JP3226859U - ウエットスーツ - Google Patents

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Abstract

【課題】着やすく脱ぎやすいストレッチロングファスナーウエットスーツを提供する。
【解決手段】ウエットスーツ1の本体上部の胸元に一本ワンラインのスライドファスナー51でネック3を備えたフラップを形成するように開口部5を設けたもので、そのスライドファスナー51は、一本ワンラインであり、英字略U字状に開いて肩部7の稜線を越えて背部6に下がり、着衣者の肩甲骨の肩関節辺りに左右の端部50a・50bを設け、スライドファスナー51の開口によって、フラップが折り返されて背中側に垂れさがって身体全体を出し入れする開口部5を形成する構成である。
【選択図】図2

Description

本考案は、身体全体を出し入れするための開口部を本体上部に有するウエットスーツであって、開口部は、一本ワンラインのスライドファスナーで形成した胸開けフラップ(ネック付アウター或いはネックカバー)を設けたウエットスーツに関する。
スライドファスナーは、ストレッチロングファスナーで、その取り付け位置が独特である。
従来のスライドファスナー(ジップファスナー、線ファスナー)で開口部を適宜個所に設けたウエットスーツは、様々あるが、そのスライドファスナーは、一般に直線状に設けている。
スライドファスナーの形態は、縦長直線状の胸中央の前開き、或いは縦長直線状の背面中央開き、或いは胸前面斜め前開きなどの形態で、スライドファスナーで開口部を設けて、そこから身体全体を出し入れする。
ウエットスーツの上部に開口部を設け、そこを拡げて足から入り込み身体を通して着用するには、身体全体を出し入れするための開口部は、防水密閉性があり、かつ口径を拡幅できる伸縮性があって、脱ぎやすく着やすくなくてはならない。
しかも、冬季のサーフィンの際に着用するようなウエットスーツは、ある程度断熱性を保障するためには,生地の厚みも要請される。
ウエットスーツに身体の出し入れのための開口部を形成するには、素材の弾性を利用するとともに、防水ファスナーを利用することは、口径の拡幅には好ましい組み合わせではある。
スライドファスナーを設けたウエットスーツには次のようなものが開示されている。
特許第4499186号 「水中用ドライスーツ」特許公報 特許第5491979号(公開特許公報 特開2012−001835)「ブーツ一体型ウエットスーツ」特許公報 実全昭54−125100 「ウエットスーツ」 公開実用新案全文明細書 意匠登録第1652452号「ウエットスーツ」意匠公報 特開平11−310193 「潜水具」公開特許公報
特許文献1の水中用ドライスーツは、胸元に一直線のスライドファスナーを設けた構成ある。
特許文献2の「ブーツ一体型ウエットスーツ」は、背中から上肢部分にかけて横方向に防水性ファスナーが取付けられた丈の短い上衣を重ね合せている。
防水性ファスナーは、背中から腕にかけて逆U字状に設けられている。
特許文献3は、ウエットスーツの前面の胸元に左右端部を少し下げた横一直線のファスナーを設けたものである。
特許文献4の意匠登録第1652452号は、スライド防水ファスナーを左右両肩のエッジに夫々に形成したデザインのものでフラップを面ファスナーで閉じるものである。
特許文献5は、潜水具で、本体の両方の肩面に 翼状袋部を設け、一方の肩面の翼状袋部上から背面を通し、もう一方の肩面 の翼状袋部にかけて防水ファスナーを設け、両方の翼状袋部と胸部を固定する止め具を設けた潜水具である。
特許文献1〜特許文献5に示すウエットスーツは、首回りから水の浸入を防止し、可及的に小さな開口部を形成しているが、着やすさ脱ぎやすさには、それぞれにまだ問題があった。
例えば、特許文献1の水中用ドライスーツは、胸元に一直線のスライドファスナーを設けた構成あり、そのスライドファスナーは、スライダーを動かし、着脱するときは両手で両縁を押し広げて開けて、身体を出し入れするが、開口縁は胸幅の直線の長さだけであり、開口幅が拡幅できず、窮屈であった。
そして、その構造上、スライドファスナーを開いても、開口部が広く体が入る口径で維持されるものではなく、また一直線の位置になってしまい望む開口はそのつど押し広げるしかないものである。
本考案が解決しようとする課題は、ウエットスーツにおいて、身体を出し入れする開口部からの着やすさと脱ぎやすさである。
開口部の開閉所作を少なくし、スムースに開閉でき、かつその開口部が比較的容易に拡幅できるウエットスーツを提供することが課題である。
開閉をスムースにするには、面ファスナーよりはスライドファスナーが好ましく、使い勝手が良いのはスライドファスナーを複数本配置するよりは一本ワンラインの配置を工夫した。
ワンラインとは、中途で断絶することなく、ひとつのラインで続くつまり一個のスダイダーを備えた一本のファスナーの軌道である。
開閉口を一本のスライドファスナー(防水ジッパー)で形成するときの技術的課題には、密封性を維持し、スライダーの円滑運行性を保障しつつ、開閉口を大きく開拡できる開口形状の設計と柔軟性である。
本考案は、背中側に垂れさがるネック付の胸開けフラップを、ワンラインのスライドファスナーで形成したウエットスーツであって、身体全体を出し入れする開口部を形成するフラップ(ネック付アウター=ネックカバー)の周囲をスライドファスナーで一部を残して囲繞し、そのスライドファスナーは、シンプルなデザイの一本ワンラインであり、前記フラップが開口時にはスライドファスナーがない一部で自然に折り返えされて垂れるようにスライドファスナーを胸元から角のない湾曲ラインで略U字状に広げ,両側ラインを肩部の稜線を越えて背部に垂下した配置形状と、背部に垂下した中途個所にスライドファスナーの始点と終点となる端部を設けた構成である。
この構成により、スライドファスナーをスライドさせて回し、フラップを外して、フラップを首から脱ぎ外すと、自然にフラップは後方に垂れ、上方が開口し、脱ぎやすく、着やすいウエットスーツを提供できる。
また、ウエットスーツには、スーツ上部内側の裏面に拡幅する素材で縫製した開口部を有するインナーを設けているものも提供する。
開口部を設けたインナーは、比較的薄い素材で、首周りの防水と断熱と擦れからの保護などのために設けていて、この構成のインナーにかぶせてネック付の胸開けフラップを設けている。
スライドファスナーの形状は、胸元でU字状に湾曲し、その角のない湾曲ラインで略U字状に広げてから両側ラインを肩部の稜線を越えて背部に垂下した個所に端部を設けた形状で、始点から終点までの距離を可及的に長くした形状である。
スライドファスナーの形状は、距離を可及的に長くしかつ円滑なスライドができるように、本考案の形状では、略U字状に湾曲し、その角のない湾曲ラインで略U字状に広げてから両側ラインが立ち上がってゆくが、そのラインの一部分に波形や山形を取り入れたラインの変形が可能である。
略U字状の形状には、船底状や角のないW字状やV字状など、波形状のラインが含まれる。
本考案は、開口部を形成するフラップの周囲を、ワンラインのスライドファスナーで、背部の一部を残して囲繞し、前記フラップが開口時にはスライドファスナーがない背部の一部で自然に折り返えされて垂れるように、スライドファスナーを胸元から角のない湾曲ラインで略U字状に広げ,両側ラインを肩部の稜線を越えて背部に下げた形状とし、背部に下げた中途個所にスライドファスナーの端部を設けた構成であるので、次の効果がある。
(1)開口部を形成するスライドファスナーのラインの長さが開口部の口径の基準となるのでこの形状設計は重要であるが、胸元前面に略U字状で両側のラインを広げた形状は、胸元で長い距離を設けることができる。
(2)さらにスライドファスナーのスライダーの軌道をワンラインとしたので、ひとつのスライダーの滑走の動きで開閉ができ、開閉作動が容易で単純である。
(3)しかも、長いライン部分や湾曲部分は、胸元に形成していて、ウエットスーツを着た状態でも、自分の手で左→右への滑走或いは右→左への滑走が一気に動かせ、容易に開閉ができる。
つまりスライダーの引手にスリング(紐)をつけなくても手が届く。
胸側のラインは長いので、胸の横方向の伸びが従来品にはない拡幅があり、肩や胸の動きを制約しないので脱ぎ着の動作が楽にでき、脱ぎ着しやすい。
(4)仮に長いラインをウエットスーツの背中に形成したとすると、ウエットスーツを着た状況では、スライダーに届かない個所が生じ、自分の手で一気に開閉することはできない。
(5)スライドファスナーは両側ラインを肩の頂点を越えて背部に垂下し、手の届く背部の個所に端部を設けたので、端部にあるスライダーや引手の位置も、見なくても手が届き、スライドファスナー開閉は簡単にできる。
(6)スライドファスナーを外してネック付のフラップを首から脱ぎ外すと、自然にフラップは、一気に開き、両端部を結ぶ背中の仮想ラインで折れて後方に垂れる。ネックの重みで自然と後方に垂れ下がるので、手で押さえ開いておくことをしないでよい。肩が出しやすく、非常に容易に脱ぎ着できる。
(7)ウエットスーツの着脱では、フラップが自然と後方に垂れて、大きく開いた状態で維持される。開口部からの身体の出し入れは、ファスナーエレメントで引っ掻くこともなく、フラップを巻き込むこともなく、容易に着脱できる。
サーファーは、休息するときはフラップだけを外して上半身を出し、一時休息するようなことが多くあり、すばやくフラップを外すときには極めて有用である。
このように開口部を形成するスライドファスナーのラインの最適形状とスライドファスナーの最適な端部位置の創出で、開閉動作がスムースになり、閉塞時の防水性も維持され、開口時のフラップの垂下位置の安定化により、着脱がたいへんスムースになったという効果がある。
図1は、本考案に係るウエットスーツの実施例で、正面からみた説明図である。 図2は、同じ実施例の背面からみた説明図である。 図3は、同じく本考案に係るウエットスーツの実施例の要部を示す上半身を正面からみた図面代用写真である。 図4は、同じ実施例の要部を示す上半身を背面からみた図面代用写真である。 図5は、同じ実施例のウエットスーツで、胸開けのフラップを外して開口して、背後に垂らした状態を正面から見た図面代用写真である。 図6は、同じ実施例のウエットスーツで、胸開けのフラップを外して開口して、背後に垂らした状態を背後から見た図面代用写真である。 図7は、実施例に使用するスライドファスナーの裏面を示す図面代用写真である。スライドファスナーの湾曲を略120度にして熱溶着テープを湾曲させて接着する構成を示している。 図8は、同じくスライドファスナーの裏面を示す図面代用写真であって、図7の熱溶着テープの裏面にさらに補強テープで強化した状態を示すものである。
本考案は、ウエットスーツ1の本体上部の胸元に一本ワンラインのスライドファスナー51でネック3を備えたフラップ4を形成するように開口部5を設けたウエットスーツである。
そのスライドファスナー51は、一本ワンラインであり、胸中央から横方向に水平に延伸し又は湾曲して延伸して左右に英字略U字状に開いて上昇し、両側ラインを広げてつづいて肩部7へと延び、肩部7の稜線を越えて背部6に下がった配置形状である。
前記スライドファスナー51は胸元から角のない湾曲ラインで肩部7の稜線を超えて背部6に垂れ、着衣者の肩甲骨の上端辺りから肩甲骨の中央辺りに該当する個所に左右の端部50a・50bを止めて設けてある。
この左右の端部50a・50bの間を残して、前記フラップ4は一本ワンラインのスライドファスナー51で囲繞形成され、スライドファスナー51の全開口時には、前記フラップ4がスライドファスナー51のない端部50a・50bの間の生地の一部で自然に折り返えされて垂れて背中側に垂れさがるネック付の胸開けフラップ4となり、身体全体を出し入れする開口部5を形成することができる。
ストレッチロングファスナーによるワンスライドで開口部を一気に開くウエットスーツになる。
スライドファスナー51の両端となる左右の端部50a・50bは、着衣者の肩甲骨の上端辺りから肩甲骨の中央辺りに該当する個所で、好ましくは着衣者の肩甲骨の肩関節辺りに該当する個所である。
スライドファスナー51を全開し、首を抜いて胸開けすると、端部50a・50bの間の水平ラインに相当する生地の一部で自然にフラップ4を背中側に折り返すことができる。
開口時や閉塞時にスライダーの引手52を持って開閉するが、着衣者はウエットスーツ1を着用した状態でもスライダーの引手52が留まる端部50a・50bには、容易に手が届き、さらにスライダーはワンラインを滑走するので開閉が楽である。
次に、本考案に係るウエットスーツの一実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図8は本考案に係るウエットスーツの実施例である。
その中の図3〜図8は、実施例の図面代用写真である。
図1は、本考案に係るウエットスーツの実施例で、正面からみた説明図である。
図2は、同じ実施例の背面からみた説明図である。
図3〜図6は、同じ実施例で、ウエットスーツの上半身である要部を正面或いは背面からみて説明する図面代用写真である。
実施例は、ウエットスーツ1の本体上部の胸元に一本ワンラインのスライドファスナー51でネック3を備えたフラップ4を形成するように開口部5を設けたものである。
ウエットスーツ1の胸部は、フラップ結合部2にスライドファスナー51でフラップ4を連結している。
そのスライドファスナー51は、全体は英字略U字状に湾曲し,ほぼ所定の面積に限定される胸面において、可及的に長い形状に工夫した一本ワンラインとして設けている。
前記胸中央から湾曲して横方向に延伸して左右に英字略U字状に上昇して開く湾曲ラインは、実施例では図7、図8の裏面の逢着図に示すように略120度の曲がり角度で形成し、スライダーの走行をスムースにしている。
図3や図5に矢印で示すスライドファスナー51の湾曲ラインのRは、スライドファスナー51の逢着を配慮する湾曲度で好ましくはR50mm〜R100mm以上の湾曲である。
防水性を阻害しなければ、R30mm〜R50mm位の小さな湾曲で波形状に連続形成して開口縁を延長することも可能である。
ラインには、図示していないが、図3や図5のRXの矢印で示す個所は、波形状や〜状の形状にすることもできる。同様に他の個所のライン、例えばU字状から肩部7に上昇するライン等は波形状に設計変形することもできる。
湾曲して逢着することは、ファスナーエレメント53の結合を湾曲させるので、その防水性に影響するとともに作動性にも影響するので、湾曲回数や湾曲度は、ファスナーの精度によって変更が可能である。
スライドファスナー51は、一本ワンラインとして極めて長いスライドファスナーとしている。
スライドファスナー51は、一本ワンラインで形成しているが、仮定ではあるがワンラインで2本のスライドファスナーを連続的に配置することも可能ではある。
その場合はスライダーや引手が2個になり、一滑走動作での開閉はできない。
一本ワンラインで形成することに意義があり、長さを持つように湾曲させることに意義がある。
図7は、スライドファスナー51の裏面の接合例を示し、ファスナーの基布となるテープ54に、スリット55を形成して湾曲して取り付ける加工を示している。
実施例では、スライドファスナー51の湾曲を略120度にして熱溶着或いは接着剤でのテープ54を湾曲させて接着した形状と、熱溶着性等のテープ54の両側にスリット55を形成して、曲げた形状を安定して維持する構成を示している。
スライドファスナー51は、一般にはきつい角度で接着することは難しくスライダーの滑走も厳しいが、ファスナーの基布であるテープ54にスリット55の加工を施すことにより、角度のあるカーブ湾曲が可能であり、走行も滑らかになっている。
熱溶着性等のテープ54の両側に形成するスリット55は、内側は鋭角に、外側は広角にして湾曲に応じた数か所に形成している。
スリット55を形成することで、無理なく所望の湾曲を形成でき、かつ防水性を低減することもない。
図8は、図7のテープ54の上からさらに補強テープ56で強化し、スリット55のカット部分の補強と、ウエットスーツの形状の安定や、フラップ4の形状を強化したものである。
さらに、ウエットスーツ1の胸部は、フラップ結合部2にスライドファスナー51でフラップ4をファスナー連結しているが、図6に示すように、そのフラップ4側の周縁には、フラップ結合部2の下に少し入り込む防水テープ8を形成してもよい
防水テープ8はフラップ4の形状補強にもなる。
本考案では、実施例のように防水性のある長いスライドファスナー51(ジッパー,線ファスナー)が必須である。
他の構造のファスナー、例えばベルクロファスナーや面ファスナー等では全く代替できない。面ファスナーでは、防水性が低く一滑走動作での開閉はできない。
スライドファスナー51の形状は、胸部中央から横方向に水平に延伸し又は湾曲して延伸して左右に英字略U字状に開いて上昇し、両側ラインを広げてつづいて肩部7へと延び、肩部7の稜線を越えて背部6に下がった配置形状としている。
肩部7の稜線を越える個所は、着衣者の鎖骨の外端あたりになる。
前記スライドファスナー51は胸部から角のない湾曲ラインで肩部7の稜線を超えて背部6に垂れ、着衣者の肩甲骨の肩関節辺りに該当する個所に左右の端部50a・50bを止めて設けている。
この左右の端部50a・50bの間を残して、前記フラップ4は一本ワンラインのスライドファスナー51で囲繞形成される。
前記フラップ4は、後方の一部(左右の端部50a・50bの間)を除いて一本ワンラインのスライドファスナー51で囲繞されている構成である。
スライドファスナー51の全開口時には、前記フラップ4の後方でスライドファスナー51のない端部50a・50bの間の一部生地の部分で支持され、自重で自然に折り返えされて垂れて、背部6側に垂れさがる。
このネック3付の胸開けのフラップ4の状態は、特に手で押さえなくても開口部5は開いたままで維持されるので、身体全体を出し入れする際に両手を使えて脱ぎ着がたいへん楽になる。
スライドファスナー51の開口閉塞のスライド動作は、引手52を持ってワンスライドで開閉できる。
前記スライドファスナー51の左右の端部50a・50bは、スライドファスナー51の始点と終点になる。
又左右の端部50a・50bの間の生地は、フラップ4の支持をして折れ曲がる個所であり、その位置は、着衣者の肩甲骨の上端辺りから肩甲骨の中央辺りに該当する個所で、さらに好ましくは、着衣者の肩甲骨の肩関節辺りに該当する個所である。
肩関節辺りを数値でいうと、左右の肩部7の稜線からそれぞれ背部6に垂下して約8〜9cmの個所に該当する。
スライドファスナー51の始点と終点になる端部50a・50bは、背部6に垂下して約8〜9cmの個所、又は着衣者の肩甲骨の肩関節辺りに設けることになる。
左右の肩部7の稜線からそれぞれ背部6に垂下するラインは、実施例では、図2、図4、図6のように少し内側向きに傾斜して下げている。
肩部7の稜線を越える個所が着衣者の鎖骨の外端辺りで、そこから少し内側向きに肩甲骨の肩関節辺りに傾斜して止まる形状になる。
本考案のウエットスーツ1は、アウター本体として、内側に薄手の生地で形成された身体全体を入れる開口部91を有するインナー9を備えている。
インナー9は、薄い伸縮性生地で作成してあり、身体全体を入れ込むとしっかり密着する柔軟性と伸縮性があるものであり、ウエットスーツ1の上半身の内側に備えられる。
その開口部91は、サーファー等の着衣者が、口を広げて足から入れて身体全体を着こむもので、伸縮性があり、身体を入れてから、身体に密着する。
本実施例のウエットスーツ1を着るには、図3の状態から、スライドファスナー51の端部50bにあるスライダーの引手52を持って、前側に開いてゆき、そのまま前面のU字状のラインのままに開いて端部50aまで回し開くと、ネック3付のフラップ4は、自重で自然に後方に垂れて、図5のように、開口部91を有するインナー9を露出させる。
ウエットスーツ1は、この状態で維持され、例えば先行技術文献のように、開口部をそのつど押し広げて着るのに比較して、フラップ4全体の大きさの開口部5ができ、インナー9の開口部91が露出する。
サーファー等の着衣者は、インナー9の開口部91から矢印Yのように足、腰、と着込み、腕を差し入れ、胸まで上げる。
スライドファスナー51のワンラインで長い距離をもった開口部5は、図6の矢印Wのように横に広がり、口径を拡大する余裕があり、胸まで差し入れ、腕を差し込んで着こむのにスムースにできる。
従来の構造の着込みに比して、格段の容易さである。
図6の矢印Wのように広がるのは、本考案が提案する開口部の形状、スライドファスナーの取り付け位置のほか、ストレッチファスナーの素材、ウエットスーツ生地素材の改良などによるが、ウエットスーツにおいて着脱の容易さの観点では、ストレッチロングファスナーウエットスーツとして、新規な特徴あるウエットスーツが提供できる、
本考案のウエットスーツは、サーフィンやウインドサーフィン等のスポーツ用のウエットスーツに関してのものであるが、スライドファスナーのワンラインでの開口部形成の構造は、ネック付の防寒ウエアなど、比較的厚手の生地のスポーツウエアにおいても利用可能性がある。
1 ウエットスーツ本体
2 フラップ結合部
3 ネック
4 フラップ
5 開口部
51 スライドファスナー
52 引手
53 ファスナーエレメント
50a 端部
50b 端部
54 テープ
55 スリット
56 補強テープ
6 背部
7 肩部
8 防水テープ
9 インナー
91 インナーの開口部

Claims (6)

  1. ウエットスーツ1の本体上部の胸元前面に一本のスライドファスナー51でネック3を設けたフラップ4を形成するように開口部5を設けたもので、ネック3を備えたフラップ4を形成するスライドファスナー51は、胸元中央から横方向に水平に延伸し又は湾曲して延伸して左右に英字略U字状に上昇して開き、つづいて肩部7へと延び、肩部7の稜線を超えて背部6に垂れ、着衣者の肩甲骨の上端辺りから肩甲骨の中央辺りに該当する個所に左右の端部50a・50bを止めて設け、スライドファスナー51を全開して胸開けして前記フラップ4を背中側に折り返すことができることを特徴とするウエットスーツ。
  2. 前記スライドファスナー51の左右の端部50a・50bは、スライドファスナー51の始点と終点になるもので、左右の肩部7の頂点からそれぞれ背部6に垂下して約8〜9cmの個所又は着衣者の肩甲骨の肩関節辺りに設けたことを特徴とする請求項1に記載のウエットスーツ。
  3. 前記胸中央から湾曲して横方向に延伸して左右に英字略U字状に上昇して開く湾曲ラインは略120度の曲がりで形成した請求項1又は請求項2のいずれかに記載の胸開けウエットスーツ。
  4. 前記ウエットスーツ1はアウター本体として、内側に薄手の生地で形成された身体全体を入れる開口部91を有するインナー9を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3のいずれかに記載のウエットスーツ。
  5. 前記スライドファスナー51は、ファスナーの基布となるテープ54にスリット55を形成して湾曲して取り付けてなることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4のいずれかに記載のウエットスーツ。
  6. ウエットスーツ1の本体上部の胸元に一本ワンラインのスライドファスナー51でネック3を備えたフラップ4を形成するように開口部5を設けたもので、そのスライドファスナー51は、一本ワンラインであり、胸部中央から横方向に水平に延伸し又は湾曲して延伸して左右に英字略U字状に開いて上昇し、両側ラインを広げてつづいて肩部7へと延び、肩部7の稜線を越えて背部6に下がった配置形状としており、前記スライドファスナー51は胸部から角のない湾曲ラインで肩部7の稜線を超えて背部6に垂れ、着衣者の肩甲骨の肩関節辺りに該当する個所にスライドファスナー51の始点と終点である左右の端部50a・50bを止めて設けてあり、この左右の端部50a・50bの間を残して、前記フラップ4は一本ワンラインのスライドファスナー51で囲繞形成され、スライドファスナー51の全開口時には、前記フラップ3がスライドファスナー51のない端部50a・50bの間の一部で自然に折り返えされて垂れて背中側に垂れさがるネック3付の胸開けのフラップ4となって身体全体を出し入れする開口部5を形成し、スライドファスナー51の開口閉塞のスライドでは引手52を持ってワンスライドで開閉できることを特徴とするウエットスーツ。
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