JP3227926U - 魚用内蔵除去具 - Google Patents
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Abstract
【課題】魚体内で変形しない強度を有するとともに、魚体内に挿入しやすく、さらに確実に内臓を引き出すことができる、使い勝手の良い魚用内蔵除去具を提供する。【解決手段】魚用内蔵除去具一対の棒状部材A・Bよりなり、前記一対の棒状部材を魚の口から魚体内に挿入して内臓を挟み引き出す構成をとる。棒状部材A・Bは先端部1・中間部2・グリップ部3から成り、先端部1には縁部が角ばった凹形状の溝11が複数形成され、複数の溝11に内蔵が引っ掛かり、容易に内臓を挟み引き出すことが可能である。また、先端部1の最先端12の形状は先鋭な略四角錐であり、魚体内に挿入しやすい構造を有する。棒状部材A・Bは金属製の角棒であって、作業中に曲がったり折れたりすることがない。また、グリップ部3に樹脂製のチューブ33が被着されており、作業者が本除去具を握りやすい構成としている。【選択図】図1
Description
本考案は、魚のえら、ワタ等の内蔵を除去するための用具に関する。
魚のえら、ワタ等の内蔵(以降、単に「内臓」という。)を除去するには、包丁等の刃物を使用して切除するほか、従来より、割り箸もしくは菜箸などを魚の口から挿入し内蔵を引き出す方法がとられている。また、近年は、トング仕様のステンレス製内蔵除去具(図5)が市販されている。
包丁等の刃物を使用して魚の内蔵を除去する場合は、まな板等の台が必要となるうえ、指を創傷する危険を伴う。また、割り箸等を魚体の口から挿入して内蔵等を挟み出す方法は、対象の魚によっては箸がすぐに折れてしまうことが多い。
上述の問題を踏まえて現在市販されている前記ステンレス製内蔵除去具は、図5に示すように素材が薄く硬度に欠けるため、魚体内で棒部が湾曲してしまうことが多いうえ、棒部に設けられた溝が内蔵を引っ掛けるのに十分な深さを有さないために滑ってしまい、繰り返し作業をしても目的を果たせないことが多い。
そこで、本願出願人は、上記特許文献、実用新案登録第3201105号により、内臓を効果的に引き出すことができ、魚体内で変形しない強度を有する金属製の魚用内蔵除去具を提案した。しかしながら、該除去具においても、除去具挿入の安易性と、除去具に掲載された溝の内臓への引っ掛かりの点において、若干の課題が残った。
これらの問題に鑑み本考案においては、魚体内で変形しない強度を有するとともに、魚体内に挿入しやすく、さらに確実に内臓を引き出すことができる、使い勝手の良い魚用内蔵除去具の改良版を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1の魚用内蔵除去具は、一対の棒状部材よりなり、前記一対の棒状部材を魚の口から魚体内に挿入して内臓を挟み引き出す構成となっている。該棒状部材は先端部・中間部・グリップ部から成り、前記先端部には、縁部が角ばった凹形状の複数の溝が形成され、該複数の溝に内蔵が確実に引っ掛かり、容易に内臓を引き出すことが可能であることを特徴とする。
請求項2の魚用内蔵除去具は、請求項1記載の除去具であって、上記先端部の最先端の形状は先鋭な略四角錐であり、魚体内に挿入しやすい構造を有することを特徴とする。
請求項3の魚用内蔵除去具は、請求項1又は2に記載の除去具であって、前記棒状部材は金属製の角棒であって、作業中に折れたり曲がったりすることがないことを特徴とする。
請求項4の魚用内蔵除去具は、請求項1乃至3のいずれかに記載の除去具であって、前記グリップ部端部には樹脂製のチューブが被着されていて、作業者が本除去具を握りやすい構成としていることを特徴とする。
本考案により、包丁やまな板を使用せずに魚の内臓を除去することが可能となる。
先端部に凹形状の複数の溝が形成された棒状部材により、内臓を確実に挟み引き出すことができる。また、最先端の形状は先鋭な略四角錐であるため、魚体内に挿入しやすい
本体に金属製の角棒を使用しているため、折れたり変形したりする心配がない。また、グリップ部に樹脂製のチューブを被着させ、手が滑ることなく作業を行うことができる。
本考案の1実施形態について図を用いて説明する。本実施形態に係る魚用内蔵除去具は、請求項4に記載の魚用内蔵除去具である(以降、単に「本具」と記する)。
図1に示すように、本具は一対の棒状部材A・Bにより構成される。素材は市販されているもの(図5)と同様、防錆材としてステンレスを用いているが、市販のものが薄い板状であるのに対し、本具は4mm角の頑強な角棒となっている。長さは約300mmまでの魚体に対応できるように、200mmとなっている。
本具を構成する棒状部材A・Bは、各々が先端部1、中間部2及びグリップ部3の各領域を有し(図1)、魚の口から魚体内に挿入し(図3)、内臓を挟み引き出す(図4)構成となっている。
図2に示すように、挿入時にワタまで達する先端部1には、十分な深さと鋭いエッジを有する凹形状の溝11が7つ形成されており(図2)、溝11により魚体内で確実にワタやえら等を引っ掛け挟んで、口から引き出すことを可能としている(図3・図4)。
また、グリップ部3には、強度及び耐水性に優れる樹脂製の収縮チューブ33が被着されており、滑らず確実な握り手を実現している。
以上、本考案の有する特徴及び優れた点を上記実施形態に記載したが、本考案は、本考案の原理の範囲内で、本願の実用新案登録請求の範囲で使用されている言葉を広く一般的な意味にまで広げて実施することが可能である。例えば、請求項1の内蔵除去具にあっては、棒状部材として曲面を有する棒を用いたり、セラミックス等の素材を使用することも可能である。また、溝についても本実施形態とは異なる形状・数の溝を形成することも可能であり、それらについての本実施形態と異なる形態による実施は、本考案の技術的範囲に含まれるものと解する。
A 棒状部材(内蔵除去具)
B 棒状部材(内蔵除去具)
1 先端部
11 溝
12 最先端
2 中間部
3 グリップ部
33 チューブ
4 魚体
41 内臓
5 市販の内蔵除去具
51 溝
B 棒状部材(内蔵除去具)
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2 中間部
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4 魚体
41 内臓
5 市販の内蔵除去具
51 溝
Claims (4)
- 一対の棒状部材より成る魚用内蔵除去具であって該棒状部材は、
凹形状の複数の溝が形成された先端部と、
前記先端部から連続する中間部と、
前記中間部から連続するグリップ部と、
から成り、前記一対の棒状部材を魚の口から魚体内に挿入し、内臓を挟み引き出すことを特徴とする魚用内蔵除去具。 - 上記先端部の最先端の形状は略四角錐であることを特徴とする請求項1記載の魚用内蔵除去具。
- 前記棒状部材は金属製の角棒であることを特徴とする請求項1又は2記載の魚用内蔵除去具。
- 前記グリップ部は樹脂製のチューブが被着されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の魚用内蔵除去具。
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JP2020002430U JP3227926U (ja) | 2020-06-22 | 2020-06-22 | 魚用内蔵除去具 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020002430U JP3227926U (ja) | 2020-06-22 | 2020-06-22 | 魚用内蔵除去具 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=72517783
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---|---|---|---|
JP2020002430U Expired - Fee Related JP3227926U (ja) | 2020-06-22 | 2020-06-22 | 魚用内蔵除去具 |
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JP (1) | JP3227926U (ja) |
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2020
- 2020-06-22 JP JP2020002430U patent/JP3227926U/ja not_active Expired - Fee Related
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