JP3227101U - 成型薬液揮散芯材およびこの芯材を使用した薬液揮散容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸液性や揮散性に優れ、芳香剤や消臭剤などの薬剤溶液の揮散による目詰まりの発生がなく、かつ、香りや効果に影響を与える可能性がありマイクロプラスチックの発生原因となる化学合成樹脂の素材や接着材料を使用せずに厚板や曲板、立体などの形状に成型した薬剤揮散芯材および当該揮散芯材を使用した薬剤揮散容器を提供する。【解決手段】原料の繊維成分を水に分散した後、所定の成型金網で漉き上げ加熱乾燥させることにより成型品が得られるパルプモールド製造法による天然繊維100%で所定の形状に成型された薬剤揮散芯材1とし、また、当該揮散芯材を吸い上げ芯の上部に配置することで、芳香剤や消臭剤などの薬剤溶液を揮散させる。【選択図】図1

Description

本発明は、芳香剤や消臭剤などの薬液を長期間に渡り揮散させるために薬液を吸い上げたのちの揮散する役割を担う薬液揮散芯材および当該薬液揮散芯材を使用した薬液揮散容器に関するものである。
薬液揮散芯材は、吸液芯から薬液を吸い上げ揮散するための十分な吸液性や揮散性を必要としており、一般的に、薬液揮散芯材には、綿、麻、羊毛、パルプなどの天然繊維やポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊維、アクリル繊維などの化学繊維、あるいはこれらの繊維を複数使用して、サーマルボンド法やニードルパンチ法などで成形した繊維積層体が使用されており、繊維同士を熱融着性物質にて接着や固着して繊維積層体を成形するサーマルボンド法などでは、ポリエチレン、ポリプロピレン、酢酸ビニル共重合体、ポリアミドなどを原料とした繊維状、粉末状などの熱融着性物質を使用する技術が開示されている(例えば、特許文献1、2)。
しかしながら、これらの化学繊維や繊維同士を固着するために使用された熱融着性物質は、マイクロチップ発生の原因物質となる。
一方、芳香剤や消臭剤などの薬液揮散芯材の形状に関しては、天然繊維や濾紙などをシート状や平板円盤状、円柱状などの形状で使用する技術が開示されている(例えば、特許文献3、4、5)。この場合、薬液揮散量は揮散芯材の面積によって決定されるため、揮散芯材をカバーするための保護部分も揮散芯材に対応した形状や容積が必要になり、薬液揮散容器のデザイン面からの揮散芯材をカバーする保護部分の形状の変更や容積を縮小することは困難であり、揮散芯材の立体化や容積の縮小のために濾紙を折り曲げて成形揮散芯材とした場合は、薬剤による湿潤状態での保形が困難となる。
また、成形性と保形性を付与するために、揮散芯材の原反となる繊維積層体に繊維状や粉末状、粒状、液状などの熱融着性物質を使用して、折り曲げや凹凸状に熱加工した場合、角になった部分や熱が掛かり硬化した部分は嵩密度が著しく高くなり、薬剤詰りを起こし薬液揮散量の減少という問題を発生させる可能性がある。
特開平08−107928号公報 特開2005−000329号公報 特開2005−177174号公報 特開2005−261772号公報 実用新案登録 第3153493号公報
解決しようとする問題点は、マイクロプラスチックの原因となる液体揮散性や揮散芯材の形状を保持するための化学繊維や熱融着性物質を使用せずに、薬液による湿潤状態においても形状を保持できる、環境に優しく成形された薬液揮散芯材と当該芯材をもちいた薬液揮散容器を提供することを目的としている。
上記の課題を解決すべく鋭意検討を行い、パルプモールド製造法を利用して、原料に天然繊維である木材パルプ、あるいは、木材パルプにその他の天然繊維を混合しようすることで、化学繊維を排除し、かつ、木材パルプによる水素結合と繊維の交絡を利用することができるため熱融着性物質を使用せずに繊維同士や繊維層間を結合することが可能であること見出し、本考案の成形薬液揮散芯材と当該芯材をもちいた薬液揮散容器を完成するに至った。
天然繊維成分としては、木材パルプであるNBKP(針葉樹の晒クラフトパルプ)やLBKP(広葉樹の晒クラフトパルプ)、再生パルプなどが使用できるが、低い嵩密度を得るためにNBKPが好ましい。また、その他の天然繊維であるワラ、バガス、ケナフなどを原料とした特殊パルプやコットン、毛糸などあるいはこれらの繊維の中から複数の繊維を選択して、木材パルプと混合して使用することも可能である。
以上の説明から明らかなように、本考案においては、マイクロプラスチックの発生原因となる化学繊維や熱融着物質を使用せずに天然繊維成分のみで構成されているため環境に優しく、かつ、パルプモールド製造法のため厚板や曲板、円錐台、角錐台など各種の形状の成型品を得ることができ、薬液による湿潤状態においても成型された形状を維持することができる成型薬液揮散芯材となり、当該成型薬液揮散芯材を吸液芯の上部に配置することにより薬液揮散容器のデザインの選択性を拡げることができる。
本考案の成型薬液揮散芯材の模式図である。 本考案の成型薬液揮散芯材の形状の模式的断面図である。 本考案の成型薬液揮散芯材の構成シートの断面図である。
以下、本考案の実施の形態を図1、図2、図3に基づいて説明する。
本考案の成型薬液揮散芯材1は、パルプモールド製造法により規定量の天然繊維2を室温の水に分散させた後、図1に示すような所定の成型薬液揮散芯材1の形状とした金網で漉き上げ、乾燥機で乾燥する事によって図1に示す成型薬液揮散芯材1を得る。図2は、図1のA−A′の断面の一部を模式的に示した図であり、図3は、図2のB−B′の断面を模式的に示した図である。
次に、本考案を一実施例に基づいて説明する。
4,000リットルの常温の水に針葉樹木材パルプであるNBKP(濾水度;フリーネス=625cc)を120kg投入し、十分に撹拌し分散した後、一辺が8cmの正方形の成型金網をセットしたパルプモールド製造設備を使用して、吸引圧0.04〜0.06Mpaで漉き上げ、160〜200℃の熱風乾燥機で20分乾燥して目付1660g/m嵩密度0.22の天然繊維100%で所定の形状に成型された薬液揮散芯材を得た。
前述のようにして得られた成型薬液揮散芯1を、以下の方法で評価した。
成型薬液揮散芯1を既存の薬液揮散芯と同じサイズ切り、既存薬液揮散容器(エステー社;トイレ用)の既存の揮散芯の代わりに吸上芯の上に設置した実施例と既存薬液揮散容器を同時に室内の同じ場所に置き薬液の揮散状態の測定と詰りの観察を行った。なお、既存薬液揮散容器にはパルプを熱融着物質で成形した乾式不織布系の薬液揮散芯が使用してある。
薬液の揮散速度は、容器全体の重量を毎日計測し、10日目毎の重量減少を代表値としてまた、一日当たりの揮散量を平均値として表1に掲載した。
詰り状況に関しては、揮散速度の低下と目視による揮散芯の色の変化で判断し、その結果を○/×で表1に示した。○は詰りなし、×は詰りありを表す。
Figure 0003227101
表1の評価結果より、成型薬液揮散芯1を使用した薬液揮散容器は、既存の薬液揮散容器と比較して、揮散速度の平均の60日間の差が6%、50〜60日経過時においてほぼ同量、かつ、詰り状況に関しても問題が無い状態であり、揮散性能としての遜色がなく、実用上も問題のないことが判断できる。
本考案は、天然繊維100%の繊維集合体であるため、環境負荷原因の一つであるマイクロプラスチックの発生がなく環境に優しいだけでなく、成型品であるため薬液揮散容器にデザイン性に幅を持たせることができ、芳香や消臭などの目的で薬液を揮散する用途に幅広く展開が図れる。
1 成型薬液揮散芯
2 天然繊維

Claims (3)

  1. 繊維の集積体よって形成される繊維成形体状の薬液揮散芯材において、繊維成形体の構成比率が天然繊維100%で、パルプモールド製造法により成型された薬液揮散芯材。
  2. 繊維成形体の構成比率がNBKP100%である請求項1記載の成型された薬液揮散芯材。
  3. 請求項1記載の成型された薬液揮散芯材を薬液吸液芯上に配置した薬液揮散容器。
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