JP3225236U - 大型ドローン用飛行安全フレーム - Google Patents

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克己 上野
克己 上野
豊 合田
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Abstract

【課題】大型ドローンに取り付けた飛行安全フレームとそのドローンへの取付装置を提供する。
【解決手段】ドローンの全体を包囲する平面視のほぼ正多角形な包囲枠の各円弧状コーナー部から内向きに張り出す2本ずつの支持ビーム23とその包囲枠のコーナー部とから平面視のほぼ三角形に造形された単位コーナーユニットUのコーナー部を包囲枠の隣合うストレート辺部から切離せるように連結し、単位コーナーユニットにおける両支持ビームの張り出し先端部と中途部を各々左右方向への開閉可能な第1、2取付ブラケットB1、B2によって、ドローンの機体から張出すアーム11へ下方から抱き付けると共に、その抱き付けた状態の第2取付ブラケットに対して単位コーナーユニットの支持ビームをアームと直交する関係状態の水平な支点軸49の周りに相対回動させて、単位コーナーユニットの起立した折りたたみ状態を得られるように定めた。
【選択図】図20

Description

本考案は大型ドローン用の飛行安全フレームと、そのドローンへの取付装置に関する。
最近、ドローン(小型無人航空機)によって空中から農薬や肥料、融雪剤など(以下、薬液と総称する。)を散布する試みが行われているが、そのドローンを目的の田畑やその他の散布作業現場まで飛行させると、未だ散布作業しないうちにバッテリを浪費してしまうことになるため、目的の散布作業現場まではドローンを自動車(特に軽トラック)の荷台に積載して、運搬している通例である。
ところが、上記薬液散布作業用ドローンはバッテリに加えて、薬液収容タンクや電動ポンプ、薬液ホース、噴射ノズルなどの作業機器を搭載し、機体重量が増す関係上、少なくとも8個のプロペラを備えた大型のマルチコプターとなっており、そのためその多数のプロペラを全体的に包囲する飛行安全フレーム(ガードフレーム)としても、大型品とならざるを得ない。このことは薬液散布作業用ドローン以外の大型ドローンについても、同様に起る事態であると言える。
この点、本考案の考案者は特許文献1〜3に記載のドローン用飛行安全フレームを実施事業化している。
特許第6245566号公報 特許第6376672号公報 実用新案登録第3223263号公報
上記特許文献1〜3に開示されたドローン用飛行安全フレームは、全体の組立一体品として、その分解や折りたたみを行えない構成であるため、この飛行安全フレームを上記大型ドローンの機体から張り出すアームに取り付けて、その多数のプロペラを全体的に包囲した場合、たとえプロペラを折りたたむことができるとしても、飛行安全フレームが自動車(特に軽トラック)の荷台から張り出してしまう結果、公道を走行できなくなる問題がある。自動車の荷台から少なくとも左右横方向に向かっては、そのドローン用飛行安全フレームを張り出さないように構成することが求められる。
本考案はこのような課題の抜本的な解決を目的としており、その目的を達成するために、請求項1ではドローンが具備する複数のプロペラを横方向から全体的に包囲する平面視の各コーナー部が円弧状の正多角形な包囲枠と、
ドローンの機体から放射状に張り出すアームの根元部付近まで、上記包囲枠の円弧状コーナー部から各々内向きに張り出す2本ずつの支持ビームとを備え、
その2本ずつの支持ビームと上記包囲枠の円弧状コーナー部とを、各々平面視の細長いほぼ扇形又は三角形に枠組み一体化することにより単位コーナーユニットとして、その単位コーナーユニットの円弧状コーナー部を上記包囲枠の隣り合うストレート辺部へ着脱自在に連結する一方、
同じく単位コーナーユニットにおける支持ビームの内向き張り出し先端部を第1軸受盤と、その第1軸受盤の下部に付属一体化された第1取付ブラケットにより、ドローンにおけるアームの根元部付近へ着脱自在に取り付けると共に、
上記支持ビームの張り出し中途部を第2軸受盤と、その第2軸受盤上へドローンの上記アームと直交する関係状態に軸受けされた水平な支点軸によって、その軸線周りでの起伏的な回動自在に枢着された第2取付ブラケットにより、同じくドローンにおけるアームの張り出し先端部付近へ取り付けて、
その第1取付ブラケットによる上記アームへの取付状態と包囲枠の隣り合うストレート辺部に対する円弧状コーナー部の連結状態とを各々解除した上記単位コーナーユニットの支持ビームを、上記支点軸の周りに約90度だけ回動させて、その単位コーナーユニットの起立した折りたたみ状態を得られるように定めたことを特徴とする。
また、請求項2では隣り合う単位コーナーユニットの円弧状コーナー部同士を包囲枠のストレート辺部となる一定長さの直管によって連結すると共に、
隣り合う単位コーナーユニットの支持ビームが回動される水平な支点軸同士を、同一軸線上へ並列設置することにより、その同一軸線の周りに上記隣り合う単位コーナーユニットの一対ずつを一挙同時に回動させることができるように定めたことを特徴とする。
請求項3では単位コーナーユニットの円弧状コーナー部が下側となるように、その単位コーナーユニットの支持ビームを水平な支点軸線周りでの起立状態に回動させることを特徴とする。
請求項4では単位コーナーユニットの円弧状コーナー部に付属する管継手側と包囲枠の隣り合うストレート辺部に付属する管継手側との何れか一方から他方に向かって突設した連結ピンを、その他方に対応形成された連結ピン受け入れ孔へ抜き差し自在に差し込むと共に、
同じく単位コーナーユニットの円弧状コーナー部に付属する管継手側と包囲枠の隣り合うストレート辺部に付属する管継手側との何れか一方から他方に向かって突出された起伏的な回動自在の抜け止めレバーを、その他方に対応形成された抜け止めレバー受け入れトンネルへ抜き差し自在に差し込み、且つそのレバー受け入れトンネルに貫通固定された水平なキーピンへ、係脱自在に係止させるように定めたことを特徴とする。
他方、請求項5では大型ドローンに対して飛行安全フレームを取り付ける装置の構成として、請求項1に記載の第1軸受盤を単位コーナーユニットにおける両支持ビームの内向き張り出し先端部へ固定横架し、
請求項1に記載された第1取付ブラケットのブラケット本体を、ドローンのアームへ下方から抱き付くほぼ左右対称なフック形状に造形された一対として、
その両ブラケット本体の上端部をドローンのアームと平行な支点ピンにより、上記第1軸受盤の下部へ開閉自在に枢着する一方、
請求項1に記載の第2軸受盤を同じく単位コーナーユニットにおける両支持ビームの張り出し中途部へ固定横架し、
請求項1に記載された第2取付ブラケットのブラケット本体も、ドローンのアームへ下方から抱き付くほぼ左右対称なフック形状に造形された一対として、
その両ブラケット本体の上端部をやはりドローンのアームと平行な支点ピンにより、特別な吊持用ハンガーステーの下部へ開閉自在に枢着すると共に、
そのハンガーステーの上端部を上記第2軸受盤の下部へ、ドローンのアームと直交する関係状態の水平な支点軸により、起伏的な回動自在に枢着して、
上記第1、2取付ブラケットの両ブラケット本体を何れもその支点ピンの軸線周りに各々閉合することにより、ドローンのアームへ下方から抱き付けることを特徴とする。
請求項6では請求項1に記載の第1、2取付ブラケットを互いに実質上同じ左右一対の開閉可能なブラケット本体と、その両ブラケット本体を開閉操作するクランクレバーと、そのクランクレバーと協働して両ブラケット本体を閉合状態に枢支連結できる揺動リンクと、上記クランクレバーを両ブラケット本体の閉合状態に固定するためのロックレバーとから成るリンク運動機構として、
その上記ブラケット本体における左右何れか一方の下端部と揺動リンクの先端部とを係脱自在に係止し、残る他方の下端部に上記クランクレバーの基端部を水平な第1支点ピンによって回動自在に枢着し、
そのクランクレバーの屈曲する中途部へ揺動リンクの基端部を、上記第1支点ピンと平行な第2支点ピン並びに第1支点ピンと遊合する揺動ガイド長孔を介して枢着すると共に、
上記他方のブラケット本体における中途高さ位置からクランクレバーの先端部に向かって突出する回動可能なロックレバーと、上記クランクレバーの先端部とを係脱自在に係止することにより、そのクランクレバーを両ブラケット本体の閉合状態に固定するように定めたことを特徴とする。
請求項7では第1、2取付ブラケットのブラケット本体を互いに実質上同じ構成として、ドローンのアームへ抱き付く上段フック部と、そのアームの下部に沿い延長配管された薬液ホースを抱持する下段フック部とから成る2段のフック形状に造形したことを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、飛行安全フレームにおける包囲枠の単位コーナーユニットをその包囲枠の隣り合うストレート辺部から切り離して、ドローンのアームと直交する関係状態にある水平な支点軸の周りに約90度だけ回動できるようになっているため、その包囲枠を薬液散布作業用のオクトコプターやその他の大型ドローンへ取り付けた状態において、自動車(特に軽トラック)の荷台へ積載する場合、その必要な個数の単位コーナーユニットを起立する折りたたみ状態へ回動操作することにより、その包囲枠が自動車の荷台から不法に張り出すおそれを防止できるのである。
その際、単位コーナーユニットの内向き張り出し先端部に第1軸受盤を介して付属している第1取付ブラケットを、ドローンにおけるアームの根元部付近から取り外せば足り、その単位コーナーユニットの張り出し中途部に第2軸受盤を介して付属している第2取付ブラケットは、同じくドローンにおけるアームの張り出し先端部付近へ取り付けた状態のままで良いため、上記折りたたみ状態への回動操作とその伏倒する水平な使用状態への復元操作をすばやく便利に行える効果もある。
特に、請求項2の構成を採用するならば、隣り合う上記単位コーナーユニットの一対ずつを言わば2連式として、一挙同時に回動操作することにより、その起立する折りたたみ状態と伏倒する使用状態をますます効率良く得られる効果があり、利便性も向上する。
その場合、請求項3の構成を採用するならば、単位コーナーユニットの円弧状コーナー部が下側となるため、接地した時でもその起立した折りたたみ状態の安定性を確保することができ、自動車に積載しての運搬上役立つ。
また、請求項4の構成を採用するならば、単位コーナーユニットの円弧状コーナー部と包囲枠における隣り合うストレート辺部との連結並びにその解除を、作業者の手先だけによる抜き差し操作としてすばやく行え、工具の必要がないため、著しく便利である。
他方、請求項5の上記構成によれば、第1、2取付ブラケットの何れも左右一対のブラケット本体を、ドローンのアームと平行な支点ピンの周りに閉合して、そのドローンのアームへ下方から抱き付けることができ、その操作を簡便に行えるにも拘らず、上記アームに対する2個所での安定な取付状態を得られる効果がある。
しかも、第2取付ブラケットはハンガーステーを介して第2軸受盤の下部へ、ドローンのアームと直交する関係状態の水平な支点軸により、単位コーナーユニットの支持ビームと相対的な回動自在に枢着されているため、その第2取付ブラケットをドローンのアームへ取り付けた状態のままで、上記支点軸の周りに単位コーナーユニットの支持ビームを起立する折りたたみ状態に変換できるのである。
その場合、請求項6の構成を採用するならば、第1、2取付ブラケットが互いに実質上同じ構成として、リンク運動機構に形作られているため、その両取付ブラケットを兼用することができ、量産効果を得られるほか、工具を使うことなく、両ブラケット本体の開閉操作を作業者の手先だけで、すばやく便利に行える効果もある。
更に、請求項7の構成を採用するならば、大型の薬液散布用ドローンに対しても、そのアームの下部に沿って延長配管された薬液ホースと支障なく、その薬液ホースを抱持した状態に取り付けることができ、その広い用途に使える効果がある。
本考案の実施形態に係る飛行安全フレームの取付使用状態を示す全体概略平面図である。 上記飛行安全フレームの適用一例となる大型の薬液散布用ドローンを示す斜面図である。 図1のP部分を抽出して、単位コーナーユニットの円弧状コーナー部を示す拡大平面図である。 図3の展開正面図である。 単位コーナーユニットの内向き張り出し先端部に付属する第1軸受盤と第1取付ブラケットを示す平面図である。 図5の正面図である。 図6の右側面図である。 図6の左側面図である。 図6の閉合状態にある第1取付ブラケットを開放する操作過程の正面図である。 図9に続いて行う操作の過程を示す正面図である。 第1取付ブラケットの全開状態を示す正面図である。 単位コーナーユニットの張り出し中途部に付属する第2軸受盤と第2取付ブラケットを示す平面図である。 図12の正面図である。 図13の右側面図である。 図13の左側面図である。 図12の16-16線断面図である。 単位コーナーユニットの支持ビームを起立させた折りたたみ状態の図4に対応する右側面図である。 図17の折りたたみ状態を左方向から見た側面図である。 ドローンのアームへ取り付け使用した単位コーナーユニットの全体を示す平面図である。 図19の使用状態から起立させて折りたたんだ状態の単位コーナーユニットを示す側面図である。 図20の正面図である。 隣り合う単位コーナーユニットの2本をドローンのアームへ取り付けた使用状態の平面図である。 図22の使用状態から2本同時に起立させて、一緒に折りたたんだ状態を示す正面図である。
以下、図面に基づいて本考案の具体的構成を詳述すると、図1はそのドローン用飛行安全フレーム(F)の好適な実施形態を示しており、(A)はこれを適用する大型の薬液散布用ドローン(オクトコプター)であって、機体(ボディ)(10)と、その機体(10)から放射方向へ平面視の先端部が分岐するY字状に張り出す複数(合計8本)のアーム(11)と、その各アーム(11)の先端部に軸支されたプロペラ(ローターブレード)(12)とを備え、その各プロペラ(12)の回転駆動用モーター(図示省略)が上記アーム(11)の先端部に固定設置されたモーターカバーケース(13)での被覆状態にある。
しかも、上記機体(10)の腹部には図2のような薬液収容タンク(14)が保持されており、その内部から電動ポンプ(15)を経て、上記アーム(11)の下部に沿い延長配管された薬液ホース(16)の先端部が、上記アーム(11)の先端部へ吊持状態に設置された約90度回動可能なエルボ管(17)と連通接続されていると共に、そのエルボ管(17)の下端部に薬液噴射ノズル(18)が取り付けられている。(19)は薬液収容タンク(14)の開閉キャップ、(20)はドローン(A)の接地脚である。
その場合、図例の大型ドローン(オクトコプター)(A)では機体(10)から合計8本張り出すアーム(11)のうち、その平行状態での隣り合う2本ずつが180度向かい合う合計4本だけに、上記薬液ホース(16)を延長配管して、その先端部へ薬液噴射ノズル(18)を連通接続しているが、その1本ずつが180度向かい合う合計2本のアーム(11)だけや、合計6本又は8本のアーム(11)に沿って上記薬液ホース(16)を延長配管することもあり得る。尚、機体(10)に搭載されている制御ユニットやバッテリは図示省略してある。
何れにしても、薬液収容タンク(14)内の薬液は電動ポンプ(図例では2個一対)(15)によって、上記薬液ホース(16)へ分配状に圧送され、そのエルボ管(17)から下向く薬液噴射ノズル(18)によって、田畑や道路などの散布現場に散布されることとなる。
大型ドローン用飛行安全フレーム(F)は炭素繊維強化プラスチック材やガラス繊維強化プラスチック材、その両繊維強化プラスチックのハイブリッド材、その他の軽く高強度な繊維強化プラスチック材の直管と曲管から、図例のような各種形態の第1〜5管継手(21a)(21b)(21c)(21d)(21e)を用いて、上記ドローン(A)における複数(図例では8個)のプロペラ(12)を全体的に包囲できる大きさと輪郭形状に枠組みされている。
(22u)(22d)は上記飛行安全フレーム(F)の上段包囲枠と下段包囲枠であり、その上下相互間のスペーサーとしても機能する上記第1〜5管継手(21a)〜(21e)を介して、平面視の各コーナー部(c)が円弧状をなす互いに同じ大きさの正多角形(図例では正8角形)に枠組みされているが、複数のプロペラ(12)を横方向から全体的に包囲できるならば、図例のような上下一対の2段のみならず、上中下の3段や1段だけの枠組みであっても良い。
何れにしても、上記包囲枠(22u)(22d)の曲管から成る円弧状のコーナー部(c)は図1から確認できるように、ドローン(A)の機体(10)から放射状に張り出すアーム(11)やその先端部に軸支されたプロペラ(12)と対応位置しており、その円弧状コーナー部(c)同士の隣り合う相互間が包囲枠(22u)(22d)の直管から成るストレート辺部(s)となっている。
(23)は上記包囲枠(22u)(22d)における就中下段包囲枠(22d)の円弧状コーナー部(c)から各々第3、4管継手(21c)(21d)を用いて、上記ドローン(A)におけるアーム(11)の根元部付近まで内向きに張り出された2本ずつの支持ビームであり、一定長さの直管から成る。
つまり、その両支持ビーム(23)の根元部は各々第3、4管継手(21c)(21d)を介して、上記下段包囲枠(22d)の円弧状コーナー部(c)に取り付けられており、同じく両支持ビーム(23)の内向き張り出し先端部へ行く程、ドローン(A)のアーム(11)に挾み付く如く接近し、このような2本ずつの支持ビーム(23)と上記下段包囲枠(22d)の円弧状コーナー部(c)とから成る平面視の細長いほぼ扇形又は三角形の単位コーナーユニット(U)が造形されている。
しかも、その各単位コーナーユニット(U)を形作る円弧状コーナー部(c)と、その両隣りに位置する下段包囲枠(22d)のストレート辺部(s)とが、図3、4の拡大図から明白なように、その前者の両端部に付属一体化されている第3、4管継手(21c)(21d)と、後者の切り離し端部に付属一体化されている第5管継手(21e)によって、着脱自在に連結されており、その各単位コーナーユニット(U)を上記下段包囲枠(22d)から切り離すことができるようになっている。
更に言えば、第3、4管継手(21c)(21d)と第5管継手(21e)とは雌雄関係にあり、その何れか一方の第3、4管継手(21c)(21d)からは他方の第5管継手(21e)に向かって、図例の場合上下一対ずつの連結ピン(24)が突設されているほか、そのスペーサーとなる壁面部には各々水平の支点ピン(25)を介して、抜け止めレバー(26)の基端部が回動自在に枢着されている。(27)はその抜け止めレバー(26)の中途部に各々切り欠かれたキー溝(フック部)である。
そして、残る他方の第5管継手(21e)には上記連結ピン(24)を受け入れる上下一対ずつのピン受け入れ孔(28)が対応形成されているほか、そのやはりスペーサーとなる壁面部には、上記抜け止めレバー(26)の受け入れトンネル(29)と、そのトンネル(29)を貫通する水平のキーピン(30)とが各々設けられている。
そのため、上記各単位コーナーユニット(U)の円弧状コーナー部(c)に付属する第3、4管継手(21c)(21d)側の連結ピン(24)を、上記下段包囲枠(22d)のストレート辺部(s)に付属する第5管継手(21e)側の連結ピン受け入れ孔(28)へ各々差し込むと同時に、その第5管継手(21e)側の抜け止めレバー受け入れトンネル(29)へ差し込んだ上記抜け止めレバー(26)のキー溝(フック部)(27)を、同じく第5管継手(21e)側のキーピン(30)と各々係止させることにより、その各単位コーナーユニット(U)の円弧状コーナー部(c)と下段包囲枠(22d)のストレート辺部(s)とを連結一体化して、その包囲枠(22d)を平面視の全体的な上記正多角形(図例では正8角形)に枠組むことができ、また上記抜け止めレバー(26)の先端部を支点ピン(25)の周りに起し上げて、そのキー溝(フック部)(27)とキーピン(30)との係止状態(連結状態)を解除することにより、上記下段包囲枠(22d)からその各単位コーナーユニット(U)だけを切り離して、起伏的に回動(折りたたみ)操作することもできるようになっている。この切り離した(連結状態を解除した)単位コーナーユニット(U)の起伏的な回動(折りたたみ)操作については、追って詳しく説明する。
上記飛行安全フレーム(F)の包囲枠(22u)(22d)は平面視の全体的な正多角形をなし、その円弧状コーナー部(c)に対応位置する個数(図例では8個)の単位コーナーユニット(U)を具備しているが、その各単位コーナーユニット(U)を平面視の細長いほぼ三角形又は扇形に枠組みしている両支持ビーム(23)は、その内向き張り出し先端部において上記ドローン(A)の機体(10)から放射状に張り出すアーム(11)の根元部付近へ取り付け使用されると共に、その張り出し中途部において同じくドローン(A)の機体(10)から張り出す上記アーム(11)の先端部付近へ取り付け使用されるようになっている。
即ち、各単位コーナーユニット(U)における両支持ビーム(23)の内向き張り出し先端部には、第1軸受盤(M1)が固定横架されている。(31)はその第1軸受盤(M1)の下面に切り欠かれた倒立U字形のアーム受け凹溝であり、これと相俟ってドローン(A)の上記アーム(11)に取り付けられる第1取付ブラケット(B1)が、その第1軸受盤(M1)の下部に付属一体化されている。その第1軸受盤(M1)と第1取付ブラケット(B1)は何れも上記包囲枠(22u)(22d)の各種管継手(21a)〜(21e)と同じようなナイロンと炭素(短)繊維との複合材から製作されている。
第1取付ブラケット(B1)は左右一対の開閉可能なブラケット本体(32L)(32R)と、その両ブラケット本体(32L)(32R)を開閉操作するためのクランクレバー(33)と、そのクランクレバー(33)と協働して両ブラケット本体(32L)(32R)を閉合状態に枢支連結できる揺動リンク(34)と、上記クランクレバー(33)を両ブラケット本体(32L)(32R)の閉合状態に固定するためのロックレバー(35)とから、図5〜8のようなリンク運動機構に形作られている。
その図5〜8に基づいて第1取付ブラケット(B1)を詳述すると、先ずその両ブラケット本体(32L)(32R)はドローン(A)の上記アーム(11)へ下方から抱き付くほぼ左右対称なフック形状をなし、何れもその上端部がドローン(A)のアーム(11)と平行な支点ピン(36)によって、直接第1軸受盤(M1)へ回動自在に枢着されており、相反する左右(横)方向へ開閉し得る吊持状態にある。
しかも、左右何れか一方(図6の右側)のブラケット本体(32R)における二又フォーク状の下端部には、揺動リンク(34)の後述する係止ピンを受け入れるキー溝(フック部)(37)が切り欠かれており、残る他方(図6の左側)のブラケット本体(32L)における二又フォーク状の下端部には、クランクレバー(33)の基端部(下端部)を枢着するための第1支点ピン(38)が貫通固定されている。
そして、揺動リンク(34)は両ブラケット本体(32L)(32R)の下端部に跨る長さを備えたプレートとして、その基端部(図6の左端部/一端部)がクランクレバー(33)の屈曲する中途部へ、上記第1支点ピン(38)と平行な第2支点ピン(39)を介して枢着されていると共に、そのクランクレバー(33)の基端部(下端部)と対応位置する中途部には、上記第1支点ピン(38)と遊合する揺動ガイド長孔(40)が切り抜かれている一方、同じく揺動リンク(34)の先端部(図6の右端部/他端部)には係止ピン(41)が貫通固定されている。
その場合、クランクレバー(33)は全体として上記した他方(図6の左側)のブラケット本体(32L)を前後方向から挟む広幅な細長い矩形をなすが、その先端部(上端部)付近には仕切り壁(42)を介して、ロックレバー(35)との係脱可能な係合口(43)が区画形成されており、しかもその係合口(43)にはロックピン(44)が貫通固定されている。
更に、ロックレバー(35)の基端部(一端部)は上記した他方(図6の左側)のブラケット本体(32L)における中途高さ位置へ、支点ピン(45)によって回動自在に枢着されており、その残る先端部(他端部)から上記クランクレバー(33)の係合口(43)へ通し込まれていると共に、同じくロックレバー(35)の中途部には上記クランクレバー(33)のロックピン(44)と係脱自在に係止するキー溝(フック部)(46)が切り欠かれている。
クランクレバー(33)の上記係合口(43)へ通し込まれた状態にあるロックレバー(35)のキー溝(フック部)(46)が、そのクランクレバー(33)のロックピン( 44)へ上方から係止することにより、上記クランクレバー(33)を両ブラケット本体(32L)(32R)の閉合状態に固定(施錠)維持し得るようになっているが、その固定(施錠)状態を解除して、両ブラケット本体(32L)(32R)を開放することも可能である。
この点、図6は第1取付ブラケット(B1)の両ブラケット本体(32L)(32R)を閉合して、ドローン(A)のアーム(11)へ上記包囲枠(22u)(22d)の就中単位コーナーユニット(U)を取り付け固定した状態の正面図であるが、その両ブラケット本体(32L)(32R)を開放して、ドローン(A)の上記アーム(11)から取りはずすに当っては、図6における左側のブラケット本体(32L)に枢着されているロックレバー(35)の先端部を先ず起し上げることにより、そのキー溝(フック部)(46)と上記ロックピン(44)との係止状態を解除して、図9のようにクランクレバー(33)を第1支点ピン(38)の周りに下方(反時計方向)へ回動操作する。
そうすれば、上記クランクレバー(33)と第2支点ピン(39)を介して連結されている揺動リンク(34)が、そのクランクレバー(33)の回動作用に追従して、上記第1支点ピン(38)と遊合している揺動ガイド長孔(40)のガイド作用により、図9の右方向へ自ずと押し進められ、その揺動リンク(34)の先端部にある係止ピン(41)が、右側ブラケット本体(32R)の下端部にあるキー溝(フック部)(37)から離脱することになる。
そこで、引き続き図9から図10を経て図11のように、両ブラケット本体(32L)(32R)をドローン(A)のアーム(11)よりも広大に相反する左右(横)方向へ押し開いて、そのアーム(11)から上記単位コーナーユニット(U)の第1取付ブラケット(B1)を取りはずせば良い。
上記両ブラケット本体(32L)(32R)の閉合状態から開放状態への操作順序を、図11から図9への逆順序として、先ず右側ブラケット本体(32R)のキー溝(フック部)(37)へ揺動リンク(34)の係止ピン(41)を係止させ、その後クランクレバー(33)を第1支点ピン(38)の周りに上方(時計方向)へ回動操作する。
そうすれば、そのクランクレバー(33)の回動作用に連れて、揺動リンク(34)が図9の左方向へ自ずと引き戻されることになるので、上記クランクレバー(33)の係合口(43)へロックレバー(35)の先端部を通し込み、そのキー溝(フック部)(46)をロックピン(44)と係止させることにより、上記単位コーナーユニット(U)の第1取付ブラケット(B1)を再度ドローン(A)のアーム(11)へ取り付け固定することができ、その何れの操作も工具を使う必要なく、作業者の手先だけですばやく便利に行える。
図示実施状態の大型ドローン(A)は薬液散布用であって、その薬液ホース(16)がドローン(A)における上記アーム(11)の下部に沿って延長配管されていることとの関係上、第1取付ブラケット(B1)の両ブラケット本体(32L)(32R)が上下2段のフック形状として、その上段フック部(47u)によりドローン(A)のアーム(11)へ抱き付くと共に、下段フック部(47d)と上記揺動リンク(34)により上記薬液ホース(16)を抱持することもできるようになっているが、薬液を散布しない大型ドローン(A)に適用する場合には、上記した下段フック部(47d)の形成を省略し、その言わば上段フック部(47u)のみによって、ドローン(A)のアーム(11)へ抱き付けることができる第1取付ブラケット(B1)の構成を採用するにとどめても良い。
更に、上記包囲枠(22u)(22d)の各単位コーナーユニット(U)における両支持ビーム(23)の張り出し中途部には、上記第1軸受盤(M1)よりも長い(幅広い)第2軸受盤(M2)が固定横架されている。(48)はその第2軸受盤(M2)の下面に切り欠かれた倒立U字形のアーム受け凹溝であり、これと協働してドローン(A)の上記アーム(11)に取り付けられる第2取付ブラケット(B2)が、その第2軸受盤(M2)の下部へ吊持状態に付属設置されている。
その第2軸受盤(M2)と第2取付ブラケット(B2)は第1軸受盤(M1)並びに第1取付ブラケット(B1)と同じ上記複合材から製作されており、また第2取付ブラケット(B2)自身の構成は上記第1取付ブラケット(B1)のそれと実質的に同一であるが、その第2取付ブラケット(B2)は第2軸受盤(M2)上へドローン(A)の上記アーム(11)と直交する関係状態に軸受けされた水平な支点軸(49)により、その軸線周りでの約90度(θ)だけ起伏的に回動できるよう枢着されている点で、上記第1取付ブラケット(B1)と相違する。
つまり、第2取付ブラケット(B2)は左右一対の開閉可能なブラケット本体(32L)(32R)と、その両ブラケット本体(32L)(32R)を開閉操作するためのクランクレバー(33)と、そのクランクレバー(33)と協働して両ブラケット本体(32L)(32R)を閉合状態に枢支連結できる揺動リンク(34)と、上記クランクレバー(33)を両ブラケット本体(32L)(32R)の閉合状態に固定するためのロックレバー(35)とから、図12〜18のようなリンク運動機構に形作られている。
その図12〜18に基いて第2取付ブラケット(B2)を詳述すると、その両ブラケット本体(32L)(32R)は上記第1取付ブラケット(B1)のそれらと同じく、ドローン(A)のアーム(11)へ下方から抱き付くほぼ左右対称なフック形状をなすが、その上端部は第2軸受盤(M2)へ直接でなく、何れも言わば間接的となる特別のハンガーステー(50)へ、ドローン(A)の上記アーム(11)と平行な支点ピン(36)によって回動自在に枢着されており、やはり相反する左右(横)方向へ開閉し得る吊持状態にある。(51)はそのハンガーステー(50)の下面に切り欠かれたアーム受け凹溝であり、上記第2軸受盤(M2)のアーム受け凹溝(48)と対応合致する。
しかも、第2取付ブラケット(B2)を吊持するハンガーステー(50)は、その両ブラケット本体(32L)(32R)の上記支点ピン(36)と直交する関係状態として第2軸受盤(M2)上に軸受けされた水平な支点軸(49)により、その軸線周りでの約90度(θ)だけ第2軸受盤(M2)との相対的に回動し得るよう枢着されているのである。
その場合、図16、18の符号(52)は第2取付ブラケット(B2)を吊持するハンガーステー(50)に対して、第2軸受盤(M2)と延いては単位コーナーユニット(U)の両支持ビーム(23)を水平の伏倒した使用状態に位置決め停止させるべく、その第2軸受盤(M2)に形成された回動ストッパーを示している。(53)は同じくハンガーステー(50)に対して単位コーナーユニット(U)の両支持ビーム(23)を起立した折りたたみ状態に位置決め停止させるべく、やはり第2軸受盤(M2)に設けられた回動ストッパーであり、その何れの回動ストッパー(52)(53)もハンガーステー(50)と接当することになる。
そのため、第2取付ブラケット(B2)の両ブラケット本体(32L)(32R)をドローン(A)のアーム(11)へ抱き付けた状態のままで、上記包囲枠(22u)(22d)における単位コーナーユニット(U)の両支持ビーム(23)を、図14、16のような水平に言わば伏倒している使用状態から、図17、18のようなほぼ垂直に起立した折りたたみ状態へ、又はその逆に復元する状態へ変換操作することができる。
そして、左右何れか一方(図13の右側)のブラケット本体(32R)における二又フォーク状の下端部には、揺動リンク(34)の後述する係止ピンを受け入れるキー溝(フック部)(37)が切り欠かれており、残る他方(図13の左側)のブラケット本体(32L)における二又フォーク状の下端部には、クランクレバー(33)の基端部(下端部)を枢着するための第1支点ピン(38)が貫通固定されている。
また、揺動リンク(34)は両ブラケット本体(32L)(32R)の下端部に跨る長さを備えたプレートとして、その基端部(図13の左端部/一端部)がクランクレバー(33)の屈曲する中途部へ、上記第1支点ピン(38)と平行な第2支点ピン(39)を介して枢着されていると共に、そのクランクレバー(33)の基端部(下端部)と対応位置する中途部には、上記第1支点ピン(38)と遊合する揺動ガイド長孔(40)が切り抜かれている一方、同じく揺動リンク(34)の先端部(図13の右端部/他端部)には係止ピン(41)が貫通固定されている。
その場合、クランクレバー(33)は全体として上記した他方(図13の左側)のブラケット本体(32L)を前後方向から挟む広幅な細長い矩形をなすが、その先端部(上端部)付近には仕切り壁(42)を介して、ロックレバー(35)との係脱可能な係合口(43)が区画形成されており、しかもその係合口(43)にはロックピン(44)が貫通固定されている。
更に、ロックレバー(35)の基端部(一端部)は上記した他方(図13の左側)のブラケット本体(32L)における中途高さ位置へ、支点ピン(45)によって回動自在に枢着されており、その残る先端部(他端部)から上記クランクレバー(33)の係合口(43)へ通し込まれていると共に、同じくロックレバー(35)の中途部には上記クランクレバー(33)のロックピン(44)と係脱自在に係止するキー溝(フック部)(46)が切り欠かれている。
クランクレバー(33)の上記係合口(43)へ通し込まれた状態にあるロックレバー(35)のキー溝(フック部)(46)が、そのクランクレバー(33)のロックピン(44)へ上方から係止することにより、上記クランクレバー(33)を両ブラケット本体(32L)(32R)の閉合状態に固定(施錠)維持し得るようになっているが、その固定(施錠)状態を解除して、両ブラケット本体(32L)(32R)を開放することも可能である。
尚、第2取付ブラケット(B2)における両ブラケット本体(32L)(32R)の閉合状態から開放状態へ操作する順序やその逆の操作順序は、上記第1取付ブラケット(B1)のそれらと実質的に同一であるため、その図示・説明を省略する。
上記したように、飛行安全フレーム(F)の包囲枠(22u)(22d)における就中下段包囲枠(22d)のストレート辺部(s)から、平面視の細長いほぼ三角形又は扇形に造形された各単位コーナーユニット(U)の円弧状コーナー部(c)を切り離すことができるようになっており、またその各単位コーナーユニット(U)における両支持ビーム(23)の内向き張り出し先端部に固定横架された第1軸受盤(M1)と、これに付属一体化された第1取付ブラケット(B1)を、ドローン(A)におけるアーム(11)の根元部付近から取りはずすことができるようになっており、更に同じく両支持ビーム(23)の張り出し中途部に固定横架された第2軸受盤(M2)と、これにハンガーステー(50)を介して間接的に吊持された第2取付ブラケット(B2)を、その第2軸受盤(M2)上へドローン(A)のアーム(11)と直交する関係状態に軸受けされた水平な支点軸(49)によって、その軸線周りでの約90度(θ)だけ起伏的に相対回動し得るようになってもいる。
そのため、各単位コーナーユニット(U)の円弧状コーナー部(c)をその両端部に隣り合う包囲枠(22u)(22d)のストレート辺部(s)から先ず切り離し、次いでその各単位コーナーユニット(U)における両支持ビーム(23)の張り出し先端部付近に付属している第1取付ブラケット(B1)を、ドローン(A)のアーム(11)に抱き付けられている閉合状態から、左右(横)方向へ開放して取りはずす。
そして、上記各単位コーナーユニット(U)における両支持ビーム(23)の張り出し中途部に付属している第2取付ブラケット(B2)は、その両ブラケット本体(32L)(32R)の閉合によりドローン(A)のアーム(11)へ抱き付けられた状態のままで、図19から図20を経て図21のように、各単位コーナーユニット(U)の両支持ビーム(23)を上記水平な支点軸(49)の周りに約90度(θ)だけ回動操作して、その円弧状コーナー部(c)が下側となる起立状態に折りたたむことができる。
図示実施形態の場合、大型ドローン(A)のプロペラ(12)がその2枚羽根を不使用時に、上記両支持ビーム(23)の向かい合う相互間隙に納まる大きさ(幅)まで、言わば重なり合い揃った状態に折りたためるようになっているため、上記単位コーナーユニット(U)を図19から図20のように回動操作する際、その両支持ビーム(23)がプロペラ(12)と干渉するおそれはない。
この点、図1に記入した輪郭鎖線から成る小さい正8角形は、合計8個ある単位コーナーユニット(U)のすべてを折りたたんだ状態の大きさ・形状を示しているが、自動車(特に軽トラック)の荷台から少なくとも左右横方向に向かって、上記飛行安全フレーム(F)の包囲枠(22u)(22d)が張り出すことを防ぐ意味では、図示の180度向かい合う2個ずつ合計4個の単位コーナーユニット(U)を起立した折りたたみ状態に保てば良い。
更に言えば、図19〜21では単位コーナーユニット(U)の1個ずつを、その第2軸受盤(M2)上へドローン(A)のアーム(11)と直交する関係状態に軸受けされた水平な支点軸(49)により、その軸線周りでの約90度(θ)だけ回動操作して、その起立した折りたたみ状態を得るようになっているが、その図19、21と対応する図22、23の変形実施形態から明白なように、隣り合う単位コーナーユニット(U)の円弧状コーナー部(c)同士を上記包囲枠(22u)(22d)のストレート辺部(s)となる一定長さの直管によって連結した状態のままに保ち、その隣り合う単位コーナーユニット(U)の支持ビーム(23)が起伏的に回動される上記水平な支点軸(49)同士を、同一軸線(O―O)上へ並列設置することにより、その同一軸線(O―O)の周りに隣り合う単位コーナーユニット(U)の一対ずつを一挙同時に回動させて、その2連式に起立した折りたたみ状態を得られるように定めても良い。
これによれば、やはり工具を必要としないこととも相俟って、上記した一連の操作をますます効率良く便利に行える効果がある。
(10)・・・・・・機体
(11)・・・・・・アーム
(12)・・・・・・プロペラ
(14)・・・・・・薬液収容タンク
(16)・・・・・・薬液ホース
(22u)・・・・・上段包囲枠
(22d)・・・・・下段包囲枠
(23)・・・・・・支持ビーム
(24)・・・・・・連結ピン
(25)・・・・・・支点ピン
(26)・・・・・・抜け止めレバー
(27)・・・・・・キー溝(フック部)
(28)・・・・・・連結ピン受け入れ孔
(29)・・・・・・抜け止めレバー受け入れトンネル
(30)・・・・・・キーピン
(32L)・・・・・(左側)ブラケット本体
(32R)・・・・・(右側)ブラケット本体
(33)・・・・・・クランクレバー
(34)・・・・・・揺動リンク
(35)・・・・・・ロックレバー
(36)・・・・・・支点ピン
(37)・・・・・・キー溝(フック部)
(38)・・・・・・第1支点ピン
(39)・・・・・・第2支点ピン
(40)・・・・・・揺動ガイド長孔
(41)・・・・・・係止ピン
(42)・・・・・・仕切り壁
(43)・・・・・・係合口
(44)・・・・・・ロックピン
(45)・・・・・・支点ピン
(46)・・・・・・キー溝(フック部)
(49)・・・・・・支点軸
(50)・・・・・・ハンガーステー
(A)・・・・・・・ドローン
(B1)・・・・・・第1取付ブラケット
(B2)・・・・・・第2取付ブラケット
(c)・・・・・・・円弧状コーナー部
(F)・・・・・・・飛行安全フレーム
(M1)・・・・・・第1軸受盤
(M2)・・・・・・第2軸受盤
(s)・・・・・・・ストレート辺部
(U)・・・・・・・単位コーナーユニット
(O−O)・・・・・同一軸線
(θ)・・・・・・・90度(起伏回動角度)
本考案は大型ドローン用の飛行安全フレームに関する。
最近、ドローン(小型無人航空機)によって空中から農薬や肥料、融雪剤など(以下、薬液と総称する。)を散布する試みが行われているが、そのドローンを目的の田畑やその他の散布作業現場まで飛行させると、未だ散布作業しないうちにバッテリを浪費してしまうことになるため、目的の散布作業現場まではドローンを自動車(特に軽トラック)の荷台に積載して、運搬している通例である。
ところが、上記薬液散布作業用ドローンはバッテリに加えて、薬液収容タンクや電動ポンプ、薬液ホース、噴射ノズルなどの作業機器を搭載し、機体重量が増す関係上、少なくとも8個のプロペラを備えた大型のマルチコプターとなっており、そのためその多数のプロペラを全体的に包囲する飛行安全フレーム(ガードフレーム)としても、大型品とならざるを得ない。このことは薬液散布作業用ドローン以外の大型ドローンについても、同様に起る事態であると言える。
この点、本考案の考案者は特許文献1〜3に記載のドローン用飛行安全フレームを実施事業化している。
特許第6245566号公報 特許第6376672号公報 実用新案登録第3223263号公報
上記特許文献1〜3に開示されたドローン用飛行安全フレームは、全体の組立一体品として、その分解や折りたたみを行えない構成であるため、この飛行安全フレームを上記大型ドローンの機体から張り出すアームに取り付けて、その多数のプロペラを全体的に包囲した場合、たとえプロペラを折りたたむことができるとしても、飛行安全フレームが自動車(特に軽トラック)の荷台から張り出してしまう結果、公道を走行できなくなる問題がある。自動車の荷台から少なくとも左右横方向に向かっては、そのドローン用飛行安全フレームを張り出さないように構成することが求められる。
本考案はこのような課題の抜本的な解決を目的としており、その目的を達成するために、請求項1ではドローンが具備する複数のプロペラを横方向から全体的に包囲する平面視の各コーナー部が円弧状の正多角形な包囲枠と、
ドローンの機体から放射状に張り出すアームの根元部付近まで、上記包囲枠の円弧状コーナー部から各々内向きに張り出す2本ずつの支持ビームとを備え、
その2本ずつの支持ビームと上記包囲枠の円弧状コーナー部とを、各々平面視の細長いほぼ扇形又は三角形に枠組み一体化することにより単位コーナーユニットとして、その単位コーナーユニットの円弧状コーナー部を上記包囲枠の隣り合うストレート辺部へ着脱自在に連結する一方、
同じく単位コーナーユニットにおける支持ビームの内向き張り出し先端部を第1軸受盤と、その第1軸受盤の下部に付属一体化された第1取付ブラケットにより、ドローンにおけるアームの根元部付近へ着脱自在に取り付けると共に、
上記支持ビームの張り出し中途部を第2軸受盤と、その第2軸受盤上へドローンの上記アームと直交する関係状態に軸受けされた水平な支点軸によって、その軸線周りでの起伏的な回動自在に枢着された第2取付ブラケットにより、同じくドローンにおけるアームの張り出し先端部付近へ取り付けて、
その第1取付ブラケットによる上記アームへの取付状態と包囲枠の隣り合うストレート辺部に対する円弧状コーナー部の連結状態とを各々解除した上記単位コーナーユニットの支持ビームを、上記支点軸の周りに約90度だけ回動させて、その単位コーナーユニットの起立した折りたたみ状態を得られるように定めたことを特徴とする。
また、請求項2では隣り合う単位コーナーユニットの円弧状コーナー部同士を包囲枠のストレート辺部となる一定長さの直管によって連結すると共に、
隣り合う単位コーナーユニットの支持ビームが回動される水平な支点軸同士を、同一軸線上へ並列設置することにより、その同一軸線の周りに上記隣り合う単位コーナーユニットの一対ずつを一挙同時に回動させることができるように定めたことを特徴とする。
請求項3では単位コーナーユニットの円弧状コーナー部が下側となるように、その単位コーナーユニットの支持ビームを水平な支点軸線周りでの起立状態に回動させることを特徴とする。
請求項4では単位コーナーユニットの円弧状コーナー部に付属する管継手側と包囲枠の隣り合うストレート辺部に付属する管継手側との何れか一方から他方に向かって突設した連結ピンを、その他方に対応形成された連結ピン受け入れ孔へ抜き差し自在に差し込むと共に、
同じく単位コーナーユニットの円弧状コーナー部に付属する管継手側と包囲枠の隣り合うストレート辺部に付属する管継手側との何れか一方から他方に向かって突出された起伏的な回動自在の抜け止めレバーを、その他方に対応形成された抜け止めレバー受け入れトンネルへ抜き差し自在に差し込み、且つそのレバー受け入れトンネルに貫通固定された水平なキーピンへ、係脱自在に係止させるように定めたことを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、飛行安全フレームにおける包囲枠の単位コーナーユニットをその包囲枠の隣り合うストレート辺部から切り離して、ドローンのアームと直交する関係状態にある水平な支点軸の周りに約90度だけ回動できるようになっているため、その包囲枠を薬液散布作業用のオクトコプターやその他の大型ドローンへ取り付けた状態において、自動車(特に軽トラック)の荷台へ積載する場合、その必要な個数の単位コーナーユニットを起立する折りたたみ状態へ回動操作することにより、その包囲枠が自動車の荷台から不法に張り出すおそれを防止できるのである。
その際、単位コーナーユニットの内向き張り出し先端部に第1軸受盤を介して付属している第1取付ブラケットを、ドローンにおけるアームの根元部付近から取り外せば足り、その単位コーナーユニットの張り出し中途部に第2軸受盤を介して付属している第2取付ブラケットは、同じくドローンにおけるアームの張り出し先端部付近へ取り付けた状態のままで良いため、上記折りたたみ状態への回動操作とその伏倒する水平な使用状態への復元操作をすばやく便利に行える効果もある。
特に、請求項2の構成を採用するならば、隣り合う上記単位コーナーユニットの一対ずつを言わば2連式として、一挙同時に回動操作することにより、その起立する折りたたみ状態と伏倒する使用状態をますます効率良く得られる効果があり、利便性も向上する。
その場合、請求項3の構成を採用するならば、単位コーナーユニットの円弧状コーナー部が下側となるため、接地した時でもその起立した折りたたみ状態の安定性を確保することができ、自動車に積載しての運搬上役立つ。
また、請求項4の構成を採用するならば、単位コーナーユニットの円弧状コーナー部と包囲枠における隣り合うストレート辺部との連結並びにその解除を、作業者の手先だけによる抜き差し操作としてすばやく行え、工具の必要がないため、著しく便利である。
本考案の実施形態に係る飛行安全フレームの取付使用状態を示す全体概略平面図である。 上記飛行安全フレームの適用一例となる大型の薬液散布用ドローンを示す斜面図である。 図1のP部分を抽出して、単位コーナーユニットの円弧状コーナー部を示す拡大平面図である。 図3の展開正面図である。 単位コーナーユニットの内向き張り出し先端部に付属する第1軸受盤と第1取付ブラケットを示す平面図である。 図5の正面図である。 図6の右側面図である。 図6の左側面図である。 図6の閉合状態にある第1取付ブラケットを開放する操作過程の正面図である。 図9に続いて行う操作の過程を示す正面図である。 第1取付ブラケットの全開状態を示す正面図である。 単位コーナーユニットの張り出し中途部に付属する第2軸受盤と第2取付ブラケットを示す平面図である。 図12の正面図である。 図13の右側面図である。 図13の左側面図である。 図12の16-16線断面図である。 単位コーナーユニットの支持ビームを起立させた折りたたみ状態の図4に対応する右側面図である。 図17の折りたたみ状態を左方向から見た側面図である。 ドローンのアームへ取り付け使用した単位コーナーユニットの全体を示す平面図である。 図19の使用状態から起立させて折りたたんだ状態の単位コーナーユニットを示す側面図である。 図20の正面図である。 隣り合う単位コーナーユニットの2本をドローンのアームへ取り付けた使用状態の平面図である。 図22の使用状態から2本同時に起立させて、一緒に折りたたんだ状態を示す正面図である。
以下、図面に基づいて本考案の具体的構成を詳述すると、図1はそのドローン用飛行安全フレーム(F)の好適な実施形態を示しており、(A)はこれを適用する大型の薬液散布用ドローン(オクトコプター)であって、機体(ボディ)(10)と、その機体(10)から放射方向へ平面視の先端部が分岐するY字状に張り出す複数(合計8本)のアーム(11)と、その各アーム(11)の先端部に軸支されたプロペラ(ローターブレード)(12)とを備え、その各プロペラ(12)の回転駆動用モーター(図示省略)が上記アーム(11)の先端部に固定設置されたモーターカバーケース(13)での被覆状態にある。
しかも、上記機体(10)の腹部には図2のような薬液収容タンク(14)が保持されており、その内部から電動ポンプ(15)を経て、上記アーム(11)の下部に沿い延長配管された薬液ホース(16)の先端部が、上記アーム(11)の先端部へ吊持状態に設置された約90度回動可能なエルボ管(17)と連通接続されていると共に、そのエルボ管(17)の下端部に薬液噴射ノズル(18)が取り付けられている。(19)は薬液収容タンク(14)の開閉キャップ、(20)はドローン(A)の接地脚である。
その場合、図例の大型ドローン(オクトコプター)(A)では機体(10)から合計8本張り出すアーム(11)のうち、その平行状態での隣り合う2本ずつが180度向かい合う合計4本だけに、上記薬液ホース(16)を延長配管して、その先端部へ薬液噴射ノズル(18)を連通接続しているが、その1本ずつが180度向かい合う合計2本のアーム(11)だけや、合計6本又は8本のアーム(11)に沿って上記薬液ホース(16)を延長配管することもあり得る。尚、機体(10)に搭載されている制御ユニットやバッテリは図示省略してある。
何れにしても、薬液収容タンク(14)内の薬液は電動ポンプ(図例では2個一対)(15)によって、上記薬液ホース(16)へ分配状に圧送され、そのエルボ管(17)から下向く薬液噴射ノズル(18)によって、田畑や道路などの散布現場に散布されることとなる。
大型ドローン用飛行安全フレーム(F)は炭素繊維強化プラスチック材やガラス繊維強化プラスチック材、その両繊維強化プラスチックのハイブリッド材、その他の軽く高強度な繊維強化プラスチック材の直管と曲管から、図例のような各種形態の第1〜5管継手(21a)(21b)(21c)(21d)(21e)を用いて、上記ドローン(A)における複数(図例では8個)のプロペラ(12)を全体的に包囲できる大きさと輪郭形状に枠組みされている。
(22u)(22d)は上記飛行安全フレーム(F)の上段包囲枠と下段包囲枠であり、その上下相互間のスペーサーとしても機能する上記第1〜5管継手(21a)〜(21e)を介して、平面視の各コーナー部(c)が円弧状をなす互いに同じ大きさの正多角形(図例では正8角形)に枠組みされているが、複数のプロペラ(12)を横方向から全体的に包囲できるならば、図例のような上下一対の2段のみならず、上中下の3段や1段だけの枠組みであっても良い。
何れにしても、上記包囲枠(22u)(22d)の曲管から成る円弧状のコーナー部(c)は図1から確認できるように、ドローン(A)の機体(10)から放射状に張り出すアーム(11)やその先端部に軸支されたプロペラ(12)と対応位置しており、その円弧状コーナー部(c)同士の隣り合う相互間が包囲枠(22u)(22d)の直管から成るストレート辺部(s)となっている。
(23)は上記包囲枠(22u)(22d)における就中下段包囲枠(22d)の円弧状コーナー部(c)から各々第3、4管継手(21c)(21d)を用いて、上記ドローン(A)におけるアーム(11)の根元部付近まで内向きに張り出された2本ずつの支持ビームであり、一定長さの直管から成る。
つまり、その両支持ビーム(23)の根元部は各々第3、4管継手(21c)(21d)を介して、上記下段包囲枠(22d)の円弧状コーナー部(c)に取り付けられており、同じく両支持ビーム(23)の内向き張り出し先端部へ行く程、ドローン(A)のアーム(11)に挾み付く如く接近し、このような2本ずつの支持ビーム(23)と上記下段包囲枠(22d)の円弧状コーナー部(c)とから成る平面視の細長いほぼ扇形又は三角形の単位コーナーユニット(U)が造形されている。
しかも、その各単位コーナーユニット(U)を形作る円弧状コーナー部(c)と、その両隣りに位置する下段包囲枠(22d)のストレート辺部(s)とが、図3、4の拡大図から明白なように、その前者の両端部に付属一体化されている第3、4管継手(21c)(21d)と、後者の切り離し端部に付属一体化されている第5管継手(21e)によって、着脱自在に連結されており、その各単位コーナーユニット(U)を上記下段包囲枠(22d)から切り離すことができるようになっている。
更に言えば、第3、4管継手(21c)(21d)と第5管継手(21e)とは雌雄関係にあり、その何れか一方の第3、4管継手(21c)(21d)からは他方の第5管継手(21e)に向かって、図例の場合上下一対ずつの連結ピン(24)が突設されているほか、そのスペーサーとなる壁面部には各々水平の支点ピン(25)を介して、抜け止めレバー(26)の基端部が回動自在に枢着されている。(27)はその抜け止めレバー(26)の中途部に各々切り欠かれたキー溝(フック部)である。
そして、残る他方の第5管継手(21e)には上記連結ピン(24)を受け入れる上下一対ずつのピン受け入れ孔(28)が対応形成されているほか、そのやはりスペーサーとなる壁面部には、上記抜け止めレバー(26)の受け入れトンネル(29)と、そのトンネル(29)を貫通する水平のキーピン(30)とが各々設けられている。
そのため、上記各単位コーナーユニット(U)の円弧状コーナー部(c)に付属する第3、4管継手(21c)(21d)側の連結ピン(24)を、上記下段包囲枠(22d)のストレート辺部(s)に付属する第5管継手(21e)側の連結ピン受け入れ孔(28)へ各々差し込むと同時に、その第5管継手(21e)側の抜け止めレバー受け入れトンネル(29)へ差し込んだ上記抜け止めレバー(26)のキー溝(フック部)(27)を、同じく第5管継手(21e)側のキーピン(30)と各々係止させることにより、その各単位コーナーユニット(U)の円弧状コーナー部(c)と下段包囲枠(22d)のストレート辺部(s)とを連結一体化して、その包囲枠(22d)を平面視の全体的な上記正多角形(図例では正8角形)に枠組むことができ、また上記抜け止めレバー(26)の先端部を支点ピン(25)の周りに起し上げて、そのキー溝(フック部)(27)とキーピン(30)との係止状態(連結状態)を解除することにより、上記下段包囲枠(22d)からその各単位コーナーユニット(U)だけを切り離して、起伏的に回動(折りたたみ)操作することもできるようになっている。この切り離した(連結状態を解除した)単位コーナーユニット(U)の起伏的な回動(折りたたみ)操作については、追って詳しく説明する。
上記飛行安全フレーム(F)の包囲枠(22u)(22d)は平面視の全体的な正多角形をなし、その円弧状コーナー部(c)に対応位置する個数(図例では8個)の単位コーナーユニット(U)を具備しているが、その各単位コーナーユニット(U)を平面視の細長いほぼ三角形又は扇形に枠組みしている両支持ビーム(23)は、その内向き張り出し先端部において上記ドローン(A)の機体(10)から放射状に張り出すアーム(11)の根元部付近へ取り付け使用されると共に、その張り出し中途部において同じくドローン(A)の機体(10)から張り出す上記アーム(11)の先端部付近へ取り付け使用されるようになっている。
即ち、各単位コーナーユニット(U)における両支持ビーム(23)の内向き張り出し先端部には、第1軸受盤(M1)が固定横架されている。(31)はその第1軸受盤(M1)の下面に切り欠かれた倒立U字形のアーム受け凹溝であり、これと相俟ってドローン(A)の上記アーム(11)に取り付けられる第1取付ブラケット(B1)が、その第1軸受盤(M1)の下部に付属一体化されている。その第1軸受盤(M1)と第1取付ブラケット(B1)は何れも上記包囲枠(22u)(22d)の各種管継手(21a)〜(21e)と同じようなナイロンと炭素(短)繊維との複合材から製作されている。
第1取付ブラケット(B1)は左右一対の開閉可能なブラケット本体(32L)(32R)と、その両ブラケット本体(32L)(32R)を開閉操作するためのクランクレバー(33)と、そのクランクレバー(33)と協働して両ブラケット本体(32L)(32R)を閉合状態に枢支連結できる揺動リンク(34)と、上記クランクレバー(33)を両ブラケット本体(32L)(32R)の閉合状態に固定するためのロックレバー(35)とから、図5〜8のようなリンク運動機構に形作られている。
その図5〜8に基づいて第1取付ブラケット(B1)を詳述すると、先ずその両ブラケット本体(32L)(32R)はドローン(A)の上記アーム(11)へ下方から抱き付くほぼ左右対称なフック形状をなし、何れもその上端部がドローン(A)のアーム(11)と平行な支点ピン(36)によって、直接第1軸受盤(M1)へ回動自在に枢着されており、相反する左右(横)方向へ開閉し得る吊持状態にある。
しかも、左右何れか一方(図6の右側)のブラケット本体(32R)における二又フォーク状の下端部には、揺動リンク(34)の後述する係止ピンを受け入れるキー溝(フック部)(37)が切り欠かれており、残る他方(図6の左側)のブラケット本体(32L)における二又フォーク状の下端部には、クランクレバー(33)の基端部(下端部)を枢着するための第1支点ピン(38)が貫通固定されている。
そして、揺動リンク(34)は両ブラケット本体(32L)(32R)の下端部に跨る長さを備えたプレートとして、その基端部(図6の左端部/一端部)がクランクレバー(33)の屈曲する中途部へ、上記第1支点ピン(38)と平行な第2支点ピン(39)を介して枢着されていると共に、そのクランクレバー(33)の基端部(下端部)と対応位置する中途部には、上記第1支点ピン(38)と遊合する揺動ガイド長孔(40)が切り抜かれている一方、同じく揺動リンク(34)の先端部(図6の右端部/他端部)には係止ピン(41)が貫通固定されている。
その場合、クランクレバー(33)は全体として上記した他方(図6の左側)のブラケット本体(32L)を前後方向から挟む広幅な細長い矩形をなすが、その先端部(上端部)付近には仕切り壁(42)を介して、ロックレバー(35)との係脱可能な係合口(43)が区画形成されており、しかもその係合口(43)にはロックピン(44)が貫通固定されている。
更に、ロックレバー(35)の基端部(一端部)は上記した他方(図6の左側)のブラケット本体(32L)における中途高さ位置へ、支点ピン(45)によって回動自在に枢着されており、その残る先端部(他端部)から上記クランクレバー(33)の係合口(43)へ通し込まれていると共に、同じくロックレバー(35)の中途部には上記クランクレバー(33)のロックピン(44)と係脱自在に係止するキー溝(フック部)(46)が切り欠かれている。
クランクレバー(33)の上記係合口(43)へ通し込まれた状態にあるロックレバー(35)のキー溝(フック部)(46)が、そのクランクレバー(33)のロックピン(44)へ上方から係止することにより、上記クランクレバー(33)を両ブラケット本体(32L)(32R)の閉合状態に固定(施錠)維持し得るようになっているが、その固定(施錠)状態を解除して、両ブラケット本体(32L)(32R)を開放することも可能である。
この点、図6は第1取付ブラケット(B1)の両ブラケット本体(32L)(32R)を閉合して、ドローン(A)のアーム(11)へ上記包囲枠(22u)(22d)の就中単位コーナーユニット(U)を取り付け固定した状態の正面図であるが、その両ブラケット本体(32L)(32R)を開放して、ドローン(A)の上記アーム(11)から取りはずすに当っては、図6における左側のブラケット本体(32L)に枢着されているロックレバー(35)の先端部を先ず起し上げることにより、そのキー溝(フック部)(46)と上記ロックピン(44)との係止状態を解除して、図9のようにクランクレバー(33)を第1支点ピン(38)の周りに下方(反時計方向)へ回動操作する。
そうすれば、上記クランクレバー(33)と第2支点ピン(39)を介して連結されている揺動リンク(34)が、そのクランクレバー(33)の回動作用に追従して、上記第1支点ピン(38)と遊合している揺動ガイド長孔(40)のガイド作用により、図9の右方向へ自ずと押し進められ、その揺動リンク(34)の先端部にある係止ピン(41)が、右側ブラケット本体(32R)の下端部にあるキー溝(フック部)(37)から離脱することになる。
そこで、引き続き図9から図10を経て図11のように、両ブラケット本体(32L)(32R)をドローン(A)のアーム(11)よりも広大に相反する左右(横)方向へ押し開いて、そのアーム(11)から上記単位コーナーユニット(U)の第1取付ブラケット(B1)を取りはずせば良い。
上記両ブラケット本体(32L)(32R)の閉合状態から開放状態への操作順序を、図11から図9への逆順序として、先ず右側ブラケット本体(32R)のキー溝(フック部)(37)へ揺動リンク(34)の係止ピン(41)を係止させ、その後クランクレバー(33)を第1支点ピン(38)の周りに上方(時計方向)へ回動操作する。
そうすれば、そのクランクレバー(33)の回動作用に連れて、揺動リンク(34)が図9の左方向へ自ずと引き戻されることになるので、上記クランクレバー(33)の係合口(43)へロックレバー(35)の先端部を通し込み、そのキー溝(フック部)(46)をロックピン(44)と係止させることにより、上記単位コーナーユニット(U)の第1取付ブラケット(B1)を再度ドローン(A)のアーム(11)へ取り付け固定することができ、その何れの操作も工具を使う必要なく、作業者の手先だけですばやく便利に行える。
図示実施状態の大型ドローン(A)は薬液散布用であって、その薬液ホース(16)がドローン(A)における上記アーム(11)の下部に沿って延長配管されていることとの関係上、第1取付ブラケット(B1)の両ブラケット本体(32L)(32R)が上下2段のフック形状として、その上段フック部(47u)によりドローン(A)のアーム(11)へ抱き付くと共に、下段フック部(47d)と上記揺動リンク(34)により上記薬液ホース(16)を抱持することもできるようになっているが、薬液を散布しない大型ドローン(A)に適用する場合には、上記した下段フック部(47d)の形成を省略し、その言わば上段フック部(47u)のみによって、ドローン(A)のアーム(11)へ抱き付けることができる第1取付ブラケット(B1)の構成を採用するにとどめても良い。
更に、上記包囲枠(22u)(22d)の各単位コーナーユニット(U)における両支持ビーム(23)の張り出し中途部には、上記第1軸受盤(M1)よりも長い(幅広い)第2軸受盤(M2)が固定横架されている。(48)はその第2軸受盤(M2)の下面に切り欠かれた倒立U字形のアーム受け凹溝であり、これと協働してドローン(A)の上記アーム(11)に取り付けられる第2取付ブラケット(B2)が、その第2軸受盤(M2)の下部へ吊持状態に付属設置されている。
その第2軸受盤(M2)と第2取付ブラケット(B2)は第1軸受盤(M1)並びに第1取付ブラケット(B1)と同じ上記複合材から製作されており、また第2取付ブラケット(B2)自身の構成は上記第1取付ブラケット(B1)のそれと実質的に同一であるが、その第2取付ブラケット(B2)は第2軸受盤(M2)上へドローン(A)の上記アーム(11)と直交する関係状態に軸受けされた水平な支点軸(49)により、その軸線周りでの約90度(θ)だけ起伏的に回動できるよう枢着されている点で、上記第1取付ブラケット(B1)と相違する。
つまり、第2取付ブラケット(B2)は左右一対の開閉可能なブラケット本体(32L)(32R)と、その両ブラケット本体(32L)(32R)を開閉操作するためのクランクレバー(33)と、そのクランクレバー(33)と協働して両ブラケット本体(32L)(32R)を閉合状態に枢支連結できる揺動リンク(34)と、上記クランクレバー(33)を両ブラケット本体(32L)(32R)の閉合状態に固定するためのロックレバー(35)とから、図12〜18のようなリンク運動機構に形作られている。
その図12〜18に基いて第2取付ブラケット(B2)を詳述すると、その両ブラケット本体(32L)(32R)は上記第1取付ブラケット(B1)のそれらと同じく、ドローン(A)のアーム(11)へ下方から抱き付くほぼ左右対称なフック形状をなすが、その上端部は第2軸受盤(M2)へ直接でなく、何れも言わば間接的となる特別のハンガーステー(50)へ、ドローン(A)の上記アーム(11)と平行な支点ピン(36)によって回動自在に枢着されており、やはり相反する左右(横)方向へ開閉し得る吊持状態にある。(51)はそのハンガーステー(50)の下面に切り欠かれたアーム受け凹溝であり、上記第2軸受盤(M2)のアーム受け凹溝(48)と対応合致する。
しかも、第2取付ブラケット(B2)を吊持するハンガーステー(50)は、その両ブラケット本体(32L)(32R)の上記支点ピン(36)と直交する関係状態として第2軸受盤(M2)上に軸受けされた水平な支点軸(49)により、その軸線周りでの約90度(θ)だけ第2軸受盤(M2)との相対的に回動し得るよう枢着されているのである。
その場合、図16、18の符号(52)は第2取付ブラケット(B2)を吊持するハンガーステー(50)に対して、第2軸受盤(M2)と延いては単位コーナーユニット(U)の両支持ビーム(23)を水平の伏倒した使用状態に位置決め停止させるべく、その第2軸受盤(M2)に形成された回動ストッパーを示している。(53)は同じくハンガーステー(50)に対して単位コーナーユニット(U)の両支持ビーム(23)を起立した折りたたみ状態に位置決め停止させるべく、やはり第2軸受盤(M2)に設けられた回動ストッパーであり、その何れの回動ストッパー(52)(53)もハンガーステー(50)と接当することになる。
そのため、第2取付ブラケット(B2)の両ブラケット本体(32L)(32R)をドローン(A)のアーム(11)へ抱き付けた状態のままで、上記包囲枠(22u)(22d)における単位コーナーユニット(U)の両支持ビーム(23)を、図14、16のような水平に言わば伏倒している使用状態から、図17、18のようなほぼ垂直に起立した折りたたみ状態へ、又はその逆に復元する状態へ変換操作することができる。
そして、左右何れか一方(図13の右側)のブラケット本体(32R)における二又フォーク状の下端部には、揺動リンク(34)の後述する係止ピンを受け入れるキー溝(フック部)(37)が切り欠かれており、残る他方(図13の左側)のブラケット本体(32L)における二又フォーク状の下端部には、クランクレバー(33)の基端部(下端部)を枢着するための第1支点ピン(38)が貫通固定されている。
また、揺動リンク(34)は両ブラケット本体(32L)(32R)の下端部に跨る長さを備えたプレートとして、その基端部(図13の左端部/一端部)がクランクレバー(33)の屈曲する中途部へ、上記第1支点ピン(38)と平行な第2支点ピン(39)を介して枢着されていると共に、そのクランクレバー(33)の基端部(下端部)と対応位置する中途部には、上記第1支点ピン(38)と遊合する揺動ガイド長孔(40)が切り抜かれている一方、同じく揺動リンク(34)の先端部(図13の右端部/他端部)には係止ピン(41)が貫通固定されている。
その場合、クランクレバー(33)は全体として上記した他方(図13の左側)のブラケット本体(32L)を前後方向から挟む広幅な細長い矩形をなすが、その先端部(上端部)付近には仕切り壁(42)を介して、ロックレバー(35)との係脱可能な係合口(43)が区画形成されており、しかもその係合口(43)にはロックピン(44)が貫通固定されている。
更に、ロックレバー(35)の基端部(一端部)は上記した他方(図13の左側)のブラケット本体(32L)における中途高さ位置へ、支点ピン(45)によって回動自在に枢着されており、その残る先端部(他端部)から上記クランクレバー(33)の係合口(43)へ通し込まれていると共に、同じくロックレバー(35)の中途部には上記クランクレバー(33)のロックピン(44)と係脱自在に係止するキー溝(フック部)(46)が切り欠かれている。
クランクレバー(33)の上記係合口(43)へ通し込まれた状態にあるロックレバー(35)のキー溝(フック部)(46)が、そのクランクレバー(33)のロックピン(44)へ上方から係止することにより、上記クランクレバー(33)を両ブラケット本体(32L)(32R)の閉合状態に固定(施錠)維持し得るようになっているが、その固定(施錠)状態を解除して、両ブラケット本体(32L)(32R)を開放することも可能である。
尚、第2取付ブラケット(B2)における両ブラケット本体(32L)(32R)の閉合状態から開放状態へ操作する順序やその逆の操作順序は、上記第1取付ブラケット(B1)のそれらと実質的に同一であるため、その図示・説明を省略する。
上記したように、飛行安全フレーム(F)の包囲枠(22u)(22d)における就中下段包囲枠(22d)のストレート辺部(s)から、平面視の細長いほぼ三角形又は扇形に造形された各単位コーナーユニット(U)の円弧状コーナー部(c)を切り離すことができるようになっており、またその各単位コーナーユニット(U)における両支持ビーム(23)の内向き張り出し先端部に固定横架された第1軸受盤(M1)と、これに付属一体化された第1取付ブラケット(B1)を、ドローン(A)におけるアーム(11)の根元部付近から取りはずすことができるようになっており、更に同じく両支持ビーム(23)の張り出し中途部に固定横架された第2軸受盤(M2)と、これにハンガーステー(50)を介して間接的に吊持された第2取付ブラケット(B2)を、その第2軸受盤(M2)上へドローン(A)のアーム(11)と直交する関係状態に軸受けされた水平な支点軸(49)によって、その軸線周りでの約90度(θ)だけ起伏的に相対回動し得るようになってもいる。
そのため、各単位コーナーユニット(U)の円弧状コーナー部(c)をその両端部に隣り合う包囲枠(22u)(22d)のストレート辺部(s)から先ず切り離し、次いでその各単位コーナーユニット(U)における両支持ビーム(23)の張り出し先端部付近に付属している第1取付ブラケット(B1)を、ドローン(A)のアーム(11)に抱き付けられている閉合状態から、左右(横)方向へ開放して取りはずす。
そして、上記各単位コーナーユニット(U)における両支持ビーム(23)の張り出し中途部に付属している第2取付ブラケット(B2)は、その両ブラケット本体(32L)(32R)の閉合によりドローン(A)のアーム(11)へ抱き付けられた状態のままで、図19から図20を経て図21のように、各単位コーナーユニット(U)の両支持ビーム(23)を上記水平な支点軸(49)の周りに約90度(θ)だけ回動操作して、その円弧状コーナー部(c)が下側となる起立状態に折りたたむことができる。
図示実施形態の場合、大型ドローン(A)のプロペラ(12)がその2枚羽根を不使用時に、上記両支持ビーム(23)の向かい合う相互間隙に納まる大きさ(幅)まで、言わば重なり合い揃った状態に折りたためるようになっているため、上記単位コーナーユニット(U)を図19から図20のように回動操作する際、その両支持ビーム(23)がプロペラ(12)と干渉するおそれはない。
この点、図1に記入した輪郭鎖線から成る小さい正8角形は、合計8個ある単位コーナーユニット(U)のすべてを折りたたんだ状態の大きさ・形状を示しているが、自動車(特に軽トラック)の荷台から少なくとも左右横方向に向かって、上記飛行安全フレーム(F)の包囲枠(22u)(22d)が張り出すことを防ぐ意味では、図示の180度向かい合う2個ずつ合計4個の単位コーナーユニット(U)を起立した折りたたみ状態に保てば良い。
更に言えば、図19〜21では単位コーナーユニット(U)の1個ずつを、その第2軸受盤(M2)上へドローン(A)のアーム(11)と直交する関係状態に軸受けされた水平な支点軸(49)により、その軸線周りでの約90度(θ)だけ回動操作して、その起立した折りたたみ状態を得るようになっているが、その図19、21と対応する図22、23の変形実施形態から明白なように、隣り合う単位コーナーユニット(U)の円弧状コーナー部(c)同士を上記包囲枠(22u)(22d)のストレート辺部(s)となる一定長さの直管によって連結した状態のままに保ち、その隣り合う単位コーナーユニット(U)の支持ビーム(23)が起伏的に回動される上記水平な支点軸(49)同士を、同一軸線(O―O)上へ並列設置することにより、その同一軸線(O―O)の周りに隣り合う単位コーナーユニット(U)の一対ずつを一挙同時に回動させて、その2連式に起立した折りたたみ状態を得られるように定めても良い。
これによれば、やはり工具を必要としないこととも相俟って、上記した一連の操作をますます効率良く便利に行える効果がある。
(10)・・・・・・機体
(11)・・・・・・アーム
(12)・・・・・・プロペラ
(14)・・・・・・薬液収容タンク
(16)・・・・・・薬液ホース
(22u)・・・・・上段包囲枠
(22d)・・・・・下段包囲枠
(23)・・・・・・支持ビーム
(24)・・・・・・連結ピン
(25)・・・・・・支点ピン
(26)・・・・・・抜け止めレバー
(27)・・・・・・キー溝(フック部)
(28)・・・・・・連結ピン受け入れ孔
(29)・・・・・・抜け止めレバー受け入れトンネル
(30)・・・・・・キーピン
(32L)・・・・・(左側)ブラケット本体
(32R)・・・・・(右側)ブラケット本体
(33)・・・・・・クランクレバー
(34)・・・・・・揺動リンク
(35)・・・・・・ロックレバー
(36)・・・・・・支点ピン
(37)・・・・・・キー溝(フック部)
(38)・・・・・・第1支点ピン
(39)・・・・・・第2支点ピン
(40)・・・・・・揺動ガイド長孔
(41)・・・・・・係止ピン
(42)・・・・・・仕切り壁
(43)・・・・・・係合口
(44)・・・・・・ロックピン
(45)・・・・・・支点ピン
(46)・・・・・・キー溝(フック部)
(49)・・・・・・支点軸
(50)・・・・・・ハンガーステー
(A)・・・・・・・ドローン
(B1)・・・・・・第1取付ブラケット
(B2)・・・・・・第2取付ブラケット
(c)・・・・・・・円弧状コーナー部
(F)・・・・・・・飛行安全フレーム
(M1)・・・・・・第1軸受盤
(M2)・・・・・・第2軸受盤
(s)・・・・・・・ストレート辺部
(U)・・・・・・・単位コーナーユニット
(O−O)・・・・・同一軸線
(θ)・・・・・・・90度(起伏回動角度)

Claims (7)

  1. ドローンが具備する複数のプロペラを横方向から全体的に包囲する平面視の各コーナー部が円弧状の正多角形な包囲枠と、
    ドローンの機体から放射状に張り出すアームの根元部付近まで、上記包囲枠の円弧状コーナー部から各々内向きに張り出す2本ずつの支持ビームとを備え、
    その2本ずつの支持ビームと上記包囲枠の円弧状コーナー部とを、各々平面視の細長いほぼ扇形又は三角形に枠組み一体化することにより単位コーナーユニットとして、その単位コーナーユニットの円弧状コーナー部を上記包囲枠の隣り合うストレート辺部へ着脱自在に連結する一方、
    同じく単位コーナーユニットにおける支持ビームの内向き張り出し先端部を第1軸受盤と、その第1軸受盤に付属一体化された第1取付ブラケットにより、ドローンにおけるアームの根元部付近へ着脱自在に取り付けると共に、
    上記支持ビームの張り出し中途部を第2軸受盤と、その第2軸受盤上へドローンの上記アームと直交する関係状態に軸受けされた水平な支点軸によって、その軸線周りでの起伏的な回動自在に枢着された第2取付ブラケットにより、同じくドローンにおけるアームの張り出し先端部付近へ取り付けて、
    その第1取付ブラケットによる上記アームへの取付状態と包囲枠の隣り合うストレート辺部に対する円弧状コーナー部の連結状態とを各々解除した上記単位コーナーユニットの支持ビームを、上記支点軸の周りに約90度だけ回動させて、その単位コーナーユニットの起立した折りたたみ状態を得られるように定めたことを特徴とする大型ドローン用飛行安全フレーム。
  2. 隣り合う単位コーナーユニットの円弧状コーナー部同士を包囲枠のストレート辺部となる一定長さの直管によって連結すると共に、
    隣り合う単位コーナーユニットの支持ビームが回動される水平な支点軸同士を、同一軸線上へ並列設置することにより、その同一軸線の周りに上記隣り合う単位コーナーユニットの一対ずつを一挙同時に回動させることができるように定めたことを特徴とする請求項1記載の大型ドローン用飛行安全フレーム。
  3. 単位コーナーユニットの円弧状コーナー部が下側となるように、その単位コーナーユニットの支持ビームを水平な支点軸線周りでの起立状態に回動させることを特徴とする請求項1又は2記載の大型ドローン用飛行安全フレーム。
  4. 単位コーナーユニットの円弧状コーナー部に付属する管継手側と包囲枠の隣り合うストレート辺部に付属する管継手側との何れか一方から他方に向かって突設した連結ピンを、その他方に対応形成された連結ピン受け入れ孔へ抜き差し自在に差し込むと共に、
    同じく単位コーナーユニットの円弧状コーナー部に付属する管継手側と包囲枠の隣り合うストレート辺部に付属する管継手側との何れか一方から他方に向かって突出された起伏的な回動自在の抜け止めレバーを、その他方に対応形成された抜け止めレバー受け入れトンネルへ抜き差し自在に差し込み、且つそのレバー受け入れトンネルに貫通固定された水平なキーピンへ、係脱自在に係止させるように定めたことを特徴とする請求項1記載の大型ドローン用飛行安全フレーム。
  5. 請求項1に記載の第1軸受盤を単位コーナーユニットにおける両支持ビームの内向き張り出し先端部へ固定横架し、
    請求項1に記載された第1取付ブラケットのブラケット本体を、ドローンのアームへ下方から抱き付くほぼ左右対称なフック形状に造形された一対として、その両ブラケット本体の上端部をドローンのアームと平行な支点ピンにより、上記第1軸受盤の下部へ開閉自在に枢着する一方、
    請求項1に記載の第2軸受盤を同じく単位コーナーユニットにおける両支持ビームの張り出し中途部へ固定横架し、
    請求項1に記載された第2取付ブラケットのブラケット本体も、ドローンのアームへ下方から抱き付くほぼ左右対称なフック形状に造形された一対として、その両ブラケット本体の上端部をやはりドローンのアームと平行な支点ピンにより、特別な吊持用ハンガーステーの下部へ開閉自在に枢着すると共に、
    そのハンガーステーの上端部を上記第2軸受盤の下部へ、ドローンのアームと直交する関係状態の水平な支点軸により、起伏的な回動自在に枢着して、
    上記第1、2取付ブラケットの両ブラケット本体を何れもその支点ピンの軸線周りに各々閉合することにより、ドローンのアームへ下方から抱き付けることを特徴とする大型ドローンに対する飛行安全フレームの取付装置。
  6. 請求項1に記載の第1、2取付ブラケットを互いに実質上同じ左右一対の開閉可能なブラケット本体と、その両ブラケット本体を開閉操作するクランクレバーと、そのクランクレバーと協働して両ブラケット本体を閉合状態に枢支連結できる揺動リンクと、上記クランクレバーを両ブラケット本体の閉合状態に固定するためのロックレバーとから成るリンク運動機構として、
    その上記ブラケット本体における左右何れか一方の下端部と揺動リンクの先端部とを係脱自在に係止し、残る他方の下端部に上記クランクレバーの基端部を水平な第1支点ピンによって回動自在に枢着し、
    そのクランクレバーの屈曲する中途部へ揺動リンクの基端部を、上記第1支点ピンと平行な第2支点ピン並びに第1支点ピンと遊合する揺動ガイド長孔を介して枢着すると共に、
    上記他方のブラケット本体における中途高さ位置からクランクレバーの先端部に向かって突出する回動可能なロックレバーと、上記クランクレバーの先端部とを係脱自在に係止することにより、そのクランクレバーを両ブラケット本体の閉合状態に固定するように定めたことを特徴とする請求項5記載の大型ドローンに対する飛行安全フレームの取付装置。
  7. 第1、2取付ブラケットのブラケット本体を互いに実質上同じ構成として、ドローンのアームへ抱き付く上段フック部と、そのアームの下部に沿い延長配管された薬液ホースを抱持する下段フック部とから成る2段のフック形状に造形したことを特徴とする請求項5記載の大型ドローンに対する飛行安全フレームの取付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112478143A (zh) * 2020-12-10 2021-03-12 江西瑞斯科救援科技有限公司 一种用于多种地形降落的无人机调节支架及其使用方法
JP2021145586A (ja) * 2020-03-18 2021-09-27 東光鉄工株式会社 花粉散布用ドローン

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