JP3225644B2 - ノイズシェイピング回路 - Google Patents
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- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
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- H03M7/3002—Conversion to or from differential modulation
- H03M7/3004—Digital delta-sigma modulation
- H03M7/3006—Compensating for, or preventing of, undesired influence of physical parameters
- H03M7/3011—Compensating for, or preventing of, undesired influence of physical parameters of non-linear distortion, e.g. by temporarily adapting the operation upon detection of instability conditions
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- G—PHYSICS
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B20/00—Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
- G11B20/10—Digital recording or reproducing
- G11B20/10527—Audio or video recording; Data buffering arrangements
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- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
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- H04B14/02—Transmission systems not characterised by the medium used for transmission characterised by the use of pulse modulation
- H04B14/04—Transmission systems not characterised by the medium used for transmission characterised by the use of pulse modulation using pulse code modulation
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- H03M7/3015—Structural details of digital delta-sigma modulators
- H03M7/302—Structural details of digital delta-sigma modulators characterised by the number of quantisers and their type and resolution
- H03M7/3024—Structural details of digital delta-sigma modulators characterised by the number of quantisers and their type and resolution having one quantiser only
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- H03M7/3002—Conversion to or from differential modulation
- H03M7/3004—Digital delta-sigma modulation
- H03M7/3015—Structural details of digital delta-sigma modulators
- H03M7/3031—Structural details of digital delta-sigma modulators characterised by the order of the loop filter, e.g. having a first order loop filter in the feedforward path
- H03M7/3042—Structural details of digital delta-sigma modulators characterised by the order of the loop filter, e.g. having a first order loop filter in the feedforward path the modulator being of the error feedback type, i.e. having loop filter stages in the feedback path only
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、量子化器で発生する量
子化ノイズをノイズフィルタを介して該量子化器の入力
側に帰還するようなノイズシェイピング回路に関する。
子化ノイズをノイズフィルタを介して該量子化器の入力
側に帰還するようなノイズシェイピング回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にノイズシェイピング回路は、量子
化器で発生する量子化ノイズをノイズフィルタを介して
該量子化器の入力側に帰還することにより、量子化ノイ
ズの周波数特性を変化させるものである。これは、帰還
部を有するディジタルフィルタの一種と見ることができ
る。
化器で発生する量子化ノイズをノイズフィルタを介して
該量子化器の入力側に帰還することにより、量子化ノイ
ズの周波数特性を変化させるものである。これは、帰還
部を有するディジタルフィルタの一種と見ることができ
る。
【0003】このようなノイズシェイピング回路は、例
えば特願平2−185555号の明細書及び図面に開示
されているように、いわゆるCD(コンパクトディス
ク)やDAT(ディジタルオーディオテープレコーダ)
のように予めサンプルデータのビット数が16ビットと
規定されているフォーマットを変更することなく、例え
ば20ビットとか24ビット等で録音されたソースの音
質に近付けるための音質改善に利用されることがある。
えば特願平2−185555号の明細書及び図面に開示
されているように、いわゆるCD(コンパクトディス
ク)やDAT(ディジタルオーディオテープレコーダ)
のように予めサンプルデータのビット数が16ビットと
規定されているフォーマットを変更することなく、例え
ば20ビットとか24ビット等で録音されたソースの音
質に近付けるための音質改善に利用されることがある。
【0004】これは、人間の耳の聴覚特性、特に等ラウ
ドネス曲線特性を考慮して、20ビットとか24ビット
等で録音されたソースの信号を16ビットに変換する際
に、量子化ノイズの周波数特性を上記等ラウドネス曲線
に近付けるように変形(ノイズシェイピング)すること
で、高調波歪成分を低減し、入出力の直線性(リニアリ
ティ)を高め、ひずみ感が少なく、奥行き感、拡がり感
があり、豊かでナチュラルな音楽を再生するものであ
る。
ドネス曲線特性を考慮して、20ビットとか24ビット
等で録音されたソースの信号を16ビットに変換する際
に、量子化ノイズの周波数特性を上記等ラウドネス曲線
に近付けるように変形(ノイズシェイピング)すること
で、高調波歪成分を低減し、入出力の直線性(リニアリ
ティ)を高め、ひずみ感が少なく、奥行き感、拡がり感
があり、豊かでナチュラルな音楽を再生するものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな帰還部を有するディジタルフィルタにおいて、入力
値が0や一定の値(直流値)になっても、いわゆるリミ
ットサイクルによる発振現象を起こすことがある。すな
わち、入力信号が直流値になっても、フィルタ内部に残
っているデータが帰還し続け、発振データを出力するハ
ンチング現象が発生することがある。このハンチング現
象の発生時には、出力値を後で置き換えるような処理を
施したり、ハンチング現象を検出した時点で出力を絞る
等の処理を施すことが考えられる。このような処理を施
す場合には、後で付加的な作業を必要とすることにな
り、また入力された直流値に対して出力が0にしかなら
なくなってしまう欠点がある。
うな帰還部を有するディジタルフィルタにおいて、入力
値が0や一定の値(直流値)になっても、いわゆるリミ
ットサイクルによる発振現象を起こすことがある。すな
わち、入力信号が直流値になっても、フィルタ内部に残
っているデータが帰還し続け、発振データを出力するハ
ンチング現象が発生することがある。このハンチング現
象の発生時には、出力値を後で置き換えるような処理を
施したり、ハンチング現象を検出した時点で出力を絞る
等の処理を施すことが考えられる。このような処理を施
す場合には、後で付加的な作業を必要とすることにな
り、また入力された直流値に対して出力が0にしかなら
なくなってしまう欠点がある。
【0006】また、量子化により発生する量子化ノイズ
をノイズフィルタを介して当該量子化器の入力側に帰還
するようにしたノイズシェイピング回路においては、入
力データが出力データと同じかあるいはそれ以下のビッ
ト数しかない場合にも、同様にハンチング現象による発
振データが入力データに付加されてしまう可能性があっ
た。
をノイズフィルタを介して当該量子化器の入力側に帰還
するようにしたノイズシェイピング回路においては、入
力データが出力データと同じかあるいはそれ以下のビッ
ト数しかない場合にも、同様にハンチング現象による発
振データが入力データに付加されてしまう可能性があっ
た。
【0007】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、入力信号が0を含む直流値となったり、
入力信号のビット数が出力信号のビット数と同じかそれ
以下となったりすることで、リミットサイクルによるい
わゆるハンチング現象が発生する可能性があるとき、ハ
ンチング現象を防止でき、構成も簡単で済むようなノイ
ズシェイピング回路の提供を目的とする。
たものであり、入力信号が0を含む直流値となったり、
入力信号のビット数が出力信号のビット数と同じかそれ
以下となったりすることで、リミットサイクルによるい
わゆるハンチング現象が発生する可能性があるとき、ハ
ンチング現象を防止でき、構成も簡単で済むようなノイ
ズシェイピング回路の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明に係るノイズシェイピング回路は、入
力信号を所定ビット数の信号に再量子化して出力する量
子化手段と、上記量子化手段の出力値と入力値との差を
とることにより量子化ノイズを得る減算手段と、上記減
算手段からの量子化ノイズが入力されるノイズフィルタ
と、このノイズフィルタからの出力を上記量子化手段の
入力側に帰還する帰還手段と、上記量子化手段への入力
信号が0を含む直流値となることを検出する直流検出手
段とを有し、上記直流検出手段により直流入力が検出さ
れたときに、上記量子化器に帰還される値を0とするこ
とを特徴としている。
るために、本発明に係るノイズシェイピング回路は、入
力信号を所定ビット数の信号に再量子化して出力する量
子化手段と、上記量子化手段の出力値と入力値との差を
とることにより量子化ノイズを得る減算手段と、上記減
算手段からの量子化ノイズが入力されるノイズフィルタ
と、このノイズフィルタからの出力を上記量子化手段の
入力側に帰還する帰還手段と、上記量子化手段への入力
信号が0を含む直流値となることを検出する直流検出手
段とを有し、上記直流検出手段により直流入力が検出さ
れたときに、上記量子化器に帰還される値を0とするこ
とを特徴としている。
【0009】ここで、上記直流検出手段により直流入力
が検出されたときには、上記ノイズフィルタの係数を全
て0とすればよい。また、上記直流検出手段は、上記入
力信号の連続する所定数のサンプルが一定の値となるこ
とを検出するように構成すればよい。
が検出されたときには、上記ノイズフィルタの係数を全
て0とすればよい。また、上記直流検出手段は、上記入
力信号の連続する所定数のサンプルが一定の値となるこ
とを検出するように構成すればよい。
【0010】また、本発明に係るノイズシェイピング回
路は、入力信号を所定ビット数の信号に再量子化して出
力する量子化手段と、上記量子化手段の出力値と入力値
との差をとることにより量子化ノイズを得る減算手段
と、上記減算手段からの量子化ノイズが入力されるノイ
ズフィルタと、このノイズフィルタからの出力を上記量
子化手段の入力側に帰還する帰還手段と、上記量子化手
段への入力信号のビット数が上記所定ビット数以下であ
ることを検出するビット数検出手段とを有し、上記ビッ
ト数検出手段により上記入力信号のビット数が上記所定
ビット数以下であることが検出されたときに、上記量子
化手段に帰還される値を0とすることを特徴としてい
る。
路は、入力信号を所定ビット数の信号に再量子化して出
力する量子化手段と、上記量子化手段の出力値と入力値
との差をとることにより量子化ノイズを得る減算手段
と、上記減算手段からの量子化ノイズが入力されるノイ
ズフィルタと、このノイズフィルタからの出力を上記量
子化手段の入力側に帰還する帰還手段と、上記量子化手
段への入力信号のビット数が上記所定ビット数以下であ
ることを検出するビット数検出手段とを有し、上記ビッ
ト数検出手段により上記入力信号のビット数が上記所定
ビット数以下であることが検出されたときに、上記量子
化手段に帰還される値を0とすることを特徴としてい
る。
【0011】この場合も、上記ビット数検出手段により
入力ビット数が量子化出力ビット数以下であることが検
出されたときに、上記ノイズフィルタの係数を全て0と
することが挙げられる。
入力ビット数が量子化出力ビット数以下であることが検
出されたときに、上記ノイズフィルタの係数を全て0と
することが挙げられる。
【0012】さらに、本発明に係るノイズシェイピング
回路は、入力信号を所定ビット数の信号に再量子化して
出力する量子化手段と、上記量子化手段の出力値と入力
値との差をとることにより量子化ノイズを得る減算手段
と、上記減算手段からの量子化ノイズが入力されるノイ
ズフィルタと、このノイズフィルタからの出力を上記量
子化手段の入力側に帰還する帰還手段と、上記量子化手
段への入力信号について連続する所定数の入力サンプル
の下位側ビットが同一であることを検出する検出手段と
を有し、上記入力サンプルの下位側ビットが同一である
ことが検出されたときに、上記量子化手段に帰還される
値を0とすることを特徴としている。
回路は、入力信号を所定ビット数の信号に再量子化して
出力する量子化手段と、上記量子化手段の出力値と入力
値との差をとることにより量子化ノイズを得る減算手段
と、上記減算手段からの量子化ノイズが入力されるノイ
ズフィルタと、このノイズフィルタからの出力を上記量
子化手段の入力側に帰還する帰還手段と、上記量子化手
段への入力信号について連続する所定数の入力サンプル
の下位側ビットが同一であることを検出する検出手段と
を有し、上記入力サンプルの下位側ビットが同一である
ことが検出されたときに、上記量子化手段に帰還される
値を0とすることを特徴としている。
【0013】
【作用】入力信号が直流値(0を含む)となったり入力
信号のビット数が出力信号のビット数と同じかそれ以下
となって、ハンチング現象が発生する可能性があるとき
には、これを検出して、上記量子化器に帰還する値を0
とすることで、ハンチング現象の発生を防止できる。
信号のビット数が出力信号のビット数と同じかそれ以下
となって、ハンチング現象が発生する可能性があるとき
には、これを検出して、上記量子化器に帰還する値を0
とすることで、ハンチング現象の発生を防止できる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明に係るノイズシェイピング回
路の一実施例の概略構成を示すブロック回路図である。
この図1において、入力端子11に供給された例えばn
ビット(nは整数)の入力ディジタル信号は、加算器
(減算器)12を介して再量子化器13に送られてい
る。再量子化器13においては、nビットから例えばm
ビット(mは整数、n>m)への再量子化が行われ、m
ビットのディジタル信号を出力端子14より取り出す。
減算器15ではこの再量子化器13の出力値と入力値と
の差(量子化誤差、量子化ノイズ)をとり、ノイズフィ
ルタ16に送っている。このノイズフィルタ16からの
出力を上記加算器(減算器)12に送って、入力信号に
帰還している。減算器15で再量子化器13の出力値か
ら入力値を減算する場合には、ノイズフィルタ16の出
力を入力信号から減算している。
路の一実施例の概略構成を示すブロック回路図である。
この図1において、入力端子11に供給された例えばn
ビット(nは整数)の入力ディジタル信号は、加算器
(減算器)12を介して再量子化器13に送られてい
る。再量子化器13においては、nビットから例えばm
ビット(mは整数、n>m)への再量子化が行われ、m
ビットのディジタル信号を出力端子14より取り出す。
減算器15ではこの再量子化器13の出力値と入力値と
の差(量子化誤差、量子化ノイズ)をとり、ノイズフィ
ルタ16に送っている。このノイズフィルタ16からの
出力を上記加算器(減算器)12に送って、入力信号に
帰還している。減算器15で再量子化器13の出力値か
ら入力値を減算する場合には、ノイズフィルタ16の出
力を入力信号から減算している。
【0015】ところで、入力信号が直流値(0の場合も
含む)となると、出力値は入力値と同じ直流値になるこ
とが必要となる。しかしながら、リミットサイクルによ
り、ノイズフィルタ16の内部状態によっては、微少な
成分が残ってしまい、それが帰還し続け、入力が0であ
るにもかかわらず発振状態に陥り、発振音が出力され
る、といういわゆるハンチング現象が生ずることがあ
る。これを回避するために、ハンチング現象が発生する
可能性のある入力データ、すなわち0を含む直流値のと
きには、上記ノイズフィルタ16から量子化器入力側の
加算器(減算器)12への帰還量が0となるようにして
いる。
含む)となると、出力値は入力値と同じ直流値になるこ
とが必要となる。しかしながら、リミットサイクルによ
り、ノイズフィルタ16の内部状態によっては、微少な
成分が残ってしまい、それが帰還し続け、入力が0であ
るにもかかわらず発振状態に陥り、発振音が出力され
る、といういわゆるハンチング現象が生ずることがあ
る。これを回避するために、ハンチング現象が発生する
可能性のある入力データ、すなわち0を含む直流値のと
きには、上記ノイズフィルタ16から量子化器入力側の
加算器(減算器)12への帰還量が0となるようにして
いる。
【0016】すなわち、この図1に示す実施例において
は、入力端子11からの入力信号を直流検出器17に送
り、入力信号が0を含む直流値であるか否かを検出して
いる。そして、入力信号が0を含む直流値のときには、
直流検出器17からの制御信号により、上記ノイズフィ
ルタ16の係数値を全て0に切り換えるように制御し、
これによってノイズフィルタ16から加算器(減算器)
12への帰還量を0にしている。この再量子化器13へ
のノイズ帰還量が0となるとき、入力端子11からのn
ビットの入力信号は、mビットへの足切りのみが行われ
て出力端子14より取り出されることになる。これによ
って、上記ハンチング現象を防止することができる。
は、入力端子11からの入力信号を直流検出器17に送
り、入力信号が0を含む直流値であるか否かを検出して
いる。そして、入力信号が0を含む直流値のときには、
直流検出器17からの制御信号により、上記ノイズフィ
ルタ16の係数値を全て0に切り換えるように制御し、
これによってノイズフィルタ16から加算器(減算器)
12への帰還量を0にしている。この再量子化器13へ
のノイズ帰還量が0となるとき、入力端子11からのn
ビットの入力信号は、mビットへの足切りのみが行われ
て出力端子14より取り出されることになる。これによ
って、上記ハンチング現象を防止することができる。
【0017】ここで、図2は、ノイズフィルタ16の内
部構成の一具体例を示すブロック回路図である。この図
2において、入力端子21には上記減算器15からの量
子化誤差(量子化ノイズ)が供給され、この入力信号は
直列接続された複数段(例えばk段)の遅延素子から成
る遅延素子群22に送られる。この遅延素子群22の各
遅延素子からの遅延出力は、複数(例えばk個)の切換
スイッチから成る切換スイッチ群23の各切換スイッチ
の各共通端子に送られる。切換スイッチ群23の各切換
スイッチの各被選択端子aからの出力は、係数乗算器群
24の例えばk個の各係数乗算器にそれぞれ送られ、係
数a1 、・・・、ak-1 、ak とそれぞれ乗算されて加
算器26に送られる。また、切換スイッチ群23の各切
換スイッチの各被選択端子bからの出力は、係数乗算器
群25の例えばk個の各係数乗算器にそれぞれ送られ、
いずれも係数0と乗算されて、加算器26に送られる。
加算器26からの出力は、出力端子27を介して取り出
され、上記再量子化器13の入力側の加算器(減算器)
12に送られる。切換スイッチ群23の各切換スイッチ
は、切換制御信号入力端子28からの上記直流検出器1
7により直流検出されて得られた信号により切換制御さ
れる。
部構成の一具体例を示すブロック回路図である。この図
2において、入力端子21には上記減算器15からの量
子化誤差(量子化ノイズ)が供給され、この入力信号は
直列接続された複数段(例えばk段)の遅延素子から成
る遅延素子群22に送られる。この遅延素子群22の各
遅延素子からの遅延出力は、複数(例えばk個)の切換
スイッチから成る切換スイッチ群23の各切換スイッチ
の各共通端子に送られる。切換スイッチ群23の各切換
スイッチの各被選択端子aからの出力は、係数乗算器群
24の例えばk個の各係数乗算器にそれぞれ送られ、係
数a1 、・・・、ak-1 、ak とそれぞれ乗算されて加
算器26に送られる。また、切換スイッチ群23の各切
換スイッチの各被選択端子bからの出力は、係数乗算器
群25の例えばk個の各係数乗算器にそれぞれ送られ、
いずれも係数0と乗算されて、加算器26に送られる。
加算器26からの出力は、出力端子27を介して取り出
され、上記再量子化器13の入力側の加算器(減算器)
12に送られる。切換スイッチ群23の各切換スイッチ
は、切換制御信号入力端子28からの上記直流検出器1
7により直流検出されて得られた信号により切換制御さ
れる。
【0018】従って、上記直流検出器17において上記
0を含む直流値が検出されていないときには、図2のノ
イズフィルタ16の切換スイッチ群23の各切換スイッ
チがそれぞれ被選択端子a側に切換接続され、係数乗算
器群24の各係数乗算器の各フィルタ係数a1 、・・
・、ak-1 、ak による通常のノイズシェイピングのた
めの帰還信号が出力端子27より取り出される。また、
上記直流検出器17において上記0を含む直流値が検出
されたときには、切換スイッチ群23の各切換スイッチ
23がそれぞれ被選択端子b側に切換接続され、係数乗
算器群25の各係数値である0が乗算されることによ
り、出力端子27からの出力も0となり、上記再量子化
器13の入力側への帰還量が0となる。
0を含む直流値が検出されていないときには、図2のノ
イズフィルタ16の切換スイッチ群23の各切換スイッ
チがそれぞれ被選択端子a側に切換接続され、係数乗算
器群24の各係数乗算器の各フィルタ係数a1 、・・
・、ak-1 、ak による通常のノイズシェイピングのた
めの帰還信号が出力端子27より取り出される。また、
上記直流検出器17において上記0を含む直流値が検出
されたときには、切換スイッチ群23の各切換スイッチ
23がそれぞれ被選択端子b側に切換接続され、係数乗
算器群25の各係数値である0が乗算されることによ
り、出力端子27からの出力も0となり、上記再量子化
器13の入力側への帰還量が0となる。
【0019】以上の図1に示すノイズシェイピング回路
や図2に示すノイズフィルタについては、ハードウェア
により構成することもできるが、いわゆるDSP(ディ
ジタル信号プロセッサ)を用いてソフトウェア的に構成
することも好ましい。すなわち、図3は、上記図1のノ
イズシェイピング回路の構成を、DSPを用いてソフト
ウェアにより実現する場合の要部動作の具体例を示すフ
ローチャートである。
や図2に示すノイズフィルタについては、ハードウェア
により構成することもできるが、いわゆるDSP(ディ
ジタル信号プロセッサ)を用いてソフトウェア的に構成
することも好ましい。すなわち、図3は、上記図1のノ
イズシェイピング回路の構成を、DSPを用いてソフト
ウェアにより実現する場合の要部動作の具体例を示すフ
ローチャートである。
【0020】この図3において、最初のステップS1に
て初期化を行った後、次のステップS2で上記入力端子
11からの入力信号データを読み込む。この入力データ
について、ステップS3で直流(0を含む)検出処理を
行い、次のステップS3で直流が検出されたか否かの判
別を行う。具体的には、入力データの複数サンプルを監
視し、ある一定サンプル数以上連続して同じ値のサンプ
ルが入力されたときには直流が検出されたものと見なし
て直流検出フラグを立て、このフラグが立っているか否
かを判別する。ステップS4でNO(直流検出されな
い)と判別されたときには、ステップS5に進んで、通
常時のフィルタ係数(上記図2の係数乗算器群24の各
フィルタ係数a1 、・・・、ak-1 、ak )を用いてノ
イズフィルタの計算を行い、ステップS5でYES(直
流検出された)と判別されたときには、ステップS6に
進んで、0係数(上記図2の係数乗算器群25の係数
0)を用いてノイズフィルタの計算を行う。
て初期化を行った後、次のステップS2で上記入力端子
11からの入力信号データを読み込む。この入力データ
について、ステップS3で直流(0を含む)検出処理を
行い、次のステップS3で直流が検出されたか否かの判
別を行う。具体的には、入力データの複数サンプルを監
視し、ある一定サンプル数以上連続して同じ値のサンプ
ルが入力されたときには直流が検出されたものと見なし
て直流検出フラグを立て、このフラグが立っているか否
かを判別する。ステップS4でNO(直流検出されな
い)と判別されたときには、ステップS5に進んで、通
常時のフィルタ係数(上記図2の係数乗算器群24の各
フィルタ係数a1 、・・・、ak-1 、ak )を用いてノ
イズフィルタの計算を行い、ステップS5でYES(直
流検出された)と判別されたときには、ステップS6に
進んで、0係数(上記図2の係数乗算器群25の係数
0)を用いてノイズフィルタの計算を行う。
【0021】次のステップS7では、上記ステップS5
あるいはS6で求められたノイズフィルタ出力を量子化
入力側に帰還しており、これは上記図1の加算器(減算
器)12で入力データとの和あるいは差をとることに対
応している。次のステップS8では上記nビットからm
ビットへの足切りをすることで再量子化を行い、次のス
テップS9でこの再量子化データを出力する。また次の
ステップS10では、上記再量子化出力値と再量子化入
力値との間の差を取ることで量子化誤差(量子化ノイ
ズ)を取り出し、上記ノイズフィルタ計算の際の入力値
とする。以上の処理が終了した後、上記ステップS2の
入力データ読み込み処理に戻る。
あるいはS6で求められたノイズフィルタ出力を量子化
入力側に帰還しており、これは上記図1の加算器(減算
器)12で入力データとの和あるいは差をとることに対
応している。次のステップS8では上記nビットからm
ビットへの足切りをすることで再量子化を行い、次のス
テップS9でこの再量子化データを出力する。また次の
ステップS10では、上記再量子化出力値と再量子化入
力値との間の差を取ることで量子化誤差(量子化ノイ
ズ)を取り出し、上記ノイズフィルタ計算の際の入力値
とする。以上の処理が終了した後、上記ステップS2の
入力データ読み込み処理に戻る。
【0022】ところで、このようなノイズシェイピング
回路は、例えば予め定められているディジタルオーディ
オ信号フォーマットにおけるサンプルデータのビット数
の制限の枠内で再生オーディオ信号の音質を改善するた
めのシステムに適用することができる。この音質改善技
術には、例えばソニー株式会社のSBM(スーパー・ビ
ット・マッピング)と称される技術が挙げられる。この
ような音質改善システムにおいては、いわゆるCD(コ
ンパクトディスク)やDAT(ディジタルオーディオテ
ープレコーダ)のように予めサンプルデータのビット数
が16ビットと規定されているフォーマットを変更する
ことなく、例えば20ビットとか24ビット等で録音さ
れたソースの音質に近い音質を実現している。
回路は、例えば予め定められているディジタルオーディ
オ信号フォーマットにおけるサンプルデータのビット数
の制限の枠内で再生オーディオ信号の音質を改善するた
めのシステムに適用することができる。この音質改善技
術には、例えばソニー株式会社のSBM(スーパー・ビ
ット・マッピング)と称される技術が挙げられる。この
ような音質改善システムにおいては、いわゆるCD(コ
ンパクトディスク)やDAT(ディジタルオーディオテ
ープレコーダ)のように予めサンプルデータのビット数
が16ビットと規定されているフォーマットを変更する
ことなく、例えば20ビットとか24ビット等で録音さ
れたソースの音質に近い音質を実現している。
【0023】図4は、本発明に係るノイズシェイピング
回路を適用可能な音質改善処理装置の一具体例を示して
いる。この音質改善処理装置は、等ラウドネス曲線で表
現されるように周波数によって聴覚の感度が変化すると
いう人間の耳の性質(聴覚特性)を利用し、ノイズシェ
イピングを用いて例えば20ビットのオーディオデータ
から例えば16ビットのオーディオデータへの再量子化
による量子化ノイズの分布を上記聴覚特性に従って変化
させ、人間の聴覚の感度の高い周波数領域でのノイズを
減少させ、リニアリティを延ばし、20ビットから16
ビットに変換する際の音質の劣化を最小限にとどめるも
のである。
回路を適用可能な音質改善処理装置の一具体例を示して
いる。この音質改善処理装置は、等ラウドネス曲線で表
現されるように周波数によって聴覚の感度が変化すると
いう人間の耳の性質(聴覚特性)を利用し、ノイズシェ
イピングを用いて例えば20ビットのオーディオデータ
から例えば16ビットのオーディオデータへの再量子化
による量子化ノイズの分布を上記聴覚特性に従って変化
させ、人間の聴覚の感度の高い周波数領域でのノイズを
減少させ、リニアリティを延ばし、20ビットから16
ビットに変換する際の音質の劣化を最小限にとどめるも
のである。
【0024】図4において、入力端子31には所定のイ
ンターフェイス規格(例えばAES/EBU規格等)に
基づく例えば20ビットオーディオデータがフラグと共
に供給され、これらのデータ及びフラグがディジタルオ
ーディオインターフェイス入力部32に送られるように
なっている。入力ディジタル信号は、ディジタルオーデ
ィオインターフェイス入力部32でデータとフラグとに
分けられ、データは上記ノイズシェイピング回路構成を
有するLch(左チャンネル)処理部33に転送される。
このLch処理部33では、上記入力信号のLch(左チャ
ンネル)のデータに対して上述したノイズシェイピング
処理が施されることによって、20ビットから16ビッ
トへの再量子化の際に量子化ノイズが上述した等ラウド
ネス曲線に近い周波数特性を持つように変形され、Rch
(右チャンネル)のデータは20ビットのままで、次の
Rch(右チャンネル)処理部34へ転送される。Rch処
理部34では、20ビットのRchデータに対して同様な
ノイズシェイピング処理が施される。
ンターフェイス規格(例えばAES/EBU規格等)に
基づく例えば20ビットオーディオデータがフラグと共
に供給され、これらのデータ及びフラグがディジタルオ
ーディオインターフェイス入力部32に送られるように
なっている。入力ディジタル信号は、ディジタルオーデ
ィオインターフェイス入力部32でデータとフラグとに
分けられ、データは上記ノイズシェイピング回路構成を
有するLch(左チャンネル)処理部33に転送される。
このLch処理部33では、上記入力信号のLch(左チャ
ンネル)のデータに対して上述したノイズシェイピング
処理が施されることによって、20ビットから16ビッ
トへの再量子化の際に量子化ノイズが上述した等ラウド
ネス曲線に近い周波数特性を持つように変形され、Rch
(右チャンネル)のデータは20ビットのままで、次の
Rch(右チャンネル)処理部34へ転送される。Rch処
理部34では、20ビットのRchデータに対して同様な
ノイズシェイピング処理が施される。
【0025】このようにして、Lch処理部33及びRch
処理部34にてノイズシェイピング処理が施された16
ビットのLch、Rchのデータは、ディジタルオーディオ
インターフェイス出力部35へ転送される。また、ディ
ジタルオーディオインターフェイス入力部32からのフ
ラグは、フラグ処理部36に送られてフォーマット変換
に伴うフラグの変換処理が行われ、ディジタルオーディ
オインターフェイス出力部35に転送される。
処理部34にてノイズシェイピング処理が施された16
ビットのLch、Rchのデータは、ディジタルオーディオ
インターフェイス出力部35へ転送される。また、ディ
ジタルオーディオインターフェイス入力部32からのフ
ラグは、フラグ処理部36に送られてフォーマット変換
に伴うフラグの変換処理が行われ、ディジタルオーディ
オインターフェイス出力部35に転送される。
【0026】ディジタルオーディオインターフェイス出
力部35に転送されたデータ及びフラグは、所定のイン
ターフェイス規格(例えばAES/EBU規格等)に従
ったフォーマットのディジタル信号となって、出力端子
37より取り出される。
力部35に転送されたデータ及びフラグは、所定のイン
ターフェイス規格(例えばAES/EBU規格等)に従
ったフォーマットのディジタル信号となって、出力端子
37より取り出される。
【0027】モード切換スイッチ41は、上述したよう
な音質改善処理を行うか、あるいは処理を行わずにスル
ーで出力するかを選択するスイッチであり、このモード
切換スイッチ41からの切換情報信号は、Lch処理部3
3、Rch処理部34、及びフラグ処理部36に送られ、
それぞれソフトウェアにより処理内容が切り換えられ
る。また、PLL部42では、入力あるいは抽出されて
入力端子43に供給された同期クロック信号に同期して
装置を動作させるクロックを発生し、各処理部に分配し
ている。乱数発生器44は、内部のフィルタの計算に使
用する乱数データをLch処理部33及びRch処理部34
に送っている。
な音質改善処理を行うか、あるいは処理を行わずにスル
ーで出力するかを選択するスイッチであり、このモード
切換スイッチ41からの切換情報信号は、Lch処理部3
3、Rch処理部34、及びフラグ処理部36に送られ、
それぞれソフトウェアにより処理内容が切り換えられ
る。また、PLL部42では、入力あるいは抽出されて
入力端子43に供給された同期クロック信号に同期して
装置を動作させるクロックを発生し、各処理部に分配し
ている。乱数発生器44は、内部のフィルタの計算に使
用する乱数データをLch処理部33及びRch処理部34
に送っている。
【0028】この図4に示すような音質改善処理装置の
Lch処理部33やRch処理部34に用いられるノイズシ
ェイピング回路としては、上述した図1の構成に加え
て、図5に示すような切換スイッチ18を設けることが
好ましい。すなわち、この図5に示すノイズシェイピン
グ回路において、入力端子11、加算器(減算器)1
2、再量子化器13、減算器15、ノイズフィルタ16
及び直流検出器17は、上述した図1の各部構成と同じ
ものであり、さらに図5の構成においては、切換スイッ
チ18を設けている。この切換スイッチ18は、入力端
子11からの入力信号が被選択端子aに供給され、再量
子化器13からの量子化出力信号が被選択端子bに供給
されており、この切換スイッチ18からの出力信号が出
力端子19より取り出されるようになっている。
Lch処理部33やRch処理部34に用いられるノイズシ
ェイピング回路としては、上述した図1の構成に加え
て、図5に示すような切換スイッチ18を設けることが
好ましい。すなわち、この図5に示すノイズシェイピン
グ回路において、入力端子11、加算器(減算器)1
2、再量子化器13、減算器15、ノイズフィルタ16
及び直流検出器17は、上述した図1の各部構成と同じ
ものであり、さらに図5の構成においては、切換スイッ
チ18を設けている。この切換スイッチ18は、入力端
子11からの入力信号が被選択端子aに供給され、再量
子化器13からの量子化出力信号が被選択端子bに供給
されており、この切換スイッチ18からの出力信号が出
力端子19より取り出されるようになっている。
【0029】切換スイッチ18は、上記図4のモード切
換スイッチ41からの切換情報信号に応じて切換制御さ
れる。すなわち、上述したような音質改善処理を行うモ
ードの場合には、切換スイッチ18は被選択端子b側に
切換接続されて、再量子化器13からの16ビットに変
換されたデータを出力端子19に送り、上記音質改善処
理を行わずにスルーで出力するモードの場合には、切換
スイッチ18は被選択端子a側に切換接続されて、入力
端子11に供給された20ビットデータをそのまま出力
端子19に送っている。
換スイッチ41からの切換情報信号に応じて切換制御さ
れる。すなわち、上述したような音質改善処理を行うモ
ードの場合には、切換スイッチ18は被選択端子b側に
切換接続されて、再量子化器13からの16ビットに変
換されたデータを出力端子19に送り、上記音質改善処
理を行わずにスルーで出力するモードの場合には、切換
スイッチ18は被選択端子a側に切換接続されて、入力
端子11に供給された20ビットデータをそのまま出力
端子19に送っている。
【0030】また、いわゆるDSP(ディジタル信号プ
ロセッサ)を用いて上記図4に示す音質改善処理装置を
ソフトウェア的に実現する場合には、上記Lch処理部3
3やRch処理部34等を上述した図3のフローチャート
に示すような処理により実現すると共に、さらに、図3
のステップS10の量子化誤差取り出し処理が終了した
後に、上記スルー入力モードか否かの判別ステップを設
け、NO(上記音質改善処理モード)の場合には、ノイ
ズシェイピング処理された16ビットデータを取り出
し、YES(スルー入力モード)の場合には、上記入力
20ビットデータをそのまま取り出すようにし、次に、
図3のステップS2の入力データ読み込み処理に進むよ
うにすればよい。
ロセッサ)を用いて上記図4に示す音質改善処理装置を
ソフトウェア的に実現する場合には、上記Lch処理部3
3やRch処理部34等を上述した図3のフローチャート
に示すような処理により実現すると共に、さらに、図3
のステップS10の量子化誤差取り出し処理が終了した
後に、上記スルー入力モードか否かの判別ステップを設
け、NO(上記音質改善処理モード)の場合には、ノイ
ズシェイピング処理された16ビットデータを取り出
し、YES(スルー入力モード)の場合には、上記入力
20ビットデータをそのまま取り出すようにし、次に、
図3のステップS2の入力データ読み込み処理に進むよ
うにすればよい。
【0031】次に、図6は、上記図5の直流検出器17
あるいは図3のステップS3の直流検出処理をソフトウ
ェアで実現するための動作を示すフローチャートであ
る。この直流検出処理は、図7に示すように、入力デー
タDINの20ビットと出力データDOUT の16ビットと
の差分にあたる入力20ビットデータDINの下位側4ビ
ット(d0、d1、d2、d3)を監視し、ある一定サ
ンプル数(少なくとも2サンプル以上)だけ同じデータ
が続いた場合に、直流値(0を含む)が入力されたと判
断するものである。
あるいは図3のステップS3の直流検出処理をソフトウ
ェアで実現するための動作を示すフローチャートであ
る。この直流検出処理は、図7に示すように、入力デー
タDINの20ビットと出力データDOUT の16ビットと
の差分にあたる入力20ビットデータDINの下位側4ビ
ット(d0、d1、d2、d3)を監視し、ある一定サ
ンプル数(少なくとも2サンプル以上)だけ同じデータ
が続いた場合に、直流値(0を含む)が入力されたと判
断するものである。
【0032】図6において、最初のステップS11で
は、入力20データビットDINの内の上記直流検出に用
いる下位側4ビット部分(d0、d1、d2、d3)だ
けを取り出すために、上位側16ビットをマスクしてい
る。マスクされて下位側4ビットのみとなったデータ
は、ステップS12でメモリに保存される。このメモリ
には前サンプルの下位側4ビットデータが格納されてい
るのでこれを読み出し、ステップS13に示すように、
現サンプルの下位側4ビットデータを前サンプルの下位
側4ビットデータと比較して一致するか否かを判別す
る。
は、入力20データビットDINの内の上記直流検出に用
いる下位側4ビット部分(d0、d1、d2、d3)だ
けを取り出すために、上位側16ビットをマスクしてい
る。マスクされて下位側4ビットのみとなったデータ
は、ステップS12でメモリに保存される。このメモリ
には前サンプルの下位側4ビットデータが格納されてい
るのでこれを読み出し、ステップS13に示すように、
現サンプルの下位側4ビットデータを前サンプルの下位
側4ビットデータと比較して一致するか否かを判別す
る。
【0033】このステップS13でYES(一致した)
と判別されたときには、ステップS14に進んで、デー
タ一致カウンタをカウントアップした後、ステップS1
5に進んで、このデータ一致カウンタのカウント値があ
る一定の値に達したか否かを判別する。これは、上記入
力データの下位側4ビットが、一定サンプル数分だけ連
続して同じ(変化なし)となっているか否かを判別する
ものであり、これによって入力データが直流か否かを判
別している。このステップS15にてYESと判別され
たときには、次のステップS16に進んで直流検出フラ
グを立て、この直流検出ルーチンを終える(例えばこの
直流検出処理ルーチンがサブルーチンの場合には、メイ
ンルーチンにリターンする)。ステップS15でNOと
判別されたときには、ステップS16を飛ばしてこの直
流検出処理ルーチンを終える。
と判別されたときには、ステップS14に進んで、デー
タ一致カウンタをカウントアップした後、ステップS1
5に進んで、このデータ一致カウンタのカウント値があ
る一定の値に達したか否かを判別する。これは、上記入
力データの下位側4ビットが、一定サンプル数分だけ連
続して同じ(変化なし)となっているか否かを判別する
ものであり、これによって入力データが直流か否かを判
別している。このステップS15にてYESと判別され
たときには、次のステップS16に進んで直流検出フラ
グを立て、この直流検出ルーチンを終える(例えばこの
直流検出処理ルーチンがサブルーチンの場合には、メイ
ンルーチンにリターンする)。ステップS15でNOと
判別されたときには、ステップS16を飛ばしてこの直
流検出処理ルーチンを終える。
【0034】上記ステップS13でNO(前サンプルの
下位データと一致しない)と判別されたときには、ステ
ップS17に進んで上記データ一致カウンタを0リセッ
トした後、この直流検出処理ルーチンを終える。
下位データと一致しない)と判別されたときには、ステ
ップS17に進んで上記データ一致カウンタを0リセッ
トした後、この直流検出処理ルーチンを終える。
【0035】次に、図8は、上記直流検出処理をハード
ウェアで実現する場合の具体的な構成例を示している。
この図8において、入力端子51には上記入力データ2
0ビットの内の上記直流検出に用いる下位側4ビット部
分(d0、d1、d2、d3)のデータ(下位データ)
が入力されている。この下位データ入力は、データレジ
スタ52により1サンプル遅延されてデータ比較器53
の一方の入力端子Aに送られ、このデータ比較器53の
他方の入力端子Bには入力端子51からの下位データが
そのまま送られている。データ比較器53では、現サン
プルの下位データと前サンプルの下位データとが比較さ
れ、これらが一致したときに一致出力がANDゲート6
3を介して同期カウンタ54のイネーブル端子に送られ
ている。また、データ比較器53からの上記一致出力
は、インバータ62を介して同期カウンタ54のリセッ
ト端子に送られている。
ウェアで実現する場合の具体的な構成例を示している。
この図8において、入力端子51には上記入力データ2
0ビットの内の上記直流検出に用いる下位側4ビット部
分(d0、d1、d2、d3)のデータ(下位データ)
が入力されている。この下位データ入力は、データレジ
スタ52により1サンプル遅延されてデータ比較器53
の一方の入力端子Aに送られ、このデータ比較器53の
他方の入力端子Bには入力端子51からの下位データが
そのまま送られている。データ比較器53では、現サン
プルの下位データと前サンプルの下位データとが比較さ
れ、これらが一致したときに一致出力がANDゲート6
3を介して同期カウンタ54のイネーブル端子に送られ
ている。また、データ比較器53からの上記一致出力
は、インバータ62を介して同期カウンタ54のリセッ
ト端子に送られている。
【0036】同期カウンタ54からのカウント出力は、
データ比較器55の一方の入力端子Aに送られている。
このデータ比較器55の他方の入力端子Bには入力端子
64からの最大カウント値が入力されており、上記カウ
ント出力値がこの最大カウント値に達したとき、一致出
力をSR(セット・リセット)ラッチ56のセット入力
端子に送る。このSRラッチ56からの出力が、直流検
出出力として出力端子57より取り出されると共に、イ
ンバータ65を介してANDゲート63に戻されてい
る。
データ比較器55の一方の入力端子Aに送られている。
このデータ比較器55の他方の入力端子Bには入力端子
64からの最大カウント値が入力されており、上記カウ
ント出力値がこの最大カウント値に達したとき、一致出
力をSR(セット・リセット)ラッチ56のセット入力
端子に送る。このSRラッチ56からの出力が、直流検
出出力として出力端子57より取り出されると共に、イ
ンバータ65を介してANDゲート63に戻されてい
る。
【0037】ここで、データレジスタ52及び同期カウ
ンタ54は、入力端子61からのワード同期信号をクロ
ックとして動作している。従って、同期カウンタ54
は、イネーブル端子への信号が“H”(ハイレベル、あ
るいは“1”)、すなわちカウントイネーブル状態とな
っている期間だけ、入力端子61からのワード同期クロ
ックをカウントする。このカウントイネーブル状態とな
る条件は、データ比較器53からの下位データ一致出力
が生じており、かつSRラッチ56からの直流検出信号
が未だ出力されていない場合である。このカウントイネ
ーブル状態の間にワード数(サンプル数)をカウントす
ることで、下位データが一致するサンプルの連続数を求
めている。このカウント動作中で下位データが不一致と
なってデータ比較器53からの出力が“L”(ローレベ
ル、あるいは“0”)となると、これの逆論理がインバ
ータ62でとられて同期カウンタ54のリセット入力端
子に送られるから、カウント値は0クリアされる。
ンタ54は、入力端子61からのワード同期信号をクロ
ックとして動作している。従って、同期カウンタ54
は、イネーブル端子への信号が“H”(ハイレベル、あ
るいは“1”)、すなわちカウントイネーブル状態とな
っている期間だけ、入力端子61からのワード同期クロ
ックをカウントする。このカウントイネーブル状態とな
る条件は、データ比較器53からの下位データ一致出力
が生じており、かつSRラッチ56からの直流検出信号
が未だ出力されていない場合である。このカウントイネ
ーブル状態の間にワード数(サンプル数)をカウントす
ることで、下位データが一致するサンプルの連続数を求
めている。このカウント動作中で下位データが不一致と
なってデータ比較器53からの出力が“L”(ローレベ
ル、あるいは“0”)となると、これの逆論理がインバ
ータ62でとられて同期カウンタ54のリセット入力端
子に送られるから、カウント値は0クリアされる。
【0038】下位データの一致するサンプルが連続して
同期カウンタ54でのカウント動作が持続し、カウント
値が上記最大カウント値に一致すると、データ比較器5
5からの一致出力によりSRラッチ56がセットされ、
出力端子57より直流検出出力が取り出される。また、
この直流検出出力はインバータ65で逆論理がとられて
ANDゲート63に送られるから、同期カウンタ54の
カウントイネーブル状態が解除され、カウント動作が停
止し、データ比較器55からは一致信号が出力され続け
ることになる。SRラッチ56のリセット信号として
は、データ比較器55からの一致出力の逆論理が使用さ
れる。すなわち、下位データが一致しなくなってデータ
比較器53からの出力が“L”となることでインバータ
62を介して同期カウンタ54がリセットされ、カウン
ト値が0クリアされ、データ比較器55からの出力が
“L”となって、SRラッチ56がリセットされる。
同期カウンタ54でのカウント動作が持続し、カウント
値が上記最大カウント値に一致すると、データ比較器5
5からの一致出力によりSRラッチ56がセットされ、
出力端子57より直流検出出力が取り出される。また、
この直流検出出力はインバータ65で逆論理がとられて
ANDゲート63に送られるから、同期カウンタ54の
カウントイネーブル状態が解除され、カウント動作が停
止し、データ比較器55からは一致信号が出力され続け
ることになる。SRラッチ56のリセット信号として
は、データ比較器55からの一致出力の逆論理が使用さ
れる。すなわち、下位データが一致しなくなってデータ
比較器53からの出力が“L”となることでインバータ
62を介して同期カウンタ54がリセットされ、カウン
ト値が0クリアされ、データ比較器55からの出力が
“L”となって、SRラッチ56がリセットされる。
【0039】上記端子64に送る最大カウント値を制御
することによって上記直流検出の閾値(スレッショルド
値)を状況に応じて変化させることもできる。このため
の具体例としては、図8に示すように、上記最大カウン
ト値を最大カウント値設定回路66により制御するよう
に構成すればよい。
することによって上記直流検出の閾値(スレッショルド
値)を状況に応じて変化させることもできる。このため
の具体例としては、図8に示すように、上記最大カウン
ト値を最大カウント値設定回路66により制御するよう
に構成すればよい。
【0040】ところで、上述したような20ビットを1
6ビットに(一般にはnビットをmビットに)変換する
再量子化器を用いたノイズシェイピング回路において
は、入力データが出力データと同じビット数あるいはそ
れ以下のビット数しかない場合にも、上述したようなハ
ンチング現象による発振データが入力データに付加され
てしまう可能性がある。このため、ハンチング現象が発
生する可能性のある入力データとして、直流値(0を含
む)であるか否かと、16ビットデータか否かの双方を
同時に検出することが必要とされる。
6ビットに(一般にはnビットをmビットに)変換する
再量子化器を用いたノイズシェイピング回路において
は、入力データが出力データと同じビット数あるいはそ
れ以下のビット数しかない場合にも、上述したようなハ
ンチング現象による発振データが入力データに付加され
てしまう可能性がある。このため、ハンチング現象が発
生する可能性のある入力データとして、直流値(0を含
む)であるか否かと、16ビットデータか否かの双方を
同時に検出することが必要とされる。
【0041】これは、上記図7のようにLSB(最下位
ビット)側の4ビットを監視することで実現できる。先
ず、直流入力時の場合を考えてみると、データが17ビ
ット以上であれば、監視している下位ビットは音楽信号
であれば必ず変化するが、直流入力となればデータは一
定値を保持しているから、下位ビットの変化はないの
で、上記下位側4ビットを検出することで、直流値入力
かどうかを判別できる。次に、16ビット値の入力を考
えると、この場合には、音楽信号が入ってきている場合
にも17ビット目以降のデータは変化しないので、上記
直流の場合と同様に下位ビットの監視により17ビット
以上のデータ入力と区別できる。
ビット)側の4ビットを監視することで実現できる。先
ず、直流入力時の場合を考えてみると、データが17ビ
ット以上であれば、監視している下位ビットは音楽信号
であれば必ず変化するが、直流入力となればデータは一
定値を保持しているから、下位ビットの変化はないの
で、上記下位側4ビットを検出することで、直流値入力
かどうかを判別できる。次に、16ビット値の入力を考
えると、この場合には、音楽信号が入ってきている場合
にも17ビット目以降のデータは変化しないので、上記
直流の場合と同様に下位ビットの監視により17ビット
以上のデータ入力と区別できる。
【0042】以上により、20ビット入力で入力値が直
流値の場合と16ビットの場合を同時に検出できる。上
記実施例では、20ビット入力の場合を例に挙げて説明
したが、例えばディジタルオーディオインターフェイス
が24ビットデータまで対応できる場合には、入力24
ビットのLSB(最下位ビット)側の8ビットを監視す
るようにすればよい。また一般に、入力nビットデータ
をmビットデータに変換して出力する場合には、入力デ
ータの最下位側(n−m)ビットを監視するようにすれ
ばよい。
流値の場合と16ビットの場合を同時に検出できる。上
記実施例では、20ビット入力の場合を例に挙げて説明
したが、例えばディジタルオーディオインターフェイス
が24ビットデータまで対応できる場合には、入力24
ビットのLSB(最下位ビット)側の8ビットを監視す
るようにすればよい。また一般に、入力nビットデータ
をmビットデータに変換して出力する場合には、入力デ
ータの最下位側(n−m)ビットを監視するようにすれ
ばよい。
【0043】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、例えば、上記ハンチング現象が発生す
る可能性があることを検出したときには、ノイズフィル
タの係数を全て0とする以外に、ノイズフィルタと再量
子化器入力側加算(減算)器との間にスイッチを挿入接
続してこのスイッチをオフ(遮断)することで、帰還さ
れる値を0とするように構成してもよい。この他、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
るものではなく、例えば、上記ハンチング現象が発生す
る可能性があることを検出したときには、ノイズフィル
タの係数を全て0とする以外に、ノイズフィルタと再量
子化器入力側加算(減算)器との間にスイッチを挿入接
続してこのスイッチをオフ(遮断)することで、帰還さ
れる値を0とするように構成してもよい。この他、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0044】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係るノイズシェイピング回路によれば、入力信号が
直流値(0を含む)となることを検出して、量子化器に
帰還される値を0としているため、リミットサイクルに
よるいわゆるハンチング現象を防止することができる。
また、入力信号のビット数が量子化出力信号のビット数
以下であることを検出して、量子化器に帰還される値を
0とすることによって、ハンチング現象を防止すること
ができる。
明に係るノイズシェイピング回路によれば、入力信号が
直流値(0を含む)となることを検出して、量子化器に
帰還される値を0としているため、リミットサイクルに
よるいわゆるハンチング現象を防止することができる。
また、入力信号のビット数が量子化出力信号のビット数
以下であることを検出して、量子化器に帰還される値を
0とすることによって、ハンチング現象を防止すること
ができる。
【0045】ここで、所定数の連続する入力サンプルの
下位側ビットが同一であることを検出することにより、
上記直流検出と入力ビット数が量子化出力ビット数以下
か否かの検出との双方が同時に行え、構成を簡略化する
ことができる。
下位側ビットが同一であることを検出することにより、
上記直流検出と入力ビット数が量子化出力ビット数以下
か否かの検出との双方が同時に行え、構成を簡略化する
ことができる。
【図1】本発明に係るノイズシェイピング回路の一実施
例の概略構成を示すブロック回路図である。
例の概略構成を示すブロック回路図である。
【図2】該実施例に用いられるノイズフィルタの具体的
な構成例を示すブロック回路図である。
な構成例を示すブロック回路図である。
【図3】該実施例の要部動作を説明するためのフローチ
ャートである。
ャートである。
【図4】該実施例のノイズシェイピング回路が適用され
る音質改善処理装置の一例を示すブロック図である。
る音質改善処理装置の一例を示すブロック図である。
【図5】図4に示す音質改善処理装置に適用して好まし
いノイズシェイピング回路の概略構成を示すブロック回
路図である。
いノイズシェイピング回路の概略構成を示すブロック回
路図である。
【図6】本発明に係るノイズシェイピング回路の実施例
の直流検出動作を説明するためのフローチャートであ
る。
の直流検出動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図7】ノイズシェイピング回路の入力データと出力デ
ータとを示す図である。
ータとを示す図である。
【図8】本発明に係るノイズシェイピング回路の実施例
の直流検出のためのハードウェア構成の一例を示すブロ
ック回路図である。
の直流検出のためのハードウェア構成の一例を示すブロ
ック回路図である。
11・・・・・入力端子 12・・・・・加算器(減算器) 13・・・・・再量子化器 14・・・・・出力端子 15・・・・・減算器 16・・・・・ノイズフィルタ 17・・・・・直流検出器 18・・・・・切換スイッチ 19・・・・・出力端子
Claims (6)
- 【請求項1】 入力信号を所定ビット数の信号に再量子
化して出力する量子化手段と、 上記量子化手段の出力値と入力値との差をとることによ
り量子化ノイズを得る減算手段と、 上記減算手段からの量子化ノイズが入力されるノイズフ
ィルタと、 このノイズフィルタからの出力を上記量子化手段の入力
側に帰還する帰還手段と、 上記量子化手段への入力信号が0を含む直流値となるこ
とを検出する直流検出手段とを有し、 上記直流検出手段により直流入力が検出されたときに、
上記量子化器に帰還される値を0とすることを特徴とす
るノイズシェイピング回路。 - 【請求項2】 上記直流検出手段により直流入力が検出
されたときに、上記ノイズフィルタの係数を全て0とす
ることを特徴とする請求項1記載のノイズシェイピング
回路。 - 【請求項3】 上記直流検出手段は、上記入力信号の連
続する所定数のサンプルが一定の値となることを検出す
ることを特徴とする請求項1記載のノイズシェイピング
回路。 - 【請求項4】 入力信号を所定ビット数の信号に再量子
化して出力する量子化手段と、 上記量子化手段の出力値と入力値との差をとることによ
り量子化ノイズを得る減算手段と、 上記減算手段からの量子化ノイズが入力されるノイズフ
ィルタと、 このノイズフィルタからの出力を上記量子化手段の入力
側に帰還する帰還手段と、 上記量子化手段への入力信号のビット数が上記所定ビッ
ト数以下であることを検出するビット数検出手段とを有
し、 上記ビット数検出手段により上記入力信号のビット数が
上記所定ビット数以下であることが検出されたときに、
上記量子化手段に帰還される値を0とすることを特徴と
するノイズシェイピング回路。 - 【請求項5】 上記ビット数検出手段により入力ビット
数が上記所定ビット数以下であることが検出されたとき
に、上記ノイズフィルタの係数を全て0とすることを特
徴とする請求項4記載のノイズシェイピング回路。 - 【請求項6】 入力信号を所定ビット数の信号に再量子
化して出力する量子化手段と、 上記量子化手段の出力値と入力値との差をとることによ
り量子化ノイズを得る減算手段と、 上記減算手段からの量子化ノイズが入力されるノイズフ
ィルタと、 このノイズフィルタからの出力を上記量子化手段の入力
側に帰還する帰還手段と、 上記量子化手段への入力信号について連続する所定数の
入力サンプルの下位側ビットが同一であることを検出す
る検出手段とを有し、 上記入力サンプルの下位側ビットが同一であることが検
出されたときに、上記量子化手段に帰還される値を0と
することを特徴とするノイズシェイピング回路。
Priority Applications (5)
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---|---|---|---|
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DE69324100T DE69324100T2 (de) | 1992-10-31 | 1993-10-29 | Schaltung und Verfahren für Rauschformung |
US08/432,901 US5493296A (en) | 1992-10-31 | 1995-05-02 | Noise shaping circuit and noise shaping method |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Family Applications (1)
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KR (1) | KR0170422B1 (ja) |
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US6600788B1 (en) * | 1999-09-10 | 2003-07-29 | Xilinx, Inc. | Narrow-band filter including sigma-delta modulator implemented in a programmable logic device |
US7171355B1 (en) | 2000-10-25 | 2007-01-30 | Broadcom Corporation | Method and apparatus for one-stage and two-stage noise feedback coding of speech and audio signals |
JP2002344320A (ja) * | 2001-05-21 | 2002-11-29 | Sony Corp | ディジタル信号処理装置及びディジタル信号処理方法 |
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GB0200027D0 (en) * | 2002-01-02 | 2002-02-13 | Bae Systems Plc | Improvements relating to operation of a current controller |
US6751587B2 (en) | 2002-01-04 | 2004-06-15 | Broadcom Corporation | Efficient excitation quantization in noise feedback coding with general noise shaping |
US7206740B2 (en) * | 2002-01-04 | 2007-04-17 | Broadcom Corporation | Efficient excitation quantization in noise feedback coding with general noise shaping |
WO2003079181A2 (en) | 2002-03-08 | 2003-09-25 | Seagate Technology Llc | Method and apparatus for generating random numbers based on filter coefficients of an adaptive filter |
US7522901B2 (en) * | 2004-01-20 | 2009-04-21 | Broadcom Corporation | Direct digital conversion tuner and method for using same |
US8473286B2 (en) * | 2004-02-26 | 2013-06-25 | Broadcom Corporation | Noise feedback coding system and method for providing generalized noise shaping within a simple filter structure |
US8335684B2 (en) * | 2006-07-12 | 2012-12-18 | Broadcom Corporation | Interchangeable noise feedback coding and code excited linear prediction encoders |
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WO2009088886A2 (en) | 2007-12-31 | 2009-07-16 | Intersil Americas Inc. | Systems and methods for improved over-current clipping |
JP4840467B2 (ja) * | 2009-03-16 | 2011-12-21 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェットプリンタ |
US7928867B2 (en) * | 2009-08-31 | 2011-04-19 | Infineon Technologies Ag | Analog to digital converter with digital filter |
US9524794B1 (en) * | 2015-08-10 | 2016-12-20 | Sandisk Technologies Llc | Constrained data shaping |
US10211848B1 (en) * | 2018-03-27 | 2019-02-19 | Synaptics Incorporated | Delta sigma modulator systems and methods |
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JP2801644B2 (ja) * | 1989-06-05 | 1998-09-21 | パイオニア株式会社 | ディザ回路 |
JPH0472909A (ja) * | 1990-07-13 | 1992-03-06 | Sony Corp | オーディオ信号の量子化誤差低減装置 |
JPH07120950B2 (ja) * | 1990-09-05 | 1995-12-20 | ヤマハ株式会社 | Da変換装置 |
JP3168620B2 (ja) * | 1991-07-03 | 2001-05-21 | ソニー株式会社 | ディジタル/アナログ変換装置 |
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1992
- 1992-10-31 JP JP31652092A patent/JP3225644B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-10-18 KR KR1019930021593A patent/KR0170422B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1993-10-29 EP EP93308635A patent/EP0596662B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-10-29 DE DE69324100T patent/DE69324100T2/de not_active Expired - Fee Related
-
1995
- 1995-05-02 US US08/432,901 patent/US5493296A/en not_active Expired - Fee Related
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DE69324100D1 (de) | 1999-04-29 |
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EP0596662B1 (en) | 1999-03-24 |
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KR0170422B1 (ko) | 1999-04-15 |
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