JP3226143U - ベースモルタル施工用金型 - Google Patents

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裕之 植田
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Abstract

【課題】脱着可能な金型を設置した後で金型のレベル調整を行うことにより、ベースモルタル施工の作業性および施工精度の向上が可能なベースモルタル施工用金型を提供する。【解決手段】略半円筒状の第1および第2側面部110、120と、第1および第2側面部を略水平方向に互いに連結する丁番および開閉錠300、とを有し、下方に敷設される基礎構造物600と上方に敷設されるベースプレートとの間を埋めるベースモルタルを内部に充填可能な金型であって、ねじ込み量を調整可能なボルト401と、ボルトを螺合するナットと、取付用アングル500と、を有し、ナットは、第1および第2側面部の外側表面に合計3箇所で固定され、取付用アングルは、1箇所で固定されるとともに、水平確認液を内容する水平器510を脱着可能に接合し、基礎構造物の上面に設置された状態で、ボルトのねじ込み量を個別に調整することで、金型のレベルを水平とする。【選択図】図4

Description

本考案は、ベースモルタル施工用金型に関する。
鉄骨建方の際、基礎コンクリートとベースプレートの隙間にモルタルを充填し、基礎コンクリートとベースプレートとを密着固定させる。このモルタル充填時、基礎コンクリートとベースプレートの隙間の中央部に、モルタル沈降等による、モルタルとベースプレートの不接触を避け、柱脚のレベルを調整するため、レベル調整体として一塊のベースモルタルを配置する。
しかし、ベースモルタルの上面は鉄骨のベースプレートが接するため、平らでなければならず、一般に現場管理者が、測量器で高さの測量をしながら左官工が一塊のモルタル上面を調整するため、工期がかかり、人件費等の工賃がコストとして生じていた。
特開平9−264030号公報
特許文献1に記載された技術による露出型固定柱脚工法は、アンカーボルトに取り付けられ、またはアンカーボルトに一体形成されるレベル調整用部材であって、固定用ナットの締め付けにより固定用ナットとの間でベースプレートを挟み込むものであることを特徴とするレベル調整用部材が開示されている。しかしながら上記工法は、脱着可能な金型によってレベル調整を行うものではない。
本考案の目的は、脱着可能な金型を設置した後で金型のレベル調整を行うことにより、ベースモルタル施工の作業性および施工精度の向上が可能なベースモルタル施工用金型を提供することである。
本願において開示される考案のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
本考案の一実施の形態のベースモルタル施工は、下方に敷設される基礎構造物と上方に敷設されるベースプレートとの間を埋めるためのベースモルタルを施工するベースモルタル施工において、(1)金型を基礎構造物の上面に設置する設置工程と、(2)前記金型のレベル調整工程と、(3)ベースモルタルの充填工程と、(4)硬化したベースモルタルから前記金型を取り外す取り外し工程と、を有し、前記金型のレベル調整工程は、前記金型が有する水平器が内容する水平確認液の水面が水平であるか否かを確認し、前記水面が水平でない場合に、前記金型に固定されている3箇所以上の孔部に螺合され、且つその下端が基礎構造物の上面に当接しているボルトのねじ込み量を個別に調整することによって、前記金型のレベルを水平とさせる。
本願において開示される考案のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本考案の代表的な実施の形態によれば、脱着可能な金型を設置した後で金型のレベル調整を行うことにより、ベースモルタル施工の作業性および施工精度の向上が可能なベースモルタル施工用金型を提供できる。
本考案の実施の形態のベースモルタル施工のフローを示す図である。 本考案の実施の形態のベースモルタル施工用金型の構成の一例を示す平面図である。 本考案の実施の形態のベースモルタル施工用金型の構成の一例を示す側面図である。 本考案の実施の形態のベースモルタル施工用金型の構成の一例を示す斜視図である。 本考案の実施の形態のベースモルタル施工における金型を設置する様子を示す模式図である。 本考案の実施の形態のベースモルタル施工における金型が有する水平器の様子を示す模式図である。 本考案の実施の形態のベースモルタル施工における金型のレベルを調整する様子を示す模式図である。 本考案の実施の形態のベースモルタル施工における金型にベースモルタルを充填する様子を示す模式図である。 本考案の実施の形態のベースモルタル施工における金型を取り外す様子を示す模式図である。 本考案の実施の形態のベースモルタル施工における充填後のベースモルタルの様子を示す模式図である。 本考案の実施の形態のベースモルタル施工用金型の補強部材の構成の一例を示す側面図および斜視図である。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
<全体処理>
図1は、本考案の実施の形態のベースモルタル施工のフローを示す図である。
本考案の実施の形態のベースモルタル施工は、図1に示すように、まず、金型100の設置処理(工程S101)を行う。
次に、金型100のレベル調整処理(工程S102)を行う。
次に、ベースモルタル800の充填処理(工程S103)を行う。
次に、金型100の取り外し処理(工程S104)を行う。
工程S101は、金型100が備える開閉錠300を閉じた状態で、金型100を、敷設を所望する鉄骨柱脚610の柱軸650と金型の中心軸150とが一致するように、基礎構造物600の上面に配置させる処理である。なお、金型100、開閉錠300、基礎構造物600等について詳細は後述にて示す。
工程S102は、金型100が有する水平器510が内容する水平確認液520の水面521が水平であるか否かを確認し、水面521が水平でない場合に、金型100に固定されている3箇所以上の孔部に螺合され、且つその下端が基礎構造物600の上面に当接しているボルト401、411、421のねじ込み量を個別に調整することによって、金型100のレベルを水平とさせる処理である。
工程S103は、金型100が備える開閉錠300を閉じた状態で、ベースモルタル800を、敷設を所望するベースモルタル800の上面810の高さと金型100が備える目盛130のうち所望する高さの目盛とが一致するように充填させる処理である。
工程S104は、金型100が備える開閉錠300を開いた状態で、金型100を、敷設を所望するベースモルタル800が硬化した後に取り外す処理である。
<金型>
図2は、本考案の実施の形態のベースモルタル施工に用いる金型100の構成の一例を示す平面図である。
図2に示されるように、金型100は、略半円筒状の第1側面部110および略半円筒状の第2側面部120と、これら第1側面部110および第2側面部120を略水平方向に互いに連結する丁番200および開閉錠300、とを有し、内部にベースモルタル800を充填可能に構成される。
金型100の形状は略円筒状である。金型100の大きさは特に限定されないが、水平断面である円の直径が100〜300mmとし、高さが90mmとする。金型100の厚さは特に限定されないが、例えば3.2mmとする。金型100の材質は、例えばステンレス鋼とする。ステンレス鋼の鋼材としては、例えばSUS304を採用する。
第1側面部110および第2側面部120は、金型100の天面に対して直交して金型100の外周を形成するように設けられる。第1側面部110および第2側面部120は、例えば、高さ90mm、厚さ3.2mmである。第1側面部110および第2側面部120は、略半円であり、その形状および大きさはほぼ同一である。第1側面部110および第2側面部120が互いに対抗した状態で連結されることで、筒状(略円形状)の金型100が形成される。そして、第1側面部110および第2側面部120が金型100の外周を形成するように設けられることによって、筒状の金型100の内部に充填されたベースモルタル800が漏れ出すことを抑制できる。
また、金型100は、ねじ込み量を調整可能なボルト401、411、421と、ボルト401、411、421を螺合可能な孔部の一例を示すナット400、410、420と、取付用アングル500と、目盛130とを有する。なお、ボルトおよびナットは、3箇所以上であるが、本実施例では3箇所として以下説明する。また、ボルト401、411、421の素材はステンレス(SUS304)であり、ボルト401、411、421の長さは例えば110mmである。
ナット400、410、420は、第1側面部110および第2側面部120の外側表面に合計3箇所において第1側面部110および第2側面部120と溶接接合される。具体的には、第1側面部110および第2側面部120は、第1側面部110および第2側面部120のうちいずれか1つの部材が2箇所の、他の部材が1箇所の、合計3箇所のナット400、410、420を有する。
例えば、図2に示されるように、ナット400とナット410は、第1側面部110の外側表面に溶接接合により一体成型される。ナット420は、第2側面部120の外側表面に溶接接合により一体成型される。
この際、第1側面部110の表面上におけるナット400とナット410との間隔は、金型100の水平断面円の周長を3分割した長さ程度である。同様に、ナット410とナット420との間隔、ナット420とナット400との間隔も、それぞれ金型100の水平断面円の周長を3分割した長さ程度である。
すなわち、ナット400、410、420は、金型100の水平断面内において、ナット400、410、420の位置を頂点とする三角形が金型100の水平断面円の中心とほぼ一致する重心を有する略正三角形となるような関係を形成する位置に配置される。
このように、ナット400、410、420が金型100の水平断面円の円周上で均等な間隔を設けて配置されることで、後述する金型100のレベル調整の際に、ボルト401、411、421のねじ込み量の調整をバランス良く行うことができ、施工作業性を向上できる。
ナット400、410、420の形状は六角形であり、その大きさは例えば幅方向に10mm程度であり、高さ方向に20〜40mm程度である。ナット400、410、420は、ナット400、410、420の長軸が金型100の天面に対して直交するように第1側面部110または第2側面部120と接合される。
取付用アングル500は、第1側面部110または第2側面部120の外側表面に1箇所において第1側面部110または第2側面部120と溶接接合される。
取付用アングル500はL型の鋼板である。取付用アングル500の大きさは特に限定されないが、例えば、20×25×3mmとする。取付用アングル500の材質は、例えばステンレス鋼材とする。
取付用アングル500は、水平確認液520を内容する水平器510を脱着可能に接合する。具体的には、取付用アングル500は、例えば、ねじ接合等により水平器510を接合する。水平器510、水平確認液520の詳細は後述する。
目盛130は、第1側面部110および第2側面部120の内側表面に刻印される。目盛130の刻印は、レーザー加工により行われる。目盛130は、金型100の天面と直交する方向すなわち高さ方向に、例えば5mm毎に刻印される。また、目盛130の刻印深さは、特に限定されないが、例えば、1mmとする。
丁番200および開閉錠300は、第1側面部110および第2側面部120を略水平方向に互いに連結させる。図2に示されるように、丁番200は、金型100の水平断面内において開閉錠300と対向する位置に設けられる。
すなわち、この水平断面内において第1側面部110および第2側面部120は、いずれも略半円形状(厚みを無視する)であり、既述の通り両者の大きさはほぼ同一であるため、両者の両端において丁番200および開閉錠300が接合されることにより、丁番200と開閉錠300の水平断面内における位置関係は、金型100の水平断面円の中心と丁番200と開閉錠300とを通過する軸が金型100の水平断面円の直径を含む軸とほぼ等しくなるような関係を構成する。
図3は、本考案の実施の形態のベースモルタル施工に用いる金型100の構成の一例を示す側面図である。図3(a)は、金型100が有する開閉錠300の方から金型100を見たときの側面図である。図3(b)は、金型100が有する丁番200の方から金型100を見たときの側面図である。
図3に示されるように、ナット400、410、420は、第1側面部110および第2側面部120の外側表面に合計3箇所において第1側面部110および第2側面部120と溶接接合される。この際、ナット400、410、420は、ナット400、410、420の長軸が第1側面部110および第2側面部120の天面と直交する方向に第1側面部110および第2側面部120と接合される。
図3(a)に示されるように、取付用アングル500は、第1側面部110の外側表面に1箇所において第1側面部110と溶接接合される。この際、取付用アングル500は、取付用アングル500の長軸が第1側面部110の天面と直交する方向に第1側面部110と接合される。
図3(a)に示されるように、開閉錠300は、把持部310、接合部材320、接合ねじ321、鉤状部分322、引掛部材330を有する。接合部材320は、接合ねじ321をねじ接合させることにより第2側面部120の外側表面に接合される。また、接合部材320は鉤状部分322を有する。
把持部310は、鉛直方向の軸を挿通させるための穿孔を金型100の天面側と底面側に合計2箇所有する。また、引掛部材330は、把持部310が有する上記2箇所の穿孔を通し把持部310に挿通される。把持部310は、把持部310に挿通された引掛部材330のうち鉛直方向の軸を中心として回動させることにより、引掛部材330を接合部材320が有する鉤状部分322に引っ掛けることができる。
図3(b)に示されるように、丁番200は、第1の羽部材210、第2の羽部材220、芯ボルト230、第1の接合ねじ211、第2の接合ねじ221を有する。
第1の羽部材210は、第1の接合ねじ211をねじ接合させることにより第2側面部120の外側表面に接合される。同様にして、第2の羽部材220は、第2の接合ねじ221をねじ接合させることにより第1側面部110の外側表面に接合される。なお、第1の羽部材210は、第1の羽部材210の長軸が第2側面部120の天面と直交する方向に第2側面部120と接合される。また、第2の羽部材220は、第2の羽部材220の長軸が第1側面部110の天面と直交する方向に第1側面部110と接合される。
また、第1の羽部材210および第2の羽部材220は、それぞれ芯ボルト230を挿通させるための空洞を有する。そして、第1の羽部材210と第2の羽部材220とを嵌め合わせてから、芯ボルト230は、第1の羽部材210および第2の羽部材220が有する上記空洞に挿通させる。なお、芯ボルト230は、芯ボルト230の長軸が金型100の天面と直交する方向に挿通される。
これにより、第1の羽部材210または第2の羽部材220は、芯ボルト230を中心にして回動させることができ、第1の羽部材210および第2の羽部材220に接合される第1側面部110および第2側面部120も、芯ボルト230を中心にして回動させることができる。
図4は、本考案の実施の形態のベースモルタル施工に用いる金型100の構成の一例を示す斜視図である。
図4に示されるように、金型100は基礎構造物600上に設置される。なお、基礎構造物600は、地中梁や基礎コンクリート等を含む。
<金型の設置処理>
図5は、本考案の実施の形態のベースモルタル施工における金型100を設置する様子(工程S101)を示す模式図である。
図5(a)は、本考案の実施の形態のベースモルタル施工により敷設されるベースモルタル800を含む柱脚部分の断面図である。
図5(a)で示されるように、鉄骨柱610は、ベースプレート620の上部に載置される。ベースプレート620は、ベースモルタル800の上部に載置される。ベースモルタル800は、基礎構造物600の上部に載置される。鉄骨柱610の長軸である柱軸650は、ベースプレート620およびベースモルタル800の中心を通過する。
鉄骨柱610の断面形状は略正方形状である。鉄骨柱610の断面形状の大きさは、例えば90〜150mm角とする。ベースプレート620の断面形状は略正方形状である。ベースプレート620の断面形状の大きさは、例えば150〜300mm角とする。ベースプレート620の厚さは、例えば6〜32mmとする。ベースモルタル800の詳細については後述する。
図5(b)で示されるように、金型100は、金型100の中心軸150が柱軸650と一致する位置に設置される。また、金型100が備える開閉錠300を閉じた状態で、前記金型100は、敷設を所望する鉄骨柱脚610の柱軸650と金型の中心軸150とが一致するように配置される。
このようにすることで、金型100に充填するベースモルタル800の中心が、敷設を所望する鉄骨柱脚610の柱軸650と一致するため、施工者は、ベースモルタル800の中心が鉄骨柱脚610の中心からずれて充填されることを防止できる。
<金型のレベル調整処理>
図6は、本考案の実施の形態のベースモルタル施工における金型100が有する水平器510の様子(工程S102)を示す模式図である。
図6(a)に示されるように、金型100は基礎構造物600の上部に載置される。また、図6(b)は水平器510を拡大して示す拡大図である。
図6(b)に示されるように、水平器510は水平確認液520を内容する。また、水平器510は、取付用アングル500によって脱着可能に接合する。なお、取付用アングル500が水平器510と接合する接合面は、金型100の天面または底面と平行である。すなわち、水平器510が内容する水平確認液520の水面521が水平の時、金型100の天面または底面も水平となる。
このようにして、水平器510が内容する水平確認液520の水面521が水平であるか否かを確認することで、金型100が水平であるか否かを確認できる。
図7は、本考案の実施の形態のベースモルタル施工における金型100のレベルを調整する様子を示す模式図である。
図7(a)は、基礎構造物600が水平から角度θだけ傾いている様子を示している。金型100は、基礎構造物600の上部に載置される。よって、この場合、金型100も水平から角度θだけ傾いている。
図7(b)は、金型100が、図7(a)の状態から角度θだけ回動している様子を示している。金型100は、基礎構造物600の上部に載置されたままである。よって、この場合、金型100は水平となる。
施工者は、水平器510が内容する水平確認液520の水面521が水平であるか否かを確認し、水面521が水平でない場合、すなわち基礎構造物600が角度θだけ傾いている場合に、この角度θだけ金型100を傾きの逆方向、すなわち矢印700の方向に回動させて金型100を水平とできる。
具体的には、施工者は、金型100に固定されている3箇所のナット400、410、420に螺合され、且つその下端が基礎構造物の上面に当接しているボルト401、411、421のねじ込み量を個別に調整することによって、金型100を回動させる。
例えば、図7(b)の場合、ボルト411を矢印710の方向に螺合させることで、金型100と基礎構造物600との接着面に間隙を生じさせる。同様に、ボルト421を矢印720の方向に螺合させることで、金型100と基礎構造物600との接着面に間隙を生じさせる。なお、ボルト411の下端、ボルト421の下端はそれぞれ基礎構造物600の上面に当接している。この間隙の分だけ金型100は、金型100と基礎構造物600の接着面のうちの1点を支点として基礎構造物600から浮き上がる。
また、上記間隙の長さは、その間隙を生じさせる箇所(作用点)に位置するボルトのねじ込み量に比例して大きくなる。すなわち、ボルト421のねじ込み量を、ボルト411のねじ込み量より大きくすることで、ボルト421の作用点に位置する金型100と基礎構造物600との間隙長さを、ボルト411の作用点に位置する金型100と基礎構造物600との間隙長さより大きくできる。
このように間隙の長さを回動中心(支点)からの長さに比例して大きくして、さらにボルトのねじ込み量で調整することで、所望の傾きの分まで金型100を矢印700の方向に回動させることができる。これにより、施工者は、ボルト401、411、421のねじ込み量を個別に調整することで、金型100を水平とできる。
また、ボルトとナット(の一組)が仮に2箇所しかないと、一軸周りにしか金型を回動させることができないので水平を出すことができない条件が存在するが、3箇所だと三軸周りに回動させることができるため、基礎構造物600の上面の状態に関わらず、水平を出すことができる。
<ベースモルタルの充填処理>
図8は、本考案の実施の形態のベースモルタル施工における金型100にベースモルタル800を充填する様子(工程S103)を示す模式図である。
図8に示されるように、金型100が備える開閉錠300を閉じた状態で、ベースモルタル800は、敷設を所望するベースモルタル800の上面810の高さと金型100が備える目盛130のうち所望する高さの目盛とが一致するように充填される。なお、金型100は、金型100の底面のうち少なくとも一点において基礎構造物600の上面に当接している。
具体的には、ベースモルタル800を充填する際に、既に工程S102によって金型100のレベル調整がなされているため、金型100が備える目盛130は、水平となっている。すなわち、ベースモルタル800の上面810の高さと金型100が備える目盛130のうち所望する高さの目盛とが一致するようにベースモルタル800を充填すれば、自動的にベースモルタル800の上面810は水平となる。
また、充填を希望するベースモルタル800の周縁と金物100との隙間が広い場合、パッド材もしくはモルタル等で目張りを行ったうえでベースモルタル800を充填してもよい。その場合、直接パッド材を固めに練り隙間を埋める方法や、養生テープ等で外側に張り付ける方法等によって、目張りを行う。
このようにして、施工者は、ベースモルタル800の充填と、ベースモルタル800の上面810を所望の高さで水平にすること(レベル調整)を容易に行うことができる。
<金型の取り外し処理>
図9は、本考案の実施の形態のベースモルタル施工における金型100を取り外す様子(工程S104)を示す模式図である。
図9(a)は、金型100の内部にベースモルタル800を充填した後の様子を示している。金型100は、金型100の開閉錠300を閉じた状態で金型100の内部のベースモルタル800が硬化するまで放置される。
このように、金型100の開閉錠300を閉じた状態で金型100の内部のベースモルタル800が硬化するまで放置することで、施工者は、充填されたベースモルタル800が金型100の外部に漏れ出たりすることを防止できる。すなわち、施工者は、充填後のベースモルタル800の形が崩れることを防止できる。
図9(b)は、充填したベースモルタル800が硬化した後に、開閉錠300を開いた状態で金型100を取り外す様子を示している。
図9(b)に示されるように、開閉錠300は、開閉錠300が有する把持部310をつまみ上げることにより、接合部材320が有する鉤状部分322に引っ掛けてある引掛部材330を開放する。すなわち、引掛部材330の引っ掛かりを取り外すことで、開閉錠300を開くことができる。
その後、第1側面部110および第2側面部120が、図9(b)の矢印の方向に回動するようにして開閉錠300の箇所で接着していた面から相互に離れることで、金型100は、取り外される。
図10は、本考案の実施の形態のベースモルタル施工における充填後のベースモルタル800の様子を示す模式図である。
このように、金型100が備える開閉錠300を開いた状態でベースモルタル800が硬化した後に金型100を取り外すことで、施工者は、充填後のベースモルタル800に金型100が接触して傷をつけることを防止でき、施工精度の向上を実現できる。
また、施工者は、充填後のベースモルタル800から取り外した後の金型100を、別途ベースモルタル施工を所望する箇所に対して繰り返し使用できる。すなわち、従来施工法である紙製ボイド管を使用した際に付随する使用後のゴミ等の発生を防ぎ、コスト削減および施工作業性の向上を実現できる。
<補強部材>
図11は、本考案の実施の形態のベースモルタル施工に用いる金型100の補強部材1000の構成の一例を示す側面図および斜視図である。
図11に示されるように、金型100は、1箇所の補強部材1000を有する。補強部材1000は、第1側面部110および第2側面部120の接合面を跨ぐ箇所において、第1側面部110または第2側面部120のいずれかと溶接接合される。
このように補強部材1000を設けることで、金型100は、開閉錠300を閉じて第1側面部110と第2側面部120とを接合させる際に、第1側面部110および第2側面部120の接合がずれることを防止できる。
<本実施の形態の効果>
以上説明した本考案の実施の形態によれば、脱着可能な金型100を設置した後で金型100のレベル調整を行うことにより、ベースモルタル施工の作業性および施工精度の向上が可能なベースモルタル施工用金型を提供できる。
以上、本考案者によってなされた考案を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本考案は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
また、上記した実施の形態は本考案を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を有しるものに限定されるものではない。例えば、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換を行ってもよい。
100……金型
110……第1側面部
120……第2側面部
130……目盛
200……丁番
300……開閉錠
400……ナット
401……ボルト
500……取付用アングル
510……水平器
600……基礎構造物
800……ベースモルタル
1000…補強部材

Claims (3)

  1. 略半円筒状の第1側面部および略半円筒状の第2側面部と、これら第1側面部および第2側面部を略水平方向に互いに連結する丁番および開閉錠、とを有し、下方に敷設される基礎構造物と上方に敷設されるベースプレートとの間を埋めるためのベースモルタルを内部に充填可能に構成される金型であって、
    ねじ込み量を調整可能なボルトと、
    前記ボルトを螺合するナットと、
    取付用アングルと、
    を有し、
    前記ナットは、前記第1側面部および前記第2側面部の外側表面に合計3箇所において前記第1側面部および前記第2側面部と固定され、
    前記取付用アングルは、前記第1側面部または前記第2側面部の外側表面に1箇所において前記第1側面部または前記第2側面部と固定され、
    前記取付用アングルは、水平確認液を内容する水平器を脱着可能に接合し、
    前記基礎構造物の上面に設置された状態で、前記水平器が内容する水平確認液の水面が水平であるか否かを確認し、前記水面が水平でない場合に、前記ナットに螺合される前記ボルトのねじ込み量を個別に調整することで、前記金型のレベルを水平とさせる、
    金型。
  2. 請求項2に記載の金型であって、
    前記金型は、目盛を有し、
    前記目盛は、前記第1側面部および前記第2側面部の内側表面に刻印されている、
    金型。
  3. 請求項1および請求項2に記載の金型であって、
    前記金型は、1箇所の補強部材を有し、
    前記補強部材は、前記第1側面部および前記第2側面部の接合面を跨ぐ箇所において、前記第1側面部または前記第2側面部のいずれかと溶接接合することにより、前記第1側面部および前記第2側面部の接合がずれることを防止する、
    金型。
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CN114108603A (zh) * 2021-11-24 2022-03-01 中铁建工集团有限公司 一种循环式桩帽成形器

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