JP3227794B2 - 対インバータ通信時の通信装置制御電源切換回路 - Google Patents

対インバータ通信時の通信装置制御電源切換回路

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JP3227794B2 JP15836192A JP15836192A JP3227794B2 JP 3227794 B2 JP3227794 B2 JP 3227794B2 JP 15836192 A JP15836192 A JP 15836192A JP 15836192 A JP15836192 A JP 15836192A JP 3227794 B2 JP3227794 B2 JP 3227794B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電池をその制御電源と
なしインバータ装置との信号授受を行う通信装置の制御
電源を、動作状態にある前記インバータ装置の制御電源
より切換取電する前記通信装置の制御電源切換回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】電池をその制御電源となす通信装置と独
自にその制御電源を有するインバータ装置とを連携し相
互に信号授受を行う場合、該両装置の制御電源間接続に
関しては従来図2の回路図に示す如きものが知られてい
る。図2において、1aは通信装置、2は該通信装置の
制御電源となる電池、D32はブロッキングダイオード、
CPとTCGとはそれぞれ電池2の正負両出力母線の出力
端子である。また5はインバータ装置、6はDC/DC
コンバータ等のインバータ電源回路であって前記電池の
両出力端子TCPとTCGそれぞれと同一電位の出力端子T
IPとTIGとを有するものであり、D51はブロッキングダ
イオードである。また4と7とはそれぞれ通信制御回路
とインバータ制御回路とでありそれぞれの端子TCSとT
ISを介し信号SCの授受を行う。
【0003】即ち、通信制御回路4は電池2からのみ給
電されており、該電池を接続状態となした場合にのみ前
記の通信装置とインバータ装置間の信号授受が可能とな
されるものである。なお図示Gは前記両装置制御電源回
路の基準電位を示し、前記各端子TCPとTIPとはそれぞ
れ前記電位Gを基準とした電圧+VPの出力端子であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
通信装置とインバータ装置とを図2に示す如く接続する
従来の回路構成においては、電池2が接続された動作状
態でなければ前記の通信装置1aとインバータ装置5間
の信号授受は出来ない。また電池2とインバータ電源回
路6とが共に動作状態にあっても前記正極性電圧+VP
の大きさに関して該電池の値が該インバータ電源回路の
それより少しでも大であれば該電源回路は無負荷状態と
なり、もし、該電源回路がDC/DCコンバータであれ
ばその発振不良による素子破損の危険が生じることにな
る。更に前記両装置共通の制御電源として電池2のみを
使用すれば該電池の消耗が加速されその寿命の短縮を来
すことになる。これに鑑み本発明は、前記の諸問題を防
止して前記の通信装置とインバータ装置間の信号授受を
安定化させる通信装置制御電源切換回路の提供を目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の対インバータ通信時の通信装置制御電源切
換回路は、電池をその制御電源となしインバータ装置と
の信号授受を行う通信装置の制御電源切換回路であっ
て、前記電池の正と負両出力母線を対応する極性と電圧
とを有する前記インバータ装置の制御電源の正負両出力
母線に並列に接続した状態において、前記電池の正又は
負の出力母線上における該電池と前記通信装置の制御電
源取電点との間に前記インバータ装置の制御電源が動作
状態にあれば該電源動作状態を検出して前記電池の出力
母線を開路することにより前記通信装置の制御電源を該
電池から該インバータ装置の制御電源へと切換える開閉
手段を設け、該開閉手段として前記インバータ装置制御
電源の正負何れかの出力電圧をベース入力信号とするト
ランジスタを用いるか、或いは、前記開閉手段として前
記インバータ装置制御電源の正負何れかの出力電圧をそ
の励磁電圧として動作する継電器の常時閉路接点を用い
るものとする。
【0006】
【作用】本発明は、DC/DCコンバータ等をその制御
用電源として有するインバータ装置と電池をその制御電
源として有する通信装置とを連携して相互に信号授受を
行う場合に、該両装置の制御電源が共に動作状態にあれ
ば前記インバータの制御電源を該両装置の共通制御電源
となす如く、前記通信装置の制御電源取電点と前記電池
の正又は負の出力端子間に前記インバータ制御電源が動
作状態にある場合に開路する開閉手段を設けて回路構成
を行ったものであり、前記開閉手段として前記インバー
タ制御電源の正又は負の出力電圧をそのベース入力とす
るトランジスタ、或いは該出力電圧をその励磁電圧とし
て動作する継電器の常時閉路接点を用いるものである。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例を図1の回路図により説
明する。なお図1においては従来技術の実施例を示す図
2の場合と同一機能の構成要素に対して同一の表示符号
を付している。図1は前記図2において、電池2の正極
出力母線上の通信制御回路4の正極側制御電圧取電点と
該電池正極端子間に制御電源切換回路3を設けると共に
該切換回路3によりその機能が代替されたブロッキング
ダイオードD32を取去った回路構成を示すものである。
なお、端子TCNとTINとは電位Gを基準とした電圧−V
Nの出力端子である。
【0008】また制御電源切換回路3は、前記の電池正
極出力母線開閉用の主トランジスタTR31と補助トラン
ジスタTR32,TR33、ダイオードD31、抵抗R31,R
32,R33,R34とから回路構成されており、図示の回路
は前記トランジスタTR33のエミッタに対してインバー
タ電源回路6における負の出力電圧−VN を供給する場
合の例示である。
【0009】即ち、前記の電池2とインバータ電源回路
6とが共に動作状態にあって、前記負電圧−VN がトラ
ンジスタTR33のエミッタに印加されると、該トランジ
スタTR33が導通すると共にトランジスタTR32のベー
ス電位が負となって該トランジスタTR32は遮断され、
従って主トランジスタTR31も遮断状態となり、前記通
信制御回路4は前記インバータ電源回路6の出力電圧+
P によってのみその制御電源の給電が行われ前記電池
2からの電源給電は遮断される。
【0010】一方、前記インバータ電源回路6が不動作
の場合は前記負電圧−VN は供給されず従ってトランジ
スタTR33が遮断され、トランジスタTR31とTR32
は共に導通状態となり、前記の通信制御回路4とインバ
ータ制御回路7とは共に電池2から電源給電されること
になる。しかしその制御電源回路の不動作状態で前記の
インバータ装置を運転することは実際上はなく、従って
前記の如く電池2からのみ前記の通信制御回路4とイン
バータ制御回路7の両者に同時に給電することはない。
【0011】なお、図1に示す回路は本発明の第一の実
施例を示すものであり、前記の電圧+VP 或いは−VN
をその励磁電圧として動作する継電器の常時閉路接点に
より電源切換回路3の主トランジスタTR31を置換する
ことによって本発明の第二の実施例を得ることが出来
る。
【0012】
【発明の効果】この発明によれば、電池をその制御電源
となしインバータ装置との信号授受を行う通信装置の制
御電源切換回路であって、前記電池の正と負両出力母線
を対応する極性と電圧とを有する前記インバータ装置の
制御電源の正負両出力母線に並列に接続した状態におい
て、前記電池の正又は負の出力母線上における該電池と
前記通信装置の制御電源取電点との間に前記インバータ
装置の制御電源が動作状態にあれば該電源動作状態を検
出して前記電池の出力母線を開路することにより前記通
信装置の制御電源を該電池から該インバータ装置の制御
電源へと切換える開閉手段を設け、該開閉手段として前
記インバータ装置制御電源の正負何れかの出力電圧をベ
ース入力信号とするトランジスタを用いるか、或いは、
前記開閉手段として前記インバータ装置制御電源の正負
何れかの出力電圧をその励磁電圧として動作する継電器
の常時閉路接点を用いることにより、前記の通信装置と
インバータ装置間の信号授受が前記の電池を使用するこ
となく該インバータ装置の制御電源のみによって可能と
なり該電池の寿命を大幅に延長させることが出来ると共
に、前記の電池とインバータ装置制御電源との並列使用
時に発生の危険のある該制御電源構成素子の破損防止を
図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す回路図
【図2】従来技術の実施例を示す回路図
【符号の説明】
1 通信装置 1a 通信装置 2 電池 3 制御電源切換回路 4 通信制御回路 5 インバータ装置 6 インバータ電源回路 7 インバータ制御回路 D ダイオード(D31,D32,D51) R 抵抗(R31,R32,R33,R34) TR トランジスタ(TR31,TR32,TR33

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電池をその制御電源となしインバータ装置
    との信号授受を行う通信装置の制御電源切換回路であっ
    て、前記電池の正と負両出力母線を対応する極性と電圧
    とを有する前記インバータ装置の制御電源の正負両出力
    母線に並列に接続した状態において、前記電池の正又は
    負の出力母線上における該電池と前記通信装置の制御電
    源取電点との間に前記インバータ装置の制御電源が動作
    状態にあれば該電源動作状態を検出して前記電池の出力
    母線を開路することにより前記通信装置の制御電源を該
    電池から該インバータ装置の制御電源へと切換える開閉
    手段を設け、該開閉手段として前記インバータ装置制御
    電源の正負何れかの出力電圧をベース入力信号とするト
    ランジスタを用いることを特徴とする対インバータ通信
    時の通信装置制御電源切換回路。
  2. 【請求項2】電池をその制御電源となしインバータ装置
    との信号授受を行う通信装置の制御電源切換回路であっ
    て、前記電池の正と負両出力母線を対応する極性と電圧
    とを有する前記インバータ装置の制御電源の正負両出力
    母線に並列に接続した状態において、前記電池の正又は
    負の出力母線上における該電池と前記通信装置の制御電
    源取電点との間に前記インバータ装置の制御電源が動作
    状態にあれば該電源動作状態を検出して前記電池の出力
    母線を開路することにより前記通信装置の制御電源を該
    電池から該インバータ装置の制御電源へと切換える開閉
    手段を設け、該開閉手段として前記インバータ装置制御
    電源の正負何れかの出力電圧をその励磁電圧として動作
    する継電器の常時閉路接点を用いることを特徴とする対
    インバータ通信時の通信装置制御電源切換回路。
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