JP3227626U - フェイスガード - Google Patents

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Abstract

【課題】製造費用が廉価でかつ取り扱いが容易であり、小売業の店員や介護職員等向けに適する使い捨てタイプのフェイスガードを提供する。
【解決手段】単一の透明プラスチックシートからなるフェイスガード1であって、ヒトの顔面を覆うための相当面積のガード部2を備え、ガード部2の左右側縁のうちの一方より側方に延長された広幅の帯部4から、その中の切り抜き線5によって、帯部4の基端域から帯部4の先端に至らない中途域まで延びる細幅の額当て部6と、帯部4の該基端域から該中途域までは二本の抑え帯7からなり且つ帯部4の先端域では二本の抑え帯7が連なる後頭抑え部8とを形成し、ガード部2のもう一方の側縁に連なり突出する係止部9を設け、係止部9及びその近傍において、額当て部6の先端部位を差し入れて止めるための第一の切込み12と、後頭抑え部8の先端部位を差し入れて止めるための第二の切込み15とを適当な数設けてなる。
【選択図】図1

Description

本考案は、フェイスガードに関する。詳しくは、容易かつ安価に製造でき、使用する度に使い捨てて新品を使用することができる使い捨てタイプのフェイスガードに関する。
昨今の新型コロナウイルスの世界的流行に伴い、医療従事者はもとより、例えばスーパーマーケット等に勤務する小売業の店員や介護施設等に勤務する職員に対しても感染予防の観点からフェイスガードの需要が急速に高まっている。
しかし、一般に利用されている医療用のフェイスガードは、その用途の性質上、高品質・高価であり、それに加えて常に清潔な状態に保つために、使用の度に洗浄するか、又は使い終えたものをその都度捨てて新品を使用するという方法が採られている。この場合、洗浄は手間がかかるうえにその過程においても感染のリスクがある。一方、使用する度に使い捨てて新品を使用するのは非常にコストがかかる。従って、医療用フェイスガードは、そのまま小売業の店員や介護職員等向けに使用するには、不向きなものであった。
そこで、製造コストが安価であり、かつ、取り扱いが容易な使い捨てタイプの新たなフェイスガードが求められていた。
本考案は、斯かる事情を考慮してなされたものであって、その目的とするところは、製造費用が廉価でかつ取り扱いが容易であり、小売業の店員や介護職員等向けに適する使い捨てタイプのフェイスガードを提供することにある。
本考案者は上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、フェイスガードを構成するガード部、額当て部、後頭抑え部、係止部を単一の透明プラスチックシートから切り抜くことで、安価なフェイスガードが製造できることを見出し、本考案を完成させた。
即ち、本発明は、以下の態様からなる。
(1)単一の透明プラスチックシートからなるフェイスガードであって、
ヒトの顔面を覆うための相当面積のガード部を備え、
該ガード部の左右側縁のうちの一方より側方に延長された広幅の帯部から、その中の切り抜き線によって、該帯部の基端域から該帯部の先端に至らない中途域まで延びる細幅の額当て部と、該帯部の該基端域から該中途域までは二本の抑え帯からなり且つ該帯部の先端域では該二本の抑え帯が連なる後頭抑え部とを形成し、
また前記ガード部のもう一方の側縁に連なり突出する係止部を設け、
そして該係止部及びその近傍において、前記額当て部の先端部位を差し入れて止めるための第一の切込みと、前記後頭抑え部の先端部位を差し入れて止めるための第二の切込みとを適当な数設けてなることを特徴とする、フェイスガード。
(2)前記透明プラスチックシートが、ポリプロピレン樹脂又はポリエステル樹脂である、(1)に記載のフェイスガード。
本考案のフェイスガードは、単一の透明プラスチックシートに切込みを入れて切り取るだけで製造でき、二次接着や機械的接合する必要がなく、大量に連続して製造することができ、かつ安価に製造できるという効果を奏する。
また、本考案では、帯部から額当て部を切り抜いて後頭抑え部を形成することで、その結果、後頭抑え部は先端域では連なっている二本の抑え帯となるために、後頭抑え部が一本の抑え帯から構成されるフェイスガードと比べて、装着者の頭にフェイスガードをより強固に取り付けることができるという効果を奏する。
また、本考案では、後頭抑え部の先端部を、係止部及びその近傍に適当な数設けられた第二の切込みに差し入れて固定することができるので、フェイスガードを装着者の頭部のサイズに合わせて調整できるという効果を奏する。
図1(a)は、本考案に係るフェイスガードの正面図である。図1(b)は、図1から一部抜粋した部分の拡大図である。 本考案に係るフェイスガードの装着状態を示す斜視図である。 本考案に係るフェイスガードを装着したときの平面図(装着者の真上から見た図)である。
以下、本考案のフェイスガードの実施形態を図面を参照しながら説明するが、本考案の技術的範囲はこれら実施形態によって限定されるものではなく、考案の要旨を変更することなく様々な形態で実施することができる。
図1に示す本考案のフェイスガード1の材料として用いられる単一の透明プラスチックシートは、透明性に加えて、強度、成形性があり、さらに長時間の装着でも疲れないようにある程度軽いものであればよく、従来知られているプラスチックシートを使用することができる。そのようなプラスチックシートとしては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂又はポリエステル樹脂からなるプラスチックシートを使用することができる。この中でもポリプロピレン樹脂又はポリエステル樹脂からなるプラスチックシートを使用することが好ましい。
本考案のフェイスガード1の厚みは、0.1mm乃至5mm程度が好ましい。厚みが0.1mm以下であると、使用するにあたって十分な強度を確保できず、壊れる虞がある。一方、厚みが5mm以上であると、フェイスガード1が重くなり、かつ、帯部5及び係止部6が湾曲しにくくなり、装着感が悪くなる虞がある。
本考案のフェイスガード1における、ガード部2は装着者の顔面を覆う程度の大きさがあればよい。ガード部2の形状としては、装着者を含めて怪我をする危険を避けるために、図1のように2つの角を切り落とし、角丸になった四角形が好ましい。
図1(a)に示すように、本考案のフェイスガード1における、帯部4には切り抜き線5によって、額当て部6と後頭抑え部8が形成されている。
図2に示すように、額当て部6は、ガード部2と装着者の顔面との間に隙間17を作っている。従って、装着者がフェイスガード1を装着した際に顔面とガード部2が接触する不快感を低減でき、眼鏡等をかけても装着できるようにするものである。
一方で、後頭抑え部8は、上記したように先端部では連なっている二本の抑え帯7となるために、一本の抑え帯の後頭抑え部を備えるフェイスガードに比べて装着者の頭にフェイスガードをより強固に取り付けられるものである。帯部4から額当て部6が切り抜かれることで後頭抑え部8が形成されているために、必然的に後頭抑え部8は、額当て部6よりも幅広で、かつ長いものになっている。後頭抑え部8は、後述する後頭抑え部の先端部位13と第二の切込み15との大きさの関係から、中途域から先端域までの幅を基端域から中途域までに比べて細くしている。
図1(b)に示すように、額当て部6には、係止部9の近傍に設けられた第一の切込み12に差し入れるための額当て部の先端部位10が形成されている。また、後頭抑え部8には、係止部9及びその近傍に複数設けられた第二の切込み15に差し入れるための後頭抑え部の先端部位13が形成されている。額当て部の先端部位10及び後頭抑え部の先端部位13には、差し込んだ後に容易には外れないようにそれぞれ突起部(額当て部)11及び突起部(後頭抑え部)14がついており、額当て部の先端部位10には、4つの突起部(額当て部)11がついており、後頭抑え部の先端部位13には、2つの突起部(後頭抑え部)14がついている。第一の切込み12は複数設けられてはいないが、突起部(額当て部)11の数を増やすことで、装着者の頭部に合わせたサイズ調整を可能にしている。
第一の切込み12及び第二の切込み15は、額当て部の先端部位10及び後頭抑え部の先端部位13の突起部が引っ掛かり容易には抜けなくするために、亀甲括弧の形状になっている。第一の切込み12と第二の切込み15は、互いに向かい合って設けられているが、これは、本考案のフェイスガード1は、額当て部の先端部位10を第一の切込み12に差し込んで固定し、その後、装着者の頭部に額当て部6を合わせたまま、後頭抑え部の先端部位13を複数設けられた第二の切込み15のうち、装着者の頭部のサイズに合った切込みに、外側から内側に向かって差し込むことで装着するがために、いずれの先端部位も亀甲括弧の形状の外側から内側に差し込むことで突起部が引っ掛かるようにするものである(図2及び図3参照)。
図1(a)に示すように、本考案のフェイスガード1には、折り目16がつけられていることで、帯部4及び係止部9を容易に曲げることができ、装着感が良くなる。

図1(b)に示すように、本考案のフェイスガード1における係止部9及びその近傍には、複数の第二の切込み15があることで、サイズ調整が容易に行え、老若男女問わず使用することが可能となる。このため、フェイスガード1の帯部4及び係止部9の長さ自体を変更した製品を製造せずとも様々なサイズに対応可能となっている。さらに、上記したように装着が簡単である点も本考案のフェイスガード1の優れた効果として挙げることができる。
1 フェイスガード
2 ガード部
3 側縁
4 帯部
5 切り抜き線
6 額当て部
7 二本の抑え帯
8 後頭抑え部
9 係止部
10 額当て部の先端部位
11 突起部(額当て部)
12 第一の切込み
13 後頭抑え部の先端部位
14 突起部(後頭抑え部)
15 第二の切込み
16 折り目
17 隙間
M 装着者

Claims (2)

  1. 単一の透明プラスチックシートからなるフェイスガードであって、
    ヒトの顔面を覆うための相当面積のガード部を備え、
    該ガード部の左右側縁のうちの一方より側方に延長された広幅の帯部から、その中の切り抜き線によって、該帯部の基端域から該帯部の先端に至らない中途域まで延びる細幅の額当て部と、該帯部の該基端域から該中途域までは二本の抑え帯からなり且つ該帯部の先端域では該二本の抑え帯が連なる後頭抑え部とを形成し、
    また前記ガード部のもう一方の側縁に連なり突出する係止部を設け、
    そして該係止部及びその近傍において、前記額当て部の先端部位を差し入れて止めるための第一の切込みと、前記後頭抑え部の先端部位を差し入れて止めるための第二の切込みとを適当な数設けてなることを特徴とする、フェイスガード。
  2. 前記透明プラスチックシートが、ポリプロピレン樹脂又はポリエステル樹脂である、請求項1に記載のフェイスガード。
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