JP3226234B2 - 流体制御器 - Google Patents

流体制御器

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JP3226234B2 JP02159593A JP2159593A JP3226234B2 JP 3226234 B2 JP3226234 B2 JP 3226234B2 JP 02159593 A JP02159593 A JP 02159593A JP 2159593 A JP2159593 A JP 2159593A JP 3226234 B2 JP3226234 B2 JP 3226234B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として半導体製造プ
ラントや化学プラント等に於いて使用するダイヤフラム
型及びベローズシール型の流量制御弁に関するものであ
り、弁体の駆動拡大機構を全く新規な構成とすることに
より、小さな駆動力でもって応答性に優れた高精度な流
体制御を行えるようにした流体制御器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は従前のダイヤフラムシール型流体
制御器の一例を示すものであり、図に於いて15は弁
箱、16は弁体、17は弁座、18は弁体押え、19は
ダイヤフラム、20は圧電アクチエータ、21はアクチ
エータ位置調整機構、22はスプリングである。
【0003】この種の流体制御器では、操作用入力の印
加により圧電アクチエータ20が下方へ伸長し、これに
よって弁体16が下方へ押圧され、流体通路が開放され
る。ところが、弁体16を駆動する圧電アクチエータ2
0には、流体内圧とアクチエータ受圧面積(アクチエー
タ断面積)の積に相当する反力が作用するため、弁体1
6の駆動に大きな駆動力が必要となる。尚、このこと
は、ベローズシール型の流体制御器に於いても全く同様
である。
【0004】また、図5のダイヤフラムシール型流体制
御器においては、ダイヤフラム19を垂直方向に変位さ
せた場合に剛性力が発生する。そして、この剛性力はア
クチエータの駆動軸に反力として作用するため、アクチ
エータ20にはより大きな駆動力の発生が要求されるこ
とになる。尚、ダイヤフラム19の前記剛性力を弱める
には、板厚を薄くしたり、有効径を大きくしたり、波形
数を増す等の方策があるが、何れも耐圧力の低下や内圧
力の反力の増加、流体制御器の大形化を招くと云う問題
が起生する。
【0005】更に、圧電アクチエータ20はストローク
が20〜30μm程度と極めて小さくなり、弁体16の
駆動に有効利用できる範囲は約10μm程度である。と
ころが、流体内圧が上昇すると、ダイヤフラム19その
ものに若干歪みが生ずるため、0.1〜0.2μm程度
の微調整は非常に困難となる。
【0006】加えて、図5の流体制御器では、弁体16
の変位量が小さく且つ駆動部の変位量も少ないため、所
謂制御器の分解能を高めることが困難となり、高精度な
流体制御が難かしいと云う問題がある。尚、アクチエー
タ駆動部の変位量を大きくして荷重を減らすには、拡大
機構を用いればよい。しかし、回転部や摺動部を備えた
拡大機構は、摩擦や遊びの発生が不可避であり、制御精
度の低下を招くうえ、制御器の機構上あまり複雑な構造
のものは採用が難かしく、流体制御器が大形化すると云
う問題がある。
【0007】換言すれば、電動式アクチエータを使用し
なければ、コントロール弁等の流体制御器の製作は困難
となる。しかし、電動式アクチエータは駆動力が小さい
ため、拡大機構等を必要とする場合が多いが、拡大機構
を用いると弁体16の作動速度が遅くなり、応答性等の
面で問題が出る。また、直動式で駆動力を増すには、操
作用電流を大きくする必要があり、発熱その他で様々な
問題が起生する。一方、圧電式アクチエータは、前述の
如く駆動力は大きいが、組立調整が困難なうえ、弁体近
傍における詰まり事故や熱膨張による誤差、価格、径年
変化の発生等の問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ダイヤフラ
ムシール型やベローズシール型の流体制御器における上
述の如き問題、即ち大きな弁体駆動力を必要とし、ア
クチエータが大型化すること、ダイヤフラム等のシー
ル材の変形時の剛性力が弁体駆動軸に反力として作用す
るため、アクチエータがより一層大型化すること、流
体圧によりダイヤフラム等に歪みが生じるため、高精度
な流体制御が難かしいこと、分解能を高めるために拡
大機構を使用すると、応答性の低下や制御精度の低下、
制御器の大形化を招くこと、等の問題を解決せんとする
ものであり、アクチエータにかかる荷重とダイヤフラム
の変位に起因する剛性力の大幅な減少が図れ、しかも摩
擦や遊びを生じない新規な駆動拡大機構を利用すること
により、応答性や安定性、制御精度等の向上と、大幅な
小型化を可能とした流体制御器を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本件発明は、ダイヤフラ
ムシール型又はベローズシール型の流体制御器におい
て、上端部を弁箱1に固定して竪向に配設され、下端部
に弁体8を固着したスラストピン6と;前記スラストピ
ン6を挿通せしめて竪向に配設され、上端部を弁箱1の
外方へ突出させると共に、下端部を弁体8へ固着したス
ラストピンハウジング7と;前記弁室3の上方部に配設
され、その内周面をスラストピンハウジング7へ溶接し
た弁室3の上方開口部をシールするダイヤフラム又はベ
ローズ製のシール材5と;前記弁箱1へ横向き姿勢で支
持固定したアクチエータ9と;前記アクチエータ9の駆
動軸9aと対向する位置に竪向に配設され、下端部11
bをスラストピンハウジング7の上方部へ連結した駆動
レバー11とを発明の基本構成とするものである。
【0010】
【作用】駆動レバー11とスラストピンハウジング7と
スラストピン6の三者は一体的に連結されており、且つ
スラストピンハウジング7の下端部とスラストピン6の
下端部との連結部に弁体8が固定されている。また、前
記駆動レバー11の上端部は弁箱1へ左右方向へ移動自
在に支持されており、且つ前記スラストピン6の上端部
は弁箱1へ固定されている。
【0011】即ち、弁体8はスラストピン6の上端部
(固定端)と駆動レバー11の上端部(支持端)により
保持された状態にあり、図1の状態に於いては、弁体8
の弁シート8aが弁座2へ当接して、流体制御器は全閉
状態にある。
【0012】この状態から、アクチエータ9の駆動軸9
aが突出すると、駆動レバー11と弁体8とスラストピ
ン6との連結体は、点0の近傍を中心点とする回転運動
をし、駆動レバー11の下端部は矢印a方向へ、また弁
体8は矢印b方向へ回動する。その結果、弁シート8a
は弁座2から離れて開弁状態となる。
【0013】また、シール材(ダイヤフラム)5にかか
るスラストピン6の軸方向の力は、上端部を固定したス
ラストピン6によって受け止められ、アクチエータ9の
駆動軸9bへ直接に荷重としてかかることは無い。即
ち、アクチエータ9の駆動軸9aの変位は、スラストピ
ン6の彎曲を介して弁体8へ伝えられるため、駆動軸9
aにかかる荷重は殆どスラストピン6の曲げ剛性により
生ずる反力のみとなる。
【0014】更に、ダイヤフラム5の変位は、ダイヤフ
ラム中心点Oを回転中心として垂直軸が揺動する状態の
変位となり、ダイヤフラム5の中心点そのものが垂直方
向へ変位することはない。その結果、ダイヤフラム5の
垂直方向への変位により生ずる剛性力は、無視し得るほ
ど小さなものとなる。
【0015】加えて、前記駆動レバー11とスラストピ
ンハウジング7とスラストピン6の連結体により形成さ
れる駆動拡大機構Sの見かけ上の回転中心Oは、スラス
トピン6の細径部6bのほぼ中央付近となる。その結
果、回転中心Oから弁シート8a間の距離l1 と回転中
心Oからアクチエータ駆動軸と駆動レバーとの接触点P
までの距離l2 との比l2 /l1 がそのまま拡大倍率と
なり、前記接触点Pの位置を適宜に変えることにより、
簡単に3〜5倍の拡大を行うことが可能となる。また、
駆動拡大機構Sの摩擦部は前記接触点Pのみとなり、且
つ遊びが生ずる軸受機構等が全く無いため、駆動拡大機
構Sの使用によって流体の制御精度が悪化したり、安定
性が低下すると云うことは全く無い。
【0016】
【実施例】以下、図1乃至図4に基づいて本発明の実施
例を説明する。図1は本発明に係る流体制御器の一部省
略断面図であり、図2は図1のA−A視断面図、図3は
図1の左側面図である。図1乃至図3に於いて、1は弁
箱、2は弁座、3は弁室、4はダイヤフラムクランプ、
5はシール材(ダイヤフラム)、6はスラストピン、7
はスラストピンハウジング、8は弁体、9はアクチエー
タ、10はアクチエータ固定板、11は駆動レバー、1
2はスライド支持ボルト、13は連結部材、14はスプ
リングである。
【0017】前記弁箱1は、弁本体1aと上流側本体1
bと下流側本体1cをボルト1dにより気密状に連結一
体化することにより形成されており、弁座2及び弁室3
が形成されている。尚、弁室3の上方開口は、後述する
如く鍔状のシール材(ダイヤフラム)5により密閉され
ている。即ち、前記ダイヤフラム5の外周縁は、弁本体
1aへボルト1eにより固定したダイヤフラムクランプ
4と弁本体1aとの間で、気密状に挾圧固定されてお
り、更にダイヤフラム5の内周縁は円筒状のスラストピ
ンハウジング7の外周縁へ溶接されている。また、前記
ダイヤフラムクランプ4の上壁面には、スラストハウジ
ング7の上端部を外方へ突出せしめる挿通孔4aと、ス
ラストピン6の太径部6aを挿着する係止孔4bが設け
られている。
【0018】前記シール材5を形成するダイヤフラムは
薄板状のコバルト系合金を鍔状に加工して形成されてお
り、本実施例では厚さ0.05mmのコバルト系合金が
使用されている。尚、当該ダイヤフラム5は複数板の薄
板を積層したものであってもよい。また、当該ダイヤフ
ラム5の外周縁は、前述の如くダイヤフラムクランプ4
により本体1aとの間で気密状に挾圧固定されており、
更にその内周縁は、後述するスラストピンハウジング7
の外周面へ気密状に溶接されている。
【0019】前記スラストピン6は短い太径部6aと、
比較的長い細径部6bとから形成されており、本実施例
では細径部6bの外径が1.5mmφ、細径部6bの長
さが20mmのステンレス鋼棒が使用されている。ま
た、当該スラストピン6は垂直方向姿勢で配設され、そ
の太径部6aを前記ダイヤフラムクランプ4の係止孔4
b内へ挿入した状態で、固定ピン4cによりクランプ4
へ固定されている。更に、スラストピンの細径部6bの
下端部は、後述する弁体8の上面中央部へ固着されてい
る。
【0020】前記スラストピンハウジング7はステンレ
ス鋼により円筒状に形成されており、その上端部をダイ
ヤフラムクランプの挿通孔4aを通して外方へ突出せし
めた状態で竪向に配設され、前記スラストピン6を内方
に収容した状態で弁室3内に配設されている。また、当
該スラストピンハウジング7の下端部には弁体8が溶接
されており、この弁体8に弁シート8aが設けられてい
る。更に、スラストピンハウジング7の外周面には、前
述の如くダイヤフラム5の内周縁が溶接されている。
【0021】前記アクチエータ9は、ダイヤフラムクラ
ンプ4に固定したアクチエータ固定板10により水平方
向に取り付けられている。本実施例では、アクチエータ
9として直流ソレノイドが使用されており、駆動軸9a
の平均突出力は200〜500grに設定されている。
また、駆動軸9aと駆動レバー11との接触点にはボー
ル等を使用し、摩擦を減らす工夫をしている。尚、9b
及び10aは固定用ボルトである。
【0022】前記駆動レバー11は、アクチエータ固定
板10と平行状に竪向に配設されており、その上端部1
1aは、スライド支持ボルト12を介して前記アクチエ
ータ固定板10の上端部へスライド自在に支持されてい
る。また、駆動レバーの下端部11bは連結部材13を
介して前記スラストピンハウジング7の上端部へ固定さ
れている。即ち、前記弁体8は、駆動レバー11とスラ
ストピンハウジング7とスラストピン6から形成した駆
動拡大機構Sにより吊下げ状に支持固定されており、ア
クチエータ駆動軸9aの突出により駆動レバー11の接
触点Pが押されると、スラストピン細径部6bのほぼ中
央位置0を回転中心としてスラストピンハウジング7が
矢印bの方向へ回動し、弁シート8aが弁座2から離れ
て開弁状態となる。尚、14は駆動レバー上端部11a
の引戻し用スプリング、13aは固定用ボルトである。
【0023】図4は駆動拡大機構Sの作動概要を示すも
のである。シール材5であるダイヤフラムは流体圧に比
例した垂直方向の推力を発生するが、この垂直方向の推
力はスラストピンハウジング7を介してスラストピン6
にかかり、固定ピン4c及びダイヤフラムクランプ4に
よって受止められる。その結果、当該垂直方向の推力が
駆動レバー11等に負荷されることはない。一方、アク
チエータ駆動軸9aが突出すると、接触点Pを介して駆
動レバー11が押し出される。その結果、駆動レバー1
1の下端部11bは矢印a方向へ回動され、それと共に
弁体8が矢印b方向へ回動する。この際、スラストピン
6は曲げ荷重を受け、機構的には弾性体として作用す
る。
【0024】前記スラストピン6は、その細径部6bの
全体が弓状に彎曲するが、弁体8の下端部(変位端部
D)の接線に垂直な線は、変位端Dが何れの位置にあっ
ても、無負荷時に於ける細径部6b上の定点0(細径部
6b全長のおおよそ半分のポイント)を通る。即ち、駆
動レバー11やスラストピンハウジング7、弁体8等か
ら成る駆動拡大機構Sの動きは、前記ポイント0を仮想
中心点とする回転運動となり、前記駆動拡大機構Sはポ
イント0を支点とするレバーの如き作用をする。また、
当該拡大機構Sの拡大比はl2 /l1 (l1 はポイント
0と弁シート8a間の距離、l 2 はポイント0と接触点
P間の距離)となる。
【0025】前記シール材(ダイヤフラム)5は、ダイ
ヤフラム中心を前記回転中心点Oへ合致せしめた状態で
配設するのが最も望ましい。何故なら、弁体8の作動時
に於けるダイヤフラム5の変形が最小となり、ダイヤフ
ラムに生ずる剛性力が少なくなるからである。換言すれ
ば、スラストピン細径部6bの径と長さやダイヤフラム
5の溶接位置を適宜に選択することにより、駆動拡大機
構Sはダイヤフラム推力に対しては剛体として働き、ま
た駆動レバーの動きに対しては弾性体として働く、柔軟
で任意の拡大倍率を持ち、しかも摩擦のない機構とな
る。
【0026】ダイヤフラム5の厚さ0.05mm、外径
20mmφ、スラストピン細径部6bの外径1.5mm
φ、細径部長さ20mm、スラストピンハウジング7の
外径8.6mm、内径5.5mm、高さ30mm、駆動
レバー11の長さ45mmのソレノイド駆動型コントロ
ール弁(平均駆動力500〜600gr)を作成し、こ
れを用いて各種の作動テストを行った。その結果、
(イ)流体圧によりシール材(ダイヤフラム)5に生ず
る垂直方向の推力は、殆どスラストピン6により受け止
められ、駆動レバー11に加わる推力は、ダイヤフラム
の有効径から計算した値の0.5%位となること、
(ロ)駆動拡大機構Sは、スラストピン6の回転中心O
を中心にして揺動すること、(ハ)駆動拡大機構Sの作
動時に、ダイヤフラム5の変位により生ずる剛性力は、
ダイヤフラム5を垂直方向へ変位させた場合の剛性力の
1%以下となり、且つ変位角度は約0.5°以下になる
こと、(ニ)スラストピン6が彎曲した状態において内
圧負荷がかかると、駆動レバー11に作用するダイヤフ
ラムの垂直方向の推力が最大となるが、その値は計算値
の約1%以下になること、(ホ)駆動部と駆動レバー1
1との接触点Pの位置を変えることにより、拡大倍率を
自由に選定できること、(ヘ)流体内圧による影響が少
ないこと及びダイヤフラムの変位量が少ないこと等によ
り、本発明は高圧流体の取扱に適すること、等の事実が
判明した。
【0027】尚、前記図1乃至図3に示した実施例はダ
イヤフラムシール型流体制御器であるが、本発明はベロ
ーズシール型流体制御器にも適用可能なことは勿論であ
る。また、本実施例では、アクチエータ9をソレノイド
駆動型のアクチエータとしているが、圧電型やモータ駆
動型のアクチエータであってもよい。更に、本実施例で
は所謂ノーマルクローズ型の流体制御器としているが、
ノーマルオープン型の流体制御器であってもよく、また
流体の流れ方向は何れの向きであってもよい。
【0028】
【発明の効果】本件発明に於いては、ダイヤフラムやベ
ローズを介して駆動部へかかる流体圧に起因する荷重
が、スラストピン6によってほぼ完全に受け止められ
る。その結果、駆動部に必要とされる駆動力が著しく小
さくなり、駆動用アクチエータの小型化や流体制御器の
小型化が可能となる。また、流体制御器の作動時に於け
るダイヤフラムやベローズの変形量も極く僅かとなり、
これ等の変形に起因する剛性力が大幅に小さくなる。そ
の結果、駆動アクチエータにかかる剛性力も少なくな
り、駆動部の一層の小型化が可能となる。また、ダイヤ
フラムやベローズの耐久性が増す。
【0029】また、アクチエータの負荷が小さくなるた
め、電磁ソレノイドを駆動部として利用可能になると共
に、アクチエータの作動速度を上げることができるた
め、応答性やヒステリシス特性に優れた流体制御器の製
作が可能となる。
【0030】更に、本発明に於ける駆動拡大機構Sは、
接触点Pを除いて摩擦や遊び等の全くない構造であるた
め、摩擦等による制御精度への悪影響が皆無となり、安
定でしかも高精度な流体制御が可能になると共に、前記
接触点Pの位置変更により、拡大率を自由に選定するこ
とが可能となる。本発明は上述の通り、優れた実用的効
用を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流体制御器の一部を省略した断面
図である。
【図2】図1のA−A視断面図である。
【図3】図1の左側面図である。
【図4】駆動拡大機構の作動説明図。
【図5】従前のダイヤフラムシール型流体制御器の縦断
面図である。
【符号の説明】 1は弁箱、1aは本体、1bは上流側本体、1cは下流
側本体、1e,1dは固定用ボルト、2は弁座、3は弁
室、4はダイヤフラムクランプ、4aは挿通孔、4bは
係止孔、4cは固定ピン、5はシール材、6はスラスト
ピン、6aは太径部、6bは細径部、7はスラストピン
ハウジング、8は弁体、8aは弁シート、9はアクチエ
ータ、9aは駆動軸、9bは固定用ボルト、10はアク
チエータ固定板、10aは固定用ボルト、11は駆動レ
バー、11aは駆動レバー上端部、11bは駆動レバー
下端部、12はスライド支持ボルト、13は連結部材、
13aは固定用ボルト、14はスプリング、Sは駆動拡
大機構、Oは回転中心、Pは接触点、Dは変位端部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−234981(JP,A) 特開 昭61−180076(JP,A) 実開 昭63−28973(JP,U) 実開 昭63−99082(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 31/00 - 31/11

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイヤフラム若しくはベローズにより弁
    箱(1)に形成した弁室(3)の上方開口部をシールす
    る形式の流体制御器に於いて、上端部を弁箱(1)に固
    定して竪向に配設され、下端部に弁体(8)を固着した
    スラストピン(6)と;前記スラストピン(6)を挿通
    せしめて竪向に配設され、上端部を弁箱(1)の外方へ
    突出させると共に下端部を弁体(8)へ固着したスラス
    トピンハウジング(7)と;前記弁室(3)の上方部に
    配設され、その内周面をスラストピンハウジング(7)
    へ溶接した弁室(3)の上方開口部をシールするダイヤ
    フラム製又はベローズ製のシール材(5)と;前記弁箱
    (1)へ横向き姿勢で支持固定したアクチエータ(9)
    と;前記アクチエータ(9)の駆動軸(9a)と対向す
    る位置に竪向きに配設され、下端部(11b)をスラス
    トピンハウジング(7)の上方部へ連結した駆動レバー
    (11)とから構成したことを特徴とする流体制御器。
  2. 【請求項2】 駆動レバー(11)の上端部を弁箱
    (1)に固定した支持部材へ移動自在に支持する構成と
    した請求項1に記載の流体制御器。
  3. 【請求項3】 アクチエータ(9)を電磁ソレノイド式
    アクチエータ又は圧電セラミック式アクチエータとした
    請求項1に記載の流体制御器。
  4. 【請求項4】 シール材(5)の内周面を前記スラスト
    ピン(6)の長さ方向のほぼ中央に対応する高さ位置に
    配設する構成とした請求項1に記載の流体制御器。
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