JP3229546B2 - 電気集塵装置の温度制御方法及び温度制御装置 - Google Patents

電気集塵装置の温度制御方法及び温度制御装置

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JP3229546B2
JP3229546B2 JP10127996A JP10127996A JP3229546B2 JP 3229546 B2 JP3229546 B2 JP 3229546B2 JP 10127996 A JP10127996 A JP 10127996A JP 10127996 A JP10127996 A JP 10127996A JP 3229546 B2 JP3229546 B2 JP 3229546B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気集塵(じん)
装置の温度制御方法及び温度制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、石炭焚(だ)きのボイラから排出
された排ガス(以下「被処理ガス」という。)中には、
ダスト、窒素酸化物(NOx )、硫黄(いおう)酸化物
(SO X )等が含有されている。そこで、前記被処理ガ
スを排ガス処理装置によって処理する必要がある。そし
て、前記被処理ガス中のダストは電気集塵装置によっ
て、窒素酸化物は脱硝装置によって、硫黄酸化物は脱硫
装置によってそれぞれ除去される。
【0003】図2は従来のボイラ及び排ガス処理装置の
ブロック図である。図において、11は石炭焚きのボイ
ラであり、該ボイラ11によって石炭が燃焼させられ、
蒸気を発生させる。そして、前記ボイラ11から排出さ
れた被処理ガスには、ダスト、窒素酸化物、硫黄酸化物
等が含有される。そこで、前記被処理ガスは最初に脱硝
装置13に送られ、該脱硝装置13において窒素酸化物
が除去される。次に、窒素酸化物が除去された被処理ガ
スは空気予熱器15に送られる。該空気予熱器15にお
いては、被処理ガスが前記ボイラ11の燃焼用空気によ
って冷却され、該燃焼用空気が被処理ガスによって加熱
されて予熱され、ボイラ11に供給される。
【0004】次に、冷却された被処理ガスは電気集塵装
置18に送られ、該電気集塵装置18において被処理ガ
スからダストが除去される。その後、被処理ガスは脱硫
装置20に送られ、該脱硫装置20において硫黄酸化物
が除去される。そして、前記脱硫装置20から排出され
た被処理ガスは、煙突24から排出される。ところで、
前記電気集塵装置18は、被処理ガスを通過させ、被処
理ガスからダストを集塵する図示しない本体部、及び該
本体部の下方において本体部に固定されたホッパ部を有
する。そして、前記本体部においては、被処理ガスが入
口煙道を通り、図示しない整流板によって流速分布が均
一化された後、図示しない放電極と集塵極との間に形成
された電場に導入されるようになっている。このとき、
被処理ガス中のダストは前記電場の電気力によって集塵
極に集塵される。そして、集塵極に集塵されたダスト
は、図示しない槌(つい)打ハンマの衝撃力によって集
塵極の表面から剥(はく)離させられて落下し、ホッパ
部に捕集される。
【0005】ところで、前記電気集塵装置18として低
々温式のものを使用した場合、電気集塵装置18内の温
度は約90〔℃〕に維持される。したがって、排ガス中
のSO3 は露点以下になり硫酸になってダストの表面に
凝縮して付着する。付着した硫酸は、ダストの付着性を
高くして前記ホッパ部の壁面に付着したり、ダストを空
気輸送するときに輸送路を閉塞(そく)させたりしてト
ラブルを発生させてしまう。ただし、ダスト中に硫酸と
反応して付着性の低い固体となる成分を多く含む場合
は、前記トラブルを軽減することができる。この場合、
ホッパ部の壁面及びダストの温度を高温に保つほど、硫
酸の付着性は低くなりトラブルを軽減することができ
る。また、排ガス中のSO3 の濃度、ダストの成分等に
よってはホッパ部の壁面及びダストの温度を高温に保つ
必要がない場合もある。
【0006】そこで、ホッパ部の壁体に加熱手段として
スチームトレースを配設し、該スチームトレースに蒸気
を流して壁体を加熱したり、壁体に加熱手段として電気
ヒータを配設し、該電気ヒータに電気を供給して壁体を
加熱したり、ホッパ部内のダストを加熱して流動化させ
るために、加熱手段として熱交換器を配設し、該熱交換
器によって90〔℃〕以上の温度の空気を供給してエア
レーションを行い、ホッパ部内の温度を設定温度に保つ
ようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の電気集塵装置の温度制御方法及び温度制御装置にお
いては、ボイラ11の燃料として多品種の石炭を使用し
た場合、前記スチームトレース、電気ヒータ、エアレー
ション等の加熱手段を常時作動させてしまうので、それ
に伴って消費されるエネルギーが大きく、コストがその
分高くなってしまう。
【0008】本発明は、前記従来の電気集塵装置の温度
制御方法及び温度制御装置の問題点を解決して、ボイラ
の燃料として多品種の石炭を使用した場合に、加熱手段
によって消費されるエネルギーを少なくし、コストを低
くすることができる電気集塵装置の温度制御方法及び温
度制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の電
気集塵装置の温度制御方法においては、供給される石炭
の炭種を切り換えてボイラを運転し、該ボイラから排出
される排ガス中のダストを除去するための電気集塵装置
のホッパ部の温度を検出し、検出された温度及び設定温
度に基づいて、前記ホッパ部に配設された加熱手段によ
る加熱量を調整する。そして、前記炭種の切換えに伴っ
て、炭種に対応させて前記設定温度を変更する。
【0010】本発明の他の電気集塵装置の温度制御方法
においては、さらに、前記設定温度は、電気集塵装置の
入口において、ボイラから排出される排ガス中の、前記
炭種の切換えに伴って変化するSO3 の濃度に対応させ
て設定される。本発明の更に他の電気集塵装置の温度制
御方法においては、さらに、前記設定温度は、ボイラか
ら排出される排ガス中の、炭種の切換えに伴って変化す
るダストに含有されるCaOの成分量に対応させて設定
される。
【0011】本発明の電気集塵装置の温度制御装置にお
いては、供給される石炭の炭種を切り換えて運転される
ボイラと、該ボイラから排出される排ガス中のダストを
除去するための電気集塵装置のホッパ部の温度を検出す
る温度センサと、前記ホッパ部に配設され、ホッパ部を
加熱する加熱手段と、制御装置とを有する。そして、該
制御装置は、検出された温度及び設定温度に基づいて、
前記加熱手段による加熱量を調整する加熱量調整手段、
並びに炭種の切換えに伴って、炭種に対応させて前記設
定温度を変更する温度設定手段を備える。
【0012】本発明の他の電気集塵装置の温度制御装置
においては、さらに、前記設定温度は、電気集塵装置の
入口において、ボイラから排出される排ガス中の、前記
炭種の切換えに伴って変化するSO3 の濃度に対応させ
て設定される。本発明の更に他の電気集塵装置の温度制
御装置においては、さらに、前記設定温度は、ボイラか
ら排出される排ガス中の、炭種の切換えに伴って変化す
るダストに含有されるCaOの成分量に対応させて設定
される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態におけるボイラ及び排ガス処理装置の
ブロック図、図3は本発明の第1の実施の形態における
電気集塵装置の温度制御装置の概念図、図4は本発明の
第1の実施の形態における設定温度テーブルを示す図で
ある。
【0014】図において、11は石炭焚きのボイラであ
り、該ボイラ11によって石炭が燃焼させられ、蒸気を
発生させる。そして、前記ボイラ11から排出された被
処理ガスには、ダスト、窒素酸化物、硫黄酸化物等が含
有される。そこで、前記被処理ガスは最初に脱硝装置1
3に送られ、該脱硝装置13において窒素酸化物が除去
される。次に、窒素酸化物が除去された被処理ガスは空
気予熱器15に送られる。該空気予熱器15において
は、被処理ガスが前記ボイラ11の燃焼用空気によって
冷却され、該燃焼用空気が前記被処理ガスによって加熱
されて予熱され、ボイラ11に供給される。
【0015】次に、冷却された被処理ガスは電気集塵装
置18に送られ、該電気集塵装置18において被処理ガ
スからダストが除去される。その後、被処理ガスは脱硫
装置20に送られ、該脱硫装置20において硫黄酸化物
が除去される。そして、該脱硫装置20から排出された
被処理ガスは、煙突24から排出される。ところで、前
記電気集塵装置18は、被処理ガスを通過させ、該被処
理ガスからダストを集塵する本体部16、及び該本体部
16の下方において本体部16に固定されたホッパ部1
7を有する。そして、前記本体部16においては、被処
理ガスが図示しない入口煙道を通り、図示しない整流板
によって流速分布が均一化された後、図示しない放電極
と集塵極との間に形成された電場に導入されるようにな
っている。このとき、被処理ガス中のダストは前記電場
の電気力によって集塵極に集塵される。そして、集塵極
に捕集されたダストは、図示しない槌打ハンマの衝撃力
によって集塵極の表面から剥離させられて落下し、ホッ
パ部17に捕集される。
【0016】ところで、前記電気集塵装置18として低
々温式のものを使用した場合、電気集塵装置18内の温
度は約90〔℃〕に維持される。したがって、排ガス中
のSO3 は露点以下になり硫酸になってダストの表面に
凝縮して付着する。付着した硫酸は、ダストの付着性を
高くして前記ホッパ部17の壁面に付着したり、ダスト
を空気輸送するときに輸送路を閉塞させたりしてトラブ
ルを発生させてしまう。ただし、ダスト中に硫酸と反応
して付着性の低い固体となる成分を多く含む場合は、前
記トラブルを軽減することができる。この場合、ホッパ
部17の壁面及びダストの温度を高温に保つほど、硫酸
の付着性は低くなりトラブルを軽減することができる。
また、排ガス中のSO3 の濃度、ダストの成分等によっ
てはホッパ部17の壁面及びダストの温度を高温に保つ
必要がない場合もある。
【0017】そこで、ホッパ部17の壁体に加熱手段と
してスチームトレース31を配設し、該スチームトレー
ス31に蒸気を流して壁体を加熱したり、壁体に加熱手
段として図示しない電気ヒータを配設し、該電気ヒータ
に電気を供給して壁体を加熱したり、ホッパ部17内の
ダストを加熱して流動化させるために、加熱手段として
熱交換器38を配設し、該熱交換器38によって90
〔℃〕以上の温度の空気を供給してエアレーションを行
い、ホッパ部17内の温度を設定温度に保つようにして
いる。
【0018】そのために、スチームトレース31とボイ
ラ11とがラインL1によって接続され、ボイラ11に
おいて発生させられた蒸気がラインL1を介してスチー
ムトレース31に供給されるようになっている。そし
て、該スチームトレース31に供給された蒸気は、壁体
を加熱することによって凝縮し、スチームトラップ37
を介して排出される。
【0019】また、同様に、熱交換器38とボイラ11
とがラインL3によって接続され、ボイラ11において
発生させられた蒸気がラインL3を介して熱交換器38
に供給されるようになっている。さらに、ブロア39に
よって空気が熱交換器38に送られ、該熱交換器38に
おいて蒸気によって前記空気が加熱され、熱風となって
ホッパ部17に送られる。そして、ラインL3内の蒸気
は、熱交換器38において空気を加熱することによって
凝縮し、スチームトラップ40を介して排出される。
【0020】さらに、前記ホッパ部17内の下端部には
温度センサ35が配設され、該温度センサ35によって
ホッパ部17内の温度を検出し、前記スチームトレース
31の蒸気入口側にも温度センサ36が配設され、該温
度センサ36によってホッパ部17の外部の温度を検出
するようになっている。そして、ラインL1、L3には
流量調整弁33、41がそれぞれ配設され、制御装置と
してのCPU32は、前記各温度センサ35、36によ
って検出された温度に基づいて流量調整弁33、41を
作動させ、ボイラ11からの蒸気の供給量を調整し、ホ
ッパ部17内の温度をPID制御する。
【0021】そのために、前記スチームトレース31及
び熱交換器38とCPU32とがI/O制御装置51に
よって接続され、スチームトレース31はCPU32に
よって作動させられる。また、52はメモリ、53は入
力装置である。ところで、前記ボイラ11においては、
燃料として多品種の石炭を使用した場合、ボイラ11は
炭種長期計画に従って運転される。そして、炭種を切り
換える際には、一つの炭種の石炭ではなく二つの炭種の
石炭によってボイラ11を運転するようにしている。そ
のために、前記メモリ52に炭種長期計画が格納され
る。
【0022】この場合、石炭中の硫黄成分の量が炭種に
よって異なるので、多品種の石炭を切り換えて使用した
場合、ボイラ11から排出される被処理ガス中のダスト
に含有される硫黄酸化物、例えば、SO3 の濃度が図4
に示すように変動する。そこで、硫黄成分の量が多く、
例えば、電気集塵装置18の入口におけるSO 3 の濃度
が設定値(3〔ppm〕)以上になる炭種の石炭を使用
する間は、前記ダストの表面に付着する硫酸の量が多く
なるので、前記設定温度を、SO3 が結露しても灰の付
着性が高くならないだけの温度、例えば、90〔℃〕に
する。
【0023】一方、硫黄成分の量が少なく、例えば、電
気集塵装置18の入口におけるSO 3 の濃度が設定値
(3〔ppm〕)より低くなる炭種の石炭を使用する間
は、前記ダストの表面に付着する硫酸の量が少なくなる
ので、前記設定温度を、例えば、60〔℃〕にし、スチ
ームトレース31及び熱交換器38に供給される蒸気の
量を少なくする。したがって、スチームトレース31及
び熱交換器38によって消費されるエネルギーを少なく
し、排ガス処理装置のコストを低くすることができる。
【0024】また、ボイラ11から排出される被処理ガ
ス中のダストにはCaOが含有されるが、該CaOは、
次式のように硫酸と反応してCaSO4 になるので、前
記ダストの表面にSO3 が付着してもダストの付着性は
高くならない。 CaO+H2 SO4 →CaSO4 +H2 O そして、多品種の石炭を切り換えて使用した場合には、
被処理ガス中のダストに含有されるCaOの成分量が図
4に示すように変動する。したがって、前記ダストの表
面に付着して硫酸になる量も変動する。
【0025】そこで、被処理ガス中のダストに含有され
るCaOの成分量が設定値(9〔%〕)より低い炭種の
石炭を使用する間は、前記ダストの表面に付着したまま
の硫酸の量が多くなるので、前記設定温度を、灰の付着
性が高くならない温度、例えば、90〔℃〕にする。一
方、被処理ガス中のダストに含有されるCaOの成分量
が設定値(9〔%〕)以上になる炭種の石炭を使用する
間は、前記ダストの表面に付着したままの硫酸の量が少
なくなるので、前記設定温度を常温にし、スチームトレ
ース31及び熱交換器38に供給される蒸気の量を少な
くする。したがって、スチームトレース31及び熱交換
器38によって消費されるエネルギーを少なくし、排ガ
ス処理装置のコストを低くすることができる。
【0026】なお、前記メモリ52には、図4の設定温
度テーブルが格納される。該設定温度テーブルには、炭
種A〜Eに対応させて、SO3 の濃度、CaOの成分量
及び設定温度があらかじめセットされる。したがって、
前記CPU32の温度設定手段56は、前記メモリ52
から炭種長期計画を読み出すとともに、前記設定温度テ
ーブルを参照し、炭種A〜Eに対応する設定温度を読み
出して設定する。そして、前記CPU32の加熱量調整
手段57は、前記設定温度に対応させて前記流量調整弁
33の開度を変えて、蒸気の流量を調整し、スチームト
レース31及び熱交換器38による加熱量を制御する。
【0027】なお、本実施の形態においては、前記CP
U32の温度設定手段56は、前記メモリ52から炭種
長期計画を読み出すとともに、前記設定温度テーブルを
参照し、炭種A〜Eに対応する設定温度を読み出して設
定するようになっているが、実際のSO3 の濃度及びC
aOの成分量を図示しない濃度センサによってそれぞれ
検出し、検出されたSO3 の濃度及びCaOの成分量に
対応する設定温度を読み出して設定することもできる。
【0028】ところで、第1の炭種の石炭と第2の炭種
の石炭とを切り換えて使用する場合、第1の炭種の石炭
をボイラ11に供給する量を少しずつ減少させながら、
第2の炭種の石炭をボイラ11に供給する量を少しずつ
増加させるようにしている。図5は本発明の第1の実施
の形態における石炭の切換えタイムチャートを示す図で
ある。
【0029】例えば、炭種Cの石炭から炭種Bの石炭に
切り換える場合、タイミングt1において石炭の切換え
を開始し、タイミングt2において石炭の切換えを終了
する。したがって、タイミングt1からタイミングt2
までの間に、炭種Cの石炭をボイラ11に供給する量を
少しずつ減少させながら、炭種Bの石炭をボイラ11に
供給する量を少しずつ増加させる。
【0030】また、同様に、炭種Bの石炭から炭種Eの
石炭に切り換える場合、タイミングt3において石炭の
切換えを開始し、タイミングt4において石炭の切換え
を終了する。したがって、タイミングt3からタイミン
グt4までの間に、炭種Bの石炭をボイラ11に供給す
る量を少しずつ減少させながら、炭種Eの石炭をボイラ
11に供給する量を少しずつ増加させる。
【0031】そして、炭種Cの石炭から炭種Bの石炭に
切り換える場合、被処理ガス中のダストに含有されるS
3 の濃度が石炭の切換えに伴って高くなるので、石炭
の切換えが開始されるタイミングt1において前記設定
温度が変更され、高くされる。一方、炭種Bの石炭から
炭種Eの石炭に切り換える場合、被処理ガス中のSO 3
の濃度が石炭の切換えに伴って低くなるので、石炭の切
換えが終了されるタイミングt4において前記設定温度
が変更され、低くされる。
【0032】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図6は本発明の第2の実施の形態における電
気集塵装置の温度制御装置の概念図である。なお、第1
の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ
符号を付与することによってその説明を省略する。この
場合、ホッパ部17の壁体に加熱手段としての電気ヒー
タ61を配設し、該電気ヒータ61に電源装置62から
電流を供給して壁体を加熱するようになっている。その
ために、電気ヒータ61と電源装置62とを接続するラ
インL2にSCR等の電圧調整手段64が配設され、該
電圧調整手段64はCPU32からの信号によって作動
させられるようになっている。
【0033】そして、ホッパ部17内の下端部には温度
センサ35が配設され、該温度センサ35によってホッ
パ部17内の温度を検出し、該ホッパ部17の外部には
温度センサ36が配設され、該温度センサ36によって
ホッパ部17の外部の温度を検出するようになってい
る。前記CPU32は、前記各温度センサ35、36に
よって検出された温度に基づいて電圧調整弁64を作動
させ、電圧を調整し、ホッパ部17内の温度をPID制
御する。
【0034】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、電気集塵装置の温度制御方法においては、供給さ
れる石炭の炭種を切り換えてボイラを運転し、該ボイラ
から排出される排ガス中のダストを除去するための電気
集塵装置のホッパ部の温度を検出し、検出された温度及
び設定温度に基づいて、前記ホッパ部に配設された加熱
手段による加熱量を調整する。そして、前記炭種の切換
えに伴って、炭種に対応させて前記設定温度を変更す
る。
【0036】この場合、ボイラに供給される石炭の炭種
が切り換えられるのに伴って、炭種に対応させて前記設
定温度を低くすると、加熱手段による加熱量を少なくす
ることができる。したがって、加熱手段によって消費さ
れるエネルギーを少なくし、電気集塵装置のコストを低
くすることができる。本発明の他の電気集塵装置の温度
制御方法においては、さらに、前記設定温度は、電気集
塵装置の入口において、ボイラから排出される排ガス中
の、前記炭種の切換えに伴って変化するSO3 の濃度に
対応させて設定される。
【0037】この場合、電気集塵装置の入口において、
ボイラから排出される排ガス中の、前記炭種の切換えに
伴って変化するSO3 の濃度が低いと、ホッパ部におけ
るダストの付着性が低くなるので、前記設定温度を低く
することができる。本発明の更に他の電気集塵装置の温
度制御方法においては、さらに、前記設定温度は、ボイ
ラから排出される排ガス中の、炭種の切換えに伴って変
化するダストに含有されるCaOの成分量に対応させて
設定される。
【0038】この場合、ボイラから排出される排ガス中
のダストに含有されるCaOの成分量が高いと、ホッパ
部におけるダストの付着性が低くなるので、前記設定温
度を低くすることができる。本発明の電気集塵装置の温
度制御装置においては、供給される石炭の炭種を切り換
えて運転されるボイラと、該ボイラから排出される排ガ
ス中のダストを除去するための電気集塵装置のホッパ部
の温度を検出する温度センサと、前記ホッパ部に配設さ
れ、ホッパ部を加熱する加熱手段と、制御装置とを有す
る。
【0039】そして、該制御装置は、検出された温度及
び設定温度に基づいて、前記加熱手段による加熱量を調
整する加熱量調整手段、並びに炭種の切換えに伴って、
炭種に対応させて前記設定温度を変更する温度設定手段
を備える。この場合、ボイラに供給される石炭の炭種が
切り換えられるのに伴って、温度設定手段が石炭の炭種
に対応させて前記設定温度を低くすると、加熱手段によ
る加熱量を少なくすることができる。したがって、加熱
手段によって消費されるエネルギーを少なくし、電気集
塵装置のコストを低くすることができる。
【0040】本発明の他の電気集塵装置の温度制御装置
においては、さらに、前記設定温度は、電気集塵装置の
入口において、ボイラから排出される排ガス中の、前記
炭種の切換えに伴って変化するSO3 の濃度に対応させ
て設定される。この場合、電気集塵装置の入口におい
て、ボイラから排出される排ガス中の、前記炭種の切換
えに伴って変化するSO3 の濃度が低いと、ホッパ部に
おけるダストの付着性が低くなるので、前記設定温度を
低くすることができる。本発明の更に他の電気集塵装置
の温度制御装置においては、さらに、前記設定温度は、
ボイラから排出される排ガス中の、炭種の切換えに伴っ
て変化するダストに含有されるCaOの成分量に対応さ
せて設定される。
【0041】この場合、ボイラから排出される排ガス中
のダストに含有されるCaOの成分量が高いと、ホッパ
部におけるダストの付着性が低くなるので、前記設定温
度を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるボイラ及び
排ガス処理装置のブロック図である。
【図2】従来のボイラ及び排ガス処理装置のブロック図
である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における電気集塵装
置の温度制御装置の概念図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における設定温度テ
ーブルを示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における石炭の切換
えタイムチャートを示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における電気集塵装
置の温度制御装置の概念図である。
【符号の説明】
11 ボイラ 17 ホッパ部 18 電気集塵装置 31 スチームトレース 32 CPU 35、36 温度センサ 38 熱交換器 56 温度設定手段 57 加熱量調整手段 61 電気ヒータ
フロントページの続き (72)発明者 小坂 保夫 東京都田無市谷戸町二丁目1番1号 住 友重機械工業株式会社田無製造所内 (56)参考文献 特開 昭48−7364(JP,A) 特開 昭61−200866(JP,A) 特開 昭60−84131(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B03C 3/00 - 3/88

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)供給される石炭の炭種を切り換え
    てボイラを運転し、 (b)該ボイラから排出される排ガス中のダストを除去
    するための電気集塵装置のホッパ部の温度を検出し、 (c)検出された温度及び設定温度に基づいて、前記ホ
    ッパ部に配設された加熱手段による加熱量を調整すると
    ともに、 (d)前記炭種の切換えに伴って、炭種に対応させて前
    記設定温度を変更することを特徴とする電気集塵装置の
    温度制御方法。
  2. 【請求項2】 前記設定温度は、電気集塵装置の入口に
    おいて、ボイラから排出される排ガス中の、前記炭種の
    切換えに伴って変化するSO3 の濃度に対応させて設定
    される請求項1に記載の電気集塵装置の温度制御方法。
  3. 【請求項3】 前記設定温度は、ボイラから排出される
    排ガス中の、炭種の切換えに伴って変化するダストに含
    有されるCaOの成分量に対応させて設定される請求項
    1に記載の電気集塵装置の温度制御方法。
  4. 【請求項4】 (a)供給される石炭の炭種を切り換え
    て運転されるボイラと、 (b)該ボイラから排出される排ガス中のダストを除去
    するための電気集塵装置のホッパ部の温度を検出する温
    度センサと、 (c)前記ホッパ部に配設され、ホッパ部を加熱する加
    熱手段と、 (d)制御装置とを有するとともに、 (e)該制御装置は、検出された温度及び設定温度に基
    づいて、前記加熱手段による加熱量を調整する加熱量調
    整手段、並びに炭種の切換えに伴って、炭種に対応させ
    て前記設定温度を変更する温度設定手段を備えることを
    特徴とする電気集塵装置の温度制御装置。
  5. 【請求項5】 前記設定温度は、電気集塵装置の入口に
    おいて、ボイラから排出される排ガス中の、前記炭種の
    切換えに伴って変化するSO3 の濃度に対応させて設定
    される請求項4に記載の電気集塵装置の温度制御装置。
  6. 【請求項6】 前記設定温度は、ボイラから排出される
    排ガス中の、炭種の切換えに伴って変化するダストに含
    有されるCaOの成分量に対応させて設定される請求項
    4に記載の電気集塵装置の温度制御装置。
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