JP3226219B2 - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

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JP3226219B2
JP3226219B2 JP41250090A JP41250090A JP3226219B2 JP 3226219 B2 JP3226219 B2 JP 3226219B2 JP 41250090 A JP41250090 A JP 41250090A JP 41250090 A JP41250090 A JP 41250090A JP 3226219 B2 JP3226219 B2 JP 3226219B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、流体の圧力エネルギに
よる弾性変形を利用するアクチュエータに関し、特に柔
らかいものや割れ易いもの、また、曲面を多く有する形
状のもの等の対象物を容易に把持することのできるアク
チュエータに関する。
【0003】
【従来の技術】近年、ロボットの適用範囲の拡がりにと
もない例えば果実や小動物等のような柔かいものや、ガ
ラスコップ等のような割れやすいもの、また、球、円錐
等のような曲面を多くもった形状のもの等を対象物とし
て取り扱うことができるロボットハンドの開発が要望さ
れており、また、これらの対象物をロボットハンドの指
先で操り動作させたいという要求も高まっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ロボットハンドは、2指ハンドのものがほとんどであ
り、このようなロボットハンドでは、柔かいものや割れ
易いもの、また曲面を多く有する形状のもの等の対象物
の取扱いが困難であり、また、指による操り動作も十分
に行なうことができず、さらに、その制御アルゴリズム
が複雑なものであった。
【0005】また、研究段階にある多指ハンドのもの
も、その機構や制御アルゴリズムが複雑で、前述の要求
に十分応えることができないものであった。
【0006】以上のように、従来のロボットハンド等で
は柔かいもの、割れやすいものを取扱うこと等には不十
分であり、制御アルゴリズムも複雑になる恐れがあっ
た。
【0007】本発明の目的は、柔らかいものや割れ易い
もの、また、曲面を多く有する形状のもの等の対象物を
容易に把持することができると共に、その対象物の操り
動作を十分に行うことができるアクチュエータを提供す
ることである。
【0008】[発明の構成]
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、軸方向に延設された隔壁によって内部が
少なくとも3つの圧力室に分離されてなる筒状弾性作動
体を複数備えてなるアクチュエータであって、前記筒状
弾性体を多自由度に動作させ、複数の該筒状弾性作動体
が協調して対象物の把持しつつ、把持した該対象物の操
り動作を行なうように、前記圧力室の各々の圧力を調整
する手段を備えたことを特徴とするものである。
【0010】また、前記筒状弾性体の外周壁は異方性の
弾性特性を持つことを特徴とするものであってもよい。
また、前記操り動作は、前記対象物を所定方向に移動も
しくは回転させるものであってもよい。
【0011】
【作用】上記の構成によれば、作動体の外周壁が異方性
の弾性特性をもっているので、圧力室が加圧されると作
動体は弾性変形し、軸方向の伸縮変形(異方性の方向に
よっては軸心回りの回転を伴う)、および任意方向への
湾曲変形が行われる。従って、複数の作動体を協調動作
させることにより、対象物の把持や操り動作を行うこと
ができる。
【0012】
【実施例】図1乃至図3はこの発明の一実施例に係るア
クチュエータを示すものである。
【0013】図1はアクチュエータの第1実施例として
のロボットハンドの構成図、図2a,図2bは平面図、
図3図は図2aのIII-III 線矢視断面図を示している。
このアクチュエータ1は、複数(この実施例では4個)
の筒状弾性作動体3,5,7,9のそれぞれの基部3
a,5a,7a,9aをアクチュエータ1の基体11に
挟持部材13,15,17,19を介して挟持し、ネジ
20等で固定して構成されている。これら作動体3,
5,7,9は、基体11の同一円周上に等間隔をもって
各筒心軸3b,5b,7b,9bを平行に配置してい
る。
【0014】また、上記作動体3,5,7,9は、後述
する圧力室301,302,303,501,502,
503,701,702,703,901,902,9
03が図2bに示す如くに配置される様に基体11に取
り付けられている。
【0015】上記各々の筒状弾性作動体3,5,7,9
は、作動体3を例示する図4および図5に示すように構
成されている。
【0016】すなわち、作動体3はその外周壁が異方性
の弾性特性を持つ(例えば外周に繊維を巻装した)筒状
の筒状弾性体23で形成されている。すなわち、この筒
状弾性体23は、その外周において、それぞれ間隔を密
にして螺旋状に巻装された繊維を弾性材料であるシリコ
ンゴムによって被覆して形成されている。このため筒状
弾性体23は繊維とゴムの複合による異方性弾性材料に
よって形成されることにより縦弾性係数の小さい方向は
筒状弾性体23の軸方向と略一致し、この軸方向には伸
び易くなっているものである。また軸方向と直交する方
向には繊維により縦弾性係数大のため伸びにくくなって
いる。この筒状弾性体23は、その筒心方向25に平行
な3個の弾性隔壁27,29,31によって横断面で3
個圧力室301,302,303に区分されている。圧
力室301,302,303の一端は蓋33,35,3
7によって封止し、その上に先端が丸みをもった先端部
材39を接着剤等により貼着している。また、圧力室3
01,302,303の他端は、貫通孔41,43,4
5のある比較的硬い弾性体よりなる蓋47,49,51
で封止している。
【0017】上記蓋47,49,51の材質としては、
上記筒状弾性体23と同じ材質でもよいし、金属やプラ
スチック等でもよい。そして、この蓋を設けた部分が、
前記基部3a〜9aとして用いられる。
【0018】そして、貫通孔41,43,45へ先端部
をのぞかせて接続されたチューブ53によって圧力室3
01,302,303内へ空気等の流体が供給される。
【0019】上記圧力室301,302,303内へ供
給される流体の圧力は、図1に示す如く、流体源54か
らの流体量を調節する弁57およびその弁57を制御す
る制御コンピュータ55によって調節される。この弁5
7としては、例えば圧力制御弁が用いられる。それによ
って、上記筒状弾性体23は筒心方向25に弾性的に伸
長しあるいは筒心の回りに回転し、さらに湾曲変形等を
することになる。
【0020】他の作動体5,7,9も前記作動体3と同
様な構成であり、作動体5には圧力室501,502,
503、作動体7には圧力室701,702,703,
また、作動体9には圧力室901,902,903が形
成されており、これら圧力室501,502,503,
701,702,703,901,902,903には
圧力室301,302,303と同様にチューブ53の
先端部がのぞかせられており、これらチューブ53は上
記弁57を介して流体源54に連結されている。
【0021】また、上記弾性体23と蓋33,35,3
7,先端部材39,および蓋47,49,51とは、シ
リコーンゴム等によって一体形成することも可能であ
る。
【0022】前記アクチュエータ1の基体11底部には
底板59が取り付けられて空間部61が形成され、この
空間部61を通して前記チューブ53が外部へ引き出さ
れ、これらチューブ53はひとまとめにして保護チュー
ブ63で保護されている。
【0023】つぎに、アクチュエータ1の動作について
説明する。尚、アクチュエータ1にはいろいろな形態の
動作を行わせることが可能であり、それぞれを順次説明
してゆく。
【0024】第1の動作形態は図6乃至図7に示すよう
に、対象物Mを四方から把持するようにアクチュエータ
1を制御するものである。
【0025】このために、図6a,図7aに示す如く
に、各動作体3,5,7,9が配置された基体11の円
周21の中心軸65と、各作動体3,5,7,9のそれ
ぞれの筒心軸3b,5b,7b,9bとを結んでできる
平面A,B,C,D(図2の紙面に対して垂直な面)内
で各作動体3,5,7,9を動作させるようにしてい
る。
【0026】前記の平面A,B,C,D内で各作動体
3,5,7,9を作動させるためには、図6b,図7b
に示す如くに、作動体3,5,7,9のそれぞれの圧力
室302と303,圧力室502と503,圧力室70
2と703,圧力室902と903のそれぞれの弾性隔
壁29を中心軸65側に向けて前記平面A,B,C,D
内に位置させて各作動体3,5,7,9を配置する。こ
のように各作動体3,5,7,9を配置し、図6b,図
7bの斜線で示す如くに、各作動体3,5,7,9のそ
れぞれの圧力室301,501,701,901内への
み流体を供給して加圧すれば各作動体3,5,7,9は
それぞれ平面A,B,C,D内で内側へ向けて湾曲され
る。
【0027】また、図8a,図8bに示す如くに、同様
の構成で各作動体3,5,7,9のそれぞれの圧力室3
02と303,502と503,702と703,90
2と903内へ流体を供給して等しく加圧すれば各作動
体3,5,7,9はそれぞれ平面A,B,C,D内で外
側へ向けて湾曲され、図8aに示す様に物体Mが内側か
ら把持される。
【0028】以上のように、各作動体の弾性隔壁29を
平面A,B,C,D内に位置させれば上記第1の動作形
態は容易に実現できる。
【0029】ただし、本実施例は、弾性隔壁29の方向
を限定するものではない。即ち、各作動体は、流体圧の
組み合せにより任意の方向へ湾曲することができるので
弾性隔壁29がどちらの方向を向いても上記第1の動作
形態を実現することができる。
【0030】このようにアクチュエータ1を制御するこ
とにより、図6乃至図8に示すように対象物Mを把持す
ることができる。特に図7図に示すような複雑な形状を
もつガラス物体を把持する場合、柔かく把持できると共
に、対象物Mの形状に適応させて各作動体3,5,7,
9を湾曲させることができる。また、各作動体3,5,
7,9を外側へ向けて湾曲させることにより、図8に示
すように対象物Mを内側から把持することができる。
【0031】また、以下に具体例で説明する如くに、上
述した把持状態から、さらに流体を調節することによ
り、ロボットアームを動かすことなく、ロボットハンド
のみで対象物Mを上下、左右方向への移動と回転をさせ
ることができる。
【0032】つぎに、第2の動作形態を説明する。この
動作形態は図9に示すように、対象物Mを前後又は左右
両側から挾み込んで把持するようにアクチュエータ1を
制御するものである。
【0033】この場合、アクチュエータ1は図6に示す
ものと同じ構成のものである。
【0034】このために、作動体3,9の筒心軸3bと
9bおよび作動体5,7の筒心軸5bと7bとをそれぞ
れ結んでできる平面上E,F(図2の紙面に対して垂直
な面)内でそれぞれ各作動体3,5,7,9を動作させ
るようにしている。
【0035】このような動作を実現するため、図9bに
示す如くに、各作動体3,5,7,9の圧力室301,
501,701,901に比較的多量の流体を供給し、
圧力室302,503,702,903に比較的少量の
流体を供給し、圧力室303,502,703,902
に流体を供給しなければ、各作動体3,5,7,9はそ
れぞれ平面E,F内で内側に向けて湾曲される。
【0036】また、この場合も、第1の動作形態の説明
と同様に各動作体の弾性隔壁29の方向を限定する必要
はなく、平面E,F内に弾性隔壁29を位置させること
もできる。即ち、図9cに示す如くに、作動体3,9の
それぞれの圧力室302と303,圧力室902と90
3のそれぞれの弾性隔壁29を内側に向けて前記平面E
内に位置させ、また、作動体5,7のそれぞれの圧力室
502と503,圧力室702と703のそれぞれの弾
性隔壁29を内側へ向けて前記平面F内に位置させて各
作動体3,5,7,9を配置する。
【0037】このように各作動体3,5,7,9を配置
することにより、各作動体3,5,7,9のそれぞれの
圧力室301,501,701,901内へのみ流体を
供給して加圧すれば作動体3,9は平面E内でそれぞれ
内側へ向けて湾曲され、また、作動体5,7は平面F内
でそれぞれ内側へ向けて湾曲される(図9c参照)。ま
た、各作動体3,5,7,9のそれぞれの圧力室302
と303,502と503,702と703,902と
903内へ流体を供給して等しく加圧すれば、作動体
3,9は平面E内で外側へ向けて湾曲され、また、作動
体5,7は平面F内で外側へ向けて湾曲される。
【0038】このようにアクチュエータ1を制御するこ
とにより、図9に示すように対象物Mを挾み込んで把持
することができる。
【0039】この動作形態では、作動体3と5および作
動体7と9との間隔を大きく保った状態で対象物を把持
することができるため、長尺な対象物を把持する場合に
より安定した把持をすることができる。
【0040】つぎに、図10乃至図13に示すように、
対象物Mの移動操りを行うようにアクチュエータ1を制
御する動作形態を説明する。
【0041】すなわち、図10は図9に示した上記第2
の動作形態と同様な構成のものによって各作動体3,
5,7,9で前後又は左右両側から対象物Mを挾み込ん
で把持した状態を示しており、この状態(すなわち、図
9cに示す加圧状態)で、さらに各作動体3,5,7,
9のそれぞれの圧力室301,302,303,圧力室
501,502,503,圧力室701,702,70
3,圧力室901,902,903内へ流体を等しく供
給して加圧すれば(図11bを参照)各作動体3,5,
7,9がそれぞれ筒心軸3b,5b,7b,9b方向へ
伸長し、その結果図11aに示すように対象物Mを上方
へ移動させることができる。
【0042】また、図11の状態から各作動体3,5,
7,9のそれぞれの圧力室301と302,圧力室50
1と502,圧力室701と703,圧力室901と9
03へ流体を供給して加圧すれば(図12bを参照)各
作動体3,5,7,9が右方へ湾曲し、図12aに示す
ように対象物Mを右方へ移動させることができる。
【0043】さらに、図13bに示す如くに加圧して、
一方側の作動体5,7を伸長させ、他方側の作動体3,
9をそのままの状態又は収縮させれば、図13aに示す
ように対象物Mを上下方向へ傾斜させることができる。
【0044】図14および図15は作動体の個数が多い
場合の上記第2の動作形態の変形例を示すものである。
【0045】図14に示す動作形態は、6個の作動体
3,5,7,9,67,69を設け、図示の如くに加圧
して作動体3,5,67と作動体7,9,69との間に
対象物Mを挾み込んで把持するようにしたものである。
【0046】また、図15に示す動作形態は、5個の作
動体3,5,7,9,67を設け、図示の如くに加圧し
て、これら作動体3,5,7,9,67のうち、一部の
作動体3,5,7,9を動作させて対象物Mを把持する
例である。
【0047】つぎに、第3の動作形態を説明する。この
動作形態は図16に示すように、対象物Mを前後又は左
右両側から作動体3,5,7,9の根元部又はアクチュ
エータ1の基体11上に押し付けて把持するようにアク
チュエータ1を制御するものである。
【0048】すなわち、図17に示すように加圧し、各
作動体3,5,7,9が相互に干渉しないように各作動
体3,5,7,9をそれぞれ異る平面G,H,I,J内
(図17紙面に直交)で内側へ向けて湾曲させることに
より対象物Mが作動体3,5,7,9の根元部又はアク
チュエータ1の基体11上へ押し付けて把持するように
制御している。
【0049】また、図6に示すアクチュエータ1におい
て、図18bに示す如くに加圧すれば、図18aに示す
如く各作動体3,5,7,9で対象物Mを把持した状態
で、各作動体3,5,7,9が一様に横方向に湾曲し、
対象物Mを把持状態で回転される。
【0050】図19乃至図22は、第2〜第4の実施例
を示すものである。
【0051】図19に示すものは、作動体3,5の筒心
軸3b,5bをそれぞれ外側方へ傾斜させて基体11に
配置したものである。
【0052】このように作動体3,5を配置することに
より作動体3,5の動作範囲が広がり、例えば浮遊物の
保獲あるいは対象物Mを把持してそこへ自己のロボット
アームを誘導するような場合などに適する。
【0053】また、図20に示すものは、作動体3,5
の筒心軸3b,5bをそれぞれ内側方へ傾斜させて基体
11に配置したものである。
【0054】このように作動体3,5を配置することに
より基体11の中心軸65、すなわちロボットハンドの
中心軸に対して作動体3,5の先端がより深く湾曲さ
れ、特に図16に示す上記第3の動作状態における対象
物Mの把持をより安定して行うことができる。
【0055】また、図21および図22に示すものは、
5個の作動体3,5,7,9,67により、人間の手に
似せて構成したものである。
【0056】基体71は、図22に示すように、親指に
相当する作動体3の取付孔73を設けた基体部71a
と、人指し指から小指に相当する作動体5,7,9,6
7の取付孔75,77,79,81を設けた基体部71
bとから形成されている。そして、これら取付孔73,
75,77,79,81に各作動体3,5,7,9,6
7が差し込まれ接着固定されている。
【0057】各作動体3,5,7,9,67のチューブ
53は基体部71bの空間部61を通して外部へ引き出
され、ひとまとめにして保護チューブ63で保護されて
いる。前記空間部61は裏板83によって蓋がされてい
る。
【0058】このようにアクチュエータ1を構成し、加
圧状態を制御すれば、人間の手に似せた動作をさせるこ
とができる。
【0059】図23乃至図25は作動体の変形例を示す
ものである。
【0060】図23に示すものは、筒状弾性体23の外
周の一部に金属又はプラスチックのごとき変形し難い材
料によって形成された薄肉円筒85を被覆し、接着等の
手段によって固定して作動体87を構成している。
【0061】この変形例によれば、薄肉円筒85を被覆
した部分のみが変形されないため、図24に示すよう
に、作動体87の湾曲形態を変えることができる。
【0062】そして、薄肉円筒85の数や、長さ、取付
け位置を調整することにより、把持対象物Mに適した湾
曲形態を具現することができる。
【0063】図25に示すものは、筒状弾性体23の一
部を他の部分よりも変形し難い材料によって形成したも
のである。
【0064】すなわち、図25において、作動体89の
筒状弾性体23は、異方性のある弾性体からなる部分9
1,93と、この部分91,93より変形し難い材料か
らなる部分95とからなり、これらを別々に成形した
後、接着等の手段により連設し固定している。
【0065】従って、上記図23に示したものと略同様
な効果を奏することができる。
【0066】なお、作動体は筒弾性体の周壁部を外周部
母線(筒心方向と平行)に対して平衡角(加圧しても軸
心方向に伸縮しない状態の角度)未満の角度に強化し、
(つまり、繊維を平衡角未満の角度に巻装し、)圧力室
が加圧時に作動体の軸方向への縮み動作、あるいは軸方
向の回りに回転しながら軸方向への縮み動作を行わせる
ように構成することもできる。また、ロボットハンドに
限らず、アクチュエータ多数を鉛直に密に並べて物体を
面方向に搬送する搬送装置として構成することもでき
る。
【0067】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、この発
明の構成によれば、共通の基体に固定された複数の作動
体の外周壁が、異方性の方向が変更可能な弾性特性をも
っているので、3個の圧力室に加圧される各々の圧力の
任意な組み合せにより複数の作動体がそれぞれ弾性変形
し、軸方向の伸縮変形あるいは軸心の回りに回転しさら
には湾曲変形するといった協調動作を行う。
【0068】従って、アクチュエータは、柔かいものや
割れ易いものまた曲面を多く有する形状のもの等の対象
物を容易に取扱うことができ、さらに、この作動体を傾
けたり、移動させたりする操り動作を行うことができる
ロボットハンド等のアクチュエータを具現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したアクチュエータの全体構成図
である。
【図2】図1に示したアクチュエータの平面図である。
【図3】図3は、図2bにおけるIII-III 線矢視断面図
である。
【図4】図4は、図1に示す作動体の外観斜視図であ
る。
【図5】図5は、図1に示す作動体の分解斜視図であ
る。
【図6】図6は、図1に示す第1実施例における第1の
動作形態を示す説明図である。
【図7】図7は、図1に示す第1実施例における第1の
動作形態を示す説明図である。
【図8】図8は、図1に示す第1実施例における第1の
動作形態を示す説明図である。
【図9】図9は、第1実施例における第2の動作形態を
示す説明図である。
【図10】図10は、第1実施例における物体Mの操り
動作形態を示す説明図である。
【図11】図11は、第1実施例における物体Mの操り
動作形態を示す説明図である。
【図12】図12は、第1実施例における物体Mの操り
動作形態を示す説明図である。
【図13】図13は、第1実施例における物体Mの操り
動作形態を示す説明図である。
【図14】図14は、作動体の個数が多い場合の変形例
を示す図である。
【図15】図15は、作動体の個数が多い場合の変形例
を示す図である。
【図16】図16は、本発明に伴う第3の動作形態を示
す説明図である。
【図17】図17は、本発明に伴う第3の動作形態を示
す説明図である。
【図18】図18図は、回転を伴うところの、さらに他
の動作形態を示す説明図である。
【図19】図19は、本発明に伴う第2〜第4実施例を
示す構成図である。
【図20】図20は、本発明に伴う第2〜第4実施例を
示す構成図である。
【図21】図21は、本発明に伴う第2〜第4実施例を
示す構成図である。
【図22】図22は、本発明に伴う第2〜第4実施例を
示す構成図である。
【図23】図23は、作動体の変形例を示す構成図であ
る。
【図24】図24は、作動体の変形例を示す構成図であ
る。
【図25】図25は、作動体の変形例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
3 作動体 5 作動体 7 作動体 9 作動体 67 作動体 69 作動体 3a 基部 5a 基部 7a 基部 9a 基部 11 基体 301 圧力室 302 圧力室 303 圧力室 501 圧力室 502 圧力室 503 圧力室 701 圧力室 702 圧力室 703 圧力室 901 圧力室 902 圧力室 903 圧力室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 15/08 F15B 15/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に延設された隔壁によって内部が
    少なくとも3つの圧力室に分離されてなる筒状弾性作動
    体を複数備えてなるアクチュエータであって、 前記筒状弾性作動体を多自由度に動作させ、複数の該筒
    状弾性作動体が協調して対象物の把持しつつ、把持した
    該対象物の操り動作を行なうように、前記圧力室の各々
    の圧力を調整する手段を備えたことを特徴とするアクチ
    ュエータ。
  2. 【請求項2】 前記筒状弾性作動体の外周壁は異方性の
    弾性特性を持つことを特徴とする請求項1記載のアクチ
    ュエータ。
  3. 【請求項3】 前記操り動作は、前記対象物を所定方向
    に移動もしくは回転させるものであることを特徴とする
    請求項1または2のいずれか一項に記載のアクチュエー
    タ。
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