JP3224555U - 手のひら保冷手袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】人体の手のひらに多く存在する動静脈吻合という血管を皮膚の上から保冷剤等で冷やすことにより、簡単な構成であっても十分な冷却効果が得られる熱中症対策に貢献する手のひら保冷手袋を提供すること。【解決手段】手のひらに存在する動静脈吻合を手袋の上から保冷剤等で冷却することにより熱中症予防に効果がある手のひら保冷手袋1であって、手袋本体2と、手袋本体2の外側であって着用した際に手のひらに当接する側に保冷剤3を挿入できる空間を形成する袋部材4からなり、袋部材4の内側には保冷シート5が貼設されており、さらに、保冷シート5に重ねて内部保冷シート6が貼設されていることを特徴とする手のひら保冷手袋1とした。【選択図】図1
Description
本考案は、人体の手のひらに多く存在する動静脈吻合という血管を皮膚の上から保冷剤等で冷やすことにより熱中症予防に効果がある手のひら保冷手袋に関する。
動静脈吻合(毛細血管に枝分かれする前の動脈と、静脈とを直接繋ぐやや太い血管)とは、毛細血管を通じないで、直接大きな径の連絡管により動脈が静脈に繋がる血管のことを言う。動静脈吻合は体の多くの部位に存在しているが、特に手のひら、足底等に多いことが知られている。動静脈吻合は、毛細血管よりも少し深いところに1平方センチ当たり100〜600個存在すると言われている。動静脈吻合は、体温調節に利用されており、気温の上昇(体温の上昇)によって、体内から体外に熱を多く放出させたい時に、動静脈吻合を開く(普段は閉じられており血液が流れないようになっている)という制御を行うことで、動静脈吻合から体内に溜まった熱を、皮膚を通じて体外に放出する仕組みが進化したと考えられる。
特許文献1には、身体表面の近い所を通る太い血管の近傍の皮膚(例えば、首の周り等)に血液の温度を下げるペルチェ素子(冷却面)を直接当てることにより、血液を介して、体温を下げることができるため、熱中症等における身体温度を改善することができる身体冷暖房装置(特許文献1:発明の名称)が開示されている。やや詳細には、特許文献1に係る発明は、ペルチェ素子(冷却面)を用いて身体を冷やす身体冷暖房装置に関するものであって、身体表面の近い所を通る太い血管の近傍の皮膚(たとえば、首の周り等)に複数個のペルチェ素子(冷却面)を備えた伝熱板(冷熱板)を、可撓性を有するヒンジを介して当てることにより、血液の温度を下げる身体冷暖房装置(特許文献1:発明の名称)が開示されている。
特許文献1に係る身体冷暖房装置(特許文献1:発明の名称)は、身体表面の近い所を通る太い血管の近傍の皮膚(たとえば、首の周り等)に複数個の伝熱板を、可撓性を有するヒンジを介して当てることにより、血液の温度を下げるものである。特許文献1に係る身体冷暖房装置(特許文献1:発明の名称)であっても、ある程度の冷却効果は得られるものと思われるが、発明を実現させるための構成として、ペルチェ素子、第1の熱交換部、循環部、第2の熱交換部が必要であり、しかも第2の熱交換部とペルチェ素子に電力を供給する電源部も必要である。従って、一定程度の冷却効果が得られたとしても、構成要素の多さが、即ち、部品点数の多さがコスト高に直結するし、メンテナンス性の面でも手間が掛かるため好ましくないと言える。
本考案の目的は、人体の手のひらに多く存在する動静脈吻合という血管を保冷剤等で冷やすことにより、簡単な構成であっても十分な冷却効果が得られる熱中症対策に貢献する手のひら保冷手袋を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された考案は、手のひらに存在する動静脈吻合を手袋の上から保冷剤等で冷却することにより熱中症予防に効果がある手のひら保冷手袋であって、手袋本体と、前記手袋本体の外側であって着用した際に手のひらに当接する側に保冷剤を挿入できる空間を形成する袋部材からなり、前記袋部材の内側には保冷シートが貼設されており、さらに、前記保冷シートに重ねて内部保冷シートが貼設されていることを特徴とする手のひら保冷手袋であることを特徴とするものである。
請求項2に記載された考案は、請求項1に記載された考案であって、前記袋部材は開け閉め自在になるように面ファスナーが設置されている手のひら保冷手袋であることを特徴とするものである。
請求項3に記載された考案は、手のひらに存在する動静脈吻合を皮膚の上から保冷剤等で冷却することにより熱中症予防に効果がある手のひら保冷手袋であって、手袋本体と、前記手袋本体の内側であって着用した際に手のひらに当接する側に保冷剤を挿入できる空間を形成する吸水保冷シートと、前記吸水保冷シートに上から重ねて全体を覆うように金属層を設置することを特徴とする手のひら保冷手袋であることを特徴とするものである。
請求項4に記載された考案は、請求項3に記載された考案であって、前記吸水保冷シートは開け閉め自在になるように面ファスナーが設置されている手のひら保冷手袋であることを特徴とするものである。
請求項5に記載された考案は、請求項3または請求項4に記載された考案であって、前記吸水保冷シートは綿素材により形成されており、前記金属層はアルミ箔により形成されている手のひら保冷手袋であることを特徴とするものである。
請求項6に記載された考案は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載された考案であって、いわゆる指切りタイプである手のひら保冷手袋であることを特徴とするものである。
本考案に係る手のひら保冷手袋は、人体の手のひらに多く存在する動静脈吻合という血管を保冷剤等で冷やすことにより、体温を下げることができる熱中症予防に効果がある手袋である。手のひらには体温を調整する動静脈吻合という血管があって、その血管を冷やすことで血液の温度が下がり、結果として体の中心部の温度(いわゆる深部温度)が下がり、熱中症予防に繋がるものである。
手のひら保冷手袋(外側保冷剤仕様:請求項1,請求項2)は、その基本構成として、手袋本体と、手袋本体の外側であって着用した際に手のひらに当接する側に保冷剤を挿入できる空間を形成する袋部材から構成されている。そして、袋部材の内側には保冷シートが貼設されており、さらに、保冷シートに重ねて内部保冷シートが貼設されている。袋部材は開け閉め自在になるように面ファスナーが設置されている。
手のひら保冷手袋(外側保冷剤仕様:請求項1,請求項2)は、保冷剤を挿入する袋部材が手袋本体の外側に設置してあるので、保冷剤の冷気が直接皮膚(手のひら)に伝わるのでは無く、手袋本体の生地を介在して伝わることに特徴がある。手袋本体の生地を介在して保冷剤の冷気が手のひらに伝わることで、動静脈吻合を適温で冷やすことができる。即ち、手袋本体の生地が冷やし過ぎを回避するための緩衝ゾーンとして作用することになる。
そして、熱い外気に保冷剤が曝されて保冷剤の持つ冷熱が外部に逃げていかないように、袋部材の内側に貼設された保冷シート(断熱性と保温性を備えたシート)で保温している。さらに、保冷シートに重ねて袋部材の内側に貼設された内部保冷シート(断熱性と弾力性を備えた緩衝シート)は、保冷剤と保冷シートの隙間を埋めて、かつ、保冷剤を手袋本体側に向かって押しつけることにより、保冷剤による冷却効果を(最も高い状態で)安定させることができる。
手のひら保冷手袋(内側保冷剤仕様:請求項3,請求項4、請求項5)は、手袋の内側であって手袋をはめた際に手のひらに当接する側に保冷剤を挿入できる空間を形成する袋状の吸水保冷シートを備え、吸水保冷シートに上から重ねて全体を覆うように金属層が設置されている。吸水保冷シートは、綿素材で形成されているので吸水性に富んでおり、着用時に保冷剤とその周辺の温度差により保冷剤の周囲に結露により生じる水分を十分に吸い込むことができる。
水分を十分に吸い込んだ吸水保冷シートは、保冷剤からの(緩和された)冷熱が伝わり易い(因みに、水の熱伝導率は空気の熱伝導率の20倍である)。さらに、金属層を形成する金属は熱伝導率が高いことで知られている。従って、熱伝導率の高い金属層(例えば、アルミニウムの熱伝導率は水の熱伝導率の400倍)は内部保冷シートからの冷熱を素早く手のひらに伝えることができる。
動静脈吻合による冷却効果は、手のひらに伝わる温度が15℃程度の時に最大になることが知られており、保冷剤の温度(使用開始時において0℃付近)が直接手のひらに当接すると冷た過ぎるため、血管自体が収縮するので血行を阻害してしまい冷却効果が小さくなってしまうと言われている。そのような事情を踏まえ、手袋本体の生地(又は、吸水保冷シート)を介在させることで、保冷剤の冷た過ぎる温度を直接手のひらに当接させない緩衝ゾーンとして作用させている。即ち、手のひらに伝わる温度が、動静脈吻合による冷却効果が最大になる適温(15℃程度)になるように、手袋本体の生地を介在させたことに特徴がある。
<手のひら保冷手袋の構造>
以下、本考案に係る手のひら保冷手袋1の一実施形態について、図1に基づいて詳細に説明する。図1は、本考案に係る手のひら保冷手袋の正面図、及び側面図である。
以下、本考案に係る手のひら保冷手袋1の一実施形態について、図1に基づいて詳細に説明する。図1は、本考案に係る手のひら保冷手袋の正面図、及び側面図である。
手のひら保冷手袋1(外側保冷剤仕様)は、図1に記載したように、手袋本体2の外側であって手袋を着用した時に手のひらに当接する側に手袋本体2の上から重ねて、保冷剤3を挿入できる空間を形成できるように袋部材4が(袋部材4は一枚の平らな布である)、手袋本体2に縫い付けられている(保冷剤3を出し入れするために一辺のみ縫い合わされていない)。そして、袋部材4の内側には保冷シート5が貼設されており、さらに、保冷シート5に重ねて内部保冷シート6が貼設されている(図1側面図参照)。
袋部材4は通気性のある布等で形成されており、綿素材、ポリエステル素材等により形成されている。保冷シート5は、断熱性、及び保温性を確保するために、ポリエチレン等の樹脂にアルミ蒸着したもの(ポリエチレン+アルミ蒸着シート:いわゆる銀シート)が好ましい。これ以外にも、PETアルミ蒸着フィルム、アルミフィルム+ナイロン、アルミガラスクロス箔等でも良い。内部保冷シート6は、その機能(断熱性、弾力性)から空隙率の高い素材が好ましく、発泡ポリエチレン、発泡ウレタン、ポリエチレンスポンジ等が好ましい。尚、特に弾力性に着目すれば、気泡緩衝材(エアーキャップ、エアークッション等)であっても良い。
袋部材4は、保冷剤3を挿入した後、面ファスナー7にて、作業中に保冷剤3が飛び出さないように閉じることができるようになっている。即ち、袋部材4(保冷シート5、内部保冷シート6も含む)は手袋本体2に袋状に固定されており、開け閉め自在になるように面ファスナー6が設置されている。尚、作業中に保冷剤3が飛び出たりしない状況であれば、面ファスナー7が設置されていなくても良い。
図2は、手のひら保冷手袋(内側保冷剤仕様)の正面図、及び側面図である。図2に記載したように、手のひら保冷手袋1(内側保冷剤仕様)は、手袋本体2の内側(手袋を着用した時に手のひらに当接する側)に上から重ねて、保冷剤3を挿入できる空間を形成できるように吸水保冷シート8が設置されている。吸水保冷シート8は、吸水性に富んだ綿素材により形成されていることが好ましい。尚、吸水保冷シート8を形成する素材としては、綿素材以外にも、ポリエステル等でも良い。さらに、吸水保冷シート8は、温度調整のために必要であれば複数枚(2〜3枚)重ねても良い。
そして、吸水保冷シート8に上から重ねて全体を覆うように設置された金属層9を備えている。金属層9は、アルミ箔により形成されていても良い。尚、金属層9は、アルミニウム以外の金属、例えば、銅箔、銀箔であっても良い。さらに、吸水保冷シート8は、保冷剤3を挿入した後、面ファスナー7にて、袋状の吸水保冷シート8を閉じることができるようになっている。即ち、吸水保冷シート8は手袋本体2に袋状に固定されており、開け閉め自在になるように面ファスナー7が設置されている。尚、作業中に保冷剤3が飛び出たりしない状況であれば、面ファスナー7が設置されていなくても良い。
手のひら保冷手袋1は、作業用としての使用が前提であるため、指先の保護が必要であることが多く、指先までしっかり覆う必要があるが、単に熱中症を予防する目的での使用であれば、即ち、指先の安全を確保する必要が無い場合は、いわゆる指切りタイプであっても良い。
<手のひら保冷手袋の効果>
本考案に係る手のひら保冷手袋1のポイントは、手のひらの皮膚の下に多く存在する動静脈吻合と言われる(特別な)血管に着目したことである。動静脈吻合とは、動脈と静脈を結ぶバイパスのような血管である。普段は閉じているが、体温が高くなってくると、この血管(動静脈吻合)を支配している交感神経の働きにより動静脈吻合が開通し、一度に大量の血液(動静脈吻合は最大で毛細血管を流れる量の200倍〜500倍の血液を流れると言われている)が動静脈吻合を流れるようになる。そうすると、体内に溜まった(血液が持つ)熱が、手のひらを通じて体外に放出され、冷えた血液が体内に戻っていくというメカニズムである。本考案に係る手のひら保冷手袋1は、このメカニズムを推進する手助けをするものである。
本考案に係る手のひら保冷手袋1のポイントは、手のひらの皮膚の下に多く存在する動静脈吻合と言われる(特別な)血管に着目したことである。動静脈吻合とは、動脈と静脈を結ぶバイパスのような血管である。普段は閉じているが、体温が高くなってくると、この血管(動静脈吻合)を支配している交感神経の働きにより動静脈吻合が開通し、一度に大量の血液(動静脈吻合は最大で毛細血管を流れる量の200倍〜500倍の血液を流れると言われている)が動静脈吻合を流れるようになる。そうすると、体内に溜まった(血液が持つ)熱が、手のひらを通じて体外に放出され、冷えた血液が体内に戻っていくというメカニズムである。本考案に係る手のひら保冷手袋1は、このメカニズムを推進する手助けをするものである。
そして、動静脈吻合を皮膚(手のひら)の上から「ただ冷やせば良いというのではない」こともポイントである。保冷剤等を直接手のひらに当接させると、冷気による刺激が強過ぎると考えられている。冷気による刺激が強過ぎると却って動静脈吻合が収縮されてしまい血行が阻害される可能性があるからである。動静脈吻合を最も効果的に働かせるには、15℃程度の温度が最適であると言われている。例えて言えば、自動販売機で買った直後のペットボトルの温度が5℃程度なので、自動販売機で買った後、暫く時間が経過した状態のペットボトルの表面温度辺りが適温であると言える。
動静脈吻合による体内温度を下げるメカニズムが最も効果的に働く適温にするために、本考案に係る手のひら保冷手袋1(外側保冷剤仕様)では、保冷剤3と手のひらの間に、手袋本体2を介在させることにより、冷た過ぎる保冷材3を直接手のひらに当接させない「いわゆる緩衝ゾーン」として採用していることに特徴がある。そして、熱い外気に保冷剤が曝されて保冷剤の冷熱が外部に逃げていかないように、袋部材4の内側に貼設された保冷シート5(及び内部保冷シート6)で保温している。尚、保冷シート5はアルミ蒸着面を表側になるように設置するので、アルミ蒸着面が太陽光線を反射することで太陽熱が蓄積されることが無いという効果もある。さらに、保冷シート5に重ねて袋部材の内側に貼設された内部保冷シート6(弾力性を備えた緩衝材)は、保冷剤3と保冷シート5の隙間を埋めて、かつ、保冷剤3を手袋本体2側に向かって押しつけることにより、保冷剤3による冷却効果を(最も高い状態で)安定させることができる。
一方で、手のひら保冷手袋1(内側保冷剤仕様)では、保冷剤3と手のひらの間に、吸水保冷シート8を介在させることにより、冷た過ぎる保冷材3を直接手のひらに当接させない「いわゆる緩衝ゾーン」として採用している。そして、手のひら保冷手袋1(内側保冷剤仕様)では、熱伝導率の高い金属(例えば、アルミニウムの熱伝導率は水の熱伝導率の400倍)を金属層9として採用することにより、冷た過ぎる保冷材3の温度を上げるための緩衝ゾーンとしての吸水保冷シート8からの適温になった冷熱を手のひらに伝え易くなるような工夫が為されている。
以上纏めると、本発明に係る手のひら保冷手袋1は、手袋本体2(又は、吸水保冷シート8)を介在させることにより、冷た過ぎる保冷材3の温度を緩和するための緩衝ゾーンとして採用している。従って、体内から(血液が持つ)熱が手のひらを通じて体外に放出され、冷えた血液が体内に戻っていくというメカニズムを最大限に発揮することができる適温(例えば、自動販売機で買った後、暫く時間が経過した状態のペットボトルの温度)を手のひらに当接されることができるので、動静脈吻合を冷やすことで血液の温度が下がり、結果として体の中心部の温度(いわゆる深部温度)が下がり、熱中症予防に繋がる。
<手のひら保冷手袋の変更例>
本考案に係る手のひら保冷手袋は、上記した各実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、袋部材、保冷シート、内部保冷シート、面ファスナー、吸水保冷シート、金属層等の構成を、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更することができる。図3は、変更例に係る手のひら保冷手袋を説明するための図である。図3(a)は手のひら側の図であり、図3(b)は手の甲側の図である。図3に記載したように、保冷剤3を挿入することができる袋部材4に一本のバンド(伸縮性を有するゴム等の素材によって形成されたもの)の一端側、及び他端側を固定して、全体として「輪」を形成し(図3に記載したように、面ファスナー7で手の甲側を固定する)手のひらを冷却するようにすることもできる。係る変更例では、保冷剤3を手のひら側に向かって押しつけることにより、保冷剤3による冷却効果を(最も高い状態で)安定させることができる。但し、変更例は手袋では無いので手袋を形成する生地が無く、その代用として1枚の布を手のひらとの間に挟むように設置することになる。さらに、手のひら以外の部位であって、動静脈吻合が多く存在する靴下の足裏に接触する部分に保冷剤を挿入するような態様であっても良い。
本考案に係る手のひら保冷手袋は、上記した各実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、袋部材、保冷シート、内部保冷シート、面ファスナー、吸水保冷シート、金属層等の構成を、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更することができる。図3は、変更例に係る手のひら保冷手袋を説明するための図である。図3(a)は手のひら側の図であり、図3(b)は手の甲側の図である。図3に記載したように、保冷剤3を挿入することができる袋部材4に一本のバンド(伸縮性を有するゴム等の素材によって形成されたもの)の一端側、及び他端側を固定して、全体として「輪」を形成し(図3に記載したように、面ファスナー7で手の甲側を固定する)手のひらを冷却するようにすることもできる。係る変更例では、保冷剤3を手のひら側に向かって押しつけることにより、保冷剤3による冷却効果を(最も高い状態で)安定させることができる。但し、変更例は手袋では無いので手袋を形成する生地が無く、その代用として1枚の布を手のひらとの間に挟むように設置することになる。さらに、手のひら以外の部位であって、動静脈吻合が多く存在する靴下の足裏に接触する部分に保冷剤を挿入するような態様であっても良い。
本考案に係る手のひら保冷手袋は上記の如く優れた効果を奏するものであるので、健康管理、労働環境等の分野で、熱中症対策グッズとして好適に用いることができる。
1・・手のひら保冷手袋
2・・手袋本体
3・・保冷剤
4・・袋部材
5・・保冷シート
6・・内部保冷シート
7・・面ファスナー
8・・吸水保冷シート
9・・金属層
2・・手袋本体
3・・保冷剤
4・・袋部材
5・・保冷シート
6・・内部保冷シート
7・・面ファスナー
8・・吸水保冷シート
9・・金属層
Claims (6)
- 手のひらに存在する動静脈吻合を手袋の上から保冷剤等で冷却することにより熱中症予防に効果がある手のひら保冷手袋であって、
手袋本体と、
前記手袋本体の外側であって着用した際に手のひらに当接する側に保冷剤を挿入できる空間を形成する袋部材からなり、
前記袋部材の内側には保冷シートが貼設されており、
さらに、前記保冷シートに重ねて内部保冷シートが貼設されていることを特徴とする手のひら保冷手袋。 - 前記袋部材は開け閉め自在になるように面ファスナーが設置されていることを特徴とする請求項1に記載の手のひら保冷手袋。
- 手のひらに存在する動静脈吻合を皮膚の上から保冷剤等で冷却することにより熱中症予防に効果がある手のひら保冷手袋であって、
手袋本体と、
前記手袋本体の内側であって着用した際に手のひらに当接する側に保冷剤を挿入できる空間を形成する吸水保冷シートと、
前記吸水保冷シートに上から重ねて全体を覆うように金属層を設置することを特徴とする手のひら保冷手袋。 - 前記吸水保冷シートは開け閉め自在になるように面ファスナーが設置されていることを特徴とする請求項3の手のひら保冷手袋。
- 前記吸水保冷シートは綿素材により形成されており、前記金属層はアルミ箔により形成されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の手のひら保冷手袋。
- いわゆる指切りタイプであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の手のひら保冷手袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019003943U JP3224555U (ja) | 2019-10-16 | 2019-10-16 | 手のひら保冷手袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019003943U JP3224555U (ja) | 2019-10-16 | 2019-10-16 | 手のひら保冷手袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3224555U true JP3224555U (ja) | 2019-12-26 |
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ID=69061992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019003943U Active JP3224555U (ja) | 2019-10-16 | 2019-10-16 | 手のひら保冷手袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3224555U (ja) |
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