JP3228092B2 - 音声回路 - Google Patents

音声回路

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JP3228092B2
JP3228092B2 JP25311895A JP25311895A JP3228092B2 JP 3228092 B2 JP3228092 B2 JP 3228092B2 JP 25311895 A JP25311895 A JP 25311895A JP 25311895 A JP25311895 A JP 25311895A JP 3228092 B2 JP3228092 B2 JP 3228092B2
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  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
  • Television Receiver Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビ受信機の音声回路
等のいわゆるゼネラルオーディオ分野において低域の周
波数特性を増強する音声回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のテレビ受信機等の音声回路は、い
わゆるハイファイオーディオではなくゼネラルオーディ
オの範疇に入る。このため、音声はいわゆるラジオカセ
ットテープレコーダレベルの音である。しかし一方市場
ではAV(オーディオ・ビジュアル)ソフトウエアの充
実により一般のAV機器の音声出力も、より迫力のある
臨場感が求められている。
【0003】AVソフトウエアの多くを占めるアクショ
ン映画等ではその音声に低域成分を多く含んでおり、こ
の低域成分を十分に再生することで、より迫力と臨場感
を高めることが求められている。
【0004】またカラオケブームによりテレビ受信機に
カラオケ用LDプレーヤまたはカラオケ用ビデオテープ
レコーダを接続し家庭でカラオケを楽しむホームカラオ
ケが脚光をあびており、ここでも、より低域の音声が出
るテレビ受信機が求められている。
【0005】また、グローバルな観点では国・地域によ
ってはいわゆるドンシャリと称される高音と低音を強調
した音が好まれる。
【0006】一方、テレビ受信機の市場は、さらにコス
トダウンが求められており、音声出力の最終段のスピー
カもその対象であり市場の動きとは別の方向になってい
る。このため、小型化や軽量化が進みスピーカの音声周
波数特性(以下f特と記す)も低域特性が悪くなる傾向
にある。
【0007】この解決のため電気回路により音声の低域
成分を持ち上げ低域の量感を増やす方法が一般的に取ら
れるようになってきている。
【0008】図7を用いて従来例の低域強調の音声回路
を説明する。従来例の低域を増強した音声回路のブロッ
ク図の図7において、TV音声入力信号TV−L、TV
−Rとビデオ音声入力信号AV−L、AV−Rとを切り
換えて出力信号L1,R1として出力するAVスイッチ
(AVSW)1の出力は、この信号L1,R1に対しバ
ス、トレブル、バランス、音量、サラウンド等の制御を
行って信号L2,R2として出力する音声制御部2の入
力に接続される。制御部3はAVSW1に対し切り換え
指示を行い、かつ音声制御部2に対しコマンド信号によ
り各種制御を行うように接続される。
【0009】音声制御部2の出力信号L2は2分され、
一方は入力信号より任意の低周波領域を抜き出して信号
L3として出力するバンドパスフィルタ(BPF)4を
介して、他方は直接に、入力信号を混合するミキシング
アンプ6の入力に接続される。同様に音声制御部2の出
力信号R2の一方は入力信号より任意の低周波領域を抜
き出して信号R3として出力するBPF5を介して、他
方は直接に、入力信号を混合するミキシングアンプ7の
入力に接続される。ミキシングアンプ6,7の各出力
は、信号L4,R4を増幅して信号L5、R5として出
力するパワーアンプ8に入力され、その増幅出力は左側
のスピーカ(SP)9、右側のSP10に接続される。
【0010】上記のように構成された従来例の音声回路
について以下その動作を説明する。制御部3からの切り
換え信号により入力信号TV−LとTV−R、または入
力信号AV−LとAV−Rが、AVSW1によって切り
換えられ信号L1,R1として出力される。信号L1、
R1は制御部3からのバス、トレブル、バランス、音
量、サラウンド等を制御する各種制御信号により音声制
御部2で信号処理され信号L2,R2として出力され
る。
【0011】信号L2,R2はそれぞれ2分岐され、B
PF4,BPF5で任意の低域周波数成分が取り出され
信号L3,R3として出力され、元の信号L2,R2と
ミキシングアンプ6、ミキシングアンプ7で混合され信
号L4,R4として出力される。このことにより元の信
号の低域成分が増強されることになる。信号L4、R4
はパワーアンプ8で信号L5,R5として増幅されスピ
ーカ9、スピーカ10より低域の強調された音声となっ
て再生される。図8に従来例の音声回路のf特の例を示
す。
【0012】上記のような従来例の方式は、特開平5−
49092号公報等でも提案されている。加えて電話回
線の様に音声帯域が0.3から3.4KHzに限定され
た場合のモノラル音声に関して音声制御によって伝送時
の音声信号劣化を補正する方法が提案されている(特開
平1−123554号公報)。ただし具体的な補正手段
は明示されていない。
【0013】さらに従来例として特開平5−11510
0号公報では中央の人の声を聞きやすくするような音声
強調回路が提案されているが、低音を強調するものでは
なく中域を強調する効果を得るためにその請求項2では
さらに低域カット回路を設けており、低音増強のための
ものではない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
図7で示したような従来例の音声回路の構成では低音強
調効果は不十分である。さらにスピーカのコストダウン
またはテレビのスリム化によるスピーカボックスの低容
量化等によるf特悪化等により十分な低域感が得られな
いという問題点があった。
【0015】図8に実線で示したf特は電気回路上のも
のでありスピーカの固有のf特が加味されることで音声
出力のf特はさらに不利なものになるという問題もあ
る。
【0016】本発明の音声回路は、上記従来例の問題点
を解決し、より効果的な低音強調効果の得られる音声回
路を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の音声回路は、第1の構成として、第1の音声
信号と第2の音声信号とを混合する混合手段と、前記混
合手段より出力される第3の音声信号から低音域の特定
の周波数を基準とし使用スピーカに最適なf0値、Q値
を有する任意の周波数特性で取り出した第4の音声信号
を出力するフィルタと、前記第4の音声信号を第5の音
声信号として少なくとも2分配する分配手段と、前記第
1の音声信号、前記第2の音声信号と前記分配手段によ
り分配された前記第5の音声信号をそれぞれ重畳する重
畳手段とを備えた構成となっている。これにより、低域
が豊かな再生が可能となる特徴を有する。
【0018】この第1の構成に対して、第4の音声信号
に対しオン・オフ制御または信号レベル制御を行う制御
手段を設け、第4の音声信号に付加する任意の周波数特
性を有する特定周波数域の信号レベルを任意に選択でき
るように構成することで、ユーザの好みに合わせた選択
を可能としたものである。
【0019】また第2の構成として、第1の構成に対し
て第1のフィルタとしての前記フィルタと前記分配手段
との間に、信号を全波整流し原信号の倍の周波数として
出力する全波整流手段と、この全波整流手段の出力信号
に対し任意の周波数を基準とし任意の周波数特性で第6
の音声信号として出力する第2のフィルタを加える構成
とすることもできる。
【0020】さらに第2の構成の変形として前記第1の
構成に対して、第1の前記フィルタと前記分配手段との
間に、第1のフィルタの出力信号を増幅し第5の音声信
号として出力する増幅手段と、前記第1のフィルタの出
力信号を全波整流し原信号の倍の周波数の第6の音声信
号として出力する全波整流手段と、前記増幅器の出力信
号と全波整流手段の出力信号とを切換えて第7の音声信
号として出力する信号切換手段と、前記信号切換手段に
対し切換制御を行う第1の制御手段と、前記信号切替手
段の出力信号に対し任意の周波数を基準とし任意の周波
数特性で第8の信号として出力する第2のフィルタと、
前記第2のフィルタの出力信号に対しオン・オフ制御ま
たは信号レベル制御する第2の制御手段とを加える構成
とすることもできる。
【0021】上記構成において、切換手段に代えて増幅
手段の第5の信号と全波整流手段の第6の信号を混合し
て第7の信号として出力する混合手段を有する構成とす
ることができる。
【0022】
【作用】本発明は上記の第1の構成において、L,R各
信号を混合したうえ、任意の低音域成分を任意の周波数
特性を有するフィルタによって抽出し分配手段によって
2分割し、重畳手段によって元のL,R信号のセパレー
ションを確保しながら低域成分のみを元のL,R信号に
重畳することで低域に量感のある音声信号を再生するよ
うに作用する。
【0023】また第2の構成において、小さなスピーカ
から出にくい低域においては、全波整流手段によってそ
の倍音を強調して低音感を強調し、また切換え回路を備
えた場合には増幅器による低音強調と全波整流手段によ
る低域倍音強調とを簡単に切り換えることができる。ま
た、全波整流手段と増幅器の出力を混合する構成におい
ては低音強調と低域倍音強調との両方の作用が合わさっ
て、いずれもテレビ受信機のインチ構成または使用スピ
ーカに合わせた最適な低音強調用の音声信号を再生する
ように作用する。
【0024】
【実施例】以下に本発明の一実施例の音声回路について
図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の
実施例の音声回路のブロック図である。以下、図1を用
いて本発明の第1の実施例を説明する。なお図1におい
て従来例の図7と同一の符号を有するものは同一の機能
を有するものであり詳細な説明は省略する。
【0025】TV音声入力信号TV−L,TV−Rとビ
デオ音声入力信号AV−L、AV−Rとを切り換えて出
力信号L1,R1として出力するAVスイッチ(AVS
W)1の出力は、この信号L1,R1に対しバス、トレ
ブル、バランス、音量、サラウンド等の制御を行い信号
L2,R2として出力する音声制御部2の入力に接続さ
れる。
【0026】L2,R2の各信号を出力する音声制御部
2の出力は、入力信号を混合して任意のレベルに増幅し
信号M1として出力するミキシングアンプ21の入力に
接続され、ミキシングアンプ21の出力は入力信号M1
より任意の低域成分を任意のf0(低域の共振周波数)
値、Q値を持ったf特で抽出し信号M2として出力する
フィルタ22の入力に接続され、その出力は入力信号M
2を次段に影響を与えないように信号M3L,M3Rと
して分離する分配器23の入力に接続され、この出力信
号M3Lと音声制御部2の出力信号L2とは入力信号を
混合して混合出力信号L4’を出力するミキシングアン
プ24の入力に接続され、一方分配器23の出力信号M
3Rと音声制御部2の出力信号R2とは入力信号を混合
して混合出力信号R4’を出力するミキシングアンプ2
5の入力に接続される。ミキシングアンプ24,25の
出力はパワーアンプ8の入力に接続されている。
【0027】制御部26はAVSW1に対し切り換え指
示を出力し、音声制御部2に対しコマンド信号により各
種制御を行う等、従来例の図7の制御部3と同等の機能
を有し、さらに分配器23において音声混合信号M2に
対しミュート制御または必要によって段階的または連続
的なレベル制御を行うように構成されている。
【0028】以上のように構成された本発明の第1の実
施例について以下にその動作を説明する。従来例と同様
にAVSW1と音声制御部2を介して出力されたL2、
R2の各信号は分岐され一組はミキシングアンプ21に
入力される。
【0029】L2,R2の各信号はミキシングアンプ2
1で混合されテレビ受信機の音声系に最適のレベルに増
幅され信号M1として出力される。信号M1は、フィル
タ22によって低域成分を任意のf特で抽出され信号M
2として出力される。信号M2は分配器23によって信
号M3L,M3R信号とし出力され、ミキシングアンプ
24およびミキシングアンプ25で音声制御部2から分
岐したL2,R2各信号に重畳され信号L4’,R4’
としてパワーアンプ8に入力され増幅され出力信号L
5、R5としてスピーカ9、スピーカ10をそれぞれ駆
動する。このとき分配器23に対して制御部26はミュ
ート制御を行うことによってスピーカ9,10の出力
に、増強された低音を加えるかどうかを選択できる。ま
たは必要によって段階的または連続的なレベル制御を行
うことによってスピーカ9,10からの出力中の低音域
の増強の程度を調節できる。この操作は分配器23のみ
でなくミキシングアンプ21から分配器23の間で行え
ばよい。
【0030】入力するL,Rの各信号の低域成分はL,
Rいずれに含まれていてもミキシングアンプ21によっ
て混合され分配器23によって再度L,R信号に振り分
けられ両方のスピーカから再生されるために再生される
低域の量感が増え、より豊かな低音強調がなされる。な
おL,R信号に振り分けられる低域信号はフィルタ22
によって選択され100Hz近辺をf0(低域の共振周
波数)としたものであり聴感上の指向性の弱い領域であ
り、聴感上のステレオ・セパレーション感は阻害されな
い。しかし左右のスピーカよりそれぞれ同レベルで再生
されるため低域の量感が非常に豊かなものとなる。
【0031】次に図2を用いて本発明の第2の施例を示
す。なお図1および図7と同じ符号を有するものは同一
の機能を有するもので詳細な説明は省略する。
【0032】本実施例では第1の実施例の図1のフィル
タ22と分配器23との間に、フィルタ22からの信号
の処理手段を選択するための切り換え部27と第2のフ
ィルタ31とを追加したものである。すなわち切り換え
部27は、フィルタ22からの信号M10を任意のレベ
ルに増幅し信号M11として出力するアンプ28、フィ
ルタ22からの信号M10を全波整流し信号M12とし
て出力する全波整流回路29、この信号M11とM12
を切り換えて信号M13として出力するためのスイッチ
(SW)30からなっており、切り換え部27の出力信
号M13は、信号M13から任意の低周波域を抜き出す
ためのフィルタ31を通過した後、信号M2として分配
器23に入力する。
【0033】制御部32は、AVSW1に対する切り換
え指示、音声制御部2に対するコマンド信号による各種
制御、分配器23において音声混合信号に対するミュー
ト制御やレベル制御をする等は、図1の実施例で示した
制御部26と同等の機能を有するが、それに加えてSW
30に対し切り換え制御を行う点が異なっている。
【0034】以上のように構成され、以下その動作を説
明する。図1に示した第1の実施例と同様にAVSW1
と音声制御部2を介して出力されたL2,R2の各信号
はそれぞれ分岐され一組はミキシングアンプ21に入力
される。
【0035】L2,R2の各信号はミキシングアンプ2
1で混合され、テレビ受信機の音声系に最適のレベルに
増幅され信号M1として出力される。信号M1は、フィ
ルタ22によって任意のf特を有する低域成分を抽出さ
れ信号M10として出力される。
【0036】(信号M11側についての説明)制御部3
2によって切り換え部27内でSW30が入力信号M1
1側に切り換えられている場合についてまず説明する。
【0037】信号M10は、アンプ28によって最適レ
ベルに増幅され信号M11となり、SW30から信号M
13として出力される。信号M13はフィルタ31でさ
らに任意のf特を有する信号M2として出力される。第
1の実施例と同様に信号M2は分配器23によって信号
M3L,M3Rとし出力されミキシングアンプ24およ
びミキシングアンプ25で音声制御部2の出力から分岐
した元のL2、R2各信号に重畳され信号L4’,R
4’としてパワーアンプ8に入力され増幅され出力信号
L5、R5としてそれぞれスピーカ9、スピーカ10を
駆動する。L、Rの各信号の低域成分はL、Rいずれに
含まれていてもミキシングアンプ2によって混合され再
度L,R信号に振り分けられるために再生される低域の
量感が増え、より豊かな低音強調がなされる。
【0038】なおL,R信号に振り分けられる低域信号
はフィルタ22によって100Hz近辺をf0(低域の
共振周波数)としたものであり聴感上の指向性の弱い領
域であり、聴感上のステレオ・セパレーション感は阻害
されない。しかし左右のスピーカより同レベルで再生さ
れるため低域の量感が非常に豊かなものとなる。
【0039】(信号M12側についての説明)次に制御
部32によって切り換え部27内でSW30が入力信号
M12側に切り換えられている場合について説明する。
【0040】信号M10は、全波整流回路29によって
全波整流され倍の周波数となり信号M12として出力さ
れる。信号M12は、SW30を介して信号M13とし
て出力されフィルタ31によりエッジ部等の高周波成分
がカットされ信号M2として出力される。
【0041】この波形変換についてはサインカーブを用
い例を図3に示す。(1)は入力のサインカーブであ
る。(2)は元のサインカーブの位相180度から36
0度の部分の波形を極性反転させたものである。(3)
はフィルタによって高周波成分を落とし(1)のサイン
カーブの2倍の周波数に整形したものである。
【0042】第1の実施例と同様に信号M2は、分配器
23によって信号M3L,M3Rとし出力されミキシン
グアンプ24およびミキシングアンプ25で元のL2,
R2各信号に重畳され信号L4’,R4’としてパワー
アンプ8に入力され増幅され出力信号L5,R5として
それぞれスピーカ9、スピーカ10を駆動する。L,R
の各信号の低域成分はL,Rいずれに含まれていてもミ
キシング回路によって混合され再度L,R信号に振り分
けられる。
【0043】信号M12側は、特に低域のf特の悪いス
ピーカを用いた場合に効果的な手法で、スピーカで再生
されない低音部の倍音を再生することで低域不足を補う
ことができるので再生される低域の量感が増え、より豊
かな低音強調がなされる。なおL,R信号に振り分けら
れる低域信号はフィルタ22によって100Hz近辺を
f0(低域の共振周波数)として選択したものであり聴
感上の指向性の弱い領域であり、聴感上のステレオ・セ
パレーション感は阻害されない。しかし左右のスピーカ
より同レベルで再生されるため低域の量感が非常に豊か
なものとなる。
【0044】第2の実施例でも第1の実施例と同様に分
配器23に対して制御部32はミュート制御を行うこと
によってスピーカ9,10の出力に、増強された低音を
加えるかどうかを選択できる。または必要によって段階
的または連続的なレベル制御を行うことによってスピー
カ9,10からの出力中の低音域の増強の程度を調節で
きる。この操作は分配器23のみでなくミキシングアン
プ21から分配器23の間で行えばよい。
【0045】第2の実施例では同一回路によりテレビ受
信機の使用スピーカまたはユーザーの嗜好に合わせて制
御部32で切り換えることでより効果的な低音の豊かな
音声再生ができる。
【0046】なお制御部32の制御に代えてSW30を
ジャンパー線などを用いて固定的に切換え、SW30に
代用した場合も本発明に含まれるのは言うまでもない。
場合によってはアンプ28とSW30を省略してすべて
全波整流回路29のみを用いるようにしてもよい。
【0047】第2の実施例で用いた全波整流回路29
は、図4の様な回路構成で実現できる。図4においてR
1,R2,R3,R4,R5,R6,R7は抵抗であ
り、C1,C2,C3,C4はコンデンサである。IC
1,IC2はオペレーションアンプであり、D1,D2
はダイオードである。図4のD1に代えてジャンパー線
を用い、D2は実装せず、R4は実装せず図5の様に変
更し部品をスイッチ代わりに用いて全波整流器となるべ
き回路を単なる増幅器に変更した場合も本発明に含まれ
るのは言うまでもない。
【0048】次にその動作を説明する。図4は図3で示
したサインカーブを2倍の周波数に変換するものであ
る。そのサインカーブを例にとり説明する。
【0049】ここで、R1=R4=R5=2R6と仮定
する。図4のINPUTに入力された図3のサインカー
ブ(1)はIC1の(−)入力端子に加えられる。IC
1で信号の極性が反転され、ダイオードD1,D2でI
NPUT端子に入力された負の半波(IC1の出力端子
では正の半波)は零となる。この出力は抵抗R6を介し
てIC2の(−)端子に加えられゲイン−2で増幅され
極性が反転され出力される。つまり、INPUT入力端
子に入力したサインカーブ(1)の正の半波のみが同位
相でOUTPUTに出力され、負の半波は零となる。
【0050】一方INPUT端子に入力され分岐された
サインカーブ(1)はR4を介してIC2の(−)端子
に入力される。又このIC2の(−)端子にはR6を介
してR5とR6の接続点に発生した信号が加わる。この
入力されたサインカ−ブはINPUT入力端子における
負の半波はIC2で極性が反転して振幅1の正の半波と
してOUTPUT端子から出力され、一方INPUT端
子における正の半波はR6より入力されたINPUT端
子における正の半波とこの点において極性が反対である
から、引算により振幅1となる。
【0051】したがって、合成されてOUTPUT端子
から出力される出力信号は図3の波形(2)のようにサ
インカーブ(1)の(ー)側が(+)側に折り返されて
周波数が2倍の全波整流波形が得られ、これをローパス
フィルタを通すことにより図3のサインカーブ(3)の
波形が得られる。
【0052】図6に本発明の第3の実施例を示す。第3
の実施例は、第2の実施例で信号M11とM12を切り
換える代わりに信号M11とM12とを混合しスピーカ
の再生不能領域の低音の倍音再生に加えて、任意の周波
数をf0として低音強調することでより低域の豊かな低
音再生を可能とする。
【0053】図6で図2と同じ符号を有するものは同等
の機能を有するものであり詳細な説明は省略する。図2
のSW30に代えて信号M11とM12とを混合するミ
キサー33を備えたものである。
【0054】第2の実施例と同様にして作成された信号
M11と信号M12はミキサー33で混合され2種の低
音強調が加わることにより、より重低音再生が可能とな
る。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明の音声回路は
上記に示した構成によりL,R各信号を混合した後任意
の低域成分を任意のf特を有するフィルタによって抽出
し増幅した信号を元のL,R信号のセパレーションを確
保しながら低域成分のみを分配手段を用いて分配し元の
L,R信号に重畳することで低域に量感のある音声信号
を再生することができるという極めてすぐれた効果を得
ることができる。
【0056】また低域倍音強調回路を備えることによっ
てスピーカの再生できない周波数範囲の周波数の倍音を
再生して低音感を高めることができる。さらに加えて切
り換え回路と低域倍音強調回路とを備えることにより低
音強調回路と低域倍音強調回路を簡単に切り換え、また
は低域の倍音強調回路と低音強調回路とを共有し両者の
出力をミキシングするなどして、低域と超低域とで低音
強調を分担することでより効果的な低音強調効果を得る
ことができる。また、テレビ受信機のインチ構成または
使用スピーカに合わせた最適な低音強調回路を構成する
ことができるといった極めて優れた効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の音声回路のブロック図
【図2】本発明の第2の実施例の音声回路のブロック図
【図3】同じく第2の実施例における全波整流の波形図
【図4】同じく第2の実施例における全波整流回路の回
路図
【図5】同じく第2の実施例における全波整流回路の接
続を変えて増幅器に変更した回路図
【図6】本発明の第3の実施例の音声回路のブロック図
【図7】従来例の音声回路のブロック図
【図8】従来例の出力波形の周波数特性図
【符号の説明】
21 ミキシングアンプ 22 フィルタ 23 分配器 24 ミキシングアンプ 25 ミキシングアンプ 26 制御部 27 切り換え部 28 アンプ 29 全波整流回路 30 SW 31 フィルタ 32 制御部 33 ミキサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04S 1/00 H03G 5/02 H04N 5/60 H04R 3/04 H04S 7/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の音声信号と第2の音声信号を混合
    する混合手段と、 前記混合手段より出力される第3の音声信号の中から所
    定の低音域の信号を取り出し第4の音声信号を出力する
    第1のフィルターと、前記第4の音声信号を全波整流し原信号の倍の周波数と
    し第5の音声信号として出力する全波整流手段と、 前記第5の音声信号に対し任意の周波数を基準とし任意
    の周波数特性で弟6の音声信号として出力する第2のフ
    ィルタと、 前記弟6の音声信号を2分配する分配手段と、 前記第1の音声信号第2の音声信号に前記分配手段に
    より分配された第6の音声信号をそれぞれ重畳する重畳
    手段と、前記分配手段を制御し前記弟6の音声信号の2分配信号
    出力をオン・オフまたは信号レベル制御するための制御
    手段とを備え、前記制御手段により低音強調のレベルを
    調整できるようにしたことを特徴とする 音声回路。
  2. 【請求項2】 第1の音声信号と第2の音声信号とを混
    合する混合手段と、 前記混合手段より出力される第3の音声信号の中から所
    定の低音域の信号を取り出し第4の音声信号として出力
    する第1のフィルターと、 前記第4の音声信号を増幅し第5の音声信号として出力
    する増幅手段と、 前記第4の音声信号を全波整流し原信号の倍の周波数と
    し第6の音声信号として出力する全波整流手段と、 前記第5の音声信号と第6の音声信号を切換えて第7の
    音声信号として出力信号切換手段と、 前記信号切換手段に対して切換制御を行う第1の制御手
    段と、 前記第7の音声信号に対し任意の周波数を基準とし任意
    の周波数特性で弟8の音声信号として出力する第2のフ
    ィルタと、 前記弟8の音声信号を2分配する分配手段と、 前記第1の音声信号と第2の音声信号に前記分配手段に
    より分配された第8の信号をそれぞれ重畳する重畳手段
    と、 前記分配手段を制御し前記弟8の音声信号の2分配信号
    出力をオン・オフまた は信号レベル制御するための弟2
    の制御手段とを備え、前記第1の制御手段により前記信
    号切換手段を制御して低音強調効果と低域の倍音強調効
    果を切換え可能にするとともに前記信号切換手段で選択
    された強調効果の低音強調レベルを前記弟2の制御手段
    により調整可能にしたことを特徴とする 音声回路。
  3. 【請求項3】 第1の音声信号と第2の音声信号とを混
    合する第1の混合手段と、 前記混合手段より出力される第3の音声信号の中から所
    定の低音域の信号を取り出し第4の音声信号として出力
    する第1のフィルターと前記第4の音声信号を増幅し第5の音声信号として出力
    する増幅手段と、記第4の音声信号を全波整流し原信号の倍の周波数と
    し第6の音声信号として出力する全波整流手段と、 前記第5の音声信号と第6の音声信号を混合して第7の
    音声信号として出力する第2の混合手段と、 前記第7の音声信号に対し任意の周波数を基準とし任意
    の周波数特性で弟8の音声信号として出力する第2のフ
    ィルタと、 前記弟8の音声信号を2分配する分配手段と、 前記第1の音声信号と第2の音声信号に前記分配手段に
    より分配された第8の信号をそれぞれ重畳する重畳手段
    と、 前記分配手段を制御し前記弟8の音声信号の2分配信号
    出力をオン・オフまたは信号レベル制御するための制御
    手段とを備え、前記制御手段により前記第2の混合手段
    から出力される第7の音声信号のレベルを制御して低音
    強調効果と低域の倍音強調効果を同時に調整するように
    したことを特徴とする 音声回路。
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