JP3227181U - 鋼板表面処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業場所が狭く抑えられ、効率よく発錆液を塗布することができ、鋼板に確実に発錆させる鋼板表面処理装置を提供する。【解決手段】鋼板表面処理装置は、搬送ユニットと、噴出ユニット17と、貯留部48と、送液部とを備える。搬送ユニットは、回転軸23aを互いに平行にして互いの間に隙間を形成した複数の駆動ローラ23を有し、駆動ローラが周方向に回転することにより、鋼板12を搬送する。噴出ユニットは、鋼板の搬送路の上方に、駆動ローラの回転軸方向に並べられた3つの噴出ノズル25を有する。噴出ノズルは、酸性の発錆液13を噴出する噴出口25aを搬送路に向けた状態にして配される。貯留部は、複数の駆動ローラの下方に配され、発錆液が貯留される。送液部は、貯留部とノズルとに接続し、貯留部から噴出ノズルへ発錆液を送る。【選択図】図2
Description
本考案は、鋼板の表面を処理する鋼板表面処理装置に関する。
鋼板同士や鋼板と他の部材等とをボルトやナットにより接合した場合の接合強度を高めるために、鋼板に対して予め表面処理を施すことがある。この表面処理は鋼板の表面に錆を発生させるいわゆる発錆処理であり、鋼板に酸性の液を塗布した後に、この鋼板を例えば放置することで錆を発生させる。錆により、鋼板同士や、鋼板と他の部材との摩擦力が高まり、これにより接合強度が大きくなる。
鋼板の発錆処理は、作業者の手作業で行われている。具体的には、処理の対象面を上にして作業場等の床に載置した状態、あるいは立て掛けた状態の鋼板に対して、作業者が酸性の処理液である発錆液を塗布する。塗布は、当該液で表面を濡らしたローラを、処理の対象面上で転がす手法、あるいは、当該液を含ませた刷毛(はけ)で塗る手法で行われている。
ところで、液を塗布する手法として、装置を用いた種々の手法が有る。例えば、特許文献1には、搬送されている建築用板に、搬送路の上方に配した複数個の塗装ノズルにより塗料を吐出する塗装方法が記載されている。建築用板は、回転自在な複数のローラを備えるローラコンベアにより搬送される。各塗装ノズルは搬送方向と直角な方向へ移動自在とされている。
特許文献2には、コンベアにより搬送されるパネルの上方から吹き付け塗装を行う装置が記載されている。この装置には、塗装ノズルから噴射されてコンベア下へと落下する余剰の塗料を回収する回収板が設けられている。回収板は、パネルを搬送するコンベアの上段と、搬送後返送されるコンベアの下段とを仕切るように、コンベアの上段と下段との間に設けられる。装置の一側面外側には塗料受部が配されており、回収板は塗料受部に向けて傾斜している。塗料受部に溜められた塗料は、塗料タンクから塗装ノズルに供給される塗料とともに、再度塗装ノズルに供給されて塗装に使用される。
鋼板の発錆処理における塗布作業は、上記のように、処理対象である鋼板を床に載置したり、立て掛けて行われるため、広い作業場所を確保する必要がある。また、人力での塗布は効率が良いとは言えず、効率化が望まれる。さらに、ローラや刷毛による塗布は作業者によって発錆の程度に差異が生じたり、また、ローラによる塗布は発錆の程度が弱い傾向がある。
そこで、本考案は、作業場所が狭く抑えられ、効率よく発錆液を塗布することができ、鋼板に確実に発錆させる鋼板表面処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本考案の鋼板表面処理装置は、搬送ユニットと、噴出ユニットと、貯留部と、送液部とを備える。搬送ユニットは、回転軸を互いに平行にして互いの間に隙間を形成した複数の駆動ローラを有し、複数の駆動ローラが周方向に回転することにより、駆動ローラ上の鋼板を搬送する。噴出ユニットは、2つの噴出ノズルを有する。2つの噴出ノズルは、鋼板の搬送路の上方に、駆動ローラの回転軸が延びた方向に並べられ、鋼板の表面に発錆させる酸性の発錆液を噴出する噴出口を搬送路に向けた状態にして配されている。貯留部は、複数の駆動ローラの下方に配され、発錆液が貯留される。送液部は、貯留部と噴出ノズルとに接続し、貯留部から噴出ノズルへ発錆液を送る。
噴出ユニットは、自重で落下する速度よりも速い速度で発錆液の液滴が鋼板に達するように発錆液をノズルから噴出することが好ましい。噴出ノズルは、搬送路に対して垂直な姿勢で設けられていることが好ましい。噴出ユニットは、鋼板の搬送方向において複数の駆動ローラが並ぶ駆動区間の中央に位置していることが好ましい。
搬送ユニットは、鋼板の搬送方向における複数の駆動ローラよりも上流側と下流側との少なくとも一方に、移動している鋼板と周面が接触することにより周方向に回転し、回転軸を互いに平行にした複数の従動ローラを有することが好ましい。
搬送方向における鋼板の長さをLsとするときに、搬送路のうち、複数の従動ローラが並ぶ非駆動区間の搬送方向における長さは、少なくとも1/2×Lsであることが好ましい。
搬送方向における鋼板の長さをLsとするときに、搬送路のうち、複数の駆動ローラが並んだ駆動区間の搬送方向における長さは、大きくても1.5×Lsであることが好ましい。
貯留部は、発錆液から固体の異物を分離して除去するフィルタを有することが好ましく、内部の温度を調節する温調部を有することが好ましい。
貯留部は、受取部材と、貯留容器とを有することが好ましく、受取部材は、複数の駆動ローラの下方に配され、搬送方向に延びており、搬送方向において傾斜しており、発錆液を受け取る。貯留容器は、受取部の下方に、受取部材に非溶接で設けられる。
本考案によれば、作業場所が狭く抑えられ、効率よく発錆液を塗布することができ、鋼板に確実に発錆させる。
図1において、鋼板表面処理装置(以下、単に「処理装置」と称する)11は本考案の一実施形態である。処理装置11は、鋼板12の表面に錆を発生(以下、発錆と称する)させる処理を行うためのものであり、発錆させる処理液(以下、発錆液と称する)13(図2参照)を鋼板12に塗布する。発錆は、鋼板12と、他の鋼板または他の部材とを、ボルトまたはナットなどで固定(接合)する場合の強度(接合強度)を高めたり、あるいは、接合強度の経時的な低下を防止するために行う。発錆液13は、鋼板12の表面に錆を発生させるためのものであり、酸性の水溶液である。発錆液13としての酸性の水溶液は、市販されているものでよく、市販品としては、例えば、(株)イチネンケミカルズ製の接合面処理剤ヒットロック(登録商標)B、(株)ケミカル山本製のμロックA、スターカット工業(株)製のサビ出し剤N等がある。本例では、(株)イチネンケミカルズ製の接合面処理剤ヒットロックB、を用いている。処理装置11は、搬送ユニット16と、噴出ユニット17と、貯留容器18と、送液部21とを備える。
搬送ユニット16は、鋼板12を搬送するためのものであり、回転軸23aを互いに平行にして並んだ複数の駆動ローラ23を有する。搬送ユニット16は、駆動ローラ23が同じ向きの周方向に回転することにより鋼板12を搬送する。なお、鋼板12は、本例では、作業者により搬送ユニット16に載せられて、供給される。
噴出ユニット17は、発錆液13(図2参照)を噴出して鋼板12に塗布するためのものであり、複数の駆動ローラ23によって形成された搬送路の上方に設けられている。搬送ユニット16により鋼板12は搬送され、噴出ユニット17の下方を通過することにより、発錆液13が塗布される。塗布された鋼板12は、鋼板12を搬送ユニット16に載せた前述の作業者または他の作業者により搬送ユニット16から取り出している。以上のように鋼板12は搬送されながら発錆液13を塗布されるから、効率がよい。
貯留容器18は、複数の駆動ローラ23の下方に配され、鋼板12上に保持されずに駆動ローラ23の下に落ちてきた余剰の発錆液13を、貯留する。送液部21は貯留容器18と噴出ユニット17の噴出ノズル25(図2参照)とのそれぞれに接続しており、貯留容器18から噴出ユニット17へ発錆液13を送る。送液部21はポンプであり、本例では市販のマグネットポンプ((株)イワキ製、MD−15R−N)を用いているが、発錆液13を送ることができるものであればよい。なお、本例では、送液部21によって送る発錆液13の流量は例えば16L/min(リットル/分)に設定しているが、流量は特に限定されない。
処理装置11にはコントローラ27が設けられており、駆動ローラ23、噴出ユニット17、送液部21などの各部はコントローラ27により統括的に制御される。例えば作業者によりコントローラ27において駆動ローラ23の回転速度と、噴出ユニット17における発錆液13の噴出圧、送液部21における流量等が設定された場合に、コントローラ27はその設定に応じて各部を制御する。
送液部21は、例えば供給ユニット30を介して噴出ユニット17に接続することが好ましく、本例でもそのようにしている。供給ユニット30は、発錆液13とエアとのそれぞれの流路の形成と流量の調整とを行うためのものであり、マニホールド31〜33と管35a,35b,35c,・・・(図5参照)等で構成されている。なお、後述の通り本例では噴出ノズル25を3つ設けており、マニホールド31,32のそれぞれは、塗布を行う場合、すなわち、処理装置11の使用場面においては、3つの噴出ノズル25のそれぞれと接続する。マニホールド31〜33の詳細については、別の図面を用いて後述する。
供給ユニット30は、駆動ローラ23の回転軸23aが延びた方向、すなわち軸方向においてコントローラ27が配された一端側とは反対側の他端側に配されている。これにより、作業者が一端側での移動がしやすい。そのため、鋼板12の搬送ユニット16への供給と搬送ユニット16からの取り出しとが一人の作業者でも確実に行われ、コントローラ27に対する操作も迅速に行われる。この例では、鋼板12の搬送ユニット16への供給と搬送ユニット16からの取り出しとが、男性よりも非力な女性の作業者でも確実に行うことができることが確認されている。
軸方向における他端側、すなわち、供給ユニット30が配されている側と同じ側には、駆動ローラ23を駆動回転するためのスプロケット37(図2参照)と、スプロケット37に掛け渡されるチェーン38(図2参照)と、モータ39(図2参照)とが位置している。スプロケット37とチェーン38とはカバー42で覆われており、作業者の安全性を確保している。また、スプロケット37、チェーン38,カバー42、及びモータ39は、コントローラ27とは反対側に位置しているから、作業者はコントローラ27が位置している側での移動や作業がよりし易い。この処理装置11は、搬送ユニット16と、噴出ユニット17と、貯留容器18と、送液部21とを備え、コンパクトな構成となっているから、設置されて用いられる作業場所が狭く抑えられている。
搬送ユニット16において搬送路を形成している複数のローラは、いずれもスプロケット37が設けられた駆動ローラとして市販されているものである。図2に示すようにチェーン38を掛け渡されたローラは駆動ローラ23として機能し、チェーン38が掛け渡されていないローラは従動ローラ43として機能するようになっている。従動ローラ43は、移動する鋼板12が周面に接触することにより、鋼板12の移動に伴って従動回転する非駆動ローラである。このように、チェーン38の長さを変えることにより、駆動ローラ23として機能するローラ群の、搬送方向における範囲、すなわち搬送路の延びた方向における範囲が変更される。この例のチェーン38は、複数のチェーン部材(図示無し)を連結したものであり、連結させるチェーン部材の個数を変えることによりチェーン38の長さを変更することができる。ただし、長さが異なるチェーン38を準備して用いてもよい。
駆動ローラ23を回転させるためのモータ39は、駆動ローラ23に設けたスプロケット37と接続させてもよいし、図2に示すように、駆動ローラ23に設けたスプロケット37とは別にスプロケット40を設けて、このスプロケット40に接続させてもよい。このように、チェーン38に巻き掛けられたスプロケット37またはスプロケット40をモータ39で回転させることにより、チェーン38を介して駆動ローラ23が周方向に回転する。この例では、鋼板12の搬送速度を10mm/秒以上65mm/秒以下の範囲内で設定できるようにしてあり、この範囲内で適宜設定を変えることができる。なお、駆動ローラ23,従動ローラ43,スプロケット37,40,チェーン38等、発錆液13が接触する可能性がある部材は、錆の発生や腐食等の変質をできるだけ防止できるように、本例ではステンレス鋼(SUS304等)で形成されたものを用いている。
複数の駆動ローラ23は、互いの間に隙間を形成して鋼板12の搬送方向に並んで配されている。従動ローラ43は、駆動ローラ23と同様に、回転軸43aを互いに平行にし、かつ、互いの間に隙間を形成して搬送方向に並んで配されている。駆動ローラ23と従動ローラ43との間にも隙間が形成されており、これらの回転軸も互いに平行である。駆動ローラ23と従動ローラ43との間にも隙間が形成されている。複数の駆動ローラ23と複数の従動ローラ43とは水平に並んでおり、これにより搬送路は水平に形成されている。
複数の従動ローラ43は、複数の駆動ローラ23よりも、搬送方向における上流側と下流側との少なくとも一方に設けられていることが好ましく、図2に示すように、上流側と下流側との両方に設けられていることがより好ましい。なお、複数の駆動ローラ23が並ぶ駆動区間と、複数の従動ローラが並ぶ非駆動区間との詳細については、別の図面を用いて後述する。
複数の駆動ローラ23と複数の従動ローラ43との各間に形成された隙間は、鋼板12上の保持されなかった余剰の発錆液13を駆動ローラ23及び従動ローラ43の下に案内するためのものである。余剰の発錆液13は、駆動ローラ23及び従動ローラ43の下方に配された受取部材としての受取トレイ46を介して貯留容器18へ送られ、貯留される。
貯留容器18には、内部温度を調整する温調機47が設けられており、貯留容器18と受取トレイ46と温調機47とは、貯留部48を構成している。受取トレイ46は、カバー42、及び、軸方向における前述の一端側(コントローラ27が配されている側)で駆動ローラ23及び従動ローラ43を支持する板状の支持部材49(図1参照)とに取り付けられている。温調機47は、貯留されている発錆液13の温度を、貯留容器18を介して調整する。処理装置11が設置されている場所の気温が低い場合(例えば冬季など)には、発錆液13を貯留容器18の内部で凍結しない温度にすることができる。また、気温と塗布される発錆液13の温度とは鋼板12の発錆の程度及び速度に影響を与えることがある。本例では温調機47を設けてあるから、貯留されている発錆液13を昇温し、温度を高めた状態の発錆液13を噴出ノズル25に送ることにより、発錆の程度を高めたり、発錆の速度を大きくすることができる。
噴出ユニット17は、発錆液13を液滴状に噴出する3つの噴出ノズル25と、噴出した発錆液13の飛散領域を規制する飛散規制カバー51とを備える。噴出ノズル25は、発錆液13を噴出する噴出口25aを搬送路に向けた状態にして配されている。これにより、搬送されている鋼板12の表面には、先行側端縁から後行側端縁へと、噴出した発錆液13が液滴として当たる。そのため、鋼板12の先行側端縁から後行側端縁に渡って均一に発錆液13が接触するので、先行側端縁から後行側端縁までの発錆の程度が均一になる。また、発錆液13は噴出ノズル25から液滴として噴出して鋼板12の表面に当たるから、例えば容器に収容された発錆液13に鋼板12を浸漬した場合と比べて、鋼板12の表面に対する発錆液13の押圧力が大きく、そのため、確実に発錆する。なお、図2においては、図の煩雑化を避けるために、噴出ユニット17のマニホールド31〜33、管35a,35b,35c,・・・(図5参照)等の図示は略してある。
飛散規制カバー51は、発錆液13が飛散する飛散空間を外部空間から仕切るように、搬送路の上方に配されている。飛散規制カバー51は、下部が開放した箱状に形成されており、天板51uに噴出ノズル25が挿通している。ただし、飛散規制カバー51は噴出した発錆液13の飛散空間を一定の領域に規制するためのものであるから、噴出口25aが内部に収容されていれば噴出ノズル25の飛散規制カバー51との位置関係は特に限定されず、天板51uに挿通されていなくてもよい。例えば噴出ノズル25の全体が飛散規制カバー51の内部に収められてもよい。
噴出ユニット17は、自重で落下する速度よりも速い速度で発錆液13の液滴が鋼板12に達するように、発錆液13を噴出することが好ましく、本例でもそのようにしている。これにより、鋼板12の表面に対する発錆液13の押圧力が大きく確保されるから、鋼板12の表面の微細な凹凸の凹部に対してより確実に発錆液13が案内されたり、発錆液13が鋼板12の表面の異物を除去して表面により確実に接触する。その結果、鋼板12の表面がより確実に発錆する。
発錆液13の液滴の速度は、噴出ノズル25に供給する発錆液13の流量(液流量)と、エアの流量(エア流量)と、液流量とエア流量との比率と、搬送される鋼板12からの噴出口25aの高さなどのうち、少なくともいずれかひとつを調節し、これらのバランスをとるとよい。例えば、液流量に対してエア流量を大きくするほど、噴出口25aから出るときの液滴の速度は大きくなるが、形成される液滴が小さくなる傾向があるので、飛散中に速度が急激に低下して自重で落下するようになる場合がある。このような場合には、エア流量をより小さくすること、液流量をより大きくすること、噴出口25aの高さをより低くすることとの少なくともいずれかひとつの手法を採るとよい。
噴出口25aの向きと搬送路とのなす角が垂直となるように噴出ノズル25を配することが好ましく、本例でもそのようにしている。先端に噴出口25aが形成されている、直線状に延びた噴出ノズル25は、搬送路に対して垂直な姿勢で設けられており、これにより噴出口25aが搬送路に対して垂直な向きに向くようになっている。噴出口25aがこのような向きとなるように噴出ノズル25の姿勢を設定することで、発錆液13の液滴は鋼板12に対する押圧力が大きく確保された状態で、鋼板12に当たる。
噴出ユニット17の噴出ノズル25は、搬送方向において、複数の駆動ローラが並ぶ駆動区間の中央に位置していることが好ましく、本例でもそのようにしている。噴出ノズル25が固定される場合には、噴出ノズル25の搬送方向における位置を基準とし、駆動区間Sdの搬送方向における位置を設定してチェーン38を巻きかけるローラの範囲を決めるとよい。
噴出ユニットは2つの噴出ノズルを有しており、すなわち、2つのみでもよいし、2つより多くてもよい。本例では前述の通り3つとしており、これら3つの噴出ノズル25は、図3に示すように、軸方向に並べて配してある。軸方向に並ぶとは、軸方向の成分をもって並んでいればよく、軸方向に沿っていてもよいし、搬送方向の成分をもって搬送方向に互いにずれていても構わない。これにより、搬送路において搬送方向に直交する幅方向で、サイズが互いに異なる鋼板12に対応できるようになっている。
搬送方向における駆動区間Sdの上流側に設けられた第1非駆動区間Sn1は、作業者の作業性を向上させるためのものである。作業者は、第1非駆動区間Sn1に鋼板12を載置し、載置した鋼板12を搬送方向における下流側へ押圧することにより、鋼板12は、従動ローラ43によって下流側へスライド移動し、駆動区間Sdに導入されて搬送される。第1非駆動区間Sn1を設けてあるから、鋼板12は載置されてすぐに搬送されることがなく、作業者は鋼板12の移動に伴う移動を強いられることがない。これにより、作業者は鋼板12を載置したり鋼板12の姿勢を整える等の作業を慌てることなく落ち着いて行うことができ、さらに、安全性もより確実に確保される。
搬送方向における駆動区間Sd下流側に設けられた第2非駆動区間Sn2も第1非駆動区間Sn1と同様に、作業者の作業性を向上させるためのものである。作業者は、駆動区間Sdから送られてきて第2非駆動区間Sn2に導入されてきた鋼板12を、第2非駆動区間Sn2内で取り上げて、例えば搬送ユニットの近くに配した台(図示無し)等の上に載置する。第2非駆動区間Sn2を設けてあるから、鋼板12は第2非駆動区間Sn2で停止し、作業者は鋼板12の移動に伴う移動を強いられることがない。これにより、作業者は、酸性の発錆液13で濡れている鋼板12を取り上げる等の取り出し作業を慌てることなく落ち着いて行うことができ、さらに、安全性もより確実に確保される。なお、この例では、搬送ユニットの近くに配した台として、下面にキャスタ(タイヤ)が複数設けられたいわゆる台車を用いている。そして、先行の鋼板12を台に載置し、その鋼板12の周縁部の複数箇所に例えば断面矩形の棒状部材を寝せた状態で配し、その上に、後行の別の鋼板12を載置している。このように、本例では、先行の鋼板12と後行の鋼板12を棒状部材によって隙間を形成した状態で積み上げていき、台車で発錆を待つ発錆待機場所へと移動し、静置する。発錆待機場所では発錆液13を乾燥させるとともに鋼板12に目的とする程度の錆が確認されるまで待つ。このように、処理装置11に鋼板12を供する作業から発錆待機場所への移動までが、ひとりの作業者によって容易に行われる。また、塗布の処理はコンパクトな処理装置11で行われ、発錆の待機は鋼板12と鋼板12とを隙間を設けて積み上げればよいから、発錆までの一連の処理に要する場所の面積も小さく抑えられる。
搬送方向における鋼板12の長さをLsとし、第1非駆動区間Sn1及び第2非駆動区間Sn2の各長さをLnとするときに、長さLnは少なくとも1/2×Lsであることが好ましい。このように長さLnが1/2×Ls以上である第1非駆動区間Sn1にすることにより、第1非駆動区間Sn1に載置された鋼板12は第1非駆動区間Sn1の上流端の従動ローラ43から落下することなく、より確実に安定して載置された状態に維持されるとともに、載置直後に駆動区間Sdの駆動ローラ23によって搬送されることも防止される。また、長さLnが1/2×Ls以上である第2非駆動区間Sn2にすることにより、駆動区間Sdから第2非駆動区間Sn2に導入されてきた鋼板12は、第2非駆動区間Sn2にとどまり、第2非駆動区間Sn2の下流端の従動ローラ43から落下することなく、より確実に安定して載置された状態に維持される。
搬送方向における駆動区間Sdの長さLdは、大きくても1.5×Lsであることが好ましい。このように長さLdが1.5×Ls以下である駆動区間Sdにすることにより、鋼板12はより確実に搬送されるとともに、より確実に、設定された搬送速度で搬送される。したがって、鋼板12の先行側端縁から後行側端縁までの表面に対して、発錆液13の液滴がより均一な量で供給されるとともにより均一な押圧力で当たり、発錆の程度が均一になる。
駆動ローラ23及び従動ローラ43の径Rrは、本例では50.8mmとしてあり、複数の駆動ローラ23と複数の従動ローラ43との各ローラのピッチPは、本例では75mmとしてある。しかし、径RrとピッチPとは、重い鋼板12の移動及び搬送が可能であり、かつ、複数の駆動ローラ23及び複数の従動ローラ43の各間に発錆液13を案内する隙間が形成されていれば、本例に限定されない。
複数の駆動ローラ23及び複数の従動ローラ43の各間の隙間は、搬送する鋼板12の厚みに応じて設定するとよい。具体的には、鋼板12の厚みをT12とするときに、隙間はT12×1/3以上T12×5以下の範囲内が好ましい。隙間をT12×1/3以上とすることにより、鋼板12が安定して載置されたり搬送されるとともに、発錆液13が駆動ローラ23及び従動ローラ43の下方へと、より確実に滞留することなく案内される。また、隙間をT12×5以下とすることにより、例えば作業者が鋼板12を傾いた姿勢で載せた場合でも鋼板12の隙間からの落下が防止される。隙間は、T12×(1/3)以上T12×3以下の範囲内であることがより好ましく、T12×(1/3)以上T12×(3/2)以下の範囲内であることがさらに好ましい。
駆動ローラ23及び従動ローラ43の周面の回転軸方向における長さ、すなわちローラ幅Wrは、本例では620mmとしている。しかし、ローラ幅Wrは、鋼板12を搬送ユニット16に載置した場合の回転軸方向における長さに応じて適宜設定すればよい。
受取トレイ46は、搬送方向に延びており、回転軸方向における長さL46はローラ幅Wrよりも大きくしてある。これにより、受取トレイ46は駆動区間Sdと第2非駆動区間Sn2の直下をカバーする大きさとなっており、発錆液13を確実に受ける。
図4において、受取トレイ46は、搬送ユニット16の複数の駆動ローラ23及び複数の従動ローラ43で構成されるローラ部Rの下方に配されている。受取トレイ46は、上方が開放し、底板46aが搬送方向における下流端から上流端に向かって低くなるように傾斜した形状となっている。底板46aの周縁には、起立した姿勢で、発錆液13をせき止める堰板46bが設けられている。搬送方向における底板46aの上流端には開口46cが形成されており、この開口46cの下に、貯留容器18が配されている。これにより、受取トレイ46に受けられた発錆液13は開口46cから落下して貯留容器18に入る。
受取トレイ46と貯留容器18との少なくともいずれか一方には、回収された発錆液13に異物が含まれていた場合の異物を分離して除去するためのフィルタ56が設けられることが好ましい。フィルタ56は、図4に示すように貯留容器18の上部の開口18aに設けてもよいし、開口18aに加えてまたは代わりに開口46cに設けてもよい。フィルタ56としては、発錆液13によって溶けたり、変質しないものとし、本例ではステンレス鋼(SUS304)製の多孔質板(板の厚み方向に貫通した貫通孔が複数形成されているパンチングメタルプレート)としている。多孔質板の孔径は、特に限定されず、本例では3.0mmとしている。なお、図4においては、貯留容器18の大きさに対して多孔質板の孔径を、大きく誇張して描いてある。
受取トレイ46と受取トレイ46の下方に設けた貯留容器18とは別体とされており、互いに非溶接であることが好ましく本例でもそのようにしている。非溶接とすることで、溶接部において生じやすい錆を防止している。具体的には、受取トレイ46はステンレス鋼(SUS304)製、貯留容器18は耐薬品性のある硬質塩化ビニル製としており、これらを互いに距離をもって配してある。なお、受取トレイ46についても非溶接構造にし、底板46aと堰板46bとが非溶接の一体成型で形成されていることが好ましく、本例でもそのようにしている。貯留容器18の容量は、本例では約43Lとしているが、これに限定されない。受取トレイ46と貯留容器18とは、いずれも搬送ユニット16の駆動ローラ23の下方に配されているから、装置がコンパクトになっており、作業場所が狭く抑えられているとともに、搬送ユニット16の近傍における作業者の移動の妨げにならないから作業性が良い。
貯留容器18は、発錆液13の液面を検知する液面センサ(図示無し)が設けられている。これにより、作業者は、液面を監視し、発錆液13が貯留容器18から溢れないように対処することができる。例えば、貯留容器18を複数準備し、ひとつの貯留容器18における液面が所定のレベルに達した場合に、貯留容器18を別のひとつに交換するといった対処がなされる。また、貯留容器18に発錆液13を保管する保管用容器(図示無し)を接続し、作業者は、液面が所定のレベルに達した場合に、貯留容器18から保管用容器に発錆液13を送るといった対処であってもよい。また、貯留容器18を形成している前述の硬質塩化ビニルは透明であり、内部の発錆液13の液量が外部から目視で観察できるようになっている。
貯留容器18には、第1開口(図示無し)と第2開口(図示無し)とが形成されており、貯留容器18は、供給ユニット30(図1参照)に接続する。図5において、マニホールド31はエアを噴出ノズル25に供給するためのものであり、マニホールド32は発錆液13を噴出ノズル25に供給するためのものである。マニホールド33は、マニホールド32に送られてきた発錆液13のうち、噴出ノズル25には送らない分の発錆液13を貯留容器18に戻すためのものである。
マニホールド31は、エアを送り出すエア送出部(図示無し)と管35aを介して接続しており、3つのマニホールド開口31a〜31cは3つの噴出ノズル25と例えば可撓性の管(図示無し)により接続される。これにより、エア送出部から送られてきたエアを噴出ノズル25に供給する。
マニホールド32は、貯留容器18(図4参照)の前述の第1開口と管35bを介して接続する。マニホールド32の3つのマニホールド開口32a〜32cは、塗布を行う場合、すなわち、処理装置11を使用する場面においては3つの噴出ノズル25と例えば可撓性の管(図示無し)により連結される。これにより、貯留容器18から送られてきた発錆液13を3つの噴出ノズル25の各々に供給する。マニホールド32は、さらに、マニホールド33と管35dを介して接続している。管35dには、マニホールド32から噴出ノズル25への発錆液13の流量を調整する調整弁(図示無し)の操作レバ61が設けられている。
マニホールド33は、貯留容器18(図4参照)の前述の第2開口と管35cを介して接続する。塗布を行う場合には、操作レバ61の操作により調整弁の開度を調整することで、マニホールド32へ送られてきた発錆液13がマニホールド33へ向かう流路の開度を調整し、これにより、マニホールド32から噴出ノズル25への流量が調整される。マニホールド33に案内されてきた発錆液13は、管35cを介して貯留容器18へ戻される。
マニホールド開口32a〜32cのそれぞれに設けられた前述の可撓性の管(図示無し)は、塗布を行わない場合、すなわち処理装置11を使用しない間は、マニホールド33の3つのマニホールド開口33a〜33cに連結される。これにより、マニホールド32,管35b,35d等にある発錆液13を、マニホールド33及び管35cを介して貯留容器18に戻す。例えば、処理装置11が設置されている場所の気温が極度に低くなる冬季等においては、マニホールド31〜33や管35a〜35d等の発錆液13を貯留容器18に戻して、貯留容器18を温調機47により保温することにより、発錆液13の流路における凍結を防止することができる。
11 鋼板表面処理装置
12 鋼板
13 発錆液
16 搬送ユニット
17 噴出ユニット
18 貯留容器
21 送液部
23 駆動ローラ
23a 回転軸
25 噴出ノズル
43 従動ローラ
46 受取トレイ
47 温調機
48 貯留部
56 フィルタ
Sd 駆動区間
Sn 非駆動区間
12 鋼板
13 発錆液
16 搬送ユニット
17 噴出ユニット
18 貯留容器
21 送液部
23 駆動ローラ
23a 回転軸
25 噴出ノズル
43 従動ローラ
46 受取トレイ
47 温調機
48 貯留部
56 フィルタ
Sd 駆動区間
Sn 非駆動区間
Claims (10)
- 回転軸を互いに平行にして互いの間に隙間を形成した複数の駆動ローラを有し、前記複数の駆動ローラが周方向に回転することにより、前記駆動ローラ上の鋼板を搬送する搬送ユニットと、
前記鋼板の搬送路の上方に、前記駆動ローラの前記回転軸が延びた方向に並べられ、前記鋼板の表面に発錆させる酸性の発錆液を噴出する噴出口を前記搬送路に向けた状態にして配された2つの噴出ノズルを有する噴出ユニットと、
前記複数の駆動ローラの下方に配され、前記発錆液が貯留される貯留部と、
前記貯留部と前記噴出ノズルとに接続し、前記貯留部から前記噴出ノズルへ前記発錆液を送る送液部と、
を備える鋼板表面処理装置。 - 前記噴出ユニットは、自重で落下する速度よりも速い速度で前記発錆液の液滴が前記鋼板に達するように前記発錆液を前記噴出ノズルから噴出する請求項1に記載の鋼板表面処理装置。
- 前記噴出ノズルは、前記搬送路に対して垂直な姿勢で設けられている請求項1または2のいずれか1項に記載の鋼板表面処理装置。
- 前記噴出ユニットは、前記鋼板の搬送方向において前記複数の駆動ローラが並ぶ駆動区間の中央に位置している請求項1ないし3のいずれか1項に記載の鋼板表面処理装置。
- 前記搬送ユニットは、
前記鋼板の搬送方向における前記複数の駆動ローラよりも上流側と下流側との少なくとも一方に、移動している前記鋼板と周面が接触することにより周方向に回転し、回転軸を互いに平行にした複数の従動ローラを有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の鋼板表面処理装置。 - 前記搬送方向における前記鋼板の長さをLsとするときに、
前記搬送路のうち、前記複数の従動ローラが並ぶ非駆動区間の前記搬送方向における長さは、少なくとも1/2×Lsである請求項5に記載の鋼板表面処理装置。 - 前記搬送方向における前記鋼板の長さをLsとするときに、
前記搬送路のうち、前記複数の駆動ローラが並んだ駆動区間の前記搬送方向における長さは、大きくても1.5×Lsである請求項5または6に記載の鋼板表面処理装置。 - 前記貯留部は、発錆液から固体の異物を分離して除去するフィルタを有する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の鋼板表面処理装置。
- 前記貯留部は、内部の温度を調節する温調部を有する請求項1ないし8のいずれか1項に記載の鋼板表面処理装置。
- 前記貯留部は、
前記複数の駆動ローラの下方に配され、前記搬送方向に延びており、前記搬送方向において傾斜した、前記発錆液を受け取る受取部材と、
前記受取部材の下方に、前記受取部材に非溶接で設けられた貯留容器と
を有する請求項1ないし9のいずれか1項に記載の鋼板表面処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020001625U JP3227181U (ja) | 2020-05-01 | 2020-05-01 | 鋼板表面処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020001625U JP3227181U (ja) | 2020-05-01 | 2020-05-01 | 鋼板表面処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3227181U true JP3227181U (ja) | 2020-08-06 |
Family
ID=71846595
Family Applications (1)
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JP2020001625U Active JP3227181U (ja) | 2020-05-01 | 2020-05-01 | 鋼板表面処理装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3227181U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113522619A (zh) * | 2021-09-17 | 2021-10-22 | 南通宝凌酒店成套设备有限公司 | 厨房设备生产用双面喷涂装置 |
-
2020
- 2020-05-01 JP JP2020001625U patent/JP3227181U/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113522619A (zh) * | 2021-09-17 | 2021-10-22 | 南通宝凌酒店成套设备有限公司 | 厨房设备生产用双面喷涂装置 |
CN113522619B (zh) * | 2021-09-17 | 2021-11-26 | 南通宝凌酒店成套设备有限公司 | 厨房设备生产用双面喷涂装置 |
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