JP3230342B2 - 耐火被覆板 - Google Patents

耐火被覆板

Info

Publication number
JP3230342B2
JP3230342B2 JP16264793A JP16264793A JP3230342B2 JP 3230342 B2 JP3230342 B2 JP 3230342B2 JP 16264793 A JP16264793 A JP 16264793A JP 16264793 A JP16264793 A JP 16264793A JP 3230342 B2 JP3230342 B2 JP 3230342B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mortar
lath
plate
fire
box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16264793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0718757A (ja
Inventor
孝雄 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP16264793A priority Critical patent/JP3230342B2/ja
Publication of JPH0718757A publication Critical patent/JPH0718757A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3230342B2 publication Critical patent/JP3230342B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄骨柱の耐火被覆構造
を得るのに有用な耐火被覆板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図8に示すような鉄骨柱の耐火被
覆構造を得る場合、一般的に次のような作業手順によっ
ている。(1) 鉄骨柱21を建てる。(2) 溶接により鉄骨
柱21にラス24を張る。(3) ラス24の上からモルタ
ル25を塗る。(4) 塗装,クロス貼り等による仕上げを
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
耐火被覆構造では、モルタルを塗って乾燥させるのに相
当の乾燥期間を要し、その分工期が長くかかる。また、
外方からモルタルを塗る際に、電線管等打ち込み部分が
被覆不良となりやすいという問題がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、乾燥期間が短縮され被覆不良も起こし難い耐火被覆
構造を得るための耐火被覆板を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明による耐火被覆板は、アンカー部材を有する取
付金物に取り付けたラスを、型枠内に充填したモルタル
上に載せ、その際上記アンカー部材はモルタル中に浸漬
し、モルタルが固化した後上記型枠を除去して得たもの
である(請求項1)。
【0006】この耐火被覆板には、所要位置に予め設備
用ボックスを取り付けることができる(請求項2)。
【0007】
【作用】請求項1による耐火被覆板は、取付金物付のラ
スをアンカー部材によりモルタル(コンクリートの場合
を含む)版と一体化したものであるから、例えばこの取
付金物付ラスモルタル版を鉄骨柱の周囲面に取り付け、
ラスモルタル版間の隙間をモルタル仕上げすることによ
って、現場で施すモルタル量を極めて少なくできると共
に乾燥に時間がかからなくなるため、現場での工期を短
縮することができる。
【0008】請求項2による耐火被覆板は、所要位置に
予め設備用ボックスを具備するため、現場でのボックス
の設置が不要となり、またモルタルは、ラスモルタル版
を工場生産する際にボックス周囲に十分に施すことこと
ができるためこのボックス回りの被覆不良を防止するこ
とができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1において、1は長方形断面を有する鉄
骨柱、2は本発明の対象とする耐火被覆板としてのラス
モルタル版、3はラスモルタル版の取付金物であり、ラ
スモルタル版2と取付金物3とは一体化されている。
【0010】ラスモルタル版2は、図2に示す如く、上
記鉄骨柱1に取り付ける取付金物3にラス4を一体に取
り付けたものを、これに植設したアンカー部材5によ
り、更にモルタル版6と一体化した構造であり、予め工
場で生産されるプレキャスト版から成る。このプレキャ
スト版は、厚みDが、1時間耐火のもので40mm+5
mm、2時間耐火のもので60mm+5mm、3時間耐
火のもので80mm+5mmといった具合に、種別分け
されて生産される。
【0011】上記ラスモルタル版2は次の手順により製
造される。まず、図4(イ)に示すように、(1) 取付金
物3にアンカー部材5を溶接等により植設し、これにラ
ス4を一体に設ける。この場合、ラス4にはアンカー部
材5が通り抜ける切り込みを形成しておき、これにアン
カー部材5を通して突出させる。
【0012】次に、図4(イ)に示すように、(2) モル
タル版6用の型枠8にモルタル(又はコンクリート)9
を充填して用意する一方、図4(ロ)に示すように、
(3) このモルタル9上に、上記の取付金物3と一体にな
ったラス4を載せ、密着させる。これにより、アンカー
部材5はモルタル9中に浸漬され、固着後アンカーとし
て機能しうることとなる。最後に、図4(ハ)に示すよ
うに、(4) 上記したモルタル版6用の型枠8を外して目
的とするラスモルタル版2を得る。
【0013】上記の如くプレキャストされたラスモルタ
ル版2は、例えば鉄骨柱1の耐火被覆構造を得るため、
鉄骨柱1の周囲に取り付けられる。
【0014】図1の適用例では、上記ラスモルタル版2
は鉄骨柱1の長方形断面の周囲を4枚で取り囲むように
配設され、しかも各ラスモルタル版2が鉄骨柱1の平面
領域内に位置するように、つまりコーナ部においてラス
モルタル版2間に積極的に隙間を残すように配設されて
いる。そして、コーナ部におけるラスモルタル版2間の
隙間は、この部分に現場でモルタル7を塗って仕上げら
れる。
【0015】このようにすると、現場でのモルタル塗の
面積が小さくなり、工期の短縮ができる。また、現場で
の左官工事が少なくなり、左官工の労務者対策となる。
更に、認定耐火被覆板に比べ安価であり、また施工要領
の間違いによる品質不良の可能性がなくなるため、施工
不良の可能性が小さくなるという利点が得られる。
【0016】図3は、上記ラスモルタル版2に電気用配
管ボックスを具備させた場合の適用形態を例示したもの
で、10は電気用配管ボックス、11は電気用配管ボッ
クスから延在される電線管である。
【0017】この電気用配管ボックス10を具備するラ
スモルタル版2は次の手順により製造される。まず、
(1) モルタル版6用の型枠8(図4参照)に電気用配管
ボックス10を取り付ける。(2) このモルタル版用型枠
8にモルタルを入れる(図4(イ)参照)。(3) このモ
ルタルに、取付金物3の付いたラス4を載せ、密着させ
る(図4(ロ)参照)。ここで電気用配管ボックス10
はその一部がラス4の切れ目(図示せず)より出て図3
の如くラス4上に突出する。(4) このラス4上に突出し
た電気用配管ボックス10に電気用配管11を図3の如
く取り付けて引き出す。(5) モルタル10で配管ボック
スを覆う。(6) 最後に上記したモルタル版6用の型枠を
外して目的とするラスモルタル版2を得る。
【0018】かく構成された電気用配管ボックス10付
のラスモルタル版2も、図3の如く鉄骨柱1の面に取付
金物3を溶接12により取り付けられ、隙間にモルタル
13が施されて用いられる。この形態の下では、図3の
如くモルタル13を十分に施すことができるため、電線
管による被覆不良を防止し得る。
【0019】上記図1及び図2の実施例では、ラスモル
タル版2を、覆うべき鉄骨柱の周囲面領域から見て、部
分的なプレキャスト版としたが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、覆うべき相手部材との関係で任意の
寸法形状のものにすることができる。
【0020】図5は、ラスモルタル版2を、覆うべき鉄
骨柱の面領域から見て、その全部をプレキャスト版とし
て用いる形態例を示している。即ち、ラスモルタル版
は、覆うべき鉄骨柱1の周囲面の幅で且つ周囲面の数
(ここでは4枚)だけ用意され、鉄骨柱1の長方形断面
の周囲を4枚で完全に取り囲むように肉厚分だけずらせ
ながら突き合わせて配設される。そして、突き合わせ部
分に残る隙間14にモルタルを充填して、全面がプレキ
ャスト版である耐火被覆構造を得ている。
【0021】図6及び図7は、図1と同じくラスモルタ
ル版2を部分的なプレキャスト版として構成し適用する
耐火被覆構造を示すもので、図6は2種類のラスモルタ
ル版2aと2bを用い、両ラスモルタル版2a,2b間
の隙間、即ちジョイント部の隙間を現場でモルタル15
で仕上げする形態例であり、また図7はコーナー用のラ
スモルタル版2cを用い、それらラスモルタル版2c,
2c間の隙間、即ちジョイント部の隙間を現場でモルタ
ル15で仕上げする形態例である。
【0022】これらの耐火被覆構造用のラスモルタル版
においても、ラスモルタル版には予め電気用ボックスを
取り付けておくことができる。
【0023】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果が得られる。 (1)請求項1による耐火被覆板は、取付金物付のラス
をアンカー部材によりモルタル版と一体化したものであ
るから、これを鉄骨柱の周囲面に取り付けることによ
り、現場で施すモルタル量が極めて少なくなり乾燥に時
間がかからなって、現場での工期を短縮することができ
る。また、現場での左官工事が少なくなり、左官工の労
務者対策となる。更に認定耐火被覆板に比べ、安価でか
つ施工不良の可能性が小さくなり、施工要領の間違いに
よる品質不良の可能性がなくなる。 (2)請求項2による耐火被覆板は、所要位置に予め設
備用ボックスを具備するため、現場でのボックスの設置
が不要となり、またモルタルは、ラスモルタル版を工場
生産する際にボックス周囲に十分に施すことことができ
るためボックス回りの被覆不良を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐火被覆板を適用した耐火被覆構造の
断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係るラスモルタル版の断面
図である。
【図3】本発明を適用した耐火被覆構造の電気用ボック
ス周辺の断面図である。
【図4】図2のラスモルタル版の製造工程を示した図で
ある。
【図5】本発明を適用した他の耐火被覆構造の断面図で
ある。
【図6】本発明を適用した他の耐火被覆構造の断面図で
ある。
【図7】本発明を適用した他の耐火被覆構造の断面図で
ある。
【図8】従来の鉄骨柱の耐火被覆構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 鉄骨柱 2 ラスモルタル版(耐火被覆板) 3 取付金物 4 ラス 5 アンカー部材 6 モルタル版 7 モルタル 8 型枠 9 モルタル 10 電気用配管ボックス 11 電線管 12 溶接 13 モルタル 14 隙間 15 モルタル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンカー部材を有する取付金物に取り付
    けたラスを、型枠内に充填したモルタル上に載せ、その
    際上記アンカー部材はモルタル中に浸漬し、モルタルが
    固化した後上記型枠を除去して得たことを特徴とする耐
    火被覆板。
  2. 【請求項2】 前記耐火被覆板の所要位置に予め設備用
    ボックスを取り付けたことを特徴とする請求項1記載の
    耐火被覆板。
JP16264793A 1993-06-30 1993-06-30 耐火被覆板 Expired - Fee Related JP3230342B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16264793A JP3230342B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 耐火被覆板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16264793A JP3230342B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 耐火被覆板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0718757A JPH0718757A (ja) 1995-01-20
JP3230342B2 true JP3230342B2 (ja) 2001-11-19

Family

ID=15758602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16264793A Expired - Fee Related JP3230342B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 耐火被覆板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3230342B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5221052B2 (ja) 2007-04-04 2013-06-26 浜松ホトニクス株式会社 光電子増倍管の制御回路
JP5252619B2 (ja) * 2007-11-22 2013-07-31 有限会社小川節夫研究所 外壁素材、その製造方法および外壁構造
JP7057926B1 (ja) 2021-03-26 2022-04-21 株式会社汀線科学研究所 蛍光測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0718757A (ja) 1995-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3230342B2 (ja) 耐火被覆板
JPH0718756A (ja) 鉄骨柱の耐火被覆構造
ITVI960128A1 (it) Soffitto e procedimento per la sua costruzione
JPH0219454Y2 (ja)
JPS6294650A (ja) 石材を利用した建築物の外壁装飾パネル
JP2000038840A (ja) コンクリ−ト壁の垂直打継ぎ方法
KR200285919Y1 (ko) 천연석패널
JP2955482B2 (ja) 天井用下地部材
JPS6339737B2 (ja)
JPH0470444A (ja) コンクリート建築物の隔壁、及びコンクリート建築物の施工法
JPS6356381B2 (ja)
KR200201311Y1 (ko) 콘크리트 면처리용 코너 박판 비드
JP3086318B2 (ja) 金属板付プレキヤストコンクリ−ト板
JPS6234895B2 (ja)
JP3209950B2 (ja) Pc板の連結方法及び装置
JP3014636B2 (ja) 電気室配線用ピットのコーナー面取り工法
JPS6426408U (ja)
KR200216462Y1 (ko) 콘크리트 면처리용 인코너 박판 비드
JPH06248776A (ja) 外壁の目地構造
JP2023023739A (ja) 建物内タイル床の構築方法
JPH0448422Y2 (ja)
JPS58178745A (ja) 仕上げ下地兼用型枠材
JP2922271B2 (ja) 設備配線、配管用堅型ダクトの構築方法
JPH0460040A (ja) 鉄骨耐火被覆構造及びその施工方法
KR20000055109A (ko) 단자함을 위한 케이스 및 그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees