JP3224229U - 収納ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】収納ケースを順次複数個積み重ねたとき、枠本体の下部後面及び天板体の後面に形成された対向一対の掛止突部に継合部材の一対の掛止鉤部を弾性を伴って係止することにより使用の安全性を高めることができる収納ケースを提供する。【解決手段】前面及び上面が開口した合成樹脂製の枠本体1と、枠本体の上面を覆う天板体2と、枠本体及び天板体からなる本体の前面の開口部を介して引出収納自在に設けられ、上面が開口した合成樹脂製の引出体とからなり、天板体の後面と天板体上に積み重ねられた枠本体の下部後面との間に掛架可能な継合部材Gを形成し、枠本体の下部後面及び天板体の後面に対向一対の掛止突部Lが形成され、継合部材に対向一対の掛止突部に係止可能な一対の掛止鉤部を形成してなる。【選択図】図3

Description

本考案は、例えば一般家庭に設置されて衣類や各種小物類等を整理収納する際に用いられる収納ケースに関するものである。
従来、この種の収納ケースとして、底板、左右の側板、後板からなる前面及び上面が開口した合成樹脂製の枠本体と、枠本体の上面を覆う天板体と、枠本体及び天板体からなる本体の前面の開口部を介して引出収納自在に設けられ、上面が開口した合成樹脂製の引出体とからなる単一構造のもの、又は、前面及び上面が開口した上下に積み重ね可能な複数個の合成樹脂製の枠本体と、積み重ねられた最上位の枠本体の上面を覆う天板体と、複数個の枠本体及び天板体からなる本体の前面の複数個の開口部を介してそれぞれ引出収納自在に設けられ、上面が開口した複数個の合成樹脂製の引出体とからなる多段構造のものが知られている。
特許第6490111号
しかしながらこれら従来構造の場合、上記単一構造の収納ケース、或いは、多段構造の収納ケースを使用状況に応じて順次複数個積み重ねたとき、衝突等の不測の外力により上段の収納ケースが前方に滑り落ちるなど、積み重ねの不安定が生ずることがあるという不都合を有している。
本考案はこれらの不都合を解決することを目的とするもので、本考案のうちで、請求項1記載の考案は、前面及び上面が開口した合成樹脂製の枠本体と、該枠本体の上面を覆う天板体と、該枠本体及び天板体からなる本体の前面の開口部を介して引出収納自在に設けられ、上面が開口した合成樹脂製の引出体とからなり、上記天板体の後面と該天板体上に積み重ねられた上記枠本体の下部後面との間に掛架可能な継合部材を形成し、上記枠本体の下部後面及び上記天板体の後面に対向一対の掛止突部が形成され、該継合部材に対向一対の掛止突部に係止可能な一対の掛止鉤部を形成してなることを特徴とする収納ケースにある。
又、請求項2記載の考案は、前面及び上面が開口した上下に積み重ね可能な複数個の合成樹脂製の枠本体と、該積み重ねられた最上位の枠本体の上面を覆う天板体と、該複数個の枠本体及び天板体からなる本体の前面の複数個の開口部を介してそれぞれ引出収納自在に設けられ、上面が開口した複数個の合成樹脂製の引出体とからなり、上記天板体の後面と該天板体上に積み重ねられた上記枠本体の下部後面との間に掛架可能な継合部材を形成し、上記枠本体の下部後面及び上記天板体の後面に対向一対の掛止突部が形成され、該継合部材に対向一対の掛止突部に係止可能な一対の掛止鉤部を形成してなることを特徴とする収納ケースにある。
又、請求項3記載の考案は、上記枠本体に上記継合部材の配置部が設けられ、該配置部に上記継合部材の一対の掛止鉤部が掛止可能な一対の掛止部を形成してなることを特徴とするものである。
本考案は上述の如く、請求項1記載の考案にあっては、上記収納ケースを順次複数個積み重ねたとき、上記枠本体の下部後面及び上記天板体の後面に形成された対向一対の掛止突部に上記継合部材の一対の掛止鉤部を弾性を伴って係止することにより上記下段の収納ケースの天板体の後面と天板体上に積み重ねられた上段の収納ケースの上記枠本体の下部後面との間が継合連結され、衝突等の不測の外力により上段の収納ケースが前方に滑り落ちる事態を防ぐことができ、積み重ねの安定性を向上することができ、使用の安全性を高めることができる。
又、請求項2記載の考案にあっては、上記収納ケースを順次複数個積み重ねたとき、上記枠本体の下部後面及び上記天板体の後面に形成された対向一対の掛止突部に上記継合部材の一対の掛止鉤部を弾性を伴って係止することにより上記下段の収納ケースの天板体の後面と天板体上に積み重ねられた上段の収納ケースの上記枠本体の下部後面との間が継合連結され、衝突等の不測の外力により上段の収納ケースが前方に滑り落ちる事態を防ぐことができ、積み重ねの安定性を向上することができ、使用の安全性を高めることができる。
又、請求項3記載の考案にあっては、上記枠本体に上記継合部材の配置部が設けられ、配置部に上記継合部材の一対の掛止鉤部が掛止可能な一対の掛止部を形成しているから、不使用時において、継合部材の一対の掛止鉤部を配置部の一対の掛止部に係止することにより配置部に上記継合部材を配置することができ、継合部材の紛失を防ぐことができ、使用の利便性を向上することができる。
本考案の実施の第一形態例の部分斜視図である。 本考案の実施の第一形態例の全体斜視図である。 本考案の実施の第一形態例の全体後面図である。 本考案の実施の第一形態例の部分後面図である。 本考案の実施の第一形態例の部分後面図である。 本考案の実施の第一形態例の部分断面図である。 本考案の実施の第一形態例の枠本体の底板の底面図である。 本考案の実施の第一形態例の枠本体の底板の側断面図である。 本考案の実施の第一形態例の枠本体の底板の平断面である。 本考案の実施の第一形態例の斜視図である。 本考案の実施の第一形態例の分離斜視図である。 本考案の実施の第一形態例の部分斜視図である。 本考案の実施の第一形態例の折畳状態の分離斜視図である。 本考案の実施の第二形態例の全体斜視図である。 本考案の実施の第二形態例の全体後面図である。 本考案の実施の第二形態例の全体斜視図である。 本考案の実施の第二形態例の分離斜視図である。 本考案の実施の第二形態例の折畳状態の分離斜視図である。
図1乃至図18は本考案の実施の形態例を示し、図1乃至図13は請求項1の考案に対応する第一形態例、図14乃至図18は請求項2の考案に対応する第二形態例である。
図1乃至図13の第一形態例においては、図2、図3の如く、前面及び上面が開口した合成樹脂製の枠本体1と、枠本体1の上面を覆う天板体2と、1枠本体及び天板体2からなる本体Dの前面の開口部を介して引出収納自在に設けられ、上面が開口した合成樹脂製の1個の引出体3とからなる単一構造の二個の収納ケースK・Kを上段及び下段に二段状に積み重ねて構成している。
G・Gは継合部材であって、図1乃至図9の如く、上記下段の収納ケースKの天板体2の後面と天板体2上に積み重ねられた上段の収納ケースKの上記枠本体1の下部後面との間に左右方向に二個宛掛架可能に形成され、上記枠本体1の下部後面及び上記天板体2の後面に対向一対の掛止突部L・Nが左右方向に二個宛形成され、各継合部材Gに対向一対の掛止突部L・Nに係止可能な一対の掛止鉤部G・Gを形成して構成している。
また、この場合、図7、図8の如く、上記枠本体1に上記継合部材Gの配置部Hが設けられ、配置部Hに上記継合部材Gの一対の掛止鉤部G・Gが掛止可能な一対の掛止部H・Hを形成している。
この場合、上記枠本体1は、図10、図11、図12、図13の如く、合成樹脂製にして、底板1a、左右の側板1b・1b、後板1cからなり、前面及び上面が開口した枠状に形成され、上記天板体2は、合成樹脂製にして、上記枠本体1の上面を覆って枠本体1に着脱自在に取り付けられている。なお、上記天板体2として、木板を合成樹脂製枠で覆った構造のものを採用することもある。
又、この場合、上記枠本体1にあっては、図11、図12、図13の如く、上記底板1aの左右辺部に上記枠本体1の左右の側板1b・1bが起立状態S1bと枠本体1の底板1aの上面に沿った倒伏状態T1bとに折畳自在に配置され、かつ、上記枠本体1の底板1aの後辺部に上記枠本体1の後板1cが起立状態S1cと枠本体1の底板1aの底面に沿った倒伏状態T1cとに折畳自在に配置され、上記枠本体1の底板1aの上面に枠本体1の左右の側板1b・1bが枠本体1の底板1aの上面に沿って折り畳まれると共に枠本体1の底板1aの底面に枠本体1の後板1cが枠本体1の底板1aの底面に沿って折り畳まれ、かつ、この場合、上記枠本体1の上記底板1aの前端部及び上記左右の側板1b・1bの各前端部に着脱自在に嵌合可能な断面コ状の四角枠状の補強枠4を設け、しかして、上記枠本体1、補強枠4及び天板体2からなる本体Dの前面の開口部に引出体3が引出収納自在に設けられ、上記枠本体1、上記補強枠4、上記天板体2及び一個の引出体3により単一構造の収納ケースKが形成されることになる。
又、この場合、上記引出体3にあっては、合成樹脂製にして、図11、図13の如く、底板3a、前板3b、左右の側板3c・3c、後板3dからなり、上記引出体3の上記底板3aの左右辺部に上記引出体3の左右の側板3c・3cが起立状態S3cと引出体3の底板3aの上面に沿った倒伏状態T3cとに折畳自在に配置され、かつ、上記引出体3の底板3aの後辺部に上記引出体3の後板3dが起立状態S3dと引出体3の底板3aの上面に沿った倒伏状態T3dとに折畳自在に配置され、さらに、上記引出体3の底板3aの前辺部に上記引出体3の前板3bが起立状態S3bと引出体3の底板3aの上面に沿った倒伏状態T3bとに折畳自在に配置され、図13の如く、上記引出体3の底板3aの上面に上記引出体3の左右の側板3c・3cが引出体3の底板3aの上面に沿って折り畳まれると共に引出体3の底板3aの上面に沿って折り畳まれた上記引出体3の左右の側板3c・3cの上面に上記引出体3の前板3b及び後板3dが引出体3の底板3aの上面に沿って折り畳まれることになる。
この場合、図11の如く、上記引出体3の前板3bの上辺部及び下辺部に上取手部H及び下取手部Hが形成されている。
又、この場合、上記天板体2にあっては、上記枠本体1の上面を覆って枠本体1及び補強枠4に着脱自在に構成している。
5・5は凹状溝部であって、図2、図10の如く、上記天板体2の上面の前部及び後部に形成され、枠本体1の底板1aの底面に凹状溝部5・5に嵌合可能な前後一対宛の計4個の嵌合凸部6・6・・が形成され、収納ケースKの積重状態において、下段の天板体2の凹状溝部5・5内に上段の枠本体1の嵌合凸部6・6・・が嵌合し、収納ケースKの滑落を防いで複数の収納ケースK・K・・の積重状態の安定化を図るように構成している。
この実施の第一形態例は上記構成であるから、図2、図3の如く、上記単一構造の収納ケースK・Kを順次複数個、この場合、二個積み重ねたとき、図3、図4、図5、図6の如く、上記枠本体1の下部後面及び上記天板体2の後面に形成された対向一対の掛止突部L・Nに上記継合部材Gの一対の掛止鉤部G・Gを弾性を伴って係止することにより上記下段の収納ケースKの天板体2の後面と天板体2上に積み重ねられた上段の収納ケースKの上記枠本体1の下部後面との間が継合連結され、衝突等の不測の外力により上段の収納ケースKが前方に滑り落ちる事態を防ぐことができ、積み重ねの安定性を向上することができ、使用の安全性を高めることができる。
又、この場合、上記枠本体1に上記継合部材Gの配置部Hが設けられ、配置部Hに上記継合部材Gの一対の掛止鉤部G・Gが掛止可能な一対の掛止部H・Hを形成しているから、不使用時において、継合部材Gの一対の掛止鉤部G・Gを配置部Hの一対の掛止部H・Hに係止することにより配置部Hに上記継合部材Gを配置することができ、継合部材Gの紛失を防ぐことができ、使用の利便性を向上することができる。
又、この場合、枠本体1にあっては、運搬時や保管時等の不使用時において、図13の如く、上記枠本体1の底板1aの上面に上記枠本体1の左右の側板1b・1bを起立状態S1bから枠本体1の底板1aの上面に沿った倒伏状態T1bに折り畳むことができ、上記枠本体1の上記後板1cを起立状態S1cから枠本体1の底板1aの底面に沿った倒伏状態T1cに途中位置Mを介して折り畳むことができ、上記枠本体1の底板1aの上面に左右の側板1b・1bが底板1aの上面に沿って折り畳まれると共に枠本体1の底板1aの底面に後板1cが底板1aの底面に沿って折り畳まれ、不使用時において、左右の側板1b・1b及び後板1cを折り畳むことにより底板1a、左右の側板1b・1b、後板1cの四部材を略平板状に折り畳むことができ、枠本体1の嵩張りを防いで収納保管スペースを軽減することができ、コンパクトに収納保管することができ、不使用時の枠本体1の収納保管を容易に行うことができ、かつ、底板1a、左右の側板1b・1b、後板1cは相互に連結されているので、底板1a、左右の側板1b・1b、後板1cを各別に保管する必要が無く、底板1a、左右の側板1b・1b、後板1cの紛失を防止することができ、底板1a、左右の側板1b・1b、後板1cを相互に組み立てる必要が無く、購入後の組立作業を容易に行うことができ、老人や要介護者にとっても容易に組み立てることができ、使用の利便性を向上することができる。
又、この場合、図13の如く、引出体3にあっては、運搬時や保管時等の不使用時において、上記引出体3の底板3aの上面に上記引出体3の左右の側板3c・3cを起立状態S3cから引出体3の底板3aの上面に沿った倒伏状態T3cに折り畳むことができ、引出体3の底板3aの上面に沿って折り畳まれた上記引出体3の左右の側板3c・3cの上面に上記引出体3の前板3bを起立状態S3bから引出体3の底板3aの上面に沿った倒伏状態T3bに折り畳むことができ、引出体3の底板3aの上面に沿って折り畳まれた上記引出体3の左右の側板3c・3cの上面に上記引出体3の後板3dを起立状態S3dから引出体3の底板3aの上面に沿った倒伏状態T3dに折り畳むことができ、上記引出体3の底板3aの上面に左右の側板3c・3cが底板3aの上面に沿って折り畳まれると共に引出体3の底板3aの上面に前板3b及び後板3dが底板3aの上面に沿って折り畳まれ、不使用時において、前板3b、左右の側板3c・3c、後板3dを折り畳むことにより底板3a、前板3b、左右の側板3c・3c、後板3dの五部材を略平板状に折り畳むことができ、引出体3の嵩張りを防いで収納保管スペースを軽減することができ、コンパクトに収納保管することができ、不使用時の引出体3の収納保管を容易に行うことができ、かつ、底板3a、前板3b、左右の側板3c・3c、後板3dは相互に連結されているので、底板3a、前板3b、左右の側板3c・3c、後板3dを各別に保管する必要が無く、底板3a、前板3b、左右の側板3c・3c、後板3dの紛失を防止することができ、底板3a、前板3b、左右の側板3c・3c、後板3dを相互に組み立てる必要が無く、購入後の組立作業を容易に行うことができ、老人や要介護者にとっても容易に組み立てることができ、使用の利便性を向上することができる。
又、この場合、上記天板体2の上面の前部及び後部に凹状溝部5・5が形成され、上記枠本体1の底板1aの底面に凹状溝部5・5に嵌合可能な嵌合凸部6・6が形成されているから、例えば、図示省略の複数個の収納ケースK・K・・を積み重ねた積重状態において、上記凹状溝部5・5・・と上記嵌合凸部6・6・・との嵌合によりそれぞれ上段の収納ケースKの前側への滑り落ちを防ぐことができ、積み重ねの安定性を高めることができる。
図14乃至図18の第二形態例は別例構造を示し、上記第一形態例と同様な同一態様部分には同一の符号を付して説明すると、この場合、図14の如く、図15、図16、図17、図18に示す上記第一形態例と同様な底板1a、左右の側板1b・1b、後板1cからなる前面及び上面が開口した上下に積み重ね可能な2個の合成樹脂製の枠本体1・1と、積み重ねられた最上位の枠本体1の上面を覆う上記第一形態例と同様な合成樹脂製の天板体2と、2個の枠本体1・1及び天板体2からなる本体Dの前面の2個の開口部を介してそれぞれ引出収納自在に設けられ、上面が開口した2個の合成樹脂製の引出体3・3とからなる多段構造、この場合、二段構造の収納ケースKと、上記第一形態例の図1に示す単一構造の収納ケースKとを上段及び下段に二段状に積み重ねて構成している。
また、この場合、上記第一形態例の図1、図2、図3、図4、図5、図6の如く、上記下段の多段構造の収納ケースKの天板体2の後面と天板体2上に積み重ねられた上段の単一構造の収納ケースKの上記枠本体1の下部後面との間に掛架可能な継合部材G・Gが形成され、上記枠本体1の下部後面及び上記天板体2の後面に対向一対の掛止突部L・Nが左右方向に二個宛形成され、各継合部材Gに対向一対の掛止突部L・Nに係止可能な一対の掛止鉤部G・Gを形成して構成している。
また、この場合、上記第一形態例の図7に示す如く、上記各枠本体1・1に上記継合部材G・Gの配置部H・Hが設けられ、配置部H・Hに上記継合部材G・Gの一対の掛止鉤部G・Gが掛止可能な一対の掛止部H・Hを二組形成して構成している。
又、この場合、上記複数個、この場合、二個の枠本体1・1にあっては、図11、図12、図13の如く、上記底板1aの左右辺部に上記枠本体1の左右の側板1b・1bが起立状態S1bと枠本体1の底板1aの上面に沿った倒伏状態T1bとに折畳自在に配置され、かつ、上記枠本体1の底板1aの後辺部に上記枠本体1の後板1cが起立状態S1cと枠本体1の底板1aの底面に沿った倒伏状態T1cとに折畳自在に配置され、上記枠本体1の底板1aの上面に枠本体1の左右の側板1b・1bが枠本体1の底板1aの上面に沿って折り畳まれると共に枠本体1の底板1aの底面に枠本体1の後板1cが枠本体1の底板1aの底面に沿って折り畳まれ、かつ、この場合、上記枠本体1の上記底板1aの前端部及び上記左右の側板1b・1bの各前端部に着脱自在に嵌合可能な断面コ状の四角枠状の補強枠4を設け、しかして、上記2個の枠本体1・1、2個の補強枠4・4及び2個の天板体2・2からなる本体D・Dの前面の開口部に2個の引出体3・3が引出収納自在に設けられ、上記枠本体1・1、上記補強枠4・4、上記天板体2・2及び2個の引出体3・3により多段構造の収納ケースKが形成されることになる。
又、この場合、上記各引出体3にあっては、合成樹脂製にして、図11、図13の如く、底板3a、前板3b、左右の側板3c・3c、後板3dからなり、上記引出体3の上記底板3aの左右辺部に上記引出体3の左右の側板3c・3cが起立状態S3cと引出体3の底板3aの上面に沿った倒伏状態T3cとに折畳自在に配置され、かつ、上記引出体3の底板3aの後辺部に上記引出体3の後板3dが起立状態S3dと引出体3の底板3aの上面に沿った倒伏状態T3dとに折畳自在に配置され、さらに、上記引出体3の底板3aの前辺部に上記引出体3の前板3bが起立状態S3bと引出体3の底板3aの上面に沿った倒伏状態T3bとに折畳自在に配置され、図13の如く、上記引出体3の底板3aの上面に上記引出体3の左右の側板3c・3cが引出体3の底板3aの上面に沿って折り畳まれると共に引出体3の底板3aの上面に沿って折り畳まれた上記引出体3の左右の側板3c・3cの上面に上記引出体3の前板3b及び後板3dが引出体3の底板3aの上面に沿って折り畳まれることになる。
この場合、図14、図16の如く、上記各引出体3の前板3bの上辺部及び下辺部に上取手部H及び下取手部Hが形成され、又、この場合、上記天板体2にあっては、上記最上位の枠本体1の上面を覆って枠本体1及び補強枠4に着脱自在に構成している。
5・5は凹状溝部であって、図14の如く、上記天板体2の上面の前部及び後部に形成され、枠本体1の底板1aの底面に凹状溝部5・5に嵌合可能な前後一対宛の計4個の嵌合凸部6・6・・が形成され、収納ケースKの積重状態において、下段の天板体2の凹状溝部5・5内に上段の枠本体1の嵌合凸部6・6・・が嵌合し、収納ケースKの滑落を防いで複数の収納ケースK・Kの積重状態の安定化を図るように構成している。
この実施の第二形態例は上記構成であるから、図14の如く、上記多段構造の収納ケースKに単一構造の収納ケースKを順次複数個、この場合、二個積み重ねたとき、上記枠本体1の下部後面及び上記天板体2の後面に形成された対向一対の掛止突部L・Nに上記継合部材Gの一対の掛止鉤部G・Gを弾性を伴って係止することにより上記下段の多段構造の収納ケースKの天板体2の後面と天板体2上に積み重ねられた上段の単一構造の収納ケースKの上記枠本体1の下部後面との間が継合連結され、衝突等の不測の外力により上段の収納ケースKが前方に滑り落ちる事態を防ぐことができ、積み重ねの安定性を向上することができ、使用の安全性を高めることができる。
又、この場合、図14及び上記第一形態例の図7に示す如く、上記枠本体1に上記継合部材Gの配置部Hが設けられ、配置部Hに上記継合部材Gの一対の掛止鉤部G・Gが掛止可能な一対の掛止部H・Hを形成しているから、不使用時において、継合部材Gの一対の掛止鉤部G・Gを配置部Hの一対の掛止部H・Hに係止することにより配置部Hに上記継合部材Gを配置することができ、継合部材Gの紛失を防ぐことができ、使用の利便性を向上することができる。
又、この場合、枠本体1にあっては、上記第一形態例と同様に、運搬時や保管時等の不使用時において、図13の如く、上記枠本体1の底板1aの上面に上記枠本体1の左右の側板1b・1bを起立状態S1bから枠本体1の底板1aの上面に沿った倒伏状態T1bに折り畳むことができ、上記枠本体1の上記後板1cを起立状態S1cから枠本体1の底板1aの底面に沿った倒伏状態T1cに途中位置Mを介して折り畳むことができ、上記枠本体1の底板1aの上面に左右の側板1b・1bが底板1aの上面に沿って折り畳まれると共に枠本体1の底板1aの底面に後板1cが底板1aの底面に沿って折り畳まれ、不使用時において、左右の側板1b・1b及び後板1cを折り畳むことにより底板1a、左右の側板1b・1b、後板1cの四部材を略平板状に折り畳むことができ、枠本体1の嵩張りを防いで収納保管スペースを軽減することができ、コンパクトに収納保管することができ、不使用時の枠本体1の収納保管を容易に行うことができ、かつ、底板1a、左右の側板1b・1b、後板1cは相互に連結されているので、底板1a、左右の側板1b・1b、後板1cを各別に保管する必要が無く、底板1a、左右の側板1b・1b、後板1cの紛失を防止することができ、底板1a、左右の側板1b・1b、後板1cを相互に組み立てる必要が無く、購入後の組立作業を容易に行うことができ、老人や要介護者にとっても容易に組み立てることができ、使用の利便性を向上することができる。
又、この場合、上記各引出体3・3にあっては、上記第一形態例と同様に、図13の如く、運搬時や保管時等の不使用時において、上記引出体3の底板3aの上面に上記引出体3の左右の側板3c・3cを起立状態S3cから引出体3の底板3aの上面に沿った倒伏状態T3cに折り畳むことができ、引出体3の底板3aの上面に沿って折り畳まれた上記引出体3の左右の側板3c・3cの上面に上記引出体3の前板3bを起立状態S3bから引出体3の底板3aの上面に沿った倒伏状態T3bに折り畳むことができ、引出体3の底板3aの上面に沿って折り畳まれた上記引出体3の左右の側板3c・3cの上面に上記引出体3の後板3dを起立状態S3dから引出体3の底板3aの上面に沿った倒伏状態T3dに折り畳むことができ、上記引出体3の底板3aの上面に左右の側板3c・3cが底板3aの上面に沿って折り畳まれると共に引出体3の底板3aの上面に前板3b及び後板3dが底板3aの上面に沿って折り畳まれ、不使用時において、前板3b、左右の側板3c・3c、後板3dを折り畳むことにより底板3a、前板3b、左右の側板3c・3c、後板3dの五部材を略平板状に折り畳むことができ、引出体3の嵩張りを防いで収納保管スペースを軽減することができ、コンパクトに収納保管することができ、不使用時の引出体3の収納保管を容易に行うことができ、かつ、底板3a、前板3b、左右の側板3c・3c、後板3dは相互に連結されているので、底板3a、前板3b、左右の側板3c・3c、後板3dを各別に保管する必要が無く、底板3a、前板3b、左右の側板3c・3c、後板3dの紛失を防止することができ、底板3a、前板3b、左右の側板3c・3c、後板3dを相互に組み立てる必要が無く、購入後の組立作業を容易に行うことができ、老人や要介護者にとっても容易に組み立てることができ、使用の利便性を向上することができる。
又、この場合、図14の如く、上記第一形態例と同様に、上記天板体2の上面の前部及び後部に凹状溝部5・5が形成され、上記枠本体1の底板1aの底面に凹状溝部5・5に嵌合可能な嵌合凸部6・6が形成されているから、例えば、図示省略の複数個の収納ケースK・K・・を積み重ねた積重状態において、上記凹状溝部5・5・・と上記嵌合凸部6・6・・との嵌合によりそれぞれ上段の収納ケースKの前側への滑り落ちを防ぐことができ、積み重ねの安定性を高めることができる。
尚、本考案は上記実施の形態例のものに限られず、例えば、枠本体1の数、段数、大きさ、天板体2の形状、引出体3の個数は用途に応じて定められるものである。
以上の如く、所期の目的を充分達成することができる。
K 収納ケース
D 本体
G 継合部材
H 配置部
L 掛止突部
N 掛止突部
掛止鉤部
掛止鉤部
掛止部
掛止部
1 枠本体
2 天板体
3 引出体

Claims (3)

  1. 前面及び上面が開口した合成樹脂製の枠本体と、該枠本体の上面を覆う天板体と、該枠本体及び天板体からなる本体の前面の開口部を介して引出収納自在に設けられ、上面が開口した合成樹脂製の引出体とからなり、上記天板体の後面と該天板体上に積み重ねられた上記枠本体の下部後面との間に掛架可能な継合部材を形成し、上記枠本体の下部後面及び上記天板体の後面に対向一対の掛止突部が形成され、該継合部材に対向一対の掛止突部に係止可能な一対の掛止鉤部を形成してなることを特徴とする収納ケース。
  2. 前面及び上面が開口した上下に積み重ね可能な複数個の合成樹脂製の枠本体と、該積み重ねられた最上位の枠本体の上面を覆う天板体と、該複数個の枠本体及び天板体からなる本体の前面の複数個の開口部を介してそれぞれ引出収納自在に設けられ、上面が開口した複数個の合成樹脂製の引出体とからなり、上記天板体の後面と該天板体上に積み重ねられた上記枠本体の下部後面との間に掛架可能な継合部材を形成し、上記枠本体の下部後面及び上記天板体の後面に対向一対の掛止突部が形成され、該継合部材に対向一対の掛止突部に係止可能な一対の掛止鉤部を形成してなることを特徴とする収納ケース。
  3. 上記枠本体に上記継合部材の配置部が設けられ、該配置部に上記継合部材の一対の掛止鉤部が掛止可能な一対の掛止部を形成してなることを特徴とする請求項1又は2記載の収納ケース。
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