JP3227634B2 - 内燃機関用タペットおよびその製造方法 - Google Patents
内燃機関用タペットおよびその製造方法Info
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関用タペットお
よびその製造方法に関する。
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、内燃機関用アルミニウム製タペ
ットには、耐摩耗性を高めるために、図8に示すよう
に、タペット素材の外周面に螺旋状の溝(03)を旋削して
タペット芯材(05)とし、その表面に、耐摩耗性材料、例
えば鉄系の金属を溶射して、螺旋状の溝を囲繞被覆する
皮膜(07)を形成した後、皮膜部分の外周面を、円筒形
(08)に研磨し、かつその端部(09)を面取り仕上
げしたものがある。
ットには、耐摩耗性を高めるために、図8に示すよう
に、タペット素材の外周面に螺旋状の溝(03)を旋削して
タペット芯材(05)とし、その表面に、耐摩耗性材料、例
えば鉄系の金属を溶射して、螺旋状の溝を囲繞被覆する
皮膜(07)を形成した後、皮膜部分の外周面を、円筒形
(08)に研磨し、かつその端部(09)を面取り仕上
げしたものがある。
【0003】しかし、このタイプのタペットの面取りし
た端部(09)においては、図9に明示するように、芯材(0
5)の溝(03)を埋めていた円筒状の耐摩耗性皮膜(07)が、
細紐状部分(06)となって浅く残されているため、それが
小片となって剥離し易くなるおそれがあった。
た端部(09)においては、図9に明示するように、芯材(0
5)の溝(03)を埋めていた円筒状の耐摩耗性皮膜(07)が、
細紐状部分(06)となって浅く残されているため、それが
小片となって剥離し易くなるおそれがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、外周面に螺
旋状の溝を形成したタペット芯材を、耐摩耗性材料によ
って囲繞被覆することにより、前述のように、端部の面
取り部において、皮膜の細紐状部分が浅く残されて小片
となって剥離することがないようにした内燃機関用タペ
ットを得ることを、主な目的としている。
旋状の溝を形成したタペット芯材を、耐摩耗性材料によ
って囲繞被覆することにより、前述のように、端部の面
取り部において、皮膜の細紐状部分が浅く残されて小片
となって剥離することがないようにした内燃機関用タペ
ットを得ることを、主な目的としている。
【0005】また、このような内燃機関用タペットを経
済的に製造する方法を得ることをも主な目的としてい
る。本発明の上記以外の諸目的は、以下の説明と添付し
た図面とから明白となると思う。
済的に製造する方法を得ることをも主な目的としてい
る。本発明の上記以外の諸目的は、以下の説明と添付し
た図面とから明白となると思う。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は次のようにして解決される。内燃機関用タペットに
ついては、外周面に螺旋状の溝を形成したタペット芯材
と、その外周面を囲繞被覆する耐摩耗性材料の皮膜とか
らなり、かつ外周面の端部が面取りされた内燃機関用タ
ペットにおいて、 (1) 前記螺旋状の溝を、前記タペット芯材の端部近
くにおいては端部方向に向って次第に小径とすることに
より、タペット芯材の前記螺旋状の溝によって形成され
る山部が、前記皮膜の外周面から露出しないようにす
る。 (2) 前記螺旋状の溝の端部を、タペット芯材の端部
より若干離れた位置で終端させるとともに、その終端部
に円環状の溝を連設することにより、タペット芯材の前
記螺旋状の溝によって形成される山部が、前記皮膜の外
周面から露出しないようにする。 (3) 前記螺旋状の溝を、前記タペット芯材の端部近
くにおいては端部方向に向って次第に小径とするととも
に、外螺旋状の溝の端部を、タペット芯材の端部より若
干離れた位置で終端させ、かつその終端部に、円環状の
溝を連設することにより、タペット芯材の前記螺旋状の
溝によって形成される山部が、前記皮膜の外周面から露
出しないようにする。
題は次のようにして解決される。内燃機関用タペットに
ついては、外周面に螺旋状の溝を形成したタペット芯材
と、その外周面を囲繞被覆する耐摩耗性材料の皮膜とか
らなり、かつ外周面の端部が面取りされた内燃機関用タ
ペットにおいて、 (1) 前記螺旋状の溝を、前記タペット芯材の端部近
くにおいては端部方向に向って次第に小径とすることに
より、タペット芯材の前記螺旋状の溝によって形成され
る山部が、前記皮膜の外周面から露出しないようにす
る。 (2) 前記螺旋状の溝の端部を、タペット芯材の端部
より若干離れた位置で終端させるとともに、その終端部
に円環状の溝を連設することにより、タペット芯材の前
記螺旋状の溝によって形成される山部が、前記皮膜の外
周面から露出しないようにする。 (3) 前記螺旋状の溝を、前記タペット芯材の端部近
くにおいては端部方向に向って次第に小径とするととも
に、外螺旋状の溝の端部を、タペット芯材の端部より若
干離れた位置で終端させ、かつその終端部に、円環状の
溝を連設することにより、タペット芯材の前記螺旋状の
溝によって形成される山部が、前記皮膜の外周面から露
出しないようにする。
【0007】内燃機関用タペットの製造方法について
は、 (1) タペット芯材の外周面に、螺旋状の溝を、前記
タペット芯材の端部近くにおいては、端部方向に向って
次第に小径となるように形成した後、タペット外周面を
耐摩耗性材料からなる皮膜によって囲繞被覆し、その
後、その外周面を円筒面に仕上げるとともに、少なくと
も前記端部側において面取りする。 (2) 外周面を円筒形としたタペット芯材を、その中
心軸線まわりに回転させつつ、その外周面に切削工具を
押し当てて、軸線方向に送りを掛けることにより、タペ
ット芯材の外周面に螺旋状の溝を形成し、螺旋状の溝
が、前記タペット芯材の端部近くに達したとき、切削工
具の送りを停止することにより、螺旋状の溝の端部に円
環状の溝を形成し、次いでそのタペット外周面を耐摩耗
性材料からなる皮膜によって囲繞被覆し、その後、その
外周面を円筒面に仕上げるとともに、少なくとも前記端
部側において面取りする。 (3) 外周面を円筒形としたタペット芯材を、その中
心軸線まわりに回転させつつ、その外周面に切削工具を
押し当てて、軸線方向に送りを掛け、かつ前記タペット
芯材の端部近くにおいて、切削工具に中心軸線に向かっ
てさらに送りを掛けることにより、タペット芯材の外周
面に、タペット芯材の端部に近付くにつれて直径が漸次
小さくなる螺旋状の溝を形成し、この螺旋状の溝が、前
記タペット芯材の端部にさらに近付いた予め定めた位置
に達したとき、切削工具の送りを停止することにより、
螺旋状の溝の端部に円環状の溝を形成し、次いでそのタ
ペット外周面を耐摩耗性材料からなる皮膜によって囲繞
被覆し、その後、その外周面を円筒面に仕上げるととも
に、少なくとも前記端部側において面取りする。
は、 (1) タペット芯材の外周面に、螺旋状の溝を、前記
タペット芯材の端部近くにおいては、端部方向に向って
次第に小径となるように形成した後、タペット外周面を
耐摩耗性材料からなる皮膜によって囲繞被覆し、その
後、その外周面を円筒面に仕上げるとともに、少なくと
も前記端部側において面取りする。 (2) 外周面を円筒形としたタペット芯材を、その中
心軸線まわりに回転させつつ、その外周面に切削工具を
押し当てて、軸線方向に送りを掛けることにより、タペ
ット芯材の外周面に螺旋状の溝を形成し、螺旋状の溝
が、前記タペット芯材の端部近くに達したとき、切削工
具の送りを停止することにより、螺旋状の溝の端部に円
環状の溝を形成し、次いでそのタペット外周面を耐摩耗
性材料からなる皮膜によって囲繞被覆し、その後、その
外周面を円筒面に仕上げるとともに、少なくとも前記端
部側において面取りする。 (3) 外周面を円筒形としたタペット芯材を、その中
心軸線まわりに回転させつつ、その外周面に切削工具を
押し当てて、軸線方向に送りを掛け、かつ前記タペット
芯材の端部近くにおいて、切削工具に中心軸線に向かっ
てさらに送りを掛けることにより、タペット芯材の外周
面に、タペット芯材の端部に近付くにつれて直径が漸次
小さくなる螺旋状の溝を形成し、この螺旋状の溝が、前
記タペット芯材の端部にさらに近付いた予め定めた位置
に達したとき、切削工具の送りを停止することにより、
螺旋状の溝の端部に円環状の溝を形成し、次いでそのタ
ペット外周面を耐摩耗性材料からなる皮膜によって囲繞
被覆し、その後、その外周面を円筒面に仕上げるととも
に、少なくとも前記端部側において面取りする。
【0008】
【作用】螺旋状の溝は、タペット芯材の端部近くにおい
ては、端部方向に向かって次第に小径としてあるので、
皮膜の上下両端部を面取りしても、螺旋状の溝が、皮膜
から露出することはない。
ては、端部方向に向かって次第に小径としてあるので、
皮膜の上下両端部を面取りしても、螺旋状の溝が、皮膜
から露出することはない。
【0009】前記螺旋状の溝の端部をタペット芯材の端
部の手前で止め、その端部を円環状の溝に連結しておく
と、仮に面取り部分において腐食等により露出しても、
剥離することはない。
部の手前で止め、その端部を円環状の溝に連結しておく
と、仮に面取り部分において腐食等により露出しても、
剥離することはない。
【0010】本発明のタペット製造方法においては、前
記タペット芯材は、耐摩耗性材料から皮膜の表面上に細
紐状部分として露出することはない。
記タペット芯材は、耐摩耗性材料から皮膜の表面上に細
紐状部分として露出することはない。
【0011】
【実施例】本発明の方法の第1の実施例(請求項6記載
の発明の実施例)を図1〜図5に示す。図1に示すよう
な軽金属製例えばアルミニウム製の円筒形のタペット素
材(1)を、その中心軸線まわりに回転させつつ、その外
周面(2)にバイト等の切削工具を押し当てて、軸線方向
に送りを掛けることにより、タペット素材(1)の外周面
(2)に、螺旋状の溝(3)を旋削する。
の発明の実施例)を図1〜図5に示す。図1に示すよう
な軽金属製例えばアルミニウム製の円筒形のタペット素
材(1)を、その中心軸線まわりに回転させつつ、その外
周面(2)にバイト等の切削工具を押し当てて、軸線方向
に送りを掛けることにより、タペット素材(1)の外周面
(2)に、螺旋状の溝(3)を旋削する。
【0012】この時、タペット素材(1)の端部近くにお
いて、切削工具に中心軸線に向かってさらに送りを掛け
ることにより、螺旋状の溝(3)を、タペット素材(1)の
端部に近付くにつれて直径が漸次小さくなるようにす
る。また、螺旋状の溝(3)が、タペット素材(1)の端部
にさらに近付いた予め定めた位置に達したとき、切削工
具の送りを停止することにより、螺旋状の溝(3)の端部
に円環状の溝(3a)を形成する。かくしてタペット芯材
(5)が形成される。
いて、切削工具に中心軸線に向かってさらに送りを掛け
ることにより、螺旋状の溝(3)を、タペット素材(1)の
端部に近付くにつれて直径が漸次小さくなるようにす
る。また、螺旋状の溝(3)が、タペット素材(1)の端部
にさらに近付いた予め定めた位置に達したとき、切削工
具の送りを停止することにより、螺旋状の溝(3)の端部
に円環状の溝(3a)を形成する。かくしてタペット芯材
(5)が形成される。
【0013】ついで、図3に示すように、例えば鉄系金
属をタペット芯材(5)の外周面にくまなく溶射して、耐
摩耗性の皮膜(7)を形成させる。その後、図4に示すよ
うに、外周面(8)を円筒面に研磨し、さらに上下両端の
面取り(9)を行う。これによって、図5に示すようなタ
ペット、すなわち第1の実施例(請求項3記載の発明の
実施例)のタペットが完成する。
属をタペット芯材(5)の外周面にくまなく溶射して、耐
摩耗性の皮膜(7)を形成させる。その後、図4に示すよ
うに、外周面(8)を円筒面に研磨し、さらに上下両端の
面取り(9)を行う。これによって、図5に示すようなタ
ペット、すなわち第1の実施例(請求項3記載の発明の
実施例)のタペットが完成する。
【0014】このようにすると、タペット芯材(5)の前
記螺旋状の溝(3)によって形成される山部(10)が、前記
皮膜(7)の外周面(8)から露出することはない。
記螺旋状の溝(3)によって形成される山部(10)が、前記
皮膜(7)の外周面(8)から露出することはない。
【0015】図6は、本発明のタペットの第2の実施例
(請求項1記載の発明の実施例)を示す。この実施例は、
上述の製造方法の第1の実施例において、タペット素材
(1)の端部近くにおいて、切削工具に中心軸線方向とそ
の中心軸線に向かう方向とに送りを掛け、タペット素材
(1)の端部近くで送りを停止することなく、タペット素
材(1)の端部まで一気に旋削加工することにより、タペ
ット素材(1)の外周面(2)全体に、螺旋状の溝(3)を形
成し、その後は、上述の製造方法の第1の実施例と同様
にして製造したものである(本発明の製造方法の第2の
実施例、すなわち請求項4記載の発明の製造方法)。
(請求項1記載の発明の実施例)を示す。この実施例は、
上述の製造方法の第1の実施例において、タペット素材
(1)の端部近くにおいて、切削工具に中心軸線方向とそ
の中心軸線に向かう方向とに送りを掛け、タペット素材
(1)の端部近くで送りを停止することなく、タペット素
材(1)の端部まで一気に旋削加工することにより、タペ
ット素材(1)の外周面(2)全体に、螺旋状の溝(3)を形
成し、その後は、上述の製造方法の第1の実施例と同様
にして製造したものである(本発明の製造方法の第2の
実施例、すなわち請求項4記載の発明の製造方法)。
【0016】このようにしても、タペット芯材(5)の螺
旋状の溝(3)によって形成される山部(10)が、皮膜(7)
の外周面(8)から露出することはない。なお、第1実施
例のものと同一の部材及び部分には、同一の符号を付
し、その詳細な説明は省略する(次の第3の実施例につ
いても同様とする)。
旋状の溝(3)によって形成される山部(10)が、皮膜(7)
の外周面(8)から露出することはない。なお、第1実施
例のものと同一の部材及び部分には、同一の符号を付
し、その詳細な説明は省略する(次の第3の実施例につ
いても同様とする)。
【0017】図7は、本発明のタペットの第3の実施例
(請求項2記載の発明の実施例)を示す。この実施例は、
上述の製造方法の第1の実施例において、切削工具に中
心軸線方向に送りを掛けるだけで、中心軸線に向かう方
向には一切送りを掛けずに旋削し、かつ切削工具がタペ
ット素材(1)の端部に近付いた予め定めた位置に達した
とき、切削工具の送りを停止することにより、タペット
素材(1)の外周面(2)に、タペット素材(1)の端部より
若干離れた位置で終端するとともに、その終端部に円環
状の溝(3a)が連設された直円筒状の螺旋状の溝(3)を形
成し、その後は、上述の製造方法の第1の実施例と同様
にして製造したものである(本発明の製造方法の第3の
実施例、すなわち請求項5記載の発明の製造方法)。こ
のようにしても、タペット芯材(5)の螺旋状の溝(3)に
よって形成される山部(10)が、皮膜(7)の外周面(8)か
ら露出することはない。
(請求項2記載の発明の実施例)を示す。この実施例は、
上述の製造方法の第1の実施例において、切削工具に中
心軸線方向に送りを掛けるだけで、中心軸線に向かう方
向には一切送りを掛けずに旋削し、かつ切削工具がタペ
ット素材(1)の端部に近付いた予め定めた位置に達した
とき、切削工具の送りを停止することにより、タペット
素材(1)の外周面(2)に、タペット素材(1)の端部より
若干離れた位置で終端するとともに、その終端部に円環
状の溝(3a)が連設された直円筒状の螺旋状の溝(3)を形
成し、その後は、上述の製造方法の第1の実施例と同様
にして製造したものである(本発明の製造方法の第3の
実施例、すなわち請求項5記載の発明の製造方法)。こ
のようにしても、タペット芯材(5)の螺旋状の溝(3)に
よって形成される山部(10)が、皮膜(7)の外周面(8)か
ら露出することはない。
【0018】
【発明の効果】本発明の内燃機関用タペットは、外周面
に螺旋状の溝を形成したタペット芯材と、その外周面を
囲繞被覆し、かつ端部が面取りされた耐摩耗性材料の皮
膜とから構成されているため、全体に軽量であり、した
がって慣性力も比較的に小さく往復運動への応答性や追
従性も良好であり、さらに、摩擦部分の耐摩耗性により
長期間の使用に堪えることが出来る。しかも、皮膜の上
下両端部以外の外周面は、タペット芯材の溝を完全に囲
繞被覆しているから、従来のような細紐状部分が形成さ
れることはなく、剥離の恐れもない。
に螺旋状の溝を形成したタペット芯材と、その外周面を
囲繞被覆し、かつ端部が面取りされた耐摩耗性材料の皮
膜とから構成されているため、全体に軽量であり、した
がって慣性力も比較的に小さく往復運動への応答性や追
従性も良好であり、さらに、摩擦部分の耐摩耗性により
長期間の使用に堪えることが出来る。しかも、皮膜の上
下両端部以外の外周面は、タペット芯材の溝を完全に囲
繞被覆しているから、従来のような細紐状部分が形成さ
れることはなく、剥離の恐れもない。
【0019】なお、金属溶射に代えて、タペット芯材を
溶融金属中へ浸漬する方法、あるいはメッキによる方法
を採用することも考えられるが、金属を溶射するのが最
も簡便で経済的である。
溶融金属中へ浸漬する方法、あるいはメッキによる方法
を採用することも考えられるが、金属を溶射するのが最
も簡便で経済的である。
【図1】本発明の方法の第1の実施例におけるタペット
素材の、一部を断面で表示した正面図である。
素材の、一部を断面で表示した正面図である。
【図2】図1のタペット素材の外周面に螺旋状の溝を旋
削してタペット芯材とした状態における、一部を断面で
示した正面図である。
削してタペット芯材とした状態における、一部を断面で
示した正面図である。
【図3】図2のタペット芯材の外周面に金属溶射による
皮膜を形成した状態における、一部を断面で示した正面
図である。
皮膜を形成した状態における、一部を断面で示した正面
図である。
【図4】図3の状態から、さらに外周面を研磨し上下両
端部を面取りした完成したタペット、すなわち本発明の
タペットの第1の実施例の、一部を断面で示した正面図
である。
端部を面取りした完成したタペット、すなわち本発明の
タペットの第1の実施例の、一部を断面で示した正面図
である。
【図5】図4の断面部分の下部の拡大図である。
【図6】本発明のタペットの第2の実施例における下端
部の拡大断面図である。
部の拡大断面図である。
【図7】本発明のタペットの第3の実施例における下端
部の拡大断面図である。
部の拡大断面図である。
【図8】従来のタペットにおける下端部の拡大断面図で
ある。
ある。
【図9】従来のタペットを一方の端部の近くから見た斜
視図である。
視図である。
(03)螺旋状の溝 (05)タペット芯材 (06)細紐状部分 (07)皮膜 (08)円筒面 (09)面取り (1)タペット素材 (2)外周面 (3)螺旋状の溝 (3a)円環状の溝 (4)上端部,下端部 (5)タペット芯材 (7)皮膜 (8)外周面 (9)面取り (10)山部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 1/14 F01L 1/16
Claims (6)
- 【請求項1】 外周面に螺旋状の溝を形成したタペット
芯材と、その外周面を囲繞被覆する耐摩耗性材料の皮膜
とからなり、かつ外周面の端部が面取りされた内燃機関
用タペットにおいて、 前記螺旋状の溝を、前記タペット芯材の端部近くにおい
ては端部方向に向って次第に小径とすることにより、タ
ペット芯材の前記螺旋状の溝によって形成される山部
が、前記皮膜の外周面から露出しないようにしたことを
特徴とする内燃機関用タペット。 - 【請求項2】 外周面に螺旋状の溝を形成したタペット
芯材と、その外周面を囲繞被覆する耐摩耗性材料の皮膜
とからなり、かつ外周面の端部が面取りされた内燃機関
用タペットにおいて、 前記螺旋状の溝の端部を、タペット芯材の端部より若干
離れた位置で終端させるとともに、その終端部に円環状
の溝を連設することにより、タペット芯材の前記螺旋状
の溝によって形成される山部が、前記皮膜の外周面から
露出しないようにしたことを特徴とする内燃機関用タペ
ット。 - 【請求項3】 外周面に螺旋状の溝を形成したタペット
芯材と、その外周面を囲繞被覆する耐摩耗性材料の皮膜
とからなり、かつ外周面の端部が面取りされた内燃機関
用タペットにおいて、 前記螺旋状の溝を、前記タペット芯材の端部近くにおい
ては端部方向に向って次第に小径とするとともに、外螺
旋状の溝の端部を、タペット芯材の端部より若干離れた
位置で終端させ、かつその終端部に、円環状の溝を連設
することにより、タペット芯材の前記螺旋状の溝によっ
て形成される山部が、前記皮膜の外周面から露出しない
ようにしたことを特徴とする内燃機関用タペット。 - 【請求項4】 タペット芯材の外周面に、螺旋状の溝
を、前記タペット芯材の端部近くにおいては、端部方向
に向って次第に小径となるように形成した後、タペット
外周面を耐摩耗性材料からなる皮膜によって囲繞被覆
し、その後、その外周面を円筒面に仕上げるとともに、
少なくとも前記端部側において面取りすることを特徴と
する内燃機関用タペットの製造方法。 - 【請求項5】 外周面を円筒形としたタペット芯材を、
その中心軸線まわりに回転させつつ、その外周面に切削
工具を押し当てて、軸線方向に送りを掛けることによ
り、タペット芯材の外周面に螺旋状の溝を形成し、螺旋
状の溝が、前記タペット芯材の端部近くに達したとき、
切削工具の送りを停止することにより、螺旋状の溝の端
部に円環状の溝を形成し、次いでそのタペット外周面を
耐摩耗性材料からなる皮膜によって囲繞被覆し、その
後、その外周面を円筒面に仕上げるとともに、少なくと
も前記端部側において面取りすることを特徴とする内燃
機関用タペットの製造方法。 - 【請求項6】 外周面を円筒形としたタペット芯材を、
その中心軸線まわりに回転させつつ、その外周面に切削
工具を押し当てて、軸線方向に送りを掛け、かつ前記タ
ペット芯材の端部近くにおいて、切削工具に中心軸線に
向かってさらに送りを掛けることにより、タペット芯材
の外周面に、タペット芯材の端部に近付くにつれて直径
が漸次小さくなる螺旋状の溝を形成し、この螺旋状の溝
が、前記タペット芯材の端部にさらに近付いた予め定め
た位置に達したとき、切削工具の送りを停止することに
より、螺旋状の溝の端部に円環状の溝を形成し、次いで
そのタペット外周面を耐摩耗性材料からなる皮膜によっ
て囲繞被覆し、その後、その外周面を円筒面に仕上げる
とともに、少なくとも前記端部側において面取りするこ
とを特徴とする内燃機関用タペットの製造方法。
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