JP3228214B2 - Pc床版のシヤコッター成形方法 - Google Patents

Pc床版のシヤコッター成形方法

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JP3228214B2
JP3228214B2 JP03466298A JP3466298A JP3228214B2 JP 3228214 B2 JP3228214 B2 JP 3228214B2 JP 03466298 A JP03466298 A JP 03466298A JP 3466298 A JP3466298 A JP 3466298A JP 3228214 B2 JP3228214 B2 JP 3228214B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PC床版にシヤコ
ッターを成形するための方法に関し、とりわけ、真空脱
水工法を用いたPC床版のシヤコッター成形方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の真空脱水工法を用いたPC床版
のシヤコッター成形方法としては、例えば特開平4−2
16775号公報(Int.Cl.E04G 21/06 )に開示される
ものが従来存在し、床版型枠にコンクリートを打込んだ
後、コッター成形型をコンクリート上面に押し付け、そ
の上面を気密に覆って真空ポンプで吸引することによ
り、コンクリートのブリージング水を強制的に吸水して
コンクリートの硬化を早め、もってコッター成形型の脱
型時間を短縮させて、PC床版の生産性を高めることが
できるようになっている。
【0003】上記特開平4−216775号公報に開示
されるシヤコッター成形方法では、コッター成形型を取
り付けたベースパッドをカバーで覆い、真空ポンプで吸
水するようになっている。このとき、上記ベースパッド
は軟質塩化ビニールで形成して多数の透水孔を形成した
ものとか、織布上にネットを重ねて透水性としたものが
用いられる。一方、コッター成形型は硬質ゴムやアクリ
ル系または塩化ビニール系の硬質合成樹脂等によって形
成されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のPC床版のシヤコッター成形方法にあっては、上
述したようにベースパッドは多孔質で形成されて水分の
通過が許容されるが、コッター成形型自体は硬質ゴムや
硬質合成樹脂等で形成されて非透水性であるため、コン
クリート内に押し込まれるコッター成形型の下側の水分
を除去しずらくなってしまう。このため、真空脱水工法
を利用したとはいえ、コンクリート中の水分の排出時間
が長くかかり、延いては、脱型するに必要な所定の硬度
にコンクリートが達するまでの時間が長くなって、PC
床版の生産能率が低下してしまう。また、上記コッター
成形型は硬質ゴムや硬質合成樹脂等の硬質材で形成され
るようになっているため、成形型の寸法許容性が無く、
脱型時にコッター凹部の内側を押圧して、該コッター凹
部の周縁部に角欠けを起こす割合が高くなってしまうと
いう課題があった。
【0005】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、コッター成形型に透水性を備えることにより、コン
クリートの水分除去時間を短縮して生産能率の更なる向
上を図り、更にはコッター成形型を軟質材で形成して寸
法許容性を持たせることにより、脱型時の角欠けを抑制
して製品の品質を高めることができるPC床版のシヤコ
ッター成形方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1に示す本発明のPC床版のシヤコッター成
形方法は、床版型枠にコンクリートの打込み後、直ちに
該コンクリートの上面にコッター成形型を押し付け、コ
ンクリートが形状保持状態まで硬化した後に該コッター
成形型を脱型することにより、この脱型部分にシヤコッ
ターを形成するようにしたPC床版のシヤコッター成形
方法において、上記コッター成形型は、点在するコッタ
ー凹部を成形する透水性を備えた複数の型本体と、該型
本体よりも幅狭に形成され、これら型本体を互いに連結
する可撓性を備えた帯とからなり、該コッター型枠を、
打込んだコンクリートの上面に押し付けて配置した後、
その上方に導水ネットを敷設し、更に、その上を気密シ
ートで覆い、この状態で該気密シート内を吸引装置によ
って強制的に吸水するようになっている。
【0007】また、請求項2に示す本発明のPC床版の
シヤコッター成形方法は、請求項1の成形方法に用いら
れるコッター成形型を、点在するコッター凹部を成形す
る透水性を備えた複数の型本体と、これら型本体の上面
を互いに連結するとともに、該型本体間に位置させて透
水孔が形成される可撓性を備えた帯とによって構成して
ある。
【0008】
【0009】更にまた、請求項3に示す本発明のPC床
版のシヤコッター成形方法は、上記型本体に、硬化して
いないコンクリート内で所定の形状を保持する一方、コ
ンクリートが形状保持状態まで硬化した後に脱型する際
に、コッター部分から受ける圧力によって変形可能な軟
質材を用いてある。
【0010】かかる本発明のPC床版のシヤコッター成
形方法の作用を以下述べると、請求項1ではコッター凹
部を成形する型本体を帯で連結して構成したコッター成
形型をコンクリートに配置し、その上方に導水ネットを
敷設し、更にその上を気密シートで覆って、該気密シー
ト内を吸引装置により強制的に吸水するようになってい
るので、該気密シートで覆われた内方は減圧され、この
減圧によりコンクリートのブリージング水は導水ネット
を通過して気密シート内から排出され、その分コンクリ
ートの硬化が促進される。そして、コンクリートが型く
ずれしない程度に硬化した段階で、上記気密シートおよ
び導水ネットを撤去し、更に、コンクリートから上記コ
ッター成形型を脱型する。すると、コンクリート表面に
はコッター成形型の型本体によりコッター凹部が点在し
て形成され、そして、コンクリートを養生することによ
りPC床版として製品化される。
【0011】ところで、上記コッター成形型の型本体は
透水性を備えるため、該型本体の下側部分のコンクリー
トのブリージング水を、型本体を透過させて表面に案内
することができる。また、上記型本体を、より幅狭な帯
で連結するようにしたので、この帯で連結された型枠本
体間には大きな開口部が形成され、この開口部から型本
体間のブリージング水を表面に案内することができる。
このようにしてコッター成形型が配置された部分のブリ
ージング水を効率良く表面に案内することができ、延い
ては気密シートで覆われた部分のコンクリート内水分を
迅速に排出してコンクリートの硬化速度を早めることが
できる。
【0012】更に、上記コッター成形型は型本体を連結
する上記帯が可撓性を備えるため、該コッター成形型を
巻回することが可能となり、このようにコッター成形型
を巻回しておくことにより、これを端部から巻き戻しつ
つコンクリートに展開することができるとともに、脱型
時にも展開状態にある成形型を巻回しつつ取り込むこと
ができるため、成形型の配置作業および脱型作業を簡便
かつ迅速に行うことができる。
【0013】また、請求項2では、上記請求項1の成形
方法と同様に型本体が透水性を備えることから、該型本
体の下側部分のブリージング水を、該型本体を透過させ
て表面に案内することができる。一方、上記帯には型本
体間に位置させて透水孔が形成されているため、該帯下
側のブリージング水は該透水孔から表面に案内すること
ができる。また、上記型本体が上記帯によって連結され
るので、隣接する型本体どうしの連結剛性を高くできて
型本体をコンクリートに押し込む際の位置決めをより確
実に行うことができる。更に、帯が可撓性を有するため
コッター成形型を巻回することができ、成形型の打込み
作業および脱型作業を簡便かつ正確に行うことができ
る。
【0014】
【0015】更にまた、請求項3では、上記型本体を、
硬化していないコンクリート内で所定の形状を保持する
一方、コンクリートが形状保持状態まで硬化した後に脱
型する際に、コッター部分から受ける圧力によって変形
可能な軟質材を用いたので、該コッター成形型を脱型す
る際に型本体の抜き取りがきつい場合に、該型本体が変
形してコッター部分から抜け出すため、該コッター部分
に角欠けが生ずるのを防止し、シヤコッターの成形精度
を高めることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1から図5は本発明の
PC床版のシヤコッター成形方法の一実施形態を示し、
図1はコッター成形型を(a)の平面図,(b)の正面
図によって示す構成図、図2はコッター成形型をコンク
リート上に配置する状態を示す説明図、図3はコッター
成形型を押し込んだ状態を示す拡大断面図、図4は吸引
装置を用いた真空脱水工法の概略構成図、図5はコンク
リート表面のシヤコッターを示す斜視図である。
【0017】図1は本実施形態の真空脱水工法を用いた
PC床版のシヤコッター成形方法に用いられるコッター
成形型10を示し、該コッター成形型10によって図5
に示すようにPC床版12にシヤコッター14が形成さ
れる。該シヤコッター14は、本実施形態では矩形状の
コッター凹部14aが点在して形成されるようになって
おり、上記コッター成形型10は点在するコッター凹部
14aを成形する複数の型本体16と、これら型本体1
6の両側部分を互いに連結する一対の可撓性の幅狭帯1
8とによって構成される。
【0018】上記型本体16は透水性を備え、かつ、変
形可能な軟質材を用いて、上記コッター凹部14aに沿
って所定厚みを持った矩形状に形成される。上記型本体
16は透水性を備えるために、例えば微細発砲させた軟
質の合成樹脂を用いたり、多孔質のゴム材を用いて形成
される。該型本体16の軟質度は、硬化していないコン
クリート内で所定の形状を保持する一方、脱型する際に
コッター凹部14a内側から受ける圧力によって変形可
能である程度に設定される。
【0019】また、上記幅狭帯18は上記型本体16と
一体に成形して、該型本体16と同材料の透水性を備え
た軟質材で形成し、該幅狭帯18に可撓性を持たせても
よく、また、可撓性を備える別材料によって形成し、こ
れを型本体16の両側部に接合しても良い。そして、上
記幅狭帯18は型本体16の両側部に接続されることに
より、隣接される型本体16間には幅狭帯18の間隔L
を持って大きな開口部20が設けられることになる。
【0020】そして、上記コッター成形型10を用いた
PC床版のシヤコッター成形方法は、図2に示すように
床版型枠22にコンクリート24の打込み後、直ちに、
つまりコンクリート24が硬化する前に、図3に示すよ
うに該コンクリート24の上面24aに型本体16が埋
設されるようにコッター成形型10を押し付けて上面を
平滑に仕上げる。その後、その上方に導水ネット26を
床版型枠22の全面に亘って敷設し、更に、その上を気
密シート28で覆う。該気密シート28には図4に示す
ように吸引装置としての真空ポンプ30がバキュームチ
ューブ32を介して接続され、この状態で該気密シート
28内から強制的に吸水する。該バキュームチューブ3
2の途中には脱水受け容器34が設けられ、上記コンク
リート24から吸引されたブリージング水が該脱水受け
容器34内に溜められる。
【0021】上記導水ネット26としては目の細かい金
網、つまり、セメント粒子等が透過するのを遮断しつつ
ブリージング水のみを透過させる機能を有し、例えば網
戸用金網が使用される。一方、上記気密シート28とし
てはビニールシートが用いられ、該気密シート28の中
央部に上記バキュームチューブ32が気密構造をもって
連通される。このとき、上記導水ネット26と気密シー
ト28との間に、導水ネット26の浮き上がりを阻止す
るために図外のメッシュ筋(例えば、φ3.2mm筋を1
50mm×150mmに組み込んだもの)を介在させること
が望ましい。また、上記気密シート28の周縁部につい
ては、例えば床版型枠22との間にグリース等を塗布す
る等して気密状態に保持することが望ましい。
【0022】従って、かかる工程を備えた本実施形態の
PC床版のシヤコッター成形方法にあっては、上記真空
ポンプ30を駆動することにより気密シート28内方
(コンクリート24側)は吸引されて減圧され、コンク
リート24のブリージング水がバキュームチューブ32
に吸引されて、脱水受け容器34に溜められる。このよ
うに、上記ブリージング水が強制的に吸水されるためコ
ンクリート24の硬化が促進され、該コンクリート24
が型くずれしない程度に硬化した段階で、上記気密シー
ト28および導水ネット26(メッシュ筋がある場合は
メッシュ筋と)を撤去し、更に、コンクリート24から
上記コッター成形型10を脱型する。すると、コンクリ
ート24表面にはコッター成形型10の型本体16によ
りコッター凹部14aが点在して形成され、そして、脱
型後にコンクリート24を所定時間養生することにより
PC床版12として製品化される。
【0023】例えば、本実施形態の真空脱水工法による
脱水能力を、コンクリート24の水セメント比W/C=
55%とし、スランプを10cm,空気量を3.2%,コ
ンクリート温度を16゜Cとして実験を行った結果、真
空ポンプ30の脱水圧力を0.8Kgf/cm2 程度とした場
合に、脱水量は50分で1064g (単位面積当たり
1.6mm厚)であった。その後、気密シート28,導水
ネット26等のマット類を撤去してコッター成形型10
を脱型したが、コッター凹部14aの角欠けを防止する
ことができた。
【0024】ところで、本実施形態のコッター成形型1
0の型本体16は透水性を備えるため、該型本体16の
下側部分のコンクリート24のブリージング水を、該型
本体16を透過させて表面に案内することができる。ま
た、上記型本体16間には一対の幅狭帯18間に大きな
開口部20が形成されているため、この開口部20から
型本体16間のブリージング水を表面に案内することが
できる。また、特に本実施形態では上記幅狭帯18が型
本体16と同一材料で形成されて透水性を備えることに
より、該幅狭帯18の下側のブリージング水をも該幅狭
帯18を透過させて表面に案内することもできる。この
ようにしてコッター成形型10が配置された部分のブリ
ージング水を効率良くコンクリート24の表面に案内す
ることができ、延いては、気密シート28で覆われたコ
ンクリート24内の水分を迅速に排出して、コンクリー
ト24の硬化速度を早めることができる。
【0025】従って、このようにコンクリート24の硬
化が促進されることにより、床版型枠22の転用効率を
高めてPC床版12の生産能率を大幅に向上することが
できる。また、上記導水ネット26は砂やセメント粒子
等が透過するのを防止するために用いられるが、該導水
ネット26がコンクリート24上面に接触する界面は目
荒しの機能を発揮し、後打ちコンクリートとの付着性を
向上することができる。
【0026】また、本実施形態では上記コッター成形型
10の幅狭帯18が可撓性を備えるため、該コッター成
形型10を巻回することが可能となり、このようにコッ
ター成形型10を巻回しておくことにより、これを端部
から巻き戻しつつコンクリート24に展開することがで
きるとともに、脱型時にも展開状態にあるコッター成形
型10を巻回しつつ取り込むことができるため、コッタ
ー成形型10の打込み作業および脱型作業を簡便かつ迅
速に行うことができる。
【0027】図6は本発明のシヤコッター成形方法に用
いられるコッター成形型10aの他の実施形態を示し、
同図は(a)の平面図,(b)の正面図によって示す構
成図である。即ち、この実施形態のコッター成形型10
aは、上記実施形態と同様に透水性を備え、かつ、変形
可能な軟質材を用いて形成される複数の矩形状の型本体
16aを備え、これら型本体16aは幅広帯40を介し
て連結されるが、該幅広帯40は該型本体16aと略等
しい幅をもって可撓性部材により形成され、該幅広帯4
0にはそれぞれの型本体16a間に位置して透水孔42
が形成される。そして、この実施形態のPC床版のシヤ
コッター成形方法は、上記コッター成形型10aを用い
て上記実施形態と同様に(図3,図4参照)、床版型枠
22にコンクリート24の打込み後、直ちに該コンクリ
ート24の上面24aに型本体16aが埋設されるよう
にコッター成形型10aを押し付けて上面を平滑に仕上
げる。その後、その上方に導水ネット26を床版型枠2
2の全面に亘って敷設し、更に、その上を気密シート2
8で覆う。該気密シート28には脱水受け容器34を接
続したバキュームチューブ32を介して真空ポンプ30
が接続され、この状態で該気密シート28内から強制的
に吸水する。
【0028】従って、この実施形態にあっても型本体1
6aが透水性を備えることから、該型本体16aの下側
部分のブリージング水を、該型本体16aを透過させて
表面に案内することができる。一方、上記幅広帯40は
型本体16aと略等しい幅をもって形成されるため、該
幅広帯40によって覆われるコンクリート24の表面積
が多くなるが、該幅広帯40には型本体16a間に位置
して透水孔42が形成されているため、該幅広帯40下
側のブリージング水は該透水孔42から表面に案内する
ことができる。従って、上記コッター成形型10aを押
し込んだ部分のコンクリート24内の水分を表面に案内
して真空ポンプ30で吸水できるため、コンクリート2
4の硬化を促進することができる。
【0029】また、上記幅広帯40が上記実施形態と同
様に可撓性であるためコッター成形型10aを巻回する
こができ、該成形型10aの打込み作業および脱型作業
を簡便かつ迅速に行うことができる。勿論、上記型本体
10aを軟質材で形成することにより、脱型時にコッタ
ー凹部14aの角欠けを防止することができる。更に、
この実施形態では型本体16aが上記幅広帯40によっ
て連結されるので、該幅広帯40によって隣接する型本
体16aどうしの連結剛性を高くできるため、型本体1
6aをコンクリート24に押し込む際の位置決めをより
正確に行うことができる。
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明のPC床版の
シヤコッター成形方法は、以下各請求項毎に示すような
優れた効果を奏する。
【0034】請求項1では、コッター成形型を、点在
するコッター凹部を成形する透水性を備えた複数の型本
体と、該型本体よりも幅狭に形成され、これら型本体を
互いに連結する可撓性を備えた帯とによって構成し、該
コッター型枠をコンクリートに配置し、その上方に導水
ネットを敷設し、更にその上を気密シートで覆って、該
気密シート内を吸引装置により強制的に吸水することに
よりコンクリートの硬化を促進することができる。この
とき、上記コッター成形型の型本体は透水性を備えるた
め、該型本体の下側部分のコンクリートのブリージング
水を、型本体を透過させて表面に案内することができ
る。また、上記型本体を、より幅狭な帯で連結するよう
にしたので、この帯で連結された型枠本体間には大きな
開口部が形成され、この開口部から型本体間のブリージ
ング水を表面に案内することができる。このようにして
コッター成形型が配置された部分のブリージング水を効
率良く表面に案内することができ、延いては気密シート
で覆われた部分のコンクリート内水分を迅速に排出して
コンクリートの硬化速度を更に早めることができ、製品
の生産能率を大幅に向上することができる。更に、上記
コッター成形型は型本体を連結する上記帯が可撓性を備
えるため、該コッター成形型を巻回することが可能とな
り、コッター成形型をコンクリートに配置する作業およ
びコンクリートから脱型する作業を簡便かつ迅速に行う
ことができる。
【0035】請求項2では、コッター成形型を、点在
するコッター凹部を成形する透水性を備えた複数の型本
体と、これら型本体の上面を互いに連結するとともに、
該型本体間に位置させて透水孔が形成される可撓性を備
えた帯とによって構成したので、上記請求項1の成形方
法と同様に型本体が透水性を備えることから、該型本体
の下側部分のブリージング水を、該型本体を透過させて
表面に案内することができる。一方、上記帯には型本体
間に位置させて透水孔が形成されているため、該帯下側
のブリージング水は該透水孔から表面に案内することが
できる。また、上記型本体が上記帯によって連結される
ので、隣接する型本体どうしの連結剛性を高くできて型
本体をコンクリートに押し込む際の位置決めをより確実
に行うことができる。更に、帯が可撓性を有するためコ
ッター成形型を巻回することができ、成形型の打込み作
業および脱型作業を簡便かつ正確に行うことができる。
【0036】
【0037】請求項3では、上記型本体を、硬化して
いないコンクリート内で所定の形状を保持する一方、コ
ンクリートが形状保持状態まで硬化した後に脱型する際
に、コッター部分から受ける圧力によって変形可能な軟
質材を用いたので、該コッター成形型を脱型する際に型
本体の抜き取りがきつい場合に、該型本体が変形してコ
ッター部分から抜け出すため、該コッター部分に角欠け
が生ずるのを防止し、シヤコッターの製作精度を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシヤコッター成形方法の一実施形態に
用いられるコッター成形型を(a)の平面図,(b)の
正面図によって示す構成図である。
【図2】本発明のシヤコッター成形方法の一実施形態に
用いられるコッター成形型をコンクリート上に配置する
状態を示す説明図である。
【図3】本発明のシヤコッター成形方法の一実施形態に
用いられるコッター成形型をコンクリート表面に押し込
んだ状態を示す拡大断面図である。
【図4】本発明のシヤコッター成形方法の一実施形態を
示す吸引装置を用いた真空脱水工法の概略構成図であ
る。
【図5】本発明の一実施形態のシヤコッター成形方法で
形成されるコンクリート表面のシヤコッターを示す斜視
図である。
【図6】本発明の他の実施形態のシヤコッター成形方法
に用いられるコッター成形型を(a)の平面図,(b)
の正面図によって示す構成図である。
【符号の説明】10,10a コッター成形型 12 PC床版 14 シヤコッター 14a コッター凹部 16,16a 型本体 18 幅狭帯 24 コンクリート 26 導水ネット 28 気密シート 30 真空ポンプ 40 幅広帯 42 透水孔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床版型枠にコンクリートの打込み後、直
    ちに該コンクリートの上面にコッター成形型を押し付
    け、コンクリートが形状保持状態まで硬化した後に該コ
    ッター成形型を脱型することにより、この脱型部分にシ
    ヤコッターを形成するようにしたPC床版のシヤコッタ
    ー成形方法において、 上記コッター成形型は、点在するコッター凹部を成形す
    る透水性を備えた複数の型本体と、該型本体よりも幅狭
    に形成され、これら型本体を互いに連結する可撓性を備
    えた帯とからなり、 該コッター型枠を、打込んだコンクリートの上面に押し
    付けて配置した後、その上方に導水ネットを敷設し、更
    に、その上を気密シートで覆い、この状態で該気密シー
    ト内を吸引装置によって強制的に吸水することを特徴と
    するPC床版のシヤコッター成形方法。
  2. 【請求項2】 床版型枠にコンクリートの打込み後、直
    ちに該コンクリートの上面にコッター成形型を押し付
    け、コンクリートが形状保持状態まで硬化した後に該コ
    ッター成形型を脱型することにより、この脱型部分にシ
    ヤコッターを形成するようにしたPC床版のシヤコッタ
    ー成形方法において、 上記コッター成形型は、点在するコッター凹部を成形す
    る透水性を備えた複数の型本体と、これら型本体の上面
    を互いに連結するとともに、該型本体間に位置させて透
    水孔が形成される可撓性を備えた帯とからなり、 該コッター型枠を、打込んだコンクリートの上面に押し
    付けて配置した後、その上方に導水ネットを敷設し、更
    に、その上にを気密シートで覆い、この状態で該気密シ
    ート内を吸引装置によって強制的に吸水することを特徴
    とするPC床版のシヤコッター成形方法。
  3. 【請求項3】 上記型本体は、硬化していないコンクリ
    ート内で所定の形状を保持する一方、コンクリートが形
    状保持状態まで硬化した後に脱型する際に、コッター部
    分から受ける圧力によって変形可能な軟質材を用いたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のPC床版のシ
    ヤコッター成形方法。
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