JP2009006043A - 足加温装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】足の指先が内部まで充分に温められる前に、使用者が足が温かくなったと感じてしまうことや湯冷めの状態を引き起こしてしまうことを抑制して、効果的に冷えの症状を和らげることができ、さらには、次世代型冷え性の人であっても、自律神経の正常な作用が阻害されることなく、足を心地よく加温することができる足加温装置を提供する。
【解決手段】少なくとも使用者の足の指先から足首までの足全体を覆うように形成されるとともに、上記足に対向する内部表面に沿って加温部材(3)が配設された足加温装置とした。この加温部材は、上記足に向けて放出する上記内部表面における単位面積当たりの放熱量が上記指先側からかかと側に向けて少なくなるように設けた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、特に、冷え性の人の足を加温して、冷えの症状を柔らげることを目的とする足加温装置に関するものである。
上記足加温装置としては、例えば、特許文献1に示すように可撓性を有するシート材等に電気ヒータを内蔵させたものが知られている。この足加温装置は、足に対向する表面に沿って電気ヒータが均一的に内蔵されており、使用者の足を均一的に加温することができる。
また、従来からこの足加温装置の他にも足を加温する装置として、例えば、特許文献2に示すように、内部に貯留された水を加熱する足浴槽を備えた足浴器が用いられている。この足浴器は、単に、足を均一的に加温させるのみでなく、屋外で利用する等の利用方法の工夫によって使用者が温泉地等に設置されている足湯のような心地良さを感じることができるため、使用者の正常な自律神経の作用を促すことができる。
ところが、人の体表面温度は、一般に腋の下で計測した平均体温が36.5℃前後あるのに対して、この平均体温よりも足の指先が10℃前後低く、特に、冷え性の人の足の指先は、体表面温度が17℃〜19℃ぐらいにまで低下して、血流量が一般的な人の1/10までに低下してしまっている。
このため、特に、冷え性の使用者は、上述のように足加温装置や足浴器によって足を均一的に加温してしまうと、足の指先が内部まで充分に温められる前に、足の指先以外が先に加温されてしまうことによって足が温かくなったと感じて加温を止めてしまう結果、いっこうに冷えの感覚がなくならないこととなってしまう。さらに、足浴器の場合には、足を温水から出した後、しばらくすると、冷え性の人でなくてもいわゆる湯冷めの状態を引き起こして、冷えの感覚がなくならないどころか温水に浸す前よりも冷えてしまうこととなるため、冷えの症状を一段と悪化させてしまう恐れがある。
それだけでなく、冷え性の症状には、様々なタイプがあり、近年には、実際には体が冷えていないにも拘わらず、強く冷えを感じる次世代型冷え性が出現している。
この次世代型冷え性の人は、血管が拡張して、放熱してしまうことが原因で冷えを感じるため、上記足浴器を使用すると、ますます血管が拡張して体表面から外方に熱を過剰に放出してしまうことから上述の湯冷めの状態が著しくなり、より一層強い冷えを感じるようになってしまう。いわば、風邪で高熱を出した時に悪寒がしている状態になってしまう。
そもそも、この次世代型冷え性は、冷房による悪影響および家電製品、OA機器からの電磁波や静電気による悪影響によって、血管を収縮させて血圧を上げる交感神経と血管を拡張させて血圧を下げる副交感神経との優位性を切り換える自律神経が正常に作用しなくなってしまうことが原因で引き起こされてしまうものである。
この次世代型冷え性の人は、正常な体温であることから、原因不明で永年様々な症状に悩まされることが多く、その間に電気毛布等を使用することによりその症状を益々悪化させてしまうことがある。
従って、電気ヒータが内蔵された足加温装置も、上述のような次世代型冷え性の人が使用すると、電磁波等の悪影響によって自律神経の正常な作用を阻害する恐れがあるため、冷えの症状を悪化させてしまう恐れがある。このため、この足加温装置を次世代型冷え性の人が使用することは、逆効果であるといった問題があった。
特開2000−331701号公報 特開2006−181033号公報
本発明は、上述の事情を鑑みて、足の指先が内部まで充分に温められる前に、使用者が足が温かくなったと感じてしまうことや湯冷めの状態を引き起こしてしまうことを抑制して、効果的に冷えの症状を和らげることができ、さらには、次世代型冷え性の人であっても、自律神経の正常な作用が阻害されることなく、足を心地よく加温することができる足加温装置を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、少なくとも使用者の足の指先から足首までの足全体を覆うように形成されるとともに、上記足に対向する内部表面に沿って加温部材が配設された足加温装置であって、上記加温部材は、上記足に向けて放出する上記内部表面における単位面積当たりの放熱量が上記指先側からかかと側に向けて少なくなるように設けられていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の足加温装置において、上記加温部材としては、内部に温水が流通する放熱管が用いられており、この放熱管の表面を放熱可能なシート材によって覆うことにより上記内部表面が形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の足加温装置において、使用者の両足から両脚の少なくとも膝下までを覆うように形成されて、上記両足を加温する足加温部と上記両脚を加温する脚加温部とを有し、かつ上記放熱管は、上記両足から両脚の膝下までに向けて放出する上記内部表面における単位面積当たりの放熱量が上記足加温部から上記脚加温部の上部に向けて少なくなるように設けられていることを特徴としている。
ここで、上記膝下とは、膝頭より下方であって、かつ足首よりも上方の部分を意味するものであり、上記使用者の両足から少なくとも両脚の膝下までを覆うとは、両足の指先から両脚の足首よりも上方の部分までを覆うことを意味するものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の足加温装置において、上記足加温部には、上記両足の指先に臨む先端部に開閉自在な細長状の開口が水平方向に向けて形成されるとともに、上記脚加温部には、開閉自在な細長状の開口が上下方向に向けて形成されていることを特徴としている。
上述の請求項1ないし4のいずれか一項に記載の足加温装置によれば、加温部材を足の指先側からかかと側に向けて内部表面における単位面積当たりの放熱量が少なくなるように設けたため、最も温度が低い足の指先を重点的に加温させることができる。このため、足の指先が内部まで充分に加温される前に、かかと等のその他部分が加温されることにより、使用者が足が温かくなったと感じてしまうことを抑制することができる。その結果、足の指先を内部まで充分に加温することができることから指先の血流を著しく向上させて、この指先の血流の向上によって、全身の血流をも著しく向上させて、全身を加温させることができるため、効果的に冷え性の人の冷えの感覚を和らげることができる。
特に、請求項2に記載の足加温装置によれば、加温部材として温水が流通する放熱管を用いて、この表面をシート材で覆うことにより放熱管を内蔵させたため、電気ヒータが内蔵されている場合のように電磁波による悪影響が自律神経に作用して、体が冷えていないにも拘わらず、強く冷えを感じる次世代型冷え性の冷えの症状を益々悪化させてしまうことを防止できるとともに、直接、温水に足を浸した場合のように湯冷めによる冷却を防止することができる。さらには、放熱管に温水が流通する間接湿熱による加温を使用者が心地よく感ずるため、自律神経の正常な作用を促すことができる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、足加温部によって両足を加温するとともに、脚加温部によって両脚を加温して、冷えている両足から体温が高くなる両脚の膝下の上部に向けて放熱量を少なくして加温できることから、より短い時間で全身の血流を著しく向上させることができ、冷えの感覚を和らげる治療を効率的に行うことができる。
加えて、請求項4に記載の足加温装置によれば、使用者に応じて足加温部の先端部や脚加温部の開口を開閉させることによって、あらゆる人の症状に対応させて利用することができる。このため、例えば、使用者が次世代型冷え性の人の場合には、これらの開口を開くことによって心地よいと感じる程度に少し加温することにより、自律神経の正常な作用を促すことができる。その結果、この足加温装置を用いて、繰り返し治療をすることによって次世代型冷え性の人の放熱による冷えの解消を可能にすることができる。
以下、本発明に係る足加温装置の一実施形態を、図1ないし図3を用いて説明する。
図1は、足加温装置の使用状態図であり、図2は、足加温装置の側面図であり、図3は、足加温装置の要部展開図である。
本実施形態における足加温装置は、使用者の両足から両脚までを覆うように形成されており、両足の甲から指先周りを経て足裏のかかとに至る使用者の足を覆って温める足加温部1と、この足加温部1の上部と一体に略角筒状に形成されて、両脚の甲およびかかとより上方ないし脚の膝下周りを覆って温める脚加温部2とによって概略構成されている。
この足加温部1は、足の形状にあわせて、足の指先側の先端部がかかと側の後端部よりも幅広に形成されて、平面視略台形状に形成されるとともに、先端部の両端の角が取られて、円弧状に形成されている。
そして、この足加温部1は、足が載置される底面部10と、甲の上方を覆う天井面部11と、この天井面部11の外周と底面部10の外周との間の足先側面部12とが一体に形成されて、構成されている。
この底面部10は、指先側の先端部の幅Aが30cm〜38cmに、かかと側の後端部の幅Bが25cm〜31cmに、足の長さ方向である長手方向の大きさCが32cm〜37cmにそれぞれ形成されて、先端部が後端部よりも5〜10cm幅広に形成されている。
また、天井面部11は、足の長さ方向の大きさが15〜20cmに形成されるとともに、先端部および後端部の幅が底面部10と略同等の大きさに形成されて、底面部10とともに足周りの空間にゆとりをもたせて、足加温部1内の空気の流動性を確保している。
足先側面部12は、帯状に形成されるとともに、底面部10および天井面部11の先端部の形状に沿って湾曲して配設されて、底面部10および天井面部11に縫合されている。そして、この足先側面部12における指先に臨む先端部には、高さ方向の中央部に開口が水平方向に形成され、この開口にファスナー13が取り付けられている。
上記脚加温部2は、その下部の外周Dが93cm〜105cmであり、脚の脛側の前面部20および脹ら脛側の背面部21が下部から上部に向けてそれぞれ3〜8cm幅広になるように形成されるとともに、前面部20と背面部21との間の脚側面部22も下部から上部に向けてそれぞれ幅広になるように形成されている。
これにより、脚加温部2は、上部の外周Eが99cm〜115cmに形成されて、下部の外周Dよりも6〜22cm程大きく形成されることにより、使用者が凹脚の人であっても脚周りにゆとりをもたせて、内部の空気の流動性を確保している。
また、この脚側面部22は、足先側面部12のかかと側の後端部と一体に形成されており、使用者の右手側の脚側面部22aには、上端部から下端部までに至る細長直線状の開口が形成されるとともに、ファスナー23がこの開口を上端部から開けるようにして取り付けられている。
そして、これらの足加温部1および脚加温部2は、それぞれ内部表面から外部表面に向けて、抗菌作用のあるナイロン製の銀色生地(放熱可能なシート材)、炭を織り込んだ保温作用のある保温布材、スポンジ等の弾性部材や外布等が貼り合わされて構成されるとともに、銀色生地と保温布材との間に温水の流通するホース(放熱管)3が配設されており、これによって、ホース3が内部表面に沿って内蔵されている。加えて、足加温部1における底面部10には、上記保温布材と上記弾性部材との間に、内部表面側から外部表面側に向けて、マイナスイオンを発生させるマイナスイオン不織布と断熱アルミシート等の断熱材とが介装されている。
このホース3は、図1に示すように、内径φ5mm、外径φ8mmの円筒状の合成ゴムによって構成されるとともに、上記温水の供給側が足加温部1における底面部10の指先側の先端中央部から足の長さ方向である長手方向に直交して、幅方向の一端部に向けて配設されている。そして、この一端部において、かかと側の後端部に向けて1/2円弧状に湾曲して、この湾曲終端部から上記長手方向に直交して、幅方向の他端部に向けて配設されており、同様にして、幅方向の両端部の間を蛇行しつつ底面部10の後端部に向けて互いに平行に配設されている。
さらに、このホース3は、底面部10の後端部から脚加温部2の背面部21、使用者の左手側の脚側面部22bを通じ、前面部20を経て、足加温部1の天井面部11の先端部に配設されるとともに、この天井面部11において幅方向の両端部の間を、底面部10と同様に、足の長さ方向に直交するように配設されて、足首側の後端部に向けて蛇行しつつ3.5cm〜4cmの間隔をあけて配設されている。その際、天井部10の後端部において、先端部よりもホース3の間隔を大きくあけることにより、天井面部10は、先端部の単位面積あたりの放熱量が後端部より大きくなっている。
さらにまた、このホース3は、天井面部11の後端部から脚加温部2の前面部20に配設されて、脚加温部2における背面部21、左手側の脚側面部22b、前面部20および右手側の脚側面部22aの全周面において水平に配設されるとともに、右手側の脚側面部22aの上記開口の近傍において各々上方に向けて1/2円弧状に湾曲して形成されている。これにより、ホース3は、脚加温部2の下部ないし中央部の全周面において、上方に向けて蛇行して5cmの間隔をあけて互いに平行に配設されるとともに、脚加温部2の上部において7〜8cmの間隔をあけて配設されており、この脚加温部2の上端部まで配設されたホース3が背面部21において下方向けて垂直に配設されている。
そして、背面部21の下端に配設された排出側のホース3は、その下流側が底面部10において、上述の先端中央部から後端部に蛇行する供給側のホース3に沿って、幅方向の両端部の間を後端部から先端部に向けて蛇行して配設されている。また、底面部10の先端部に配設された排出側のホース3は、先端中央部から外部へと配設されている。
これにより、底面部10におけるホース3は、上述の供給側のホース3と排出側のホース3とによって、2cmの間隔をあけて平行に配設されるとともに、先端部において後端部よりも幅方向の長さが大きくなるように配設されており、これによって、底面部10は、先端部の単位面積あたりの放熱量が後端部よりも大きくなっている。
そして、この供給側のホース3には、供給ホース31が接続されるとともに、排出側のホース3には、排出ホース32が接続されており、本実施形態の足加温装置は、排出ホース32から排出された温水を加熱して、供給ホース31に40℃〜80℃の範囲内の特定温度の温水を連続供給する温水循環加熱装置30を有している。
この温水循環加熱装置30は、上述の供給ホース31及び排出ホース32を具備するとともに、上記温水の特定温度を設定する温度設定機能と、この特定温度の温水を供給ホース31に連続供給する時間の長さを設定するタイマー機能とをそれぞれ有している。
他方、本実施形態の足加温装置は、脚加温部2における前面部20ないし脚側面部22の上部と一体に、膝頭及び膝上を覆うカバー部材4が形成されており、このカバー部材4は、ホース3を除いて脚加温部2と同様に、銀色生地、保温部材、弾性部材や外布等が貼り合わされて構成されている。
加えて、このカバー部材4は、膝上に載置される上部の幅方向の両端部が腿の裏まで延在するように拡張されており、この両端部にマジックテープ(登録商標)40が取り付けられて、着脱自在に設けられている。このため、カバー部材4は、足加温部1及び脚加温部2の熱を当該カバー部材4に沿って上昇させることにより効果的に膝頭及び膝上を加温するようになっている。
上述の足加温装置によれば、ホース3を底面部10の先端部が後端部よりも幅方向の長さが大きくなるように配設することにより、底面部10の先端部の単位面積当たりの放熱量を後端部よりも大きくしたため、両足の指先を重点的に加温して、血流を著しく向上させることができる。加えて、ホース3を足加温部1の底面部10や天井面部11において脚加温部2よりも狭い間隔で蛇行させて配設することにより、放熱量を脚加温部2より大きくしたため、脚よりも足を重点的に加温することができる。このため、両足の指先や両足が内部まで充分に加温される前に、脚等のその他部分が加温されてしまうことにより、温かくなったと感じてしまうことを抑制して、両脚の指先等を内部まで充分に加温させることができるとともに、上述のように血流も向上させて、冷え性の人の冷えの感覚を和らげることができる。
さらには、ホース3に温水を流通させる間接湿熱によって加温させているため、電気ヒータが内蔵されている場合のように電磁波による悪影響が自律神経に作用してしまうことにより、体が冷えていないにも拘わらず、強く冷えを感じる次世代型冷え性の冷えの症状を益々悪化させてしまうことを防止できるとともに、直接、温水に足を浸した場合のような湯冷めによる冷却を防止することができる。その上、間接湿熱による心地よい加温によって、自律神経の正常な作用を促すことができる。
加えて、足先側面部12および脚側面部22にファスナー13、23を取り付けたため、使用者に応じて足先側面部12や脚側面部22を開閉させることによって、あらゆる人の症状に対応させて利用することができる。このため、例えば、次世代型冷え性の人の場合には、ファスナー13、23によって先端部や脚側面部22を開口させて心地よいと感じる程度に少し加温してやることにより、自律神経の正常な作用を促すことができる。その結果、上述の足加温装置を用いて、繰り返し治療をすることによって次世代型冷え性の人の放熱による冷えの解消を可能にすることができる。
また、カバー部材4を、脚加温部2における前面部20ないし脚側面部22の上部と一体に形成して、脚加温部2の背面部21から連続的に腿の裏に形成しなかったため、使用者が足の自由度を奪われることによる不快感を感じることなく利用することができる。加えて、このカバー部材4の幅方向の両端部にマジックテープ40を設けたため、使用者に応じてマジックテープ40を着脱することにより冷えの症状に応じて適切な治療を施すことができる。
なお、本発明の足加温装置は、上述の実施の形態に限られない。例えば、片足を覆うように形成されていてもよく、右足に対応する装置と左足に対応する装置との2台が一組になって設けられていてもよいものである。また、温水が流通するホース3に代えて、電気ヒータや遠赤外線ヒータ等の加温部材を用いてもよいものである。
[実施例]
まず、施術前の体表面温度を、サーモグラフィーによって計測し、その写真を図4に示した。
次いで、被検者が座った状態で上述の足加温装置を用いて、ファスナー13、24を閉め、マジックテープ40を付けた状態で、温水の温度を40℃に設定して、30分間施術した直後に、再度、サーモグラフィーによって体表面温度を測定した。その際の写真を図5に示した。
また、施術15分後および30分後にもそれぞれサーモグラフィーで体表面温度を測定して、図6と図7とに示した。
図5から判るように、施術後、脚のみならず、全身の体表面温度が4〜10℃程上昇している。その上、図6および図7に示すように、15分経過しても殆ど脚を含めて全身の体表面温度が低下せず、30分経過してもあまり低下していないことが判った。
[比較例1]
次に、施術前の体表面温度を、サーモグラフィーによって計測し、図8に示した。
次いで、ポリバケツ(登録商標)に40℃の温水を入れて、この温水に被検者が座った状態で足を入れて、脚の膝下までを浸した状態で15分加温した直後に、サーモグラフィーで体表面温度を測定した。その際の写真を図9に示した。
また、施術15分後にもサーモグラフィーで体表面温度を測定して、図10に示した。
[比較例2]
次に、再度、施術前の体表面温度を、サーモグラフィーによって計測し、図11に示した。
次いで、脚の膝下全体に均一的に遠赤外線を照射する円筒状の温熱器(ジャルカ、株式会社高千穂産業製)に、足を入れて、脚の膝下全体を15分加温した直後に、サーモグラフィーで体表面温度を測定した。その際の写真を図12に示した。また、施術15分後にもサーモグラフィーで体表面温度を測定して、図13に示した。
図8及び図11から判るように、温水を用いた比較例1の場合や遠赤外線の温熱器を用いた比較例2の場合にも施術後に膝下のみならず、全身の体表面温度も上昇した。
しかしながら、比較例1及び比較例2の場合には、足加温装置を用いた実施例の場合の温度上昇と比較すると、全身の温度上昇効果が小さいことが判った。加えて、施術15分経過後には、足も含めて全身の体表面温度が低下し、特に、温水を用いた比較例1の場合には、図10に示すように、湯冷めによる温度効果が著しいことが判った。
以上のように、足加温装置を用いて加温した実施例の場合には、指先を重点的に加温して、血の循環を著しく向上させるとともに、チューブに循環する温水の間接湿熱によって加温させたため、湯冷め等を防止して、効果的に全身の体表面温度を上昇させることができることが判った。加えて、時間が経過による体表面温度の低下も防止することができ、効果的に冷え性の人の冷えの感覚を和らげることが判った。
足加温装置の使用状態図である。 足加温装置の側面図である。 足加温装置の要部展開図である。 施術前の被検者をサーモグラフィーで撮影して、体表面温度を示した写真である。 施術直後の被検者をサーモグラフィーで撮影して、体表面温度を示した写真である。 施術15分後の被検者をサーモグラフィーで撮影して、体表面温度を示した写真である。 施術30分後の被検者をサーモグラフィーで撮影して、体表面温度を示した写真である。 施術前の被検者をサーモグラフィーで撮影して、体表面温度を示した写真である。 比較例1における温水での施術直後の被検者をサーモグラフィーで撮影して、体表面温度を示した写真である。 比較例1における温水での施術15分後の被検者をサーモグラフィーで撮影して、体表面温度を示した写真である。 施術前の被検者をサーモグラフィーで撮影して、体表面温度を示した写真である。 比較例2における遠赤外線での施術直後の被検者をサーモグラフィーで撮影して、体表面温度を示した写真である。 比較例2における遠赤外線での施術15分後の被検者をサーモグラフィーで撮影して、体表面温度を示した写真である。
符号の説明
3 ホース(加温部材、放熱管)

Claims (4)

  1. 少なくとも使用者の足の指先から足首までの足全体を覆うように形成されるとともに、上記足に対向する内部表面に沿って加温部材が配設された足加温装置であって、
    上記加温部材は、上記足に向けて放出する上記内部表面における単位面積当たりの放熱量が上記指先側からかかと側に向けて少なくなるように設けられていることを特徴とする足加温装置。
  2. 上記加温部材としては、内部に温水が流通する放熱管が用いられており、この放熱管の表面を放熱可能なシート材によって覆うことにより上記内部表面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の足加温装置。
  3. 使用者の両足から両脚の少なくとも膝下までを覆うように形成されて、上記両足を加温する足加温部と上記両脚を加温する脚加温部とを有し、かつ
    上記放熱管は、上記両足から両脚の膝下までに向けて放出する上記内部表面における単位面積当たりの放熱量が上記足加温部から上記脚加温部の上部に向けて少なくなるように設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の足加温装置。
  4. 上記足加温部には、上記両足の指先に臨む先端部に開閉自在な細長状の開口が水平方向に向けて形成されるとともに、上記脚加温部には、開閉自在な細長状の開口が上下方向に向けて形成されていることを特徴とする請求項3に記載の足加温装置。
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