JP3230339U - 衣服用生地 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱伝導率が低くて、生地の保温性が上がる起毛保温性の衣服用生地を提供する。【解決手段】衣服用生地は、表側層1と肌側層2とを含む。表側層1はレーヨン繊維を用いる。肌側層2は、コーヒー炭を含有したポリエステル繊維を用いる。肌側層2は、コーヒー炭を含有したポリエステル繊維で編みたてられたものであるため、発熱と保温の効果がある。コーヒー炭は強い吸着作用があるので、匂いの除去が出来る。またコーヒー炭自体は薄いグレーか深いグレーの色彩を呈するので、着色のための染色工程を省くことができて、環境保護に役立つ。表側層1はレーヨン繊維を使用したため、生地の風合いが柔らかく、したがって快適であり、レーヨンの発熱性も高い。起毛を掛けて起毛層3を形成して、毛の間により多くの静止空気を保持することが出来る。【選択図】図1
Description
本考案は衣服用生地に関する。
衣服に用いられる繊維のうち、アクリル繊維は、成熟した化学繊維で、手触りが柔らかく、染色性も良く、保温性もよく、合成ウールと言われて、カットソー素材と、同素材を用いた衣服とに多く使われている。
一方、衣服に用いられるレーヨン繊維は、再生セルロース繊維に属し、天然のセルロース原料から例えば綿毛、木材、葦、竹などの純粋なセルロースを抽出して、紡績したものである。レーヨン繊維は、吸湿性が高く、染色もしやすく、色堅牢度も良く、人造綿とも言われている。レーヨン繊維は、他の化学繊維と混紡すると、混紡糸の性能が向上するだけでなく、紡績過程の静電気を減少させて紡績性を向上させることが出来る。またレーヨン繊維は、特に、優れた吸湿性により外部の水分子を捕えて、水分子の運動エネルギーを熱エネルギーに変換する。近年来、吸湿性の良い発熱繊維として、よく使われている。
コーヒー炭は、コーヒー飲料を作った後に残るコーヒーの滓を利用して、1000℃程度の高温で焼いて炭化した後に結晶を作り、更にナノ粉末体化したものである。コーヒー炭は、多くの空洞を有して表面積が大きく、強い吸着作用を持って、異臭を取り除き、体表面の水分を吸収し、細菌の繁殖を抑える。コーヒー炭は、焼結の過程で大量の鉱物を生み出し、衣服用の化学繊維に混入させることで、遠赤外線を効率良く発射し、吸収し、発熱と人体の熱量の散逸の阻止とを行い、それによって、より良い保温効果を達成することが出来る。
特許文献1は、磨き毛コーヒー炭カットソー素材を公開している。このカットソー素材は外側層と磨き毛層とを含み、外側層は混紡糸とポリウレタン糸とで構成され、混紡糸は、コーヒー炭を含有したアクリル繊維と、レーヨン繊維とを含む。この素材は、柔らかく、保温性もよい。
しかし、特許文献1の素材は、短繊維の混紡糸にて構成されているため、毛が抜けやすく、実用効果が落ちやすい。そのため本考案は、これらの状況に対して、コーヒー炭を含有した実用効果の落ちにくい素材を開発することを目的とする。
上記の目的を達成するため本考案の衣服用生地は、表側層と肌側層とを含み、表側層はレーヨン繊維を含む糸で編み立てられ、肌側層はコーヒー炭を含有したポリエステル繊維を含む糸で編み立てられていることを特徴とする。このようなものであると、毛が抜けやすいということが無く、したがって実用効果を落ちにくくすることができる。
本考案の衣服用生地によれば、表側層のレーヨン繊維を含む糸は、レーヨン単体糸と、レーヨンおよびアクリルの混紡糸と、レーヨンおよびポリエステル短繊維の混紡糸とのいずれかであることが好ましい。
本考案の衣服用生地によれば、表側層と肌側層との少なくともいずれか一方に、ポリウレタン糸などの弾力性を有する糸が設けられていることが好適である。
本考案の衣服用生地によれば、肌側層が起毛層を有することが好適である。
本考案の衣服用生地によれば、肌側層のコーヒー炭を含有したポリエステル繊維は、カチオンポリエステルを含むことが好適である。
本考案の衣服用生地によれば、表側層のレーヨン繊維が短繊維であることが好適である。
本考案の衣服は、上記したいずれかの衣服用生地にて作られていることを特徴とする。
本考案の衣服用生地によれば、表側層と肌側層とを含み、表側層はレーヨン繊維を含む糸で編み立てられ、肌側層はコーヒー炭を含有したポリエステル繊維を含む糸で編み立てられていることから、毛が抜けやすいということが無く、したがって実用効果を落ちにくくすることができる。
本考案の目的は、上記の背景技術における問題点を解決するために、コーヒー炭を使用した、好ましくは保温起毛素材を提供することにある。
上記の目的を実現するために、本考案の衣服用生地は、以下の構成となっている。すなわち、本考案の衣服用生地は、コーヒー炭を使用した、好ましくは起毛保温カットソー生地である。この生地は、表側層と肌側層とを含む。表側層はレーヨン繊維を含む糸にて編み立てられている。肌側層は、コーヒー炭を含有したポリエステル繊維、特にポリエステル長繊維を含む糸にて編み立てられている。
表側層のレーヨン繊維は、純粋なレーヨン糸すなわちレーヨン単体糸と、レーヨンおよびアクリルの混紡糸と、レーヨンおよびポリエステル短繊維の混紡糸となどを含む。
上記のレーヨンと混紡されるポリエステルは中空ポリエステルであることが好ましく、それによると、保温作用があって、レーヨン繊維が吸湿によって発生する熱量をしっかり保持することが可能である。
さらには、表側層と肌側層との少なくともいずれか一方に、ポリウレタン糸などの弾力性を有する糸が設けられていることが好ましい。
本考案の衣服用生地によれば、肌側層すなわち皮膚接触側に起毛層が設けられていることが特に好ましい。
本考案の衣服用生地によれば、コーヒー炭を含有したポリエステル繊維は、普通のポリエステル長繊維および、またはカチオンポリエステル長繊維を含むことが好適である。カチオンポリエステル長繊維は、改性繊維であって、低温で染色することが出来る。
コーヒー炭を含有する普通のポリエステル長繊維とカチオンポリエステル長繊維とは、いずれも繊維の中にコーヒー炭のナノ粒子が練り込まれたものである。ナノ粒子のサイズは、平均粒径で300〜500nmの範囲であることが好適であり、その練り込み量は、0.8〜1.8質量%の範囲であることが好適である。
本考案によれば、表側層のレーヨン繊維がレーヨン短繊維であることが好適である。
本考案の衣服は、上記のコーヒー炭を使用した生地、好ましくは起毛保温生地で作られている。
従来の技術と比べて、本考案の実施の形態の有益な効果は、次のとおりである。
(1)肌側層はコーヒー炭を含有するポリエステル糸で構成されているため、肌に発熱と保温の効果を持たせることができる。またコーヒー炭は強い吸着作用があるので、異臭を取り除くことが出来る。そしてコーヒー炭自体は深い灰色或いは薄い灰色を持っているため、着色のための染色工程を省くことができ、このため環境保護にも効果的である。
(2)アクリル短繊維または中空ポリエステル短繊維と、レーヨン繊維との混紡糸を採用することにより、素材の風合いを柔らかくして、快適にすることができる。レーヨンは吸湿発熱性が高く、アクリルと中空ポリエステルは保温性に優れている。
(3)ポリウレタン等の弾力糸を設けることにより、表側層や肌側層に弾力性を持たせることができる。また起毛層を設けることにより、素材に綿毛を形成させ、綿毛の間により多くの静止空気を保持することが出来る。静止空気は熱伝導率が小さくて、素材の保温性に有利に作用する。
以下、具体的な実施例に即して、本考案をより詳細に説明する。
実施例1
図1は、本考案の実施例1の衣服用カットソー生地の断面構造を示す。この実施例1の衣服用カットソー生地は、コーヒー炭を使用した起毛保温生地であって、表側層1と肌側層2とを含む。表側層1は、アクリルとレーヨンとの混紡糸を採用し、糸番手は40/1であった。肌側層2は、平均粒径400nmのコーヒー炭をポリマーへの練り込みによって1.2質量%含有した、普通ポリエステル長繊維を採用し、糸番手は75Dであった。コーヒー炭含有ポリエステル糸は、薄い灰色を呈した。生地の表側層1と肌側層2とにポリウレタン糸を入れた。そのポリウレタン糸の太さは20Dであった。
図1は、本考案の実施例1の衣服用カットソー生地の断面構造を示す。この実施例1の衣服用カットソー生地は、コーヒー炭を使用した起毛保温生地であって、表側層1と肌側層2とを含む。表側層1は、アクリルとレーヨンとの混紡糸を採用し、糸番手は40/1であった。肌側層2は、平均粒径400nmのコーヒー炭をポリマーへの練り込みによって1.2質量%含有した、普通ポリエステル長繊維を採用し、糸番手は75Dであった。コーヒー炭含有ポリエステル糸は、薄い灰色を呈した。生地の表側層1と肌側層2とにポリウレタン糸を入れた。そのポリウレタン糸の太さは20Dであった。
生地は、横編みの機械で編み立てた。生地は、仕上げ工程で肌側層2を起毛機械で炭素起毛により起毛させて、綿毛層すなわち起毛層3として形成した。染色工程では、アクリル繊維とレーヨン繊維とを夫々薄い灰色に染めて、全体が薄い灰色の、コーヒー炭を使用した起毛保温生地を得た。生地の目付けはたとえば170g/m2とし、生地幅はたとえば165cmとした。
なお、本考案においては、使用する糸の太さと生地の目付けおよび幅とは、上記の実施例1の値に限定されるものではない。実施例1は本考案についての好適な方案の例を示すものであって、当業者は必要に応じて別の値を選択することが出来る。
実施例2
実施例2の衣服用カットソー生地の断面構造は、図1に示された実施例1の生地の断面構造と同様のものとした。この実施例2では、コーヒー炭を使用した起毛保温生地は、同様に表側層1と肌側層2とを含むものであった。ただし表側層1は中空ポリエステルとレーヨンとの混紡糸を採用し、糸番手は32/1とした。肌側層2は、平均粒径300nmのコーヒー炭をポリマーへの練り込みによって1質量%含有したカチオンポリエステルを採用し、糸番手は75Dとした。コーヒー炭を含有するポリエステル糸は深い灰色を呈した。生地の表側層1にポリウレタン糸を入れ、このポリウレタン糸の太さは20Dとした。生地は、横編みの機械で編み立てた。生地は、仕上げ工程で肌側層2を起毛機械でピーチ起毛により起毛させて、これを綿毛層すなわち起毛層3として形成した。染色工程では、レーヨンとポリエステルとを夫々深い灰色に染めて、全体が深い灰色の、コーヒー炭を使用した起毛保温生地を得た。生地の目付けはたとえば200g/m2とし、生地幅はたとえば165cmとした。
実施例2の衣服用カットソー生地の断面構造は、図1に示された実施例1の生地の断面構造と同様のものとした。この実施例2では、コーヒー炭を使用した起毛保温生地は、同様に表側層1と肌側層2とを含むものであった。ただし表側層1は中空ポリエステルとレーヨンとの混紡糸を採用し、糸番手は32/1とした。肌側層2は、平均粒径300nmのコーヒー炭をポリマーへの練り込みによって1質量%含有したカチオンポリエステルを採用し、糸番手は75Dとした。コーヒー炭を含有するポリエステル糸は深い灰色を呈した。生地の表側層1にポリウレタン糸を入れ、このポリウレタン糸の太さは20Dとした。生地は、横編みの機械で編み立てた。生地は、仕上げ工程で肌側層2を起毛機械でピーチ起毛により起毛させて、これを綿毛層すなわち起毛層3として形成した。染色工程では、レーヨンとポリエステルとを夫々深い灰色に染めて、全体が深い灰色の、コーヒー炭を使用した起毛保温生地を得た。生地の目付けはたとえば200g/m2とし、生地幅はたとえば165cmとした。
なお、本考案においては、使用する糸の太さと生地の目付けおよび幅とは、上記の実施例2の値に限定されるものではない。実施例2は本考案についての好適な方案の例を示すものであって、当業者は必要に応じて別の値を選択することが出来る。
実施例3
実施例3の衣服用カットソー生地の断面構造は、図1に示された実施例1の生地の断面構造と同様のものとした。この実施例3では、コーヒー炭を使用した起毛保温生地は、同様に表側層1と肌側層2を含むものであった。ただし、表側層1は純粋なレーヨン糸を採用し、糸番手は20/1とした。肌側層2は、平均粒径500nmのコーヒー炭をポリマーへの練り込みによって1.1質量%含有した普通ポリエステルを採用し、糸番手は75Dとした。コーヒー炭を含有するポリエステル糸は深い灰色を呈した。生地の肌側層2にポリウレタン糸を入れ、そのポリウレタン糸の太さは20Dとした。生地は、横編みの機械で編み立てた。生地は、仕上げ工程で肌側層2を起毛機械で金属針を用いて起毛させて、綿毛層すなわち起毛層3として形成した。染色工程ではレーヨンを深い灰色に染めて、全体が深い灰色の、コーヒー炭を使用した起毛保温生地を得た。生地の目付けはたとえば210g/m2とし、生地幅はたとえば165cmとした。
実施例3の衣服用カットソー生地の断面構造は、図1に示された実施例1の生地の断面構造と同様のものとした。この実施例3では、コーヒー炭を使用した起毛保温生地は、同様に表側層1と肌側層2を含むものであった。ただし、表側層1は純粋なレーヨン糸を採用し、糸番手は20/1とした。肌側層2は、平均粒径500nmのコーヒー炭をポリマーへの練り込みによって1.1質量%含有した普通ポリエステルを採用し、糸番手は75Dとした。コーヒー炭を含有するポリエステル糸は深い灰色を呈した。生地の肌側層2にポリウレタン糸を入れ、そのポリウレタン糸の太さは20Dとした。生地は、横編みの機械で編み立てた。生地は、仕上げ工程で肌側層2を起毛機械で金属針を用いて起毛させて、綿毛層すなわち起毛層3として形成した。染色工程ではレーヨンを深い灰色に染めて、全体が深い灰色の、コーヒー炭を使用した起毛保温生地を得た。生地の目付けはたとえば210g/m2とし、生地幅はたとえば165cmとした。
なお、本考案においいては、使用する糸の太さと生地の目付けおよび幅とは、上記の実施例3の値に限定されるものではない。実施例3は本考案についての好適な方案の例を示すものであって、当業者は必要に応じて別の値を選択することが出来る。
衣服
本考案の実施例の衣服は、カットソーにて構成されるものであって、たとえば上記した実施例1−3のいずれかの、コーヒー炭を使用した起毛保温生地で作られる。
本考案の実施例の衣服は、カットソーにて構成されるものであって、たとえば上記した実施例1−3のいずれかの、コーヒー炭を使用した起毛保温生地で作られる。
中国紡績業界基準FZ/T73036−2010[吸湿発熱肌着基準]に基づいて、下記のように検査を行った。
試験方法:60×100mmの組み合わせ試料を準備し、これを(105±2)℃に温度設定されたオーブンで30〜60分間乾燥させ、温度が(20±2)℃、相対湿度が(65±4)%の条件で1時間平衡させ、恒温恒湿試験箱と温度記録計を起動し、測定器の温度が(20±0.5)℃となるように安定させ、相対湿度が(90±3)%の状態で温度センサーのテスト値を読み取った。また、空白の温度値として、平衡後の試料を30秒以内に恒温恒湿箱に入れ、夫々三つの組み合わせ試料を挿入し、試験箱を閉じ、その後に同時に温度記録計を開けて記録値を読んだ。試験時間は3分間とした。
試験結果:実施例1の生地の昇温最高値は8.1℃で、その生地の30分内の平均昇温値は3.4℃であった。その結果、実施例1のコーヒー炭を使用した起毛保温生地は、非常に良好な吸湿発熱性を持っていることが分かった。
このコーヒー炭を使用した起毛保温生地は、肌側層2はコーヒー炭を含有したポリエステル長繊維を採用して、この肌側層2に発熱と保温の効果を持たせた。同時に、コーヒー炭は強い吸着作用を持つため、異臭を取り除くことが出来るものであった。しかもコーヒー炭自身は深い灰色或いは薄い灰色を呈するものであるため、着色のための染色工程を省くことができて、環境保護にも良い結果を示すものであった。
純粋レーヨン繊維を採用し、またレーヨン繊維とアクリル或いはポリエステルとの混紡糸を採用することによって、素材の手触りが柔らかく快適で、レーヨンの吸湿性が高く発熱性も良いものとなった。ポリウレタン等の弾力糸を設けることによって、表側層1と肌側層2とにストレッチ性を持たせることができた。肌側層2を起毛して、綿毛層すなわち起毛層3を形成させることで、綿毛の間により多くの静止空気を保持することができた。静止空気は熱伝導率が小さいため、生地の保温性に良好に作用した。ただし、起毛しないものも本考案の範囲に含まれる。
以上は本考案の好適な実施例を示すだけである。このため、本考案から逸脱することなく、いくつかの変形や改良が可能であり、そのことは、本件の登録実用新案の保護範囲と見なすべきである。そして、これらは本考案の効果や実用性に影響を及ぼさないものである。
1 表側層
2 肌側層
3 起毛層
2 肌側層
3 起毛層
Claims (7)
- 表側層と肌側層とを含み、表側層はレーヨン繊維を含む糸で編み立てられ、肌側層はコーヒー炭を含有したポリエステル繊維を含む糸で編み立てられていることを特徴とする衣服用生地。
- 表側層のレーヨン繊維を含む糸は、レーヨン単体糸と、レーヨンおよびアクリルの混紡糸と、レーヨンおよびポリエステル短繊維の混紡糸とのいずれかであることを特徴とする請求項1記載の衣服用生地。
- 表側層と肌側層との少なくともいずれか一方に、ポリウレタン糸などの弾力性を有する糸が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の衣服用生地。
- 肌側層は起毛層を有することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項記載の衣服用生地。
- 肌側層のコーヒー炭を含有したポリエステル繊維は、カチオンポリエステルを含むことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項記載の衣服用生地。
- 表側層のレーヨン繊維が短繊維であることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項記載の衣服用生地。
- 請求項1から6までのいずれか1項に記載の衣服用生地にて作られていることを特徴とする衣服。
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Cited By (1)
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CN113062034A (zh) * | 2021-03-22 | 2021-07-02 | 广州日祥纺织有限公司 | 一种吸汗、透气、抗菌、防臭弹性布料及其制备方法 |
-
2020
- 2020-11-04 JP JP2020004751U patent/JP3230339U/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113062034A (zh) * | 2021-03-22 | 2021-07-02 | 广州日祥纺织有限公司 | 一种吸汗、透气、抗菌、防臭弹性布料及其制备方法 |
CN113062034B (zh) * | 2021-03-22 | 2022-04-01 | 广州日祥纺织有限公司 | 一种吸汗、透气、抗菌、防臭弹性布料及其制备方法 |
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