JP3229114U - シアン測定装置 - Google Patents

シアン測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3229114U
JP3229114U JP2020004054U JP2020004054U JP3229114U JP 3229114 U JP3229114 U JP 3229114U JP 2020004054 U JP2020004054 U JP 2020004054U JP 2020004054 U JP2020004054 U JP 2020004054U JP 3229114 U JP3229114 U JP 3229114U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
sample
measuring
chemical
manifold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020004054U
Other languages
English (en)
Inventor
彰宏 國元
彰宏 國元
翔伍 宮▲崎▼
翔伍 宮▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Eco Tech Corp
Original Assignee
Nippon Steel Eco Tech Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Eco Tech Corp filed Critical Nippon Steel Eco Tech Corp
Priority to JP2020004054U priority Critical patent/JP3229114U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3229114U publication Critical patent/JP3229114U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】遊離シアンの濃度を主として測定する際、夾雑物の多い試料に対しても、高い定量性を得ることができ、その性能を長期に渡って維持することができるシアン測定装置を提供する。【解決手段】試料に含まれる遊離シアン濃度を測定するシアン測定装置1であって、試料を入れる試料槽21と、試料に対して加熱蒸留を行う際に用いる薬品を入れる薬品槽31を有する準備部3と、試料槽21及び薬品槽31に接続されたマニホルド6と、試料槽21とマニホルド6との間、及び薬品槽31とマニホルド6との間に設けられた電磁弁4と、マニホルド6に接続された第1ポンプ7と、試料、及び薬品を含む混合溶液を加熱蒸留する加熱槽52と、を備え、加熱槽52における加熱蒸留時の混合溶液のpHは、微酸性であり、かつ、電磁弁4及び第1ポンプ7は、酢酸耐性を有する材料を含むことを特徴とする。【選択図】図1

Description

この考案の実施形態は、シアン測定装置に関する。
従来、工場排水等の試料に含まれるシアン濃度を測定するため、例えば非特許文献1の全シアン自動計測器が提案されている。
非特許文献1では、一定量の試料を前処理後、加熱蒸留を行い、発生するシアン化水素を吸収後、シアン化物イオン電極により測定できる装置が開示されている。上記のほか、例えば一定量の試料を前処理後、シアン化物イオン電極により測定できる装置が販売されている。
「全シアン自動計測器における測定法の紹介」 広報誌「かんぎきょう」第107号 P.18-19
ここで、工場排水等に対するシアン処理技術において、薬注量制御の高精度化が求められている。薬注量制御の高精度化には、試料に含まれる遊離シアンの濃度を測定することが求められる。
この点、公知の装置(例えば、シアン自動測定装置CN−108(株式会社アナテック・ヤナコ製)等)では、遊離シアンの濃度を測定できるが、工場排水等を加熱蒸留していないため、夾雑物の多い試料の場合、高い定量性を得ることが難しいという事情がある。
また、非特許文献1の装置では、本来の仕様とは異なる反応試薬を用いることで、遊離シアンの濃度も測定できるが、その場合変更した反応試薬に起因する酢酸ガスによる部品の劣化があり、性能を長期に渡って維持することが難しい。
この考案の実施形態は、遊離シアンの濃度を主として測定する際、夾雑物の多い試料に対しても、高い定量性を得ることができ、その性能を長期に渡って維持することができるシアン測定装置を提供する。
この考案の第1態様に係るシアン測定装置は、試料に含まれる遊離シアン濃度を主として測定するシアン測定装置であって、前記試料を入れる試料槽と、前記試料に対して加熱蒸留を行う際に用いる薬品を入れる薬品槽を有する準備部と、前記試料槽及び前記薬品槽に接続されたマニホルドと、前記試料槽と前記マニホルドとの間、及び前記薬品槽と前記マニホルドとの間に設けられた電磁弁と、前記マニホルドに接続された第1ポンプと、前記試料、及び前記薬品を含む混合溶液を加熱蒸留する加熱槽と、を備え、前記加熱槽における加熱蒸留時の前記混合溶液のpHは、微酸性であり、かつ、前記電磁弁及び前記第1ポンプは、酢酸耐性を有する材料を含むことを特徴とする。
この考案の第2態様に係るシアン測定装置は、第1態様において、前記加熱槽を含み、前記混合溶液を加熱蒸留し、加熱蒸留された前記混合溶液を捕集して測定する測定槽と、前記測定槽に接続された第2ポンプと、前記加熱槽と前記測定槽との間、及び前記測定槽と前記第2ポンプとの間の少なくとも何れかに設けられた大気開放用電磁弁と、をさらに備え、前記大気開放用電磁弁は、酢酸耐性を有する材料を含むことを特徴とする。
この考案の第1態様によれば、電磁弁及び第1ポンプは、酢酸耐性を有する材料を含む。このため、加熱蒸留時の混合溶液のpHを微酸性にするために、酢酸系の薬品を用いる場合においても、酢酸ガスに起因する電磁弁及び第1ポンプの劣化を抑制することができる。これにより、非特許文献1の装置において本来の仕様とは異なる反応試薬を用いて遊離シアンの濃度を測定した場合とは異なり比べて、装置の耐久性が確保される。また、混合溶液を加熱蒸留することを前提としている。従って、遊離シアンの濃度を主として測定する際、夾雑物の多い試料に対しても、高い定量性を得ることができ、その性能を長期に渡って維持することが可能となる。
この考案の第2態様によれば、大気開放用電磁弁は、酢酸耐性を有する材料を含む。このため、加熱蒸留された混合溶液等から発生し得る酢酸ガスに起因する大気開放用電磁弁の劣化を抑制することができる。これにより、装置の耐久性をさらに向上させることが可能となる。
図1は、一実施形態に係るシアン測定装置1の一例を示す模式図である。
以下、この考案の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。各図において、共通する部分については共通する参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態に係るシアン測定装置1の一例を示す模式図である。本実施形態におけるシアン測定装置1は、例えば工場排水等の試料に含まれる遊離シアン濃度を主として測定するために用いられる。
特に、シアン測定装置1は、試料に含まれる遊離シアンの濃度を高精度に測定することができる。ここで、シアン測定装置1を用いてシアンの濃度を測定する方法は、例えばJIS K 0102「工場排水試験方法」に準じた方法により行うことができる。また、「遊離シアン」は、例えばJIS K 0102「工場排水試験方法」における「38.1.1シアン化物」に準じて捕集されたシアン化水素に含まれるものを示す。
シアン測定装置1は、試料槽21と、準備部3と、マニホルド6と、電磁弁4と、第1ポンプ7と、測定部5とを備える。シアン測定装置1は、例えば第2ポンプ8と、大気開放用電磁弁4h、4iとをさらに備えてもよい。なお、シアン測定装置1の備える各構成は、必要に応じて適宜配管等により接続される。
試料槽21は、液体を示す試料を入れるために用いられる。準備部3は、試料に対して測定する際に必要となる薬品等を入れるために用いられる。
準備部3は、加熱蒸留を行う際に用いる薬品を入れるために用いられる薬品槽31を有する。薬品槽31は、例えば第1薬品槽31aと、第2薬品槽31bとを有してもよい。第1薬品槽31aは、第1薬品を入れるために用いられる。第2薬品槽31bは、第2薬品を入れるために用いられる。
第1薬品及び第2薬品は、例えば試料の加熱蒸留を行う前に試料と混合される。第1薬品は、例えばマスキング剤として用いられる。第1薬品は、例えば酢酸亜鉛二水和物を示す。第2薬品は、例えば試料の水素イオン指数の調整剤として用いられる。第2薬品は、例えば酢酸緩衝液を示す。
電磁弁4は、薬品槽31及び試料槽21に接続される。電磁弁4は、酢酸耐性を有する材料を含む。電磁弁4は、例えば配管に取付けられ、配管を経由する薬品等の液体や気体(例えば酢酸ガス)と接する部分に、パーフロロゴム(FFKM)やエチレンプロピレンゴム(EPDM)等のゴム弾性体が用いられる。このため、電磁弁4は、例えばフッ素ゴムを用いる場合に比べて、液体や気体と接する際の劣化を抑制することができる。
電磁弁4は、例えば第1薬品槽31aと接続される一対の第1弁4aa、4abと、第2薬品槽31bと接続される一対の第2弁4ba、4bbと、試料槽21と接続される一対の第3弁4ca、4cbとを有してもよい。この場合、例えば第1弁4aa、第2弁4ba、及び第3弁4caは、マニホルド6に接続され、第1弁4ab、第2弁4bb、及び第3弁4cbは、測定部5に接続される。即ち、第1弁4aaは、第1薬品槽31aとマニホルド6との間に設けられ、第2弁4baは、第2薬品槽31bとマニホルド6との間に設けられ、第3弁4caは、試料槽21とマニホルド6との間に設けられる。
電磁弁4は、例えばマニホルド6、及び第1ポンプ7に接続される第4弁4dを有してもよい。この場合、第4弁4dは、マニホルド6と、第1ポンプ7との間に接続される。
例えば電磁弁4のうち、マニホルド6と接続する各弁4aa、4ba、4ca、4dが、酢酸耐性を有する材料を含み、測定部5と接続する各弁4ab、4bb、4cbが、各弁4aa、4ba、4ca、4dとは異なる材料を含んでもよい。例えば電磁弁4の有する各弁4aa、4ab、4ba、4bb、4ca、4cb、4dのうち少なくとも1つが、酢酸耐性を有する材料を含んでもよい。
測定部5は、試料を加熱蒸留し、加熱蒸留された試料を捕集して測定する。測定部5は、公知の測定機構を用いることができ、例えば集合管51と、加熱槽52と、冷却管53と、測定槽54と、測定用電極55と、比較用電極56と、温度補償電極57とを含み、必要に応じて各構成を含ませるか否かを設定することができる。
集合管51は、電磁弁4を介して、試料槽21、及び薬品槽31に接続される。集合管51は、試料及び薬品を混合するために用いられる。
加熱槽52は、集合管51と接続される。加熱槽52は、集合管51において混合された試料及び薬品を含む液体(混合溶液)を、加熱(加熱蒸留)する。この際、加熱槽52における加熱蒸留時の混合溶液のpHは、微酸性である。
冷却管53は、加熱槽52と接続される。冷却管53は、加熱槽52において加熱蒸留された混合溶液(水蒸気)を冷却し、測定に不要な水蒸気の一部を分離する。
測定槽54は、冷却管53と接続される。測定槽54は、加熱蒸留された試料を含む水蒸気を捕集して測定する。測定槽54には、例えば水蒸気を効率良く捕集するために、予め捕集液(例えば水酸化ナトリウム溶液)が入れられてもよい。
測定槽54は、例えば大気開放用電磁弁4hと接続されてもよい。大気開放用電磁弁4hは、例えば加熱槽52と測定槽54との間に設けられ、例えば冷却管53と測定槽54とを接続する配管から分岐した部分に取付けられる。大気開放用電磁弁4hは、配管内等を大気開放する際に用いられる。大気開放用電磁弁4hとして、例えばフッ素ゴムが用いられる。大気開放用電磁弁4hは、例えば配管を経由する液体や気体と接する部分に、パーフロロゴム(FFKM)やエチレンプロピレンゴム(EPDM)等のゴム弾性体が用いられてもよい。この場合、大気開放用電磁弁4hは、液体や気体と接する際の劣化を抑制することができる。
測定用電極55は、測定槽54内に設けられる。測定用電極55は、捕集された試料に生じる電圧を計測するために用いられる。測定用電極55として、例えばシアンイオン電極が用いられる。
比較用電極56は、測定槽54内に設けられる。比較用電極56は、測定用電極55によって計測された電圧との比較に利用する電圧を計測するために用いられる。比較用電極56として、例えばカロメル電極用いられる。
温度補償電極57は、測定槽54内に設けられる。温度補償電極57は、測定槽54内の試料の温度を計測するために用いられる。温度補償電極57として、公知の電極が用いられる。
マニホルド6は、電磁弁4を介して、試料槽21、及び薬品槽31等に接続される。マニホルド6は、例えば電磁弁4の開閉に伴い、試料槽21等と導通する。
第1ポンプ7は、電磁弁4を介して、マニホルド6に接続される。第1ポンプ7は、マニホルド6内を負圧にするために用いられる。
第1ポンプ7は、例えば酢酸耐性を有する材料を含む。第1ポンプ7は、例えば薬品を含む混合液と接する部分に、パーフロロゴム(FFKM)やエチレンプロピレンゴム(EPDM)等のゴム弾性体が用いられる。このため、第1ポンプ7は、混合液と接する際の劣化を抑制することができる。
例えば第1薬品が保管された第1薬品保管部31aaから、第1薬品槽31aに第1薬品を移す際、第1ポンプ7を用いてマニホルド6内を負圧に制御する。このとき、第1弁4aaを開けることで、マニホルド6を介して第1薬品槽31aを負圧に制御できる。これにより、第1薬品保管部31aaから第1薬品槽31aに向かって、第1薬品を移動させることができる。この際、第1薬品から発生する酢酸ガスは、第1弁4aa、マニホルド6、第4弁4d、及び第1ポンプ7を介して、排気口9から外部へ放出される。このため、第1弁4aa、第4弁4d、及び第1ポンプ7は、例えば酢酸ガスと接する部分に、酢酸耐性を有する材料を用いることで、劣化を抑制することができる。
なお、第2薬品保管部31baから第2薬品槽31bに第2薬品を移す方法は、上述した第1薬品槽31aに第1薬品を移す方法と同様のため、説明を省略する。また、上述した第1弁4aaのほか、マニホルド6に接続された電磁弁4に対しても、酢酸耐性を有する材料を用いることで、劣化を抑制することができる。
第2ポンプ8は、測定槽54及び排気口9に接続され、例えば測定槽54と排気口9との間に設けられる。第2ポンプ8は、測定槽54を負圧にするために用いられる。
測定槽54は、例えば大気開放用電磁弁4iと接続されてもよい。大気開放用電磁弁4iは、例えば測定槽54と第2ポンプ8との間に設けられ、例えば測定槽54と第2ポンプ8とを接続する配管から分岐した部分に取付けられる。大気開放用電磁弁4iは、配管内等を大気開放する際に用いられる。大気開放用電磁弁4iとして、例えばフッ素ゴムが用いられる。大気開放用電磁弁4iは、例えば配管を経由する液体や気体と接する部分に、パーフロロゴム(FFKM)やエチレンプロピレンゴム(EPDM)等のゴム弾性体が用いられてもよい。この場合、大気開放用電磁弁4iは、液体や気体と接する際の劣化を抑制することができる。
準備部3は、例えば希釈/洗浄水槽32、校正液槽33、及び捕集液槽34の少なくとも何れかをさらに有してもよい。この場合、電磁弁4は、例えば希釈/洗浄水槽32と接続される一対の第5弁4ea、4eb、校正液槽33と接続される一対の第6弁4fa、4fb、及び捕集液槽34と接続される一対の第7弁4ga、4gbの少なくとも何れかを必要に応じて有してもよい。
希釈/洗浄水槽32は、第5弁4eaを介してマニホルド6に接続され、第5弁4ebを介して集合管51に接続される。希釈/洗浄水槽32は、試料の希釈、及び測定部5の洗浄等に用いる液体を入れるために用いられる。
校正液槽33は、第6弁4faを介してマニホルド6に接続され、第6弁4fbを介して集合管51に接続される。校正液槽33は、測定する際の校正液を入れるために用いられる。
捕集液槽34は、第7弁4gaを介してマニホルド6に接続され、第7弁4gbを介して測定槽54に接続される。捕集液槽34は、加熱蒸留された試料を捕集するために用いられる。
例えば電磁弁4の有する各弁4ea、4eb、4fa、4fb、4ga、4gbのうち、マニホルド6と接続する弁4ea、4fa、4gaが、酢酸耐性を有する材料を含み、測定部5と接続する各弁4eb、4fb、4gbが、各弁4ea、4fa、4gaとは異なる材料を含んでもよい。例えば電磁弁4の有する各弁4ea、4eb、4fa、4fb、4ga、4gbのうち少なくとも1つが、酢酸耐性を有する材料(例えば上述したゴム弾性体)を含んでもよい。
なお、校正液保管部33aに保管された校正液を、校正液槽33に移す方法、及び、捕集液保管部34aに保管された捕集液を、捕集液槽34に移す方法は、上述した第1薬品槽31aに第1薬品を移す方法と同様のため、説明を省略する。
次に、シアン測定装置1を用いた測定結果について、実施例及び比較例を挙げて説明する。
本実施例において、3種類の試料1〜3に含まれる遊離シアン濃度を、JIS K 0102に基づく方法(基準例)、従来の遊離シアン測定装置(比較例1)、及び上述したシアン測定装置1(実施例1)によりそれぞれ測定した。
また、3種類の試料1〜3に含まれる全シアン濃度を、JIS K 0102に基づく方法(基準例)、従来の全シアン測定装置(比較例2)によりそれぞれ測定した。
実施例1では、加熱槽52においてpHを微酸性とし、加熱蒸留をした。これに対し、比較例1では、試料に対して水酸化ナトリウム溶液を加えた液体を、シアン化イオン電極により測定しており、実施例1のような加熱蒸留を実施しなかった。
Figure 0003229114
表1に示すように、基準例により試料1〜3に含まれる遊離シアンの濃度を測定した結果、それぞれ0.5mg/L、4.5mg/L、10.0mg/Lであった。なお、基準例により試料1〜3に含まれる全シアンの濃度を測定した結果、それぞれ1.0mg/L、5.1mg/L、10.0mg/Lであった。
また、比較例1により試料1〜3に含まれる遊離シアンの濃度を測定した結果、それぞれ3.1mg/L、4.0mg/L、8.4mg/Lであった。なお、比較例2により試料1〜3に含まれる全シアンの濃度を測定した結果、それぞれ1.0mg/L、5.1mg/L、11.0mg/Lであり、基準例の結果と殆ど同じ結果が得られた。
また、実施例1により試料1〜3に含まれる遊離シアンの濃度を測定した結果、それぞれ0.9mg/L、4.5mg/L、10.0mg/Lであり、何れも比較例1よりも基準例に近い結果が得られた。このため、上述したシアン測定装置1を用いることで、従来のシアン測定装置に比べて、遊離シアンの濃度を高精度で測定することを確認した。
本実施形態におけるシアン測定装置1によれば、電磁弁4及び第1ポンプ7は、酢酸耐性を有する材料を含む。このため、加熱蒸留時の混合溶液のpHを微酸性にするために、酢酸系の薬品を用いる場合においても、酢酸ガスに起因する電磁弁4及び第1ポンプ7の劣化を抑制することができる。これにより、装置の耐久性を向上させることが可能となる。また、シアン測定装置1は、混合溶液を加熱蒸留することを前提としている。従って、遊離シアンの濃度を主として測定する際、夾雑物の多い試料に対しても、高い定量性を得ることができ、その性能を長期に渡って維持することが可能となる。
また、本実施形態におけるシアン測定装置1によれば、大気開放用電磁弁4h、4iは、酢酸耐性を有する材料を含む。このため、加熱蒸留された混合溶液等から発生し得る酢酸ガスに起因する大気開放用電磁弁4h、4iの劣化を抑制することができる。これにより、装置の耐久性をさらに向上させることが可能となる。
以上、この考案の一実施形態を説明したが、上記一実施形態は例として提示したものであり、考案の範囲を限定することは意図していない。また、この考案の実施形態は、上記一実施形態が唯一のものでもない。この考案の実施形態は、上記一実施形態の他、様々な新規な形態で実施することができる。
1 :シアン測定装置
21 :試料槽
3 :準備部
31 :薬品槽
32 :洗浄水槽
33 :校正液槽
34 :捕集液槽
4 :電磁弁
4h :大気開放用電磁弁
4i :大気開放用電磁弁
5 :測定部
51 :集合管
52 :加熱槽
53 :冷却管
54 :測定槽
55 :測定用電極
56 :比較用電極
57 :温度補償電極
6 :マニホルド
7 :第1ポンプ
8 :第2ポンプ

Claims (2)

  1. 試料に含まれる遊離シアン濃度を主として測定するシアン測定装置であって、
    前記試料を入れる試料槽と、
    前記試料に対して加熱蒸留を行う際に用いる薬品を入れる薬品槽を有する準備部と、
    前記試料槽及び前記薬品槽に接続されたマニホルドと、
    前記試料槽と前記マニホルドとの間、及び前記薬品槽と前記マニホルドとの間に設けられた電磁弁と、
    前記マニホルドに接続された第1ポンプと、
    前記試料、及び前記薬品を含む混合溶液を加熱蒸留する加熱槽と、
    を備え、
    前記加熱槽における加熱蒸留時の前記混合溶液のpHは、微酸性であり、かつ、
    前記電磁弁及び前記第1ポンプは、酢酸耐性を有する材料を含むこと
    を特徴とするシアン測定装置。
  2. 前記加熱槽を含み、前記混合溶液を加熱蒸留し、加熱蒸留された前記混合溶液を捕集して測定する測定槽と、
    前記測定槽に接続された第2ポンプと、
    前記加熱槽と前記測定槽との間、及び前記測定槽と前記第2ポンプとの間の少なくとも何れかに設けられた大気開放用電磁弁と、
    をさらに備え、
    前記大気開放用電磁弁は、酢酸耐性を有する材料を含むこと
    を特徴とする請求項1記載のシアン測定装置。
JP2020004054U 2020-09-18 2020-09-18 シアン測定装置 Active JP3229114U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020004054U JP3229114U (ja) 2020-09-18 2020-09-18 シアン測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020004054U JP3229114U (ja) 2020-09-18 2020-09-18 シアン測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3229114U true JP3229114U (ja) 2020-11-26

Family

ID=73452358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020004054U Active JP3229114U (ja) 2020-09-18 2020-09-18 シアン測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3229114U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106139917A (zh) 一种仿生改性聚偏氟乙烯膜亲水性的方法
JP2007037536A (ja) 細菌を検出する方法およびその装置
CN109239065A (zh) 一种稳定的尿总蛋白质控品及其制备方法和应用
CN108957010A (zh) 一种可检测过敏反应的纸基传感器及其制备和应用
JP3229114U (ja) シアン測定装置
CN110456051A (zh) 猪流行性腹泻病毒无标记的阻抗型免疫传感器及其制备方法
CN106645123A (zh) 一种水质氨氮的快速测定试剂及其快速测定试纸、检测方法
Lyman A rapid method for determining calcium in blood and milk
Noll Determination of nitrate in boiler water by brucine reagent
Kaden et al. Retrospective serological survey on selected viral pathogens in wild boar populations in Germany
Poole et al. Comparison of new chemical method of determining isonicotinoyl hydrazide in serum with microbiological assay
CN109142728A (zh) 一种定量测定粪便中胰弹性蛋白酶1的试剂盒及其应用
CN101358247A (zh) 一种ⅰ型鸭肝炎病毒的分子生物学鉴别方法
CN110791570B (zh) 同时检测卫式、斯式和异盘并殖吸虫的引物组及试剂盒
CN101226152A (zh) 一种血清总铁结合力的自动分析法及液体稳定试剂
CN109444116A (zh) 一种增强型ecl化学发光试剂
CN107727857A (zh) 一种人兽共患隐孢子虫双抗夹心胶体金免疫层析试纸
EP3371321A1 (en) Methods and devices for detecting methanol poisoning using formate oxidase
CN217766459U (zh) 禽网状内皮组织增生症病毒抗体快速检测装置
CN114280300B (zh) 尿液蛋白在诊断代谢性肝病中的应用
CN110090028A (zh) 一种用于糖化血红蛋白分析仪自动进样的指尖采血器
CN111100184A (zh) 一种检测过氧化物酶体中超氧阴离子自由基的荧光探针及其应用
CN211978946U (zh) 一种柯萨奇病毒a16型抗原检测试剂盒
CN1298025A (zh) 犬细小病毒的pcr检测方法
CN102707075B (zh) 实验室自动生化耗氧量bod5测定仪及自动测定方法

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3229114

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250