JP3225117U - 紙コップ連結体 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯性および機能性の高い薬剤付き紙コップを提供する。【解決手段】少なくとも2つの折畳み式紙コップ21〜24から成る紙コップ連結体1であって、一方の紙コップの下端と他方の紙コップの上端は、切り取り部を介して分離可能に連結され、切り取り部を蛇腹状に折り畳むことでコンパクトに収納し得ることを特徴とする。折畳み式紙コップは、フレーバー剤もしくは薬剤が内面塗布、内面含浸又は内包されることが好ましい。紙コップの上端部は封止され、紙コップの内、最上段の紙コップの上方部、及び、上から2段目以降の各紙コップの上端部には切り取り用のミシン目3a〜3dが設けられ、直上の紙コップから切り離すことにより開封されることが好ましい。【選択図】図1
Description
本考案は、携帯用の嗽用具に関するものである。
一般に、風邪等の感染症予防の対策としては、嗽や手洗いの励行が挙げられる。そのため、近年では、健康意識の高まりから、ビジネスや旅行に出かける際にも嗽薬等を携行する人は多い。しかしながら、例えば一般的なコップは、陶器や硬質の樹脂等で形成されているため、必ずしも携帯性が高いとはいえない。また、嗽薬を別途携帯するとなるとさらに携帯性が低下するという問題がある。
そこで、携帯用の折り畳みコップ内に嗽薬を設け、コップを拡げて水を注ぐことにより、嗽薬を溶解させて嗽用の水とする携帯用折り畳みコップが知られている(特許文献1を参照)。これは、折り畳みコップの内面に嗽薬を塗布することで、簡単に嗽用の水を作ることを可能としたものである。
これによれば、鞄や衣服のポケット等に該コップを忍ばせることで、外出先でも手軽に嗽を行うことが可能である。
しかしながら、外出先において行う嗽は一回とは限らない。数日間外出している場合であれば、何度も嗽をするであろうし、健康意識の高いユーザであれば、一日に何度も嗽をするということも考えられる。ところが、上記特許文献1に開示された携帯用折り畳みコップにおいては、複数のコップの携帯する場合の携帯性を高める点については考慮されていないという問題がある。
そこで、携帯用の折り畳みコップ内に嗽薬を設け、コップを拡げて水を注ぐことにより、嗽薬を溶解させて嗽用の水とする携帯用折り畳みコップが知られている(特許文献1を参照)。これは、折り畳みコップの内面に嗽薬を塗布することで、簡単に嗽用の水を作ることを可能としたものである。
これによれば、鞄や衣服のポケット等に該コップを忍ばせることで、外出先でも手軽に嗽を行うことが可能である。
しかしながら、外出先において行う嗽は一回とは限らない。数日間外出している場合であれば、何度も嗽をするであろうし、健康意識の高いユーザであれば、一日に何度も嗽をするということも考えられる。ところが、上記特許文献1に開示された携帯用折り畳みコップにおいては、複数のコップの携帯する場合の携帯性を高める点については考慮されていないという問題がある。
そこで、複数の平型の紙コップを容器に入れて携帯するポケットサイズのパッケージが知られている(特許文献2を参照)。しかしながら、特許文献2に開示された容器は、上方に開口部が設けられているに過ぎず、鞄等に入れて持ち運ぶ際に紙コップが容器から抜け落ちてしまうという問題がある。
上記状況に鑑みて、本考案は、携帯性および機能性の高い紙コップを提供することを目的とする。
そこで、上記目的を達成すべく、本考案の紙コップ連結体は、少なくとも2つの折畳み式紙コップから成る紙コップ連結体であって、一方の紙コップの下端と他方の紙コップの上端は、切り取り部を介して分離可能に連結され、切り取り部を蛇腹状に折り畳むことでコンパクトに収納し得ることを特徴とする。
複数の紙コップが連結されることにより、バッグなどに収納した場合でも、バラバラとならずにコンパクトに収納することができる。また、切り取り部が設けられることにより、使用時には容易に切り離して使用することができる。コンパクトに収納できるため、任意のケースやバッグに収納して持ち歩き、外出先で手軽に嗽ができる形状となっている。なお、紙コップは嗽に用いるだけではなく、飲料用に使用することもできる。
複数の紙コップが連結されることにより、バッグなどに収納した場合でも、バラバラとならずにコンパクトに収納することができる。また、切り取り部が設けられることにより、使用時には容易に切り離して使用することができる。コンパクトに収納できるため、任意のケースやバッグに収納して持ち歩き、外出先で手軽に嗽ができる形状となっている。なお、紙コップは嗽に用いるだけではなく、飲料用に使用することもできる。
本考案の紙コップ連結体おいて、折畳み式紙コップは、フレーバー剤もしくは薬剤が内面塗布、内面含浸又は内包されることが好ましい。
紙コップに内面塗布、内面含浸又は内包された薬剤としては、ポビドンヨード、セチルピリジニウム塩酸塩もしくはアズレンスルホン酸ナトリウムの少なくとも何れかを含む嗽薬や、口臭防止剤又は歯周病予防の口腔洗浄剤が用いられる。紙コップに内面塗布、内面含浸又は内包されたフレーバー剤とは、食品香料全般を指すが、中でもペパーミント系又はスペアミント系のミントのように清涼感の得られる香料や、果実・野菜風味の香料が好適に用いられる。
紙コップに内面塗布、内面含浸又は内包された薬剤としては、ポビドンヨード、セチルピリジニウム塩酸塩もしくはアズレンスルホン酸ナトリウムの少なくとも何れかを含む嗽薬や、口臭防止剤又は歯周病予防の口腔洗浄剤が用いられる。紙コップに内面塗布、内面含浸又は内包されたフレーバー剤とは、食品香料全般を指すが、中でもペパーミント系又はスペアミント系のミントのように清涼感の得られる香料や、果実・野菜風味の香料が好適に用いられる。
本考案の紙コップ連結体は、紙コップの上端部は封止され、紙コップの内、最上段の紙コップの上方部には切り取り用のミシン目が設けられ、上から2段目以降の各紙コップの上端部には切り取り用のミシン目が設けられ、直上の紙コップから切り離すことにより開封されることが好ましい。
薬剤やフレーバーが、例えば粉末状で紙コップ内に内包されているといった場合には、上端部が封止されることにより、上端部から薬剤やフレーバーがこぼれ落ちることを防止することができる。また、薬剤やフレーバーが、紙コップに内面塗布又は内面含浸されている場合には、上端部から薬剤やフレーバーがこぼれ落ちることは無いため、紙コップの上端部は開口していてもよいが、上端部が封止されることにより、上端部から異物が混入することを防止でき、衛生的な利用が可能となる。
また、上から2段目以降の紙コップを切り離す際に、同時に開封されることにより、開封作業が容易となり利便性が向上する。
薬剤やフレーバーが、例えば粉末状で紙コップ内に内包されているといった場合には、上端部が封止されることにより、上端部から薬剤やフレーバーがこぼれ落ちることを防止することができる。また、薬剤やフレーバーが、紙コップに内面塗布又は内面含浸されている場合には、上端部から薬剤やフレーバーがこぼれ落ちることは無いため、紙コップの上端部は開口していてもよいが、上端部が封止されることにより、上端部から異物が混入することを防止でき、衛生的な利用が可能となる。
また、上から2段目以降の紙コップを切り離す際に、同時に開封されることにより、開封作業が容易となり利便性が向上する。
本考案の紙コップ連結体において、最上段の紙コップの上端部から下端部までの長さは、2段目以降の各紙コップの上端部から下端部までの長さと略同一であることが好ましい。
最上段の紙コップの上端部から下端部までの長さと、2段目以降の各紙コップの上端部から下端部までの長さを略同一とすることで、コンパクトに折り畳んで収納することができ、携帯性が向上する。
最上段の紙コップの上端部から下端部までの長さと、2段目以降の各紙コップの上端部から下端部までの長さを略同一とすることで、コンパクトに折り畳んで収納することができ、携帯性が向上する。
本考案の紙コップ連結体において、最上段の紙コップの上方部に設けられた切り取り用のミシン目から下端部までの長さは、2段目以降の各紙コップの上端部から下端部までの長さと略同一であることでもよい。
最上段の紙コップの上方部に設けられた切り取り用のミシン目から下端部までの長さと、2段目以降の各紙コップの上端部から下端部までの長さを略同一とすることで、紙コップの使用時におけるサイズを統一することができる。
最上段の紙コップの上方部に設けられた切り取り用のミシン目から下端部までの長さと、2段目以降の各紙コップの上端部から下端部までの長さを略同一とすることで、紙コップの使用時におけるサイズを統一することができる。
本考案の紙コップ連結体は、折り畳まれた状態の紙コップの少なくとも何れかにおいて、少なくとも一側面には、フレーバー剤もしくは薬剤の種類又は量の少なくとも何れかを想起させるデザインが施されたことでもよい。
紙コップが折り畳まれた状態での側面上に、薬剤等の種類や量を想起させるデザインが施されることにより、薬剤の種類等を容易に判別することが可能となる。
紙コップが折り畳まれた状態での側面上に、薬剤等の種類や量を想起させるデザインが施されることにより、薬剤の種類等を容易に判別することが可能となる。
本考案の紙コップ連結体は、何も内面塗布、内面含浸又は内包されていない折り畳み式紙コップが更に連結されたことでもよい。
本考案の紙コップ連結体は、複数枚の紙コップを連結可能であるので、薬剤付き紙コップと併せて、薬剤無し紙コップを連結することで、必要に応じて、例えば、飲料用の携帯用紙コップとして利用することも可能となる。
なお、薬剤無し紙コップの上端部は封止され、薬剤無し紙コップが最上段の紙コップである場合には、上方部には切り取り用のミシン目が設けられ、上から2段目以降の紙コップである場合には、上端部に切り取り用のミシン目が設けられ、直上の紙コップから切り離すことにより開封されることが好ましい。これにより、上端部から異物が混入することを防止することができ、衛生的な利用が可能となる。
また、折り畳まれた状態の薬剤無し紙コップの少なくとも一側面には、何も内面塗布、内面含浸又は内包されていないことを想起させるデザインが施されたことでもよい。
本考案の紙コップ連結体は、複数枚の紙コップを連結可能であるので、薬剤付き紙コップと併せて、薬剤無し紙コップを連結することで、必要に応じて、例えば、飲料用の携帯用紙コップとして利用することも可能となる。
なお、薬剤無し紙コップの上端部は封止され、薬剤無し紙コップが最上段の紙コップである場合には、上方部には切り取り用のミシン目が設けられ、上から2段目以降の紙コップである場合には、上端部に切り取り用のミシン目が設けられ、直上の紙コップから切り離すことにより開封されることが好ましい。これにより、上端部から異物が混入することを防止することができ、衛生的な利用が可能となる。
また、折り畳まれた状態の薬剤無し紙コップの少なくとも一側面には、何も内面塗布、内面含浸又は内包されていないことを想起させるデザインが施されたことでもよい。
本考案の紙コップ連結体によれば、携帯性および機能性の高い紙コップを実現できるといった効果を有する。
以下、本考案の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明していく。なお、本考案の範囲は、以下の実施例や図示例に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。
図1は、実施例1の紙コップ連結体の伸展状態の正面図を示している。図1に示すように、紙コップ連結体1は、薬剤付き紙コップ(21〜24)から成り、薬剤付き紙コップ21と薬剤付き紙コップ22は、薬剤付き紙コップ21の下端部と薬剤付き紙コップ22の上端部において接続されている。同様に、薬剤付き紙コップ22と薬剤付き紙コップ23は、薬剤付き紙コップ22の下端部と薬剤付き紙コップ23の上端部において接続され、薬剤付き紙コップ23と薬剤付き紙コップ24は、薬剤付き紙コップ23の下端部と薬剤付き紙コップ24の上端部において接続されている。
紙コップ連結体1は、一面に嗽薬(図示せず)が塗布された1枚の紙コップ素材から成り、図1に示す紙コップ連結体1の右端部を軸にして、薬剤が塗布された面が内面となるように折り曲げられ、封止部4において封止されている。図1に示すように、薬剤付き紙コップ(21〜24)は、いずれも紙コップ素材が折り曲げられた右端部と、封止部4が設けられた上端部、左端部及び下端部により、それぞれ密封された状態となっている。そのため、各薬剤付き紙コップ(21〜24)は、非使用時には、外部から埃等が侵入することなく、衛生的に携帯することが可能となっている。
紙コップ連結体1には、ミシン目(3a〜3d)が設けられており、容易に切り離すことが可能である。具体的な使用方法について、図2及び図3を参照して説明する。
紙コップ連結体1には、ミシン目(3a〜3d)が設けられており、容易に切り離すことが可能である。具体的な使用方法について、図2及び図3を参照して説明する。
図2は、実施例1の薬剤付き紙コップの切り取りイメージ図であり、(1)は切り取り前、(2)は切り取り後を示している。紙コップ連結体1を使用する場合には、まず、最下段に設けられた薬剤付き紙コップ24を使用する。
図2(1)に示すように、薬剤付き紙コップ23と薬剤付き紙コップ24の連結部には、ミシン目3dが設けられており、容易に紙コップ連結体1から薬剤付き紙コップ24を切り離すことが可能である。ミシン目3dは、薬剤付き紙コップ23の下端部に設けられた封止部4の直下に設けられているため、紙コップ連結体1から薬剤付き紙コップ24を切り離すと、図2(2)に示すように、薬剤付き紙コップ24の上端部は開封された状態となる。このように、薬剤付き紙コップ24を切り離した後に、さらに開封作業を経る必要がないため、利便性が高い構造となっている。
薬剤付き紙コップ23又は薬剤付き紙コップ22を使用する場合についても、同様に、図1に示したミシン目3c又はミシン目3bに沿って薬剤付き紙コップ23又は薬剤付き紙コップ22を切り離して使用する。
図2(1)に示すように、薬剤付き紙コップ23と薬剤付き紙コップ24の連結部には、ミシン目3dが設けられており、容易に紙コップ連結体1から薬剤付き紙コップ24を切り離すことが可能である。ミシン目3dは、薬剤付き紙コップ23の下端部に設けられた封止部4の直下に設けられているため、紙コップ連結体1から薬剤付き紙コップ24を切り離すと、図2(2)に示すように、薬剤付き紙コップ24の上端部は開封された状態となる。このように、薬剤付き紙コップ24を切り離した後に、さらに開封作業を経る必要がないため、利便性が高い構造となっている。
薬剤付き紙コップ23又は薬剤付き紙コップ22を使用する場合についても、同様に、図1に示したミシン目3c又はミシン目3bに沿って薬剤付き紙コップ23又は薬剤付き紙コップ22を切り離して使用する。
これに対して、薬剤付き紙コップ21を使用する場合は、使用方法が異なる。図3は、実施例1の最上段の薬剤付き紙コップの切り取りイメージ図であり、(1)は切り取り前、(2)は切り取り後を示している。図3(1)に示すように、薬剤付き紙コップ21は胴部21a及び蓋部21bから成り、胴部21aと蓋部21bの間にはミシン目3aが設けられている。
薬剤付き紙コップ21を使用する場合は、図3(1)に示すように、ミシン目3aに沿って胴部21aから蓋部21bを切り離して使用する。ミシン目3aは、蓋部21bに設けられた封止部4の直下に設けられているため、胴部21aから蓋部21bを切り離すと、図3(2)に示すように、胴部21aの上端部は開封された状態となる。
薬剤付き紙コップ21を使用する場合は、図3(1)に示すように、ミシン目3aに沿って胴部21aから蓋部21bを切り離して使用する。ミシン目3aは、蓋部21bに設けられた封止部4の直下に設けられているため、胴部21aから蓋部21bを切り離すと、図3(2)に示すように、胴部21aの上端部は開封された状態となる。
図4は、実施例1の薬剤付き紙コップの使用イメージ図であり、(1)は胴部を閉じた状態、(2)は胴部を拡げた状態を示している。
図4(1)に示すように、胴部21aは使用前の状態においては、偏平形状を呈している。矢印(5a,5b)に示す方向に胴部21aを拡げると、図4(2)に示すように、胴部2aには空間6が形成され、コップ形状となる。胴部21aの内面には嗽薬が塗布されているため、ユーザ(図示せず)は、胴部21aの内側に水を注ぎ込んで、塗布された嗽薬を溶解させた上で、嗽をすることができる。
なお、ここでは薬剤付き紙コップ21の胴部21aを例に説明しているが、薬剤付き紙コップ(22〜24)の場合も同様である。
図4(1)に示すように、胴部21aは使用前の状態においては、偏平形状を呈している。矢印(5a,5b)に示す方向に胴部21aを拡げると、図4(2)に示すように、胴部2aには空間6が形成され、コップ形状となる。胴部21aの内面には嗽薬が塗布されているため、ユーザ(図示せず)は、胴部21aの内側に水を注ぎ込んで、塗布された嗽薬を溶解させた上で、嗽をすることができる。
なお、ここでは薬剤付き紙コップ21の胴部21aを例に説明しているが、薬剤付き紙コップ(22〜24)の場合も同様である。
紙コップ連結体1は、折り畳むことで、コンパクトな形状となり携帯性が向上する。図5は、実施例1の紙コップ連結体の折り畳みイメージ図を示している。図5に示すように、例えば、ミシン目(3b,3d)を山折とし、ミシン目3cを谷折とすることで、蛇腹状に折り畳むことが可能である。なお、図5とは異なり、ミシン目(3b,3d)を谷折とし、ミシン目3cを山折として折り畳んでもよい。
図6は、実施例1の紙コップ連結体の説明図を示している。図6に示すように、薬剤付き紙コップ21と薬剤付き紙コップ22の高さは、いずれも高さH1で同一となっているが、薬剤付き紙コップ21を使用する際には、ミシン目3aに沿って胴部21aから蓋部21bを切り離すため、胴部21aの高さH3は、高さH1よりも蓋部21bの高さH2の分、低くなっている。
図7は、実施例1の紙コップ連結体の折り畳み状態の右側面図を示している。図7に示すように、薬剤付き紙コップ(21〜24)の高さを高さH1として同一とすることで、紙コップ連結体1をコンパクトに折り畳むことができる形状となっている。なお、本実施例では、薬剤付き紙コップ(21〜24)の高さH1は100mm、薬剤付き紙コップ21の胴部高さH3は95mmとなっており、薬剤付き紙コップ(22〜24)よりも高さの低い紙コップとして使用する薬剤付き紙コップ21であっても使用に支障のないサイズとなっている。
図8は、実施例2の紙コップ連結体の折り畳み状態の右側面図を示している。図8に示すように、実施例2の紙コップ連結体11は、薬剤付き紙コップ(21〜24)の使用時の高さを同一とする形状となっている。すなわち、薬剤付き紙コップ21の蓋部21bの高さH2の高さの分、薬剤付き紙コップ(22〜24)よりも薬剤付き紙コップ21を高く設け、薬剤付き紙コップ21から蓋部21bが切り取られた際の胴部21aの高さと、薬剤付き紙コップ(22〜24)の高さをいずれも高さH1として、同一としたものである。これにより、何れも同じサイズの紙コップとして使用することができる。
図9は、実施例3の紙コップ連結体の伸展状態の正面図を示している。なお、ここでは、ミシン目や封止部については図示していない。
図9に示すように、紙コップ連結体12は、薬剤付き紙コップ(21〜24)及び薬剤無し紙コップ25から成る。このように、内面に嗽薬が塗布されている紙コップだけではなく、塗布されていない紙コップを併用することも可能である。ここでは、最下段に薬剤無し紙コップ25が設けられているが、設ける場所は限定されず、例えば最上段に設けられてもよい。
本実施例では、紙コップが5連の連結体と成っているが、例えば、6連以上でもよいし、4連以下でもよい。
図9に示すように、紙コップ連結体12は、薬剤付き紙コップ(21〜24)及び薬剤無し紙コップ25から成る。このように、内面に嗽薬が塗布されている紙コップだけではなく、塗布されていない紙コップを併用することも可能である。ここでは、最下段に薬剤無し紙コップ25が設けられているが、設ける場所は限定されず、例えば最上段に設けられてもよい。
本実施例では、紙コップが5連の連結体と成っているが、例えば、6連以上でもよいし、4連以下でもよい。
実施例3の薬剤付き紙コップ(21〜24)及び薬剤無し紙コップ25の外面上にはそれぞれ異なるデザインが施されている。具体的には、薬剤付き紙コップ21は水玉模様、薬剤付き紙コップ22は横縞模様、薬剤付き紙コップ23は縦縞模様、薬剤付き紙コップ24は星型模様が施され、薬剤無し紙コップ25は無地となっている。
このように、異なるデザインを施すことで、薬剤の種類や量を表示することができる。例えば、予め説明書等で、水玉模様のデザインが、ミント等の香料が含まれる嗽薬が内面に塗布されたことを示す旨明示しておけば、外形上のデザインを見ただけで、ミント等の香料が含まれる嗽薬が内面に塗布された薬剤付き紙コップ21であることを認識できる。ミント等の香料が含まれる嗽薬は、より清涼感が得られるという利点がある。
これに対して、予め説明書等で、横縞模様のデザインが、ミント等の香料が含まれない嗽薬が内面に塗布されたことを示す旨明示しておけば、外形上のデザインを見ただけで、ミント等の香料が含まれない嗽薬が内面に塗布された薬剤付き紙コップ22であることを認識できる。ミント等の香料が内面に塗布されず、嗽薬だけが内面に塗布された薬剤付き紙コップ22は、ミント等の香料が苦手なユーザ向けに有用である。
このように、異なるデザインを施すことで、薬剤の種類や量を表示することができる。例えば、予め説明書等で、水玉模様のデザインが、ミント等の香料が含まれる嗽薬が内面に塗布されたことを示す旨明示しておけば、外形上のデザインを見ただけで、ミント等の香料が含まれる嗽薬が内面に塗布された薬剤付き紙コップ21であることを認識できる。ミント等の香料が含まれる嗽薬は、より清涼感が得られるという利点がある。
これに対して、予め説明書等で、横縞模様のデザインが、ミント等の香料が含まれない嗽薬が内面に塗布されたことを示す旨明示しておけば、外形上のデザインを見ただけで、ミント等の香料が含まれない嗽薬が内面に塗布された薬剤付き紙コップ22であることを認識できる。ミント等の香料が内面に塗布されず、嗽薬だけが内面に塗布された薬剤付き紙コップ22は、ミント等の香料が苦手なユーザ向けに有用である。
また、例えば、薬剤無し紙コップ25の場合は、紙コップの側面上のデザインが無地であると、予め説明書等で明示しておけば、外形上のデザインを見ただけで、薬剤が塗布等されていない紙コップであることが分かることとなる。例えば、薬を服用するために利用する場合には、薬剤無し紙コップ25は、水だけを飲むことができるため有用である。また、飲み物を共有する場合にも有用である。
同様に、縦縞模様や星型模様についても、薬剤の種類や量を明示する手段として利用することができる。なお、紙コップが折り畳まれた状態での側面上に施すデザインは、図形に限られず、文字やその他の絵柄であってもよい。
このように、薬剤付き紙コップ(21〜24)及び薬剤無し紙コップ25を開封しなくても、外形上のデザインだけで容易に薬剤塗布の有無等を判別することができる。
同様に、縦縞模様や星型模様についても、薬剤の種類や量を明示する手段として利用することができる。なお、紙コップが折り畳まれた状態での側面上に施すデザインは、図形に限られず、文字やその他の絵柄であってもよい。
このように、薬剤付き紙コップ(21〜24)及び薬剤無し紙コップ25を開封しなくても、外形上のデザインだけで容易に薬剤塗布の有無等を判別することができる。
図10は、実施例4の紙コップ連結体の伸展状態の正面図を示している。図1に示すように、紙コップ連結体13は、薬剤付き紙コップ(21〜24)から成り、薬剤付き紙コップ21と薬剤付き紙コップ22は、薬剤付き紙コップ21の下端部と薬剤付き紙コップ22の上端部において接続されている。同様に、薬剤付き紙コップ22と薬剤付き紙コップ23は、薬剤付き紙コップ22の下端部と薬剤付き紙コップ23の上端部において接続され、薬剤付き紙コップ23と薬剤付き紙コップ24は、薬剤付き紙コップ23の下端部と薬剤付き紙コップ24の上端部において接続されている。
紙コップ連結体1には、ミシン目(3a〜3g)が設けられており、容易に切り離すことが可能である。具体的な使用方法について、図11を参照して説明する。
紙コップ連結体1には、ミシン目(3a〜3g)が設けられており、容易に切り離すことが可能である。具体的な使用方法について、図11を参照して説明する。
図11は、実施例4の薬剤付き紙コップの切り取りイメージ図であり、(1)は切り取り前、(2)は切り取り後で開封前、また(3)は切り取り後で開封後を示している。実施例1で説明した紙コップ連結体1とは異なり、紙コップ連結体13を使用する場合には、薬剤付き紙コップ(21〜24)の内、何れの薬剤付き紙コップを最初に使用することも可能であるが、ここでは最下段に設けられた薬剤付き紙コップ24を使用する場合について説明する。
図11(1)に示すように、薬剤付き紙コップ23と薬剤付き紙コップ24の連結部には、ミシン目3dが設けられており、容易に紙コップ連結体1から薬剤付き紙コップ24を切り離すことが可能である。
図11(2)に示すように、薬剤付き紙コップ24は、実施例1と同様に、右端部が折り曲げられ、また、上端部、左端部及び下端部には封止部4が設けられているため、図11(1)に示すミシン目3dにおいて切り離された状態では、未だ密封された状態となっている。したがって、かかる状態で薬剤付き紙コップ24だけをカバンに入れて携帯するといった利用も可能である。同様に、薬剤付き紙コップ(21〜23)についても、ミシン目(3b〜3d)において、隣接する薬剤付き紙コップと切り離すことにより、独立した薬剤付き紙コップとして使用することが可能である。
図11(1)に示すように、薬剤付き紙コップ23と薬剤付き紙コップ24の連結部には、ミシン目3dが設けられており、容易に紙コップ連結体1から薬剤付き紙コップ24を切り離すことが可能である。
図11(2)に示すように、薬剤付き紙コップ24は、実施例1と同様に、右端部が折り曲げられ、また、上端部、左端部及び下端部には封止部4が設けられているため、図11(1)に示すミシン目3dにおいて切り離された状態では、未だ密封された状態となっている。したがって、かかる状態で薬剤付き紙コップ24だけをカバンに入れて携帯するといった利用も可能である。同様に、薬剤付き紙コップ(21〜23)についても、ミシン目(3b〜3d)において、隣接する薬剤付き紙コップと切り離すことにより、独立した薬剤付き紙コップとして使用することが可能である。
薬剤付き紙コップ24には、ミシン目3gが設けられており、図11(3)に示すように、ミシン目3gは、蓋部24bに設けられた封止部4の直下に設けられているため、胴部24aから蓋部24bを切り離すと、胴部24aの上端部は開封された状態となる。
このように、薬剤付き紙コップ(21〜24)を分割して、使用できるため、携帯する際においても、紙コップ連結体13を全て持ち運ぶ必要はなくなり、必要に応じた種類の紙コップを選択して持ち運ぶことができるため、利便性が向上する。
このように、薬剤付き紙コップ(21〜24)を分割して、使用できるため、携帯する際においても、紙コップ連結体13を全て持ち運ぶ必要はなくなり、必要に応じた種類の紙コップを選択して持ち運ぶことができるため、利便性が向上する。
図12は、実施例5の紙コップ連結体の伸展状態の正面図を示している。図12に示すように、紙コップ連結体14は、薬剤付き紙コップ(21〜24)から成り、薬剤付き紙コップ(21〜24)の右端部及び左端部は、それぞれ中央が膨らむように湾曲した形状となっている。このように、薬剤付き紙コップ(21〜24)の形状を工夫することで、デザイン性の高い紙コップ連結体14とすることが可能である。
なお、紙コップ連結体14の使用方法は、実施例1と同様であり、例えば、ミシン目3dにおいて薬剤付き紙コップ24を切り離すことで、薬剤付き紙コップ24を即時に開封して使用することが可能となっている。
なお、紙コップ連結体14の使用方法は、実施例1と同様であり、例えば、ミシン目3dにおいて薬剤付き紙コップ24を切り離すことで、薬剤付き紙コップ24を即時に開封して使用することが可能となっている。
図13は、実施例6の紙コップ連結体の伸展状態の正面図を示している。図13に示すように、紙コップ連結体15は、薬剤無し紙コップ(25〜28)から成り、薬剤無し紙コップ(25〜28)は、それぞれ台形状を呈している。
薬剤無し紙コップ25と薬剤無し紙コップ26はミシン目3bにおいて、薬剤無し紙コップ26と薬剤無し紙コップ27はミシン目3cにおいて、また、薬剤無し紙コップ27と薬剤無し紙コップ28はミシン目3dにおいて切り離すことが可能である。薬剤無し紙コップ(25〜28)を切り離した後、紙コップとして使用する際には、実施例4と同様に、ミシン目(3a,3e〜3g)において胴部から蓋部を切り離すことで、使用可能である。
図4で説明したように、偏平形状を呈した紙コップを使用する際には、胴部を拡げて空間を形成して使用する。したがって、薬剤無し紙コップ(25〜28)のように、使用前において台形状を呈することにより、拡げた際においても十分な広さの飲み口を確保することができる。
このように、薬剤無し紙コップ(25〜28)の形状を工夫することで、デザイン性だけではなく利便性も高い紙コップ連結体15とすることが可能である。また、薬剤無し紙コップ(25〜28)は、薬剤を含まない紙コップであるため、飲料用に使用することも可能である。
薬剤無し紙コップ25と薬剤無し紙コップ26はミシン目3bにおいて、薬剤無し紙コップ26と薬剤無し紙コップ27はミシン目3cにおいて、また、薬剤無し紙コップ27と薬剤無し紙コップ28はミシン目3dにおいて切り離すことが可能である。薬剤無し紙コップ(25〜28)を切り離した後、紙コップとして使用する際には、実施例4と同様に、ミシン目(3a,3e〜3g)において胴部から蓋部を切り離すことで、使用可能である。
図4で説明したように、偏平形状を呈した紙コップを使用する際には、胴部を拡げて空間を形成して使用する。したがって、薬剤無し紙コップ(25〜28)のように、使用前において台形状を呈することにより、拡げた際においても十分な広さの飲み口を確保することができる。
このように、薬剤無し紙コップ(25〜28)の形状を工夫することで、デザイン性だけではなく利便性も高い紙コップ連結体15とすることが可能である。また、薬剤無し紙コップ(25〜28)は、薬剤を含まない紙コップであるため、飲料用に使用することも可能である。
本考案は、携帯用の嗽用具として有用である。
1,11〜15 紙コップ連結体
3a〜3g ミシン目
4 封止部
5a,5b 矢印
6 空間
21〜24 薬剤付き紙コップ
21a 胴部
21b 蓋部
25〜28 薬剤無し紙コップ
H 高さ
3a〜3g ミシン目
4 封止部
5a,5b 矢印
6 空間
21〜24 薬剤付き紙コップ
21a 胴部
21b 蓋部
25〜28 薬剤無し紙コップ
H 高さ
Claims (7)
- 少なくとも2つの折畳み式紙コップから成る紙コップ連結体であって、
一方の紙コップの下端と他方の紙コップの上端は、切り取り部を介して分離可能に連結され、前記切り取り部を蛇腹状に折り畳むことでコンパクトに収納し得ることを特徴とする紙コップ連結体。 - 前記折畳み式紙コップは、フレーバー剤もしくは薬剤が内面塗布、内面含浸又は内包されることを特徴とする請求項1に記載の紙コップ連結体。
- 前記紙コップの上端部は封止され、
前記紙コップの内、
最上段の紙コップの上方部には切り取り用のミシン目が設けられ、
上から2段目以降の各紙コップの上端部には切り取り用のミシン目が設けられ、直上の紙コップから切り離すことにより開封されることを特徴とする請求項1又は2に記載の紙コップ連結体。 - 前記最上段の紙コップの上端部から下端部までの長さは、前記2段目以降の各紙コップの上端部から下端部までの長さと略同一であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の紙コップ連結体。
- 前記最上段の紙コップの上方部に設けられた切り取り用のミシン目から下端部までの長さは、前記2段目以降の各紙コップの上端部から下端部までの長さと略同一であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の紙コップ連結体。
- 折り畳まれた状態の前記紙コップの少なくとも何れかにおいて、少なくとも一側面には、前記フレーバー剤もしくは前記薬剤の種類又は量の少なくとも何れかを想起させるデザインが施されたことを特徴とする請求項2に記載の紙コップ連結体。
- 何も内面塗布、内面含浸又は内包されていない折り畳み式紙コップが更に連結されたことを特徴とする請求項2に記載の紙コップ連結体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019004503U JP3225117U (ja) | 2019-11-28 | 2019-11-28 | 紙コップ連結体 |
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JP (1) | JP3225117U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111481033A (zh) * | 2020-04-30 | 2020-08-04 | 安庆市千禧龙包装有限公司 | 一种拼接式一次性纸杯 |
-
2019
- 2019-11-28 JP JP2019004503U patent/JP3225117U/ja not_active Expired - Fee Related
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