JP3225608U - 回転シートクッション - Google Patents

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哲也 津田
哲也 津田
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株式会社エス・ワールド
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Abstract

【課題】通気性に優れ、かつ、臀部との密着性がよく、容易に洗浄することが可能な回転クッションを提供する。【解決手段】回転シートクッション100は、弾力性を有するジェル又はエラストマー素材からなり、その表裏面を貫通する複数の貫通孔11が設けられたクッションシート10と、クッションシート10を載置したベアリング式回転盤20とを備える。クッションシート10は着脱自在として容易に洗浄することが可能である。【選択図】図1

Description

本考案は、通気性に優れ、座り心地のよい回転可能なシートクッションに関する。
従来から座面が回転する回転シートクッションが報告されている(例えば、特許文献1)。このような回転シートクッションは、底盤と回転盤とからなる台座の上にスポンジ及びカバーで組成されたクッションを載置し、回転盤の上で360度回転することを可能としたものである。
実登3101770号公報
しかしながら、従来の回転クッションは、スポンジ製のクッションを使用しているため、通気性が悪く蒸れやすいという課題があった。また、スポンジは必ずしも臀部との密着性がよくなく、長時間使用すると変形したままとなってしまうというという問題があった。さらには、スポンジ製のクッションは洗浄を行いづらいという課題があった。
かかる状況下、本考案は、従来の回転クッションの欠点を改善した、通気性に優れ、かつ、臀部との密着性がよく、容易に洗浄することが可能な回転クッションを提供することを目的とする。
本考案者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記の考案が上記目的に合致することを見出し、本考案に至った。
すなわち、本考案は、以下の考案に係るものである。
<1> 弾力性を有するジェル又はエラストマー素材からなり、その表裏面を貫通する複数の貫通孔が設けられたクッションシートと、前記クッションシートを載置したベアリング式回転盤と、を備える回転シートクッション。
<2> 前記クッションシートの貫通孔が、格子状に設けられてなる<1>に記載の回転シートクッション。
本考案の回転シートクッションは、通気性に優れ、座り心地がよく、座ったままで体の向きや位置を変える動作を楽に行うことができる。また、クッションシートは、貫通孔が設けられ、ジェル又はエラストマー素材からなるため容易に洗浄することが可能である。
本考案の実施形態に係る回転シートクッションの斜視図である。 本考案の実施形態に係る回転シートクッションの平面図である。 図2におけるA−A拡大断面図である。 本考案の実施形態に係る回転シートクッションの底面図である。 本考案の実施形態に係る回転シートクッションの使用態様を示す図である。
以下、本考案について例示物等を示して詳細に説明するが、本考案は以下の例示物等に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において任意に変更して実施できる。
図1に本考案の実施形態に係る回転シートクッション100の斜視図、図2に、回転シートクッション100の平面図、図3に図2におけるA−A拡大断面図、図4に回転シートクッション100の底面図を示す。
図1に示すように本考案の実施形態に係る回転シートクッション100は、クッションシート10と、クッションシート10を載置したベアリング式回転盤20とを主要部として構成される。
図1〜図3に示すように、クッションシート10は、複数の貫通孔11が設けられている。本実施形態では、複数の貫通孔11として、壁面12から形成される格子状の貫通孔を有する。貫通孔11は、それぞれクッションシート10の表裏面を貫通するように形成される。
本実施形態に係るクッションシート10は、適度な弾力性を備えるジェル又はエラストマー素材で形成されており、厚み約2.5cm、直径約40cmの略円形である。貫通孔11はジェル素材の壁面で構成され、格子の1辺の長さは約2cmである。また、クッションシート10の円周部に接する壁面12aはR形状に構成されている。
本実施形態に係るクッションシート10の形状や大きさ、貫通孔11の形状、大きさ、数は目的とする通気性と適度な弾力性を備えることができる範囲で任意に選択できる。
例えば、本実施形態に係るクッションシート10には格子状の貫通孔(すなわち、四角柱の貫通孔)が設けられているが、他の貫通孔として、例えば、三角柱状、六角形柱状(いわゆる、ハニカム構造)、円柱状等の形状の貫通孔を採用することもできる。
また、クッションシート10を構成するジェル又はエラストマー素材は、複数の貫通孔を設けた状態で機械的強度を保つことができ、適度な弾力性を備える素材であれば、その種類は制限されず、クッションシート10の形状や大きさ、貫通孔11の形状、大きさ、数等に応じて適宜選択することができる。例えば、従来公知のジェル又はエラストマー素材として使用される素材(例えば、熱可塑性ゴム)が使用できる。
このように通気性を有し、適度な弾力性を備えるクッションシート10は、使用者が着座した際に骨盤をサポートし、臀部の形に合わせて圧力を和らげることができ、また、通気性に優れるため、長時間座っていても蒸れて不快になることを回避できる。
ベアリング式回転盤20は、クッションシート10を載置させ、クッションシート10を360度回転させることができる。
なお、クッションシート10は、ベアリング式回転盤20に接着剤等で固定して使用してもよいし、着脱できるように載置していてもよい。クッションシート10が着脱式の場合、これを洗浄することが容易となる。また、本実施形態では、クッションシート10をそのまま使用しているが、これにカバー(図示せず)で被覆してもよい。
ベアリング式回転盤20の内部構造は、従来公知のベアリング式回転盤と同様である。その概要は、図3の断面図に示す通り、硬質プラスチック製の下盤21と、上盤22とを中心部で軸23により回転自在に結着し、下盤21及び上盤22の向き合った面に、金属製の軸23を中心とする円形環状の第1の環状凹溝21a,22a及び第2の環状凹溝21b,22bが設けられ、リテーナー24により遊動を制止した複数個の回転球25を等間隔に配置させて環状凹溝(第1の凹溝21a,22a及び第2の環状凹溝21b,22b)に回転自在に介在させた構造を有する。
本実施形態では、下盤21及び上盤22、並びにリテーナー24及び回転球25はプラスチック製であるが、これに限定されず金属製であってもよい。
ベアリング式回転盤20は、内部は空洞の多い構造であり、通気性を有する。
回転シートクッション100は、その底面(すなわち、下盤21の環状凹溝形成面の反対面)に図4に示すようにメッシュ体26が設けられている。メッシュ体26は、回転シートクッション100を使用する場合においてすべり止めとして機能し、かつ、通気性を有する。
図5は、回転シートクッション100の典型的な使用態様の一例を示す図である。本使用態様では、回転シートクッション100は、自動車シート上に載置した状態で用いられる。この状態において、回転シートクッション100は、その底面のメッシュ体26により、自動車シートからずれることなく固定され、使用者が回転シートクッション100に着座した状態で、クッションシート10をベアリング式回転盤20にて回転させることで、自動車からの乗り降りを容易にすることができる。
また、回転シートクッション100を構成するクッションシート10及びベアリング式回転盤20は通気性に優れ、かつ、上述の通り、クッションシート10は使用者が着座した際に骨盤をサポートし、臀部の形に合わせて圧力を和らげることができるため、高齢者のみならず、様々な年齢層の使用者が広く好適である。
以上、図面を参照して本考案の実施形態について述べたが、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではなく、上記以外の様々な構成を採用することもできる。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項は、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用することができる。
10 クッションシート
11 貫通孔
12 壁面
12a 壁面
20 ベアリング式回転盤
21 下盤
21a (下盤の)第1の環状凹溝
21b (下盤の)第2の環状凹溝
22 上盤
22a (上盤の)第1の環状凹溝
22b (上盤の)第2の環状凹溝
23 軸
24 リテーナー
25 回転球
26 メッシュ体
100 回転シートクッション

Claims (2)

  1. 弾力性を有するジェル又はエラストマー素材からなり、その表裏面を貫通する複数の貫通孔が設けられたクッションシートと、
    前記クッションシートを載置したベアリング式回転盤と、
    を備えることを特徴とする回転シートクッション。
  2. 前記クッションシートの貫通孔が、格子状に設けられてなる請求項1に記載の回転シートクッション。
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