JP3226891U - 遮蔽装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な断熱効果と美観を有する板材を用いた遮蔽装置を提供する。【解決手段】遮蔽装置としてのプリーツスクリーン20は、ジクザグ状に折り畳み可能なスクリーンSを有する。スクリーンは、中空構造の板材としてのプラダンPの両面に、プラダンの両端間を横切るスリットtが、スリットに直交する方向に所定間隔で表面と裏面とに交互に形成されて構成されている。プラダンの上下方向に両面交互にスリットが形成されているので、スリット位置でプラダンが折り畳まれる。プラダンを展開してスクリーンを延ばした状態では、スクリーンが中空構造のプラダンの板材からなるので、空気層を有して良好な断熱効果が得られる。【選択図】図1

Description

本考案は、窓等に昇降自在に取り付けられ、採光の調節や部屋の仕切り等に用いられる遮蔽装置に関する。
遮蔽装置として、例えばプリーツカーテンがある。このプリーツカーテンは、図12(a)及び(b)に示すように、連結索12bで連結してジグザグ状に折畳み可能としたカーテン材12を、ヘッドボックス11から昇降自在に垂下してある。更に、ヘッドボックス11から吊下支持したピッチ保持コード16に多数のピッチ保持部材17の基端部を等間隔に取着し、ピッチ保持部材17の先端部をカーテン材12の連結索12bに等間隔に取着した構成となっている。この構成において、カーテン材12を上下に折畳み又は展開させながら昇降させ、室内への採光等を調節できる。
従来の板材を用いた遮蔽装置としては、実用的で効果的な構造が見出せなかった。
本考案は、このような背景に鑑みてなされたものであり、板材を用いた遮蔽装置として、実用的で効果的な構造を得ることができる遮蔽装置を提供することを課題とする。
本考案では、従来の遮蔽装置(プリーツカーテン)はカーテン材が分離しているため断熱性に乏しかったので、ジグザグ状に折畳み可能な構成において展開時に断熱効果を得ることができる遮蔽装置を下記のように実現する。
また、従来の遮蔽装置は、ヘッドボックスから垂れ下がっているだけで、一方向からのより強い押圧力に抗する強度が無かったので、平面状の展開時により強い押圧力に抗する押圧強度を得ることができる遮蔽装置を下記のように実現する。
更に、従来の遮蔽装置は、展開時にジグザグ状で美観が良くなかったので、展開時に美観を良くすることができる遮蔽装置を下記のように実現する。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る考案は、ジクザグ状に折り畳み可能としたスクリーンを有する遮蔽装置であって、前記スクリーンは、中空構造の板材と、前記板材の両面に、当該板材の両端間を横切って切り込まれ、且つ当該横切る方向と直交する方向に所定間隔で表面と裏面とに交互に形成されたスリットとを備えて構成されていることを特徴とする遮蔽装置である。
この構成によれば、スリット(切り込み)が板材の表面と裏面とに交互に形成されているので、板材がジグザグ状に折り畳まれる。スクリーンが中空構造の板材で形成されているので、断熱効果がある空気層を有する。このため、窓の内側にスクリーンが平面状に展開された場合、この空気層を有する仕切り手段によって、窓と外で交換される熱を遮る断熱効果を得ることができる。従って、板材を用いた遮蔽装置として、実用的で効果的な構造を得ることができる。
請求項2に係る考案は、ジクザグ状に折り畳み可能としたスクリーンを有する遮蔽装置であって、前記スクリーンは、中空構造の板材を備え、前記板材の表裏面に、上下方向等間隔で表裏交互に板幅分だけ上下方向に非連続となる非連続部分を有して構成されていることを特徴とする遮蔽装置である。
この構成によれば、板材が板幅分毎にジグザグ状に折り畳まれるスクリーンが、中空構造の板材で形成されているので、断熱効果がある空気層を有する。このため、窓と外で交換される熱を遮る断熱効果を得ることができる。
請求項3に係る考案は、ジクザグ状に折り畳み可能としたスクリーンを有する遮蔽装置であって、前記スクリーンは、中空構造を成す長方形状の複数の板材と、前記ジグザグ状に折り畳まれる裏側から見て山折側の稜線の両端間に渡って設けられた補強部とを備え、上下の前記補強部の間の稜線の表側に上下方向に非連続となる非連続部分を有して構成されていることを特徴とする遮蔽装置である。
この構成によれば、スクリーンを平面状に展開した際に、両端間に設けられた補強部が、縦方向に非連続部分一つ置き毎に複数設けられているので、補強部の配設部分の非連続部分では、補強部配設面からの押圧力に抗する押圧強度を得ることができる。
請求項4に係る考案は、前記ジクザグ状に折り畳み可能な前記板材は、展開時に平面状となることを特徴とする請求項1に記載の遮蔽装置である。
この構成によれば、板材を展開してスクリーンを延ばした状態では、各スリット部分が当接してスクリーン全体が平面状となる。この状態では、例えば窓との間に隙間が空くことが無いので断熱効果を保持することができるという効果がある。
請求項5に係る考案は、ジクザグ状に折り畳み可能としたスクリーンを有する遮蔽装置であって、前記スクリーンは、中空構造を成す長方形状の複数の板材と、前記複数の板材を、長手方向の端面を当接して配列された状態で、隣接する一対の板材毎に境界を跨いで、表面と裏面とで交互に貼り合わせた連結テープとを備えて構成されていることを特徴とする遮蔽装置である。
この構成によれば、スクリーンの連結テープで貼り合わされた面と反対側の面の境界部分に、板にスリット(切り込み)を入れたと同様のスリット形状部が形成される。このスリット形状部は、スクリーンの表面と裏面とに交互に形成されることになる。従って、上記請求項1の遮蔽装置と同様な効果を奏すことができる。また、本請求項4のスクリーンは、複数枚の細長い板材の境界部分を表面と裏面とで交互に連結テープで貼り合わせて構成している。このため、耐久力の高い連結テープを使用すれば、スクリーンをジグザグ状に折り畳んだ際に、境界部分の折り畳みの消耗に対する耐久力を高めることができる。
請求項6に係る考案は、前記スクリーンは、前記スリットで折り畳まれる裏側から見て山折側に設けられた補強部を更に備えて構成されていることを特徴とする請求項1又は4に記載の遮蔽装置である。
請求項7に係る考案は、前記補強部は、前記スリットで折り畳まれる裏側から見て山折側の稜線の両端間に渡って設けられていることを特徴とする請求項6記載の遮蔽装置であ
る。
請求項8に係る考案は、前記補強部は、前記スリットの表面側の谷折部分が、上下で所定幅重ねられ接着されて形成されていることを特徴とする請求項6に記載の遮蔽装置である。
上記請求項6〜8の構成によれば、スクリーンを平面状に展開した際に、両端間に設けられた補強部が、縦方向に境界一つ置き毎に複数設けられているので、この補強部の配設部分の境界では、補強部配設面からの押圧力に抗する押圧強度を得ることができる。
請求項9に係る考案は、前記スクリーンの上端に配置されたヘッドボックスと、前記スクリーンの下端に配置されたボトムレールと、前記ヘッドボックスから垂下され、前記ボトムレールに下端が固定された少なくとも1本の昇降紐とを備え、前記補強部に上下方向に貫通する貫通孔が形成され、当該貫通孔に前記昇降紐が挿通されていることを特徴とする請求項6〜8の何れか1項に記載の遮蔽装置である。
この構成によれば、スクリーンの平面状の展開時に、複数の補強部が貫通孔に挿通された昇降紐で縦方向に規制されるので、横方向へのぶれが抑制され、スクリーン全体のぶれを少なくすることができる。
請求項10に係る考案は、前記スクリーンは、前記スリット間で且つ前記板材の両端に取り付けられた係合部材と、前記板材の両側に上下方向に延設され、前記係合部材が移動自在に組み付けられたガイドレールとを更に備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の遮蔽装置である。
この構成によれば、スクリーンをジグザグ状に折り畳んだり、この逆に展開させたりして昇降させる場合に、スクリーンの両側に配設された係合部材がガイドレール内に支持されながら移動する。このため、スクリーンの昇降動作を安定的にスムーズに行うことができると共に、スクリーン(板材)が遮蔽位置から外れることを防止することができる。また、スクリーンの展開時に、両側の係合部材がガイドレールで支持されているので、スクリーンの一面側からの押圧力に抗する押圧強度が、より強くなる。
請求項11に係る考案は、ジクザグ状に折り畳み可能としたスクリーンを有する遮蔽装置であって、前記スクリーンは、中空構造の板材と、前記板材の両面に、当該板材の両端間を横切って切り込まれ、且つ当該横切る方向と直交する方向に所定間隔で表面と裏面とに交互に形成されたスリットと、前記板材の一面側に配設された幕材とを備えて構成されていることを特徴とする遮蔽装置である。
この構成によれば、板材が平面状に展開された際に、この板材の前方に幕材が配置されるので、幕材によりスクリーンのジグザグ形状が隠されるので美観を良くすることができる。また、平面状の板材の前に幕材が配置されるので、板材と幕材との間に空気層を有する隙間が形成される。この空気層を有する仕切り手段によって、例えば窓と外で交換される熱を遮る断熱効果を得ることができる。
請求項12に係る考案は、前記板材の一面又は前記スクリーンの上端が配置されるヘッドボックスと、前記板材の他面又は前記スクリーンの下端が配置されるボトムレールとを備え、前記ボトムレールが最下限に位置した状態で、前記板材がジグザグを保持し、この保持された板材と、前記幕材との間に空気層が形成されるようにしたことを特徴とする請求項11に記載の遮蔽装置である。
この構成によれば、板材が平面状に展開された際に、幕材によりスクリーンのジグザグ形状が隠されるので美観を良くすることができる。また、板材と幕材との間に空気層が形成されるので、窓と外で交換される熱を遮る断熱効果を得ることができる。
請求項13に係る考案は、前記板材はプラスチック段ボール板であり、前記幕材はレザーであることを特徴とする請求項12に記載の遮蔽装置である。
この構成によれば、板材にプラスチック段ボール板を用いたので、軽量且つ安価に構成することができる。幕材にレザーを用いたので、柔軟で美観を良くすることができる。
請求項14に係る考案は、前記板材の一面又は前記スクリーンの上端が配置されるヘッドボックスの一面に固定され、前記幕材Mを着脱自在に取付可能な取付部を備え、前記幕材が前記取付部に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項11〜13の何れか1項に記載の遮蔽装置である。
この構成によれば、季節に応じたり、来客やパーティー等に応じて幕材Mを取り換える等、自在に取り換えることができる。
請求項15に係る考案は、前記スクリーンは、前記板材の他面側に離間して配設された第2の幕材を備えて構成されていることを特徴とする請求項11〜14の何れか1項に記載の遮蔽装置である。
この構成によれば、板材が平板状に展開された際に、この板材の両面側に幕材が離間して配置されるので、窓と外との熱を遮る断熱効果を、より高めることができる。
請求項16に係る考案は、前記幕材を単独で昇降する昇降手段を備えることを特徴とする請求項11〜14の何れか1項に記載の遮蔽装置である。
この構成によれば、板材が平板状に展開された状態で、幕材を単独で昇降できるので、幕材を全て上げて板材の柄を見せたり、幕材を全て下げて幕材の柄を見せたりして演出することができる。更に、幕材を途中位置まで垂らして、幕材と板材との柄を組合せた柄で演出することもできる。
請求項17に係る考案は、前記スリットで折り畳まれる裏側から見て山折側に設けられた補強部を備え、前記補強部は、上下方向に貫通する貫通孔が形成され、当該貫通孔に前記昇降紐が挿通されており、前記幕材は、前記板材の表面側に、前記スリットで折り畳まれる表面側の谷折部分に接着されていることを特徴とする請求項11〜13の何れか1項に記載の遮蔽装置である。
この構成においては、幕材が板材の表面から見た谷折部分に接着されているので、板材及び幕材の双方を1本の昇降紐で昇降させることができる。また、板材が展開された際に、板材の表面側の谷折部分に接着された幕材がドーム状に膨らむので、その膨らんだ部分に空気層ができ、断熱効果を得ることができる。
請求項18に係る考案は、ハンガーレール内を移動可能に支持された複数のランナーによりスラットが垂下支持され、操作機構により、当該ランナーが一方向へ順次移動することにより当該スラットが拡がり、当該ランナーが他方向へ順次移動することにより当該スラットが畳み込まれる構成の遮蔽装置であって、前記スラットは、中空構造の板材により構成されていることを特徴とする遮蔽装置である。
この構成によれば、遮蔽装置が平面状に拡がって展開された場合、例えば窓と室内との間に空気層を有するスラットによる仕切り層ができるので、窓と外で交換される熱を遮る断熱効果を得ることができる。また、スラットを中空構造の板材を用いて構成するだけなので、容易に製造することができる。
請求項19に係る考案は、前記スラットは、前記板材の中空構造の連続方向が、前記ハンガーレールに吊り下がる方向に連続して延びている構成としたことを特徴とする請求項18に記載の遮蔽装置である。
この構成によれば、スラットに中空部分を多くすることが可能なので軽量化を図ることができ、スラットの移動や回転を、よりスムーズに行うことができる。
請求項20に係る考案は、前記スラットは、端面処理が施されていることを特徴とする請求項18又は19に記載の遮蔽装置である。
この構成によれば、スラットの外観の美観を向上させることができる。
本考案の遮蔽装置では、板材を用いた遮蔽装置として、実用的で効果的な構造を得ることができる。
本考案の第1実施形態に係る遮蔽装置としてのプリーツスクリーンの構成を示し(c)はプリーツスクリーン展開時の構成を示す側面図である。 (a)〜(e)は本実施形態の遮蔽装置としてのプリーツスクリーンのスクリーンを構成する板材の中空構造を示す断面図である。 第1実施形態の応用例1に係るプリーツスクリーンの構成を示す側面図である。 第1実施形態の応用例2に係るプリーツスクリーンの構成を示す側面図である。 第1実施形態の応用例3に係るプリーツスクリーンの構成を示し、(a)はプリーツスクリーン折り畳み状態の構成を示す側面図、(b)はプリーツスクリーン展開途中の構成を示す側面図、(c)はプリーツスクリーン展開時の側面図である。 第1実施形態の応用例4に係るプリーツスクリーンの構成を示し、(a)はプリーツスクリーン昇降途中の構成を示す正面図、(b)は(a)の側面図、(c)はプリーツスクリーン展開時の構成を示す側面図である。 本考案の第2実施形態に係る遮蔽装置としてのプリーツスクリーンの構成を示し、(a)はプリーツスクリーン昇降途中の構成を示す正面図、(b)は(a)の側面図、(c)はプリーツスクリーン展開時の構成を示す側面図である。 第2実施形態の応用例1に係るプリーツスクリーンの構成を示す側面図である。 第2実施形態の応用例2に係るプリーツスクリーンの構成を示す側面図である。 第2実施形態の応用例3に係るプリーツスクリーンの構成を示す側面図である。 本考案の第3実施形態に係る遮蔽装置としての縦型ブラインドの構成を示し、(a)は縦型ブラインドの構成を示す斜視図、(b)は(a)の縦型ブラインドのスラットの一部断面図である。 プリーツスカーテンの構成を示し、(a)は正面図、(b)は一部側面図である。
<第1実施形態の構成>
本考案の第1実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本考案の第1実施形態に係る遮蔽装置としてのプリーツスクリーンの構成を示し、(a)はプリーツスクリーン昇降途中の構成を示す正面図、(b)は(a)の側面図、(c)はプリーツスクリーン展開時の構成を示す側面図である。
図1(a)〜(c)に示すプリーツスクリーン20は、窓枠等に取り付けられたヘッドボックス21からスクリーンSが吊下支持されている。スクリーンSは、上下方向にジクザグ状(山折及び谷折の蛇腹状)に折り畳み可能となっており、ヘッドボックス21に搭載される操作装置(図示せず)に組み付けられた操作コード23の操作により昇降可能となっている。この昇降により窓からの採光量を適宜調節することができる。
スクリーンSは、図1(b)に示すように、中空構造の板材Pの両面に、両端間を横切るスリット(切れ目)tを、上下方向(スリットtに直交する方向)に所定間隔で表面と裏面とに交互に形成して構成されている。スリットtは、板材Pの一面側から入れられるが、他面側には貫通しないので、板材Pのスリットtの奥の他面側は繋がった形状となっている。このように板材Pの一面側から入ったスリットtの奥の他面側が繋がった形状が、表面と裏面とに上下方向に交互に形成されることで、板材Pは、上下にジグザグ状に折畳み又は平面状に展開{図1(c)}しながら昇降可能となっている。なお、スリットtは、請求項記載の非連続部分とも表現できる。
また、板材Pには、貫通孔Pbが設けられており、この貫通孔Pbには、ヘッドボックス21から垂下される昇降紐24が直線状に挿通されている。貫通孔Pbは、板材Pのスリットt間に設けられている。本例では、スリットt間の中央位置に設けられている。昇降紐24の下端は、板材Pの下端に取り付けられたボトムレール25に固定されている。貫通孔Pbを通って垂下される昇降紐24は、図1(a)に示すように、板材Pの両側に平行に配設されている。
昇降紐24は、図1(c)に示すように、スクリーンSの平板状の展開時にヘッドボックス21とボトムレール25とを互いに引き合う上下方向のテンションを付与可能となっている。このテンションの付与は、操作コード23を操作して行う。
板材Pには、図2(a)〜(e)に示すような種々の構成のプラスチック段ボール板(プラダン)Pや中空構造の板材が用いられる。図2(a)は、図2(b)に示すハニカム構造の中材Pdを平板Pe,Peで挟んで固定した構造の板材(プラダン)を示す。図2(c)は、細長い円筒状の中材Pdを2段重ねで平板Pe,Peで挟んで固定した構造の板材(プラダン)を示す。図2(d)は、離間した上下の平板Pi,Piの間に、角筒状の空洞が形成されるように仕切り板Phで仕切った構造の板材(プラダン)を示す。図2(e)は、断面波形構造の中材Pjを平板Pk,Pkで挟んで固定した構造の板材(プラダン)を示す。この板材は、中材Pjと平板Pkとが接合された間の平板Pkの表面側又は裏面側から、図面に向かって直交方向にスリットが入れられる。なお、板材Pは、プラダン以外にも、他の材料による図2(a)〜(d)に示すと同様な種々の構成の板材を用いてもよい。
図1に示す操作コード23は、ヘッドボックス21のコード出口を通して昇降紐24に図示せぬコードイコライザを介して連結されている。この操作コード23を操作して昇降紐24のコード出口からの引き出し量を変化させることによりボトムレール25を昇降させて、スクリーンSを昇降させるようになっている。
<第1実施形態の動作>
図1に示す操作コード23を引く操作を行うと、昇降紐24の引き出し量が同時に変化してボトムレール25が引き上げられ、それに連れてスクリーンSがジグザグ状に折り畳まれながら上昇する。最後には、隙間無く折り畳まれた状態でヘッドボックス21の下面に装着される。この状態から操作コード23を引き出してから手を離すと、ヘッドボックス21内のストッパ(図示せず)が作動して昇降紐24が保持され、ボトムレール25の自重による降下が妨げられる。操作コード23を再度少し引っ張るとストッパが昇降紐24を解放し、ボトムレール25を降下させる。この降下に連れてスクリーンSが下降しながら展開されて行き、最終的には図1(c)に示す1枚の平板状に展開した状態となる。この際、各スリットtの上下面が当接してスクリーンS全体が立設した一枚の板状に保持される。
<第1実施形態の効果>
第1実施形態のプリーツスクリーン20は、ジクザグ状に折り畳み可能なスクリーンSを有しており、次のような特徴構成となっている。
(1)スクリーンSは、中空構造の板材P(例えばプラダンP)の両面に、当該プラダンPの両端間を横切るスリットtを、当該スリットtに直交する方向(上下方向)に所定間隔で表面と裏面とに交互に形成して構成されている。
この構成によれば、プラダンPの上下方向に両面交互にスリットtが形成されているので、スリットt位置でプラダンPが折り畳まれる。プラダンPを展開してスクリーンを延ばした状態では、スクリーンSが中空構造のプラダン等の板材Pで形成されているので、断熱効果がある空気層を有する。このため、スクリーンSが平面状に展開された場合、例えば窓と室内との間に空気層を有するスクリーンSによる仕切り層ができるので、窓と外で交換される熱を遮る断熱効果を得ることができる。また、平板状のプラダンPを表裏交互にカットするという簡易な方法で、プリーツスクリーン20を容易に製造することができる。
(2)ジクザグ状に折り畳み可能なプラダンPが、展開時に平面状となる構成とした。
この構成によれば、プラダンPを展開してスクリーンSを延ばした状態では、各スリットt部分が当接してスクリーンS全体が平面状となる。この状態では、例えば窓との間に隙間が開くことが無いので断熱効果を保持することができる。
(3)スクリーンSの上端に配置されたヘッドボックス21と、スクリーンSの下端に配置されたボトムレール25と、ヘッドボックス21とボトムレール25とに両端が固定された少なくとも1本の昇降紐24とを備える。スクリーンSは、ジグザグに折り畳まれるプラダン部分に貫通孔22bが形成され、当該貫通孔22bに昇降紐24が挿通されている。この昇降紐24は、スクリーンSの平板状の展開時にヘッドボックス21とボトムレール25とを対向方向に引っ張るテンションを付与可能な構成とした。
この構成によれば、貫通孔22bに挿通された昇降紐24により、スクリーンSの平板状の展開時にヘッドボックス21とボトムレール25とを対向方向に引っ張るテンションが付与される。このテンションにより、1枚の平板状のスクリーンSに、上下から対向方向に押圧する力が働くので、スクリーンSの各スリットtの上下当接面がより強い力で対向方向に押圧される。このため、スクリーンSの一面側からの押圧力に抗する押圧強度を、より強くすることができる。
<第1実施形態の応用例1>
図3は、第1実施形態の応用例1に係るプリーツスクリーンの構成を示す側面図である。
図3に示す応用例1のプリーツスクリーン20Aが、第1実施形態のプリーツスクリーン20(図1)と異なる点は、スクリーンS1を次のように構成した。即ち、長方形状を成す、長手方向の端面が当接して配列された複数のプラダンP1を、隣接する一対のプラダンP毎に境界を跨いで、表面と裏面とを交互に連結テープ27で貼り合わせ、ジグザグ状に折り畳み可能に構成したことにある。
この構成においても、スクリーンS1の連結テープ27で貼り合わせた境界と反対側の面の境界に、スリットt{図1(b)参照}と同じスリット形状部t1が形成される。このスリット形状部t1は、スクリーンS1の表面と裏面とに上下方向に所定間隔で交互に形成されることになる。
従って、応用例1のプリーツスクリーン20Aにおいては、第1実施形態のプリーツスクリーン20と同様な効果を奏すことができる。
また、スクリーンS1は、複数枚のプラダンP1の境界を上述したように連結テープ27で貼り合わせて構成している。このため、耐久力の高い連結テープ27を使用すれば、スクリーンS1をジグザグ状に折り畳む動作を繰り返した場合に、その折り畳み動作の消耗に対する耐久力を高めることができる。
<第1実施形態の応用例2>
図4は、第1実施形態の応用例2に係るプリーツスクリーンの構成を示す側面図である。
図4に示す応用例2のプリーツスクリーン20Bが、第1実施形態のプリーツスクリーン20(図1)と異なる点は、次の通りスクリーンS2を形成したことにある。即ち、中空構造の板材(プラダン)Pの両面に、両端間を横切るスリットtを、上下方向に所定間隔で表面と裏面とに交互に形成し、スリットtで折り畳まれる裏面の山折側の稜線に、横方向両端に跨るリブ(補強部)28を設ける。リブ28は、板材Pと別体に構成され、板材Pに係合や接着剤で固定されている。このリブ28は、山折側の稜線に取り付けられており、板材Pが折畳状態から山折状態を経て展開状態、又は展開状態から山折状態を経て折畳状態に可動可能に取り付けられている。更に、リブ28に上下方向(リブ配列方向)に貫通する貫通孔28aを形成し、貫通孔28aに昇降紐24を直線状に挿通してスクリーンS2を構成したことにある。
この構成においては、スクリーンS2を平面状に展開した際に、横方向両端間に設けられたリブ28が、縦方向にスリットt一つ置き毎に複数設けられているので、各リブ28の配設部分のスリット境界では、リブ28の配設面からの押圧力に抗する押圧強度を得ることができる。また、複数のリブ28は、平面状の展開時に、貫通孔28aに挿通された昇降紐24で縦方向に規制されるので、スクリーンS2全体のぶれを少なくすることができる。更に、スクリーンS2に昇降紐24を通す貫通孔Pb(図1参照)が不要なので、光漏れが無くなる。更に、昇降紐24がスクリーンS2の裏面側に配置され、表面側からは見えないため、意匠性を向上させることができる。
<第1実施形態の応用例3>
図5は、第1実施形態の応用例3に係るプリーツスクリーンの構成を示し、(a)はプリーツスクリーン折り畳み状態の構成を示す側面図、(b)はプリーツスクリーン展開途中の構成を示す側面図、(c)はプリーツスクリーン展開時の側面図である。
図5(a)〜(c)に示す応用例3のプリーツスクリーン20Cが、応用例2のプリーツスクリーン20(図4)と異なる点は、次の通りである。即ち、図5(b)及び(c)に示すように、スクリーンS3において、中空構造の板材(プラダン)P2の両面に、両端間を横切るスリットtを上下方向に所定間隔で表面と裏面とに交互に形成し、裏面側のスリットtを中心にした表面側の上下位置にスリットt1,t1を形成する。次に、裏面側のスリットtと、表面側の2つのスリットt1,t1との区間を表面側から見て谷折とし、この谷折側部分を裏側に予め定められた所定の長さ突出させる。この突出した所定の長さの区間を上下で重なる状態で接着してリブ(補強部)29を形成する。つまり、リブ29は、プラダンP2が所定の長さで上下で重なり接着された形状を成す。更に、リブ29に上下方向(リブ配列方向)に貫通する貫通孔29aを形成し、貫通孔29aに昇降紐24を直線状に挿通してスクリーンS3を構成したことにある。
この構成においては、スクリーンS3を平面状に展開した際に、横方向両端間に設けられたリブ29が、縦方向(上下方向)にスリット境界一つ置き毎に複数設けられているので、このリブ29の配設部分の境界では、リブ29の配設面からの押圧力に抗する押圧強度を得ることができる。更に、複数のリブ29は、平面状の展開時に、貫通孔29aに挿通された昇降紐24で縦方向に規制されるので、横方向へのぶれが抑制され、スクリーンS3全体のぶれを少なくすることができる。また、1枚のプラダンを表裏交互にカットするだけの簡易な方法で、スクリーンS3を容易に製造することができる。更に、リブ28(図4)を用いる必要がなくなる。
<第1実施形態の応用例4>
図6は、第1実施形態の応用例4に係るプリーツスクリーンの構成を示し、(a)はプリーツスクリーン昇降途中の構成を示す正面図、(b)は(a)の側面図、(c)はプリーツスクリーン展開時の構成を示す側面図である。
図6(a)〜(c)に示す応用例4のプリーツスクリーン20Dが、第1実施形態のプリーツスクリーン20(図1)と異なる点は、プラダンPの両端に、後述のように複数のランナ(例えば滑車)31を取り付け、各ランナ31を、プラダンPの両側に沿って配置されたガイドレール32に移動自在に組み合わせてスクリーンS4を構成したことにある。ランナ31は、スクリーンS4のスリットt間で且つプラダンPの両端に、回転軸(図示せず)を介して回動自在に取り付けられている。本例では、プラダンPの一端側に6個のランナ31が取り付けられている。例えば、プラダンPの両端に開口した中空部に、ランナ31の回転軸を差し込んで取り付けてもよい。なお、ランナ31は請求項記載の係合部材を構成する。
両側のガイドレール32は、例えば窓枠の両側の縦枠に取り付けられ、断面形状がコ字形状を成し、このコ字形状の中に各ランナ31が外れないように移動自在に組み込まれる。
この構成においては、スクリーンS4をジグザグ状に折り畳んだり、この逆に展開させたりして昇降させる際に、スクリーンS4の両側に配設されたランナ31がガイドレール32内に支持されながら走行する。このため、スクリーンS4の昇降を安定的にスムーズに行うことができると共に、スクリーンS4(プラダンP)が遮蔽位置から外れることを防止することができる。また、スクリーンS4の展開時に、両側のランナ31がガイドレール32で支持されているので、スクリーンS4の一面側からの押圧力に抗する押圧強度が、より強くなる。このプリーツスクリーン20Dは、例えば、カプセルホテルのカプセルの出入口に配設すれば、カプセル外部との遮蔽に好適な効果を奏すことができる。
<第2実施形態の構成>
図7は、本考案の第2実施形態に係る遮蔽装置としてのプリーツスクリーンの構成を示し、(a)はプリーツスクリーン昇降途中の構成を示す正面図、(b)は(a)の側面図、(c)はプリーツスクリーン展開時の構成を示す側面図である。
図7(a)〜(c)に示すプリーツスクリーン20Hは、窓枠等に取り付けられたヘッドボックス21からスクリーンS5が吊下支持されている。スクリーンS5は、ヘッドボックス21とボトムレール25との間に、板材Bと幕材Mの双方を吊下げて構成されてる。
板材Bは、上端がヘッドボックス21、下端がボトムレール25に取り付けられている。この板材Bの両面に、両端間を横切るスリット(切れ目)tが上下方向に所定間隔で表面と裏面とに交互に形成されている。スリットtは、板材Bの一面側から入れられるが、他面側には貫通しないので、板材Bのスリットtの奥の他面側は繋がった形状となっている。このように板材Bの一面側から入ったスリットtの奥の他面側が繋がった形状が、表面と裏面とに上下方向に交互に形成されることで、板材Bは、上下にジグザグ状(山折及び谷折の蛇腹状)に折畳み又は平面状に展開{図7(c)}しながら昇降可能となっている。
幕材Mは、幕状を成して板材Bの表側に配置され、上端がヘッドボックス21、下端がボトムレール25に取り付けられている。但し、幕材Mの下端は、非取付状態でもよい。この幕材Mは、可撓性や柔軟性を有する素材であり、プリーツ構造材に裏打ちされたレザーや、生地(布地)等が適用される。
板材Bと幕材Mの双方は、ヘッドボックス21に搭載される操作装置(図示せず)に組み合わされた操作コード23の操作により昇降可能となっている。この昇降により窓からの採光量を適宜調節することができる。板材Bには、ヘッドボックス21から垂下する昇降紐24が挿通される貫通孔Bbが設けられている。板材Bは、プラスチック板等の軽量の板材が用いられる。この他、図2(a)〜(d)に示した構成のプラダンや、他の材料による中空構造の板材を用いてもよい。
この他、幕材Mは、着脱自在に取り付けられていてもよい。この場合、幕材Mを着脱自在に取り付け可能なマジックテープ(登録商標)等の取付部(図示せず)をヘッドボックス21の表面(一面)又は板材Bの表面(一面)に固定する。この固定された取付部に幕材Mを着脱自在に取り付ける。この構成によれば、季節に応じたり、来客やパーティー等に応じて幕材Mを取り換える等、自在に取り換えることができる。
更に変形例として、図7(b)に示す昇降紐24が最も延びて、図7(c)に示すようにボトムレール25が最下限まで降りた状態で、板材Bが図7(b)に示すようなジグザグを保持し、この保持された板材Bと、幕材Mとの間に空気層が形成される構成としてもよい。
<第2実施形態の動作>
操作コード23を一方向へ手繰り寄せ続けると、スクリーンS5の板材Bが上方へジグザグ状に折り畳まれて上昇すると共に、幕材Mが撓みながら上昇する。板材Bは、最上昇時には、隙間無く折り畳まれた状態でヘッドボックス21の下面に装着され、幕材Mは、ヘッドボックス21とボトムレール25間に折り曲げられた状態で保持される。この状態から操作コード23を反対方向へ手繰り寄せ続けると、スクリーンSが徐々に下降しながら展開されて行き、最終的には図7(c)に示す1枚の平板状に展開して立設状態となる。つまり、操作コード23の操作で上下方向の昇降紐24のテンションを調整することにより、各スリットtの上下面が密着状に当接して板材B全体を立設した一枚の板状に保持することができる。この状態では、板材Bと幕材Mとの間に隙間Gが形成される。
<第2実施形態の効果>
第2実施形態のプリーツスクリーン20Hは、ジグザグ状に折り畳み可能としたスクリーンS5を有しており、本実施形態では次のような特徴構成とした。
(1)スクリーンS5は、長方形状の両面に、当該長方形状の両端間を横切るスリットtが当該スリットtに直交する方向に所定間隔で表面と裏面とに交互に形成された板材Bと、板材Bと離間して配設され、柔軟性を有する幕材Mとを備える構成となっている。
この構成によれば、板材Bが平板状に展開された際に、この板材Bに離間して幕材Mが配置され、この幕材MによりスクリーンS5のジグザグ形状が隠されるので、美観を良くすることができる。幕材Mを装飾すれば美観を更に向上させることができる。また、板材Bと幕材Mとの間に空気層を有する隙間Gが形成される。この空気層を有する仕切り手段によって、例えば窓と外との熱を遮る断熱効果を得ることができる。
(2)板材Bに、中空構造のプラダン等の板材を用いた構成とした。この構成によれば、断熱効果をより高めることができる。
<第2実施形態の応用例1>
図8は、第2実施形態の応用例1に係るプリーツスクリーンの構成を示す側面図である。
図8に示す応用例1のプリーツスクリーン20Iが、第2実施形態のプリーツスクリーン20H(図7)と異なる点は、幕材Mと同じ幕材M1を、更に板材Bの後側に配置し、上端をヘッドボックス21、下端をボトムレール25に取り付けてスクリーンS6を形成したことにある。
この構成によれば、板材Bが平板状に展開された際に、この板材Bの表と裏の両側に幕材M,M1が離間して延びた状態で配置されるので、窓と外との熱を遮る断熱効果を、より高めることができる。
<第2実施形態の応用例2>
図9は、第2実施形態の応用例2に係るプリーツスクリーンの構成を示す側面図である。
図9に示す応用例2のプリーツスクリーン20Jが、第2実施形態のプリーツスクリーン20H(図7)と異なる点は、ヘッドボックス21に巻上ローラ53を設け、この巻上ローラ53に幕材Mの上端を取り付けて、スクリーンS7を構成したことにある。つまり、幕材Mは、巻上ローラ53によって巻上、巻下げられて、単独で昇降するようになっている。巻上ローラ53は、ロールスクリーン同様に、プルコード式、チェーン式、ワンタッチ式の3タイプの構成がある。
プルコード式は、ヘッドボックス21内に、幕材Mの自動巻上げを行う図示せぬ巻上機構(例えば、スプリングモータ)と、幕材Mの自重降下を防止する図示せぬストッパー装置等が巻上ローラ53に組合されて収容されている。幕材Mの下方にウエイトバー(図示せず)が固定され、このウエイトバーに引っ張り可能なプルグリップ(図示せず)が固定されている。プルグリップを下方に引っ張ることで巻上ローラ53が幕材Mを巻戻し方向へ回転してウェイトバーが下降し、任意位置でプルグリップを手放すとストッパー装置により幕材Mが引き出された状態で停止する。この状態からプルグリップを僅かに下方に引っ張り手放すと、ストッパー装置によるロックが解除され、巻上ローラ53が幕材Mの巻取り方向へ回転してウェイトバーが上昇するようになっている。
チェーン式は、幕材Mの一側端に無端状のボールチェーン(図示せず)による操作コードが設けられている。ボールチェーンが巻上ローラ53に回転可能に組合されたプーリーに巻き掛けられている。このプーリーの外周面には、ボールチェーンのボール部が嵌まり込む複数の凹部が形成されている。ボールチェーンを一回転方向へ手繰り寄せ続けると、幕材Mが引き上げられて上昇する。一方、上昇した状態からボールチェーンを反対回転方向へ手繰り寄せ続けると、幕材Mが徐々に下降する。
ワンタッチ式は、プルコード式でボールチェーン操作を行う方式であり、幕材Mを上げる時は、少しボールチェーンを引けばスプリングモータが駆動して巻上ローラ53が幕材Mの巻上を行う。幕材Mを下げる時は、ボールチェーンを一回転方向へ手繰り寄せて行う。
なお、巻上ローラ53は請求項記載の昇降手段を構成する。
このため、スクリーンS7は、板材Bが平板状に展開された状態で、幕材Mを巻上げることで板材Bの柄を見せたり、幕材Mを巻下げることで幕材Mの柄を見せたりする演出を行うことができる。更に、幕材Mを途中位置まで垂らすことで、幕材Mと板材Bとの柄を組合せた柄で演出することもできる。
この他、幕材Mを、ローマンシェード(たくし上げカーテン)のようにたくし上げる構成としてもよい。この構成は、図示はしないが例えば、ヘッドボックスから幕材Mを吊下支持し、ヘッドボックスから垂下される複数本の昇降コードの一端を幕材Mの下端部に接続し、昇降コードの他端をヘッドボックスの一側部から垂下し、この昇降コードの他端を操作することにより幕材Mをたくし上げて上昇、この逆に下降可能となっている。
<第2実施形態の応用例3>
図10は、第2実施形態の応用例3に係るプリーツスクリーンの構成を示す側面図である。
図10に示す応用例3のプリーツスクリーン20Kが、第2実施形態のプリーツスクリーン20H(図7)と異なる点は、次の通りスクリーンS8を形成したことにある。即ち、貫通孔Bb(図7)の無い板材Bの両面に、両端間を横切るスリットtを、上下方向に所定間隔で表面と裏面とに交互に形成し、スリットtで折り畳まれる山折側の稜線に、横方向両端に跨るリブ28を設ける。このリブ28に上下方向(リブ配列方向)に貫通する貫通孔28aを形成し、貫通孔28aに昇降紐24を挿通する。更に、上述した幕材M(図7)と同じ幕材M3を、板材Bの表側に接着する。この接着は、板材Bの表側から見た矢印Y1で示す谷折部分に行う。更に、板材Bと、ヘッドボックス21及びボトムレール25との付根部分にも幕材M3を接着する。なお、板材Bに、中空構造のプラダン等の板材を用いてもよい。
この構成においては、幕材M3が板材Bの表から見た谷折部分に接着されているので、板材B及び幕材M3を1本の昇降紐24で昇降させることができる。また、板材Bが平板状に展開された際に、幕材M3の接着箇所の間部分が板材Bに対してドーム状に膨らむので、その膨らんだ部分に空気層ができ、断熱効果を得ることができる。
<第3実施形態の構成>
図11は、本考案の第3実施形態に係る遮蔽装置としての縦型ブラインドを示し、(a)は縦型ブラインドの構成を示す斜視図、(b)は(a)の縦型ブラインドのスラットの一部断面図である。
図11に示す縦型ブラインド20Lは、ハンガーレール60内から下方に垂下された複数のランナー61の各々に、スラットハンガー62を介してスラット63が吊下支持されている。
詳細に説明すると、ハンガーレール(レール)60は、下面がレール60に沿って開口した長手形状を成し、窓枠上方の小口面等に取付ブラケット64で固定される。このハンガーレール60内には、レール60に沿って移動可能に複数のランナー61が上記開口から下方に垂下されて支持されている。各ランナー61には、この下端部に取り付けられたスラットハンガー62で、窓枠の縦寸法に略対応した細長い板状を成すスラット63が支持されて吊下げられている。
スラット63は、図11(a)の破線楕円枠内の断面を表す図11(b)に示すように、上記第1実施形態で説明したハニカム構造の板材(プラダン)Pを使用している。板材Pには、図2(a)〜(e)に示したような種々の構成のプラダンや中空構造の板材が用いられる。スラット63の下端部には、必要に応じてセーフティーキャップ68が取り付けられる。また、スラット63は、コーティング等の端面処理が施されてる。スラット63は、板材Pの中空構造の連続方向が、ハンガーレール60に吊り下がる方向に連続して延びている構成としてもよい。この中空構造の連続方向が連続して延びているとは、中空構造の中空部分がスラット63の吊り下がる方向の全長に渡って延びている場合や、全長の途中まで延びている場合を表している。
各ランナー61には、ハンガーレール60内のレールに沿ったチルト軸(図示せず)がこの軸方向に相対移動可能に挿通され、チルト軸の両端がハンガーレール60の両端のエンド部60a,60bにおいて回転可能に支持されている。ハンガーレール60の一方のエンド部60aには、操作部65が設けられている。この操作部65から下方側には、チルトコード66及びドライブコード67が環状に吊り下がっている。チルトコード66を引き下げ操作すると、操作部65内にチルト軸に組合されて配設されたギヤ機構を介してチルト軸が回転する。この回転に伴って各ランナー61の下端部が水平回転し、各ランナー61に吊下支持されたスラット63が水平方向に回動する。
ドライブコード67を引き下げ操作すると、例えば、一方のエンド部60a側に最も近く垂下される先頭ランナー61が移動する。この移動に追随して後続のランナー61が順次引き出されてスラット63を拡げながら移動する。この移動により、各スラット63を窓の前面に展開させて配置することができる。この逆に先頭ランナー61が移動すると、この移動する先頭ランナー61によって後続のランナー61が順次押し戻され、スラット63を畳み込みながら移動する。この移動により、各スラット63を窓の一方側にコンパクトに畳み込んで配置することができる。
なお、チルトコード66及びドライブコード67には、各々コードクリップ69が取り付けられており、各々のコード66,67を手繰り上げて束ね、コードクリップ69で挟んで固定できるようになっている。
また、上記チルト軸(図示せず)、上記ギヤ機構(図示しない)、操作部65、チルトコード66及びドライブコード67を備えて、請求項記載の操作機構を構成する。
<第3実施形態の効果>
第3実施形態の縦型ブラインド20Lは、ハンガーレール60内を移動可能に支持された複数のランナー61によりスラット63が垂下支持され、操作機構により、各ランナー61が一方向へ順次移動することによりスラット63が拡がる。各ランナー61が他方向へ順次移動することによりスラット63が畳み込まれるようになっている。本実施形態の特徴は次の点にある。
(1)スラット63が、中空構造の板材Pにより構成されている。
この構成によれば、縦型ブラインド20Lが平面状に拡がって展開された場合、例えば窓と室内との間に空気層を有するスラット63による仕切り層ができるので、窓と外で交換される熱を遮る断熱効果を得ることができる。また、スラット63を中空構造の板材Pを用いて構成するだけなので、容易に製造することができる。
(2)スラット63は、板材Pの中空構造の連続方向が、ハンガーレール60に吊り下がる方向に連続して延びている構成とした。
この構成によれば、スラットに中空部分を多くすることが可能なので軽量化を図ることができ、スラット63の移動や回転を、よりスムーズに行うことができる。
(3)スラット63は、端面処理が施されている構成とした。
この構成によれば、スラット63の外観の美観を向上させることができる。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
例えば、本考案の遮蔽装置は、ローマンシェード(たくし上げカーテン)等の各種のブラインド(日射遮蔽装置)或いは、部屋や納戸、大型のワードローブの区切り等に適用することができる。
20,20A,20B,20C,20D,20J,20K 遮蔽装置(プリーツスクリ
ーン)
21 ヘッドボックス
23 操作コード
24 昇降紐
25 ボトムレール
28,29 リブ
31 ランナ(係合部材)
32 ガイドレール
53 巻上ローラ(昇降手段)
B 板材
Bb,Pb,28a,29a 貫通孔
M,M1,M2,M3 幕材
P,P1,P2 プラスチック段ボール板(プラダン)
S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8 スクリーン
t スリット(非連続部分)
t1 スリット形状部

Claims (20)

  1. ジクザグ状に折り畳み可能としたスクリーンを有する遮蔽装置であって、
    前記スクリーンは、
    中空構造の板材と、
    前記板材の両面に、当該板材の両端間を横切って切り込まれ、且つ当該横切る方向と直交する方向に所定間隔で表面と裏面とに交互に形成されたスリットと
    を備えて構成されている
    ことを特徴とする遮蔽装置。
  2. ジクザグ状に折り畳み可能としたスクリーンを有する遮蔽装置であって、
    前記スクリーンは、
    中空構造の板材
    を備え、
    前記板材の表裏面に、上下方向等間隔で表裏交互に板幅分だけ上下方向に非連続となる非連続部分を有して構成されている
    ことを特徴とする遮蔽装置。
  3. ジクザグ状に折り畳み可能としたスクリーンを有する遮蔽装置であって、
    前記スクリーンは、
    中空構造を成す長方形状の複数の板材と、
    前記ジグザグ状に折り畳まれる裏側から見て山折側の稜線の両端間に渡って設けられた補強部と
    を備え、
    上下の前記補強部の間の稜線の表側に上下方向に非連続となる非連続部分を有して構成されている
    ことを特徴とする遮蔽装置。
  4. 前記ジクザグ状に折り畳み可能な前記板材は、展開時に平面状となる
    ことを特徴とする請求項1に記載の遮蔽装置。
  5. ジクザグ状に折り畳み可能としたスクリーンを有する遮蔽装置であって、
    前記スクリーンは、
    中空構造を成す長方形状の複数の板材と、
    前記複数の板材を、長手方向の端面を当接して配列された状態で、隣接する一対の板材毎に境界を跨いで、表面と裏面とで交互に貼り合わせた連結テープと
    を備えて構成されている
    ことを特徴とする遮蔽装置。
  6. 前記スクリーンは、
    前記スリットで折り畳まれる裏側から見て山折側に設けられた補強部
    を更に備えて構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は4に記載の遮蔽装置。
  7. 前記補強部は、
    前記スリットで折り畳まれる裏側から見て山折側の稜線の両端間に渡って設けられている
    ことを特徴とする請求項6記載の遮蔽装置。
  8. 前記補強部は、
    前記スリットの表面側の谷折部分が、上下で所定幅重ねられ接着されて形成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の遮蔽装置。
  9. 前記スクリーンの上端に配置されたヘッドボックスと、
    前記スクリーンの下端に配置されたボトムレールと、
    前記ヘッドボックスから垂下され、前記ボトムレールに下端が固定された少なくとも1本の昇降紐と
    を備え、
    前記補強部に上下方向に貫通する貫通孔が形成され、当該貫通孔に前記昇降紐が挿通されている
    ことを特徴とする請求項6〜8の何れか1項に記載の遮蔽装置。
  10. 前記スクリーンは、
    前記スリット間で且つ前記板材の両端に取り付けられた係合部材と、
    前記板材の両側に上下方向に延設され、前記係合部材が移動自在に組み付けられたガイドレールと
    を更に備えることを特徴とする請求項1又は4に記載の遮蔽装置。
  11. ジクザグ状に折り畳み可能としたスクリーンを有する遮蔽装置であって、
    前記スクリーンは、
    中空構造で少なくともプリーツ状に折り畳み可能な板材と、
    前記板材の一面側に配設された幕材と
    を備えて構成されている
    ことを特徴とする遮蔽装置。
  12. 前記板材の一面又は前記スクリーンの上端が配置されるヘッドボックスと、
    前記板材の他面又は前記スクリーンの下端が配置されるボトムレールと
    を備え、
    前記ボトムレールが最下限に位置した状態で、前記板材がジグザグを保持し、この保持された板材と、前記幕材との間に空気層が形成されるようにした
    ことを特徴とする請求項11に記載の遮蔽装置。
  13. 前記板材はプラスチック段ボール板であり、前記幕材はレザーである
    ことを特徴とする請求項12に記載の遮蔽装置。
  14. 前記板材の一面又は前記スクリーンの上端が配置されるヘッドボックスの一面に固定され、前記幕材を着脱自在に取付可能な取付部を備え、
    前記幕材が前記取付部に着脱自在に取り付けられている
    ことを特徴とする請求項11〜13の何れか1項に記載の遮蔽装置。
  15. 前記スクリーンは、
    前記板材の他面側に離間して配設された第2の幕材を備えて構成されている
    ことを特徴とする請求項11〜14の何れか1項に記載の遮蔽装置。
  16. 前記幕材を単独で昇降する昇降手段
    を備えることを特徴とする請求項11〜14の何れか1項に記載の遮蔽装置。
  17. 前記スリットで折り畳まれる裏側から見て山折側に設けられた補強部を備え、
    前記補強部は、上下方向に貫通する貫通孔が形成され、当該貫通孔に前記昇降紐が挿通されており、
    前記幕材は、前記板材の表面側に、前記スリットで折り畳まれる表面側の谷折部分に接着されている
    ことを特徴とする請求項11〜13の何れか1項に記載の遮蔽装置。
  18. ハンガーレール内を移動可能に支持された複数のランナーによりスラットが垂下支持され、操作機構により、当該ランナーが一方向へ順次移動することにより当該スラットが拡がり、当該ランナーが他方向へ順次移動することにより当該スラットが畳み込まれる構成の遮蔽装置であって、
    前記スラットは、
    中空構造の板材により構成されている
    ことを特徴とする遮蔽装置。
  19. 前記スラットは、前記板材の中空構造の連続方向が、前記ハンガーレールに吊り下がる方向に連続して延びている構成とした
    ことを特徴とする請求項18に記載の遮蔽装置。
  20. 前記スラットは、端面処理が施されている
    ことを特徴とする請求項18又は19に記載の遮蔽装置。
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