JP3229024B2 - 3次元位置標定装置 - Google Patents

3次元位置標定装置

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JP3229024B2
JP3229024B2 JP20269192A JP20269192A JP3229024B2 JP 3229024 B2 JP3229024 B2 JP 3229024B2 JP 20269192 A JP20269192 A JP 20269192A JP 20269192 A JP20269192 A JP 20269192A JP 3229024 B2 JP3229024 B2 JP 3229024B2
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center
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博之 中山
淳 時岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は産業用ロボット等の制御
に適用される3次元位置標定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、工場の自動化や、作業環境の改善
等のために、製造ラインなどに産業用ロボットが多数、
投入されるようになった。産業用ロボットにも種々のも
のがあるが、最も多用されているのが、アームロボット
である。この種のロボットは、多数の関節を持つアーム
を動かし、アーム先端に取り付けた工具を用いてワーク
に対し、所定の作業を行ったり、アーム先端の爪にて部
品を保持して所定の取り付け位置に移動させたりするな
ど、様々な作業を行う。
【0003】一般に、産業用ロボットではこのような作
業をする際に、自重や取り付けられた工具や部品の重量
により、撓みが発生し、各関節角度の検出のみでは工具
や部品の正確な位置決めができない。そこで、通常は工
具や部品の位置を、ロボットとは別の他の検出器により
標定して位置決めを行う。
【0004】従来、このための位置決め標定装置として
は、超音波を用いる方法や光センサを用いる方法、テレ
ビカメラから得られる画像を処理する方法など種々の方
法があるが、ここでは従来技術の一例としてテレビカメ
ラを用いる方法について図面を参照して説明する。
【0005】従来技術による産業用ロボット用の位置決
め標定装置の構成を図4に示す。
【0006】図において11は産業用ロボットのアーム
先端部側を示しており、12は産業用ロボット11のア
ーム先端部側における把持爪近傍に設けたマークであ
る。1はテレビカメラであり、4はA/D変換器、5は
画像メモリ、6は制御装置、7はカウンタ、8は重心検
出器、9は座標演算回路、10は表示器、15はモー
タ、16はレール、17はボールネジ、18は変位検出
器である。
【0007】テレビカメラ1は産業用ロボット11のマ
ーク12を撮像するためのものであって、レール16の
上をモータ15により駆動されるボールネジ17によっ
て水平に移動可能である。レール16上でのテレビカメ
ラ1の位置は、テレビカメラ1に接続された変位検出器
18により検出される。
【0008】すなわち、変位検出器18はテレビカメラ
1が右に移動すると所定量移動する毎に正のパルスを1
つ出し、左に移動すると所定量移動する毎に負のパルス
を1つ出す。このパルスをカウンタ7にて可逆計数する
ことにより、レール16上でのテレビカメラ1の位置が
検出できる。
【0009】テレビカメラ1の画像信号は、A/D変換
器4により、ディジタルデータに変換されて画像メモリ
5に書き込まれる。重心検出器8では画像メモリ5に書
き込まれた画像の特徴点の重心位置を検出する。
【0010】今、ロボット11の位置検出すべき特徴点
を明確にするために、ロボット11にマーク12を付加
する。ここでマーク12は塗料で描いたものでも、反射
板を張り付けたものでも、あるいは発光ダイオードのよ
うに自ら発光するもので良く、ロボット11の他の部分
および作業場所の背景と区別し易いものとすれば重心検
出処理は容易になる。ここではマーク12として画像メ
モリ5上で他のどの部分とも容易に分離できるだけ、十
分な明るさを持った発光ダイオードを使用するものとす
る。
【0011】重心検出器8では画像メモリ5に書き込ま
れた画像を、予め設定した閾値で二値化し、マーク12
の部分のみが“H”(論理レベル“H”、つまり
“1”)となり、他の部分は“L”(論理レベル“L”
つまり“0”)となるような二値化画像を作成する。
【0012】その後、重心検出器8では二値化画像が
“H”である領域の座標(In,Jn)と、その座標の
もとの画像の明るさDnから次式((1) 式,(2) 式)に
よりマーク12の重心位置(Ig,Jg)を求める。
【0013】
【数1】 重心位置が求まると、重心検出器8は制御装置6に対
し、テレビカメラ1を次の位置に移動するように、指令
を与える。制御装置6では重心検出器8のこの制御出力
によりモータ15を駆動してテレビカメラ1を移動させ
る。
【0014】テレビカメラ1が距離Lだけ移動すると、
上記と同様にして次の画像でのマーク12の重心位置を
検出する。座標演算回路9では重心検出器8の出力する
重心位置群と、そのそれぞれの重心位置を求めた画像を
撮像したときのカウンタ7の出力、すなわち、テレビカ
メラ1の位置群からマーク12の3次元座標を計算す
る。3次元座標の計算手法を図5および図6を用いて説
明する。
【0015】重心検出器8で検出された画像メモリ5上
の座標(I,J)は撮像素子14上の座標(i,j)と
対応しており、次式((3) 式、(4) 式)で変換される。
【0016】 i=αI …(3) j=βJ …(4) ここで、α,βはそれぞれ画像メモリ5と撮像素子14
の横方向および縦方向の縮尺率である。
【0017】まず、1枚目の画像をレンズ13の中心座
標が(Vx,Vy,Vz)なる位置で撮像し、上述の方
法でマーク12の撮像素子14上での重心位置(i1 ,
j1)を得たとする。
【0018】次にx軸方向に距離Lだけ移動した位置で
2枚目の画像を撮像し、重心位置(i2 ,j2 )を得た
とする。その結果、座標演算回路9は次式((5) 式,
(6) 式,(7) 式)により、マーク12の3次元座標(P
x,Py,Pz)を計算する。
【0019】 Px=Vx−i1・L/(i1−i2) …(5) Py=Vy−C・L/(i1−i2) …(6) Pz=Vz−C(Py−Vy)/j1 …(7) ここで、Cはレンズの焦点距離である。
【0020】以上のようにして、座標演算回路9から出
力された3次元座標(Px,Py,Pz)の情報は表示
器10に表示されるか、または、直接、ロボット11の
制御装置に出力されてロボット11を制御する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来方
式によるこのような位置標定手法では、テレビカメラが
平行移動のみしか行わないため、テレビカメラの前面に
ある対象物の位置標定しか行えない。そのため、全方向
の対象物の位置標定を行うには、移動機構を含めた撮像
系全体を回転させる必要がある。
【0022】このように従来の位置標定装置は撮像系の
視野が狭く、全方向の対象物の位置標定を行うようにす
るには、移動機構を含めた撮像系全体を回転させる必要
があり、従って、回転機構によるテレビカメラの撮像方
向の変更と、移動機構によるテレビカメラの移動と云っ
た2種の移動操作が必要であり、計測時間を要してロボ
ット制御に時間を要すると云った問題点があった。ま
た、位置標定するためには少なくともテレビカメラの位
置を変えた2点で、撮像した画像が必要であるが、精度
を保持するにはその2点間距離がかなりなければなら
ず、移動操作に時間がかかると共に、装置の大型化に繋
がる。
【0023】そこで、この発明の目的とするところは、
全方向の対象物の位置標定を短時間で、しかも、高精度
に行うことができ、ロボット制御を高精度、かつ、迅速
に行うことができると共に、小形化を図ることができる
ようにした3次元位置標定装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。すなわち、対象物を
撮像し、画像信号として出力する撮像手段と、この撮像
手段の撮像方向を法線方向に固定し、かつ、所定の半径
で回転移動させて前記対象物を異なる複数点から撮像手
段の視野に納めるべく移動走査させる回転支持機構と、
この回転支持機構に接続され、撮像手段の回転角度を検
出する角度検知手段と、前記異なる複数点の位置毎に撮
像手段で得た画像信号から対象物上の特徴点の画像上の
重心位置を検出する重心検出手段と、複数枚の画像に撮
像された前記対象物の同一特徴点の重心位置情報群とそ
れぞれの画像を撮像した時の角度検出手段の出力群とか
ら前記特徴点の3次元座標を求め、前記対象物の位置を
標定する座標演算手段とより構成する。
【0025】
【作用】上記の構成においては、回転機構により被写体
像を撮像する撮像手段(テレビカメラ)の撮像方向を法
線方向に固定し、所定の半径で回転移動させることがで
き、回転支持機構により撮像手段を所定の半径で回転移
動させ、異なる複数箇所からの被写体像を撮像する。こ
のときの円軌跡上での撮像手段の位置すなわち、回転角
度は角度検出手段により検出される。そして、ある回転
角度θnの位置で撮像手段により撮像された画像上での
対象物(被写体)上の特徴点の重心位置(In,Jn)
を重心検出手段により検出する。回転支持機構を操作し
て撮像手段の回転角度(撮影方位)を順次変更しなが
ら、N枚の画像を得てこれより重心検出手段にてそれぞ
れ上記対象物上の同一特徴点の重心位置を求める。それ
ぞれ同一特徴点の重心位置が求まると、これらN個の重
心位置(I 1,J 1)(I 2,J 2)…(I N,J N)
と、それぞれの画像を撮像した時の回転角度θ 1,θ
2,θ 3,…θ Nから、座標演算手段は対象物上の特徴
点の3次元座標を計算し、出力する。
【0026】このように、本発明は、撮像手段を保持す
ると共に、この撮像手段を旋回操作する回転支持機構を
設け、この回転支持機構により、水平面上について撮像
手段を旋回移動させ、被写体像を撮像するようにしてお
り、この旋回も比較的細かい回転角ピッチで行うこと
で、細かい回転角ピッチで複数枚の画像を撮像でき、そ
れぞれの画像から重心位置を検出することができる。
【0027】そして、この旋回構造としたことにより、
撮像手段の移動(方位変更)は迅速となり、被写体像を
複数点で撮像するに要する時間は短時間となり、しか
も、一つの対象物に対して、複数点で得た情報をもとに
3次元位置標定するので、精度も高くなる。また、旋回
構造としたことから、全方位、いずれでも、撮像手段を
迅速に向けることができ、被写体であり、位置標定の対
象物であるロボットが撮像手段の設置点の周囲いずれに
あっても位置標定を短時間、高精度で行うことができる
ようになる。また、撮像手段の設置点の周囲であれば、
複数台のロボットについて、位置標定を行うことがで
き、1台の位置標定装置で複数台のロボットの位置標定
に共用することができる。
【0028】特に、従来技術では比較的離れた2か所
で、画像の撮像を行ったが、本発明では比較的細かい回
転角ピッチで複数枚の画像を撮像し、それぞれの画像か
ら重心位置を検出するようにしており、このような本発
明を採用することにより、テレビカメラを回転させるの
みの1自由度の移動で、回転軸に対して全周方向に存在
する対象物の位置標定が行えるようになることから、視
野の拡大を図ることができるようになり、かつ、1枚の
画像に含まれる特徴点の重心位置の検出誤差をN枚の画
像を用いて相殺するように、3次元座標を求めるため、
標定精度が著しく向上する。
【0029】さらに、従来の手法である2枚の画像から
3次元座標を求める方法では、2つの撮像位置の間隔を
大きくしなければ、十分な精度が得られなかったが、本
発明によれば、上述のように、N枚の画像により高精度
化が図れるために、微小な回転角ピッチで多数の画像を
撮像すれば良く、従って、撮影点間距離は余り大きくす
る必要がないことから、テレビカメラの回転半径を小さ
くすることができるために、装置の小形化が図れる等、
本発明によれば、全方向の対象物の位置標定を短時間
で、しかも、高精度に行うことができ、ロボット制御を
高精度、かつ、迅速に行うことができると共に、小形化
を図ることができるようにした3次元位置標定装置を提
供することができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照して説明する。図1は本発明の一実施例を示すブロッ
ク図である。図1において、11は産業用ロボットのア
ーム先端部側を示しており、12は産業用ロボット11
のアーム先端部側における把持爪近傍に設けたマークで
ある。
【0031】本発明の位置標定装置は図1における次の
構成要素からなる。1はテレビカメラ(撮像装置)であ
り、2は回転機構、3は角度検出器、4はA/D変換
器、5は画像メモリ、6は制御装置、7はカウンタ、8
は重心検出器、9は座標演算回路、10は表示器であ
る。
【0032】テレビカメラ1は産業用ロボット11のマ
ーク12を撮像するためのものであって、回転機構2に
より保持されている。回転機構2は定位置に設けられ、
テレビカメラ1を当該定位置を中心に回転(旋回)駆動
可能に構成されていて、この回転駆動によりテレビカメ
ラ1を上記定位置を中心に、所定の円軌跡上を旋回でき
るようになっている。
【0033】角度検出器3は前記回転機構2の回転角度
を検出するものである。角度検出器3は、回転機構2と
歯車で接続され、テレビカメラ1が反時計方向に所定の
角度だけ、移動すると正のパルスを例えば1つだけ出力
し、逆に時計方向に所定の角度だけ、移動すると負のパ
ルスを例えば1つだけ出力するようなロータリエンコー
ダを用いる。
【0034】カウンタ7は、角度検出器3の出力するパ
ルスを、加減算するように計数し、その数値すなわち、
テレビカメラ1の回転角度を出力するものである。
【0035】テレビカメラ1にて撮像された画像から、
A/D変換器4、画像メモリ5を介して重心検出器8
で、ロボット11上のマーク12の画像上での重心位置
を検出するまでの処理および、重心検出器8が重心位置
を検出後、制御装置6に指令を出し、回転機構2を移動
させるまでの処理は基本的には従来技術と同様でよい。
但し、従来技術では比較的離れた2か所で、画像の撮像
を行ったが、本発明では比較的細かい回転角ピッチで複
数枚の画像を撮像し、それぞれの画像から重心位置を検
出するようにする。
【0036】すなわち、A/D変換器4はテレビカメラ
1の画像信号をA/D変換するもので、このA/D変換
器4により、画像信号はディジタルデータに変換されて
画像メモリ5に書き込まれる。重心検出器8は画像メモ
リ5に書き込まれた画像の特徴点の重心位置を検出する
ものであり、重心検出器8では画像メモリ5に書き込ま
れた画像を、予め設定した閾値で二値化し、マーク12
の部分のみが“H”(論理レベル“H”、つまり
“1”)となり、他の部分は“L”(論理レベル“L”
つまり“0”)となるような二値化画像を作成すると共
に、その後、重心検出器8では二値化画像が“H”であ
る領域の座標(In,Jn)と、その座標のもとの画像
の明るさDnから上記(1) 式,(2) 式によりマーク12
の重心位置(Ig,Jg)を求める。また、重心検出器
8は重心位置を求めると、制御装置6に対し、テレビカ
メラ1を次の位置に回転移動するように、指令を与え
る。
【0037】制御装置6は重心検出器8のこの制御出力
により回転機構2を駆動してテレビカメラ1を所定角度
θ、旋回させる。
【0038】テレビカメラ1が所定角度θだけ旋回する
と、上記同様に次の画像でのマーク12の重心位置を検
出する。座標演算回路9では重心検出器8の出力する重
心位置群と、そのそれぞれの重心位置を求めた画像を撮
像したときのカウンタ7の出力すなわち、テレビカメラ
1の位置群からマーク12の3次元座標を計算する。
【0039】また、座標演算回路9から出力された3次
元座標の情報は表示器10に表示され、あるいは、直
接、ロボット11の制御装置に出力されてロボット11
の制御に供される。
【0040】次にこのような構成の本発明の位置標定装
置の作用を具体的に説明する。本発明の位置標定装置に
おけるテレビカメラ1は、回転機構2により破線のよう
な円軌道上を回転移動(旋回)する。回転機構2はモー
タと歯車で構成されるような一般的な技術に基づく構成
でよく、テレビカメラ1を任意の位置で静止させること
ができれば良い。本装置においては、回転機構2により
テレビカメラ1を水平面上で所定角度θ、旋回させるこ
とができる。
【0041】回転機構2には、角度検出器3が接続され
ており、この角度検出器3は、回転機構2と歯車で接続
されていて、テレビカメラ1が反時計方向に所定の角度
だけ、移動すると正のパルスを例えば1つだけ出力し、
逆に時計方向に所定の角度だけ、移動すると負のパルス
を例えば1つだけ出力する。
【0042】そして、カウンタ7は、角度検出器3の出
力するパルスを、加減算するように計数し、その数値す
なわち、テレビカメラ1の回転角度を出力する。
【0043】テレビカメラ1にて撮像された画像信号は
A/D変換器4でディジタルデータ化され、画像メモリ
5に記憶される。そして、重心検出器8はこの画像メモ
リ5に記憶されたデータを二値化し、さらにこれより画
像上でのロボット11上のマーク12の重心位置(I
g,Jg)を上記(1) 式および(2) 式に基づいて求め
る。
【0044】重心検出器8は重心位置を検出後、制御装
置6に指令を出し、回転機構2を移動させるように指令
する。これにより、回転機構2は所定回転角θだけ、テ
レビカメラ1を旋回させ、上述の作用を繰り返す。この
ような旋回を何度か行い、その後、座標演算回路9では
重心検出器8の出力する重心位置情報群と、そのそれぞ
れの重心位置を求めた画像を撮像したときのカウンタ7
の出力、すなわち、テレビカメラ1の位置情報群からマ
ーク12の3次元座標を計算する。そして、この計算結
果を用いて、ロボット11の制御を行う。
【0045】従来技術では水平面上を直線的にテレビカ
メラ1を移動させ、被写体であるロボット11のアーム
先端を比較的離れた2か所で、撮像を行い、その2か所
で得た像をもとに、3次元位置標定を行ったが、本発明
では水平面上についてテレビカメラ1を旋回移動させ、
被写体像を撮像するようにしており、この旋回も比較的
細かい回転角ピッチで行うことで、細かい回転角ピッチ
で複数枚の画像を撮像でき、それぞれの画像から重心位
置を検出することができる。この点が本発明と従来技術
との差異である。
【0046】この旋回構造としたことにより、テレビカ
メラ1の移動は迅速となり、被写体像を複数点で撮像す
るに要する時間は短時間となり、しかも、複数点で得た
情報をもとに3次元位置標定するので、精度も高くな
る。また、旋回構造としたことから、全方位、いずれで
も、テレビカメラ1を迅速に向けることができ、ロボッ
ト11がテレビカメラの設置点の周囲いずれにあっても
位置標定を短時間、高精度で行うことができるようにな
る。また、テレビカメラの設置点の周囲であれば、複数
台のロボットについて、位置標定を行うことができ、1
台の位置標定装置で複数台のロボットの位置標定に共用
することができる。
【0047】次に座標演算回路9にてマーク12の3次
元座標を計算する方法について、図2および図3を参照
して説明する。
【0048】図2は本発明の光学系を上面から見た図で
あり、図3は側面から見た図である。画像メモリ5上で
検出された重心位置(In,Jn)は従来技術と同様に
撮像素子14上の位置(in,jn)に次式((11)式、
(12)式)により変換される。 in=αIn …(11) jn=βJn …(12) ここで、α,βはそれぞれ画像メモリ5と撮像素子14
の横方向および縦方向の縮尺率である。なお、撮像素子
14はテレビカメラ1の内蔵する撮像デバイスあり、テ
レビカメラ1のレンズ13を介してこの撮像素子14に
被写体像が結像され、そして、この撮像素子14により
被写体像は映像信号として得られることになる。
【0049】今、回転機構2によるテレビカメラ1の回
転中心の座標を(Ox,Oy,Oz)とし、当該回転中
心とテレビカメラ1のレンズ13の中心を結ぶ回転半径
をrとする。また、回転機構2はテレビカメラ1を水平
に回転(旋回)移動するとする。
【0050】テレビカメラ1の回転角度がθ1 の時に撮
像した画像から得られたマーク12の撮像素子14上で
の重心位置を(i 1,j 1)とし、回転角度θ2 の時を
(i2,j 2)とする。以下、同様にθ3 で(i 3,j
3)、θ4 で(i 4,j 4)、…θN で(i N,j N)
を得たとする。ここで、各画像において、撮像方向から
見たマーク12の水平方向の角度φn は次式((13)式)
となる。
【0051】 φn =tan -1(−in/C) …(13) ここでCはレンズの焦点距離である。
【0052】この結果、マーク12の重心の水平平面で
の座標(Px ,Py )は次式((14)式,(15)式)の如き
となる。
【0053】 Px =(A12・B2 −A22・B1 )/(A12・A21−A11・A22) …(14) Py =(A21・B1 −A11・B2 )/(A12・A21−A11・A22) …(15) ここで、A11,A12,A21,A22はそれぞれ次式((16)
式、(17)式、(18)式、(19)式、(20)式)で与えられる。
【0054】
【数2】 また、高さ方向の座標Pzは先に求めたPxを用いて次
式((21)式)により求められる。
【0055】
【数3】 以上のようにして、座標演算回路9で求められた3次元
座標は、表示器10に表示されるか、または直接、ロボ
ット11の制御装置に通知されて、ロボット11は制御
される。
【0056】このように、本発明は、テレビカメラを保
持すると共に、このテレビカメラを旋回操作する回転支
持機構を設け、この回転支持機構により、水平面上につ
いてテレビカメラを旋回移動させ、被写体像を撮像する
ようにしており、この旋回も比較的細かい回転角ピッチ
で行うことで、細かい回転角ピッチで複数枚の画像を撮
像でき、それぞれの画像から重心位置を検出することが
できる。
【0057】そして、この旋回構造としたことにより、
テレビカメラの移動は迅速となり、被写体像を複数点で
撮像するに要する時間は短時間となり、しかも、一つの
対象物に対して、複数点で得た情報をもとに3次元位置
標定するので、精度も高くなる。また、旋回構造とした
ことから、全方位、いずれでも、テレビカメラを迅速に
向けることができ、ロボットがテレビカメラの設置点の
周囲いずれにあっても位置標定を短時間、高精度で行う
ことができるようになる。また、テレビカメラの設置点
の周囲であれば、複数台のロボットについて、位置標定
を行うことができ、1台の位置標定装置で複数台のロボ
ットの位置標定に共用することができる。
【0058】特に、従来技術では比較的離れた2か所
で、画像の撮像を行ったが、本発明では比較的細かい回
転角ピッチで複数枚の画像を撮像し、それぞれの画像か
ら重心位置を検出するようにしており、このような本発
明を採用することにより、テレビカメラを回転させるの
みの1自由度の移動で、回転軸に対して全周方向に存在
する対象物の位置標定が行えるようになることから、視
野の拡大を図ることができるようになり、かつ、1枚の
画像に含まれる特徴点の重心位置の検出誤差をN枚の画
像を用いて相殺するように、3次元座標を求めるため、
標定精度が著しく向上する。
【0059】さらに、従来の手法である2枚の画像から
3次元座標を求める方法では、2つの撮像位置の間隔を
大きくしなければ、十分な精度が得られなかったが、本
発明によれば、上述のように、N枚の画像により高精度
化が図れるために、微小な回転角ピッチで多数の画像を
撮像すれば良く、従って、撮影点間距離は余り大きくす
る必要がないことから、テレビカメラの回転半径を小さ
くすることができるために、装置の小形化が図れる等、
産業上の利用効果は多大なものとなる特徴を有する。
【0060】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変
形して実施し得ることはもちろんである。
【0061】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
全方向の対象物の位置標定を短時間で、しかも、高精度
に行うことができ、ロボット制御を高精度、かつ、迅速
に行うことができると共に、小形化を図ることができる
ようにした3次元位置標定装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成を示すブロック
図。
【図2】本発明の作用を説明するための図。
【図3】本発明の作用を説明するための図。
【図4】従来技術を構成例を示す図。
【図5】従来技術の作用を説明するための図。
【図6】従来技術の作用を説明するための図。
【符号の説明】
1…テレビカメラ(撮像装置)、2…回転機構、3…角
度検出器、4…A/D変換器、5…画像メモリ、6…制
御装置、7…カウンタ、8…重心検出器、9…座標演算
回路、10…表示器、11…産業用ロボット、12…マ
ーク、13…レンズ、14…撮像素子。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物を撮像し、画像信号として出力す
    る撮像手段と、 この撮像手段の撮像方向を法線方向に固定し、かつ、所
    定の半径で回転移動させて前記対象物を異なる複数点か
    ら撮像手段の視野に納めるべく移動走査させる回転支持
    機構と、 この回転支持機構に接続され、撮像手段の回転角度を検
    出する角度検知手段と、 前記異なる複数点の位置毎に撮像手段で得た画像信号か
    ら対象物上の特徴点の画像上の重心位置を検出する重心
    検出手段と、 複数枚の画像に撮像された前記対象物の同一特徴点の重
    心位置情報群とそれぞれの画像を撮像した時の角度検出
    手段の出力群とから前記特徴点の3次元座標を求め、前
    記対象物の位置を標定する座標演算手段と、より構成し
    たことを特徴とする3次元位置標定装置。
JP20269192A 1992-07-29 1992-07-29 3次元位置標定装置 Expired - Lifetime JP3229024B2 (ja)

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