JP3227651U - マスク用冷感シート - Google Patents
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Abstract
【課題】マスクを着用した者に冷感を感じさせるマスク用冷感シートを提供する。
【解決手段】マスク用冷感シート1は、吸水して保水する保水シート10と、通気性を有し、保水シートを覆う被覆シート20と、被覆シート20から被覆シート20の面方向に延伸する折り返し部21と、折り返し部21に配置された粘着層30と、を備える。保水シート1がマスクの内側の面に配置され、折り返し部21がマスクの縁にて折り返されてマスクの外側の面に粘着層30で貼着される。
【選択図】図1
【解決手段】マスク用冷感シート1は、吸水して保水する保水シート10と、通気性を有し、保水シートを覆う被覆シート20と、被覆シート20から被覆シート20の面方向に延伸する折り返し部21と、折り返し部21に配置された粘着層30と、を備える。保水シート1がマスクの内側の面に配置され、折り返し部21がマスクの縁にて折り返されてマスクの外側の面に粘着層30で貼着される。
【選択図】図1
Description
本考案は、マスク用冷感シートに関する。
マスクは感染症対策に有用とされており、病院のほか、人が集まる多くの場所で広く使用されている。しかし、マスクを着用すると、着用者に暑さを感じさせる。特に顔の形状に沿った立体マスクでは、鼻当て部分や、顎当て部分が着用者の顔面にフィットするよう設計されており、マスクで覆われている箇所は半ば密閉状態になるため、たとえ通気性の高い素材から構成されたマスクであっても、顔からの熱や呼気による熱がこもりやすい。
感染症の蔓延など、気温の高い場所や暑い時期であってもマスクの着用を余儀なくされる場合があり、マスクの着用によって熱中症にかかる危険性も指摘されている。
なお、マスク内の保湿を考慮したものとして、特許文献1には、マスク本体の内面に貼着される鼻用保湿材が開示されている。この鼻用保湿材は、保水層と、保水層の裏面に設けられた粘着層とを備えている。
また、特許文献2にも、マスク本体の内面に貼着される保湿体が開示されている。この保湿体は、貼付体と、貼付体の裏面に配置された吸水体とを備えている。
特許文献1、2は、いずれも鼻腔の乾燥を防ぐことを目的としたものである。水を吸水可能な保湿体、吸水体がマスク着用状態で着用者の鼻孔の辺りに位置するよう、マスクの内側の面に貼り付けられるものであり、肌に直接的に触れるものではなく、着用者に冷感を感じさせるものではない。
本考案は上記事項に鑑みてなされたものであり、その目的は、マスクを着用した者に冷感を感じさせるマスク用冷感シートを提供することにある。
本考案に係るマスク用冷感シートは、
吸水して保水する保水シートと、
通気性を有し、前記保水シートを覆う被覆シートと、
前記被覆シートから前記被覆シートの面方向に延伸する折り返し部と、
前記折り返し部に配置された粘着層と、を備え、
前記保水シートがマスクの内側の面に配置され、前記折り返し部が前記マスクの端部にて折り返されて前記マスクの外側の面に前記粘着層で貼着される、
ことを特徴とする。
吸水して保水する保水シートと、
通気性を有し、前記保水シートを覆う被覆シートと、
前記被覆シートから前記被覆シートの面方向に延伸する折り返し部と、
前記折り返し部に配置された粘着層と、を備え、
前記保水シートがマスクの内側の面に配置され、前記折り返し部が前記マスクの端部にて折り返されて前記マスクの外側の面に前記粘着層で貼着される、
ことを特徴とする。
また、前記被覆シートが前記保水シートを挟んで覆っていてもよい。
また、前記折り返し部は前記被覆シートの一部であってもよい。
また、前記折り返し部は、前記被覆シートから最も突出している点を頂点とする二等辺三角形状であってもよい。
本考案によれば、マスクを着用した者に冷感を感じさせるマスク用冷感シートを提供できる。
図を参照しつつ、本実施の形態に係るマスク用冷感シートについて説明する。マスク用冷感シート1は、図1、2に示すように、保水シート10、被覆シート20、折り返し部21、粘着層30、セパレータ31を備える。
保水シート10は、水分を吸収し保水可能なシートである。保水シート10は、パルプ、綿、合成繊維など、上記機能を発揮させる素材から構成される。
被覆シート20は、通気性を有するシートである。被覆シート20は、不織布等、一般的なマスクに用いられる素材から構成される。
折り返し部21は、被覆シート20から被覆シート20の面方向に延伸している部位である。ここでは、被覆シート20の一部位が折り返し部21として機能する形態であり、最も突出している点を頂点とする二等辺三角形状に延びている。
折り返し部21の一方の面に粘着層30が配置されている。粘着層30は、マスクの内側の面に粘着し、マスク用冷感シート1をマスクに固定させる。粘着層30には、使用時まで粘着力を維持させるべくセパレータ31が貼付されている。
なお、マスク用冷感シート1のサイズに関しては、吸水量や使用時の適切なサイズ感を鑑みて、被覆シート20の長さ(図1に示すL)が100〜130mm、被覆シート20の奥行(図1に示すD1)が25〜40mm、折り返し部21の奥行(図1に示すD2)が10〜20mm、被覆シート20で被覆されている状態での保水シート10が20〜30mm×100〜110mm程度であることが好ましい。
マスク用冷感シート1は、例えば、以下のようにして製造される。まず、図3に示すように、線対称の6角形の被覆シート20を準備する。そして、被覆シート20の上に保水シート10を載置する。ここでは、保水シート10は、上述したパルプ等の矩形状のシートを折り畳んで4重に積層された状態のものである。なお、パルプ等の矩形状のシートをそのままの状態で使用しても、複数重に折り畳んで使用しても、或いは、複数枚のシートを積層して使用してもよい。
続いて、図4に示すように、被覆シート20が5角形状になるよう、被覆シート20で保水シート10を挟む。そして、被覆シート20を折り畳んで保水シート10を挟んだ後、被覆シート20同士が直接接触する部分、即ち、保水シート10に被さっていない部分を接着する。接着は熱圧着等、公知の手法で行えばよい。これにより、保水シート10は被覆シート20に内包されるとともに、折り返し部21が形成される。
そして、折り返し部21に粘着層30を形成する。粘着層30は、基材の両面に粘着剤が付された粘着テープを折り返し部21に貼付する等、公知の手法で行い得る。
マスク用冷感シート1は、以下のようにして使用される。まず、マスク用冷感シート1に水を掛けたり、或いは、マスク用冷感シート1を水に浸したりすることにより、保水シート10に水を吸水させる。吸水は、マスク用冷感シート1から水が滴らない程度に行うとよい。
粘着層30を有する面をマスク40の内側の面と対向させ、保水シート10がマスクの鼻当て部(マスクの上部分)の内側の面に位置するとともに、折り返し部21がマスクの上端の縁からはみ出すようにして、マスク用冷感シート1をマスクに配置する。そして、折り返し部21をマスクの縁にてマスクの外側へと折り返す。セパレータ31を剥離し、折り返し部21をマスクの外側の面に貼り付ける。
図5、6に、マスク用冷感シート1を貼付したマスク40の使用状況を示している。マスク用冷感シート1が着用者の鼻や頬に直接的に接し、保水シート10に保水されている水が鼻や頬からの熱を吸収し、気化する。この気化熱によって、着用者に冷感、即ち、冷たさや涼やかさを感じさせることができる。この冷感効果によって、マスク用冷感シート1は、気温の高い場所や暑い時期においても、マスク40を着用せざるを得ない者にとって非常に有用となる。
マスク用冷感シート1では、折り返し部21に粘着層30が配置され、マスク40の外側の面に貼付されているため、マスク40からマスク用冷感シート1がずれにくく、外れにくい。また、折り返し部21が二等辺三角形状であるため、折り返し部21の頂点をマスク40の中心に合わせて配置すること、マスク用冷感シート1をマスク40に貼付する際の位置合わせも容易である。
保水シート10の水が気化して冷感効果が消失してきたら、保水シート10に再度水を吸水させて使用することができる。その際、マスク40からマスク用冷感シート1を取り外すことなく、図7に示すように、保水シート10側を折り返して保水シート10に水を含ませることができるため、再度の吸水が容易であるとともに、マスク40への水の染み込みも抑えられる。また、マスク40からマスク用冷感シート1を取り外さないので、再度の吸水を行った後、保水シート10側をマスク40の内側へと折り返すことで元の位置に戻り、マスク用冷感シート1の位置がずれることもない。
なお、上記では、折り返し部21は被覆シート20の一部位である形態について説明したが、折り返し部21が被覆シート20とは別のパーツであってもよく、被覆シート20に折り返し部21が公知の手法で貼り付けられたり縫い合わせられたりした形態であってもよい。
また、上記では、一枚の被覆シート20で保水シート10を両面から挟む形態について説明したが、2枚の被覆シート20で保水シート10を挟む形態であってもよい。
1 マスク用冷感シート
10 保水シート
20 被覆シート
21 折り返し部
30 粘着層
31 セパレータ
40 マスク
10 保水シート
20 被覆シート
21 折り返し部
30 粘着層
31 セパレータ
40 マスク
Claims (4)
- 吸水して保水する保水シートと、
通気性を有し、前記保水シートを覆う被覆シートと、
前記被覆シートから前記被覆シートの面方向に延伸する折り返し部と、
前記折り返し部に配置された粘着層と、を備え、
前記保水シートがマスクの内側の面に配置され、前記折り返し部が前記マスクの縁にて折り返されて前記マスクの外側の面に前記粘着層で貼着される、
ことを特徴とするマスク用冷感シート。 - 前記被覆シートが前記保水シートを挟んで覆っている、
ことを特徴とする請求項1に記載のマスク用冷感シート。 - 前記折り返し部は前記被覆シートの一部である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマスク用冷感シート。 - 前記折り返し部は、前記被覆シートから最も突出している点を頂点とする二等辺三角形状である、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のマスク用冷感シート。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022168435A1 (ja) * | 2021-02-03 | 2022-08-11 | 花王株式会社 | マスク |
-
2020
- 2020-06-09 JP JP2020002213U patent/JP3227651U/ja not_active Expired - Fee Related
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