JP3224325B2 - ワイヤー添加装置のワイヤー終端の検知方法および運転制御方法 - Google Patents

ワイヤー添加装置のワイヤー終端の検知方法および運転制御方法

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JP3224325B2 JP11552394A JP11552394A JP3224325B2 JP 3224325 B2 JP3224325 B2 JP 3224325B2 JP 11552394 A JP11552394 A JP 11552394A JP 11552394 A JP11552394 A JP 11552394A JP 3224325 B2 JP3224325 B2 JP 3224325B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融金属中に成分調整
元素や精錬剤を添加する際に用いるワイヤー添加装置の
ワイヤー終端の検知方法および運転制御方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】溶鋼の成分調整に際して、Al、Cu等
の金属線やREM、CaSi、Ti等の粉末を充填した
薄鋼板製のワイヤー(コアードワイヤー)を強制的に浴
面下に送り込んで、成分を添加することがある。この方
法では、通常、図3に模式的に示すように、コイル9状
に巻かれたワイヤー1をピンチロール2により順次引出
し、ガイドパイプ3を介して方向を変え、浴面近傍まで
導いて、鋼浴面4から下に押し込んでいる。その際、ワ
イヤー1が鋼浴5の内部の深いところまで到達し、スラ
グ6に吸収されにくいので、高い歩留りが安定して得ら
れる利点がある。なお、この図において、7はピンチロ
ール駆動装置、8は駆動力伝達ベルト、10は取鍋22
の鋼浴5中に攪拌ガス11を吹込む攪拌ノズルである。
【0003】このとき用いられるコイル9は有限長なの
で終端がある。誤って終端部がピンチロール2を通り過
ぎるまで送り込むと、もはやピンチロール2を逆転させ
ても、ガイドパイプ3の内部で引っ掛かったまま抜き出
すことができなくなり、多大な手数と操業阻害を招く。
このため、一般にはピンチロール2の回転数を測定し
て、送給長を計算し、既知の新品コイル長から送給長を
差し引いて残量を推定し、終端に達する前に相当の余裕
を残してコイル9を交換している。その結果、残コイル
処分の手数とロスの削減に課題を残していた。
【0004】そこで、ワイヤーの残量を正確に把握する
ために、特公昭63-16698号公報では非磁性容器内にワイ
ヤーを入れ、容器外周に磁石を当接することにより磁性
ワイヤーの残量を検出する方法が提案されているが、A
l、Cu等の非磁性材の場合適用できず、またワイヤー
の種類、寸法が変わる場合には、再調整が必要となる欠
点があった。
【0005】また、光スキャナーや近接スイッチ等で末
端の通過を検出する方法も試みられているが、振動やワ
イヤーの踊り(バタツキ)、粉塵等による誤検知があ
り、信頼性の面で問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決して、コイル状ワイヤーの添加装置における、安
価で信頼性の高いワイヤー終端の検知方法および運転制
御方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶融金属中に
成分調整元素や精錬剤を添加するワイヤー添加装置にお
いて、コイル状に巻かれたワイヤーをピンチロールによ
り順次引出し、ガイドパイプを介して溶融金属中に送り
込む際に、予め該コイル状ワイヤーの終端近傍を電気伝
導測定用の電極間に挟み込んで通電しておき、該ワイヤ
ーの終端が該電極間を抜けたときの電気的変化を検出す
ることを特徴とするワイヤー添加装置のワイヤー終端の
検知方法であり、また、本発明は、溶融金属中に成分調
整元素や精錬剤を添加するワイヤー添加装置において、
コイル状に巻かれたワイヤーをピンチロールにより順次
引出し、ガイドパイプを介して溶融金属中に送り込む際
に、予め該コイル状ワイヤーの終端近傍を電気伝導測定
用の電極間に挟み込んで通電しておき、該ワイヤーの終
端が該電極間を抜けたときの電気的変化を検出し、その
信号により、ピンチロールの回転を停止させることを特
徴とするワイヤー添加装置の運転制御方法である。
【0008】
【作 用】本発明では、コイル状に巻かれたワイヤーの
終端近傍を電気伝導測定用の電極間に挟み込んでおき、
このワイヤー終端が該電極間を抜けたときの電気的変化
を検出するので、確実にワイヤー添加装置におけるワイ
ヤー残量が末期に到達したことを検知できる。
【0009】また、本発明では、このワイヤーの終端が
電気伝導測定用の電極間を抜けたときの電気的変化を検
出し、その信号により、ピンチロールの回転を停止させ
るので、ワイヤーの終端がピンチロールを通過する前に
ワイヤーの送給を停止することができる。従って、終端
を巻き戻すことができるので、このワイヤーの終端と新
品のコイル状に巻かれたワイヤーの先端とを繋ぐことに
より、容易に次の操業に移ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1(a)、(b)
を用いて説明する。図中の12a、12bは電気伝導を
測定する電極で、この間にワイヤーの終端近傍13が挟
まれている。ワイヤーは導体なので、このとき電極間は
導通状態にある。しかし、図1(b)のように、ワイヤ
ーの残量が少なくなって電極間に挟まれたワイヤーの終
端近傍13までがピンチロール2に引っ張られて抜けて
しまうと、電極12a、12b間には導体がなくなるの
で、電極間は導通状態ではなくなってしまう。従って、
電極間の電気伝導を連続測定していれば、その電気的変
化をもって瞬間的にワイヤーの終端到達を検出すること
が可能である。
【0011】電気伝導性の電気的変化の測定法として
は、(1)電極間に電圧をかけて電気を流し、電流値を
測定する方法、(2)電気抵抗を測定する方法、(3)
電位差を測定する方法等が考えられるが、いずれでもよ
い。図1の実施例では、抵抗計を電気伝導測定器14と
して用いる場合を示した。ワイヤーの送給速度は数十〜
数百m/minであり、相当高速な場合もあるが、電気
的変化は瞬間的に表れるので、この信号をケーブル17
を介して信号変換器15で制御信号に変換して、ピンチ
ロール駆動制御盤16に伝え、ワイヤーの終端がピンチ
ロール2を通過する前にブレーキをかけてピンチロール
2の回転を停止させることは十分可能である。
【0012】また、本発明においては、例えば、ワイヤ
ーの終端近傍13の適宜前の部分でワイヤーをL字、U
字状等に曲げ、該曲げ部分をワイヤー軸線に対して垂直
に電極12a、12b間に挟み付けることも可能であ
り、終端到達前に余裕を持ってブレーキをかけて、ワイ
ヤーの送給を止めることもできる。図2に、本発明で電
気的変化を測定する際に用いる電極の一例を示す。
【0013】ワイヤー1の終端近傍13は、電極12
a、12b間にあり、ピン20に対して反対側にあるス
プリング18の作用で挟まれている。電極12a、12
bは絶縁材19を介してフレーム23および固定物24
に、周囲とは電気的絶縁状態で保持されているが、両極
間に挟まれたワイヤー1は導体であるので、両極間は導
通状態にある。ワイヤー終端近傍13がピンチロール2
に引っ張られて抜けた場合には、スプリング18により
電極12a、12bは接触しようとするが、ストッパ2
1に妨げられて離れた状態になる。その結果、電極12
a、12b間の導通はなくなる。この電気的変化を検出
して、ワイヤー終端の繰り出しが検知される。
【0014】なお、以上の説明では、溶鋼へのワイヤー
添加の場合について述べたが、その他の溶融金属にワイ
ヤーを添加する場合においても、本発明が適用できるこ
とは言うまでもない。また、ワイヤーの終端を検出し、
ピンチロール手前でこの終端を停止することができるの
で、これを新品コイルのワイヤーの先端と接続すること
により、残余のワイヤーも有効に利用できるようにな
る。
【0015】
【発明の効果】本発明により以下の効果が達成できる。 (1)簡単な検出装置で電気伝導の有無を連続測定する
ことにより、ワイヤー終端の繰り出しを検知できるよう
にしたので、安価でかつ故障しにくい。 (2)動いているワイヤーの部分を測定しているのでな
く、引き抜かれるまで静止している終端部を測定してい
るので、誤検知等の心配がない上に、さらにカバー等を
設ければ粉塵等に対しても影響を受けにくい利点もあ
る。 (3)正確にワイヤー終端の繰り出しを検知でき、ピン
チロールの駆動を止めることができるので、ワイヤー終
端がピンチロールを通過しガイドパイプ内に詰まるトラ
ブルがなくなるとともに、コイルを終端ぎりぎりまで使
い切ることが可能であり、残コイルの処分の手数やロス
も削減でき、産業上大きな利益を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いるワイヤー添加装置の構成を示す
概念図である。
【図2】本発明で用いる電気伝導測定用の電極の一構成
例を示す説明図である。
【図3】従来のワイヤー添加装置の構成を示す概念図で
ある。
【符号の説明】
1 ワイヤー 2 ピンチロール 3 ガイドパイプ 4 鋼浴面 5 溶融金属(鋼浴) 6 スラグ 7 ピンチロール駆動装置 8 駆動力伝達ベルト 9 コイル 10 攪拌ノズル 11 攪拌ガス 12a 電極 12b 電極 13 ワイヤーの終端近傍 14 電気伝導測定器 15 信号変換器 16 ピンチロール駆動制御盤 17 ケーブル 18 スプリング 19 絶縁材 20 ピン 21 ストッパ 22 取鍋 23 フレーム 24 固定物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 錦織 正規 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 吉田 孝行 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (56)参考文献 特開 平1−309916(JP,A) 特開 昭48−53935(JP,A) 特開 昭55−40090(JP,A) 特開 昭52−146727(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21C 7/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融金属中に成分調整元素や精錬剤を添
    加するワイヤー添加装置において、コイル状に巻かれた
    ワイヤーをピンチロールにより順次引出し、ガイドパイ
    プを介して溶融金属中に送り込む際に、予め該コイル状
    ワイヤーの終端近傍を電気伝導測定用の電極間に挟み込
    んで通電しておき、該ワイヤーの終端が該電極間を抜け
    たときの電気的変化を検出することを特徴とするワイヤ
    ー添加装置のワイヤー終端の検知方法。
  2. 【請求項2】 溶融金属中に成分調整元素や精錬剤を添
    加するワイヤー添加装置において、コイル状に巻かれた
    ワイヤーをピンチロールにより順次引出し、ガイドパイ
    プを介して溶融金属中に送り込む際に、予め該コイル状
    ワイヤーの終端近傍を電気伝導測定用の電極間に挟み込
    んで通電しておき、該ワイヤーの終端が該電極間を抜け
    たときの電気的変化を検出し、その信号により、ピンチ
    ロールの回転を停止させることを特徴とするワイヤー添
    加装置の運転制御方法。
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