JP3226365B2 - 冷凍サイクル - Google Patents

冷凍サイクル

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JP3226365B2
JP3226365B2 JP00195793A JP195793A JP3226365B2 JP 3226365 B2 JP3226365 B2 JP 3226365B2 JP 00195793 A JP00195793 A JP 00195793A JP 195793 A JP195793 A JP 195793A JP 3226365 B2 JP3226365 B2 JP 3226365B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機の冷凍サイ
クル構成に関するもので、特に冷媒ポンプを用いた冷凍
サイクルに係る。
【0002】
【従来の技術】 (1)従来、室外ユニットが屋上などの室内ユニットよ
り上方に設置され、前記室外ユニットに複数台の室内ユ
ニットが接続され、それぞれの室内ユニットに高低差が
ある場合の暖房運転は、特開平03−294752号公
報記載のように、室内ユニット間の高低差分の液ヘッド
を解消し、下方に設置された室内ユニットの暖房能力低
下を防止するために、各室内ユニットの能力を比較し、
能力が不足している室内ユニットがあれば、他の室内ユ
ニットで能力が最大の室内ユニットの液ライン側に取り
付けられている冷媒流量制御弁を絞っている。
【0003】(2)また、1台の室外ユニットに複数台
の室内ユニットが接続される多室空気調和機の各室内ユ
ニットの能力制御は、特開平02−223776号公報
記載のように、室内ユニットの液ライン側に取り付けら
れている冷媒流量制御弁の開度を調整している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術(1)で
は、各室内ユニット間の高低差がさらに広がると、液ヘ
ッドも大きくなり、圧縮機の吐出圧力と吸入圧力との圧
力差以上の液ヘッドが下方の室内ユニットに作用する
と、下方の室内ユニットには冷媒が流れなくなり、暖房
能力が得られなくなる。
【0005】また、室外ユニットと室内ユニットとの高
低差が大きく、液冷媒が上方へ流れる場合、液配管出口
の圧力は、高低差がない場合に比べ、液ヘッド分だけ低
下する。この圧力低下によって、圧縮機の吸入圧力が下
がり、圧縮機に吸入される冷媒の密度が小さくなり、冷
媒循環量が減少して、室内ユニットの能力が低下する。
さらに、室外ユニットと室内ユニットとの接続配管の
長さが長くなると、液配管の圧力損失のために、液配管
出口の圧力が下がり、上記の室外ユニットと室内ユニッ
トとの高低差がある場合と同様に、圧縮機の吸入圧力が
下がり、冷媒循環量が減少して、室内ユニットの能力が
低下する。
【0006】本発明の目的は、ユニット間の高低差が大
きくなり、液配管に大きな液ヘッドが生じても、また、
接続配管の長さが長くなり、液配管に大きな圧力損失が
生じても、室内ユニットの能力を確保する空気調和機を
提供することである。
【0007】また、上記従来技術(2)では、ある室内
ユニットの能力制御のために、その室内ユニットの冷媒
流量制御弁の開度を変えると、各室内ユニットの冷媒流
量バランスが変化し、他の室内ユニットに流れる冷媒流
量が変わり、他の室内ユニットの能力も変化する。
【0008】本発明の他の目的は、室内ユニットの能力
制御が他の室内ユニットの能力に影響を及ぼさない空気
調和機を提供することである。
【0009】本発明のさらに他の目的は、塩素を含む冷
媒使用による公害問題を解消した空気調和機を提供する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に先行する発明(以下「先行発明」という)
よる冷凍サイクルは、圧縮機、熱源側熱交換器及び利
用側熱交換器等を冷媒配管で接続した冷凍サイクルにお
いて、熱源側熱交換器と利用側熱交換器との間の冷媒液
流路に冷媒ポンプを設けたことを特徴とする。
【0011】同じく、他の先行発明による冷凍サイクル
は、圧縮機、熱源側熱交換器等と複数の利用側熱交換器
等を冷媒配管で接続した冷凍サイクルにおいて、各々の
利用側熱交換器の冷媒液流路側に各々冷媒ポンプを設け
たことを特徴とする。
【0012】上記目的を達成するために、請求項1に係
る発明による冷凍サイクルは、圧縮機、熱源側熱交換器
と利用側熱交換器等を冷媒配管で接続した冷凍サイクル
において、前記熱源側熱交換器と利用側交換器との間の
冷媒液流路に冷媒ポンプを設け、制御装置と前記圧縮機
の回転数制御装置、前記冷媒ポンプの回転数制御装置を
設け、前記制御装置によって前記圧縮機と前記冷媒ポン
プの質量流量が一致するように前記圧縮機の回転数と前
記冷媒ポンプの回転数を制御することを特徴とする。
【0013】同じく、請求項2に係る発明による冷凍サ
イクルは、圧縮機、熱源側熱交換器と複数の利用側熱交
換器等を冷媒配管で接続した冷凍サイクルにおいて、前
記熱源側熱交換器と各利用側熱交換器との間の冷媒液流
路に冷媒ポンプを設け、熱源側制御装置と冷凍サイクル
の圧力を検知する圧力センサと前記圧縮機の回転数制御
装置を設け、前記熱源側制御装置によって圧縮機の回転
数で冷凍サイクルの圧力を制御せしめ、利用側制御装置
と利用側熱媒体の温度センサと前記冷媒ポンプの回転数
制御装置を設け、前記利用側制御装置によって前記冷媒
ポンプの回転数で利用側熱媒体の温度を制御せしめるこ
とを特徴とする。
【0014】
【作用】室外ユニットが室内ユニットより上方に設置さ
れ、前記室外ユニットに複数台の室内ユニットが接続さ
れ、それぞれの室内ユニットに高低差がある暖房運転の
場合、下方の室内ユニットの冷媒液流路に冷媒ポンプを
設けることによって、液ヘッドに打ち勝って冷媒を流す
ことができ、下方の室内ユニットの暖房能力が確保でき
る。
【0015】また、室外ユニットと室内ユニットとの高
低差が大きい場合、冷媒液流路に冷媒ポンプを設けるこ
とによって、液冷媒を加圧して上方に送ることができ、
液配管出口圧力が高められる。これによって、圧縮機の
吸入圧力も上昇し、冷媒循環量が確保され、室内ユニッ
トの能力が確保される。
【0016】さらに、室外ユニットと室内ユニットとの
接続配管の長さが長い場合、冷媒液流路に冷媒ポンプを
設けることによって、液配管出口圧力が高められ、上記
の室外ユニットと室内ユニットとの高低差がある場合と
同様の作用によって、室内ユニットの能力が確保され
る。
【0017】1台の室外ユニットに複数台の室内ユニッ
トが接続される多室形空気調和機の各室内ユニットの能
力制御を行う場合、各室内ユニットの冷媒液流路に冷媒
ポンプを設け、前記冷媒ポンプの容量を変化させること
によって、各室内ユニットに必要な冷媒を流すことがで
き、各室内ユニット独立に能力制御が行える。なお、こ
のとき、圧縮機は、各室内ユニットの冷媒ポンプの合計
吐出量に相当するだけの冷媒を循環させるために、容量
制御する。
【0018】
【実施例】本発明に先行する発明(以下「先行発明」と
いう)の一実施例を図1、図2に示す。
【0019】図1は1台の室外ユニット1に2台の室内
ユニット2a,2bを接続した多室形空気調和機を示し
ている。2台の室内ユニット2a,2bはそれぞれ液配
管3とガス配管4によって、室外ユニット1に対し並列
に接続されている。図1に示すように、室外ユニット1
がビルの屋上に設置され、最上階の部屋に室内ユニット
2aが設置され、1階の部屋に室内ユニット2bが設置
されている。室内ユニット2aと2bとの間の液配管3
には冷媒ポンプ5が設けられている。
【0020】図1の空気調和機の冷凍サイクル構成を図
2に示す。室外ユニット1は圧縮機11、熱源側熱交換
器の室外熱交換器12、室外冷媒制御弁13、四方弁1
4及びアキュムレータ15で構成されている。室内ユニ
ット2a、2bはそれぞれ利用側熱交換器の室内熱交換
器21a、21b及び室内冷媒制御弁22a、22bで
構成されている。室外ユニット1内の室外冷媒制御弁1
3と、室内ユニット2a、2b内の室内冷媒制御弁22
a、22bとが液配管3によって結合されており、室内
ユニット2aと室内ユニット2bとの間の液配管3の途
中には冷媒ポンプ5と電磁弁6が並列に接続されてい
る。また、室外ユニット1内の四方弁14と、室内ユニ
ット2a、2b内の室内熱交換器21a、21bとがガ
ス配管4によって結合されている。
【0021】次に、動作を図2で説明する。
【0022】まず、暖房運転について説明する。冷媒の
流れは図中に破線で示す。圧縮機11から吐出された高
温高圧のガス冷媒は四方弁14を通ってガス配管4へ入
り分岐され、それぞれ室内ユニット2a、2bへ送られ
る。室内ユニット2a、2bへ入った高温高圧のガス冷
媒は室内熱交換器21a、21bでそれぞれの室内空気
と熱交換され、凝縮して液冷媒となる。このとき室内が
暖房される。液冷媒は室内冷媒制御弁22a、22bを
通って、室内ユニット2a、2bを出る。
【0023】電磁弁6は閉じられており、室内ユニット
2bを出た液冷媒は冷媒ポンプ5で加圧されて、室内ユ
ニット2aからでた液冷媒と合流し、液配管3を通って
室外ユニット1へ入る。その後、液冷媒は室内ユニット
2a、2bを出て合流し、液配管3を通って室外ユニッ
ト1へ入る。室外ユニット1へ入った液冷媒は室外冷媒
制御弁13で減圧され、室外熱交換器12へ入る。室外
熱交換器12へ入った冷媒は室外空気と熱交換されて蒸
発し、四方弁14とアキュムレータ15を通って圧縮機
11へ吸入される。
【0024】次に、冷房運転について説明する。冷媒の
流れは図中に実線で示す。圧縮機11から吐出された高
温高圧のガス冷媒は四方弁14を通って室外熱交換器1
2へ入り、室外空気と熱交換され、凝縮して液冷媒とな
る。液冷媒は室外冷媒制御弁を通って液配管3へ入る。
液配管3へ入った液冷媒は分岐され、それぞれ室内ユニ
ット2a、2bへ入る。ここで、電磁弁6は開いてお
り、冷媒ポンプ5は停止している。室内ユニット2a、
2bへ入った液冷媒は室内冷媒制御弁22a、22bで
減圧され、室内熱交換器21a、21bへ入り、それぞ
れ室内空気と熱交換されて蒸発しガス冷媒となる。この
とき室内が冷房される。ガス冷媒は室内ユニット2a、
2bを出て合流し、ガス配管4を通って、室外ユニット
1へ入る。室外ユニット1へ入ったガス冷媒は四方弁1
4とアキュムレータ15を通って圧縮機11へ吸入され
る。
【0025】他の先行発明の実施例を図3、図4に示
す。
【0026】図3に示すように、ビルの屋上に室外ユニ
ット1が設置され、1階の部屋に室内ユニット2が設置
されている。室外ユニット1と室内ユニット2は液配管
3とガス配管4で接続されており、液配管には冷媒ポン
プ5が設けられている。
【0027】図3の空気調和機の冷凍サイクル構成を図
4に示す。室外ユニット1は圧縮機11、室外熱交換器
12、室外冷媒制御弁13、四方弁14及びアキュムレ
ータ15で構成されている。室内ユニット2は室内熱交
換器21及び室内冷媒制御弁22で構成されている。室
外ユニット1内の室外冷媒制御弁13と室内ユニット2
内の室内冷媒制御弁22とが液配管3によって結合され
ており、液配管3の途中には冷媒ポンプ5と電磁弁6が
並列に接続されている。また、室外ユニット1内の四方
弁14と室内ユニット2内の室内熱交換器21とがガス
配管4によって結合されている。
【0028】次に、動作を図4で説明する。
【0029】まず、暖房運転について説明する。冷媒の
流れは図中に破線で示す。圧縮機11から吐出された高
温高圧のガス冷媒は四方弁14を通ってガス配管4へ入
り、室内ユニット2へ送られる。室内ユニット2へ入っ
た高温高圧のガス冷媒は室内熱交換器21で室内空気と
熱交換され、凝縮して液冷媒となる。このとき室内が暖
房される。液冷媒は室内冷媒制御弁22を通って液配管
3へ入り、液冷媒は冷媒ポンプ5によって加圧されて、
室外ユニット1へ向かって上昇する。このとき、液配管
3に接続されている電磁弁6は閉じている。室外ユニッ
ト1へ入った液冷媒は、室外冷媒制御弁13で減圧さ
れ、室外熱交換器12へ入る。室外熱交換器12へ入っ
た冷媒は室外空気と熱交換されて蒸発し、四方弁14と
アキュムレータ15を通って圧縮機11へ吸入される。
【0030】次に、冷房運転について説明する。冷媒の
流れは図中に実線で示す。圧縮機11から吐出された高
温高圧のガス冷媒は四方弁14を通って室外熱交換器1
2へ入り、室外空気と熱交換され、凝縮して液冷媒とな
る。液冷媒は室外冷媒制御弁を通って液配管3へ入る。
液配管3に接続されている電磁弁6は開いており、冷媒
ポンプ5は停止しているので、液配管3へ入った液冷媒
は電磁弁6を通って室内ユニット2へ入る。室内ユニッ
ト2へ入った液冷媒は室内冷媒制御弁22で減圧され、
室内熱交換器21へ入り、室内空気と熱交換されて蒸発
し、ガス冷媒となる。このとき室内が冷房される。ガス
冷媒はガス配管4を通って上昇し、室外ユニット1へ入
る。室外ユニット1へ入ったガス冷媒は四方弁14とア
キュムレータ15を通って圧縮機11へ吸入される。
【0031】本発明の実施例を図5、図6に示す。
【0032】図5に示すように、地上に室外ユニット1
が設置され、最上階の部屋に室内ユニット2が設置され
ている。室外ユニット1と室内ユニット2は液配管3と
ガス配管4で接続されており、室外ユニット1内の液配
管には冷媒ポンプ5が設けられている。
【0033】図5の空気調和機の冷凍サイクル構成を図
6に示す。室外ユニット1及び室内ユニット2の構成は
図2、図4の構成と同様である。なお、冷媒ポンプ5と
電磁弁6は室外ユニット1内に収納されている。
【0034】次に、動作を図6で説明する。
【0035】まず、冷房運転について説明する。冷媒の
流れは図中に実線で示す。圧縮機11から吐出された高
温高圧のガス冷媒は四方弁14を通って室外熱交換器1
2へ入り、室外空気と熱交換され、凝縮して液冷媒とな
る。液冷媒は室外冷媒制御弁を通って冷媒ポンプ5で加
圧され、液配管3へ入り上昇し、室内ユニット3へ入
る。このとき、電磁弁6は閉じている。室内ユニット2
へ入った液冷媒は室内冷媒制御弁22で減圧され、室内
熱交換器21へ入り、室内空気と熱交換されて蒸発し、
ガス冷媒となる。このとき室内が冷房される。ガス冷媒
はガス配管4を通って下降し、室外ユニット1へ入る。
室外ユニット1へ入ったガス冷媒は四方弁14とアキュ
ムレータ15を通って圧縮機11へ吸入される。
【0036】次に、暖房運転について説明する。冷媒の
流れは図中に破線で示す。圧縮機11から吐出された高
温高圧のガス冷媒は四方弁14を通ってガス配管4へ入
り、室内ユニット2へ送られる。室内ユニット2へ入っ
た高温高圧のガス冷媒は室内熱交換器21で室内空気と
熱交換され、凝縮して液冷媒となる。このとき室内が暖
房される。液冷媒は室内冷媒制御弁22を通って液配管
3へ入り、室外ユニット1へ向かって下降する。室外ユ
ニット1の液配管3に接続されている電磁弁6は開いて
おり、冷媒ポンプ5は停止しているので、室外ユニット
1へ入った液冷媒は電磁弁6を通って、室外冷媒制御弁
13で減圧され、室外熱交換器12へ入る。室外熱交換
器12へ入った冷媒は室外空気と熱交換されて蒸発し、
四方弁14とアキュムレータ15を通って圧縮機11へ
吸入される。
【0037】本発明の他の実施例を図7に示す。
【0038】図7は室外ユニット1と室内ユニット2と
の高低差が比較的小さく、配管長が長い例を示す。室外
ユニット1と室内ユニット2の構成は図2、図4と同様
である。
【0039】次に、動作を説明する。
【0040】まず、冷房運転について説明する。冷媒の
流れは図中に実線で示す。圧縮機11から吐出された高
温高圧のガス冷媒は四方弁14を通って室外熱交換器1
2へ入り、室外空気と熱交換され、凝縮して液冷媒とな
る。液冷媒は室外冷媒制御弁を通って液配管3へ入る。
液配管3へ入った液冷媒は冷媒ポンプ5で加圧されて室
内ユニット2へ入る。室内ユニット2へ入った液冷媒は
室内冷媒制御弁22で減圧され、室内熱交換器21へ入
り、室内空気と熱交換されて蒸発し、ガス冷媒となる。
このとき室内が冷房される。ガス冷媒はガス配管4を通
って、室外ユニット1へ入る。室外ユニット1へ入った
ガス冷媒は四方弁14とアキュムレータ15を通って圧
縮機11へ吸入される。
【0041】次に、暖房運転について説明する。冷媒の
流れは図中に破線で示す。圧縮機11から吐出された高
温高圧のガス冷媒は四方弁14を通ってガス配管4へ入
り、室内ユニット2へ送られる。室内ユニット2へ入っ
た高温高圧のガス冷媒は室内熱交換器21で室内空気と
熱交換され、凝縮して液冷媒となる。このとき室内が暖
房される。液冷媒は室内冷媒制御弁22を通って液配管
3へ入る。液配管3へ入った液冷媒は冷媒ポンプ5で加
圧されて室外ユニット1へ入る。室外ユニット1へ入っ
た液冷媒は室外冷媒制御弁13で減圧され、室外熱交換
器12へ入る。室外熱交換器12へ入った冷媒は室外空
気と熱交換されて蒸発し、四方弁14とアキュムレータ
15を通って圧縮機11へ吸入される。
【0042】図7の実施例では、冷媒ポンプ5は両方向
に流れるポンプであり、このような機能を持つポンプ
は、歯車ポンプのような回転ポンプの回転方向を変える
ことによって得られる。また、一方向ポンプを使用し、
回路切替により冷媒の方向を変えることも出来る。
【0043】本発明のさらに他の実施例を図8に示す。
図8に付した記号のうち図1と同じ記号は図1で述べた
構成要素と同じである。また、図8で、16はレシ−
バ、17は室外送風機、25、26は冷媒分流器であ
る。
【0044】次に、動作を説明する。
【0045】まず、冷房運転について説明する。冷媒の
流れは図中に実線で示す。圧縮機11から吐出された高
温高圧のガス冷媒は四方弁14を通って室外熱交換器1
2へ入り、室外空気と熱交換され、凝縮して液冷媒とな
る。液冷媒は室外冷媒制御弁、レシ−バ16、冷媒ポン
プ5を通り、冷媒ポンプ5で加圧される。次に冷媒分流
器26を含む液配管3を通って室内ユニット2a,2b
に入る。室内ユニット2aへ入った液冷媒は室内冷媒制
御弁22aで減圧され、室内熱交換器21aへ入り、室
内空気と熱交換されて蒸発し、ガス冷媒となる。このと
き室内が冷房される.室内ユニット2aに入った冷媒も
同様に変化する。
【0046】両室内ユニットのガス冷媒は、冷媒分流器
25を含むガス配管4を通って、室外ユニット1へ入
る。室外ユニット1へ入ったガス冷媒は四方弁14とア
キュムレータ15を通って圧縮機11へ吸入される。こ
こで、図9に、接続配管3、4の長さが長い場合につい
て、冷房運転時の冷媒の変化をモリエル線図上にしめ
す。室外熱交換器で液化した冷媒は、冷媒ポンプによっ
て圧力が上昇し、接続配管3で減圧されて室内冷媒制御
弁に入る。冷媒ポンプにより加圧されることにより、室
内冷媒制御弁の入り口圧力を高く保つことができる。
【0047】したがって、接続配管が長い場合にも安定
した運転ができる。一方、冷媒ポンプが無い場合には、
図9に破線で示すように、室外熱交換器を出た冷媒は接
続配管3で減圧されて室内冷媒制御弁に入り口では圧力
が低下して室内冷媒制御弁前後の圧力差が小さくなり、
冷媒制御弁が全開になり、制御不能となる。
【0048】次に図8における暖房運転について説明す
る。冷媒の流れは図中に破線で示す。圧縮機11から吐
出された高温高圧のガス冷媒は四方弁14を通ってガス
配管4へ入り、室内ユニット2a,2bへ送られる。室
内ユニット2aへ入った高温高圧のガス冷媒は室内熱交
換器21aで室内空気と熱交換され、凝縮して液冷媒と
なる。このとき室内が暖房される。液冷媒は室内冷媒制
御弁22aを通って液配管3へ入る。室内ユニット2b
へ入った冷媒も同様に変化する。液配管3を通った冷媒
はへ室外ユニット1へ入り、冷媒ポンプ5で加圧され
る。
【0049】室外ユニット1へ入った液冷媒は室外冷媒
制御弁13で減圧され、室外熱交換器12へ入る。室外
熱交換器12へ入った冷媒は室外空気と熱交換されて蒸
発し、四方弁14とアキュムレータ15を通って圧縮機
11へ吸入される。液側接続配管内は、冷媒ポンプの作
用で圧力が低下し、室内ユニット2a,2bに供給され
た冷媒は、二相状態となり冷媒の平均密度が小さくな
り、室内ユニット2bが下部に設置された場合にも液側
接続配管内のヘッドの影響は小さく室内ユニット2bに
安定して冷媒を供給することができる。
【0050】本発明のさらに他の実施例を図10に示
す。
【0051】図10は1台の室外ユニット1に2台の室
内ユニット2a,2bを接続した多室形空気調和機を示
している。2台の室内ユニット2a,2bはそれぞれ液
配管3とガス配管4によって、室外ユニット1に対し並
列に接続されている。室外ユニット1の構成は図2、図
4、図7に示す室外ユニット1の構成と同様である。室
内ユニット2a、2bの構成は、室内ユニット2a、2
b内に冷媒ポンプ5a、5bとポンプ制御器23a、2
3bが収納されている以外は図2、図4、図6、図7の
室内ユニット2の構成と同様である。なお、冷媒ポンプ
5a、5bは、両方向に流れるポンプであり、かつ、そ
れぞれのポンプの吐出量はポンプ制御器23a、23b
で制御できるようになっている。
【0052】次に、動作を説明する。
【0053】まず、冷房運転について説明する。冷媒の
流れは図中に実線で示す。圧縮機11から吐出された高
温高圧のガス冷媒は四方弁14を通って室外熱交換器1
2へ入り、室外空気と熱交換され、凝縮して液冷媒とな
る。液冷媒は室外冷媒制御弁を通って液配管3へ入る。
液配管3へ入った液冷媒は分岐され、それぞれ室内ユニ
ット2a、2bへ入る。室内ユニット2a、2bへ入っ
た液冷媒はそれぞれの冷媒ポンプ5a、5bで加圧され
る。
【0054】ここで、室内ユニット2a、2bの要求能
力はそれぞれのポンプ制御器23a、23bに入力され
ており(図示せず)、ポンプ制御器23a、23bは要
求能力に見合った吐出量となるようにそれぞれの冷媒ポ
ンプ5a、5bを制御している。冷媒ポンプ5a、5b
で加圧された液冷媒は、室内冷媒制御弁22a、22b
で減圧され、室内熱交換器21a、21bへ入り、それ
ぞれ室内空気と熱交換されて蒸発しガス冷媒となる。
【0055】このとき室内が冷房される。なお、室内冷
媒制御弁22a、22bはそれぞれの室内ユニット2
a、2bのユニット容量に比例した弁開度となってい
る。ガス冷媒は室内ユニット2a、2bを出て合流し、
ガス配管4を通って、室外ユニット1へ入る。室外ユニ
ット1へ入ったガス冷媒は四方弁14とアキュムレータ
15を通って圧縮機11へ吸入される。
【0056】次に、暖房運転について説明する。冷媒の
流れは図中に破線で示す。圧縮機11から吐出された高
温高圧のガス冷媒は四方弁14を通ってガス配管4へ入
り分岐され、それぞれ室内ユニット2a、2bへ送られ
る。室内ユニット2a、2bへ入った高温高圧のガス冷
媒は室内熱交換器21a、21bでそれぞれの室内空気
と熱交換され、凝縮して液冷媒となる。このとき室内が
暖房される。液冷媒は弁開度が全開の室内冷媒制御弁2
2a、22bを通って、冷媒ポンプ5a、5bで加圧さ
れる。
【0057】ここで、冷媒ポンプ5a、5bは前記冷房
運転と同様に、ポンプ制御器23a、23bで吐出量が
制御されている。冷媒ポンプ5a、5bで加圧された液
冷媒は、室内ユニット2a、2bを出て合流し、液配管
3を通って室外ユニット1へ入る。室外ユニット1へ入
った液冷媒は室外冷媒制御弁13で減圧され、室外熱交
換器12へ入る。室外熱交換器12へ入った冷媒は室外
空気と熱交換されて蒸発し、四方弁14とアキュムレー
タ15を通って圧縮機11へ吸入される。
【0058】なお、圧縮機11の吐出量は、圧縮機11
のモータの回転数をインバータで変化させることによっ
て変えることができ、圧縮機モータの回転数は、室内ユ
ニット2a、2bの冷媒ポンプ5a、5bの運転容量の
合計容量、すなわち、冷媒ポンプ5a、5bの液冷媒の
吐き出し量の合計によって制御される。
【0059】本発明のさらに他の実施例を図11に示
す。
【0060】図11は1台の室外ユニット1に2台の室
内ユニット2a,2bを接続した多室形空気調和機を示
している。2台の室内ユニット2a,2bはそれぞれ液
配管3とガス配管4によって、室外ユニット1に対し並
列に接続されている。室外ユニット1で、50は圧力セ
ンサであり、全体の構成は図2、図4、図7に示す室外
ユニット1の構成と同様である。室内ユニット2a、2
bで、24a,24bは室内送風機、30a,30bは
キャピラリチュ−ブ、40a,40bは室内空気温度検
知用のサ−ミスタである。また、21a,21bは室内
熱交換器、5a,5bは冷媒ポンプである。なお、冷媒
ポンプ5a、5bは、両方向に流れるポンプである。
【0061】さらに、51は室外ユニット側の制御装置
で、信号変換、演算機能、制御指令出力機能等を持つ制
御装置、52は圧縮機の回転数を制御する回転数制御装
置であり、さらに具体的にはインバ−タである。また、
53a,53bは制御装置であり、制御装置51と同様
な機能を有する。54a,54bはポンプの回転数を制
御する回転数制御装置であり、さらに具体的にはインバ
−タである。
【0062】まず、冷房運転時の冷媒の流れについて説
明する。冷媒の流れは図中に実線で示す。圧縮機11か
ら吐出された高温高圧のガス冷媒は四方弁14を通って
室外熱交換器12へ入り、室外空気と熱交換され、凝縮
して液冷媒となる。液冷媒は室外冷媒制御弁を通って液
配管3へ入る。液配管3へ入った液冷媒は分岐され、そ
れぞれ室内ユニット2a、2bへ入る。冷媒ポンプ5
a、5bで加圧された液冷媒は、キャピラリチュ−ブ3
0a、30bで減圧され、室内熱交換器21a、21b
へ入り、それぞれ室内空気と熱交換されて蒸発しガス冷
媒となる。このとき室内が冷房される。ガス冷媒は室内
ユニット2a、2bを出て合流し、ガス配管4を通っ
て、室外ユニット1へ入る。室外ユニット1へ入ったガ
ス冷媒は四方弁14とアキュムレータ15を通って圧縮
機11へ吸入される。
【0063】次に、暖房運転時の冷媒の流れについて説
明する。冷媒の流れは図中に破線で示す。圧縮機11か
ら吐出された高温高圧のガス冷媒は四方弁14を通って
ガス配管4へ入り分岐され、それぞれ室内ユニット2
a、2bへ送られる。室内ユニット2a、2bへ入った
高温高圧のガス冷媒は室内熱交換器21a、21bでそ
れぞれの室内空気と熱交換され、凝縮して液冷媒とな
る。このとき室内が暖房される。
【0064】液冷媒はキャピラリチュ−ブ30a、30
bを通って、冷媒ポンプ5a、5bで加圧される。冷媒
ポンプ5a、5bで加圧された液冷媒は、室内ユニット
2a、2bを出て合流し、液配管3を通って室外ユニッ
ト1へ入る。室外ユニット1へ入った液冷媒は室外冷媒
制御弁13で減圧され、室外熱交換器12へ入る。室外
熱交換器12へ入った冷媒は室外空気と熱交換されて蒸
発し、四方弁14とアキュムレータ15を通って圧縮機
11へ吸入される。
【0065】次に、制御信号、電源系統について説明す
る。室外側では、室外側制御装置51に圧力センサ50
の信号が取り込まれ、予めプログラムされた制御法に従
って演算され、回転数制御装置52に指令が出力され
る。この指令に従って所定の駆動周波数で圧縮機11が
運転される。また、室内ユニット2aでは室内空気温度
センサ40aの信号が制御装置53aに取り込まれ、予
めプログラムされた制御法に従って演算され、回転数制
御装置54aに指令が出力される。この指令に従って所
定の駆動周波数で冷媒ポンプ5aが運転される。室内ユ
ニット2bでも同様である。
【0066】図12、図13は、制御法の実施例を表
す。まず図12は冷房運転時の制御法を表す。図12に
おいて、上部ブロック図は室外側の制御ブロック図を表
し、中段下段のブロック図は室内側の制御ブロック図を
表す。室外側の制御ブロック図は、冷房運転中の低圧圧
力を制御する方法を表す。圧力センサ50の信号がフィ
−ドバックされ、制御目標値と比較され、実際の圧力と
制御目標との差に応じて、回転数制御装置52に指令が
出され、所定の駆動周波数で圧縮機が運転される。
【0067】制御目標値については、予め定た値であっ
てもよく、運転状態によって変化させることも可能であ
る。また、制御演算部の内容は、比例制御、PID制
御、あるいはファジィル−ルを用いた制御等が適用でき
る。以上の制御法によれば、冷房運転では、低圧側の圧
力が定められた圧力で一定になるように圧縮機の回転数
が制御され、回転数に応じた冷媒流量が室内側に流れ
る。また、室内側の冷媒蒸発圧力をほぼ一定に保つこと
ができる。
【0068】中段の室内側の制御法を説明する。まず、
制御目標値はリモ−トコントロ−ラの信号で決められ、
室内空気温度サ−ミスタ40aの信号と比較される。制
御目標値と室内空気温度サ−ミスタ40aの信号との差
に応じて、冷媒ポンプ5aの回転数制御装置54aに指
令が出され、所定の駆動周波数で冷媒ポンプ5aが運転
される。制御演算部の内容は、比例制御、PID制御、
あるいはファジィル−ルを用いた制御等が適用できる。
下段の室内ユニット2bの場合についても同様である。
以上の制御法によれば、冷房運転では、室内の空気温度
が設定値になるように冷媒ポンプ5によって冷媒流量が
制御される。
【0069】圧縮機11の冷媒流量と冷媒ポンプ5a、
5b流量の和は、以下のようにして一致する。冷媒ポン
プ5aあるいは5bの回転数が上昇し流量が増加する
と、キャピラリチュ−ブ30aあるいは30bの前の圧
力が上昇しキャピラリチュ−ブ30aあるいは30bの
流量も増加する。室内側の冷媒流量が増加すると、低圧
側の圧力が上昇する。低圧側の圧力が上昇すると圧縮機
の回転数が上昇し冷媒流量が増大する。逆の場合も同様
な説明ができる。以上の様に圧縮機11の冷媒流量と冷
媒ポンプ5a、5b流量の和は一致することができ、安
定した運転が可能となる。
【0070】本実施例によれば、膨張機構に安価な固定
絞りが使え、高価な室内冷媒制御弁の分コスト低減が図
れる効果がある。
【0071】次に図13は暖房運転時の制御法を表す。
図13において、上部ブロック図は室外側の制御ブロッ
ク図を表し、中段下段のブロック図は室内側の制御ブロ
ック図を表す。室外側の制御ブロック図は、暖房運転中
の高圧圧力を制御する方法を表す。圧力センサ50の信
号がフィ−ドバックされ、制御目標値と比較され、実際
の圧力と制御目標との差に応じて、回転数制御装置52
に指令が出され、所定の駆動周波数で圧縮機が運転され
る。
【0072】制御目標値については、予め定た値であっ
てもよく、運転状態によって変化させることも可能であ
る。また、制御演算部の内容は、比例制御、PID制
御、あるいはファジィル−ルを用いた制御等が適用でき
る。以上の制御法によれば、暖房運転では、高圧側の圧
力が定められた圧力で一定になるように圧縮機の回転数
が制御され、回転数に応じた冷媒流量が室内側に流れ
る。また、室内側の冷媒凝縮圧力をほぼ一定に保つこと
ができる。
【0073】中段の室内側の制御法を説明する。まず、
制御目標値はリモ−トコントロ−ラの信号で決められ、
室内空気温度サ−ミスタ40aの信号と比較される。制
御目標値と室内空気温度サ−ミスタ40aの信号との差
に応じて、冷媒ポンプ5aの回転数制御装置54aに指
令が出され、所定の駆動周波数で冷媒ポンプ5aが運転
される。制御演算部の内容は、比例制御、PID制御、
あるいはファジィル−ルを用いた制御等が適用できる。
下段の室内ユニット2bの場合についても同様である。
以上の制御法によれば、暖房運転では、室内の空気温度
が設定値になるように冷媒ポンプ5によって冷媒流量が
制御される。
【0074】圧縮機11の冷媒流量と冷媒ポンプ5a、
5b流量の和は、以下のようにして一致する。冷媒ポン
プ5aあるいは5bの回転数が上昇し流量が増加する
と、キャピラリチュ−ブ30aあるいは30bの後の圧
力が低下しキャピラリチュ−ブ30aあるいは30bの
流量も増加する。この結果、室内熱交換器21a,21
bの圧力が低下し、高圧側の圧力が低下する。高圧側の
圧力が低下すると圧縮機の回転数が上昇し冷媒流量が増
大する。逆の場合も同様な説明ができる。以上の様に圧
縮機11の冷媒流量と冷媒ポンプ5a、5b流量の和は
一致することができ、安定した運転が可能となる。
【0075】次に、全体の制御フロ−の実施例をを図1
4に示す。リモ−トコントロ−ラからの起動指令で室外
送風機、室内送風機、圧縮機が起動される。次に、所定
時間経過後に冷媒ポンプが起動される。圧縮機等に対し
て遅れて起動するのは、冷媒ポンプへの液冷媒の供給を
確実に行うためである。液冷媒の確実な供給によって、
冷媒ポンプの摺動部の摩耗防止、騒音の低減が可能とな
る。次に、運転状態を判定して、定められた条件を満足
すれば、図12、図13に示したような、フィ−ドバッ
ク制御を行う。また、停止指令にたいしては、まず冷媒
ポンプを停止し、次に圧縮機、室内外送風機を停止す
る。この停止順序も、起動時と同様な効果を得ることが
できる。
【0076】本発明のさらに他の実施例を図15に示
す。
【0077】図15も1台の室外ユニット1に2台の室
内ユニット2a,2bを接続した多室形空気調和機を示
している。室外ユニット1で、60、61は流量センサ
であり、5は冷媒ポンプである。なお、冷媒ポンプ5
は、両方向に流れるポンプである。全体の構成は図8に
示す室外ユニット1の構成と同様である。室内ユニット
2a、2bで、21a,21bは室内熱交換器、22
a,22bは冷媒制御弁、40a,40bは室内空気温
度検知用のサ−ミスタである。
【0078】さらに、51は室外ユニット側の制御装置
で、信号変換、演算機能、制御指令出力機能等を持つ、
52は圧縮機の回転数を制御する回転数制御装置であ
り、さらに具体的にはインバ−タである。55は冷媒ポ
ンプ5の回転数を制御する回転数制御装置であり、さら
に具体的にはインバ−タである。また、53a,53b
は、室内ユニット側の制御装置で、信号変換、演算機
能、制御指令出力機能等を持つ。
【0079】まず、冷房運転時の冷媒の流れについて説
明する。冷媒の流れは図中に実線で示す。圧縮機11か
ら吐出された高温高圧のガス冷媒は四方弁14を通って
室外熱交換器12へ入り、室外空気と熱交換され、凝縮
して液冷媒となる。液冷媒は室外冷媒制御弁、レシ−バ
を通って冷媒ポンプ5で加圧され液配管3へ入る。液配
管3へ入った液冷媒は分岐され、それぞれ室内ユニット
2a、2bへ入る。
【0080】室内ユニット2aでは、液冷媒は制御弁2
2aで減圧され、室内熱交換器21aへ入り、室内空気
と熱交換されて蒸発しガス冷媒となる。
【0081】このとき室内が冷房される。ガス冷媒は室
内ユニット2a、2bを出て合流し、ガス配管4を通っ
て、室外ユニット1へ入る。室外ユニット1へ入ったガ
ス冷媒は四方弁14とアキュムレータ15を通って圧縮
機11へ吸入される。
【0082】次に、暖房運転時の冷媒の流れについて説
明する。冷媒の流れは図中に破線で示す。圧縮機11か
ら吐出された高温高圧のガス冷媒は四方弁14を通って
ガス配管4へ入り分岐され、それぞれ室内ユニット2
a、2bへ送られる。室内ユニット2a、2bへ入った
高温高圧のガス冷媒は室内熱交換器21a、21bでそ
れぞれの室内空気と熱交換され、凝縮して液冷媒とな
る。このとき室内が暖房される。液冷媒は制御弁22
a、22bを通って、合流し、液配管3を通って室外ユ
ニット1へ入り、冷媒ポンプ5で加圧される。冷媒ポン
プ5で加圧された液冷媒は、室外冷媒制御弁13で減圧
され、室外熱交換器12へ入る。室外熱交換器12へ入
った冷媒は室外空気と熱交換されて蒸発し、四方弁14
とアキュムレータ15を通って圧縮機11へ吸入され
る。
【0083】次に、制御信号、電源系統について説明す
る。室外側では、室外側制御装置51に圧力センサ5
0、流量センサ60、61の信号が取り込まれ、圧縮機
の回転数は、予めプログラムされた制御法に従って演算
され、回転数制御装置52に指令が出力される。この指
令に従って所定の駆動周波数で圧縮機11が運転され
る。図15の実施例でも、図11、12、13の実施例
と同様、冷房運転時には低圧圧力を一定にするように圧
縮機回転数が制御され、暖房運転時には高圧圧力を一定
にするように圧縮機回転数が制御される。
【0084】また、圧縮機から吐出される冷媒の流量が
冷媒流量センサ61で検出される。一方、冷媒流量セン
サ60によって冷媒ポンプの流量が検出され制御装置5
1に取り込まれる。冷媒ポンプの回転数は冷媒流量セン
サ61、冷媒流量センサ60によって得られる流量が一
致するように決定される。室内ユニット2aでは室内空
気温度センサ40aの信号が制御装置53aに取り込ま
れ、予めプログラムされた制御法に従って演算され、冷
媒制御弁に指令が出力される。この指令に従って冷媒制
御弁が駆動され所定の開度となる。つまり、冷媒制御弁
によって流量を制御し、冷房能力が制御される。室内ユ
ニット2bでも同様である。
【0085】次に、冷媒に関する実施例について図示を
省略して説明する。当該実施例においては、前記各実施
例における空気調和機に、現在空調機、冷凍機で用いら
れているHCFC22はいうに及ばず塩素を含まないH
FC系の単一冷媒、非共沸混合冷媒、すなわち塩素を含
まない非塩素系冷媒が使用される。
【0086】以上、本発明の実施例を空気調和機を対象
に説明したが、低温を得るための冷凍機にも適用可能で
ある。また、圧縮機、冷媒ポンプの容量可変法として回
転数を変える方法のついて説明したが、他の容量可変手
段を用いても本発明は適用できる。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、室外熱交換器と室内熱
交換器との間の冷媒液流路に冷媒ポンプを設け、液冷媒
を加圧することによって、室内ユニット間に高低差があ
る場合、液ヘッドに打ち勝って液冷媒を上方に送ること
ができる。これによって、室内ユニットに流れる冷媒を
十分確保でき、室内ユニットの能力低下が防止できる。
また、室外ユニットと室内ユニットに高低差がある場
合、冷媒ポンプで液冷媒を加圧し上方に流すことによっ
て、液冷媒出口圧力が高められ、これによって、圧縮機
の吸入圧力も上昇し、冷媒循環量が確保され、室内ユニ
ットの能力低下が防止できる。さらに、室外ユニットと
室内ユニットとの配管長が長い場合に、冷媒ポンプで液
冷媒を加圧することによって、液冷媒出口圧力が高めら
れ、前述と同様に、室内ユニットの能力低下が防止でき
る。
【0088】また、冷媒ポンプを室内ユニットの冷媒液
流路に設け、容量変化させることによって、室内ユニッ
トを複数台有する多室形空気調和機の各室内ユニットの
能力をそれぞれ独立に制御できる。
【0089】
【図面の簡単な説明】
【図1】先行発明の一実施例を示す空気調和機の配置
図。
【図2】先行発明の一実施例を示す冷凍サイクル構成
図。
【図3】他の先行発明の実施例を示す空気調和機の配
置図。
【図4】他の先行発明の実施例を示す冷凍サイクル構
成図。
【図5】本発明の実施例を示す空気調和機の配置図。
【図6】本発明の実施例を示す冷凍サイクル構成図。
【図7】本発明の他の実施例を示す冷凍サイクル構成
図。
【図8】本発明のさらに他の実施例を示す冷凍サイクル
構成図。
【図9】図8の実施例の作動状態図。
【図10】本発明のさらに他の実施例を示す室内ユニッ
トの構成図。
【図11】本発明のさらに他の実施例を示す室内ユニッ
トの構成図。
【図12】図11の冷房運転時の制御ブロック図。
【図13】図11の暖房運転時の制御ブロック図。
【図14】図11の制御フロー。
【図15】本発明のさらに他の実施例を示す室内ユニッ
トの構成図。
【符号の説明】
1…室外ユニット 2、2a、
2b…室内ユニット 3…液配管 4…ガス配
管 5、5a、5b…冷媒ポンプ 6…電磁弁 7…固定絞り 11…圧縮機 12…室外熱交換器(熱源側熱交換器) 13…室外冷
媒制御弁 14…四方弁 15…アキュ
ムレータ 16…レシーバ 17…室外送
風機 21、21a、21b…室内熱交換器(利用側熱交換
器) 22、22a、22b…室内冷媒制御弁 23a、23b…冷媒ポンプ制御器 24a、24b…室内送風機 25、26…冷媒分流器 30a、30b…キャピラリチューブ 40a、40b…室内空気温度センサ 50…圧力センサ 51、53a、53b…制御装置 52、54a、54b…回転数制御装置 60、61…流量センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸草健治 静岡県清水市村松390番地 株式会社日 立製作所清水工場内 (56)参考文献 特開 平1−285745(JP,A) 特開 平4−116344(JP,A) 特開 昭63−194159(JP,A) 特開 平5−322322(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、熱源側熱交換器利用側熱交換
    器等を冷媒配管で接続した冷凍サイクルにおいて、前記
    熱源側熱交換器と利用側熱交換器との間の冷媒液流路に
    冷媒ポンプを設け、制御装置と前記圧縮機の回転数制御
    装置、前記冷媒ポンプの回転数制御装置を設け、前記制
    御装置によって前記圧縮機と前記冷媒ポンプの質量流量
    が一致するように前記圧縮機の回転数と前記冷媒ポンプ
    の回転数を制御することを特徴とする冷凍サイクル。
  2. 【請求項2】 圧縮機、熱源側熱交換器と複数の利用側
    熱交換器等を冷媒配管で接続した冷凍サイクルにおい
    て、前記熱源側熱交換器と各利用側熱交換器との間の冷
    媒液流路に冷媒ポンプを設け、熱源側制御装置と冷凍サ
    イクルの圧力を検知する圧力センサと前記圧縮機の回転
    数制御装置を設け、前記熱源側制御装置によって圧縮機
    の回転数で冷凍サイクルの圧力を制御せしめ、利用側制
    御装置と利用側熱媒体の温度センサと前記冷媒ポンプの
    回転数制御装置を設け、前記利用側制御装置によって前
    記冷媒ポンプの回転数で利用側熱媒体の温度を制御せし
    めることを特徴とする冷凍サイクル。
  3. 【請求項3】 冷凍サイクルの冷媒として、塩素を含ま
    ない冷媒を用いたことを特徴とする請求項1または2に
    記載の冷凍サイクル。
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