JP3226938B2 - ガス処理装置 - Google Patents

ガス処理装置

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JP3226938B2
JP3226938B2 JP13243991A JP13243991A JP3226938B2 JP 3226938 B2 JP3226938 B2 JP 3226938B2 JP 13243991 A JP13243991 A JP 13243991A JP 13243991 A JP13243991 A JP 13243991A JP 3226938 B2 JP3226938 B2 JP 3226938B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プラスチック成形加
工分野等において発生するガス、例えば合成樹脂成形材
料の乾燥工程において発生する有機物等の不要なガスを
処理する装置に関する。
【0002】
【発明の背景】近年、高機能化している合成樹脂には、
難燃剤、可塑剤、安定剤等の種々の添加剤等が添加され
ており、合成樹脂成形材料の乾燥工程などの成形加工中
にその添加剤等がガス化し、除湿乾燥機等の吸着剤に吸
着され、除湿乾燥機能を低下させたり、除湿乾燥機等の
トラブルの原因となる現象が増加しつつある。また、前
記添加剤等が乾燥工程等の成形加工時に系外に排出され
て環境汚染の原因となったりする。
【0003】
【従来の技術】そこで、上記課題を解決するものとし
て、本願出願人は合成樹脂成形材料の乾燥工程で発生す
るガスを処理する装置として、実開平2−68109号
公報に示されたものを提案した。このものは、排気ガス
入口と接続したサイクロンホッパーと、サイクロンホッ
パーの下流側に接続された1つ以上の吸着手段と、吸着
手段の上流側に接続された1つ以上の冷却手段を備え、
吸着手段のフィルターは層状にランダムに積み重ねたデ
プス型のものを構成してなるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来例
のものによれば、吸着手段のフィルターはデプス型のも
のを使用して、気体の流れ方向にフィルターを置いて有
機物等の不要なガスを含むガスを吸着するため、吸着手
段の圧力損失がいまだ大きいという問題点があった。こ
の発明は、上記問題点に着目して、吸着手段としては、
ハニカム構造体からなる吸着材を用いて、圧力損失を小
さくし、さらに処理すべきガスの通過する断面積(開口
率)を大きくし、上記問題点を解決しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】合成樹脂成形材料の成形
加工中に成形材料より発生するガスとしての揮発分は、
大きく分けて、固体(粉末)として分離するもの、ガス
化しある温度に冷却された場合にろう状に固化するもの
又はオイル状になるもの、ガス状態のままであるもの、
複合化されているもの等、樹脂により多種多様である。
【0006】この発明は、多種多様にわたるガス化成分
を効率よく処理するために案出したもので、その解決手
段は次の構成からなっている。狭い通路を多数積層状に
形成してなる吸着手段を有し、この吸着手段の各単位通
路に有機物等の不要なガスを含んだガスを通過させて、
そのガスを各単位通路の内壁面に有機物等の不要なガス
を付着ないし液化させ有機物等の不要なガスを吸着する
ガス処理装置であって、前記吸着手段は、1つのハニカ
ム構造体からなる吸着材と、前記ハニカム構造体の上下
両部に設けた上カバーと下カバーとからなり、上下両カ
バーに設けた仕切板によりハニカム構造体を複数ゾーン
に仕切るとともに、ガスは該ハニカム構造体の各単位通
路の所定領域を交互に方向を変えて貫流させるようにし
てあり、上下両カバーのうち少なくとも上カバーには高
吸油性素材からなる吸着剤を設けたことを特徴とする。
なお、本発明で、吸着手段に狭い通路を多数積層状に形
成する場合の積層状とは、図11の如き水平状に形成し
たものや、図10の如き垂直状に形成したもの等を含む
広義に解する。吸着手段は、ハニカム構造体からなるガ
ス吸着材、吸油性素材からなるガス吸着材、前者のガス
吸着材とその上流側及び下流側の一方又は両方に接続し
た後者のガス吸着材とを備えたものなど適宜採用できる
が、しかし前述の条件を具備する必要がある。
【0007】ハニカム構造体のベース素材は、ダンボー
ル紙、紙、金属またはセラミックスなどで形成する。そ
の他の素材で形成できるのは勿論である。ハニカム構造
体のベース素材がダンボール紙または紙の場合には、そ
のダンボール紙または紙にポリりん酸や硫化アンモニ
ア、硼素、カルシュウム等の任意成分からなる難燃処理
材で不燃処理を施した方がよい。これにより、ハニカム
構造体が燃え難くなるとともに、ベース素材として安価
となる利点がある。
【0008】ハニカム構造体は、活性炭でできている吸
着材を用いてもよいし、公知の吸着材その他の吸着材を
用いてもよい。また、ハニカム構造体は後述するような
直交流型に形成してもよい。ハニカム構造体は使い捨て
できるようにしてもよいし、交換可能にしてもよい。
【0009】吸着手段は、吸油性素材からなる吸着材を
用いている方が好ましい。吸油性素材としては、油を非
常に良く吸収する。例えば高吸油性樹脂などを用いると
よい。吸着手段は、ハニカム構造体からなる吸着材と、
吸油性素材からなる吸着材とで形成できる。この場合、
ハニカム構造体のベース素材がダンボール紙または紙の
場合には、そのベース素材の紙に、エマルジョンまたは
スラリー状態に分散させた高吸油性樹脂などの高吸油性
素材を塗布その他の任意方法により付着する。上記塗布
方法のほかには、例えば、シート状の紙を丸めてハニカ
ム状に形成する際に、該シート状の紙の内側にシート状
とした高吸油性素材を重ねて所要のハニカム状に形成す
る方法もできるし、又はシート状の紙にシート状の高吸
油性素材を貼り付ける方法もでき、適宜方法を採用する
とよい。
【0010】このような高吸油性樹脂などの高吸油性素
材によれば、処理ガスやダスト中の油を優先的に吸って
油の吸着量が従来品に比べて格段に向上できる。吸油性
素材からなるガス吸着材は、使い捨て可能または交換可
能とすることができる。
【0011】前述したように、吸着手段を、1つのハニ
カム構造体からなる吸着材と、前記ハニカム構造体の上
下両部に設けた上カバーと下カバーとで構成し、上下両
カバーに設けた仕切板によりハニカム構造体を複数ゾー
ンに仕切るとともに、ガスがハニカム構造体の各単位通
路の所定領域を交互に方向を変えて貫流させるように
し、上下両カバーのうち少なくとも上カバーには高吸油
性素材からなる吸着材を設けた場合には、上カバーと下
カバーの一方または両方を冷却するとよい。また、上カ
バーと下カバーの一方には高圧エアーノズルを設け、こ
の高圧エアーノズルよりの高圧エアーをハニカム構造体
のガス通路に供給して、ハニカム構造体の目詰りを防止
することができる。
【0012】前述した構成からなるガス処理装置を、乾
燥ユニット(ドライヤー)と除湿ユニットの間に設け、
これらのガス処理装置と乾燥ユニット(ドライヤー)と
除湿ユニットとは循環管で接続して排気ガスの循環回路
を形成することもできる。また、ガス処理装置は乾燥ユ
ニット(ドライヤー)の排気口側に接続し、前記ガス処
理装置からの排気ガスを外気に放出するワンパス回路を
形成することもできる。このワンパス回路の場合におい
て、ガス処理装置に水槽を設け、この水槽でその上流側
で発生した排気ガスを冷却するとともに、排気ガス中の
水溶性物質を溶かして系外に排出できるようにすること
もできる。吸着手段の上流側にはサイクロンを設けるこ
ともできる。
【0013】
【第1実施例】この発明の第1実施例を図1ないし図9
Bに基づいて以下に説明する。この発明のガス処理装置
1は、一適用例である図5に示した合成樹脂成形材料の
乾燥装置2に使用されるものであり、この乾燥装置2は
大別して除湿ユニットAと乾燥ユニットBとガス処理ユ
ニットCとからなっている。そして、ガス処理ユニット
Cは乾燥ユニットB排気側と除湿ユニットAとの間に設
け、これらガス処理ユニットCと乾燥ユニットBと除湿
ユニットAとは循環管で接続して排気ガスの循環回路を
形成している。
【0014】すなわち、湿り空気を除湿ユニットAをな
すハニカムローターからなる除湿装置3で除湿してか
ら、ブロワ4で乾燥ユニットBをなす加熱器5に送り、
そこで加熱した空気を乾燥ユニットBをなす乾燥ホッパ
ー6に通して乾燥ホッパー6内の合成樹脂成形材料を乾
燥し、乾燥済み材料は排出口6aから排出され、粉塵や
排気ガス等は排気管7を介してガス処理ユニットCをな
すガス処理装置1に通される。このガス処理装置1で粉
塵や排気ガス等は除去されるが、該ガス処理装置1の排
気口1aから同ガス処理装置1内の排気ガスを除湿装置
3に排気管8を介して再び戻すようにして、排気ガスの
循環回路を形成している。排気管7、8、9、10は前
述した循環管を構成する。排気管8をなくしてガス処理
装置1の排気口1aから排気ガスを直接に系外に排出す
るワンパス方式とすることもできる。
【0015】ガス処理ユニットCつまりガス処理装置1
としては、この実施例では、ハニカム構造体12の吸着
材を用いた吸着手段11のほかに、乾燥ホッパー6と前
記吸着手段11との間に介設したサイクロン30とデミ
スター40とを設けている。サイクロン30は、図1と
図5に示されているように、ダストボックス31とサイ
クロン本体32とからなっている。ダストボックス31
上部を経てサイクロン本体32の接線位置には排気ガス
を導入するため前記排気管7が接続されているととも
に、ダストボックス31の上部開口縁には外向きフラン
ジ31aが形成され、この外向きフランジ31aに、漏
斗状のサイクロン本体32の上部開口縁に形成した外向
きフランジ32aを落し込み状に載置してある。従っ
て、有機物等の不要なガスを含んだ気体は、排気管7か
らサイクロン本体32の外壁に沿って旋回しながら下降
し粉塵等の粒子に遠心力を与え、その間に粉塵等は沈降
分離されダストボックス31内に分離捕集される。粉塵
等の粒子を分離したガス成分はダストボックス31内で
順次反転し、サイクロン本体32中央部を旋回上昇して
下流へ貫流されるというサイクロン作用が行なわれる。
このようにして、このサイクロン30では、排気ガス中
に含まれている粉塵と粉体状のガスを分離捕集して除去
するが、それだけでなく液化状のものも分離捕集する。
【0016】なお、この実施例では、ダストボックス3
1の外周を空間34を有した状態でジャケット33で囲
繞して、その空間34に冷却水を溜めサイクロン本体3
2を冷却することにより、ガス状態のものをドレイン化
(液化)させて除去するようにしてあるが、これなしで
もよい。25は冷却水入口、26は冷却水出口である。
【0017】サイクロン30の下流側には、図6に示す
如く外装がステンレスで構成されたデミスター40が引
き出し自在に設けられており、これを引き出すことによ
り該デミスター40が洗浄し易くしてある。図6におい
て、41は金属やプラスチック製の線条、42は把手で
ある。このデミスター40の衝突作用により、ガスのド
レイン化(液化)を促進させるとともに、液化したガス
を下流側に流さないようにしている。
【0018】デミスター14の下流側には前述した吸着
手段11が排気管9を介して接続されている。吸着手段
11は、1つのハニカム構造体12からなる吸着材と、
前記ハニカム構造体12の上下両部に設けた上カバー1
3と下カバー14とからなっている。また、上カバー1
3には、図7及び図8に示すように、通された気体が衝
突する面に、アクリル系のモノマーが主原料の高吸油性
素材樹脂等の吸油性素材50からなる吸着材を張り付け
るなどして設け、ドレイン化されたガス中の油性成分を
吸着できるようにしてある。実施例では上カバー13の
仕切板15のみに前記吸油性素材50を設けているが、
下カバー14の仕切板16の適所にも上記吸油性素材5
0からなる吸着剤を張り付けるなどして設けることもで
きる。上カバー13と下カバー14に設けた仕切板1
5、16はハニカム構造体12を複数のゾーンに仕切る
ものであって、排気管9(9aは切替用の排気管)より
導入されたガスは、ハニカム構造体12の各単位通路の
所定領域を交互に方向を変えて貫流させるようにしてあ
る。下カバー14には排気管8(8aは切替用の排気
管)が接続してある。17はハニカム構造体12を収納
するケース18の底部に張架した支持部材で、この支持
部材17でハニカム構造体12を保持するようにしてあ
る。
【0019】ハニカム構造体12は、上カバー13及び
下カバー14の仕切板15.16で4分割(図7のイ、
ロ、ハ、ニ参照)されており、常時には3つのゾーン
(図7ではイ、ロ、ハ)が使用され、1つのゾーン(同
図ではニ)は切替用の予備空間としてある。すなわち、
図7に沿って説明すると、排気管9から導入されたガス
は、上カバー13のイのゾーンよりハニカム構造体12
のイのゾーンを上から下に通り、下カバー14のロのゾ
ーンから上昇し上カバー13下面側を通って、ハニカム
構造体12のハのゾーンの上方から下降し下カバー14
に設けた排気管8から除湿ユニットAに通されるように
してあり、ガスの流れ方向は上下のカバー13、14の
仕切板15、16により屈折して180度変更するよう
にしてある。そして、前記イ、ロ、ハのゾーンが目詰り
して、その圧損値が一定値以上になったときには、後述
の差圧計が作動してハニカム構造体12の他のゾーンに
ガスを通すように切り替えることができるようにしてあ
る。すなわち、前記差圧計による一定値以上の差圧を検
出したときには、上カバー13またはハニカム構造体1
2を90度回転することにより、ガスは他の排気管9a
を流れるようになり、上カバー13のニのゾーンからハ
ニカム構造体12のハのゾーンの下部を通って下カバー
14のハのゾーンを経て、ハニカム構造体12のハのゾ
ーンを上昇し上カバーのハのゾーンに入り、ロのゾーン
の上部から下降し下カバー14に設けた排気管8aから
除湿ユニットAに通されるようにしてある。このよう
に、ハニカム構造体12に対するガスの流れるゾーンを
切り替えることにより、目詰りの多い部分を目詰りの少
ない他のゾーンに変更したり又は新品に変更したりする
ことができる。
【0020】ハニカム構造体12は9図A、Bの如くダ
ンボール紙を丸めてハニカム状の多数の単位通路19…
19を形成したもの、成いは図10の如く金属やプラス
チック製等の細いパイプ20…20を多数たばねて形成
したものでもよく、要するに前述した吸着手段11の条
件を満たす限り任意の素材や形状のものでもよい。つま
り、ハニカム構造体12は、狭い通路を多数積層状に形
成し、このハニカム構造体12の各単位通路19に有機
物等の不要なガスを含んだガスを通過させて、そのガス
を各単位通路19内の内壁面に乱流作用で衝突させるこ
とにより、該内壁面に有機物等の不要なガスを付着ない
し液化させ有機物等の不要なガスを吸着するものでなく
てはならない。。
【0021】ハニカム構造体12のベース素材は、この
実施例ではダンボール紙や紙を用いているが、例えばス
テンレスとかセラミックスなどその他の素材でもよい。
ベース素材がダンボール紙や紙の場合には、難燃処理材
で不燃処理を施すとよいし、また高吸油性素材を付着す
ることもできる。ハニカム構造体12は、ガスが通過す
る上流側の単位通路19の目が大きく(粗く)、下流側
の単位通路19の目が小さい構造のものでもよい。ハニ
カム構造体12は、図11の如く不要なガスを含んだ気
体の流れ21に対し交差する方向からエアを通すエアの
流れ22として、気体の流れ21側ではガスの乱流作用
を行わせ、エアの流れ22側では気体の流れ21の隔壁
を冷却するようにした直交流型を採用すれば、気体の流
れ21側からのガスは単位通路19内でエアの流れ22
側からのエアにより良く冷却されるため、不要なガスに
対する液化が促進される。
【0022】また、ハニカム構造体12は、使い捨てで
きるようにも構成できるし、新品と交換できるようにも
構成できる。ハニカム構造体12は再生ブロワや再生ヒ
ータにより再生することができる。・上カバー13と下
カバー14の一方または両方には、図5に示したような
ウォータジャケット33を設けて冷却する構成とする
と、この冷却によりガスの液化が促進される。上カバー
13と下カバー14の一方には、図12に示すように、
高圧エアーノズル23を取り付け、この高圧エアーノズ
ル23よりの高圧エアーをハニカム構造体12のガス通
路(単位道路19)に下向き又は上向きに平行して供給
するようにするとよい。これによりガス通路19の目詰
りが防止できる。
【0023】前述の上・下両カバー13、14の仕切板
15、16でガスの流れ方向が180度変わり、該仕切
板15、16の壁面にガスが強く接触するため、この仕
切板15、16の壁面に、ガス中の高級アルコールなど
の油性の成分を良く吸着する高吸油性樹脂等の吸油性素
材50を設けている。吸油性素材50からなる吸着材は
使い捨て可能とすることができるし、また交換可能とす
ることもできる。図5において、24はハニカム構造体
12の入口端と出口端間の差圧を検出する差圧計、24
aはガス処理装置1全体の差圧つまりサイクロン32と
ハニカム構造体12出口端間の差圧を検出する差圧計、
24bはデミスター40の入口端と出口端間の差圧を測
定する差圧計である。
【0024】なお、図5に示すように、除湿装置3のハ
ニカムロータに再生ゾーン80を設け、この再生ゾーン
80に再生ライン81からの再生ガスを供給して、ハニ
カム素子の再生を図るようにしてある。同図で、82は
再生フィルタ、83は再生ブロワ、84は再生ヒータ、
85は循環フィルタ、86はクーラー、87は除湿ゾー
ン、88は冷却ゾーンである。
【0025】
【第2実施例】図13は第2実施例を示す。このもの
は、第1実施例と異なり、サイクロン30の上部にハニ
カム構造体12からなる吸着手段11を載設固定した立
形とするとともに、乾燥ユニットBから排気管7を介し
て供給されたガスは、サイクロン30からハニカム構造
体12に上向きの一方向からだけ排気管8に向け貫流さ
せるものである点に顕著な特徴を示し、第1実施例で示
した符号と同一のものは同様な構成を示すものである。
すなわち、サイクロン本体32とダストボックス31と
で構成されたサイクロン30でサイクロン作用を行わ
せ、ジャケット33で囲まれた空間34に溜めた冷却水
によりダストボックス31内のガスを冷却して液化させ
て除去する。35は冷却水入口、36は冷却水出口であ
る。また、サイクロン30の下流側にはガス中の付着物
を大まかに除去する第1次フィルタ60を設け、この第
1次フィルタ60の下流側には活性炭等からなるハニカ
ム構造体12を設け、これでガス中の細かい有機物、オ
イルミスト等を除去するようにし、更にハニカム構造体
12の下流側にはガス中の微粉末を除去するような第2
次フィルタ61を設けている。なお、第1次フィルタ6
0及び第2次フィルタ61には、前述したデミスター4
0、吸油性素材50その他のフィルタを使用してもよ
い。
【0026】なお、第1、第2の実施例で示した冷却手
段は図5及び図13で示すようなジャケット33による
冷却構造に限らず適宜設計変更できる。前記第1実施例
及び第2実施例のものは、図14、図15、図16及び
図17のいずれのシステムにも適用することができる。
以下にこれらを説明する。
【0027】図14は、乾燥ユニットBとして公知のホ
ッパードライヤーを採用し、このホッパードライヤーの
乾燥ホッパー6の排気管7の終端に吸着手段11を有す
るガス処理装置1を接続してなり、第1実施例と同一の
符号は同様な構成を示す。70はブロワである。
【0028】図15は、図14のものの加熱器5の上流
側に、ハニカムロータを有する除湿装置その他任意構成
の除湿装置3を有する除湿ユニットAを接続したもので
ある。図14と同一の符号は同様な構成を示す。上記図
14と図15のものは、いずれもガス処理装置1からの
排気ガスを外気に放出するワンパス回路を形成したもの
である。
【0029】図16と図17のものは、前記ワンパス回
路において、ガス処理装置1に水槽71を設け、この水
槽71でその上流側で発生した排気ガスを冷却するとと
もに、排気ガス中の水溶性物質を溶かして系外に排出で
きるようにした点で共通する。
【0030】図16のものは、図14の構成において、
排気管7の中途にはサイクロン72を接続し、ガス処理
装置1の下流側に前記水槽71を設け、この水槽71内
にはガス処理装置1からの配管73を臨ませ同水槽71
内に上流側からの排気ガスを導入するようにしてある。
【0031】図17のものは、図15の構成において、
排気管7の中途にはサイクロン72を接続し、ガス処理
装置1の下流側に前記と同様に水槽71を設けるととも
に、この水槽71内に前記と同様に配管73を臨ませて
おり、同水槽71内で上流側からの排気ガスをバブリン
グして後、外気へ放出するようにしてある。74はドレ
イン抜きである。水槽71内の水は汚染された場合には
入れ換えるようにするとよい。
【0032】
【発明の効果】請求項1のガス処理装置によれば、吸着
手段は、1つのハニカム構造体からなる吸着材と、ハニ
カム構造体の上下両部に設けた上カバーと下カバーとか
らなり、上下両カバーに設けた仕切板によりハニカム構
造体を複数ゾーンに仕切るとともに、ガスは該ハニカム
構造体の各単位通路の所定領域を交互に方向を変えて貫
流させるようにしてあり、上下両カバーのうち少なくと
も上カバーには高吸油性素材からなる吸着材を設けてな
ることから、吸着手段の圧力損失が小さくできるととも
に、有機物等の不要なガスの吸着効率を大幅に向上する
ことができるのは勿論のこと、少なくとも上カバーに設
けた高吸油性素材からなる吸着材により処理ガスやダス
ト中の油を優先的に吸って油性成分を良く吸着できる。
【0033】請求項2のガス処理装置によれば、上記効
果に加え、上カバーと下カバーの一方または両方を冷却
することによって処理ガスの液化が促進される。
【0034】請求項3のガス処理装置によれば、上記効
果に加え、高圧エアーノズルよりの高圧エアーをハニカ
ム構造体のガス通路に供給することにより、ハニカム構
造体のガス通路の目詰まりが防止できる。
【0035】請求項6のガス処理装置によれば、上記効
果に加え、ガス処理装置に水槽を設けて排気ガスを冷却
できるようにしたので、排気ガス中の水溶性物質を溶か
して系外に排出することができる。
【0036】請求項7のガス処理装置によれば、上記効
果に加え、吸着手段の上流側に設けたサイクロンによ
り、排気ガス中の粉塵や粉粒状ガスや液化状のものを分
離捕集することができる。
【図面の簡単な説明】図1ないし図17はいずれもこの
発明の実施例を示す。
【図1】一部を断面で示した第1実施例の正面図であ
る。
【図2】平面図である。
【図3】左側面図である。
【図4】右側面図である。
【図5】第1適用例の概略図である。
【図6】デミスターの斜視図である。
【図7】吸着手段の一部破断斜視図である。
【図8】吸着手段の分解斜視図である。
【図9】Aはハニカム構造体の平面図である。Bは図9
Aの正面図である。
【図10】ハニカム構造体の変形例の斜視図である。
【図11】ハニカム構造体の今一つの変形例の斜視図で
ある。
【図12】吸着手段の変形例の斜視図である。
【図13】第2実施例の縦断面図である。
【図14】第2適用例の概略正面図である。
【図15】第3適用例の概略正面図である。
【図16】第4適用例の概賂正面図である。
【図17】第5適用例の概略正面図である。
【符号の説明】
1 ガス処理装置 2 乾燥装置 3 除湿装置 6 乾燥ホッパー 7、8、8a、9、9a 排気管 11 吸着手段 12 ハニカム構造体 13 上カバー 14 下カバー 15、16 仕切板 19 単位通路(ガス通路) 23 高圧エアーノズル 30 サイクロン 31 ダストボックス 32 サイクロン本体 33 ジャケット 40 デミスター 50 吸油性素材(高吸油性素材) 60 第1フィルタ 61 第2フィルタ 70 ブロワ 71 水槽 72 サイクロン 80 再生ゾーン A 除湿ユニット B 乾燥ユニット C ガス処理ユニット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−48015(JP,A) 特開 昭56−31423(JP,A) 実開 昭60−9521(JP,U) 実開 平2−68109(JP,U) 実開 昭56−126203(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/04 B01D 53/34 B01D 53/81

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着手段の内壁面に有機物等の不要なガ
    スを付着ないし液化させ有機物等の不要なガスを吸着す
    るガス処理装置であって、 前記吸着手段は、1つのハニカム構造体からなる吸着材
    と、前記ハニカム構造体の上下両部に設けた上カバーと
    下カバーとからなり、上下両カバーに設けた仕切板によ
    りハニカム構造体を複数ゾーンに仕切るとともに、ガス
    は該ハニカム構造体の各単位通路の所定領域を交互に方
    向を変えて貫流させるようにしてあり、上下両カバーの
    うち少なくとも上カバーには高吸油性素材からなる吸着
    材を設けたことを特徴とするガス処理装置。
  2. 【請求項2】 上カバーと下カバーの一方または両方は
    冷却するようにしてある請求項1記載のガス処理装置。
  3. 【請求項3】 上カバーと下カバーの一方には高圧エア
    ーノズルを設け、この高圧エアーノズルよりの高圧エア
    ーをハニカム構造体のガス通路に供給するようにしてな
    る請求項1または2記載のガス処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載され
    たガス処理装置を乾燥ユニット(ドライヤー)と除湿ユ
    ニットの間に設け、これらのガス処理装置と乾燥ユニッ
    ト(ドライヤー)と除湿ユニットとは循環管で接続して
    排気ガスの循環回路を形成してなるガス処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載され
    たガス処理装置を乾燥ユニット(ドライヤー)の排気口
    側に接続し、前記ガス処理装置からの排気ガスを外気に
    放出するワンパス回路を形成してなるガス処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5のワンパス回路において、ガス
    処理装置に水槽を設け、この水槽でその上流側で発生し
    た排気ガスを冷却するとともに、排気ガス中の水溶性物
    質を溶かして系外に排出できるようにしてあるガス処理
    装置。
  7. 【請求項7】 吸着手段の上流側にはサイクロンを設け
    てなる請求項1ないし6のいずれかに記載のガス処理装
    置。
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