JP3224761B2 - 水中切断加工装置 - Google Patents

水中切断加工装置

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JP3224761B2 JP18798097A JP18798097A JP3224761B2 JP 3224761 B2 JP3224761 B2 JP 3224761B2 JP 18798097 A JP18798097 A JP 18798097A JP 18798097 A JP18798097 A JP 18798097A JP 3224761 B2 JP3224761 B2 JP 3224761B2
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Arc Welding In General (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水中切断加工装置に
関し、原子力発電プラントなどの機器の一部を水中で放
電加工法やプラズマ切断法などを用いて切断する場合に
適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラントで使用されている水
中構造物の例としては、使用済み燃料貯蔵ピット内に設
けられている使用済み燃料貯蔵ラックがある。近年、原
子力発電所内における使用済み燃料の貯蔵容量増大への
ニーズが高まり、このニーズに対応するため、既設の使
用済み燃料貯蔵ラックの改修・改造工事を行う必要性が
生じている。
【0003】使用済み燃料貯蔵ピット内には、使用済み
燃料を一定ピッチで収納することができる使用済み燃料
貯蔵ラックブロックが数ブロック水中に沈めてある。こ
れらの使用済み燃料貯蔵ラックブロックは、耐震のため
にピット側壁面に溶接又はボルト締結によって固定され
ているが、大抵の場合には溶接構造となっている。この
ため、使用済み燃料貯蔵ラックブロックを改修・改造す
るためには、ピット側壁面に溶接されている使用済み燃
料貯蔵ラック支持材を、放電加工法やプラズマ切断法な
どによって水中で切断する必要がある。
【0004】図5は放電加工法を用いた従来の水中切断
加工装置の放電加工開始時の状態を示す側面図、図6は
前記水中切断加工装置の放電加工中の状態を示す側面図
である。
【0005】図5に示すように、使用済み燃料貯蔵ピッ
ト23のピット側壁面19には、使用済み燃料貯蔵ラッ
ク支持材である被切断材20が溶接されている。そし
て、この被切断材20をピット水16中で放電加工によ
って切断するために、放電電極1等を備えてなる水中切
断加工装置が取り付けられている。
【0006】電極1は基端側が電極ホルダ2に保持さ
れ、先端(下端)が被切断材20の近傍に位置してい
る。電極ホルダ2はスライド3に接続されており、この
スライド3はモータ4によって上下駆動されるようにな
っている。また、電極1には、使用済み燃料貯蔵ピット
23の周辺に設けられている電源22から通電用ケーブ
ル18を介して電力が供給される。
【0007】従って、この水中切断加工装置によれば、
図5に示すように、モータ4によりスライド3を上下駆
動して、電極1の位置を被切断材20に近接した位置に
調節し、この状態で電源22から電極1に電力を供給し
て被切断材20の放電加工(切断加工)を行う。
【0008】このとき、図6に示すように、アークによ
って溶融した金属が水又はアーク力によって吹き飛ばさ
れることにより小さな粒子状の金属粒14となって水中
に拡散され、使用済み燃料貯蔵ピット(水槽)23の底
部に溜まっていく。また、電極1の消耗粉などによっ
て、ピット水16も黒くなっていく(汚れた加工水1
5)。
【0009】しかし、従来の使用済み燃料貯蔵ラックの
改修・改造工事では、改修・改造工事を行う使用済み燃
料貯蔵ピットから使用済み燃料を全て他の使用済み燃料
貯蔵ピットへ移した後に、当該使用済み燃料貯蔵ピット
内の使用済み燃料貯蔵ラック支持材を切断加工するた
め、当該使用済み燃料貯蔵ピットのピット水中に金属粒
等の二次生成物が拡散してピット底部に溜まったりピッ
ト水が汚濁しても、最後に当該使用済み燃料貯蔵ピット
を清掃すればよく、問題は生じなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、現在、使用
済み燃料貯蔵ラックには既に多くの使用済み燃料を受け
入れて貯蔵しているため、使用済み燃料貯蔵ラックの改
修・改造工事に際して、これら貯蔵中の使用済み燃料を
全て別の使用済み燃料貯蔵ピットへ搬出するのは、その
ための設備を予め準備する必要があり、現実的ではな
い。
【0011】そこで、使用済み燃料貯蔵ピット内の使用
済み燃料貯蔵ラックブロックを1個毎に順番に、残りの
使用済み燃料貯蔵ラックブロックに使用済み燃料を移動
させることにより空の状態にして、改修・改造工事を行
う必要がある。
【0012】このため、上記のような放電加工法やプラ
ズマ切断法などで使用済み燃料貯蔵ラック支持材を切断
加工する際に発生する二次生成物(アークで溶融した金
属粒や電極の消耗粉及び水の電気分解によって生じる水
素ガスや酸素ガスなど)によって、ピット水を汚して水
質を劣化させることがないようにしなければならない。
【0013】従って本発明は上記従来技術に鑑み、切断
加工時に発生する二次生成物を外部へと導出して、この
二次生成物が水中に漏出するのを防止することができる
水中切断加工装置を提供することを第1課題とする。
【0014】また、前記二次生成物を外部へ導出すると
きに、上下部ボックス内に水を補充することができる水
中切断加工装置を提供することを第2課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記第1課題を解決する
第1発明の水中切断加工装置は、水中での被切断部の切
断加工時に発生する二次生成物の気体を外部に導出する
気体導出手段を有する上部ボックスと、前記切断加工時
に発生する二次生成物の固形分を水と一緒に外部に導出
する固形分導出手段を有する下部ボックスと、前記上部
ボックスと前記下部ボックスとを開閉可能に連結する連
結具と、前記上部ボックス内又は前記下部ボックス内に
支持具を介して支持された切断装置とを備え、前記上部
ボックスと前記下部ボックスとを閉じて前記被切断部を
囲み、この状態で前記切断装置により前記被切断部の切
断加工を行うと共に、この切断加工時に発生する二次生
成物を前記気体導出手段と前記固形分導出手段とで外部
に導出して、前記二次生成物が水中へ漏出するのを防止
するよう構成したことを特徴とする。
【0016】また、上記第2課題を解決する第2発明の
水中切断加工装置は、第1発明の水中切断加工装置にお
いて、前記上部ボックスと前記下部ボックスとを閉じて
前記被切断部を囲み、この状態で前記切断装置により前
記被切断部の切断加工を行うと共に、この切断加工時に
発生する二次生成物を前記気体導出手段と前記固形分導
出手段とで外部に導出する際に、前記上下部ボックス内
に水が流入し得るよう、前記上部ボックス又は前記下部
ボックス或いは前記上部ボックスと前記下部ボックスと
の合せ面に隙間部を形成したことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0018】図1は本発明の実施の形態に係る水中切断
加工装置の断面図、図2は前記水中切断加工装置の斜視
図、図3は前記水中切断加工装置の取り付け状況を示す
断面図である。
【0019】<構成>図1及び図2に示すように、使用
済み燃料貯蔵ピット23のピット側壁面19には、使用
済み燃料貯蔵ラック支持材である被切断材20が溶接さ
れている。そして、この被切断材20をピット水16中
で放電加工によって切断するために、電極41や上下部
ボックス36,38等を備えてなる水中切断加工装置が
取り付けられている。
【0020】上部ボックス36と下部ボックス38は、
蝶番32によって開閉可能に連結されている。また、上
部ボックス36の突部45にはエアシリンダ33の本体
部が結合され、下部ボックス38の突部46にはエアシ
リンダ33のピストンロッド33aの先端部が結合され
ている。このため、上下部ボックス36,38は、エア
シリンダ33のピストンロッド33aが伸縮することに
より、蝶番32を回動軸として開閉する(図3参照)。
【0021】上部ボックス36の上端部には案内部材4
7が設けられており、この案内部47に電動スライド3
3が挿通されている。そして、案内部材47とスライド
33との間には隙間部48が形成されており、被切断材
20の切断加工の際には、二次生成物の回収や電極41
の冷却のために、この隙間部48から上下部ボックス3
6,38外のピット水16が上下部ボックス36,38
内に流入して補充されるようになっている。
【0022】また、上部ボックス36の上端部にはモー
タ34が設けられており、このモータ34によってスラ
イド33を上下駆動するようになっている。電極41は
板状の放電加工電極であって、被切断材20の板幅より
もやや幅広のものを用いており、上部ボックス36内
で、基端側が電極ホルダ40に保持され、先端(下端)
が被切断材20の近傍に位置している。電極ホルダ40
は、スライド33の下端部に結合されている。
【0023】このため、モータ34によってスライド3
3を駆動することにより、このスライド33と共に電極
41を被切断材20の板厚方向(図中上下方向)に移動
させることができる。なお、電極41は設定したアーク
電圧に応じて自動的に上下に移動される。また、電極4
1には使用済み燃料貯蔵ピット23の周辺に設けられて
いる電源(図示せず)から通電用ケーブル42を介して
電力が供給される。
【0024】上部ボックス36には小形カメラ35が取
り付けられており、この小形カメラ35によって電極4
1のセット状態や電極41による被切断材20の切断状
況を監視することができるようになっている(照明は図
示省略)。
【0025】また、上部ボックス36の端面には、被切
断材20の上面側と側面側及びピット側壁面19を囲む
ようにシール材37が取り付けられている。また、下部
ボックス38の端面には、被切断材20の下面側とピッ
ト側壁面19を囲むようにシール材39が取り付けられ
ている。即ち、シール材37,39は、上下部ボックス
36,38を閉じたときに、使用済み燃料貯蔵ラック側
の部材21を挟むようにして合わせられ(上下ボックス
シール部49)、且つピット側壁面19に接触するよう
になっている。従って、図1に示すように、上下部ボッ
クス36,38を閉じることによって、被切断材20の
周囲を囲むことができる。なお、シール材37,39は
単泡スポンジが適している。
【0026】また、上部ボックス36の上端部と下部ボ
ックス38の下端部には、ガス吸引ホース30と吸引ホ
ース31とがそれぞれ取り付けられている。このれらの
吸引ホース30,31は使用済み燃料貯蔵ピット23の
周辺に設置されている吸引ポンプ(図示せず)に連結さ
れている。使用済み燃料貯蔵ピット23の周辺にはタン
ク(図示せず)が配置され、このタンクに吸引ポンプに
よって二次生成物が吸い上げられるようになっており、
また、吸引ポンプにはストレーナ及びフィルター(図示
せず)が直結されている。
【0027】更に、上部ボックス36の両側面には吸盤
押付用シリンダ43が設けられており、これら吸盤押付
用シリンダ43のピストンロッド43aの先端部には吸
盤44がピット側壁面19に対向するよう取り付けられ
ている。従って、吸盤押付用シリンダ43のピストンロ
ッド43aを伸長させることによって吸盤44がピット
側壁面19に押し付けられ、この状態でピストンロッド
43aを縮退させることによって、上下部ボックス3
6,38がピット側壁面19に密着される。
【0028】<作用・効果>従って、上記構成の水中切
断加工装置によれば、次のようにして被切断材20の切
断加工を行う。
【0029】図3に示すように開いた状態の下部ボック
ス38をエアシリンダ33により蝶番32を軸にして上
方に回動させることにより、上部ボックス36と下部ボ
ックス38とを閉じると共に、吸盤押付用シリンダ43
と吸盤44とによって上下部ボックス36,38をピッ
ト側壁面19に密着させる。即ち、上下部ボックス3
6,38によって被切断材20を囲む。続いて、モータ
34によりスライド33を駆動して、電極41を設定し
たアーク電圧に応じて自動的に上下に移動させ、この電
極41に電源から電力を供給して被切断材20の切断加
工を開始する。電極41のセット状態や切断状況はカメ
ラ35によって監視する。
【0030】そして、切断加工の開始と共に吸引ポンプ
を稼働させる。その結果、上下部ボックス36,38内
において被切断材20の切断加工により発生する二次生
成物が、吸引ホース30,31を介して吸引ポンプによ
り吸引されて外部へと導出される。
【0031】即ち、図1に示すように、アークによって
溶融した金属が水又はアーク力によって吹き飛ばされる
ことにより小さな粒子状の金属粒14となって水中に拡
散されると共に、上下部ボックス36,37内のピット
水16が電極41の消耗粉などによって汚れた加工水1
5となり、更にはピット水16の電気分解によって水素
ガスや酸素ガス17が発生するが、これらの二次生成物
は吸引ポンプと吸引ホース30,31とによって外部へ
と導出される。
【0032】具体的には、二次生成物の発生ガス17は
上部ボックス36からガス吸引ホース30を介して、ま
た、二次生成物の汚れた加工水15(即ち電極41の消
耗粉)や金属粒14は上下部ボックス36,38内のピ
ット水16と共に吸引ホース31を介して、吸引ポンプ
によりタンクに吸い上げられ、ストレーナ及びフィルタ
ーで濾過されて捕集される。
【0033】なお、発生ガス17は上昇して上部ボック
ス36の上部に溜まるため、切断場所から上部ボックス
36の天井までの距離が長くなるほど、下部ボックス3
8に設けた吸引ホース31からこの発生ガス17まで吸
引して外部に導出するのは難しくなる。このため、上記
のように上部ボックス36にガス専用の吸引ホース30
を設け、このガス吸引ホース30から発生ガス17を吸
引するようにしており、このことによって発生ガス17
を確実に外部へ導出することができる。
【0034】また、このとき、隙間部48からは、図1
中に矢印で示すように、吸引ポンプの吸い込み流量に見
合った量のピット水16が上下部ボックス36,38外
から上下部ボックス36,38内に流入して補充され
る。この新たに補充されたピット水16も二次生成物の
回収や電極41の冷却に供される。
【0035】しかも、このとき、吸引ポンプの吸い込み
量が大きいために上下部ボックス36,38内は負圧状
態となり、二次生成物が隙間部48から上下部ボックス
36,38外へと流出する虞はない。
【0036】以上のことから、本実施の形態に係る水中
切断加工装置によれば、被切断材20の切断加工時に発
生する二次生成物を、使用済み燃料貯蔵ピット23の外
部へと導出して完全に捕集することができる。このた
め、上下部ボックス36,38外のピット水16中に二
次生成物が漏出して、このピット水16を汚してしまう
のを確実に防止することができる。従って、使用済み燃
料貯蔵ピット23内に使用済み燃料を貯蔵した状態で、
この使用済み燃料貯蔵ピット23内の使用済み燃料貯蔵
ラックの改修・改造工事を行うことができる。また、上
下部ボックス36,38内には、隙間部48から新たな
ピット水16を順次補充することができる。
【0037】なお、上記では、放電加工電極41によっ
て放電加工を行う水中切断加工装置を例に挙げて説明し
たが、勿論これに限定するものではなく、本発明はプラ
ズマ切断トーチによるプラズマ切断法などを用いて切断
加工を行う水中切断加工装置にも適用することができ
る。そして、上記では、放電加工電極41の保持機構部
に隙間部48を設けているが、プラズマ切断トーチを用
いた場合にはこのプラズマ切断トーチの保持機構部に隙
間部を設け、この隙間部からピット水16が上下部ボッ
クス36,38内に流入するように構成する。
【0038】更には、上記ではスライド33の保持機構
部のスライド33と案内部材47との間に隙間部48を
設けているが、これに限定するものではなく、上部ボッ
クス36の他の部分又は下部ボックス38の何れかの部
分に隙間部を形成したり、或いは上部ボックス36と下
部ボックス38との合せ面にがた等の隙間部を形成して
もよい。この場合、これらの隙間部から吸引ポンプの吸
い込み流量に見合った量のピット水16が流入するよう
に、吸引ポンプのポンプアップ流量を選定する。つま
り、上下部ボックス36,38の適宜の場所に形成した
隙間部から、ポンプ吸い込み流量に見合った量のピット
水16が上下部ボックス36,38内に流入して補充さ
れるように構成すればよい。
【0039】また、図4には被切断材20が複雑形状の
場合での上下部ボックス36,38の取り付け位置を2
点鎖線で示す。
【0040】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態と共に具体的に
説明したように、第1発明の水中切断加工装置は、水中
での被切断部の切断加工時に発生する二次生成物の気体
を外部に導出する気体導出手段を有する上部ボックス
と、前記切断加工時に発生する二次生成物の固形分を水
と一緒に外部に導出する固形分導出手段を有する下部ボ
ックスと、前記上部ボックスと前記下部ボックスとを開
閉可能に連結する連結具と、前記上部ボックス内又は前
記下部ボックス内に支持具を介して支持された切断装置
とを備え、前記上部ボックスと前記下部ボックスとを閉
じて前記被切断部を囲み、この状態で前記切断装置によ
り前記被切断部の切断加工を行うと共に、この切断加工
時に発生する二次生成物を前記気体導出手段と前記固形
分導出手段とで外部に導出して、前記二次生成物が水中
へ漏出するのを防止するよう構成したことを特徴とす
る。
【0041】従って、この第1発明の水中切断加工装置
によれば、上部ボックスと下部ボックスとを閉じて被切
断部を囲んだ状態で、切断装置により被切断部を切断加
工する。そして、この切断加工時に発生する二次生成物
の気体は上部ボックスに備えた気体導出手段によって外
部へと導出し、二次生成物の固形分は水と共に下部ボッ
クスに備えた固形分導出手段によって外部へと導出す
る。
【0042】このため、二次生成物が水中へ漏出するの
を防止して、水の汚濁を防止することができる。このこ
とから、例えば本発明の水中切断加工装置を使用済み燃
料貯蔵ラック支持材の水中切断加工装置に適用した場合
には、使用済み燃料貯蔵ピット内に使用済み燃料を貯蔵
した状態で、この使用済み燃料貯蔵ピット内の使用済み
燃料貯蔵ラックの改修・改造工事を行うことができる。
【0043】また、第2発明の水中切断加工装置は、第
1発明の水中切断加工装置において、前記上部ボックス
と前記下部ボックスとを閉じて前記被切断部を囲み、こ
の状態で前記切断装置により前記被切断部の切断加工を
行うと共に、この切断加工時に発生する二次生成物を前
記気体導出手段と前記固形分導出手段とで外部に導出す
る際に、前記上下部ボックス内に水が流入し得るよう、
前記上部ボックス又は前記下部ボックス或いは前記上部
ボックスと前記下部ボックスとの合せ面に隙間部を形成
したことを特徴とする。
【0044】従って、この第2発明の水中切断加工装置
によれば、切断加工時に発生する二次生成物を気体導出
手段と固形分導出手段とで外部に導出すると、上部ボッ
クス又は下部ボックス或いは上部ボックスと下部ボック
スとの合せ面に形成した隙間部から、上下部ボックス内
に水が流入する。
【0045】このため、上下部ボックス内には、隙間部
から新たな水を順次補充することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る水中切断加工装置の
断面図である。
【図2】前記水中切断加工装置の斜視図である。
【図3】前記水中切断加工装置の取り付け状況を示す断
面図である。
【図4】被切断材が複雑形状の場合での上下部ボックス
の取り付け位置を示す斜視図である。
【図5】従来の水中切断加工装置の放電加工開始時の状
態を示す側面図である。
【図6】前記水中切断加工装置の放電加工中の状態を示
す側面図である。
【符号の説明】
14 金属粒 15 汚れた加工水 17 発生ガス 16 ピット水 19 ピット側壁面 23 使用済み燃料貯蔵ピット 30 ガス吸引ホース 31 吸引ホース 32 蝶番 33 スライド 34 モータ 36 上部ボックス 37,39 シール材 38 下部ボックス 40 電極ホルダ 41 電極 42 通電用ケーブル 43 吸盤押付用シリンダ 44 吸盤 45,46 突部 47 案内部材 49 上下ボックスシール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 綱谷 俊彦 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社 高砂研究所内 (72)発明者 平本 米雄 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社 高砂研究所内 (72)発明者 山▼崎▲ 公嗣 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社 高砂研究所内 (72)発明者 寺田 昭 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番 1号 三菱重工業株式会社 神戸造船所 内 (72)発明者 田中 寛 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番 1号 三菱重工業株式会社 神戸造船所 内 (56)参考文献 特開 平10−133000(JP,A) 特開 平8−103882(JP,A) 特開 平3−257399(JP,A) 特開 平7−104093(JP,A) 特開 平6−269975(JP,A) 特公 昭47−32880(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21F 9/30 531 G21C 19/02 G21C 19/07

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中での被切断部の切断加工時に発生す
    る二次生成物の気体を外部に導出する気体導出手段を有
    する上部ボックスと、 前記切断加工時に発生する二次生成物の固形分を水と一
    緒に外部に導出する固形分導出手段を有する下部ボック
    スと、 前記上部ボックスと前記下部ボックスとを開閉可能に連
    結する連結具と、 前記上部ボックス内又は前記下部ボックス内に支持具を
    介して支持された切断装置とを備え、 前記上部ボックスと前記下部ボックスとを閉じて前記被
    切断部を囲み、この状態で前記切断装置により前記被切
    断部の切断加工を行うと共に、この切断加工時に発生す
    る二次生成物を前記気体導出手段と前記固形分導出手段
    とで外部に導出して、前記二次生成物が水中へ漏出する
    のを防止するよう構成したことを特徴とする水中切断加
    工装置。
  2. 【請求項2】 前記上部ボックスと前記下部ボックスと
    を閉じて前記被切断部を囲み、この状態で前記切断装置
    により前記被切断部の切断加工を行うと共に、この切断
    加工時に発生する二次生成物を前記気体導出手段と前記
    固形分導出手段とで外部に導出する際に、前記上下部ボ
    ックス内に水が流入し得るよう、前記上部ボックス又は
    前記下部ボックス或いは前記上部ボックスと前記下部ボ
    ックスとの合せ面に隙間部を形成したことを特徴とする
    請求項1記載の水中切断加工装置。
JP18798097A 1997-07-14 1997-07-14 水中切断加工装置 Expired - Fee Related JP3224761B2 (ja)

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