JP3226699B2 - 車両用周辺監視装置 - Google Patents

車両用周辺監視装置

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JP3226699B2 JP02996994A JP2996994A JP3226699B2 JP 3226699 B2 JP3226699 B2 JP 3226699B2 JP 02996994 A JP02996994 A JP 02996994A JP 2996994 A JP2996994 A JP 2996994A JP 3226699 B2 JP3226699 B2 JP 3226699B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車に搭載された
撮影手段を用いて自車両周辺の移動体挙動状況を監視す
る車両用周辺監視装置に関し、特にCCDイメージセン
サなどの光学系により撮影された画像を容易なアルゴリ
ズムで処理し、自車両周辺(前方、側方または後方)の
接近車両等を確実に且つ短時間に検出可能にした車両用
周辺監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、走行中の車両に対して他の近
距離車両との衝突や不注意な車線変更等を防止するた
め、車載イメージセンサ等で周辺を撮影した画像を用い
て自車両の周辺環境を認識する車両用周辺監視装置は種
々提案されている。この種の車両用周辺監視装置に用い
られる画像処理方式としては、たとえば、特開平4−1
37016号公報に開示されているような2値化方式
や、特開平4−151343号公報に開示されているよ
うなエッジ抽出方式等がある。
【0003】しかしながら、走行中の車両からの撮影画
像に対して、たとえば2値化による物体認識方式を適用
した場合は、照度の変化による画像のコントラストの激
しい変化や影などのため、2値化における閾値の設定が
困難である。そこで、以下、エッジ抽出方式による従来
例について説明する。
【0004】図14はたとえばエッジ抽出方式を用いた
従来の車両用周辺監視装置(障害物認識装置)の概略構
成を示すブロック図である。図において、101はイメ
ージセンサ等の撮影手段、102は撮影手段101によ
り撮影された画像Gからエッジ構成点Eを検出するエッ
ジ構成点検出手段、103はエッジ構成点Eから水平方
向連続エッジEhを検出する水平方向連続エッジ検出手
段、104はエッジ構成点Eから垂直方向連続エッジE
vを検出する垂直方向連続エッジ検出手段、105は水
平方向連続エッジEhおよび垂直方向連続エッジEvに
基づいて障害物を認識する障害物認識手段である。
【0005】図15は図14の装置内で処理される画像
状態を示す説明図であり、110はエッジ構成点検出手
段102により得られた処理画像すなわちエッジ構成点
E、111は水平方向連続エッジ検出手段103により
得られた処理画像すなわち水平方向連続エッジEh、1
12は垂直方向連続エッジ検出手段104により得られ
た処理画像すなわち垂直方向連続エッジEvである。
【0006】113および114は障害物認識手段10
5による処理画像であり、113は水平方向連続エッジ
Ehおよび垂直方向連続エッジEvの両方が存在する抽
出領域、114は抽出領域113から認識される障害物
である。
【0007】次に、図15を参照しながら、図14に示
した従来の車両用周辺監視装置の動作について説明す
る。まず、エッジ構成点検出手段102は、画像Gから
エッジ構成点Eを検出して処理画像110を抽出する。
【0008】次に、水平方向連続エッジ検出手段103
および垂直方向連続エッジ検出手段104は、それぞ
れ、水平方向および垂直方向に一定の長さ以上連続する
エッジ構成点を水平方向連続エッジEhおよび垂直方向
連続エッジEvとして検出し、処理画像111および1
12を抽出する。
【0009】こうして抽出された水平方向連続エッジE
hおよび垂直方向連続エッジEvは、障害物認識手段1
05に入力され、障害物認識手段105は、水平方向連
続エッジEhおよび垂直方向連続エッジEvの両方が存
在する領域113を抽出し、この抽出領域113から障
害物114(図15内の斜線部)を認識する。
【0010】以上がエッジ抽出方式により障害物を認識
する車両用周辺監視装置の一例であるが、背景が複雑な
場合に障害物と似た長さのエッジが数多く検出され、背
景から正しく障害物を分離して認識するのは非常に困難
であり、しかもそのアルゴリズムが複雑になる。また、
障害物が静止しているのか接近しているのかを具体的に
分析することはできない。
【0011】そこで、周辺車両の動きを検出するため、
たとえば特開平4−40599号公報に開示されている
ように、自車両停止時における画像から、自車両と前方
車両の相対位置を監視するようにした車両用周辺監視装
置が提案されている。
【0012】この相対位置監視装置は、撮影された画像
上に所定の領域(ウィンドウ)を設定し、自車両停止時
におけるウィンドウ内の前方車両画像を記憶し、この記
憶画像とその後に撮影されたウィンドウ内の画像との差
異を検出することにより、自車両の停車中における前方
車両との相対位置変化を検出するものである。
【0013】しかしながら、この場合、画像内の前方車
両の動きの有無は検出できるが、画像の揺れ等の動きの
方向は検出することができない。したがって、もし駐停
車中に自車両内の人間が動くなどにより自車両自身が揺
れた場合、自車両に取り付けたイメージセンサで撮影さ
れた画像内の前方車両像も動くため、記憶されたウィン
ドウ内の前方車両画像と揺れ後のウィンドウ内の画像と
の差異が大きくなり、前方車両が全く動かなくても前方
車両が動いて相対位置が変化したものと誤判断されるこ
とがある。
【0014】そこで、さらに、特開平4ー213973
号公報に記載されているように、撮影画像を複数のブロ
ックに分割し、時系列的に異なる2枚の画像から、各ブ
ロック内の画像の動きを示す動ベクトルを算出する方式
を利用した画像揺れ補正装置も提案されている。
【0015】この画像揺れ補正装置は、画像を複数のブ
ロックに分割して各ブロック内の画像の動ベクトルを求
め、各ブロックのうち、画像上の背景を含むことの多い
ブロックとして特定した背景ブロックの動ベクトルと、
背景ブロック以外の移動体ブロックの動ベクトルとを比
較する。そして、各ブロックで検出された動ベクトルか
ら、画像揺れによる背景ブロックの動ベクトルを、移動
体ブロックの動ベクトルと分離して検出し、検出された
画像揺れベクトルに基づいて画像揺れを補正するもので
ある。
【0016】このように、画像を複数のブロックに分割
して各ブロック毎に画像の動ベクトルを求める方式によ
り、画面全体の揺れを抽出することができる。しかしな
がら、この場合、停止中の車両に搭載された撮影手段を
考慮している。
【0017】したがって、走行中の車両等の移動体から
撮影した画像に上記補正方式を適用し、検出された動ベ
クトルの方向パターンに基づいて背景に対して特定の動
きをする車両を検出する装置は提案されていない。仮
に、上記補正方式をそのまま走行中の車両から撮影した
画像に適用すると、処理に時間がかかるうえ、コントラ
ストの余りない空のような背景画像に対して動ベクトル
が誤って算出され、車両の誤検出を招くことになる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用周辺監視
装置は以上のように、車両等の移動体からの撮影画像に
対して2値化による物体認識方式を適用した場合(特開
平4−137016号公報参照)は、照度の変化による
画像のコントラストの激しい変化や影などのため、2値
化における閾値の設定が困難であるという問題点があっ
た。
【0019】また、エッジ抽出による物体認識方式を適
用した場合(特開平4−151343号公報参照)は、
複雑な背景のために障害物と似た長さのエッジが数多く
検出され、背景から正しく障害物を分離して認識するの
は非常に困難でしかもそのアルゴリズムは複雑になると
いう問題点があった。
【0020】また、駐停車時におけるウィンドウ内の前
方車両画像とその後のウィンドウ内の画像との差分の変
化により、前方車両との相対変化を検出するようにした
場合(特開平4−40599号公報参照)は、撮影画像
に揺れ等が発生したときに実際に周辺車両が動いたのか
揺れに起因するのかを判定するのは非常に困難であり、
周辺車両の動きを誤検出するおそれがあるという問題点
があった。
【0021】さらに、画像全体を複数のブロックに分割
し、各ブロック内の画像の動ベクトルを求める場合(特
開平4ー213973号公報参照)は、走行中の揺れは
考慮していないため、そのまま走行中の車両から撮影し
た画像に適用すると、多くの処理時間がかかるうえ、コ
ントラストの余りない背景画像に対して動ベクトルが誤
算出されてしまい車両の誤検出を招くという問題点があ
った。
【0022】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、走行中であっても自車両の揺
れや複雑背景による画像内の動ベクトルの誤検出を抑制
し、自車両周辺の移動体の挙動を確実に且つ短時間に検
出することのできる車両用周辺監視装置を得ることを目
的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る車両用周辺監視装置は、自車両の周辺を撮影して時系
列的に異なる複数の画像を生成する撮影手段と、複数の
画像上の所定位置にそれぞれ演算領域を設定するととも
に、演算領域を複数個のブロックに分割し、各ブロック
内の画像に基づく画像動きを動ベクトルとして算出する
動ベクトル演算手段と、動ベクトルのうち、演算領域内
で所定値以上の大きさを持つ動ベクトルの方向を出力す
る動ベクトル方向検出手段と、演算領域内にさらに動ベ
クトル監視領域を設定するとともに、この動ベクトル監
視領域内で動ベクトルの方向を監視し、予め設定された
画像動きの方向と同様の方向を有した動ベクトルを示す
ブロックの組み合わせを移動体方向パターンとして抽出
する移動体方向パターン抽出手段と、移動体方向パター
ン抽出手段により抽出された動ベクトル監視領域内の動
ベクトルから自車両の周辺の移動体の存在を検出する移
動体検出手段とを備えたものである。
【0024】また、この発明の請求項2に係る車両用周
辺監視装置は、請求項1において、撮影手段は、走行中
の自車両の前方を撮影して時系列的に異なる複数の前方
画像を生成する前方撮影手段により構成され、動ベクト
ル演算手段は、複数の前方画像上の所定の位置にそれぞ
れ前方演算領域を設定するとともに、前方演算領域を複
数個の前方ブロックに分割し、各前方ブロック内の画像
に基づく前方画像動きを前方動ベクトルとして算出する
前方動ベクトル演算手段により構成され、動ベクトル方
向検出手段は、前方動ベクトルのうち、前方演算領域内
で所定値以上の大きさを持つ前方動ベクトルの方向を出
力する前方動ベクトル方向検出手段により構成され、移
動体方向パターン抽出手段は、前方演算領域内にさらに
前方動ベクトル監視領域を設定するとともに、この前方
動ベクトル監視領域内で前方動ベクトルの方向を監視
し、前方接近車が存在する場合の前方画像動きの方向と
同様の方向を有した前方動ベクトルを示す前方ブロック
の組み合わせを前方車両方向パターンとして抽出する前
方車両方向パターン抽出手段により構成され、移動体検
出手段は、前方車両方向パターン抽出手段により抽出さ
れた前方動ベクトル監視領域内の前方動ベクトルから前
方接近車の存在を検出する前方接近車検出手段により構
成されたものである。
【0025】また、この発明の請求項3に係る車両用周
辺監視装置は、請求項1において、撮影手段は、走行中
の自車両の前方を撮影して時系列的に異なる複数の前方
画像を生成する前方撮影手段により構成され、動ベクト
ル演算手段は、複数の前方画像上の所定の位置にそれぞ
れ前方演算領域を設定するとともに、前方演算領域を複
数個の前方ブロックに分割し、各前方ブロック内の画像
に基づく前方画像動きを前方動ベクトルとして算出する
前方動ベクトル演算手段により構成され、前方動ベクト
ル方向に基づいて自車両の停止状態を判定する自車両停
止判定手段を備え、移動体方向パターン抽出手段は、
車両の停止状態に応答して前車発進方向パターンを抽出
する前車発進方向パターン抽出手段により構成され、移
動体検出手段は、前車発進方向パターン内の前方動ベク
トルから前車発進を検出する前車発進検出手段により構
成され、前車発進方向パターン抽出手段は、自車両の停
止時に、前方演算領域内に前方発進車の前車発進動ベク
トル監視領域を設定する前車発進動ベクトル監視領域設
定手段と、前車発進動ベクトル監視領域内で前方動ベク
トルの方向を監視し、予め設定された前方画像動きの方
向と同様の方向を有した前方動ベクトルを示す前方ブロ
ックの組み合わせを前車発進方向パターンとして生成す
る前車発進方向パターン検出手段とを含むものである。
【0026】また、この発明の請求項4に係る車両用周
辺監視装置は、請求項1において、撮影手段は、走行中
の自車両の後方を撮影して時系列的に異なる複数の後方
画像を生成する後方撮影手段により構成され、動ベクト
ル演算手段は、複数の後方画像上の所定の位置にそれぞ
れ後方演算領域を設定するとともに、後方演算領域を複
数個の後方ブロックに分割し、各後方ブロック内の画像
に基づく後方画像動きを後方動ベクトルとして算出する
後方動ベクトル演算手段により構成され、動ベクトル方
向検出手段は、後方動ベクトルのうち、後方演算領域内
で所定値以上の大きさを持つ後方動ベクトルの方向を出
力する後方動ベクトル方向検出手段により構成され、移
動体方向パターン抽出手段は、後方演算領域内に後方動
ベクトル監視領域を設定するとともに、この後方動ベク
トル監視領域内で後方動ベクトルの方向を監視し、後方
接近車が存在する場合に仮定される後方画像動きの方向
と同様の方向を有した後方動ベクトルを示す後方ブロッ
クの組み合わせを後方接近車方向パターンとして抽出す
る後方接近車方向パターン抽出手段により構成され、移
動体検出手段は、後方接近車方向パターン内の後方動ベ
クトルから後方接近車の存在を検出する後方接近車検出
手段により構成されたものである。
【0027】また、この発明の請求項5に係る車両用周
辺監視装置は、請求項1において、撮影手段は、走行中
の自車両の側方を撮影して時系列的に異なる複数の側方
画像を生成する側方撮影手段により構成され、動ベクト
ル演算手段は、複数の側方画像上の所定の位置にそれぞ
れ側方演算領域を設定するとともに、側方演算領域を複
数個の側方ブロックに分割し、各側方ブロック内の画像
に基づく側方画像動きを側方動ベクトルとして算出する
側方動ベクトル演算手段により構成され、動ベクトル方
向検出手段は、側方動ベクトルのうち、側方演算領域内
で所定値以上の大きさを持つ側方動ベクトルの方向を出
力する側方動ベクトル方向検出手段により構成され、移
動体方向パターン抽出手段は、側方演算領域内に側方動
ベクトル監視領域を設定するとともに、側方動ベクトル
監視領域内で側方動ベクトルの方向を監視し、側方追い
抜き車が存在する場合に仮定される側方画像動きの方向
と同様の方向を有した側方動ベクトルを示す側方ブロッ
クの組み合わせを側方追い抜き車方向パターンとして抽
出する側方追い抜き車方向パターン抽出手段により構成
され、移動体検出手段は、側方追い抜き車方向パターン
内の側方動ベクトルから側方追い抜き車の存在を検出す
る側方追い抜き車検出手段により構成されたものであ
る。
【0028】また、この発明の請求項6に係る車両用周
辺監視装置は、請求項5において、側方演算領域内に小
動ベクトル監視領域を設定し、小動ベクトル監視領域内
で、側方動ベクトルのうち所定値以下の大きさを持つ側
方動ベクトルの方向を小動ベクトル方向として抽出する
小動ベクトル方向抽出手段と、小動ベクトル方向から背
景の動きと同様の方向を有した小動ベクトル方向を排除
する背景ベクトル削除手段と、背景ベクトルが削除され
た側方動ベクトルの位置と大きさから、相対速度の小さ
い側方車の存在を検出する側方並走車検出手段とを備え
たものである。
【0029】
【作用】この発明の請求項1においては、撮影画像内に
動ベクトルを演算する演算領域を限定し、演算領域内に
さらに動ベクトル監視領域を限定し、動ベクトル監視領
域内のブロックから所定値以上の動ベクトルのみを検出
して、背景になると思われる部分を最初から排除するこ
とにより、道路の凹凸等によるバウンドから起こる画像
揺れや複雑背景から生じる動ベクトルの誤検出を抑制
し、自車両周辺の移動体の挙動を確実に且つ短時間に検
出する。
【0030】また、この発明の請求項2においては、走
行中の自車両の前方画像内に前方動ベクトルを演算する
前方演算領域を限定し、前方演算領域内にさらに前方動
ベクトル監視領域を限定し、前方動ベクトル監視領域内
のブロックから接近車の動き方向で所定値以上の前方動
ベクトルのみを検出して、背景になると思われる部分を
最初から排除することにより、自車両の揺れや複雑背景
に起因する動ベクトルの誤検出を抑制し、自車両の前方
接近車を確実に且つ短時間に検出する。
【0031】また、この発明の請求項3においては、請
求項2における前方動ベクトル監視領域内の自車両停止
時のブロックから見かけ上の動ベクトルの大きさおよび
方向を検出し、前方発進車の動き方向で所定値以上の前
方動ベクトルのみを前車発進候補として抽出し、背景に
なると思われる部分を最初から排除することにより自車
両の揺れや複雑背景に起因する動ベクトルの誤検出を抑
制し、自車両と前方車両との相対位置変化から前方発進
車を確実に且つ短時間に検出する。
【0032】また、この発明の請求項4においては、走
行中の自車両の後方画像内に後方動ベクトルを演算する
後方演算領域を限定し、後方演算領域内にさらに後方動
ベクトル監視領域を限定し、後方動ベクトル監視領域内
のブロックから後方接近車の動き方向で所定値以上の後
方動ベクトルのみを検出して、背景になると思われる部
分を最初から排除することにより、自車両の揺れや複雑
背景に起因する動ベクトルの誤検出を抑制し、自車両の
後方接近車を確実に且つ短時間に検出する。
【0033】また、この発明の請求項5においては、走
行中の自車両の側方画像内に側方動ベクトルを演算する
側方演算領域を限定し、側方演算領域内にさらに側方動
ベクトル監視領域を限定し、側方動ベクトル監視領域内
のブロックから側方追い抜き車の動き方向で所定値以上
の側方動ベクトルのみを検出して、背景になると思われ
る部分を最初から排除することにより、自車両の揺れや
複雑背景に起因する動ベクトルの誤検出を抑制し、自車
両の側方追い抜き車を確実に且つ短時間に検出する。
【0034】また、この発明の請求項6においては、請
求項5における側方演算領域内に小動ベクトル監視領域
を設定し、小動ベクトル監視領域内のブロックから側方
並走発車の動き方向で所定値以下の小動ベクトルのみを
検出するとともに、背景画像動きと同様の方向パターン
をもつ背景ベクトルを削除し、自車両の揺れや複雑背景
に起因する動ベクトルの誤検出を抑制し、画像上での動
きの少ない側方並走車を確実に且つ短時間に検出する。
【0035】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1(請求項1〜請求
項6に対応)を図について説明する。図1〜図6はこの
発明の実施例1の構成を示す機能ブロック図であり、図
1はこの発明の実施例1における前方監視装置の構成を
示す機能ブロック図、図2は図1内の前方動ベクトル演
算手段の具体的構成を示す機能ブロック図、図3は図1
内の前車発進方向パターン抽出手段の具体的構成を示す
機能ブロック図である。
【0036】また、図4および図5はこの発明の実施例
1における後方監視装置および側方監視装置の各構成を
示す機能ブロック図であり、図6は図5内の小動ベクト
ル方向抽出手段の具体的構成を示す機能ブロック図であ
る。
【0037】図1において、200は前方監視装置であ
り、以下の手段201〜209から構成されている。2
01はCCDカメラ等のイメージセンサからなり前方の
現画像Gfを生成する前方撮影手段、202は撮影され
た前方の現画像Gfを次の撮影タイミングまで記憶して
前画像Gf′を生成するための前画像記憶手段である。
前画像記憶手段202は前方撮影手段201に含まれて
いてもよい。
【0038】203は時系列的に異なる前画像Gf′お
よび現画像Gfに基づいて前方動ベクトルVfを算出す
る前方動ベクトル演算手段であり、図2に示す手段20
3a〜203cから構成されている。
【0039】図2において、203aは各画像に対する
前方演算領域Rf′およびRfを設定する前方演算領域
設定手段であり、前画像Gf′および現画像Gf上の所
定位置(前方車両が存在する可能性の高い領域)に1つ
以上の前方演算領域Rf′およびRfを設定する。
【0040】203bは各前方演算領域を前方ブロック
Bf′およびBfに分割する前方ブロック分割手段であ
り、前方演算領域Rf′およびRfをそれぞれ複数個の
前方ブロックBf′およびBf(前方対象の動ベクトル
を検出するための最小単位となる領域)に分割する。2
03cは各前方ブロックBf′およびBf内の画像に基
づいて前方動ベクトルVfを検出する前方動ベクトル検
出手段である。
【0041】図1に戻り、204は前方動ベクトルVf
に基づいて前方動ベクトル方向Dfを検出する前方動ベ
クトル方向検出手段であり、前方動ベクトルVfのう
ち、前方演算領域Rf′およびRf内で所定値以上(接
近等の挙動を示す大きさに相当する)の大きさを持つ前
方動ベクトルVfの方向Dfを出力する。
【0042】205は前方動ベクトル方向Dfに基づい
て自車両の停止状態または走行状態を示す判定結果Pま
たはDを出力する自車両停止判定手段であり、たとえ
ば、背景画像の発散方向パターンが存在しない場合に自
車両停止状態の判定結果Pを出力する。
【0043】206は自車両の停止状態を示す判定結果
Pに応答して前方発進方向パターンFPを抽出する前車
発進方向パターン抽出手段であり、図3に示す手段20
6a〜206cから構成されている。
【0044】図3において、206aは前車発進動ベク
トル監視領域設定手段であり、前方演算領域Rf′およ
びRf内に前方発進車およびその周辺に対応してさらに
1つ以上の前車発進動ベクトル監視領域RWf′および
RWf(前方発進車が存在する可能性が高い領域)を設
定する。
【0045】206bは前車発進動ベクトル方向監視手
段であり、各前車発進動ベクトル監視領域RWf′およ
びRWf内で前方動ベクトルVfおよび前方動ベクトル
方向Dfを参照し、複数の前車発進動ベクトル方向DV
f(自車両から遠ざかるため収束する画像動き方向)を
出力する。
【0046】206cは停止状態を示す判定結果Pに応
答して前車発進方向パターンFPを検出する前車発進方
向パターン検出手段であり、自車両停止時に前車発進動
ベクトル方向DVfを参照し、前方発進車の各画像G
f′およびGf上での動きのパターンと同様の方向パタ
ーンを持つ前方ブロックBf′およびBfの組み合わせ
を前車発進方向パターンFPとして抽出する。
【0047】図1に戻り、207は図3(前車発進方向
パターン抽出手段206)と同様の機能構成からなる前
方車両方向パターン抽出手段であり、走行状態を示す判
定結果Dに応答して、自車両走行中の前方動ベクトルV
f等を参照し、前方接近車(前方割り込み車等を含む)
の画像動きのパターンと同様の方向パターンを持つ前方
ブロックの組み合わせを前方車両方向パターンFDとし
て抽出する。このとき、走行速度に対応して高速に発散
する背景パターン等は削除される。
【0048】この場合、前方接近車の画像動き方向は、
自車両に接近するため発散する方向となる。また、前方
割込み車の画像動き方向は、左または右方向の動きをと
もないながら発散する方向となる。
【0049】208は自車両停止中の前車発進方向パタ
ーンFPに基づいて前方発進車を検出する前車発進検出
手段であり、前車発進方向パターンFPに含まれる前方
ブロック内の前方動ベクトルVfから前車発進を検出す
る。209は自車両走行中の前方車両方向パターンFD
に基づいて前方接近車を検出する前方接近車検出手段で
ある。
【0050】一方、図4において、210は後方監視装
置であり、各手段211〜214、217および219
から構成されている。後方監視装置210を構成する各
手段は、それぞれ、前方監視装置200内の各手段20
1〜204、207および209に対応している。
【0051】すなわち、211は後方を撮影する後方撮
影手段、212は後方の現画像Grを前画像Gr′とし
て記憶する前画像記憶手段である。213は図2と同様
の機能構成からなる後方動ベクトル演算手段であり、時
系列的に異なる2枚の後方画像すなわち前画像Gr′お
よび現画像Grに基づいて後方動ベクトルVrを演算す
る。214は後方動ベクトルVrに基づいて後方動ベク
トル方向Drを検出する後方動ベクトル方向検出手段で
ある。
【0052】217は後方動ベクトル方向Drに基づい
て後方接近車方向パターンRPを抽出する後方接近車方
向パターン抽出手段であり、図3と同様の機能構成、す
なわち、後方画像Gr′およびGr内の後方演算領域上
に1つ以上の後方動ベクトル監視領域(後方接近車が存
在する可能性の高い領域)を設定する後方動ベクトル監
視領域設定手段と、後方動ベクトル監視領域内で後方動
ベクトルの方向を監視する後方動ベクトル監視手段と、
後方接近車の画像動き(自車両に接近するため発散する
方向)と同様の方向パターンを持つ後方ブロックの組み
合わせを後方接近車方向パターンRPとして検出する後
方接近車方向パターン検出手段とを有する。
【0053】219は後方接近車方向パターンRPに基
づいて後方接近車を検出する後方接近車検出手段であ
り、後方接近車方向パターン抽出手段217により得ら
れた後方ブロック内の後方動ベクトルから後方接近車を
検出する。
【0054】また、図5において、220は側方監視装
置であり、各手段221〜229から構成されており、
これらの各手段は、それぞれ、前方監視装置200内の
各手段201〜209に対応している。
【0055】すなわち、221は側方を撮影する側方撮
影手段、222は側方の現画像Gsを前画像Gs′とし
て記憶する前画像記憶手段である。223は図2と同様
の機能構成からなる側方動ベクトル演算手段であり、時
系列的に異なる前画像Gs′および現画像Gsに基づい
て側方動ベクトルVsを演算する。224は側方動ベク
トルVsに基づいて側方動ベクトル方向Dsを検出する
側方動ベクトル方向検出手段である。
【0056】225はある一定値以下(側方並走車の動
きに対応する)の大きさを持つ側方動ベクトルVsの方
向すなわち小動ベクトル方向Dssを抽出する小動ベク
トル方向抽出手段であり、図6に示す手段225aおよ
び225bから構成されている。
【0057】図6において、225aは側方画像Gs′
およびGs内の側方演算領域Rs′およびRs上に1つ
以上の小動ベクトル監視領域Rss′およびRss(側
方並走車の存在する可能性の高い領域)を設定する小動
ベクトル監視領域設定手段、225bは小動ベクトル監
視領域Rss′およびRss内で検出された一定値以下
の側方動ベクトルVsの方向を小動ベクトル方向Dss
として出力する小動ベクトル検出手段である。
【0058】図5に戻り、226は小動ベクトル方向D
ssに基づいて背景の動きと同様の方向を持つ側方動ベ
クトルVsを排除する背景ベクトル削除手段である。こ
の場合、側方並走車の画像上での動きは、他の挙動(発
散または収束等)と比較して特徴的でないため、特に背
景ベクトルを削除することが望ましい。227は図3と
同様の機能構成からなる側方追い抜き車方向パターン抽
出手段であり、側方動ベクトル方向Dsに基づいて側方
追い抜き車方向パターンSPを抽出する。
【0059】すなわち、側方追い抜き車方向パターン抽
出手段227は、側方画像Gs′およびGs内の側方演
算領域上に1つ以上の側方動ベクトル監視領域(側方追
い抜き車が存在する可能性の高い領域)を設定する側方
動ベクトル監視領域設定手段と、側方動ベクトル監視領
域内で側方動ベクトルVsの方向Dsを監視する側方動
ベクトル監視手段と、側方動ベクトル方向Dsに基づい
て側方追い抜き車の画像上の動きと同様の方向パターン
を持つ側方ブロックの組み合わせを側方追い抜き車方向
パターンSPとして検出する側方追い抜き車方向パター
ン検出手段とを有する。
【0060】228は側方並走車の存在を検出する側方
並走車検出手段であり、背景ベクトル削除手段226に
より背景ベクトルが削除された側方動ベクトルVs′の
位置と大きさから、相対速度の小さい側方並走車の存在
を判断して検出する。229は側方追い抜き車を検出す
る側方追い抜き車検出手段であり、側方追い抜きパター
ンSPに含まれる側方ブロック内の側方動ベクトルから
側方追い抜き車を検出する。
【0061】図1〜図6に示すように、この発明の実施
例1による車両用周辺監視装置は、前方、後方および側
方の監視装置200、210および220からなり、各
監視装置は、各撮影手段201、211および221
と、各画像内の動ベクトルを演算する手段203、21
3および223と、各演算領域内で所定値以上の動ベク
トルの方向を検出する手段204、214および224
と、各検出対象の動き方向と同様のパターンの動ベクト
ルをもつブロックをパターンとして抽出する手段20
7、217および227と、抽出された各パターンに基
づいて各検出対象車両を検出する手段209、219お
よび229とを有する。
【0062】また、前方監視装置200は、前方動ベク
トル方向Dfに基づいて駐停車状態を判定する自車両停
止判定手段205と、自車両停止時に前方発進車の動き
方向と同パターンの前方動ベクトルVfをもつ前方ブロ
ックを前車発進方向パターンFPとして抽出する前車発
進方向パターン抽出手段206と、前車発進方向パター
ンに基づいて前方発進車を検出する前車発進検出手段2
08とを有する。
【0063】また、側方監視装置220においては、側
方動ベクトルのうち小動ベクトル監視領域内で一定値以
下の側方動ベクトルの方向を小動ベクトル方向として検
出する小動ベクトル方向検出手段225と、背景の画像
動きと同様の方向パターンをもつ小動ベクトルを削除す
る背景ベクトル削除手段226と、背景ベクトルが削除
された側方動ベクトルVs′から側方並走車を検出する
側方並走車検出手段228とを有する。
【0064】なお、ここでは、図示しないが、各検出手
段208、209、219、228および229による
検出結果は、任意の表示装置または警報装置を駆動して
運転者に注意を促すために用いられてもよい。たとえ
ば、信号待ちによる自車両停止中に前方発進車が検出さ
れた場合は、自車両を速やかに追従発進させるように注
意を促し、走行中に前方または後方接近車等が検出され
た場合には、危険状態を警報することができる。
【0065】また、前方監視装置200に関しては前方
接近車のみならず前方発進車も検出し、側方監視装置2
20に関しては側方追い抜き車のみならず側方並走車も
検出するようにしたが、後方監視装置210の場合と同
様に、危険度の高い前方接近車または側方追い抜き車の
みを検出するようにしてもよい。
【0066】また、前方、後方および側方に対する監視
装置200、210および220を全て具備した場合を
示したが、いずれか1つの監視装置のみであっても、ま
たはいずれか2つの監視装置の組み合わせにおいても、
その監視装置に対応する目的効果を達成することができ
る。
【0067】また、自車両の周辺であれば、任意の方向
に上述と同様の監視装置を具備することができ、その監
視装置に対応する目的効果を達成できることは言うまで
もない。さらに、自車両周辺の検出対象が車両の場合を
示したが、走行車線上の移動体であれば任意のものを検
出対象とすることができる。
【0068】次に、図7のフローチャートを参照しなが
ら、この発明の実施例1による具体的な車両挙動の検出
処理動作について、前方監視装置200(図1〜図3参
照)の場合を例にとって説明する。図7において、各ス
テップS1〜S9は、図1内の各手段201〜209の
処理動作に対応している。
【0069】まず、前方撮影手段201により自車両の
前方を撮影し(ステップS1)、前画像記憶手段202
を介して時系列的に異なる前画像Gf′および現画像G
fを取得する(ステップS2)。
【0070】次に、前方動ベクトル演算手段203は、
各画像Gf′およびGfに基づいて前方動ベクトルVf
を演算する(ステップS3)。すなわち、前方演算領域
設定手段203aは、各画像Gf′およびGf内の所定
位置に前方演算領域Rf′およびRfを設定し、前方ブ
ロック分割手段203bは、各前方演算領域をさらに複
数の前方ブロックBf′およびBfに分割し、前方動ベ
クトル検出手段203cは、各前方ブロック内の画像の
前方動ベクトルVfを検出する(ステップS3)。
【0071】続いて、前方動ベクトル方向検出手段20
4は、各前方ブロック内の前方動ベクトルVfのうち、
各前方演算領域で所定値以上の大きさをもつ前方動ベク
トルの方向Dfを検出し(ステップS4)、自車両停止
判定手段205は、自車両が停止中であるか否かを判定
する(ステップS5)。
【0072】もし、ステップS5において自車両が停止
中(すなわち、YES)と判定された場合、前車発進方
向パターン抽出手段206は、停止状態を示す判定結果
Pに応答して前車発進方向パターンFPを抽出する(ス
テップS6)。
【0073】すなわち、前車発進動ベクトル監視領域設
定手段206aは、各前方演算領域内の前方車およびそ
の周辺位置に前車発進動ベクトル監視領域RWf′およ
びRWfを設定し、前車発進動ベクトル方向監視手段2
06bは、前車発進動ベクトル監視領域内で前方動ベク
トル方向Dfを監視して、前車発進動ベクトル方向DV
fを生成し、前車発進方向パターン検出手段206c
は、前車発進動ベクトル方向DVfに基づいて、前方発
進車の画像動きと同様の方向パターンをもつ動ベクトル
を含む前方ブロックを前車発進方向パターンFPとして
検出する。
【0074】一方、ステップS5において自車両が走行
中(すなわち、NO)と判定された場合、前方車両方向
パターン抽出手段207は、走行状態を示す判定結果D
に応答して前方車両方向パターンFDを抽出する(ステ
ップS7)。
【0075】すなわち、前方演算領域内の所定位置に1
つ以上の前方動ベクトル監視領域を設定し、前方動ベク
トル監視領域内で各前方動ベクトル方向Dfを監視し、
前方接近車または割り込み車が存在する場合に仮定され
る画像動きの方向パターンと同様の方向パターンをもつ
前方動ベクトルを含む前方ブロックを前方車両方向パタ
ーンFDとして抽出する。
【0076】最後に、前車発進検出手段208は、前車
発進方向パターンFP内の前方動ベクトルに基づいて前
方発進車を検出し(ステップS8)、前方接近車検出手
段209は、前方車両方向パターンFD内の前方動ベク
トルに基づいて前方接近車を検出する(ステップS
9)。こうして、前方車両の挙動(発進または接近)を
検出することができる。
【0077】次に、図8の説明図を参照しながら、前方
画像Gfに対して設定される前方演算領域Rfおよび前
方ブロックBf等の具体的位置について説明する。図8
において、VおよびHは画像Gfの縦および横方向の各
画素数、RWf1は左側の前方割込車に対する前方動ベ
クトル監視領域、RWf2は右側の前方割込車に対する
前方動ベクトル監視領域、RWf3は前方接近車(また
は、前方発進車)に対する前方動ベクトル監視領域(ま
たは、前方発進動ベクトル監視領域)である。
【0078】ここでは、1つの前方演算領域Rf内に3
つの前方動ベクトル監視領域RWf1〜RWf3を設定
した場合を示している。前方演算領域Rfは、画像縦方
向Vの下から3/4までの領域を占め、割込車に対する
前方動ベクトル監視領域RWf1およびRWf2は、画
像縦方向Vの下から1/6の位置から上から1/4まで
の範囲内の領域を占め、接近車に対する前方動ベクトル
監視領域RWf3は、前方演算領域RWf内の画像横方
向Hの中央1/2の領域を占めている。
【0079】前方動ベクトルを演算するために限定され
た前方ブロックBfは、10×10画素の大きさからな
り、前方画像Gf内の前方演算領域Rfを複数個に分割
している。これらの前方ブロックBf内で前方動ベクト
ルが算出される。また、上述した前方ブロックBfでの
前方動ベクトルVfの検出(ステップS3)において
は、公知の全点マッチング法が使用されるものとする。
【0080】以下、前方動ベクトル演算手段203の処
理動作を示す図9の説明図を参照しながら、前方画像G
f内の人物像を検出対象とした場合の全点マッチング法
について説明する。図9において、(a)は時刻t=t
1における基準画像となる前画像Gf′、(b)は時刻
t=t1+Δtにおける参照画像となる現画像Gf、
(c)は抽出された前方動ベクトルの画像である。
【0081】また、20′および20は各画像Gf′お
よびGf内の検出対象となる人物像、Q′(i,j)お
よびQ(p,q)は人物像20′および20を含む各前
方ブロックBf′およびBfの位置を表わす左上の点、
21は前方ブロックBf′の位置Q′(i,j)に対し
±u×±v画素の大きさを有するサーチ範囲、R(i−
u,j−v)はサーチ範囲21の位置を表わす左上の点
である。ここでは、前方ブロックBf′およびBfの大
きさを一般的にWH×WV画素とする。
【0082】いま、図9(a)のように、前画像Gf′
上の点Q′(i,j)に前方動ベクトル演算用の前方ブ
ロックBf′が人物像20′を囲むように設定されてお
り、次の撮影タイミングで、図9(b)のように、人物
像20が現画像Gf上で移動したとする。
【0083】このとき、前画像内の前方ブロックの位置
Q′(i,j)に対してサーチ範囲21を現画像Gf上
に設定し、サーチ範囲21内でWH×WV画素の大きさ
の前方ブロックBfを動かしながら、前画像上の前方ブ
ロックBf′内の各画素の画像信号と、現画像上の前方
ブロックBf内の各画素の画像信号との差の絶対値の和
を算出する。
【0084】たとえば、前画像Gf′上の点S(x,
y)の画像信号をSxy、現画像Gf上の点T(x,
y)の画像信号をTxyとし、各画像信号SxyとTx
yとの差の絶対値の和をAkmとすると、次式のように
なる。
【0085】 Akm=ΣΣ|Sxy−Tx+k,y+m|
【0086】ただし、上式中の各総和項においては、そ
れぞれ、x=i,i+1,…,i+WH、y=j,j+
1,…,j+WV、に対して演算が行われるものとす
る。また、kは−u<k<uの範囲内の値、mは−v<
m<vの範囲内の値である。
【0087】上式において、kおよびmの値を順次変化
させながらAkmを求め、Akmが最小となる点Q
(p,q)を前方ブロックBf′内の画像に最も一致す
る点とする。したがって、図9(c)のように、点Q′
(i,j)から点Q(p,q)への移動ベクトルを、前
方ブロックBf′およびBf内の人物像20の画像動き
の前方動ベクトルVfとして検出することができる。
【0088】次に、図10の説明図を参照しながら、前
方動ベクトル方向検出手段204の処理動作の具体例に
ついて説明する。たとえば、前方動ベクトル方向検出手
段204は、図9(c)のように得られた前方動ベクト
ルVfに対して或る閾値(所定値)を設定し、閾値以上
の前方動ベクトルVfについてのみ、前方動ベクトル方
向Dfとして量子化して出力し、閾値以下の前方動ベク
トルについては、その大きさを全て0とする。
【0089】図10(a)において、Df0〜Df7は
前方動ベクトル方向Dfを示す8方向である。また、図
10(b)において、30は現画像Gf上の前方車両で
ある。50〜70は現画像Gf内の前方演算領域Rf上
の背景であり、50は隣接する走行車線、55は隣接走
行車線50に沿って配置された標識、60は車線上のラ
イン、70はガードレールである。
【0090】この場合、前方車両30の前方動ベクトル
方向はDf3、隣接走行車線50および標識55の前方
動ベクトル方向はDf5、ライン60の演算動ベクトル
方向はDf6、ガードレール70の前方動ベクトル方向
はDf7となっている。
【0091】ここで、前方演算領域Rf内で検出される
前方動ベクトルVfの閾値を、たとえば、画素の大きさ
の√2倍に設定することにより、前方撮影手段201の
イメージセンサ特性やイメージセンサを搭載した自車両
の微細な揺れ等から生じる前方画像Gfの微妙な揺れに
対応した前方動ベクトルVfが背景ノイズとみなされて
「0」になる。こうして得られた前方動ベクトル方向D
fと現画像Gfとの関係は、図10(b)のようにな
る。
【0092】図10(b)に示したように、前方動ベク
トル方向検出手段204により、接近車(割り込み車)
等の前方車両30や、標識55およびライン60等のコ
ントラストの大きい背景の前方動ベクトルの方向Df
3、Df5〜Df7のみが検出されて出力される。
【0093】次に、図8〜図10とともに、図11の説
明図を参照しながら、前方車両方向パターン抽出手段2
07の処理動作の具体例について説明する。なお、前方
車両方向パターン抽出手段207の処理動作は、検出し
たい前方車両30の動きの種類、すなわち、前方接近
車、前方割り込み車または前方発進車等によって、抽出
される前方動ベクトルVfの方向パターンは異なるが、
ここでは、まず、割り込み車の方向パターン抽出動作に
ついて説明する。
【0094】前方車両方向パターン抽出手段207は、
前方動ベクトル演算手段203および前方動ベクトル方
向検出手段204によって得られた前方動ベクトルVf
に対し、まず、左右に前方動ベクトル監視領域RWf1
およびRWf2(図8参照)を設定する。そして、前方
動ベクトル監視領域RWf1およびRWf2内で、前方
割り込み車の動きと同様の方向を持つ前方動ベクトルV
fを抽出する。
【0095】たとえば、図10(b)のような画像Gf
に対して、左側の前方動ベクトル監視領域RWf1にお
いては、前方割り込み車が動くと仮定される前方動ベク
トル方向Df3またはDf4(図10(a)参照)の方
向を持つ前方動ベクトルVfを前方割り込み車方向パタ
ーンとして抽出する。また、右側の前方動ベクトル監視
領域RWf2においては、前方割り込み車が動くと仮定
される前方動ベクトル方向Df0またはDf1の方向を
持つ前方動ベクトルVfを前方割り込み車方向パターン
として抽出する。
【0096】こうして抽出された前方動ベクトルVfを
含む前方ブロックBfを2次元画像で示したものが図1
1内の画像Gf11である。図11で示すように、左側
の前方動ベクトル監視領域RWf1において、割り込み
車(たとえば、図10(b)内の前方車両30)の周辺
の前方動ベクトルVf31が抽出される。
【0097】次に、図8〜図10とともに、図12およ
び図13の説明図を参照しながら、前方車両方向パター
ン抽出手段207による前方接近車の方向パターン抽出
動作、ならびに、前車発進方向パターン抽出手段206
による前方発進車の方向パターン抽出動作の具体例につ
いて説明する。ここでは、代表的に、前車発進方向パタ
ーン抽出手段206による前車発進方向パターンFPの
抽出動作について説明する。
【0098】図12において、32は前方動ベクトル監
視領域RWf3(図8参照)内に検出される前方車両で
ある。また、図13において、RWf31〜RWf34
は前方動ベクトル監視領域RWf3内に設定される上下
左右方向の前方動ベクトルVfを抽出するための分割領
域、RVFは前方動ベクトル監視領域RWf3内で検出
される閾値以上の前方動ベクトルVfの抽出領域であ
る。
【0099】まず、前方画像Gf内の前方演算領域Rf
上に前方動ベクトル監視領域RWf3を設定し、この前
方動ベクトル監視領域RWf3内で、前方動ベクトル演
算手段203および前方動ベクトル方向検出手段204
により抽出された前方動ベクトルVfに基づいて、前方
発進車(または、前方接近車)の動きの方向と同様の方
向を抽出する。すなわち、図10(a)内で収束(また
は、発散)方向を示すの全ての方向Df0〜Df7を持
つ前方動ベクトルVfを抽出する。
【0100】ここで、前方車両32が前方発進車である
場合の前方画像Gf上での動きは、自車両から遠ざかる
ため、図12内に実線矢印のように内向き(収束)方向
となり、前方接近車の場合は、自車両に近づくため破線
矢印のように外向き(発散)方向となる。
【0101】そこで、図13(a)に示すように、前方
動ベクトル方向監視領域RWf3内に4つの分割領域R
Wf31〜34を設定し、前方発進車(または、前方接
近車)の動きと同じ方向で閾値以上の前方動ベクトルV
fを抽出する。
【0102】たとえば、前方発進車の場合、分割領域R
Wf31内で下方向の前方動ベクトルが抽出され、分割
領域RWf32で上方向の前方動ベクトルが抽出され、
分割領域RWf33で右方向の前方動ベクトルが抽出さ
れ、分割領域RWf34で左方向の前方動ベクトルが抽
出される。こうして抽出された前方動ベクトルVfは図
13(a)内の抽出領域RVFとなる。
【0103】この場合、前方動ベクトルVfの抽出領域
RVFは前車発進方向パターンFPとなり、このような
前車発進方向パターンFPから、たとえば連続3画素以
上の画像のみを抽出してノイズ除去処理を施し、画像化
すると図13(b)のようになる。
【0104】このように、前車発進方向パターン抽出手
段206により抽出された前車動ベクトルVfの方向パ
ターンFPに基づいて、以下のように前車発進車両を検
出することができる。また、同様にして、前方割り込み
車を含む前方接近車の方向パターンFDが抽出され、前
方接近車等を検出することができる。
【0105】すなわち、割り込み車用の前方動ベクトル
監視領域RWf1およびRWf2、接近車(または、発
進車)用の前方動ベクトル監視領域RWf3内(図8参
照)で、検出対象となる車両とほぼ同じ大きさの車両検
出用ウィンドウを設定し、このウィンドウを前方動ベク
トル方向監視領域RWf1〜RWf3内で動かす。
【0106】そして、前方車両(または、割り込み車)
方向パターン抽出手段207によって抽出された前方動
ベクトルVfの方向パターンFD(または、前車発進方
向パターン抽出手段206によって抽出された前方動ベ
クトルVfの方向パターンFP)のウィンドウ内に含ま
れる面積を求め、この面積がある閾値以上となる位置を
前方車両(前方割り込み車、前方接近車、または、前方
発進車)の存在領域として特定する。
【0107】以上の前方監視装置200と同様に、後方
監視装置210および側方監視装置220においても、
後方動ベクトル演算手段213および側方動ベクトル演
算手段223により得られた各動ベクトルVrおよびV
sに基づいて、検出対象車両の画像動き方向や大きさと
同様のものを抽出する。そして、抽出された動ベクトル
の位置や面積等に基づいて、それが抽出対象車両である
か否かを判断することにより、複雑な背景下でも、後方
接近車や側方追い抜き車ならびに側方並走車をより正確
に検出して特定することができる。
【0108】以上のように、この発明の実施例1による
各監視装置200、210および220は、各動ベクト
ル演算手段203、213および223より、各撮影手
段201、211および221からの撮影画像Gf、G
rおよびGs内に演算領域Rf、RrおよびRsを限定
し、さらに演算領域内をブロックBf、BrおよびBs
に分割し、ブロック内で動ベクトルVf、VrおよびV
sを演算する。
【0109】これにより、背景になると思われる部分を
最初から排除して誤検出を防止し、画像揺れや複雑背景
に起因する動ベクトルの誤検出を抑制するとともに処理
時間を短縮することができる。また、走行車両という移
動体から撮影した画像のように、背景も移動するような
画像であっても、画像からある特定の方向へ移動する物
体(車両)のみを容易に分離して抽出することができ
る。
【0110】また、各方向パターン抽出手段207、2
17および227は、検出対象車両が出現すると思われ
る所定位置に1つ以上の動ベクトル監視領域RWf、R
WrおよびRWsを設定し、この動ベクトル方向監視領
域内で検出された動ベクトルから、各検出対象車両の画
像動き方向と同様の方向パターンを持つ所定値以上の動
ベクトルを抽出する。これにより、抽出したい移動体
(検出対象車両)を背景から分離することができる。
【0111】したがって、道路の凹凸によるバウンドか
ら起こる画像の揺れや複雑背景に起因して生じた強度の
大きい動ベクトルを除去し、前方接近車(割り込み
車)、後方接近車または側方追い抜き車を容易に且つ正
確に検出することができる。
【0112】また、前方監視装置200においては、前
方演算領域Rf内のブロック画像の見かけ上の動きの大
きさと方向を示す前方動ベクトルVfを求め、前車発進
方向パターン抽出手段206は、自車両が駐停車してい
る際に、前方車両およびその周辺の所定位置に1つ以上
の前車発進(前方)動ベクトル監視領域RWfを設定
し、この前車発進動ベクトル監視領域内で、前車発進の
画像動き方向と同様の方向パターンをもつ前方動ベクト
ルVfの候補を抽出する。
【0113】これにより、揺れによる画像動きと発進に
よる画像動きとを区別し、前車発進による画像動き(前
方車両と自車両の相対位置変化)を正確に検出すること
ができる。すなわち、従来では前方車両との相対位置検
出装置が画像の差分を利用したものであって、画像上で
の動きの有無しかわからないのに対し、この発明の実施
例1では、動ベクトルにより画像上の見かけの動きの大
きさと方向がわかるため、停車中の自車両および前方車
両の揺れ等による画像の揺れと、前方車両の発進による
相対位置変化とを区別して前車発進をより正確に行うこ
とができる。
【0114】また、側方監視装置220においては、側
方画像Gs上で特定の動きを持つ車両(側方並走車)が
出現すると思われる所定位置に1つ以上の小動ベクトル
監視領域Rssを設定し、背景ベクトル削除手段226
は、小動ベクトル監視領域Rss内で背景の画像上の動
きと同様の方向パターンをもつ側方動ベクトルを、小動
ベクトル方向抽出手段225により検出された小動ベク
トルVssから削除する。これにより、複雑背景画像上
で動きの少ない側方並走車を、背景から分離して正確且
つ容易に検出することができる。
【0115】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、自車両の周辺を撮影して時系列的に異なる複数の
画像を生成する撮影手段と、複数の画像上の所定位置に
それぞれ演算領域を設定するとともに、演算領域を複数
個のブロックに分割し、各ブロック内の画像に基づく
像動きを動ベクトルとして算出する動ベクトル演算手段
と、動ベクトルのうち、演算領域内で所定値以上の大き
さを持つ動ベクトルの方向を出力する動ベクトル方向検
出手段と、演算領域内にさらに動ベクトル監視領域を設
定するとともに、この動ベクトル監視領域内で動ベクト
ルの方向を監視し、予め設定された画像動きの方向と同
様の方向を有した動ベクトルを示すブロックの組み合わ
せを移動体方向パターンとして抽出する移動体方向パタ
ーン抽出手段と、移動体方向パターン抽出手段により抽
出された動ベクトル監視領域内の動ベクトルから自車両
の周辺の移動体の存在を検出する移動体検出手段とを備
え、撮影画像内の動ベクトル演算領域にさらに動ベクト
ル監視領域を限定し、動ベクトル監視領域内のブロック
から所定値以上の動ベクトルのみを検出して、背景にな
ると思われる部分を最初から排除するようにしたので、
自車両が走行中でも道路の凹凸等によるバウンドから起
こる画像揺れや走行環境特有の複雑背景に起因して生じ
る動ベクトルの誤検出を抑制し、自車両周辺の移動体の
挙動を確実に且つ短時間に検出することのできる車両用
周辺監視装置が得られる効果がある。
【0116】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、撮影手段は、走行中の自車両の前方を撮
影して時系列的に異なる複数の前方画像を生成する前方
撮影手段により構成され、動ベクトル演算手段は、複数
の前方画像上の所定の位置にそれぞれ前方演算領域を設
定するとともに、前方演算領域を複数個の前方ブロック
に分割し、各前方ブロック内の画像に基づく前方画像動
きを前方動ベクトルとして算出する前方動ベクトル演算
手段により構成され、動ベクトル方向検出手段は、前方
動ベクトルのうち、前方演算領域内で所定値以上の大き
さを持つ前方動ベクトルの方向を出力する前方動ベクト
ル方向検出手段により構成され、移動体方向パターン抽
出手段は、前方演算領域内にさらに前方動ベクトル監視
領域を設定するとともに、この前方動ベクトル監視領域
内で前方動ベクトルの方向を監視し、前方接近車が存在
する場合の前方画像動きの方向と同様の方向を有した
方動ベクトルを示す前方ブロックの組み合わせを前方車
両方向パターンとして抽出する前方車両方向パターン抽
出手段により構成され、移動体検出手段は、前方車両方
向パターン抽出手段により抽出された前方動ベクトル監
視領域内の前方動ベクトルから前方接近車の存在を検出
する前方接近車検出手段により構成され、前方動ベクト
ル監視領域内のブロックから接近車の動き方向で所定値
以上の前方動ベクトルのみを検出して、背景になると思
われる部分を最初から排除するようにしたので、自車両
の揺れや複雑背景に起因する動ベクトルの誤検出を抑制
し、自車両の前方接近車を確実に且つ短時間に検出する
ことのできる車両用周辺監視装置が得られる効果があ
る。
【0117】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1において、撮影手段は、走行中の自車両の前方を撮
影して時系列的に異なる複数の前方画像を生成する前方
撮影手段により構成され、動ベクトル演算手段は、複数
の前方画像上の所定の位置にそれぞれ前方演算領域を設
定するとともに、前方演算領域を複数個の前方ブロック
に分割し、各前方ブロック内の画像に基づく前方画像動
きを前方動ベクトルとして算出する前方動ベクトル演算
手段により構成され、前方動ベクトル方向に基づいて自
車両の停止状態を判定する自車両停止判定手段を備え、
移動体方向パターン抽出手段は、自車両の停止状態に応
答して前車発進方向パターンを抽出する前車発進方向パ
ターン抽出手段により構成され、移動体検出手段は、
車発進方向パターン内の前方動ベクトルから前車発進を
検出する前車発進検出手段により構成され、前車発進方
向パターン抽出手段は、自車両の停止時に、前方演算領
域内に前方発進車の前車発進動ベクトル監視領域を設定
する前車発進動ベクトル監視領域設定手段と、前車発進
動ベクトル監視領域内で前方動ベクトルの方向を監視
し、予め設定された前方画像動きの方向と同様の方向
有した前方動ベクトルを示す前方ブロックの組み合わせ
を前車発進方向パターンとして生成する前車発進方向パ
ターン検出手段とを含み、前方動ベクトル監視領域内の
自車両停止時のブロックから見かけ上の動ベクトルの大
きさおよび方向を検出し、前方発進車の動き方向で所定
値以上の前方動ベクトルのみを前車発進候補として抽出
し、背景になると思われる部分を最初から排除するよう
にしたので、自車両の揺れや複雑背景に起因する動ベク
トルの誤検出を抑制し、自車両と前方車両との相対位置
変化から前方発進車を確実に且つ短時間に検出すること
のできる車両用周辺監視装置が得られる効果がある。
【0118】また、この発明の請求項4によれば、請求
項1において、撮影手段は、走行中の自車両の後方を撮
影して時系列的に異なる複数の後方画像を生成する後方
撮影手段により構成され、動ベクトル演算手段は、複数
の後方画像上の所定の位置にそれぞれ後方演算領域を設
定するとともに、後方演算領域を複数個の後方ブロック
に分割し、各後方ブロック内の画像に基づく後方画像動
きを後方動ベクトルとして算出する後方動ベクトル演算
手段により構成され、動ベクトル方向検出手段は、後方
動ベクトルのうち、後方演算領域内で所定値以上の大き
さを持つ後方動ベクトルの方向を出力する後方動ベクト
ル方向検出手段により構成され、移動体方向パターン抽
出手段は、後方演算領域内に後方動ベクトル監視領域を
設定するとともに、この後方動ベクトル監視領域内で後
方動ベクトルの方向を監視し、後方接近車が存在する場
合に仮定される後方画像動きの方向と同様の方向を有し
後方動ベクトルを示す後方ブロックの組み合わせを後
方接近車方向パターンとして抽出する後方接近車方向パ
ターン抽出手段により構成され、移動体検出手段は、
方接近車方向パターン内の後方動ベクトルから後方接近
車の存在を検出する後方接近車検出手段により構成さ
、後方動ベクトル監視領域内のブロックから後方接近
車の動き方向で所定値以上の後方動ベクトルのみを検出
して、背景になると思われる部分を最初から排除するよ
うにしたので、自車両の揺れや複雑背景に起因する動ベ
クトルの誤検出を抑制し、自車両の後方接近車を確実に
且つ短時間に検出することのできる車両用周辺監視装置
が得られる効果がある。
【0119】また、この発明の請求項5によれば、請求
項1において、撮影手段は、走行中の自車両の側方を撮
影して時系列的に異なる複数の側方画像を生成する側方
撮影手段により構成され、動ベクトル演算手段は、複数
の側方画像上の所定の位置にそれぞれ側方演算領域を設
定するとともに、側方演算領域を複数個の側方ブロック
に分割し、各側方ブロック内の画像に基づく側方画像動
きを側方動ベクトルとして算出する側方動ベクトル演算
手段により構成され、動ベクトル方向検出手段は、側方
動ベクトルのうち、側方演算領域内で所定値以上の大き
さを持つ側方動ベクトルの方向を出力する側方動ベクト
ル方向検出手段により構成され、移動体方向パターン抽
出手段は、側方演算領域内に側方動ベクトル監視領域を
設定するとともに、側方動ベクトル監視領域内で側方動
ベクトルの方向を監視し、側方追い抜き車が存在する場
合に仮定される側方画像動きの方向と同様の方向を有し
側方動ベクトルを示す側方ブロックの組み合わせを側
方追い抜き車方向パターンとして抽出する側方追い抜き
車方向パターン抽出手段により構成され、移動体検出手
段は、側方追い抜き車方向パターン内の側方動ベクトル
から側方追い抜き車の存在を検出する側方追い抜き車検
出手段により構成され、側方動ベクトル監視領域内のブ
ロックから側方追い抜き車の動き方向で所定値以上の側
方動ベクトルのみを検出して、背景になると思われる部
分を最初から排除するようにしたので、自車両の揺れや
複雑背景に起因する動ベクトルの誤検出を抑制し、自車
両の側方追い抜き車を確実に且つ短時間に検出すること
のできる車両用周辺監視装置が得られる効果がある。
【0120】また、この発明の請求項6によれば、請求
項5において、側方演算領域内に小動ベクトル監視領域
を設定し、小動ベクトル監視領域内で、側方動ベクトル
のうち所定値以下の大きさを持つ側方動ベクトルの方向
を小動ベクトル方向として抽出する小動ベクトル方向抽
出手段と、小動ベクトル方向から背景の動きと同様の方
向を有した小動ベクトル方向を排除する背景ベクトル削
除手段と、背景ベクトルが削除された側方動ベクトルの
位置と大きさから、相対速度の小さい側方車の存在を検
出する側方並走車検出手段とを備え、小動ベクトル監視
領域内のブロックから側方並走発車の動き方向で所定値
以下の小動ベクトルのみを検出するとともに、背景画像
動きと同様の方向パターンをもつ背景ベクトルを削除す
るようにしたので、自車両の揺れや複雑背景に起因する
動ベクトルの誤検出を抑制し、画像上での動きの少ない
側方並走車を確実に且つ短時間に検出することのできる
車両用周辺監視装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1における前方監視装置の構
成を示す機能ブロック図である。
【図2】図1内の前方動ベクトル演算手段の具体的構成
例を示す機能ブロック図である。
【図3】図1内の前方発進方向パターン抽出手段の具体
的構成例を示す機能ブロック図である。
【図4】この発明の実施例1における後方監視装置の構
成を示す機能ブロック図である。
【図5】この発明の実施例1における側方監視装置の構
成を示す機能ブロック図である。
【図6】図5内の小動ベクトル抽出手段の具体的構成例
を示す機能ブロック図である。
【図7】この発明の実施例1における前方監視装置の動
作の一例を示すフローチャートである。
【図8】この発明の実施例1における前方監視装置によ
って設定される前方動ベクトル演算領域および前方動ベ
クトル監視領域ならびに前方ブロックを示す説明図であ
る。
【図9】この発明の実施例1における前方監視装置内の
前方動ベクトル演算手段の動作を示す説明図である。
【図10】この発明の実施例1における前方監視装置内
の前方動ベクトル方向検出手段による前方動ベクトル検
出動作を示す説明図であり、(a)は前方動ベクトル方
向を示す説明図、(b)は前方画像例を示す説明図であ
る。
【図11】この発明の実施例1における前方監視装置に
よる前方割り込み車の方向パターン抽出結果の一例を示
す説明図である。
【図12】この発明の実施例1における前方監視装置に
よる前方接近車または前方発進車の方向監視領域と画像
上での動き方向を示す説明図である。
【図13】この発明の実施例1における前方監視装置に
よる前方接近車または前方発進車の方向パターン抽出動
作の一例を示す説明図である。
【図14】従来の車両用周辺監視装置としての障害物認
識装置を示す機能ブロック図である
【図15】図14内の各手段による処理過程における画
像状態を示す説明図である。
【符号の説明】
200 前方監視装置 201 前方撮影手段 203 前方動ベクトル演算手段 204 前方動ベクトル方向検出手段 205 自車両停止判定手段 206 前車発進方向パターン抽出手段 206a 前車発進動ベクトル監視領域設定手段 206b 前車発進動ベクトル方向監視手段 206c 前車発進方向パターン検出手段 207 前方車両方向パターン抽出手段 208 前車発進検出手段 209 前方接近車検出手段 210 後方監視装置 211 後方撮影手段 213 後方動ベクトル演算手段 214 後方動ベクトル方向検出手段 217 後方接近車方向パターン抽出手段 219 後方接近車検出手段 220 側方監視装置 221 側方撮影手段 223 側方動ベクトル演算手段 224 側方動ベクトル方向検出手段 225 小動ベクトル方向抽出手段 225a 小動ベクトル監視領域設定手段 225b 小動ベクトル方向検出手段 226 背景ベクトル削除手段 227 側方追い抜き車方向パターン抽出手段 228 側方並走車検出手段 229 側方追い抜き車検出手段 Bf′、Bf 前方ブロック Df 前方動ベクトル方向 Dr 後方動ベクトル方向 Ds 側方動ベクトル方向 Dss 小動ベクトル方向 FD 前方車両方向パターン FP 前車発進方向パターン Gf′、Gf 前方画像 Gr′、Gr 後方画像 Gs′、Gs 側方画像 P 停止状態判定結果 Rf′、Rf 前方演算領域 RP 後方接近車方向パターン Rs′Rs 側方演算領域 Rss′、Rss 小動ベクトル監視領域 RWf′、RWf 前方動ベクトル監視領域(前車発進
動ベクトル監視領域) SP 側方追い抜き車方向パターン Vf 前方動ベクトル Vr 後方動ベクトル Vs 側方動ベクトル Vs′ 背景ベクトルが削除された側方動ベクトル S1 前方撮影ステップ S3 前方動ベクトル演算ステップ S4 前方動ベクトル方向検出ステップ S5 自車両停止判定ステップ S6 前車発進方向パターン抽出ステップ S7 前方車両方向パターン抽出ステップ S8 前車発進検出ステップ S9 前方接近車検出ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/00 - 1/16 H04N 5/232

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両の周辺を撮影して時系列的に異な
    る複数の画像を生成する撮影手段と、 前記複数の画像上の所定位置にそれぞれ演算領域を設定
    するとともに、前記演算領域を複数個のブロックに分割
    し、前記各ブロック内の画像に基づく画像動きを動ベク
    トルとして算出する動ベクトル演算手段と、 前記動ベクトルのうち、前記演算領域内で所定値以上の
    大きさを持つ動ベクトルの方向を出力する動ベクトル方
    向検出手段と、 前記演算領域内にさらに動ベクトル監視領域を設定する
    とともに、この動ベクトル監視領域内で前記動ベクトル
    方向を監視し、予め設定された画像動きの方向と同様
    の方向を有した動ベクトルを示すブロックの組み合わせ
    を移動体方向パターンとして抽出する移動体方向パター
    ン抽出手段と、 前記移動体方向パターン抽出手段により抽出された動ベ
    クトル監視領域内の動ベクトルから前記自車両の周辺の
    移動体の存在を検出する移動体検出手段とを備えた車両
    用周辺監視装置。
  2. 【請求項2】 前記撮影手段は、走行中の自車両の前方
    を撮影して時系列的に異なる複数の前方画像を生成する
    前方撮影手段により構成され、 前記動ベクトル演算手段は、 前記複数の前方画像上の所
    定の位置にそれぞれ前方演算領域を設定するとともに、
    前記前方演算領域を複数個の前方ブロックに分割し、前
    記各前方ブロック内の画像に基づく前方画像動きを前方
    動ベクトルとして算出する前方動ベクトル演算手段によ
    り構成され、 前記動ベクトル方向検出手段は、 前記前方動ベクトルの
    うち、前記前方演算領域内で所定値以上の大きさを持つ
    前方動ベクトルの方向を出力する前方動ベクトル方向検
    出手段により構成され、 前記移動体方向パターン抽出手段は、 前記前方演算領域
    内にさらに前方動ベクトル監視領域を設定するととも
    に、この前方動ベクトル監視領域内で前記前方動ベクト
    ルの方向を監視し、前方接近車が存在する場合の前方画
    像動きの方向と同様の方向を有した前方動ベクトルを示
    前方ブロックの組み合わせを前方車両方向パターンと
    して抽出する前方車両方向パターン抽出手段により構成
    され、 前記移動体検出手段は、 前記前方車両方向パターン抽出
    手段により抽出された前方動ベクトル監視領域内の前方
    動ベクトルから前方接近車の存在を検出する前方接近車
    検出手段により構成されたことを特徴とする請求項1の
    車両用周辺監視装置。
  3. 【請求項3】 前記撮影手段は、走行中の自車両の前方
    を撮影して時系列的に異なる複数の前方画像を生成する
    前方撮影手段により構成され、 前記動ベクトル演算手段は、前記複数の前方画像上の所
    定の位置にそれぞれ前方演算領域を設定するとともに、
    前記前方演算領域を複数個の前方ブロックに分割し、前
    記各前方ブロック内の画像に基づく前方画像動きを前方
    動ベクトルとして算出する前方動ベクトル演算手段によ
    り構成され、 前記前方動ベクトル方向に基づいて前記自車両の停止状
    態を判定する自車両停止判定手段を備え、 前記移動体方向パターン抽出手段は、 前記自車両の停止
    状態に応答して前車発進方向パターンを抽出する前車発
    進方向パターン抽出手段により構成され、 前記移動体検出手段は、 前記前車発進方向パターン内の
    前方動ベクトルから前車発進を検出する前車発進検出手
    により構成され、 前記前車発進方向パターン抽出手段は、 前記自車両の停止時に、前記前方演算領域内に前方発進
    車の前車発進動ベクトル監視領域を設定する前車発進動
    ベクトル監視領域設定手段と、 前記前車発進動ベクトル監視領域内で前記前方動ベクト
    ルの方向を監視し、予め設定された前方画像動きの方向
    と同様の方向を有した前方動ベクトルを示す前方ブロッ
    クの組み合わせを前車発進方向パターンとして生成する
    前車発進方向パターン検出手段とを含むことを特徴とす
    請求項1の車両用周辺監視装置。
  4. 【請求項4】 前記撮影手段は、走行中の自車両の後方
    を撮影して時系列的に異なる複数の後方画像を生成する
    後方撮影手段により構成され、 前記動ベクトル演算手段は、 前記複数の後方画像上の所
    定の位置にそれぞれ後方演算領域を設定するとともに、
    前記後方演算領域を複数個の後方ブロックに分割し、前
    記各後方ブロック内の画像に基づく後方画像動きを後方
    動ベクトルとして算出する後方動ベクトル演算手段によ
    り構成され、 前記動ベクトル方向検出手段は、 前記後方動ベクトルの
    うち、前記後方演算領域内で所定値以上の大きさを持つ
    後方動ベクトルの方向を出力する後方動ベクトル方向検
    出手段により構成され、 前記移動体方向パターン抽出手段は、 前記後方演算領域
    内に後方動ベクトル監視領域を設定するとともに、この
    後方動ベクトル監視領域内で前記後方動ベクトルの方向
    を監視し、後方接近車が存在する場合に仮定される後方
    画像動きの方向と同様の方向を有した後方動ベクトル
    示す後方ブロックの組み合わせを後方接近車方向パター
    ンとして抽出する後方接近車方向パターン抽出手段によ
    り構成され、 前記移動体検出手段は、 前記後方接近車方向パターン内
    の後方動ベクトルから前記後方接近車の存在を検出する
    後方接近車検出手段により構成されたことを特徴とする
    請求項1の車両用周辺監視装置。
  5. 【請求項5】 前記撮影手段は、走行中の自車両の側方
    を撮影して時系列的に異なる複数の側方画像を生成する
    側方撮影手段により構成され、 前記動ベクトル演算手段は、 前記複数の側方画像上の所
    定の位置にそれぞれ側方演算領域を設定するとともに、
    前記側方演算領域を複数個の側方ブロックに分割し、前
    記各側方ブロック内の画像に基づく側方画像動きを側方
    動ベクトルとして算出する側方動ベクトル演算手段によ
    り構成され、 前記動ベクトル方向検出手段は、 前記側方動ベクトルの
    うち、前記側方演算領域内で所定値以上の大きさを持つ
    側方動ベクトルの方向を出力する側方動ベクトル方向検
    出手段により構成され、 前記移動体方向パターン抽出手段は、 前記側方演算領域
    内に側方動ベクトル監視領域を設定するとともに、前記
    側方動ベクトル監視領域内で前記側方動ベクトルの方向
    を監視し、側方追い抜き車が存在する場合に仮定される
    側方画像動きの方向と同様の方向を有した側方動ベクト
    を示す側方ブロックの組み合わせを側方追い抜き車方
    向パターンとして抽出する側方追い抜き車方向パターン
    抽出手段により構成され、 前記移動体検出手段は、 前記側方追い抜き車方向パター
    ン内の側方動ベクトルから前記側方追い抜き車の存在を
    検出する側方追い抜き車検出手段により構成されたこと
    を特徴とする請求項1の車両用周辺監視装置。
  6. 【請求項6】 前記側方演算領域内に小動ベクトル監視
    領域を設定し、前記小動ベクトル監視領域内で、前記側
    方動ベクトルのうち所定値以下の大きさを持つ側方動ベ
    クトルの方向を小動ベクトル方向として抽出する小動ベ
    クトル方向抽出手段と、 前記小動ベクトル方向から背景の動きと同様の方向を
    した小動ベクトル方向を排除する背景ベクトル削除手段
    と、 前記背景ベクトルが削除された側方動ベクトルの位置と
    大きさから、相対速度の小さい側方車の存在を検出する
    側方並走車検出手段とを備えたことを特徴とする請求項
    5の車両用周辺監視装置。
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