JP3224964U - 消防半纏型簡易ベスト - Google Patents

Abstract

【課題】消防団員が着用する消防半纏に難燃性と高視認性を付与し、着用者の安全性及び活動性を高め、その外観を含めて消防団員の予防・啓発活動に寄与する簡易型ベストを提供する。【解決手段】本体に難燃性生地と蓄光性材料及び反射性材料を採用し、後ろ身頃中央に消防半纏の特長である様々な文様７を印刷して、伝統的な消防半纏の外観を維持しながら、難燃性と軽量化及び高視認性を実現する。【選択図】図２

Description

本考案は、消防半纏形状の簡易的上衣に関するものである

江戸時代より火消しが着用していた刺子半纏から発展した消防半纏は、水を被って消火活動を行っていたことから吸水性の高い木綿等を素材として、延焼物から身を守る為に刺子などの丈夫な素材が使用されていたが、建築物の構造や出火原因、可燃物の変化に伴い、吸水により生地が重くなり、広い袖は迅速な消火活動を阻害するという欠点があった。

このため、近年の火災現場において消防団員が着用する防火衣は、耐熱性素材の採用等により、この問題を解決している（例えば、特許文献１、特許文献２、特許文献３）。

前述の防火衣は、素材に蓄光材料や反射材料を採用して夜間の活動における視認性を高めている（例えば、特許文献４、特許文献５）。しかしながら、耐熱性に加え高機能素材を採用することにより、防火衣は高額となり、準公務員である消防団員への普及の障害となっている。

他方、消防半纏は、江戸時代から続く日本の伝統的衣装として、消防団員の平時における主な活動である火災予防・広報活動（参考文献１）において広く使用されている。しかしながら、文化遺産としての背景から、活動性や機能性に関する課題は改良されず現在に至っている。

特開２０１９−１５７２９９号公報 特開２０１９−０６９６１４号公報 特開２０１９−６０２４号公報 特開２０１５−０９４０５６号公報 実用新案登録第３１７１９５７号公報 参考文献１ 総務省消防庁ホームページ
ｈｔｔｐｓ：／／ｗｗｗ．ｆｄｍａ．ｇｏ．ｊｐ／ｒｅｌｏｃａｔｉｏｎ／ｓｙｏｂｏｄａｎ／ａｂｏｕｔ／

本考案は、消防団員の火災予防・広報活動等において市民からの視認性を高め、消防の伝統的文化を踏襲して防災の啓発に寄与する、安価で活動性の高い消防半纏を模した簡易的上衣を提供することを目的とする。

上記目的を達成する本考案は、平服に重ね着可能な装着性と作業性、難燃性及び、昼夜における高視認性を備える。

本考案に係る消防半纏型簡易ベストの正面図である 本考案に係る消防半纏型簡易ベストの背面図である

図１、２は本考案に係る消防半纏型簡易ベストの説明に供する図である。

図１に示す本考案の本体１は、難燃性生地により構成する袖のない軽量形状で、平服に重ね着して着用する簡便性を有する。難燃性生地は、従来から採用されているものを使用することができる。

図１に示す本考案の本体１は、開襟部３および胴回りに再帰反射型の反射テープ材４を縫合して、光の照射により反射する蓄光性反射材で構成して高視認性を確保し、胴回りに縫合する反射テープ材４の両端は面ファスナー５により着脱及びサイズ調整が可能な構造とする。

図２に示す本考案の本体１ａは、後ろ身頃中央に消防半纏の特長である様々な文様７を印刷し、蓄光性生地による布片８、布片９、布片１０とともに、伝統的な消防半纏の外観を構成する。

本考案は、消防半纏型簡易ベストを製造する産業で利用される。

尚、実施例や図面に拘わらず、本体寸法や文様の種類は請求の範囲内にて様々な態様が構成されるものである。

１ 本体
１ａ 背面
２ 袖周り
３ 開襟部
４ 胴回り
４ａ 背面胴回り
５ 面ファスナー
６ 開襟部の内ポケット
７ 文様大
８ 布片
９ 布片
１０ 布片

Claims (2)

1. 難燃性素材で構成する軽量且つ袖なしの消防半纏を模した簡易ベスト。
2. 背面に消防半纏の特長である文様を備え、前後に高視認性素材で構成する部位を有する消防半纏を模した簡易ベスト。