JP3226169U - 鉛蓄電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】グロースによる正極ストラップおよび正極中間極柱の反りから生じる液絡および内部短絡を抑制可能な鉛蓄電池を提供する。【解決手段】第1セル室に配置される極板と第1セル室と隔壁3を介して隣接する第2セル室に配置される極板を接続するセル間接続体を備え、貫通孔3H内の孔内接続部24と、極板の耳部4を接続するストラップ21と、ストラップ21と孔内接続部24を接続する中間極柱22と、ストラップ21と中間極柱22を接続する補強部23と、を有し、補強部23の一方の先端部231が、孔内接続部24の上端面の高さ以上の位置に設けられており、補強部23の他方の先端部232が、孔内接続部24の上端面までの高さ以上の長さの位置まで設けられており、孔内接続部24における高さ方向の中心線CL1の延長線EL1と、前記極板の耳部における幅方向の中心線CL2の延長線EL2と、が直交するように設ける。【選択図】図1
Description
本考案は、鉛蓄電池に関するものである。
鉛蓄電池は自動車用として広く使用されており、今後、高温地域である東南アジアや中近東地域等に、マイクロハイブリッド車やマイルドハイブリッド車が普及することが予想される。また、鉛蓄電池はエンジンからの熱による高温環境になりやすいボンネット内に搭載される。このような高温環境下では、鉛蓄電池の正極板に因んだ劣化現象であるグロースが顕著になり、鉛蓄電池の寿命モードとなっている。グロースは、充電と放電を繰り返すうちに正極基板に腐食による伸びが生じて、正極基板全体が膨張する現象である。そのため、鉛蓄電池を設計する際は、グロースへの対策を講じる必要がある。
鉛蓄電池は、正極板、負極板、およびセパレータで構成された極板群が、電槽内の隔壁(中仕切り)によって区画されたセル室内に収納され、極板群内の同極性の極板の耳部を接続するストラップとストラップから立ち上がる中間極柱が、極板群上部に形成されており、隣接するセル室間で極板群同士が中間極柱を介して接続された構造が一般的である。隣接するセル室間の一対の中間極柱は、隔壁に設けられた貫通孔を通して、抵抗溶接等によって互いに接続される。
鉛蓄電池の極板群は、電槽内のセル室の内底面の鞍上に載置され、隔壁自体あるいは隔壁側面に形成されたガイドリブにより支持されている。極板群の下端は、鞍上に当接しているため、グロースが生じると正極板の下方向への伸びは上方向への伸びに転じて、正極板の耳部を接続する正極ストラップが上方向へ押圧され、正極ストラップおよび正極中間極柱に反りが生じる。これにより、中間極柱の抵抗溶接部と隔壁との間に隙間が生じて、一方のセル室内の電解液が、隣り合う他方のセル室内に移動する現象(以下、液絡ともいう)が発生する。液絡によって、一方のセル室の正極板と、他方のセル室の負極板と、が局所的にセルを構成すると、これら極板間でリーク電流が発生する。このリーク電流により、鉛蓄電池の電圧が低下する恐れがある。また、正極板の上方向への伸びにより、正極板の上端が負極ストラップ等の負極の一部に接触して内部短絡を生じる恐れもある。
グロースによる正極板の上方向への伸びを防止する方法として、出願人は特許文献1および特許文献2に開示されるように、極板群を支持する鞍部をスポンジや発泡性樹脂で形成した鉛蓄電池を提案している。電槽の鞍部をスポンジや発泡性樹脂で形成することにより、正極基板にグロースが生じた際、下方向への伸びを鞍部が潰れることで吸収されるため、正極板の上方向への伸びを抑制して、正極板上端の負極ストラップ等への接触、内部短絡が抑制される。
これに対し、特許文献3では、正極板を宙吊り状態とし、正極板の下側が電槽底部に接触しない構造を有する鉛蓄電池が開示されている。この鉛蓄電池では、グロースが生じた際に正極板が下方向へ優先的に伸びるため、上方向への伸びとそれに伴う正極板と負極板との接触による内部短絡が抑制される。
また、特許文献4および特許文献5には、グロースによる正極板と負極板の接触を抑制する手法として、正極基板の所定の部分に切り欠きやくびれ部分等、機械的強度の低い箇所を設けた鉛蓄電池が開示されている。このように、正極基板の一部に機械的強度の低い箇所を形成することによって、グロースが生じた際に、機械的強度の低い箇所が優先的に折損または変形し、正極基板全体の膨張が抑制される。
しかしながら、特許文献1、特許文献2および特許文献3に記載の鉛蓄電池は、静置した状態で使用される据置電源用の鉛蓄電池を想定したものであり、激しい振動が想定される用途、例えば自動車用の電池としては耐久性に改良の余地がある。特許文献1、特許文献2および特許文献3に記載の鉛蓄電池では、重量の大きい極板群がほぼ上側のストラップと接続した集電耳のみで接続された状態となるため、激しい振動が加わると極板群が耳部で破断する恐れがある。
一方、特許文献4および特許文献5に記載の鉛蓄電池では、正極基板の一部に切り欠きやくびれを設けるため、当該部分における電気抵抗が局所的に大きくなり、充放電時の電位分布が不均一化して集電効率が低下し、出力特性等の低下を招く恐れがある。
そこで、中間極柱とストラップとの間に補強部を設けて、特許文献6のセル間接続体のような形状とし(特許文献6の図1を参照)、正極板の上方向への伸びから生じる正極ストラップを上方向へ押圧する力を正極ストラップ上部から押さえて、セル間接続体の機械的強度を高める方法が考えられる。しかし、特許文献6のセル間接続体の形状では、グロースにより生じる正極ストラップへの押圧力が作用する方向と、隣接するセル間の極板群同士を接続する中間極柱の抵抗溶接部の中心軸方向との位置がズレているため、前記押圧力によって中間極柱の抵抗溶接部を支点とした曲げやねじれが発生すると考えられる。そのため、抵抗溶接部と隔壁との間に隙間が生じて、液絡が発生する恐れがある。
そこで本考案は、グロースによる正極ストラップおよび正極中間極柱の反りから生じる液絡および内部短絡を抑制可能な鉛蓄電池を提供することを目的とする。
任意の第1セル室に配置される正極板と、前記第1セル室と隔壁を介して隣接する第2セル室に配置される負極板と、を接続するためにそれぞれの極板にセル間接続体を備え、少なくとも正極に備える正極セル間接続体は、前記隔壁に設けられた貫通孔内に配置される孔内接続部と、前記極板に設けられた耳部を接続するストラップと、前記ストラップと前記孔内接続部とを接続する中間極柱と、前記ストラップと前記中間極柱とを接続する補強部と、を有し、前記補強部は、前記中間極柱に接続する第1接続部位と、前記ストラップに接続する第2接続部位と、を有し、前記第1接続部位の先端部は、前記孔内接続部の上端面の高さ以上の位置に設けられており、前記第2接続部位の先端部は、前記ストラップ上面から前記孔内接続部の上端面までの高さ以上の長さの位置まで設けられており、前記孔内接続部における高さ方向の中心線を延長した延長線と、前記極板の耳部における幅方向の中心線を延長した延長線と、が直交することを特徴とするものである。
また、前記ストラップ上面は、凸状補強部を有し、前記凸状補強部は、前記ストラップ上面の長手方向の一端から他端にかけて連続して設けられていることを特徴とするものである。
本考案に係る鉛蓄電池によれば、少なくとも正極に備える正極セル間接続体において、ストラップと中間極柱との間に補強部の高さを孔内接続部の上端面の高さ以上に設け、かつ補強部の長さをストラップ上面から孔内接続部の上端面までの高さ以上の長さの位置まで設けることで、正極セル間接続体の機械的強度が向上し、グロースにより生じる上方向への押圧力を、正極ストラップの上部から押さえることができる。また、孔内接続部における高さ方向の中心線を延長した延長線と、極板の耳部における幅方向の中心線を延長した延長線と、が直交するように設けることで、前記押圧力が作用する方向と中間極柱の孔内接続部の中心軸方向との位置ずれがなる。そのため、中間極柱の孔内接続部を支点とした曲げやねじれが生じにくくなるため、孔内接続部と隔壁との間に隙間が発生することを抑制することができ、液絡を抑制することができる。また、正極板の上端が負極ストラップ等の負極の一部に接触して起きる内部短絡も抑制できる。従って、本考案に係る鉛蓄電池では、グロースが寿命モードにならず、グロースによって早期寿命に達しない鉛蓄電池を提供し得る。さらには本考案によれば、補強部を設けることで、集電部分が増設され、集電効率が向上し、出力特性等の低下を抑制し得る。
また、少なくとも正極に備える正極セル間接続体において、ストラップ上面に凸状補強部をストラップ上面の長手方向の一端から他端にかけて連続して設けることで、グロースにより生じる前記押圧力を、正極ストラップの上部からさらに押さえることができる。そのため、中間極柱の孔内接続部を支点とした曲げやねじれが生じにくくなるため、孔内接続部と隔壁との間に隙間が発生することをさらに抑制することができ、液絡をより抑制することができる。
以下の図面の記載において、同一符号は同一構成部材を示す。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各部材の厚みの比率等は現実のものとは異なり得る。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率等が異なり得る。
以下の図面の記載では、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向を用いて、方向を示す場合がある。例えば、X軸方向は、後述するストラップ21の幅方向である。Y軸方向は、後述するストラップ21の長手方向である。Z軸方向は、後述するストラップ21の厚さ方向である。X軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向は、お互いに直交する。XYZ軸は右手系をなす。
以下に本考案の実施形態を、図を用いて説明する。図1は本考案の実施形態に係る鉛蓄電池の部分正面図である。図2は本考案の実施形態に係る正極セル間接続体の側面図である。図3は本考案の実施形態に係る正極セル間接続体の斜視図である。図4(a)〜(c)は図3の補強部の変形例である。図5は本考案の実施形態に係る正極セル間接続体のA−A’ 断面図である。図6(a)〜(d)は図4の補強部の変形例である。図7(a)〜(c)は比較例の鉛蓄電池における正極セル間接続体のA−A’ 断面図である。図8は比較例の鉛蓄電池における正極セル間接続体の斜視図である。図9は従来の鉛蓄電池の部分正面図である。
従来の鉛蓄電池のセル間接続体2を図9に示す。従来の鉛蓄電池は、従来公知のモノブロックタイプの電槽と、蓋(図示せず)と、6個の極板群と、を有する。電槽は、隔壁3によりセル室1に区画されて6個のセル室1−1、1−2、…1−6(セル室1−3〜1−6は図示せず)に区画されている。6個のセル室1−1〜1−6は電槽の長手方向に沿って配列されており、各セル室に1個の極板群が収納されている。
極板群は、交互に配置された複数枚の正極板および負極板と、正極板と負極板とを隔離するセパレータと、で構成されている。極板群を構成する負極板の枚数は、正極板の枚数よりも1枚多い。尚、正極板の枚数の方が、負極板の枚数よりも1枚多くても良く、負極板の枚数と正極板の枚数とが、同枚数でも良い。負極板は袋状セパレータ内に収納されている。そして、負極板が入った袋状セパレータと正極板とを交互に重ねることで、負極板と正極板との間にセパレータが配置された状態となっている。尚、正極板を袋状セパレータに収納して、負極板と交互に重ねても良い。
正極板は、正極活物質を含む合剤が保持された正極基板と、正極基板から上側に突出する耳部4Aと、を有する。負極板は、負極活物質を含む合剤が保持された負極基板と、負極基板から上側に突出する耳部4Bと、を有する。
セル室1−1〜1−6には、正極板の耳部4Aを接続する正極ストラップ21Aと、負極板の耳部4Bを接続する負極ストラップ21Bと、が配置されている。また、セル室1−1には、正極ストラップ21Aから立ち上がるように接続されている正極中間極柱22Aが配置されている。尚、正極ストラップ21Aおよび正極中間極柱22Aは、鉛または鉛合金で構成されている。正極ストラップ21Aおよび正極中間極柱22Aは、鋳型を用いて一体成型されており、1つの部品として正極セル間接続体2Aを構成している。セル室1−1に隣接するセル室1−2には、負極ストラップ21Bから立ち上がるように接続されている負極中間極柱22Bが配置されている。尚、負極ストラップ21Bおよび負極中間極柱22Bは、鉛または鉛合金で構成されている。負極ストラップ21Bおよび負極中間極柱22Bは、鋳型を用いて一体成型されており、1つの部品として負極セル間接続体2Bを構成している。セル室1−1に配置された正極中間極柱22Aと、セル室1−2に配置された負極中間極柱22Bとは隔壁3を介してお互いに隣接しており、隔壁3に設けられた貫通孔3Hを通じて接続されている。
本考案の鉛蓄電池も従来の鉛蓄電池と同様で、図1に示すように、セル室1−1に配置される正極セル間接続体2Aと、隔壁3を介して隣接するセル室1−2(セル室1−3〜1−6は図示せず)に配置される負極セル間接続体2Bと、を隔壁3に設けた貫通孔3Hを通じて接続されている。例えば、セル室1−1に配置された正極中間極柱22Aとセル室1−2に配置された負極中間極柱22Bとは、貫通孔3Hを通して抵抗溶接されている。貫通孔3H内には、正極中間極柱22Aと負極中間極柱22Bとが抵抗溶接されることにより、孔内接続部(以下、抵抗溶接部という)24が形成されている。
図1に示すように、補強部23は、ストラップ21と中間極柱22との間に設けられており、中間極柱22に接続する第1接続部位と、ストラップ21に接続する第2接続部位と、を有する。中間極柱22に接続する第1接続部位の先端部231は、補強部23の高さH1と抵抗溶接部24の上端面までの高さH0とがH1≧H0の条件を満たすように設けられている。一方、ストラップ21に接続する第2接続部位の先端部232は、補強部23の長さLと抵抗溶接部24の上端面の高さH0とがL≧H0の条件を満たすように設けられている。
ここで、“抵抗溶接部24の上端面の高さH0”はストラップ21上面から抵抗溶接部24の上端面までの高さであり、“補強部23の高さH1”はストラップ21上面から先端部231までの高さであり、“補強部23の長さL”は中間極柱22おもて面から先端部232までの長さである。また、“ストラップ上面”とはストラップ21における極板の耳部4を接続する面とは反対側の面のことであり、“中間極柱おもて面”とは中間極柱22における隔壁と対向する面とは反対側の面のことである。そして、“上方向”とは、鉛蓄電池の蓋(図示せず)に近づく方向であり、Z軸の正方向である。
このような構造により、グロースにより生じる上方向への押圧力を正極ストラップ21Aの上部から押さえることができる。そのため、抵抗溶接部24と隔壁3との間に隙間が生じることを抑制することができ、液絡の発生を抑制することができる。さらには、正極板の上端が負極ストラップ21B等の負極の一部に接触して起きる内部短絡も抑制することができる。
ここで、“抵抗溶接部24の上端面の高さH0”はストラップ21上面から抵抗溶接部24の上端面までの高さであり、“補強部23の高さH1”はストラップ21上面から先端部231までの高さであり、“補強部23の長さL”は中間極柱22おもて面から先端部232までの長さである。また、“ストラップ上面”とはストラップ21における極板の耳部4を接続する面とは反対側の面のことであり、“中間極柱おもて面”とは中間極柱22における隔壁と対向する面とは反対側の面のことである。そして、“上方向”とは、鉛蓄電池の蓋(図示せず)に近づく方向であり、Z軸の正方向である。
このような構造により、グロースにより生じる上方向への押圧力を正極ストラップ21Aの上部から押さえることができる。そのため、抵抗溶接部24と隔壁3との間に隙間が生じることを抑制することができ、液絡の発生を抑制することができる。さらには、正極板の上端が負極ストラップ21B等の負極の一部に接触して起きる内部短絡も抑制することができる。
図1および図2に示すように、抵抗溶接部24の高さ方向の中心線CL1を延長した延長線EL1と、極板の耳部4の幅方向の中心線CL2を延長した延長線EL2と、が直交するように設けることで、前記押圧力が作用する方向と中間極柱の孔内接続部の中心軸方向との位置ずれがなくなり、中間極柱の孔内接続部を支点とした曲げやねじれを抑えることができる。そのため、補強部23によってストラップ21の上部から前記押圧力を確実に押さえることができる。
ここで、“抵抗溶接部24の高さ方向の中心線”とは抵抗溶接部24の中点を通り、かつ抵抗溶接部24の高さ方向であるZ軸方向に対する垂線(Y軸方向)のことであり、“極板の耳部4の幅方向の中心線”とは、極板の耳部4の中点を通り、かつ極板の耳部4の幅方向であるX軸方向に対する垂線(Z軸方向)のことである。
ここで、“抵抗溶接部24の高さ方向の中心線”とは抵抗溶接部24の中点を通り、かつ抵抗溶接部24の高さ方向であるZ軸方向に対する垂線(Y軸方向)のことであり、“極板の耳部4の幅方向の中心線”とは、極板の耳部4の中点を通り、かつ極板の耳部4の幅方向であるX軸方向に対する垂線(Z軸方向)のことである。
図3に示すように、補強部23をストラップ21上面および中間極柱22おもて面の幅方向(X軸方向)の両端に設けても良く、図4(a)に示すように、補強部23をストラップ21上面および中間極柱22おもて面の幅方向(X軸方向)の中央に設けても良い。また図4(b)に示すように、補強部23をストラップ21上面および中間極柱22おもて面の幅方向(X軸方向)の一端から他端にかけて連続して設けることで、補強部23の厚みおよび大きさが増すため、セル間接続体の強度および集電効率が向上する。さらには、図4(c)に示すように補強部23をストラップ21および中間極柱22の幅方向(X軸方向)の両端面に接続して、補強する形態であっても良い。ただし、補強部23が薄いと、ストラップ21と中間極柱22との補強の効果が見込めないため、補強部23の厚みは0.5mm以上であることが好ましい。さらに、補強部23がストラップ21上面の幅方向(X軸方向)の中心線(Y軸方向)を介して左右対称に配置されていることがより好ましい。尚、補強部23の数は特に限定されず、図3や図4(a)〜(c)を適宜組み合わせたような形状でも良い。
図5に図3のA−A’ 線に沿ったA−A’ 断面図を示すように、補強部23を正面から見た形状が三角形であっても良い。さらには、図6に他の実施形態を同様に図3のA−A’ 線に沿ったA−A’ 断面図を示すが、図6(a)に示すように、補強部23を正面から見た形状が四角形であっても良い。また図6(b)、(c)に示すように、図6(a)の補強部23に面取り加工を施すことで、補強部23の破損を抑制できる。そして、図6(d)に示すように補強部23に肉抜き部5を設ける形態でも良い。尚、補強部23の形状は、ストラップ21、中間極柱22および補強部23の機械的強度を損なわないものであれば良い。
また、ストラップ上面に凸状補強部を、ストラップ上面の長手方向(Y軸方向)の一端から他端にかけて連続して設けることで、前記押圧力を正極ストラップの上部からさらに押さえることができる。そのため、抵抗溶接部と隔壁との間に隙間が生じることをより抑制することができ、液絡の発生をより抑制することができる。
尚、ストラップ上面の長手方向(Y軸方向)に設けた凸状補強部の短手方向(X軸方向)の断面形状は特に限定されず、矩形状でも円形上でも良い。また、凸状補強部の高さは特に限定されないが、一体成形が可能となるため、抵抗溶接部よりも低い位置までとすることが好ましい。さらに、凸状補強部の幅も特に限定されないが、複数の凸状補強部をストラップ上面に設けるときは、ストラップ上面の幅方向(X軸方向)の中心線(Y軸方向)を介して左右対称に配置されていることが好ましい。凸状補強部の数は特に限定されない。
尚、ストラップ上面の長手方向(Y軸方向)に設けた凸状補強部の短手方向(X軸方向)の断面形状は特に限定されず、矩形状でも円形上でも良い。また、凸状補強部の高さは特に限定されないが、一体成形が可能となるため、抵抗溶接部よりも低い位置までとすることが好ましい。さらに、凸状補強部の幅も特に限定されないが、複数の凸状補強部をストラップ上面に設けるときは、ストラップ上面の幅方向(X軸方向)の中心線(Y軸方向)を介して左右対称に配置されていることが好ましい。凸状補強部の数は特に限定されない。
本考案の鉛蓄電池は、グロースによる正極板の上方向への伸びの観点から、補強部23を少なくとも正極セル間接続体2Aに設けることで、当該上方向への伸びの抑制効果を発揮する。尚、補強部23を正極セル間接続体2Aだけでなく、負極セル間接続体2Bに用いても良い。
本考案の鉛蓄電池の補強部23は、鉛または鉛合金で構成されており、次の方法により作製することができる。例えば、キャストオンストラップ(COS)方式の鋳造と抵抗溶接およびガス溶接の3段階で作製できる。まず、図に示すストラップ21と中間極柱22の形状となるような鋳型を用意して溶融鉛槽に浸漬した後、引き上げた状態で極板群の耳部を、鋳型に残留した溶融鉛に挿入して、極板群内の同極性の極板の耳部を一体に接続し、極板群上部に正極セル間接続体2Aと負極セル間接続体2Bとを得る。その後、正極中間極柱22Aと負極中間極柱22Bとを隔壁3に設けられた貫通孔3Hを介して抵抗溶接する。さらに、補強部23部材を鋳造法によって別に用意し、ガス溶接によって補強部23、ストラップ21および中間極柱22の接続部を熱して溶融し、接合する。
尚、補強部23をストラップ21と中間極柱22との間に接続した後に抵抗溶接が可能な仕様であれば、ストラップ21、中間極柱22および補強部23を一体成型しても良く、例えば、鋳造あるいは3Dプリンター等の積層造形による一体成型が可能である。
尚、補強部23をストラップ21と中間極柱22との間に接続した後に抵抗溶接が可能な仕様であれば、ストラップ21、中間極柱22および補強部23を一体成型しても良く、例えば、鋳造あるいは3Dプリンター等の積層造形による一体成型が可能である。
本考案の実施形態に係る鉛蓄電池は、鉛また鉛合金を圧延して成形した圧延基板を少なくとも正極基板に用いた場合により効果を奏する。圧延基板は鋳造基板よりも、グロースが大きいため、正極ストラップ21Aおよび正極中間極柱22Aに反りが生じやすく、中間極柱22の抵抗溶接部24と隔壁3との間に隙間ができ、液絡が発生しやすい。圧延基板としては例えば、エキスパンド加工や打ち抜き加工によって格子を成形できる。尚、圧延基板を正極基板だけでなく負極基板に用いても良い。
その他、本考案は前記実施形態に限らず、本考案の趣旨を逸脱しない限り、前述した構成を適宜組み合わせても良い。
(実施例1)
本考案の図1、図2および図3の実施形態に係る鉛蓄電池と同じ構造の鉛蓄電池を従来公知の方法で作製した。鉛蓄電池サイズはS−95型とし、負極基板はエキスパンド基板、正極基板は打ち抜き基板とし、極板群を構成する正極板の枚数を8枚、負極板の枚数を9枚とした。補強部23は、ストラップ21上面および中間極柱22おもて面の幅方向(X軸方向)の両端に接続した。補強部23の先端部231を、補強部23の高さH1と抵抗溶接部24の上端面の高さH0とがH1>H0の条件を満たすように設けて、補強部23の先端部232を、補強部23の長さLと抵抗溶接部24の上端面の高さH0とがL>H0の条件を満たすように設けて、抵抗溶接部の高さ方向(Z軸方向)の中心線CL1を延長した延長線EL1と極板の耳部4の幅方向(X軸方向)の中心線CL2を延長した延長線EL2とが直交するように設けた。補強部23の厚みは、2mmとした。
本考案の図1、図2および図3の実施形態に係る鉛蓄電池と同じ構造の鉛蓄電池を従来公知の方法で作製した。鉛蓄電池サイズはS−95型とし、負極基板はエキスパンド基板、正極基板は打ち抜き基板とし、極板群を構成する正極板の枚数を8枚、負極板の枚数を9枚とした。補強部23は、ストラップ21上面および中間極柱22おもて面の幅方向(X軸方向)の両端に接続した。補強部23の先端部231を、補強部23の高さH1と抵抗溶接部24の上端面の高さH0とがH1>H0の条件を満たすように設けて、補強部23の先端部232を、補強部23の長さLと抵抗溶接部24の上端面の高さH0とがL>H0の条件を満たすように設けて、抵抗溶接部の高さ方向(Z軸方向)の中心線CL1を延長した延長線EL1と極板の耳部4の幅方向(X軸方向)の中心線CL2を延長した延長線EL2とが直交するように設けた。補強部23の厚みは、2mmとした。
(実施例2)
補強部23の先端部231を、補強部23の高さH1と抵抗溶接部24の上端面の高さH0とがH1=H0の条件を満たすように設けて、先端部232を補強部23の長さLと抵抗溶接部24の上端面の高さH0とがL=H0の条件を満たすように設けたこと以外は、実施例1と同様に本考案の鉛蓄電池を得て、実施例2とした。
補強部23の先端部231を、補強部23の高さH1と抵抗溶接部24の上端面の高さH0とがH1=H0の条件を満たすように設けて、先端部232を補強部23の長さLと抵抗溶接部24の上端面の高さH0とがL=H0の条件を満たすように設けたこと以外は、実施例1と同様に本考案の鉛蓄電池を得て、実施例2とした。
(実施例3)
本考案の図4(a)に示すように、補強部23をストラップ21上面および中間極柱22おもて面の幅方向(X軸方向)の中央に設けたこと以外は、実施例1と同様に本考案の鉛蓄電池を得て、実施例3とした。
本考案の図4(a)に示すように、補強部23をストラップ21上面および中間極柱22おもて面の幅方向(X軸方向)の中央に設けたこと以外は、実施例1と同様に本考案の鉛蓄電池を得て、実施例3とした。
(実施例4)
本考案の図4(c)に示すように、ストラップ21および中間極柱22の幅方向(X軸方向)の両端面に接続したこと以外は、実施例1と同様に本考案の鉛蓄電池を得て、実施例4とした。
本考案の図4(c)に示すように、ストラップ21および中間極柱22の幅方向(X軸方向)の両端面に接続したこと以外は、実施例1と同様に本考案の鉛蓄電池を得て、実施例4とした。
(比較例1)
図7に各比較例の図3のA−A’ 線に沿ったA−A’ 断面図を示すが、図7(a)に示すように、補強部23の先端部232を、補強部23の長さLと抵抗溶接部24の上端面の高さH0とがL<H0の条件を満たすように設けたこと以外は、実施例1と同様に鉛蓄電池を得て、比較例1とした。
図7に各比較例の図3のA−A’ 線に沿ったA−A’ 断面図を示すが、図7(a)に示すように、補強部23の先端部232を、補強部23の長さLと抵抗溶接部24の上端面の高さH0とがL<H0の条件を満たすように設けたこと以外は、実施例1と同様に鉛蓄電池を得て、比較例1とした。
(比較例2)
図7(b)に示すように、補強部23の先端部231を、補強部23の高さH1と抵抗溶接部24の上端面の高さH0とがH1<H0の条件を満たすように設けたこと以外は、実施例1と同様に鉛蓄電池を得て、比較例2とした。
図7(b)に示すように、補強部23の先端部231を、補強部23の高さH1と抵抗溶接部24の上端面の高さH0とがH1<H0の条件を満たすように設けたこと以外は、実施例1と同様に鉛蓄電池を得て、比較例2とした。
(比較例3)
図7(c)に示すように、補強部23の先端部232を、補強部23の長さLと抵抗溶接部24の上端面の高さH0とがL<H0の条件を満たすように設け、かつ補強部23の先端部231を、補強部23の高さH1と抵抗溶接部24の上端面の高さH0とがH1<H0の条件を満たすように設けたこと以外は、実施例1と同様に鉛蓄電池を得て、比較例3とした。
図7(c)に示すように、補強部23の先端部232を、補強部23の長さLと抵抗溶接部24の上端面の高さH0とがL<H0の条件を満たすように設け、かつ補強部23の先端部231を、補強部23の高さH1と抵抗溶接部24の上端面の高さH0とがH1<H0の条件を満たすように設けたこと以外は、実施例1と同様に鉛蓄電池を得て、比較例3とした。
(比較例4)
図8に示すように、中間極柱22をX軸方向にズラして、補強部23の先端部231を中間極柱22おもて面の幅方向(X軸方向)の一端に設けて、補強部23の先端部232をストラップ21上面の幅方向(X軸方向)の一端に設けることで、抵抗溶接部の高さ方向(Z軸方向)の中心線CL1を延長した延長線EL1と、極板の耳部4の幅方向(X軸方向)の中心線CL2を延長した延長線EL2と、が直交しないようにしたこと以外は、実施例3と同様に鉛蓄電池を得て、比較例4とした。
図8に示すように、中間極柱22をX軸方向にズラして、補強部23の先端部231を中間極柱22おもて面の幅方向(X軸方向)の一端に設けて、補強部23の先端部232をストラップ21上面の幅方向(X軸方向)の一端に設けることで、抵抗溶接部の高さ方向(Z軸方向)の中心線CL1を延長した延長線EL1と、極板の耳部4の幅方向(X軸方向)の中心線CL2を延長した延長線EL2と、が直交しないようにしたこと以外は、実施例3と同様に鉛蓄電池を得て、比較例4とした。
(従来例)
図9に示すように、補強部23がない構造の鉛蓄電池を従来公知の方法で作製し、従来例とした。
図9に示すように、補強部23がない構造の鉛蓄電池を従来公知の方法で作製し、従来例とした。
(過充電寿命試験)
上記の実施例1〜4、比較例1〜4、従来例の鉛蓄電池を作製して、以下の方法で過充電寿命試験を実施した。鉛蓄電池を、75℃の水槽内に入れて、電流25Aでの4分間の放電と、その後の制御電圧16.0Vおよび最大電流50Aの条件での10分間の充電を、500回繰り返し、51時間静置する。液面位置がアッパーレベルより低下している場合は、静置中に補水する。10000回の充放電が終了した時点で隔壁を介して隣接するセル室間で、液絡が発生しなかった場合を良:○と判定し、液絡が発生した場合を不良:×と判定した。
上記の実施例1〜4、比較例1〜4、従来例の鉛蓄電池を作製して、以下の方法で過充電寿命試験を実施した。鉛蓄電池を、75℃の水槽内に入れて、電流25Aでの4分間の放電と、その後の制御電圧16.0Vおよび最大電流50Aの条件での10分間の充電を、500回繰り返し、51時間静置する。液面位置がアッパーレベルより低下している場合は、静置中に補水する。10000回の充放電が終了した時点で隔壁を介して隣接するセル室間で、液絡が発生しなかった場合を良:○と判定し、液絡が発生した場合を不良:×と判定した。
(結果)
過充電寿命試験の結果を表1に示す。
過充電寿命試験の結果を表1に示す。
表1に示すように、実施例1〜4の鉛蓄電池において、液絡の有無の良否判定の結果が良であった。これは、補強部23の先端部231を補強部23の高さH1と抵抗溶接部24の上端面の高さH0とがH1≧H0の条件を満たすように設けて、補強部23の先端部232を補強部23の長さLと抵抗溶接部24の上端面の高さH0とがL≧H0の条件を満たすように設けたことにより、セル間接続体2の機械的強度が向上し、グロースによって生じる正極板が正極ストラップ21Aを上方向へ押圧する力を、正極ストラップの上部から押さえることができ、正極ストラップおよび正極中間極柱が反りにくくなる。また、抵抗溶接部の高さ方向(Z軸方向)の中心線CL1を延長した延長線EL1と、極板の耳部4の幅方向(X軸方向)の中心線CL2を延長した延長線EL2と、が直交するように設けたことにより、グロースにより生じる押圧力が作用する方向(Z軸方向)と抵抗溶接部24の中心軸方向(Y軸方向)との位置ズレがなくなり、中間極柱22の抵抗溶接部24を支点とした曲げやねじれを抑えることができる。これらの要因が重なり、抵抗溶接部24と隔壁3との間の隙間の発生を抑制し、液絡を抑制できる。
これに対して、比較例1〜4の鉛蓄電池において、液絡の有無の良否判定の結果が不良であった。比較例1はL≧H0の条件を満たさないため、比較例2はH1≧H0の条件を満たさないため、比較例3はL≧H0およびH1≧H0の条件を満たさないため、前記押圧力を正極ストラップ21の上部から押さえることができず、抵抗溶接部24と隔壁3との間の隙間が生じ、液絡が発生した。比較例4は抵抗溶接部の高さ方向(Z軸方向)の中心線CL1を延長した延長線EL1と、極板の耳部4の幅方向(X軸方向)の中心線CL2を延長した延長線EL2と、が直交しないため、前記押圧力が作用する方向(Z軸方向)と抵抗溶接部24の中心軸方向(Y軸方向)との位置ズレが生じ、中間極柱22の抵抗溶接部24を支点とした曲げやねじれを抑えることができず、抵抗溶接部24と隔壁3との間の隙間が生じ、液絡が発生した。
従来例の鉛蓄電池において、液絡の有無の良否判定の結果が不良であった。これは、補強部23を設けていないため、前記押圧力を正極ストラップ21の上部から押さえることができず、抵抗溶接部24と隔壁3との間の隙間が生じ、液絡が発生した。
これに対して、比較例1〜4の鉛蓄電池において、液絡の有無の良否判定の結果が不良であった。比較例1はL≧H0の条件を満たさないため、比較例2はH1≧H0の条件を満たさないため、比較例3はL≧H0およびH1≧H0の条件を満たさないため、前記押圧力を正極ストラップ21の上部から押さえることができず、抵抗溶接部24と隔壁3との間の隙間が生じ、液絡が発生した。比較例4は抵抗溶接部の高さ方向(Z軸方向)の中心線CL1を延長した延長線EL1と、極板の耳部4の幅方向(X軸方向)の中心線CL2を延長した延長線EL2と、が直交しないため、前記押圧力が作用する方向(Z軸方向)と抵抗溶接部24の中心軸方向(Y軸方向)との位置ズレが生じ、中間極柱22の抵抗溶接部24を支点とした曲げやねじれを抑えることができず、抵抗溶接部24と隔壁3との間の隙間が生じ、液絡が発生した。
従来例の鉛蓄電池において、液絡の有無の良否判定の結果が不良であった。これは、補強部23を設けていないため、前記押圧力を正極ストラップ21の上部から押さえることができず、抵抗溶接部24と隔壁3との間の隙間が生じ、液絡が発生した。
1 セル室
2 セル間接続体
2A 正極セル間接続体
2B 負極セル間接続体
21 ストラップ
21A 正極ストラップ
21B 負極ストラップ
22 中間極柱
22A 正極中間極柱
22B 負極中間極柱
23 補強部
231、232 先端部
24 孔内接続部
3 隔壁
3H 貫通孔
4 耳部
4A 正極板の耳部
4B 負極板の耳部
5 肉抜き部
H0 孔内接続部の上端面の高さ
H1 補強部の高さ
L 補強部の長さ
CL1 孔内接続部の高さ方向の中心線
EL1 孔内接続部の高さ方向の中心線を延長した延長線
CL2 極板の耳部の幅方向の中心線
EL2 極板の耳部の幅方向の中心線を延長した延長線
2 セル間接続体
2A 正極セル間接続体
2B 負極セル間接続体
21 ストラップ
21A 正極ストラップ
21B 負極ストラップ
22 中間極柱
22A 正極中間極柱
22B 負極中間極柱
23 補強部
231、232 先端部
24 孔内接続部
3 隔壁
3H 貫通孔
4 耳部
4A 正極板の耳部
4B 負極板の耳部
5 肉抜き部
H0 孔内接続部の上端面の高さ
H1 補強部の高さ
L 補強部の長さ
CL1 孔内接続部の高さ方向の中心線
EL1 孔内接続部の高さ方向の中心線を延長した延長線
CL2 極板の耳部の幅方向の中心線
EL2 極板の耳部の幅方向の中心線を延長した延長線
Claims (2)
- 任意の第1セル室に配置される正極板と、前記第1セル室と隔壁を介して隣接する第2セル室に配置される負極板と、を接続するためにそれぞれの極板にセル間接続体を備え、
少なくとも前記正極板に備える正極セル間接続体は、前記隔壁に設けられた貫通孔内に配置される孔内接続部と、前記極板に設けられた耳部を接続するストラップと、前記ストラップと前記孔内接続部とを接続する中間極柱と、前記ストラップと前記中間極柱とを接続する補強部と、を有し、
前記補強部は、前記中間極柱に接続する第1接続部位と、前記ストラップに接続する第2接続部位と、を有し、
前記第1接続部位の先端部は、前記孔内接続部の上端面の高さ以上の位置に設けられており、
前記第2接続部位の先端部は、前記ストラップ上面から前記孔内接続部の上端面までの高さ以上の長さの位置まで設けられており、
前記孔内接続部における高さ方向の中心線を延長した延長線と、前記極板の耳部における幅方向の中心線を延長した延長線と、が直交することを特徴とする、鉛蓄電池。 - 前記ストラップ上面は、凸状補強部を有し、
前記凸状補強部は、前記ストラップ上面の長手方向の一端から他端にかけて連続して設けられていることを特徴とする、請求項1の鉛蓄電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020000602U JP3226169U (ja) | 2020-02-24 | 2020-02-24 | 鉛蓄電池 |
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Publications (1)
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- 2020-02-24 JP JP2020000602U patent/JP3226169U/ja active Active
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