと本考案の考案者は感じたところである。
一方、特許文献2の発明は、眼や口などの諸器官や眼鏡などの装着物が付されていない無表情の顔面部に、幼児や小児が眼や眼鏡などを自由に取り付けて遊ぶという、限定された場面で用いられる知育愛玩具である。そのため、諸器官の一部である眼部と、その貼り付け箇所となる顔面部とが、予め一組のセットとなるように形成されたものである。
そのようなことから、本考案の考案者は、様々な対象物に対して使用することが可能であって、利用の簡便性や製造の効率性などにも優れたものであり、人や動物の立体的な像や平面的な絵などの眼部に対して、広く適用することができる装飾用品の考案に想到した。
そして、レンチキュラーレンズのように光学的な効果によらずとも、非常に簡単な構造をもって像や絵の表情変化を手軽に楽しむことができる装飾用品を実現することが、本考案において解決しようとする課題である。
本考案の基本的な構成は次のとおりである。
本考案の装飾用品は薄く、板状のものとされることが多い。また、ある程度の硬さがあるものでも、可撓性を有するものであっても良い。
この装飾用品の第1の実施態様は、多くの場合は略円形である眼部と、その眼部を表面に配した外周体と、眼部及び外周体の両部に正対する方向、すなわち、これらから鉛直方向に突出した下遮蔽体とを有するものとなる。その下遮蔽体に関しては、薄さや表面の滑らかさなどから、眼部及び外周体の正対方向から見た場合には、これを視認することが難しいものとなる。そして、これらを正対方向の斜め下方、大凡45度の角度から仰ぎ見た場合には、眼部の下部を遮蔽する機能を果たすことが可能な位置に設けられる。
従って、眼部及び外周体を正対方向から見た状態から、視角が変化して仰ぎ見る状態になると、その変化に対応して下遮蔽体によって覆い隠される眼部の形状が変わって見えるため、これを見る者には表情の変化として感得されることを特徴とする装飾用品とした。
更に、この装飾用品の第2の実施態様は、前述の眼部・外周体・下遮蔽体に加えて、眼部の上方に眉部を設け、眼部及び外周体から正対する方向に突出した上遮蔽体を有するものとした。その上遮蔽体は、下遮蔽体と同様に眼部及び外周体の正対方向からは視認し難く、これらと正対する方向の斜め下から見たときには、眉部の下部を遮蔽することとなる位置に設けられる。これによって、見る角度に対応して眼部と眉部の形状が変わることとなり、その表情が変化して感得されることを特徴とする装飾用品となる。
そして、下遮蔽体や上遮蔽体については、これを平坦で厚みがなく折り畳み可能なものとして、不使用の場合などにおいては、下遮蔽体や上遮蔽体を外周体及び眼部と一体として運搬や保管を行えることが可能な装飾用品とした。
この装飾用品は、構造が非常に簡素であって生産効率も高く、平面的な絵や立体的な像を始めとして様々な対象物に用いることが可能である。
また、下遮蔽体や上遮蔽体を、外周体や眼部と一体化して保管や運搬を行うことができるため、その取り扱いも容易になる。更に、本装飾用品をシール等としてキット化して大量生産するなど、その使用が見込まれる範囲は非常に大きなものとなる。
そして、下遮蔽体や上遮蔽体の形状、その他の要素である眼部や眉部の形状を様々に工夫することによって、更に多様な表情の変化を楽しむことができる装飾用品となる。そのため、本考案に係る装飾用品を、それ自体が鑑賞に堪え得る創作物として制作することも可能である。
下遮蔽部を有する装飾用品の基本的構成である。 図1の装飾用品を正面から見たものである。 図1の装飾用品を斜め下から見た状態である。 上下遮蔽部を有する装飾用品の基本的構成である。 図4の装飾用品を斜め下から見たものである。 眉部を備えた装飾用品(左)の一例である。 図6の装飾用品(左)を正面から見たものである。 図6の装飾用品(左)を斜め下から見たものである。 眉部を備えた装飾用品(左)の他例である。 図9の装飾用品(左)を異なる方向から見たものである。 図9の装飾用品(左・右)を組み合わせたものである。 図9の装飾用品(左)を正面から見たものである。 図9の装飾用品(左)を斜め下から見たものである。 厚みがある上下遮蔽部を有する装飾用品の例である。 図14の装飾用品を正面から見たものである。 図14の装飾用品を斜め下から見たものである。 般若面型の装飾用品の表情変化を示したものである。
以下、図を用いながら本考案について説明する。
本考案の最も基本的な構成は図1のようなものであり、これは装飾用品を左斜め上から見た斜視図となっている。
そして、人や動物の白眼部分を模した外周体1の内側には、瞳となる黒眼部分を表した構成要素として眼部2が配される。外周体1や眼部2の素材については、紙・布・ビニールなど様々なものであり得るが、図1においては、いずれも皮革を用いたものとして図示している。この図1では、略円形でその内側を白色とした外周体1と、同じく略円形で黒色とした眼部2の組み合わせとしており、これによって人間や動物の眼を模した装飾用品となっている。
但し、図1のような配色に関しては、あくまで本装飾用品における一例であって、黒色の外周体1に対して白色の眼部2の組み合わせとするような場合や、金色の外周体1に黒色の眼部2を配する事例なども考えられる。そのような配色となる装飾用品については、例えば、般若面などの眼として用いられる装飾用品とする場合などが想定される。
また、外周体1と眼部2の大きさに関しても様々なものがあり得るが、例えば、ダルマ人形などに用いる装飾用品とする場合には、外周体1の直径を2cm程度とすることが考えられる。
そして、眼部2については、予め瞳を表すように黒色としても良いが、他の態様としては、眼部2も外周体1と同じく白色とし、これをダルマ人形に貼付した場合には未だ眼が入っていない状態とすることもできる。その後、所願成就の折には、その装飾用品の白色の眼部2に対して黒く墨入れを行ってダルマ人形を開眼させるなど、この装飾用品を様々な態様で使用することが可能である。
またこの時に、外周体1の背面には粘着用シールや角度調整用の部材などを予め装着しておくことにより、これをダルマ人形やお面などの眼に適切な角度で簡単に貼り付けることが可能なものになる。
そして、外周体1の下端には、滑らかな円弧を描きながらも、その中央部が外周体1と眼部2と正対する方向に突出した下遮蔽体3が設けられていることが、図1において確認できる。なお、この図1では、下遮蔽体3の素材についても、外周体1や眼部2と同様に皮革素材として図示している。
なお、外周体1と下遮蔽体3との接合については、外周体1をなす皮革から下遮蔽体3となる部分を薄く切り出して、これらを相互に切り離さずに繋がったままの状態とすることも、その接合方法の一例である。そして、眼部2についても、外周体1に円形の型押しをするなどして区分けし、更に、その部位を任意に着色するなどの方法が考えられる。若しくは、外周体1・眼部2・下遮蔽体3をそれぞれ別途に制作して、これらを接着剤で相互に接合することや、これらを縫製によって一体化する手法なども考えられる。
図2として、図1の装飾用品を正面方向、すなわち、これに正対する方向から見た状態を図示している。
例えば、使用者は、棚の上に飾られているダルマ人形や、壁に掲げられた額内のお面などに、図1の装飾用品を貼付する。その際、その眼がこちら側を真っ直ぐに見返すように角度を調整して、それらの両眼の部位に図1の装飾用品を貼り付けることとなる。これによって、ダルマ人形やお面の表情は、図2のように眼を見開いて喜怒哀楽のない普通の表情を示したものとなる。
図3は、図1の装飾用品を、正対する方向の下斜め側、すなわち正面方向下側斜め45度の方向から見た状態を表している。前述のダルマ人形やお面に近づくなどして、これらを見上げた位置に来ると、それらの両眼は左右ともに図3のような状態となる。この時に、下遮蔽体3が眼部2の下側を覆い隠した状態になるため、眼部2は下方が丸く窪んで三日月のような形状となっている。すなわち、この時のダルマ人形やお面の表情については、見る者に対して笑みを湛えたような状態となっている。
この図1のように、外周体1・眼部2・下遮蔽体3からなる装飾用品が、本考案における第1の基本形態である。
次に、本考案の装飾用品の第2の基本形態を示す。
図4がそれであり、外周体1・眼部2・下遮蔽体3については、図1の装飾用品と同じ構成であるが、図4の外周体1の上端には、外周体1及び眼部2と正対する方向に突出した上遮蔽体4が設けられている。
この図4の装飾用品も、図1の装飾用品と同様に、平面的な絵や立体的な像の眼の部分に貼付するなどして、その表情を見る角度によって変化させるための装飾用品である。
そして、これら図1や図4のように、外周体1・眼部2・下遮蔽体3・上遮蔽体4からなる装飾用品全体で一つの眼を模したものとする他にも、外周体1が一つ又は複数の眼を模した眼部2を包含する態様にすることも可能である。更に、その外周体1には、眼部2に加えて、顔の他の構成要素である眉や鼻などを模した部位を適宜に設置して、顔全体を表した装飾用品としても良い。
なお、そのような例に関しても、後段において再度詳しく説明を行う。
図4の装飾用品を正面方向から見たものは、図2と大凡同様の状態となる。
次に、これを正面方向斜め下45度の方向から見上げたものが図5の状態である。この時、見る者と装飾用品との位置及び視角の変化に対応して、下遮蔽体3が眼部2の下方を少しずつ遮蔽する働きに関しては、図1の装飾用品と同様である。そして、上遮蔽体4が人形やお面などの眉を遮蔽し、場合によっては下遮蔽体3の下側に設けられる眉部5などが視認されることにより、その表情の変化に更なる効果を与えるものとなる。
すなわち、第1の基本形態では、下遮蔽体3が眼部2の形状に変化を与えることによって、見る者に表情変化を感得させる。更に、第2の基本形態では、それに加えて、上遮蔽体4が眉の形状などに変化を感得させることによって、この装飾用品を付した絵や像の表情により大きな変化をもたらすことが可能となる。
このように、本考案の装飾用品は、既存の平面的な絵や立体的な像などに簡単に後付けで貼付するなどして、これらを見るものに対して、その視角変化に応じて表情が変化する効果を与えることができる。
この場合、一つの眼球又はその近傍部分のみを象った図1や図4のような装飾用品とする他にも、前述したように、外周体1の内側に一つ又は複数の眼部2を配した装飾用品とすることもできる。更に、眉・鼻・口などの他の周辺部位をも含めて装飾用品が全体として人間や動物の顔を模したものとすることも可能である。
その前者、すなわち、外周体1内に一つの眼部2を配し、更に眉部5を配して一つの眼球近傍を模して象った装飾用品の一例が図6である。これは、左眼周辺の部位を簡素化して模した装飾用品である。そして、これと左右対称的な構成を有した右眼用の装飾用品も存在する。
この事例の装飾用品では、図1のような白眼を模した略円形の外周体1ではなく、外周体1の外形状は四角形となっている。そして、その板状の外周体1の内部には、白眼を模した部位は存在しておらず、黒眼となる略円形の眼部2のみが設けられている。なお、この眼部2については、黒眼状でなく白眼状であっても良い。また、状況に応じて、下遮蔽体3や上遮蔽体4について、これらを眼部2の内側に設置することも考えられる。いずれの場合であっても、白眼や黒眼の形状変化によって、これを見る者に表情の変化が感得されることが重要である。
この図6に示した装飾用品では、四角形で板状の外周体1の中央付近に、略円形の眼部2を配している。眼部2の下方には下遮蔽体3があって、眼部2の上方には上遮蔽体4が設けられている。そして、それらの両遮蔽部の形状についても図1や図4とは異なる形状とされている。更に、上遮蔽体4の上方には、右側から左上へと切れ上がって伸びた眉部5が設けられている。この眉部5の素材も皮革など様々な素材を用いることができるし、外周体1に型押しをして着色したものでも良い。また、その形状についても多種多様なものであり得る。
図6は、装飾用品を左斜め上の方向から見た斜視図であるが、これを正対する方向から見たものが図7である。
図1や図4と同じく、下遮蔽体3と上遮蔽体4の厚さが共に薄いため、図ではこれらは線状に表示されており、正面側からこれらを視認することは難しい。そのため、黒眼を模した丸い眼部2と、その上にあって中央寄り右側から左上側に向けて跳ね上がった形状をなしている眉部5のみを視認できて、この装飾用品を見る者に対しては、やや厳しさを含んだ顔としての深い印象を与えるものとなる。
この左眼の装飾用品を正面方向の斜め下45度から見たものが、図8である。装飾用品を下側から仰ぎ見るように視角が変化するに従って、丸い黒眼を模した眼部2が下遮蔽体3によって覆い隠されて、笑ったような表情を示したものとなっている。更に、上遮蔽体4によって、図7の吊り上がった眉部5が覆い隠されて、上遮蔽体4の下側に設けられた前記と異なる別の眉部5が現れてくる。これらが与える影響によって、装飾用品の表情は更に柔和なものとなる。
次に、図6と異なる表情を示した例が、図9の装飾用品である。
これも左眼に用いられる装飾用品であるが、下遮蔽体3や上遮蔽体4の角度が左下がりになるように設置されている。そして、眉部5も同じく左下がりとなっている。
図9は、装飾用品を斜め左上から見た斜視図であるが、同じものを右斜め上からの異なる方向から見た状態が図10である。図9においては、上遮蔽体4の陰に隠れて視認することができなかった眼部2について、図10で確認することができる。
そして、図9の左眼側の装飾用品と、これと左右対称になるようにして各要素を設置した右眼側の装飾用品とを、左右に並べて正面から見た様子を示すものが、図11である。眉部5が両外側に下がったやや哀しげな表情となっている。
図12は、図9及び図10の装飾用品を正対方向から見たものであって、図11において左眼側となっている装飾用品である。
そして、これを斜め下45度の方向から見たものが、図13である。
この時、下遮蔽体3によって眼部2の下側一部が覆い隠されると同時に、下遮蔽体3の下側に設けられて外周体1内にある眼部2の形状を補正するための他の異なる眼部2が現れて、これら二つの眼部2が協働して眼の全体的な形状変化に影響を及ぼすこととなる。
更に、上遮蔽体4は左下がりの眉部5を覆い隠すものだが、上遮蔽体4の下側には、この左下がりの眉部5とは異なる左上がりの別の眉部5が設けられている。そして、その装飾用品を見る角度によって、これらの異なる眼部2や眉部5が現れることにより、更に大きな表情の変化を引き起こすこととなる。
図1・図4・図6・図9の装飾用品は、いずれも平面的な外周体1に、これも同じく平面的な下遮蔽体3や上遮蔽体4を設けたものであった。これらの各要素の取り付けに関しては、例えば、一枚の皮革を加工して、外周体1の表面一部から下遮蔽体3などの部分を切り出して、外周体1との間で一定の角度を保持させることも可能である。また他の取り付け例としては、外周体1や眼部2、下遮蔽体3や上遮蔽体4、眉部5をそれぞれ別の部品として作成し、これらを縫い合わせる手法や、これらを糊等で接合させる方法なども採用し得る。そして、下遮蔽体3や上遮蔽体4については、これらを薄く平坦な形状として折り畳み可能にすることで、装飾用品を全体として小さく平面的な状態に保つことができるため、その保管や移送が非常に容易なものとなる。
また、眼のみの装飾用品や、その近傍の周辺部位を含めた装飾用品とする他にも、顔全体を模して額装するなどして、それ自体を観賞することができる装飾用品とすることも考え得る。
次に、下遮蔽体3や上遮蔽体4については、厚みの少ない板状で略平面的なものとするのではなく、ある程度の厚みと体積を持たせたものとしても良い。装飾用品に立体感を持たせることで、表現の幅が大きく拡張できることが期待される。
図14は、両遮蔽部が三次元的に厚みと体積を有したものであるが、それを左上方から見た斜視図である。
図15がそれを正面から見た状態であって、図16は正面の下側45度の位置から見た状態を示している。両遮蔽部の厚み・体積については更に大きいものでも良いが、正対方向から見た場合に異物として認知されないように、それらの起伏部の表面については滑らかな状態として、正面からは視認することが難しいものとする。
そして、このような本考案の装飾用品を構成する各々の要素にボリュームを持たせる場合においても、それを見る角度によって、容易に表情変化を楽しめるものとなる。
最後に、そのような装飾用品の一つの具体例として、眼部2の他に鼻や口など周辺部位も含めて人間や動物の顔全体を模した装飾用品であり、それ自体が鑑賞対象となり得る般若面型の装飾用品を図17に示す。表情変化を示すために、変化前及び変化後の状態を左右に並置したものである。すなわち、図17の左側が正対方向から見た装飾用品の状態であり、右側が正対方向斜め下側から見た状態である。
これ全体を一つの装飾用品として制作することも可能であるし、眼を模した本考案に係る装飾用品を既存の般若面に後付けで装着することも考えられる。そして、いずれの場合であっても、これを見る者に対しては、視角の変化に応じて表情の変化を感得させるものとなる。
1 外周体
2 眼部
3 下遮蔽体
4 上遮蔽体
5 眉部

Claims (3)

  1. 略円形の眼部と、表面に前記眼部を配した外周体と、前記眼部又は前記外周体からそれらの正対方向に突出するように設置された下遮蔽体とを有し、前記下遮蔽体の形状は前記正対方向から視認し難くて、かつ、前記下遮蔽体の位置は前記正対方向の下斜め側から見たときに前記眼部の下部を遮蔽する位置に設けられて、前記正対方向から前記下斜め側へとこれらを見る者の視角が変化するに伴って、前記下遮蔽体が前記眼部を遮蔽することにより、前記眼部の形状が変化して見えることを特徴とする装飾用品。
  2. 前記眼部の上方に設けた眉部と、前記眼部又は前記外周体からそれらの前記正対方向に突出するように設置された上遮蔽体を有し、前記上遮蔽体の形状は前記正対方向から視認し難くて、かつ、前記上遮蔽体の位置は前記正対方向の前記下斜め側から見たときに前記眉部の下部を遮蔽する位置に設けられて、前記正対方向から前記下斜め側へとこれらを見る者の視角が変化するに伴って、前記上遮蔽体が前記眉部を遮蔽することにより、前記眉部の形状が変化して見えることを特徴とする請求項1に記載の装飾用品。
  3. 下遮蔽体及び上遮蔽体が薄く平坦であり、前記外周体及び前記眼部と一体として折り畳み可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の装飾用品。
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