JP3224600U - ペット犬の術後用衣服 - Google Patents

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Abstract

【課題】ペット犬等の四足動物が手術をしたような場合に、エリザベスカラーの装着を不要とし、その術後における傷口の保護を的確に図ることができ、かつ、開放感を損なうことなく、また、ストレスを感じさせることのないようにしたペット犬の術後用衣服を提供する。【解決手段】ペット犬の術後用衣服1は、手術を受けたペット犬等の胴部の周り、特に手術を受けた部分とその周囲を、抗菌加工を施したガーゼ生地を用いた開閉着脱具をもって、開閉可能に覆う首・胴覆部3を有する構成とした。【選択図】図1

Description

本考案は、ペット犬の術後用衣服に関するものであり、詳しくは、ペット犬等をはじめとする四足動物が手術を受けたような場合に、従来のようなエリザベスカラーの装着を不要とし、その術後における傷口の保護を的確に図ることができ、かつ、開放感を損なうことなく、また、ストレスを感じさせることのないようにしたペット犬の術後用衣服に関するものである。
従来、愛玩動物である犬や猫を多くの人々が飼育するようになり、これらを家族と同様に扱い、ペット犬等が手術を受けるような場合が多々発生し、手術後においては愛玩精神から各種の衣服を着せるのが実情である。
そして、術後におけるペット犬等に衣服を着用させる場合、術後の傷口を保護(術後のペット犬等が傷口を舐めたりしないように)するために、衣服の着用とともに、エリザベスカラーと称されるエリカラーを着用させて、術後のペット犬等の首から上の頭部全体の部分が周囲に接触しないようにするのが実情である。
しかし、一般的なエリザベスカラーは、プラスチック製のメガホン型でできているものが殆どであり、術後にエリザベスカラーを着用したペット犬等にあっては、当該エリザベスカラーにおける顔・頭部よりも幅が広い形状の部分(首から上の顔・頭部全体の部分)は、周りに接触する機会が多く、術後におけるペット犬等が食物を食べたり、水を飲むとき、更には散歩時の歩行等において周囲物体と不用意に接触してしまうことから、術後におけるペット犬等に対して、開放感を損ない、大きなストレスを与えてしまっているというのが実情である。
特許文献1には、緯編み機で編成された編布を素材として、愛玩犬の前身ごろ、後身ごろ及び脇身ごろを、袖刳り、襟刳りができるように形成し、これら形成した編布を縫製して、アームホールには袖を、ネックホールには襟を縫合して構成した愛玩犬用上着が提案されている。
しかしながら、特許文献1をはじめとする従来においては、愛玩犬への衣服の着せ易さや愛玩犬の着心地の良さを図ったものは従来存在するが、特許文献1をはじめとする従来には、愛玩動物が何らかの要因で手術を受けたような場合に、従来のようなエリザベスカラーの装着を不要とし、その術後における傷口の保護を的確に図るような要素の衣服はなく、かつ、術後におけるペット犬等が食物を食べたり、水を飲むとき、更には散歩時の歩行等において、術後におけるペット犬等に対して、開放感を損なうことなく、大きなストレスを与えることのないようにする衣服は存在しないのが実情である。
特開2006−115708号公報
本考案は、上述した従来の実情に鑑み創作されたものであり、ペット犬等の四足動物が手術を受けたような場合に、従来のようなエリザベスカラーの装着を不要とし、その術後における傷口の保護を的確に図ることができ、かつ、術後におけるペット犬等に対して、開放感を損なうことなく、また、大きなストレスを与えることのないようにしたペット犬の術後用衣服を提供するものである。
本考案に係るペット犬の術後用衣服は、ペット犬等の四足動物が手術をしたような場合に、従来のようなエリザベスカラーの装着を不要とし、その術後における傷口の保護を的確に図ることができ、かつ、開放感を損なうことなく、また、ストレスを感じさせることのないようにしたペット犬の術後用衣服を実現し提供するという目的を、手術を受けたペット犬等の胴部の周り、特に手術を受けた部分とその周囲を、抗菌加工を施したガーゼ生地を用いた開閉着脱具をもって、開閉可能に覆う胴覆部を有することを主要な特徴とする。
請求項1、2記載の考案によれば、ペット犬等の四足動物が、身体のいずれかの箇所に手術を受けたような場合に、従来のようなエリザベスカラーの装着を不要とし、その術後における傷口の保護を的確に図ることができ、かつ、開放感を損なうことなく、また、ストレスを感じさせることのないようにしたペット犬の術後用衣服を実現し提供することができる。
請求項3記載の考案によれば、ペット犬等の四足動物の既存の衣服に対して、後付け型として構成した術後用衣服の基に、前記請求項1、2記載の考案の効果と同様に、ペット犬等がその胴部に手術を受けたような場合に、従来のようなエリザベスカラーの装着を不要とし、その術後における傷口の保護を的確に図ることができ、かつ、開放感を損なうことなく、また、ストレスを感じさせることのないようにしたペット犬の術後用衣服を実現し提供することができる。
請求項4記載の考案によれば、前記ペット犬等の術後用衣服を、抗菌加工を施したガーゼ生地を用いて形成し、その一部にゴムシャーリング加工を施して構成したものであることから、術後におけるペット犬等の傷口の保護を一層的確に図ることができ、ペット犬等の四足動物にとって、一層着用感を良好とすることができるペット犬の術後用衣服を実現し提供することができる。
請求項5記載の考案によれば、四足動物であるペット犬は勿論のこと、他の四足動物である猫にも適用して好適なペット犬の術後用衣服を実現し提供することができる。
図1は本考案の実施例1に係るペット犬の術後用衣服の着用状態を示す概略斜視図である。 図2は本実施例1に係るペット犬の術後用衣服の着用前の概略底面図である。 図3はペット犬の術後用衣服の着用前の概略上面図である。 図4は本考案の実施例2に係る既存のペット用衣服に後付け型の術後衣服を装着した状態を示す概略斜視図である。 図5は本実施例2に係る既存のペット用衣服に装着するようにした後付け型の術後衣服の概略平面図である。 図6は本実施例2に係る既存のペット用衣服に対する後付け型の術後衣服の取り付け状態を示す概略斜視図である。
本考案は、ペット犬等の四足動物が手術をしたような場合に、従来のようなエリザベスカラーの装着を不要とし、その術後における傷口の保護を的確に図ることができ、かつ、開放感を損なうことなく、また、ストレスを感じさせることのないようにしたペット犬の術後用衣服を実現し提供するという目的を、手術を受けたペット犬等の胴部の周り、特に手術を受けた部分とその周囲を、抗菌加工を施したガーゼ生地を用いた開閉着脱具をもって、開閉可能に覆う胴覆部を有する構成により実現した。
以下、図面を参照して、本考案の実施例に係るペット犬の術後用衣服について詳細に説明する。
(実施例1)
まず、本実施例1に係るペット犬の術後用衣服1について、図1乃至図3を参照して説明する。
本実施例1に係るペット犬の術後用衣服1は、図1乃至図3に示すように、ペット犬等の四足動物である犬Dの2本の前足を挿通させる一対の前足挿通部2、2を備えるとともに、犬Dの首周り及び胴部の一部を覆う胴覆部(身体覆部)として機能する首・胴覆部3を備え、かつ、前記首・胴覆部3の背面(背中)側に、前記犬Dの首・胴部の周りの開閉着脱具である複数個(例えば6個)の直列配置のホック4を設け、このホック4を利用して前記首・胴部の周りを開閉可能に覆うように構成している。
前記術後衣服1は、胴部の周り、特に手術を受けた部分とその周囲を、抗菌加工を施したガーゼ生地を用いたものであり、かつ、前記首・胴覆部3の一部(図2、図3に点線で示す)にゴムシャーリング加工部5を施している。
前記ゴムシャーリング加工部5は、ガーゼ生地の表面が目のつまった艶のあるビロード生地のように平坦となり、伸縮性、装飾性に優れるものである。
本実施例1に係るペット犬の術後用衣服1によれば、犬D等が胴部の手術をしたような場合に、従来のようなエリザベスカラーの装着を不要とし、前記首・胴覆部3によりその術後における傷口の保護を的確に図ることができるとともに、犬D等が自らの傷口を舐めるという事態も防止でき、かつ、術後におけるペット犬等に対して、従来のエリザベスカラーを着用した場合のような不都合はなく、開放感を損なうこともなく、ストレスも感じさせることもないという顕著な効果を奏する。
(実施例2)
本考案の実施例2に係るペット犬の術後用衣服1Aについて、図4乃至図6を参照して説明する。
本実施例2に係るペット犬の術後用衣服1Aは、図4に示すように、既存のペット用衣服、すなわち、四足動物である犬Dの2本の前足を挿通させる前足挿通部12を備えるとともに、首周り及び胴部の一部を覆う首・胴覆部13を備え、前記犬Dが着用するようにした既存の衣服11に対して、後付けで着脱可能としたものである。
前記ペット犬の術後用衣服1Aは、図5に示すように、犬Dの胴部の周り、特に手術を受けた部分とその周囲を、抗菌加工を施したガーゼ生地を用いて平面視略四辺形状に形成され、その両側辺部に開閉着脱具である面ファスナー6a、6bを分散配置(片側4個づつの分散配置)に備えるとともに、面ファスナー6a、6b間の中央領域に、犬Dの前記胴部、特に手術を受けた部分とその周囲に連なる胴部領域を覆い身体覆部として機能する胴覆部7を形成している。
また、前記ペット犬の術後用衣服1Aにおける前記既存の衣服11側に臨ませる一辺側には、前記既存の衣服11の後端側に備えた連結受部であるホック受部14(例えば7個分散配置)に着脱可能に連結可能な連結部であるホック部8(例えば7個分散配置)を設けている。
更に、前記ペット犬の術後用衣服1Aにおける一辺側、及び他辺には、既述した場合と同様なゴムシャーリング加工部5A(図5においては黒塗りで示す)を設けている。
図6は、本実施例2に係る犬D等の四足動物の後付け型の術後衣服1Aの既存の衣服11に対する、取り付け状態を概略的に示すものである。
前記後付け型の術後衣服1Aの両側辺部に設けた面ファスナー6a、6b同士を背中で重合して胴覆部7の形態を円胴状として、前記犬Dの胴部を開閉可能に覆うようにするとともに、前記ホック部8を着用する既存の衣服11側のホック受部14に着脱可能に嵌め付けることにより、この後付け型の術後衣服1Aを着用済の衣服11に対して後に取り付けるようにしたものである。
本実施例2に係るペット犬の術後用衣服1Aによれば、後付け型の構成の基に、犬D等の四足動物が胴部の手術をしたような場合に、前記したと同様に、その術後における傷口の保護を的確に図ることができるとともに、犬D等が自らの傷口を舐めるという事態も防止でき、かつ、従来のエリザベスカラーを着用した場合のような不都合はなく、術後におけるペット犬等に対して、開放感を損なうこともなく、ストレスを感じさせることもないという顕著な効果を奏することに加えて、前記術後衣服1Aを既に着用済の衣服11に対して後付けで着脱可能としているので、犬Dの傷口の保護が不要となった際には、前記術後衣服1Aを取り外して犬Dの姿を既存の着用済の衣服11のみの形態に戻すことも容易に可能となる利点も存する。
本考案に係るペット犬の術後用衣服は、犬用とする場合の他、猫等の他種の四足の愛玩動物用の術後衣服として広範に利用可能である。
1 ペット犬の術後用衣服
1A ペット犬の術後用衣服
2 前足挿通部
3 首・胴覆部
4 ホック
5 ゴムシャーリング加工部
5A ゴムシャーリング加工部
6a 面ファスナー
6b 面ファスナー
7 胴覆部
8 ホック部
11 既存のペット用衣服
12 前足挿通部
13 首・胴覆部
14 ホック受部
D 犬
請求項1記載の考案によれば、ペット犬等の四足動物が、身体のいずれかの箇所に手術を受けたような場合に、従来のようなエリザベスカラーの装着を不要とし、その術後における傷口の保護を的確に図ることができ、かつ、開放感を損なうことなく、また、ストレスを感じさせることのないようにしたペット犬の術後用衣服を実現し提供することができる。
請求項2記載の考案によれば、ペット犬等の四足動物の既存の衣服に対して、後付け型として構成した術後用衣服の基に、前記請求項1記載の考案の効果と同様に、ペット犬等がその胴部に手術を受けたような場合に、従来のようなエリザベスカラーの装着を不要とし、その術後における傷口の保護を的確に図ることができ、かつ、開放感を損なうことなく、また、ストレスを感じさせることのないようにしたペット犬の術後用衣服を実現し提供することができる。
請求項3記載の考案によれば、前記ペット犬等の術後用衣服を、抗菌加工を施したガーゼ生地を用いて形成し、その一部にゴムシャーリング加工を施して構成したものであることから、術後におけるペット犬等の傷口の保護を一層的確に図ることができ、ペット犬等の四足動物にとって、一層着用感を良好とすることができるペット犬の術後用衣服を実現し提供することができる。
請求項4記載の考案によれば、四足動物であるペット犬は勿論のこと、他の四足動物である猫にも適用して好適なペット犬の術後用衣服を実現し提供することができる。

Claims (5)

  1. ペット犬等の四足動物の身体の胴部の周り、特に手術を受けた部分とその周囲を、開閉着脱具をもって開閉可能に覆う身体覆部を有することを特徴とし、
    ペット犬等の四足動物が何らかの要因で手術をしたような場合に、従来のようなエリザベスカラーの装着を不要とし、術後における傷口の保護を的確に図ることができ、かつ、開放感を損なうことなく、また、ストレスを感じさせることのないようにしたことを特徴とするペット犬の術後用衣服。
  2. ペット犬等の四足動物の身体の胴部の周り、特に手術を受けた部分とその周囲を、開閉着脱具をもって開閉可能に覆う胴覆部を有することを特徴とし、
    ペット犬等の四足動物が何らかの要因で手術をしたような場合に、従来のようなエリザベスカラーの装着を不要とし、術後における傷口の保護を的確に図ることができ、かつ、開放感を損なうことなく、また、ストレスを感じさせることのないようにしたことを特徴とするペット犬の術後用衣服。
  3. ペット犬等の四足動物の両前足を挿通させる前足挿通部を備えるとともに、首周り及び胴部の一部を覆う首・胴覆部を備えるペット犬等の四足動物の既存の衣服に対して、後付けで着脱可能に構成したペット犬の術後用衣服であって、
    前記ペット犬等の四足動物の前記胴部の一部に連なる胴部領域を、開閉着脱具をもって開閉可能に覆う胴覆部を有するとともに、前記ペット犬等の四足動物の既存の衣服の後端側に備えた連結受部に、着脱可能で連結可能とした連結部を備えることを特徴とし、
    ペット犬等の四足動物が何らかの要因で手術をしたような場合に、従来のようなエリザベスカラーの装着を不要とし、術後における傷口の保護を的確に図ることができ、かつ、開放感を損なうことなく、また、ストレスを感じさせることのないようにしたことを特徴とするペット犬の術後用衣服。
  4. 前記ペット犬の術後用衣服は、抗菌加工を施したガーゼ生地を用いたものであり、その一部にゴムシャーリング加工を施したものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のペット犬の術後用衣服。
  5. 前記ペット犬の術後用衣服は、犬用又は猫用であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のペット犬の術後用衣服。
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