JP3228621U - 虫取り具 - Google Patents
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Abstract
【課題】素早く操作できるとともに、捕まえた虫を直視することなく、つまむこともなく、捕まえた虫を捨てることができる虫取り具を提供する。【解決手段】虫取り具1aは、柄3、柄3の先端に取り付けた枠、枠に張られ編目より大きい穴を穿設した網を備える本体2と、網を覆って、虫を粘着して捕獲後に穴より逆面側に引き出して虫を包み廃棄される粘着性シート6と、からなる。また、枠に、粘着性シート6を引っ掛ける掛止手段を備える。さらに、粘着性シート6に、粘着部の外側に保護材を配置した土手を備える。【選択図】図1
Description
本考案は、素早く操作できるとともに、捕まえた虫を直視することなく、つまむこともなく、捕まえた虫を捨てることができる虫取り具に関する考案である。
従来から、網状の面でハエ(その他虫)「単に虫という」を叩いて捕まえるハエタタキがあるが、捕まえたあと、死んだ、潰れた虫をピンセットなどでつまんで、捨てなければならなかった。それを解決するべく、以下の特許文献1−5の発明・考案などが提案されている。
特許文献1は、「捕虫を受動的ではなく能動的に行うことができ、捕まえた虫を手を汚すことなく廃棄することができるものであって、
把手12を有する粘着テープ保持用の扁平部材14と複数の粘着テープ16の積層体18とから成り、積層体18は、粘着面16Aが外側となるように積層体18の内面を扁平部材14の表裏両面に沿って折り返すように扁平部材14に保持され、さらに、この捕虫具10は、把手12で積層体18の最表面の粘着性テープ16に虫を付着するように積層体18を虫に触れさせて捕虫するものであり、捕虫後、最表面の粘着性テープ16を裏返しに剥離して虫を包み込んで捨てるという補虫具」である。
把手12を有する粘着テープ保持用の扁平部材14と複数の粘着テープ16の積層体18とから成り、積層体18は、粘着面16Aが外側となるように積層体18の内面を扁平部材14の表裏両面に沿って折り返すように扁平部材14に保持され、さらに、この捕虫具10は、把手12で積層体18の最表面の粘着性テープ16に虫を付着するように積層体18を虫に触れさせて捕虫するものであり、捕虫後、最表面の粘着性テープ16を裏返しに剥離して虫を包み込んで捨てるという補虫具」である。
特許文献2は、「粘着剤を塗布した面に、昆虫等を貼り付けて捕獲する手持ち型の昆虫等捕獲器について、粘着面の断面形状を適宜調整しうる機能を付与し、平面のみならず、隙間部、直角コーナー部、円弧状部など様々な断面形状を有する面に付着した昆虫等への粘着面の密着度を高め、捕獲性を向上させた捕獲器であって、
粘着面(1)を設けた板(3)に折り目(2)を設け、折り目(2)の数、位置及び角度は昆虫等が付着した面の表面に近似するよう適宜設定する、また粘着面を昆虫等に押しつける際の力の伝達や角度の微調整を行うために、板の背面(粘着面とは反対側の面)にハンドル(4)を設けてなる手持ち型昆虫等捕獲器」である。
粘着面(1)を設けた板(3)に折り目(2)を設け、折り目(2)の数、位置及び角度は昆虫等が付着した面の表面に近似するよう適宜設定する、また粘着面を昆虫等に押しつける際の力の伝達や角度の微調整を行うために、板の背面(粘着面とは反対側の面)にハンドル(4)を設けてなる手持ち型昆虫等捕獲器」である。
他方、特許文献3は、「この発明は、ゴキブリなどの不快虫が出て来た場合、誰にでも簡単にそして素早く確実に捕獲出来、しかもその後の処理をいたって容易にした速攻式ゴキブリ取り器具に関するものであって、
本体(1)にスポンジ部(2)が設けてあり、重ねて交換の容易な粘着シート(3)が設けてある。それらでゴキブリなどの不快虫を捕らえるという速攻式ゴキブリ取り器具」である。
本体(1)にスポンジ部(2)が設けてあり、重ねて交換の容易な粘着シート(3)が設けてある。それらでゴキブリなどの不快虫を捕らえるという速攻式ゴキブリ取り器具」である。
また、特許文献4は、食べ物の上を飛び回るハエをそのまま捕らえることができ、また、力加減をあまり気にせずハエやゴキブリを潰さずに捕らえることができるようにしたハエたたきであって、
支持枠部3の表裏四隅に嵌合用突起部及びハエ・ゴキブリ潰れ防止部2を設け、それに突起部嵌合用穴を四隅に設けた粘着剤塗布捕獲部1を嵌め合わせることとした、またハエたたきの四隅に突起部2を設ければ、ハエやゴキブリを叩いても潰さずに捕らえることができる、さらにハエたたきの支持枠部3の表裏の四隅に突起部2を設けることにより、両面を使用することができ、より便利になるという、飛んでいるハエも捕らえるハエたたき」である。
支持枠部3の表裏四隅に嵌合用突起部及びハエ・ゴキブリ潰れ防止部2を設け、それに突起部嵌合用穴を四隅に設けた粘着剤塗布捕獲部1を嵌め合わせることとした、またハエたたきの四隅に突起部2を設ければ、ハエやゴキブリを叩いても潰さずに捕らえることができる、さらにハエたたきの支持枠部3の表裏の四隅に突起部2を設けることにより、両面を使用することができ、より便利になるという、飛んでいるハエも捕らえるハエたたき」である。
しかし、それら発明・考案は、捕まえた虫を直視してから廃棄しなければならず、虫嫌いにとっては、捕まえたあとも気持ち悪いものであった。
虫をつかまず、捕まえた虫を直視せず、廃棄する手段として、特許文献5の方式が提案されている。特許文献5は、「粘着剤を塗布した面に、昆虫等を貼り付けて捕獲する手持ち型の昆虫等捕獲器について、粘着面の断面形状を適宜調整しうる機能を付与し、平面のみならず、隙間部、直角コーナー部、円弧状部など様々な断面形状を有する面に付着した昆虫等への粘着面の密着度を高め、捕獲性を向上させた捕獲器であって、
粘着面(1)を設けた板(3)に折り目(2)を設け、折り目(2)の数、位置及び角度は昆虫等が付着した面の表面に近似するよう適宜設定する、また粘着面を昆虫等に押しつける際の力の伝達や角度の微調整を行うために、板の背面(粘着面とは反対側の面)にハンドル(4)を設けてなる手持ち型昆虫等捕獲器」である。
粘着面(1)を設けた板(3)に折り目(2)を設け、折り目(2)の数、位置及び角度は昆虫等が付着した面の表面に近似するよう適宜設定する、また粘着面を昆虫等に押しつける際の力の伝達や角度の微調整を行うために、板の背面(粘着面とは反対側の面)にハンドル(4)を設けてなる手持ち型昆虫等捕獲器」である。
しかしながら、特許文献5では、素早く操作することができず、飛んでいる虫には適さない。
そこで、本考案は、素早く操作できるとともに、捕まえた虫を直視することなく、つまむこともなく、捕まえた虫を捨てることができる虫取り具を提供することを目的とする。
本考案は、上記課題を解決するため、
(1)柄、前記柄の先端に取り付けた枠、前記枠に張られ編目より大きい穴を穿設した網を備える本体と、
前記網を覆って、虫を粘着して捕獲後に前記穴より逆面側に引き出して虫を包み廃棄される粘着性シートと、
からなることを特徴とする虫取り具。
(2)
前記枠に、前記粘着性シートを引っ掛ける掛止手段を備えることを特徴とする(1)に記載の虫取り具。
(3)
前記粘着性シートに、粘着部の外側に保護材を配置した土手を備えることを特徴とする(1)又は(2)に記載の虫取り具。
とした。
(1)柄、前記柄の先端に取り付けた枠、前記枠に張られ編目より大きい穴を穿設した網を備える本体と、
前記網を覆って、虫を粘着して捕獲後に前記穴より逆面側に引き出して虫を包み廃棄される粘着性シートと、
からなることを特徴とする虫取り具。
(2)
前記枠に、前記粘着性シートを引っ掛ける掛止手段を備えることを特徴とする(1)に記載の虫取り具。
(3)
前記粘着性シートに、粘着部の外側に保護材を配置した土手を備えることを特徴とする(1)又は(2)に記載の虫取り具。
とした。
本考案は、上記構成であるので、素早く操作でき飛んでいる虫も捕獲できるとともに、捕まえた虫を直視することなく、つまむこともなく、捕まえた虫を捨てることができ、極度の虫嫌いにとって、とても優しい虫取り具である。
以下、添付図面に基づき、本考案の実施の形態について詳細に説明する。ただし、本考案はそれら実施形態の形状、大きさに限定されるものではない。
図1に示すように、本考案の一例である虫取り具1aは、本体2と、粘着性シート6とからなる。
本体2は、図2に示すように、手で把持する柄3と、柄3の先端に取り付けた枠4と、枠4に張られ、編目5aより大きい穴5bを穿設した網5を備える。
穴5bは、虫捕獲後に、後述のように粘着性シート6を引き抜き、通す。さらに、穴5bの境界は、網5がほつれないように、縁5cで補強している。従来のハエたたきの網に穴を穿設したものでよい。よって、網5は、線材、樹脂成型であってもよく、目開きも特別限定はない。
枠4には、粘着性シート6を掛止する突起4aを備える。突起4aは、枠4の正面にであってもよいが、側面の方が、使用時に、調度品に傷つけることがなく望ましい。突起4aを設置する枠の辺は、脱落しないように、対抗する2辺、さらに、3辺、すべての辺であってもよい。
ここでは、突起4aを図2左右辺と左右下辺に設置した。下辺に突起4aを備えれば、本発明を振り回しても粘着性シート6が抜けて飛んでいきにくい。さらに、突起4aに返し、キャップなどつけて、脱落を防いでもよい。
また、突起4aに代えて、粘着性シート6を枠に掛止する他の掛止手段を採用してもよい。本発明使用時には、粘着性シート6が脱落せず、虫捕獲後には、穴5bより粘着性シート6を引き抜く際に、掛止が解除できればよい。例えば、面ファスナー、両面テープなどが例示できる。
粘着性シート6は、図3に示すように、網5を覆う形状で、一方面(虫を吸着させる面)のみに粘着部6aを備える。図4に示すように、虫を粘着して捕獲後に穴5bより逆面側に指10でつまみ、引き出して(片6bがちぎれて、突起4aへの掛止が解除される)虫11を包んで状態で、直視することなく、廃棄される。
なお、粘着性シート6の各辺で片6bに切れ目6cを入れて各片6bを分断することで、枠4に取り付けた状態が安定する。また、粘着性シート6に小さな孔(虫の全体を視認できない程度の小さな孔)を開けることで、空気抵抗が低減され、より素早く本発明を振り回して使用することができる。
次に、本発明の第二の実施の形態について説明する。
実施例1の発明において、粘着性シート6に粘着部6fの外側に緩衝材を配置した土手7を備えた粘着性シート6eである点が異なる。その他は、実施例1と同じ構成であるので、それを参照すれば理解できるの、重ねての説明を省略する。
実施例1の発明において、粘着性シート6に粘着部6fの外側に緩衝材を配置した土手7を備えた粘着性シート6eである点が異なる。その他は、実施例1と同じ構成であるので、それを参照すれば理解できるの、重ねての説明を省略する。
土手7は、調度品を傷つけないためであるのと、粘着部6fが叩いたところに貼着しないようにすること、さらにスペース7aを形成して、虫11を潰さないようにするために備えられる。
緩衝材としては、スポンジなどが好適である。粘着性シート6eの粘着部6fに貼り付けてもいいし、土手7底面を両面テープ、糊などを貼り、粘着性シート6eに貼付してもよい。メンファスナーなどで着脱式としてもよい。
1a 虫取り具
1b 虫取り具
2 本体
3 柄
4 枠
4a 突起
5 網
5a 網目
5b 穴
5c 縁
6 粘着性シート
6a 粘着部
6b 片
6c 切れ目
6d 粘着部
6e 粘着性シート
6f 粘着部
7 土手
7a スペース
10 指
11 虫
1b 虫取り具
2 本体
3 柄
4 枠
4a 突起
5 網
5a 網目
5b 穴
5c 縁
6 粘着性シート
6a 粘着部
6b 片
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6d 粘着部
6e 粘着性シート
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7 土手
7a スペース
10 指
11 虫
Claims (3)
- 柄、前記柄の先端に取り付けた枠、前記枠に張られ編目より大きい穴を穿設した網を備える本体と、
前記網を覆って、虫を粘着して捕獲後に前記穴より逆面側に引き出して虫を包み廃棄される粘着性シートと、
からなることを特徴とする虫取り具。 - 前記枠に、前記粘着性シートを引っ掛ける掛止手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の虫取り具。
- 前記粘着性シートに、粘着部の外側に保護材を配置した土手を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の虫取り具。
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