JPH0636652U - 内蔵連体式防火衣 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 火事発生時に着用して消火活動、救助活動、
重要書類の持ち出し等を行うことのできる家庭式で個人
使用に提供し且つ防煙防火の功能をもつ防火衣を提供す
ることにある。 【構成】 一着の防火衣１、耐火眼鏡２、酸素マスク３
（または防煙顔面マスク濾毒缶）、照明ヘッドライト
４、酸素ボンベ５及び電池６から構成される。耐火眼鏡
及び照明ヘッドライトは直接その防火衣のヘッドカバー
１１上方に固定される。酸素マスクは直接防火衣ヘッド
カバー内に縫い込まれ、そしてヘッドカバー内に縫い合
わせた伸縮テープ７で前記の耐火眼鏡及び酸素マスクと
連結されて一体となる。酸素ボンベと電池も亦防火衣の
裏側に内蔵され、酸素マスクに使用する気管８と照明ヘ
ッドライトに使用する電気回路９も亦防火衣内部におい
て酸素ボンベと電池にそれぞれ接続される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は内蔵連体式防火衣に係り、特に一種の防火衣に耐火眼鏡、酸素マスク （または防煙顔面マスク濾毒缶）と照明ヘッドライト等をもつ構造で一体に連結 したもので、而も一番速い時間内で火を消し、財物及び重要書類を救い命のがれ の目的をはたすための内蔵連体式防火衣に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

現時点において社会が進歩し、ビルが立ち並ぶ時代、一旦火災が発生すると、 一般の者はその物凄い煙を吸い込んで障害を受けまたは死亡する者が多い。然れ ど、現時点で慣用される防火衣からいえば、どれも酸素マスクが附帯されていな い。いい換えれば即ち一般の防火衣は酸素マスク等の設備が分離式で、且つその 使用する酸素ボンベが相当大きいので一般の家庭において使用するには適しない ものである。

【０００３】 また、一般に火事が発生した時、若しも普段から一種の簡便且つ防煙防火をも つ救命防火衣を準備しておけば、その装置を使用することにより、誰もが消防隊 員となって火事現場に突入し、第一時間段階内に消化の目的をなして、大きな火 事となるのを避け、または即刻貴重な財物を救い、最後はそれにより命のがれを して、もって生命財産の安全を確保することができる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案者は前記の一般に火事を発生した当初、煙がいっぱいこもって消化器に 近寄れないので、即時に救助することができず、そのために人または財物の損失 をしている事実に鑑み、事実上一種の家庭式で個人使用に提供し且つ防煙防火の 功能をもつ防火衣を設計する必要があると認めて、そこで心をつくして研究発展 し、遂に一種新規な内蔵連体式防火衣の構造を考案したのである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を達成するために、本考案の主要構造は、一着の防火衣、耐火眼鏡 、酸素マスク（または防煙顔面マスク濾毒缶）、照明ヘッドライト、酸素ボンベ 及び電池等を含むもので構成し、耐火眼鏡及び照明ヘッドライトは防火衣頭巾の 上方に直接固定している。酸素マスク（または防煙顔面マスク濾毒缶）は直接防 火衣頭巾内に縫製して火または高温の破壊を防ぎ、且つその中の酸素ボンベと電 池等も亦防火衣の裏側に内蔵し、そして防火衣の正面にも一つの入物袋をもって いる。

【０００６】

【作用】

本考案の内蔵連体式防火衣は普段外向きに折畳む方式で格納保存される。使用 する時は直接防火衣頭巾を頭部にかぶり、並びに防火衣を下ろし、両手を袖から 出せば良い。大体５秒以内で着用を完成するので、誰もが速成消防隊員となり、 他人の救助を待たなくても、最短時間内に消化器またはその他の消化器材を使用 して火事現場に近寄り有効的に火消しの作業を進めることが可能となる。消火作 業中は内蔵した酸素ボンベを用いて呼吸すると共に、防火衣、耐火眼鏡等により 火炎や熱から防護され、照明ヘッドライトにより煙の充満した室内を照射して自 由に移動し、人命の救助や重要書類の持ち出しを安全に行う。

【０００７】

【実施例】

本考案の形状、構造及びその功能について、より一層認識及び了解して貰うよ う、本考案のいくつかの可行的実施例を挙げ並びに図面を配合して詳細に説明す る。

【０００８】 図１で示すのを参照して見ると、本考案の実施例による内蔵連体式防火衣の主 要構造は、一着の防火衣１、耐火眼鏡２、酸素マスク３、照明ヘッドライト４、 酸素ボンベ５及び電池６等を含むものとで構成する。

【０００９】 耐火眼鏡２及び照明ヘッドライト４はその防火衣１の頭巾１１の上方に直接固 定し、酸素マスク３は直接防火衣頭巾１１の内に縫製する。そして頭巾１１内に 縫い合わせた伸縮ベルト７により前記の耐火眼鏡２及び酸素マスク３を連結して 一体とし、且つ酸素ボンベ５と電池６も亦防火衣１の裏側に内蔵する。酸素マス ク３の使用する気管８と照明ヘッドライト４の使用する電気回路線９も亦一切防 火衣１内部でそれぞれ酸素ボンベと電池６まで連接している。これらの酸素マス ク３等の部品はすべて防火の功能をもち、且つ着用するのに便利である。

【００１０】 前記で述べた構造は、本考案の実施例（例えば図２及び図３で示すような）で は、その中の防火衣１は本実施例では二枚式で、その外層は耐９００℃の防火布 で、裏面は二重で隔熱布の多層式布材で製成される。肩以上の部分は相互に連接 して一体となし、その袖１２と防火衣主体１３とが連接した所に、即ち腋下の処 に各々一つの開き口１４を設けて着用の便利をはかる。而も防火衣主体１３の前 後二枚の両側に対応して粘着テープ１５及びその前片正面に一つの入物袋１６等 を設けている。

【００１１】 前記のように、本実施例の内蔵連体式防火衣を使用する時、普段はその前後二 枚の防火衣主体１３を外向きに折畳む方式で格納し、防火衣頭巾１１下方の開き 口を露出する。一旦救命用に使用する時は、直接頭巾の開き口の処からその頭巾 １１を頭部にかぶり、並びに防火衣主体１３を下ろし且つそれと同時に両手を袖 １２から出す。更に酸素ボンベ５の開け、それに両側の粘着テープ１５を粘付け れば良い（図３で示す通り）。

【００１２】 かくして本考案の内蔵連体式防火衣は５秒以内に着用し終え、早速一消防隊員 となって、一番早い時間内に消化器またはその他の消化器材で火事現場に接近し て有効的な消化作業を敢行することができる。それにより、即刻その火源を消す ことができて、より大きな火災を形成するのを免き、またはその防火衣の保護に より最も有利な時間内に貴重または重要な書類資料を持ち出して、その防火衣に 予設してある入物袋１６の中に入れて同時に持ち出すことができ、最高の消火と 財物救出及び脱出できることになる。

【００１３】 本考案のもう一つの実施例は（図４と図５で示す通り）、その中の防火衣１は 別途にそれを変化実施して一体に連接した套装式にすることができ、而もその前 の方に一つの入物袋１６をもつ外に、且つその胸の前の両側に各々一つの開き口 １７を設け、その開き口１７は上下二枚の防火衣料を重接いでなる。

【００１４】 使用する時、普段は前の実施例で述べたように、その套装式防火衣１を外向き に折畳む方式で格納し、防火衣頭巾１１下方の開き口を露出する。又それを救命 に使用する時も亦、直接その頭巾１１を頭部にはめ、同時に防火衣１を下ろし及 び両手を袖１２から出して、更に前記の開き口１７を利用して手をその防火衣１ 内に入れて酸素ボンベ５または電池６の電源をＯＮすると本考案の目的をはたす ことができる。

【００１５】 本考案のもう一つの実施例（図６で示す通り）は、前述した実施例における防 火衣１、耐火眼鏡２、照明ヘッドライト４及び電池６等の構造と配置も亦前記各 実施例の結構と同じである。然れど、その中で使用する酸素マスク３、酸素ボン ベ５は防煙顔面マスク３と濾毒缶５″の構造に変化することができる。使用する 時も亦前記の実施例で使用する方法と同じで、直接頭巾を頭部にかぶり、並びに 防火衣を下ろして、両手を出すと、即ち５秒以内に着用を終え、即時に消防隊員 となって、一番早い時間内に火消し、財物救出と脱出の目的を達することができ る。

【００１６】

【考案の効果】

本考案の内蔵連体式防火衣は大体５秒以内で着用を完成するので、誰もが速成 消防隊員となり、他人の救助を待たなくても、最短時間内に消化器またはその他 の消化器材を使用して火事現場に近寄り有効的に火消しの作業を進め、第一時間 段階内で消防作業を敢行し、即時に火源を撲滅して、より大きな災害となるのを 免き、且つその防火衣の保護により而も最有利な時間内で貴重または重要書類と 資料を持ち出し、その防火衣に予設した入物袋の中に放置して同時に持ち出すこ とができて、最良の消火、財物の救出と脱出の目的をはたすことができる。

【００１７】 以上述べた構造のように、本考案のもう一つの優点はその中にある酸素マスク （または防煙顔面マスク濾毒缶）及びその付属部品等で、すべて耐高温防火衣主 体内に被覆され、火事現場に接近または通行できて消防作業等を進めることがで きる。それ故に本考案は、その全部が外部に露出し且つゴム材料で製成している 一般によく使用されている防煙顔面マスクまたは酸素マスク及び気管では火事現 場の使用者に接近できないのに対し、本考案ではそれに比べるとより良好な使用 功能をもつことができる。

【００１８】 上述の各実施例は、僅かに本考案の内蔵連体式防火衣の構造について挙例説明 したに過ぎず、この技能に熟練する方は、当然その各種変化例をなし得るが、但 しこれらの変化例は、一切本考案の精神及び範囲内に含まれるべきである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例による内蔵連体式防火衣の展開
状態を示す図である。

【図２】本考案の実施例による内蔵連体式防火衣の折畳
み状態を示す図である。

【図３】本考案の実施例による内蔵連体式防火衣の使用
状態を示す図である。

【図４】本考案の他の一実施例を示す図である。

【図５】図４に示す実施例の折畳み状態を示す図であ
る。

【図６】本考案の一つの実施例において防煙顔面マスク
の濾毒缶を配合して使用する状態を示す図である。

【符号の説明】

１ 防火衣 ２ 耐火眼鏡 ３ 酸素マスク ４ 照明ヘッドライト ５ 酸素ボンベ ６ 電池 ３′ 防煙顔面マスク ５′ 濾毒缶 ７ 伸縮ベルト ８ 気管 ９ 電気回路線 １１ 頭巾 １２ 袖 １３ 防火衣主体 １４ 開き口 １５ 粘着テープ １６ 入物袋 １７ 開き口

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一着の防火衣、耐火眼鏡、酸素マスク
   （または防煙顔面マスク濾毒缶）、照明ヘッドライト、
   酸素ボンベ及び電池等を含むものとにより構成され、耐
   火眼鏡及び照明ヘッドライトは直接その防火衣のヘッド
   カバー上方に固定し、酸素マスク（または防煙顔面マス
   ク濾毒缶）は直接防火衣ヘッドカバー内に縫製し、並び
   にヘッドカバー内に縫い合わせた伸縮テープで前記の耐
   火眼鏡及び酸素マスク（または防煙顔面マスク濾毒缶）
   に連結して一体となり、且つ酸素ボンベと電池も亦防火
   衣の裏側に内蔵し、酸素マスクの使用する気管と照明ヘ
   ッドライトの使用する電気回路も亦それぞれ防火衣内部
   より酸素ボンベと電池に連接することを特徴とする内蔵
   連体式防火衣。
2. 【請求項２】 防火衣は二枚式であり、それは肩以上部
   分より相互に連接して一体をなし、その袖と防火衣主体
   とが互いに連接したところ、即ち腋下の処に各々一つの
   開き口を設けて着用の便利をはかり、而も防火衣主体の
   前後二枚の両側で対応して粘着テープを設け、及びその
   前片正面に一つの入物袋をもつことを特徴とする請求項
   １記載の内蔵連体式防火衣。
3. 【請求項３】 防火衣は一体に連接してなる套着式であ
   り、その前方に一つの入物袋をもつ外、且つその胸の前
   の両側に各々一つの開き口を設け、その開き口は片の上
   下二枚が防火衣料で重ね接いでなることを特徴とする請
   求項１記載の内蔵連体式防火衣。