JP3226793B2 - エレベータの制御装置 - Google Patents

エレベータの制御装置

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JP3226793B2
JP3226793B2 JP17160796A JP17160796A JP3226793B2 JP 3226793 B2 JP3226793 B2 JP 3226793B2 JP 17160796 A JP17160796 A JP 17160796A JP 17160796 A JP17160796 A JP 17160796A JP 3226793 B2 JP3226793 B2 JP 3226793B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータ走行中
の風による振動を整風板の角度調節することにより効果
的に抑制するエレベータの制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、つるべ式エレベータは、図12
に示すように、かご1とカウンタウエート4とをメイン
ロープ6で接続し、メインロープ6を巻上機2とそらせ
シーブ3に巻いて吊り下げる構成となっている。そし
て、かご1の走行時の整風を行うために、エレベータの
かご1に形状や角度が固定された整風板5を取り付けて
いる。このように、高速で走行するつるべ式エレベータ
のかご1には、風による走行中の振動を抑制するための
固定式の整風板5を設置していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、建物
の高層化が進みエレベータは速度が1000m/min
を超える超々高速エレベータが必要となり、固定式の整
風板では走行中の振動を適切に抑制できない場合があ
る。すなわち、超々高速エレベータにおいて、固定式の
整風板を用いた場合、かご1とカウンタウエート4のす
れ違い時、かご1の昇降路内の梁の通過時、他のエレベ
ータとのすれ違い時等に生じる振動や騒音は無視できな
いものとなり、乗客に対して不快感を与えてしまう。例
えば、かご1が高速かつ定速で下降しているとすると、
カウンタウエート4とすれ違う際に双方の起こす気流を
整風板5にて効果的に整流することができず、気流がぶ
つかって乱流が生じかご1に振動を与える。
【0004】本発明の目的は、エレベータ走行時の風に
よる振動を抑制することができるエレベータの制御装置
を得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、かご
に取り付けられかごの振動を抑制するための整風板の傾
き角を可変にした角度可変式整風装置と、予め定められ
た整風板角度パターンに基づいて整風板の傾き角度の角
度指令を演算するかご静止制御手段と、かごの振動を抑
制するための整風板の最適角度を学習し角度指令に補正
信号を与えると共に整風板角度パターンを修正する学習
手段とを備えたものである。
【0006】請求項1の発明では、かご静止制御手段
は、予め設定してある整風板角度パターンに基づいてエ
レベータ走行時に整風板の角度を変化させ、走行中のか
ご傾き角を0に近づけるように整風板の角度制御を行
う。学習手段は、かごの振動を減少させる整風板角度パ
ターンを学習して、整風板の角度指令及び整風板角度パ
ターンを補正する。これにより、シャフト内の梁やフロ
ア部分をかごが高速で通過する際にかごの振動を抑制す
る。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、かごの走行パターンに応じて予め複数個の整風板角
度パターンを用意しておき、かご静止制御手段は走行パ
ターンに応じた整風板角度パターンに基づいて整風板の
傾き角度の角度指令を演算し、学習手段は走行パターン
に応じた整風板角度パターンに対して修正を加えるよう
にしたものである。
【0008】請求項2の発明では、請求項1の発明の作
用に加え、走行パターンによって風の影響が異なるの
で、かご静止制御手段は走行パターンごとに整風板の角
度指令を演算し、学習手段は走行パターンごとに最適な
整風板角度パターンを学習する。これにより、シャフト
内の梁やフロア部分をかごか高速で通過する際に、かご
の振動を最適な整風制御を行うことにより抑制できる。
【0009】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、かご静止制御手段は、かごの休止時又は低速走行時
には、整風板の傾き角の制御を停止するようにしたもの
である。
【0010】請求項3の発明では、請求項1の発明の作
用に加え、整風制御の必要のないときにその制御を停止
する。これによりかご静止制御手段の負荷を軽減する。
【0011】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、学習手段は、かごとカウンタウエートとのすれ違い
の際に生じるかごの振動を抑制する最適な整風板角度を
学習するようにしたものである。
【0012】請求項4の発明では、請求項1の発明の作
用に加え、かごとカウンタウエートがすれ違う際に、学
習手段で学習した最適な整風板角度パターンにて最適な
整風制御を行う。これにより、かごとカウンタウエート
がすれ違う際に生じるかごの振動を抑制する。
【0013】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、学習手段は、隣接する他号機エレベータのかごとの
すれ違いの際に生じるかごの振動を抑制する最適な整風
板角度を学習するようにしたものである。
【0014】請求項5の発明では、請求項1の発明の作
用に加え、隣接する他号機かごとのすれ違いの際に、学
習手段で学習したかごの振動を抑制する最適な整風板角
度パターンにて最適な整風制御を行う。これにより、こ
れにより、隣接する他号機かごとのすれ違いの際に生じ
るかごの振動を抑制できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態を示すブロック
構成図であり、図2は第1の実施の形態が適用されるエ
レベータの構成図である。
【0016】図2において、つるべ式エレベータは、か
ご1とカウンタウエート4とをメインロープ6で接続
し、メインロープ6を巻上機2とそらせシーブ3に巻い
て吊り下げる構成となっており、かご1及びカウンタウ
エート4は昇降路7を昇降するようになっている。巻上
機2の回転軸にはかご速度検出器8が設けられ、そのか
ご速度検出器8の出力は演算装置9(以下CPU9とい
う)に入力されている。また、かご位置検出器14から
のかご位置LもCPU9に入力され、同様に、かご傾き
角検出器13からのかご傾き角ψx、ψyもCPU9に
入力されている。
【0017】また、かご1には、整風板の角度を可変に
することができる角度可変式整風装置16a、16b、
16c、16dが設置されており、各々の角度可変式整
風装置の整風板の傾き角度γa、γb、γc、γdが角
度制御装置11を介してCPU9に入力されている。
【0018】CPU9にはメモリ10が接続されてお
り、かご1に設置された角度可変式整風装置16a〜1
6dの整風板の角度を定めた整風板角度パターンPa〜
Pdが予め記憶されている。CPU9では、整風板角度
パターンPa〜Pdに基づいて角度可変式整風装置16
a〜16dの整風板の各々の角度指令γa*、γb*、
γc*、γd*を演算し、その角度指令γa*〜γd*
を角度制御装置11を介して各々の角度可変式整風装置
16a、16b、16c、16dに出力するようになっ
ている。
【0019】例えば、昇降路7においてフロア12のよ
うな突起部分があった場合には、この部分をかご1が高
速で通過しホール側に風が流れていると通過時に乱流に
よりかご1が振動して音が生じる。そこで、フロア12
を通過する際には、かご1にカウンタウエート4が近づ
いていなければ、角度可変式整風装置16a〜16dを
用いてカウンタウエート4側へ風を流すような角度指令
γa*〜γd*を各々の角度可変式整風装置16a〜1
6dに出力する。これにより、かご1の振動を抑制す
る。
【0020】図3は、角度可変式整風装置16の詳細図
である。整風板51はギヤボックス53に接続され、整
風板51はギヤボックス53側を支点に回転できるよう
になっている。ギヤボックス53はサーボモータ52に
より回転される。また、サーボモータ52はモ−タ駆動
装置54により駆動される。サーボモ−タ52の回転軸
には、サーボモータ回転センサ81が設置され、各々の
整風板51の角度γa〜γdを検出する。
【0021】すなわち、角度制御装置11からの角度指
令γa*〜γd*によりサーボモータ駆動装置54が駆
動され、これにより、サーボモータ52はギヤボックス
53を介して整風板51を所定の角度まで駆動する。
【0022】次に、図1を参照してCPU9での整風制
御のための角度指令γa〜γdの演算について説明す
る。CPU9はかご静止制御手段91と学習手段92と
を有している。かご静止制御手段91は、予め定められ
た整風板角度パターンPa〜Pdに基づいて整風板51
の傾き角度γa〜γdの角度指令γa*〜γd*を演算
するものであり、学習手段92は、かご1の振動を抑制
するための整風板51の最適角度を学習し、角度指令γ
a*〜γd*に補正信号を与えると共に、整風板角度パ
ターンPa〜Pdを修正するものである。
【0023】かご静止制御手段91は、メモリ10に予
め記憶されているかご振動を抑制するための整風板角度
パターンPa〜Pd、かご傾き検出器13から得られる
かご傾き角ψx、ψy、角度可変式整風装置16a〜1
6dからの各整風板角度γa〜γdを帰還値として入力
し、各整風板51の角度指令γa*〜γd*を演算す
る。
【0024】一方、学習手段92では入力値として、整
風板角度パターンPa〜Pd、かご傾き検出器13から
得られるかご傾き角ψx、ψy、かご位置検出器14か
らのかご位置L、かご速度検出装置8からのかご速度速
度v、角度可変式整風装置16a〜16dからの各整風
板角度γa〜γdを入力している。そして、整風板角度
パターンPa〜Pdに合わせてかご1を静止させるよう
に、かご5の振動を抑制する角度可変式整風装置16a
〜16dの各整風板角度指令γa*〜γd*の最適値を
学習して、かご静止制御手段91の演算結果に対して誤
差値に補正をかける。また、学習した角度可変式整風装
置16a〜16dの各整風板角度γa〜γdは、メモリ
10に記憶されている整風板角度パターンPa〜Pdに
対しても補正をかける。
【0025】CPU9で演算した各整風板角度指令値γ
a*〜γd*は、角度制御装置11へ与えられ、角度制
御装置11はCPU9から与えられた各整風板角度指令
値γa*〜γd*より、各々の角可変式整風装置16a
〜16dのモータ制御装置54へ電圧指令を与える。モ
ータ制御装置54は、サーボモータ52へ電流を与えサ
ーボモータ52を回転させる。サーボモータ52からの
動力をギヤボックス53へ与え整風板51を動かす。
【0026】一方、サーボモータ回転センサ81より整
風板51の回転角γa〜γdを検出し、角度制御装置1
1へ帰還させる。角度制御装置11は帰還値をもとにフ
ィードバック制御を行うことにより整風板51の角度を
制御する。以上のように振動を減少させる整風板角度パ
ターンPa〜Pdを学習して補正することにより、シャ
フト内の梁やフロア部分をかご1が高速で通過する際
に、かごの振動を昇降路7の特徴に合わせて抑制させる
最適な整風制御ができる。
【0027】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図4は本発明の第2の実施の形態を示すブロック構
成図である。この第2の実施の形態は、図1に示した第
1の実施の形態に対し、かご1の走行パターンに応じて
予め複数個の整風板角度パターンを用意しておき、かご
静止制御手段91は各々の走行パターンに応じた整風板
角度パターンPm,k(m=1、2、3…、k=1、
2、3…)に基づいて整風板51の傾き角度の角度指令
γa〜γdを演算し、学習手段92は各々の走行パター
ンに応じた整風板角度パターンPm,kに対して修正を
加えるようにしたものである。
【0028】つまり、走行パターンによって風の影響が
異なるので、かご静止制御手段91は走行パターンごと
に整風板51の角度指令γa〜γdを演算し、学習手段
92は走行パターンごとに最適な整風板角度パターンP
m,kを学習し、シャフト内の梁やフロア部分をかごか
高速で通過する際に、かごの振動を最適な整風制御を行
うことにより抑制できるようにしたものである。
【0029】昇降路7をかご1が走行する際、走行パタ
ーンが異なれば風による騒音や振動が異なる。例えば、
フロア12の部分を高速で走行している場合と加速中で
低速で走行している場合では、振動や騒音は異なる。し
たがって、スタート階とショートランかロングランかと
で角度可変式整風装置16の整風板角度パターンは異な
る。
【0030】図4において、図1に示した第1の実施の
形態と同一要素には同一符号を付しその説明は省略す
る。メモリ10の中には、整風板角度パターンP1,1
〜Pm,kまでを記憶する記憶領域1001を設け、ス
タート階床と運転パターン毎に異なる整風板角パターン
P1,1〜Pm,kを全て記録しておく。例えば、スタ
ート階床毎にショートランとロングランとの場合のそれ
ぞれにおける角度可変式整風装置16の整風板角度パタ
ーンP1,1〜Pm,kを記録しておく。
【0031】図5は、第2の実施の形態における処理内
容を示すフローチャートである。図5において、スター
トしてまずステップS1でスタート階mをロードする。
次にステップS2へ進み、ロングランかショートランか
を判定し、ロングランの場合にはステップS31へ進
み、ロングランの場合の角度可変式整風装置16の整風
板角度パターンPm,1をロードして次のステップS4
へ進む。
【0032】一方、ショートランの場合にはショートラ
ンの場合の角度可変式整風装置16の整風板角度パター
ンPm,2をロードして次のステップS4へ進む。ステ
ップS4では、それぞれの整風板角度パターンPm,
1、Pm,2に従って整風板角51を制御しながらエレ
ベータを走行させる。
【0033】また、ここで第1の実施の形態で説明した
ように振動を減少させる整風板角度パターンPm,1
(あるいはPm,2)を学習して整風板角指令γa*〜
γd*を補正して最適な角度指令値を作成し角度可変式
整風装置16a〜16dを制御しながらエレベータを走
行させる。一方、メモリ10の整風板角度パターンP
m,1(あるいはPm,2)も補正する。そして、ステ
ップS5でエレベータが次の停止階に到着すると着床停
止して処理を終了する。
【0034】以上のように、エレベータのスタート階床
が異なり走行パターンが異なっても、各走行パターンに
合わせた振動を減少させる整風板角度パターンPm,k
を学習して補正することにより、シャフト内の梁やフロ
ア部分をかご1が高速で通過する際に、かご1の振動を
昇降路7の特徴に合わせて抑制する最適な整風制御がで
きる。
【0035】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図6は、本発明の第3の実施の形態における処理内
容を示すフローチャートである。この第3の実施の形態
は、かごの休止時には、整風板の傾き角の制御を停止す
るようにしたものである。つまり、整風制御の必要のな
いときにはその制御を停止し、かご静止制御手段91
(CPU9)の負荷を軽減する。
【0036】図6には、整風制御の必要のないとき、例
えばエレベータが着床停止した後に、かご静止制御手段
91が休止する場合の処理内容を示している。ステップ
S4で走行時に第1の実施の形態で示したように整風板
角度制御と学習を行いながらエレベータを走行させる。
ステップS5でエレベータ着床停止する場合には、次の
ステップS6でエレベータが休止するか走行するかの判
断を行う。走行する場合はステップS4へ戻る。エレベ
ータが休止する場合はステップS7へ進む。ステップS
7では各々の整風板51を格納して固定する。次のステ
ップS8で角度可変式整風装置16a〜16dを休止さ
せて終了する。以上のようにすることによりCPU9の
負荷を軽減することができる。また、省電力となる。
【0037】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図7は本発明の第4の実施の形態を示すブロック構
成図であり、図8は第4の実施の形態が適用されるエレ
ベータの構成図である。この第4の実施の形態は、かご
1とカウンタウエート4とのすれ違いの際に生じるかご
1の振動を抑制する最適な整風板角度を学習するように
したものである。つまり、かご1とカウンタウエート4
とがすれ違う際に、学習手段92で学習した最適な整風
板角度パターンにて最適な整風制御を行う。これによ
り、かご1とカウンタウエート4とがすれ違う際に生じ
るかごの振動を抑制する。
【0038】図8において、つるべ式エレベータは、か
ご1とカウンタウエート4とをメインロープ6で接続
し、メインロープ6を巻上機2とそらせシーブ3に巻い
て吊り下げる構成となっており、かご1及びカウンタウ
エート4は昇降路7を昇降するようになっている。巻上
機2の回転軸にはかご速度検出器8が設けられ、そのか
ご速度検出器8の出力は以下CPU9に入力されてい
る。また、かご位置検出器14からのかご位置LもCP
U9に入力され、同様に、かご傾き角検出器13からの
かご傾き角ψx、ψyもCPU9に入力されている。
【0039】また、かご1には、整風板の角度を可変に
することができる角度可変式整風装置16a、16b、
16c、16dが設置されており、各々の角度可変式整
風装置の整風板の傾き角度γa、γb、γc、γdが角
度制御装置11を介してCPU9に入力されている。そ
して、カウンタウエート4にはカウンタウエート位置検
出器15が設けられ、そのカウンタウエート位置信号L
wもCPU9に入力されている。
【0040】CPU9にはメモリ10が接続されてお
り、かご1に設置された角度可変式整風装置16a〜1
6dの整風板の角度を定めた整風板角度パターンPa〜
Pdが予め記憶されている。CPU9では、整風板角度
パターンPa〜Pdに基づいて角度可変式整風装置16
a〜16dの整風板の各々の角度指令γa*、γb*、
γc*、γd*を演算し、その角度指令γa*〜γd*
を角度制御装置11を介して各々の角度可変式整風装置
16a、16b、16c、16dに出力するようになっ
ている。
【0041】次に、かご1とカウンタウエート4とがす
れ違う際に生じる振動の抑制方法について説明する。か
ご1とカウンタウエート4とのすれ違いの際に、かご1
のホール側に突起物などがなければ、ホール側に風が流
れるような角度指令γa*〜γd*を各々の角度可変式
整風装置16a〜16dに出力する。これにより、かご
1とカウンタウエート4とがすれ違う際に生じる振動が
抑制できる。
【0042】図7において、図1に示した第1の実施の
形態と異なる点は、学習手段92の入力に力ウンタウエ
ート位置検出器15の出力値から得たカウンタウエート
4の位置信号Lwとカウンタウエート4の速度vwを追
加している点である。カウンタウエート4の位置信号L
wとカウンタウエート4の速度vwを学習のファクタに
加えることにより、カウンタウエート4とのすれ違いの
際の最適な整風板角度を学習できる。
【0043】以上のように、カウンタウエート4とのす
れ違い時の振動を減少させる整風板角度パターンPa〜
Pdを学習して補正することにより、かご1とカウンタ
ウエート4とが高速ですれ違う際の振動を最適な整風制
御で抑制することができる。
【0044】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。図9は本発明の第4の実施の形態を示すブロック構
成図であり、図10は第4の実施の形態が適用されるエ
レベータの構成図である。この第5の実施の形態は、隣
接する他号機エレベータのかごとのすれ違いの際に生じ
るかごの振動を抑制する最適な整風板角度を学習するよ
うにしたものである。つまり、隣接する他号機かごとの
すれ違いの際に、学習手段92で学習したかご1の振動
を抑制する最適な整風板角度パターンPa〜Pdにて最
適な整風制御を行う。これにより、これにより、隣接す
る他号機かごとのすれ違いの際に生じるかごの振動を抑
制する。
【0045】図10において、昇降路7内には隣接する
他号機かご102が設けられている。かご1の巻上機2
の回転軸にはかご速度検出器8が設けられ、そのかご速
度検出器8の出力はCPU9に入力されている。また、
かご位置検出器14からのかご位置LもCPU9に入力
され、かご傾き角検出器13からのかご傾き角ψx、ψ
yもCPU9に入力されている。
【0046】同様に、他号機かご102の巻上機202
の回転軸にはかご速度検出器82が設けられ、そのかご
速度検出器82の出力v2はCPU9に入力されてい
る。また、他号機かご102のかご位置検出器142か
らのかご位置L2もCPU9に入力されている。
【0047】すなわち、図2に示した第1の実施の形態
に対し、CPU9の入力に対し、他号機かご102のか
ご位置検出器142からの他号機かご位置L2と、他号
機かご102の巻上機202の軸に接続した他号機かご
速度検出器82からの他号機かご速度v2とを追加して
入力するようにしている。この場合、他号機側の制御装
置の構成も同じ構成である。
【0048】次に、かご1が隣接する他号機のかご10
2とのすれ違いの際に生じる振動の抑制方法について説
明する。例えば、かご1において他号機かご102と反
対側に梁などがなければ角度可変式整風装置16a〜1
6dを用いて、風を他号機かご102側でなく他号機か
ご102の反対側に流れるように制御する。これによ
り、かご1と隣接する他号機かご102とがすれ違う際
に生じる振動が抑制できる。
【0049】図9において、基本的に図1の構成と同じ
であり、図1と異なる点は、学習手段92の入力に、他
号機かご位置検出器142の出力値から得た他号機かご
102の位置データL2と、他号機かご速度検出器82
の出力から得た他号機かご102の速度v2とを追加し
て入力するようにした点である。すなわち、隣接する他
号機の位置データL2と速度データv2とを学習のファ
クタに加えることにより、隣接する他号機かご102と
のすれ違い場所とすれ違い時における最適な整風板角度
を学習できる。
【0050】図11に第5の実施の形態の処理内容を示
す。ステップS4では整風板角パターンPa〜Pdに従
って整風板角度制御を行う。ステップS9では他号機か
ごの位置検出を行いステッフS10に進む。ステップS
10ではかご1が他号機かご102とすれ違うか否かを
判定し、すれ違わない場合はステップS4に戻る。一
方、かご1が他号機かご102とすれ違う場合は、ステ
ップ11で他号機かご102の速度を検出しステップS
12へ進む。ステップ12では、他号機かご102のす
れ違い時の整風板角パターンPa’〜Pd’をロードし
てステップS402へ進む。ステップS402では他号
機かご102のすれ違い時の整風板角パターンPa’〜
Pd’に従って整風板角を制御しながらエレベータを走
行させる。そして、ステップS5でエレベータを着床停
止させて終了する。
【0051】以上のように隣接する他号機かご102と
のすれ違い時の振動を減少させる整風板角度パターンを
学習して補正することにより、かごと隣接する他号機の
かごが高速ですれ違う際の振動を抑制する最適な整風制
御を行うことができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エレベータ走行時の風による振動を抑制することができ
る。すなわち、請求項1の発明では、振動を減少させる
整風板角度パターンを学習して補正することにより、シ
ャフト内の梁やフロア部分をかごが高速で通過する際に
かごの振動を昇降路の特徴に合わせた最適な整風制御を
行い抑制できる。
【0053】また、請求項2の発明では、エレベータの
スタート階床が異なり運転パターンが異なっても、各運
転パターンに合わせた振動を減少させる整風板角度パタ
ーンを学習して補正することにより、シャフト内の梁や
フロア部分をかごが高速で通過する際に、昇降路の特徴
に合わせた最適な整風制御を行いかごの振動を抑制でき
る。また、請求項3の発明では、CPUの負荷を軽減す
ることができる。また、省電力となる。
【0054】請求項4の発明では、カウンタウエートと
のすれ違い時の振動を減少させる整風板角度パターンを
学習して補正することにより、かごとカウンタウエート
とが高速ですれ違う際の振動を、最適な整風制御を行こ
とにより抑制できる。
【0055】請求項5の発明では、隣接する他号機かご
とのすれ違い時の振動を減少させる整風板角度パターン
を学習して補正することにより、かごと隣接する他号機
かごとが高速ですれ違う際の振動を、最適な整風制御を
行うことにより抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態を示すブロ
ック構成図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態が適用され
るつるべ式エレベータの構成図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施の形態における角
度可変式整風装置の詳細図である。
【図4】図4は、本発明の第2の実施の形態を示すブロ
ック構成図である。
【図5】図5は、本発明の第2の実施の形態における処
理内容を示すフローチャートである。
【図6】図6は、本発明の第3の実施の形態における処
理内容を示すフローチャートである。
【図7】図7は、本発明の第4の実施の形態を示すブロ
ック構成図である。
【図8】図8は、本発明の第4の実施の形態が適用され
るつるべ式エレベータの構成図である。
【図9】図9は、本発明の第5の実施の形態を示すブロ
ック構成図である。
【図10】図10は、本発明の第5の実施の形態が適用
されるつるべ式エレベータの構成図である。
【図11】図11は、本発明の第5の実施の形態におけ
る処理内容を示すフローチャートである。
【図12】図12は、従来のつるべ式エレベータの構成
図である。
【符号の説明】
1 かご 2 巻上機 3 そらせシーブ 4 カウンタウエート 5 整風板 6 メインロープ 7 昇降路 8 かご速度検出器 9 CPU 10 メモリ 11 角度制御装置 12 フロア 13 かご傾き角検出器 14 かご位置検出器 15 力ウンタウエート位置検出器 16 角度可変式整風装置 51 整風板 52 サーボモータ 53 ギヤボックス 54 モータ駆動装置 81 サーボモータ回転センサ 91 かご静止制御手段 92 学習手段 102 他号機かご 142 他号機かご位置検出器 202 他号機巻上機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 1/00 - 11/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かごに取り付けられ前記かごの振動を抑
    制するための整風板の傾き角を可変にした角度可変式整
    風装置と、予め定められた整風板角度パターンに基づい
    て前記整風板の傾き角度の角度指令を演算するかご静止
    制御手段と、前記かごの振動を抑制するための前記整風
    板の最適角度を学習し前記角度指令に補正信号を与える
    と共に前記整風板角度パターンを修正する学習手段とを
    備えたことを特徴とするエレベータの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記かごの走行パターンに応じて予め複
    数個の整風板角度パターンを用意しておき、前記かご静
    止制御手段は前記走行パターンに応じた整風板角度パタ
    ーンに基づいて前記整風板の傾き角度の角度指令を演算
    し、前記学習手段は前記走行パターンに応じた整風板角
    度パターンに対して修正を加えるようにしたことを特徴
    とする請求項1に記載のエレベータの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記かご静止制御手段は、前記かごの休
    止時又は低速走行時には前記整風板の傾き角の制御を停
    止するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のエ
    レベータの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記学習手段は、前記かごとカウンタウ
    エートとのすれ違いの際に生じるかごの振動を抑制する
    最適な整風板角度を学習するようにしたことを特徴とす
    る請求項1に記載のエレベータの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記学習手段は、隣接する他号機エレベ
    ータのかごとのすれ違いの際に生じるかごの振動を抑制
    する最適な整風板角度を学習するようにしたことを特徴
    とする請求項1に記載のエレベータの制御装置。
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