JP3224397U - 折り畳み可能抱っこ紐 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒップシートの折り畳み動作を操作しやすく、且つ安全性に優れる折り畳み可能抱っこ紐を提供する。【解決手段】抱っこ紐は、シートを含み、シートは、取り外し可能に紐本体に装着されるヒップシートと、ヒップシートに覆設されるライナーを含み、ヒップシートは支持部10と受け部20を含み、支持部と受け部は、支持部の両側に設けられる左右2つのスイッチボタンを介して回動接続され、支持接続ベース33が支持部に固定接続され、受け接続ベース36が受け部に固定接続され、バネ31はスイッチ制御ロック32と受け接続ベースに当接し、スイッチ制御ロック外壁の位置規制片321が支持接続ベース内壁の展開位置規制凹溝内に位置するとき、位置規制片は係止されて展開状態となり、位置規制片が折り畳み位置規制凹溝内に位置するとき、位置規制片の斜面と折り畳み位置規制凹溝の斜面が互いに密着して折り畳み状態となる。【選択図】図8

Description

本考案は抱っこ紐に関し、特に、折り畳み可能なヒップシート式抱っこ紐に関する。
現在、抱っこ紐を使用することで、多くの親が両手で子供を抱かねばならない状況から解放されている。これにより、親の労力が軽減するだけでなく、幼児もまた親との身体的接触が増えることから、大きな安心感を得ることができる。また、親は幼児の様子を随時観察することも可能なため、状況を把握しやすい。現在では、生後6カ月の乳児に適したヒップシート式抱っこ紐の人気が高まっている。図1及び図2に示す従来のヒップシート式抱っこ紐は、背もたれ1の下方に接続されるシート2を含むが、シート2はブロック状のクッション21から直に構成される。クッション21は抱っこ紐の本体内に包まれており、シート機能を実現するものの、スペースを占有してしまう。そのため、体積が大きくなり過ぎて携帯しにくく、且つ、抱っこ紐全体の見栄えもよくない。
上記の課題を解決するために、折り畳み可能抱っこ紐も出現している。この種の抱っこ紐のシートは、ライナー内に配設されるヒップシートを含み、ヒップシートが支持部と受け部を含む。支持部と受け部はスイッチボタンを介して折畳体をなすよう回動接続される。折畳体は折り畳めば収納可能であり、且つ、広げてシートとすることもできる。
しかし、現在の構造の折り畳み可能抱っこ紐の折畳体は、展開状態から操作して折り畳む場合、及び、折り畳み状態から操作して展開する場合のいずれであっても、スイッチボタンを押下しなければロックを解除して動かすことができず、操作がやや面倒である。これに対し、大人が乳児を伴う際には、折畳体を迅速に展開できることが一番であり、余分な操作を行うことはやや難しい。
本考案は、従来技術における欠点を解決し、使用者がヒップシートの折り畳み動作を操作しやすく、且つ安全性に優れる折り畳み可能抱っこ紐を提供する。
本考案では、技術的課題を解決するために以下の技術方案を用いる。
折り畳み可能抱っこ紐であって、紐本体に接続されるシートを含み、前記シートは、取り外し可能に紐本体に装着されるヒップシートと、ヒップシートに覆設されるライナーを含み、当該ヒップシートは支持部と受け部を含み、前記支持部と受け部は、支持部の両側に設けられる左右2つのスイッチボタンを介して折畳体をなすよう回動接続され、支持接続ベースが支持部に固定接続され、受け接続ベースが受け部に固定接続され、前記スイッチボタンは接続軸を含み、当該接続軸は、支持接続ベース、スイッチ制御ロック及びバネに順に挿通されたあと、受け接続ベースに固定され、バネはスイッチ制御ロックと受け接続ベースに当接し、スイッチボタンはボタン部材を更に含み、当該ボタン部材は移動可能に支持接続ベースに係設され、ボタン部材はスイッチ制御ロックの表面を押圧し、スイッチ制御ロックの外壁には位置規制片が設けられており、支持接続ベースの内壁には、各位置規制片に対して折り畳み位置規制凹溝及び展開位置規制凹溝が設けられており、位置規制片が展開位置規制凹溝内に位置するとき、位置規制片は展開位置規制凹溝に係止されて、支持部と受け部が展開状態となり、位置規制片は斜面を備え、当該斜面が受け接続ベースに面しており、折り畳み位置規制凹溝の壁も斜面を備え、当該斜面がスイッチ制御ロックに面しており、位置規制片が折り畳み位置規制凹溝内に位置するとき、位置規制片の斜面と折り畳み位置規制凹溝の斜面が密着し、支持部と受け部が折り畳み状態となることを特徴とする。
スイッチ制御ロックの外壁には複数の係合溝が設けられており、これに対応して、受け接続ベース内には複数の係合片が設けられており、係合片が係合溝に挿入されることで、スイッチ制御ロックは、左右に弾性移動可能に受け接続ベースに挿接される。
前記ライナーは、少なくとも一方の端部がマジックテープ(登録商標)又はファスナーにより接続されるとともに、他方の端部が、一端が開口したカバー状となっており、2つの端部がそれぞれヒップシートの支持部と受け部に覆設される。
2つの端部の間は、伸縮ベルトのような弾性生地により接続される。
本考案は、以下の利点を有する。即ち、本考案の抱っこ紐は、折り畳み形状を自在に変更可能なヒップシートを備える。使用時には、ボタン部材に軽く触れればヒップシートを折り畳み可能である。また、ボタン部材に触れなければ、ヒップシートはロックされて自動的に折り畳まれることがないため、安全性を有する。一方、ヒップシートを展開する際にはボタン部材に触れることなく、ヒップシートの支持部と受け部を直接引っ張ればよいため操作しやすい。また、堅固にロックされた支持部と受け部に展延性のライナーを組み合わせることで快適なヒップシートを形成しているため、幼児は大人の胸に抱かれているかのように感じる。本考案によれば、不使用時の収納スペースが大幅に縮小されるため、携帯がより容易となり、使用者に様々な利便性がもたらされる。
以下に、図面と実施例を組み合わせて本考案につき更に説明する。
図1は、従来技術の抱っこ紐の立体構造を示す図である。 図2は、従来技術のヒップシートの立体構造を示す図である。 図3は、本考案の抱っこ紐の立体構造を示す図である。 図4は、本考案におけるヒップシートの折り畳み状態を正面から見た構造図である。 図5は、本考案におけるヒップシートの折り畳み状態を側面から見た構造図である。 図6は、本考案におけるヒップシートの展開状態の立体構造を示す図である。 図7は、本考案におけるヒップシートの展開状態を正面から見た構造図である。 図8は、本考案の分解斜視図である。 図9は、図8のA部の拡大図である。 図10は、ヒップシートに対するライナーの覆設を示す図である。
本考案の技術方案をより明確に説明すべく、以下に、記載に要する図面について簡単に説明する。なお、言うまでもなく、以下に記載する図面は本考案の実施例の一部にすぎず、当業者であれば、創造的労働を伴うことなくこれら図面からその他の実施例を取得可能である。
図3に示すように、折り畳み可能抱っこ紐は、肩紐41に接続される背もたれ42と、腰紐43に接続されるシート50が紐本体40に設けられている。シート50は背もたれ42の下方に接続されている。
前記シート50は、取り外し可能に紐本体40に装着されるヒップシートを含む。当該ヒップシートは、支持部10と受け部20を含む。前記支持部10と受け部20は、スイッチボタン30を介して折畳体をなすよう回動接続される。前記折畳体がライナー52内に配設されることで、紐本体40に装着されるシート50が形成される。
図4、図5、図6、図7に示すように、ヒップシートは支持部10と受け部20を含み、前記支持部10と受け部20がスイッチボタン30を介して回動接続される。
ヒップシートの重量及び体積が十分に小さくなるよう、前記支持部10と受け部20は中空の開口リング状をなしている。
図8及び図9に示すように、支持部10の端部には支持接続ベース33が固設されており、受け部20の端部には受け接続ベース36が固設されている。
支持部10の両側には、左右2つのスイッチボタン30A,30Bがそれぞれ設けられている。左右のスイッチボタン30A,30Bは同時に押下したときにのみ操作が有効となり、左右2つのスイッチボタン30A,30Bの一方のみを押下しても、他方はロック状態のままであり、操作は無効となる。
スイッチボタン30は接続軸34を含む。当該接続軸34はピンであり、支持接続ベース33、スイッチ制御ロック32及びバネ31、受け接続ベース36に対し当該ピンを順に挿通する。
他の実施例では、受け接続ベース、スイッチ制御ロック及びバネに対しピンを順に挿通したあと、ネジ接続により支持接続ベースに固定してもよい。
バネ31は接続軸34に覆設されて、スイッチ制御ロック32と受け接続ベース36に当接する。
受け接続ベース36は、接続軸34を軸として回動可能である。
スイッチ制御ロック32の外壁には複数の係合溝323が設けられている。また、これに対応して、受け接続ベース36内には複数の係合片363が設けられている。係合片363が係合溝323に挿入されることで、スイッチ制御ロック32は、バネ31の伸縮方向において左右に弾性移動可能に受け接続ベース36に挿接される。
スイッチボタン30は、更にボタン部材35を含む。当該ボタン部材35は4つの係合脚351を備え、4つの係合脚351が移動可能に支持接続ベース33に挿設される。係合脚351の基端に突設されるフック部352は、当該ボタン部材35が支持接続ベース33から抜け落ちないよう、支持接続ベース33に係合する。
ボタン部材35は、支持接続ベース33に挿通されてスイッチ制御ロック32の上面を押圧する。ボタン部材35を押下すると、スイッチ制御ロック32が受け接続ベース36方向に向かって運動し、バネ31が圧縮される。一方、ボタン部材35を解放すると、バネ31はスイッチ制御ロック32を位置復帰させる。
スイッチ制御ロック32の外壁には位置規制片321が設けられており、支持接続ベース33の内壁には、各位置規制片に対応して、それぞれ折り畳み位置規制凹溝331及び展開位置規制凹溝332という2つの位置規制凹溝が設けられている。
位置規制片321が展開位置規制凹溝332内に位置するとき、位置規制片321は展開位置規制凹溝332に係止される。これにより、図6及び図7に示すように、支持部10と受け部20が一定の夾角をなす展開状態となり、支持接続ベース33と受け接続ベース36が相対的に回動不可能となる。
ボタン部材35を押下すると、スイッチ制御ロック32が受け接続ベース36方向に向かって運動し、位置規制片321が展開位置規制凹溝332から離脱する。これにより、使用者は支持部10と受け部20を掴んで相対的に回動させられるようになる。そして、位置規制片321が折り畳み位置規制凹溝331の位置まで回動すると、バネ31が位置復帰して、位置規制片321を折り畳み位置規制凹溝331に押し込む。これにより、支持部10と受け部20は折り畳み状態となる。
支持部10と受け部20を展開状態から折り畳み状態へ変更するには、使用者が2つのスイッチボタン30のボタン部材35を同時に押下しなければ実現されない。そのため、乳児の体重や外力によって支持部10と受け部20が想定外に折り畳まれ、危険が生じるとの事態が回避される。
位置規制片321は斜面3211を備え、当該斜面3211が受け接続ベース36に面している。また、折り畳み位置規制凹溝331の壁も斜面3311を備えており、当該斜面3311がスイッチ制御ロック32に面している。位置規制片321が折り畳み位置規制凹溝331内に位置するとき、図4及び図5に示すように、支持部10と受け部20は折り畳み状態となる。このとき、斜面3211と斜面3311が密着する。
支持部10と受け部20に力をかけて折り曲げると、支持接続ベース33と受け接続ベース36の双方が互いに回動する引っ張り力を受ける。引っ張り力は斜面3311から斜面3211に伝わり、斜面3211と斜面3311が相対的に摺動する。これにより、スイッチ制御ロック32がバネ31を圧縮し、スイッチ制御ロック32の位置規制片321が折り畳み位置規制凹溝331から離脱するまで、受け接続ベース36方向に運動する。すると、支持接続ベース33と受け接続ベース36の双方が相対的に回動を開始し、位置規制片321が展開位置規制凹溝332に対応する位置まで回動する。そして、バネ31が位置規制片321を位置規制凹溝332内に押し込むことで、前記位置規制片321が展開位置規制凹溝332に係止されて、支持部10と受け部20が一定の夾角をなす展開状態となる。
よって、本考案では、支持部10と受け部20を折り畳み状態から展開状態とする際にはボタン部材35を押下する必要がなく、直接引っ張ればよいため操作しやすい。これにより、乳児を伴う場合にヒップシートを素早く展開することが可能である。
図10に示すように、ヒップシートの支持部10と受け部20はライナー52内に配設される。ライナー52は、乳児を上面に座らせやすいようシート面を形成するため、乳児に対し十分な支持面積と支持力が提供される。
前記ライナー52は、少なくとも一方の端部53がマジックテープ(登録商標)又はファスナー54により接続されるため、受け部20を端部53に配設しやすい。また、他方の端部55は、支持部10を端部55に配設しやすいよう、一端が開口したカバー状となっている。2つの端部の間は、弾性及び展延性を有するよう、伸縮ベルト56のような弾性生地により接続されている。
支持部10に覆設される端部55の裏地にはマットが設けられ、乳児が座れるよう一定硬度の構造を形成する。
本明細書の各実施例は漸次的に記載しており、各実施例では他の実施例との違いを重点的に説明している。各実施例間の同一及び類似の部分については互いを参照すればよい。開示した実施例についての上記説明より、当業者は本考案を実現又は使用可能である。これら実施例についての様々な変更は当業者にとって自明である。また、本文中で定義した一般原理は、本考案の精神又は範囲を逸脱しないことを前提に他の実施例においても実現可能である。よって、本考案は本文中で提示した上記の実施例に限らず、本文中で開示した原理及び新規な特性と一致する最大限の範囲を満たすものとする。

Claims (4)

  1. 紐本体に接続されるシートを含み、前記シートは、取り外し可能に紐本体に装着されるヒップシートと、ヒップシートに覆設されるライナーを含み、当該ヒップシートは支持部と受け部を含み、前記支持部と受け部は、支持部の両側に設けられる左右2つのスイッチボタンを介して折畳体をなすよう回動接続され、支持接続ベースが支持部に固定接続され、受け接続ベースが受け部に固定接続され、
    前記スイッチボタンは接続軸を含み、当該接続軸は、支持接続ベース、スイッチ制御ロック及びバネに順に挿通されたあと、受け接続ベースに固定され、
    バネはスイッチ制御ロックと受け接続ベースに当接し、
    スイッチボタンはボタン部材を更に含み、当該ボタン部材は移動可能に支持接続ベースに係設され、ボタン部材はスイッチ制御ロックの表面を押圧し、
    スイッチ制御ロックの外壁には位置規制片が設けられており、支持接続ベースの内壁には、各位置規制片に対して折り畳み位置規制凹溝及び展開位置規制凹溝が設けられており、
    位置規制片が展開位置規制凹溝内に位置するとき、位置規制片は展開位置規制凹溝に係止されて、支持部と受け部が展開状態となり、
    位置規制片は斜面を備え、当該斜面が受け接続ベースに面しており、折り畳み位置規制凹溝の壁も斜面を備え、当該斜面がスイッチ制御ロックに面しており、位置規制片が折り畳み位置規制凹溝内に位置するとき、位置規制片の斜面と折り畳み位置規制凹溝の斜面が密着し、支持部と受け部が折り畳み状態となることを特徴とする折り畳み可能抱っこ紐。
  2. スイッチ制御ロックの外壁には複数の係合溝が設けられており、これに対応して、受け接続ベース内には複数の係合片が設けられており、係合片が係合溝に挿入されることで、スイッチ制御ロックは、左右に弾性移動可能に受け接続ベースに挿接されることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み可能抱っこ紐。
  3. 前記ライナーは、少なくとも一方の端部がマジックテープ(登録商標)又はファスナーにより接続されるとともに、他方の端部が、一端が開口したカバー状となっており、2つの端部がそれぞれヒップシートの支持部と受け部に覆設されることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み可能抱っこ紐。
  4. 2つの端部の間は、伸縮ベルトのような弾性生地により接続されることを特徴とする請求項3に記載の折り畳み可能抱っこ紐。
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