JP3229187B2 - 太陽電池 - Google Patents

太陽電池

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JP3229187B2
JP3229187B2 JP00968496A JP968496A JP3229187B2 JP 3229187 B2 JP3229187 B2 JP 3229187B2 JP 00968496 A JP00968496 A JP 00968496A JP 968496 A JP968496 A JP 968496A JP 3229187 B2 JP3229187 B2 JP 3229187B2
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光を受光して
発電する太陽電池に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽光を受光して発電する太陽電池の一
例を図8に示す。この太陽電池40は、P型シリコン基
板41を有しており、その表面部分に、N型不純物拡散
層41aが設けられている。P型シリコン基板41は、
N型不純物拡散層41aとのP−N接合によって、表面
に太陽光が照射されることによって発電するようになっ
ている。N型不純物拡散層41aが設けられたP型シリ
コン基板41の表面は平坦になっており、その表面上に
表面電極42が設けられている。
【0003】表面電極42は金属によって櫛形に形成さ
れており、N型不純物拡散層41aの側部上に設けられ
た直線部分42aと、その直線部分42aから直交状態
で側方に延出する複数の直交部分42bとを有してい
る。表面電極42の各直交部分42bは、間隔が比較的
大きくなるように幅寸法を小さくされて、P型シリコン
基板41の表面に、直線部分42aが設けられた側部か
ら他方の側部にわたって延びている。表面電極42に
は、直線部分42aを除いて、接着剤層44を介して、
ガラス板45が積層されている。
【0004】P型シリコン基板41の裏面部分には、P
型不純物拡散層41bが設けられており、このP型不純
物拡散層41bの裏面全体に、裏面電極46が設けられ
ている。
【0005】このような太陽電池40では、ガラス板4
5から入射する太陽光が、P型シリコン基板41内に入
射することにより、発電されて、表面電極42および裏
面電極46の間に電圧が発生する。
【0006】P型シリコン基板41の表面に設けられる
表面電極42は、通常、金属によって構成されているた
めに、ガラス板45から入射して各直交部分42bに照
射される太陽光を、P型シリコン基板41内に入射させ
ることなく反射させる。このために、表面電極42の各
直交部分42bは、N型不純物拡散層41a内にて多く
の電子が収集するように、幅方向寸法を小さくして、N
型不純物拡散層41aの表面に占める面積をできるだけ
小さくするとともに、電気抵抗が小さくなるように、厚
く構成されている。通常、表面電極42の各直交部分4
2bの厚さは、P型シリコン基板41の厚さが50〜2
00μmであるのに対して、5〜10μmになってい
る。
【0007】照射される太陽光をさらに効率よくシリコ
ン基板内に入射させるようにした太陽電池を図9に示
す。この太陽電池50は、P型シリコン基板51の表面
部分に、N型不純物拡散層51aが設けられており、こ
れにより、PN接合が形成されている。また、P型シリ
コン基板51の裏面部分には、P型不純物拡散層51b
が設けられており、このP型不純物拡散層51bに裏面
電極56が設けられている。P型シリコン基板51の表
面に設けられたN型不純物拡散層51aの表面は、四角
錐状の凹部と凸部とが縦方向および横方向に交互に形成
された凹凸状になっている。
【0008】N型不純物拡散層51aの表面には、幅方
向に沿ってストライプ状に延びる一対の電極設置台部5
1cが、適当な間隔をあけて平行に設けられている。な
お、図9は、太陽電池の一例を示しており、電極設置台
部51cは、一対である必要はなく、また、幅方向の全
体にわたっている必要もない。各電極設置台部51c
は、図10に示すように、凹凸状になったP型シリコン
基板51の表面における各凸部の頂部のレベルよりも若
干高いレベルにおいて平坦に形成されており、各電極設
置台部51cには、長板状の表面電極52が、N型不純
物拡散層51aに接触した状態で、それぞれ、各電極設
置台部51cのほぼ全長にわたって設けられている。
【0009】P型シリコン基板51の表面には、接着剤
層54を介して、ガラス板55が積層されており、各表
面電極52も、接着剤層54およびガラス板55に覆わ
れた状態になっている。
【0010】このような長板状の表面電極52は、表面
が所定の凹凸状に形成されるとともに各電極設置台部5
1cが形成されたP型シリコン基板(ウエーハ)51に
対して、次のようにして形成される。表面部分にN型不
純物拡散層51aが設けられたP型シリコン基板51に
対して、図11に示すように、厚さ10μm程度のフォ
トレジスト20を一様に塗布し、そのフォトレジスト2
0に、表面電極52の形状に対応したストライプ状にパ
ターニングする。フォトレジスト20に対するパターニ
ングは、ストライプパターンが設けられたガラスマスク
をフォトレジスト20に密着させて、ガラスマスクを露
光して現像することにより行われる。これにより、フォ
トレジスト20には、電極設置台部51c上にストライ
プ状の凹部21が形成される。
【0011】次に、所定のストライプ状の凹部21が形
成されたフォトレジスト20を有するP型シリコン基板
51の表面に対して、電極材料を一様に蒸着する。電極
材料は、フォトレジスト20の凹部21内に進入して、
表面電極52を形成する。その後、P型シリコン基板5
1の表面からフォトレジスト20を、溶剤によって除去
する。これにより、フォトレジスト20上に蒸着された
電極材料は、レジストとともに除去され、フォトレジス
ト20のストライプ状の凹部21内の電極材料だけが残
り、表面電極52が形成される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このようにして形成さ
れる金属製の表面電極52も、その表面に照射される太
陽光を、P型シリコン基板51内に入射させることなく
反射させる。しかも、図10に示すように、各表面電極
52の表面は、P型シリコン基板51よりも高いレベル
になっているために、各表面電極52の表面に照射され
て反射される太陽光が、電極設置台部51cに隣接する
P型シリコン基板51の表面から内部に入射する効率が
きわめて悪いという問題がある。
【0013】電極設置台部51上に占める表面電極52
の面積を小さくすることにより、P型シリコン基板51
内に入射する太陽光の光量は増加するが、この場合に
は、表面電極52の電気抵抗を小さくするために、厚み
を大きくして断面積を大きくしなければならない。しか
し、このように、表面電極52の厚みを大きくすると、
表面電極52の表面がP型シリコン基板51の表面から
大きく突出した状態になる。その結果、表面電極52を
形成するために、P型シリコン基板51上に設けられる
フォトレジスト20を厚く積層しなければならず、その
ために、多量のフォトレジストを使用しなければならな
い。
【0014】また、表面電極52が設けられる電極設置
台部51cは、通常、P型シリコン基板51の凹凸状に
なった表面の凸部と同程度のレベルになっている。表面
電極52を形成するためには、P型シリコン基板51に
フォトレジスト20を塗布されるが、フォトレジスト2
0の量が少ないと、図11に二点鎖線で示すように、P
型シリコン基板51の表面の凹凸によって、フォトレジ
スト20の表面が波打った状態になり、電極設置台部5
1c上のフォトレジスト20が薄くなるおそれがある。
このように、電極設置台部51c上に所定の厚さのフォ
トレジスト20を積層するためにも、多量のフォトレジ
スト20が必要になる。
【0015】さらに、P型シリコン基板51に接着剤層
54によってガラス板55を接着する際に、表面電極5
2がP型シリコン基板51の表面から突出した状態にな
っているために、各表面電極52の表面とガラス板55
との間隙が小さくなり、接着剤層54が薄くなる。図1
0に示すように、P型シリコン基板51における凹部の
最も低いレベルの部分とガラス板55との間が、接着剤
層54が最も厚くなり、その厚さT1 となるのに対し
て、接着剤層54は、表面電極52とガラス板55との
間にて最も薄くなり、その厚さはT4 となる。この接着
剤層54が最も薄い厚さT4 は、P型シリコン基板51
の凸部における最も高いレベルの部分とガラス板55と
の間における接着剤層54の厚さT2 よりも著しく小さ
くなっている。このために、その接着剤層54が薄くな
った部分において、接着剤が十分に硬化しなかったり、
使用上の環境によっては、その部分にてガラス板55が
剥離するおそれがある。
【0016】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、半導体基板内に太陽光を効率よく
入射させることができ、従って、発電効率を著しく向上
させることができる太陽電池を提供することにある。本
発明の他の目的は、小型であって、容易に製造でき、し
かも、半導体基板に対して接着されるガラス板が剥離す
ることを抑制し得る太陽電池を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、表面部分から太陽光が入射することにより発電する
半導体基板を有する太陽電池であって、太陽光が入射さ
れる半導体基板の表面部分が凹凸状になっており、その
表面部分に、ストライプ状に窪んだ電極設置凹部が設け
られているとともに、電極設置凹部に、凹凸状になった
表面部分から突出しないように表面電極が設けられて
り、前記表面電極は幅方向寸法よりも厚さ方向の寸法が
大きくなった断面縦長に構成されていることを特徴とす
る。
【0018】請求項2に記載の太陽電池は、前記表面電
極の表面は、照射される太陽光を、ストライプ状の電極
設置凹部における半導体基板の内側面に対して効率的に
入射させるべく、その内側面に対向するように傾斜した
傾斜面を有する。
【0019】請求項3に記載の太陽電池は、前記電極設
置凹部は、半導体基板の表面を異方性エッチングするこ
とにより凹凸状に形成する際に、表面凹凸部のパターニ
ングとは異なった形状にパターニングしたマスキングを
行って同時に形成される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の太陽電池の実施の形態の
一例を示す斜視図である。この太陽電池10は、半導体
基板としてP型シリコン基板11を使用したシリコン太
陽電池である。P型シリコン基板11は、太陽光が照射
される表面部分に、N型不純物拡散層11aが設けられ
ており、従って、その内部にPN接合が形成されてい
る。またP型シリコン基板11の裏面部分には、P型不
純物拡散層11bが設けられている。
【0022】N型不純物拡散層11aが設けられたP型
シリコン基板11の表面は、四角錐形状の凹部と同様の
四角錐形状の凸部とが、縦方向および横方向にそれぞれ
交互に形成された凹凸状になっている。
【0023】図2は、そのシリコン太陽電池10の表面
部分の拡大断面図である。図1および図2に示すよう
に、N型不純物拡散層11aが設けられたP型シリコン
基板11の表面には、幅方向に沿って延びる一対のスト
ライプ状になった電極設置凹部11cが、適当な間隔を
あけて平行に設けられている。なお、図1は、太陽電池
の一部を示しており、電極設置凹部11cは、一対であ
る必要はなく、また、必ずしも太陽電池の全面にわたっ
て設ける必要もない。他の例でも同様である。各電極設
置凹部11cの下面は、凹凸状になったP型シリコン基
板11の表面における各凹部の最も低い部分とほぼ等し
いレベルにおいて平坦に形成されている。また、各電極
設置凹部11cの相互に対向する内側面は、P型シリコ
ン基板11の表面における凹凸と同様の傾斜状態になっ
ている。
【0024】各電極設置凹部11c上には、長板状の表
面電極12が、N型不純物拡散層11aに接触した状態
で、それぞれ、各電極設置凹部11cのほぼ全長にわた
って設けられている。
【0025】各表面電極12は、例えば金属によって、
幅方向寸法よりも厚さ方向の寸法が大きくなった断面縦
長の直方体状に構成されており、その上面は、平坦にな
っている。そして、各電極12の上面は、凹凸状になっ
たP型シリコン基板11の表面の各凸部における最も高
い部分よりも低いレベルに設定されている。
【0026】N型不純物拡散層11aが設けられたP型
シリコン基板11の凹凸状になった表面には、接着剤層
14を介して、ガラス板15が設けられている。従っ
て、P型シリコン基板11の凹凸状になった表面および
各表面電極12は、接着剤層14およびガラス板15に
よって覆われている。
【0027】P型シリコン基板11の裏面には、シリコ
ン酸化膜11dを介して裏面電極16が設けられてい
る。シリコン酸化膜11dは、P型シリコン基板11の
P型不純物拡散層11bの一部と裏面電極16の一部と
を、直接接触させた状態になっている。
【0028】このような構成のシリコン太陽電池10
は、ガラス板15に入射される太陽光が、N型不純物拡
散層11aの表面に照射されることにより、N型不純物
拡散層11aを通って、P型シリコン基板11内に入射
する。しかし、金属製の各表面電極12の表面に照射さ
れた太陽光は、各表面電極12によって反射されるため
に、P型シリコン基板11内には、直接、入射されな
い。しかし、図3に示すように、各表面電極12の表面
は、平坦になっており、しかも、凹凸状になったP型シ
リコン基板11の表面の凸部における最も高い部分より
も低いレベルになっているために、各表面電極12の表
面における角部によって乱反射された太陽光が、電極設
置凹部11cにおける傾斜した内側面(P型シリコン基
板11の傾斜した表面)に、効率よく入射される。従っ
て、各表面電極12の表面にて反射されてP型シリコン
基板11内に入射する太陽光の光量が増加し、シリコン
太陽電池10の出力が増加する。
【0029】また、シリコン太陽電池10における接着
剤層14の厚さは、図3に示すように、P型シリコン基
板11の表面における凹部の最も低いレベルの部分にお
いて最大になり、その厚さがT1 であるのに対して、P
型シリコン基板11の表面における凸部の最も高いレベ
ルの部分において最小になり、その厚さはT2 となる。
各表面電極12の上面は、P型シリコン基板11の表面
における凸部の最も高い部分よりも低いレベルになって
いるために、各表面電極12に被覆される接着剤層14
の厚さT3 は、最小の厚さT2 よりも大きくなる。従っ
て、接着剤層14がP型シリコン基板11から剥離しな
いような接着剤層14の最小の厚さT2を、環境試験等
によって設定すれば、各表面電極12は、その最小の厚
さT2 よりも厚くなった接着剤層14によって被覆され
ることになる。その結果、ガラス板15の剥離を防止す
るために、また、各表面電極12を保護するために、各
表面電極12を被覆する接着剤層14の厚さを、特別に
大きくする必要がなく、接着剤層14を全体にわたって
薄くすることができる。これにより、シリコン太陽電池
10を小型化および軽量化することができる。
【0030】このような構成のシリコン太陽電池10の
表面電極12は次のように製造される。まず、図4
(a)に示すように、P型シリコン基板(ウエーハ)1
1の表面にシリコン酸化膜11eを形成する。そして、
図4(b)に示すように、シリコン酸化膜11e上にフ
ォトレジスト20を積層する。次に、図4(c)および
(d)に示すように、P型シリコン基板11の表面の凹
凸形状に対応した平面形状、および、各電極設置凹部1
1cに対応した平面形状に、フォトレジスト20をパタ
ーンニングする。この場合、図4(d)に示すように、
表面電極12が設けられる電極設置凹部11cに対応し
た部分では、フォトレジスト20はストライプ状にパタ
ーニングされない。
【0031】フォトレジスト20のパターニングは、所
定の形状が書き込まれたガラスマスクをフォトレジスト
20に密着した状態で配置して、ガラスマスクを露光し
て、現像することにより行われる。これにより、フォト
レジスト20は、不要部分が除去されて、所定形状にパ
ターニングされる。
【0032】このようにして、フォトレジスト20がパ
ターニングされると、P型シリコン基板11の表面上の
シリコン酸化膜11eを、エッチング液によってエッチ
ングする。この場合、フォトレジスト20が積層された
シリコン酸化膜11e部分は、エッチング液によって除
去されず、フォトレジスト20によって覆われていない
部分のみが除去される。そして、フォトレジスト20
を、例えば溶剤によって除去すると、図4(e)および
(f)に示すように、シリコン酸化膜11eは、フォト
レジスト20がパターニングされた形状と同様の形状に
パターニングされる。
【0033】その後、シリコン酸化膜11eによって覆
われていないP型シリコン基板11部分を、アルカリエ
ッチング液によってエッチングする。この場合、P型シ
リコン基板11の結晶方位によって、エッチング速度に
異方性があり、図4(g)および(h)に示すように、
P型シリコン基板11の表面は、四角錐形状の凹部およ
び凸部が縦方向および横方向に連続した形状にエッチン
グされるとともに、表面電極12が設けられるストライ
プ状の電極設置凹部11cが形成される。その後、シリ
コン酸化膜11eが除去される。
【0034】このような状態になると、P型シリコン基
板11にN型不純物が拡散されて、P型シリコン基板1
1の表面に沿ってN型不純物拡散層11aが形成され
る。
【0035】次に、図5(a)に示すように、N型不純
物拡散層11aが形成されたP型シリコン基板11の表
面に、フォトレジスト20が積層される。フォトレジス
ト20は、P型シリコン基板11の凹凸状になった表面
が、薄く覆われるような厚さに積層される。これによ
り、電極設置凹部11c上には、フォトレジスト20が
厚く積層された状態になる。
【0036】次いで、P型シリコン基板11の電極設置
凹部11cに積層されたフォトレジスト20部分を、形
成すべき表面電極12に対応したストライプ状にパター
ニングする。この場合のパターニングも、所定のパター
ンが設けられたガラスマスクをフォトレジスト20に密
着させて、ガラスマスクを露光し、フォトレジスト20
を現像することによって行われる。これにより、図5
(b)に示すように、電極設置凹部11c上のフォトレ
ジスト20部分には、ストライプ状の凹部21が形成さ
れる。電極設置凹部11c上に形成されるストライプ状
の凹部21は、電極設置凹部11c上にフォトレジスト
20が厚く積層されているために、フォトレジスト20
の表面から深く形成されている。
【0037】その後、その凹部21内に電極材料の金属
を、所定の高さに蒸着する。その後、溶剤によって、P
型シリコン基板10に積層されたフォトレジスト20を
除去する。これにより、電極設置凹部11c上に、上下
方向に延びるストライプ状の表面電極12が形成され
る。電極設置凹部11c上に形成される表面電極12
は、P型シリコン基板11の表面を覆うフォトレジスト
20に設けられた凹部21内に形成されるために、P型
シリコン基板11の表面における凸部の最も高い部分よ
りも低いレベルにすることができる。
【0038】なお、各表面電極12は、上面が平坦にな
っている必要はなく、図6に示すように、幅方向の中央
部が先鋭的に突出した状態になるように、一対の傾斜面
を有するような形状であってもよい。また、一対の傾斜
面を設けずに、片側のみを傾斜させる構造としてもよ
い。
【0039】このように各表面電極12の表面が、幅方
向の中央部が突出するように一対の傾斜面を有する構成
では、各電極設置凹部11cのそれぞれの内側面に各傾
斜面が対向した状態になり、ガラス板15を通って入射
する太陽光は、各表面電極12のそれぞれの傾斜面によ
って反射されて、電極設置凹部11cの内側面からP型
シリコン基板11内に、一層、効率よく入射する。従っ
て、シリコン太陽電池10の太陽光に対する発電効率
は、さらに向上する。
【0040】このように、表面に一対の傾斜面が設けら
れた表面電極12を形成する場合には、図7に示すよう
に、電極設置凹部11cを形成する際に、その幅方向中
央部の上方に対応するエッチング前のP型シリコン基板
11表面上にも、シリコン酸化膜11eが幅寸法が比較
的小さなストライプ状に残るように、パターニングして
おく。このような状態で、エッチングすると、P型シリ
コン基板11の結晶方位のエッチング速度の異方性によ
って、電極設置凹部11cの下面は、異なる方向に傾斜
した一対の傾斜面が連続して設けられた凹凸状に形成さ
れる。
【0041】このように、下面が凹凸状になった電極設
置凹部11cが形成されると、表面が平坦になった表面
電極12を形成する場合と同様に、フォトレジスト20
がP型シリコン基板20の表面に積層されて、電極設置
凹部11c上に凹部21が形成され、その凹部21内
に、電極材料の金属が蒸着される。この場合、複数の傾
斜面が連続した電極設置凹部11cの下面上には、その
電極設置凹部11cの下面の形状に対応した状態で金属
が蒸着されるために、形成される表面電極12の表面
は、一対の傾斜面が突き合わされて幅方向の中央部が上
方に突出した状態に形成される。このようにして、一対
の傾斜面を有する表面電極12が形成され、その後、フ
ォトレジスト20が溶剤によって除去される。
【0042】
【発明の効果】本発明の太陽電池は、このように、半導
体基板の凹凸状になった表面部分に、電極設置凹部が設
けられて、その凹部に表面電極が設けられているため
に、表面電極によって反射される太陽光が効率よく半導
体基板内に入射され、発電効率が著しく向上する。電極
設置凹部は、半導体基板の凹凸状の表面を形成する際に
同時に形成されるために、製造が容易である。しかも、
表面電極は、半導体基板の表面から突出していないため
に、半導体基板の表面をガラス板によって覆う際に、ガ
ラス板を接着する接着剤層を、表面電極を覆うために特
別に厚くしなくても、ガラス板が剥離するおそれがな
い、また、接着剤層を特別に厚くする必要がないため
に、太陽電池は小型化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の太陽電池の実施の形態の一例を示す一
部破断斜視図である。
【図2】その太陽電池の要部の断面図である。
【図3】その太陽電池の動作説明のために要部を拡大し
て示す断面図である。
【図4】(a)〜(h)は、それぞれ、その太陽電池の
シリコン基板の表面部を凹凸状に形成する工程を示す要
部の断面図である。
【図5】(a)および(b)は、それぞれ、その太陽電
池のシリコン基板に表面電極を設ける工程を示す要部の
断面図である。
【図6】本発明の太陽電池の実施の形態の他の例を示す
要部の断面図である。
【図7】その太陽電池のシリコン基板の表面部を凹凸状
に形成する工程を示す要部の断面図である。
【図8】従来の太陽電池の一例を示す一部破断斜視図で
ある。
【図9】従来の太陽電池の他の例を示す一部破断斜視図
である。
【図10】その太陽電池の動作説明のために要部を拡大
して示す断面図である。
【図11】その太陽電池の表面電極の製造工程における
要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
10 太陽電池 11 P型シリコン基板 11a N型不純物拡散層 11c 電極設置凹部 12 表面電極 14 接着剤層 15 ガラス板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 31/04 - 31/078

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面部分から太陽光が入射することによ
    り発電する半導体基板を有する太陽電池であって、 太陽光が入射される半導体基板の表面部分が凹凸状にな
    っており、その表面部分に、ストライプ状に窪んだ電極
    設置凹部が設けられているとともに、電極設置凹部に、
    凹凸状になった表面部分から突出しないように表面電極
    が設けられており、前記表面電極は幅方向寸法よりも厚
    さ方向の寸法が大きくなった断面縦長に構成されている
    ことを特徴とする太陽電池。
  2. 【請求項2】前記表面電極の表面は、照射される太陽光
    を、ストライプ状の電極設置凹部における半導体基板の
    内側面に対して効率的に入射させるべく、その内側面に
    対向するように傾斜した傾斜面を有する請求項1に記載
    の太陽電池。
  3. 【請求項3】 前記電極設置凹部は、半導体基板の表面
    異方性エッチングすることにより凹凸状に形成する際
    、表面凹凸部のパターニングとは異なった形状にパタ
    ーニングしたマスキングを行って同時に形成される請求
    項1に記載の太陽電池。
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