JP3223973U - 放熱フィン - Google Patents

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庸人 和氣
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【課題】組み付けが容易でフィンの変形がし難い放熱フィンを提供する。【解決手段】熱部材12に接触配置されるベース部材24とベース部材に所定間隔で取り付けられた薄板状の複数のフィンとを有し、複数のフィンの間に通流する熱交換流体に対して放熱することにより熱部材を冷却する放熱フィン22において、複数のフィンは、熱交換流体の流入側からの流入側フィン部40aと、流入側フィン部より下流側で流入側フィン部に対して熱交換流体の流れに対して垂直方向に所定間隔より小さな間隔だけオフセットしたオフセットフィン部50a、60aとを有し、流入側フィン部およびオフセットフィン部をベース部材側の取付端部42a、52a、62aおよび取付端部とは反対側の先端部44a、54a、64aで連結する。これにより、放熱フィンの組み付けを容易なものとし、フィンの変形を抑制することができる。【選択図】図1

Description

本考案は、放熱フィンに関する。
従来、この種の技術としては、発熱部品が熱的に接続されるベースプレート上に、冷却用流体への伝熱を行なうためのフィンユニットが設けられたヒートシンクが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このヒートシンクのフィンユニットは、ベースプレート面に複数の板状フィンが所定間隔ずつ離れて互いに平行にベースプレート上に立設された第1フィン群と、この第1フィン群より下流側に第1フィン群から若干横方向にオフセットされた位置に第1フィン群と同様に立設された第2フィン群と、から構成されている。このヒートシンクは、こうしたフィンユニットを有することにより、冷却用流体が流れる際に生じる圧力損失をできるだけ小さく抑えることができる、としている。
特開2012−28361号公報
上述のヒートシンクは、第1フィン群や第2フィン群の各フィンをベースプレート面に立設するため、組み付けに時間を要してしまう。また、薄板を用いてフィンを形成すると、フィンの長さにもよるが、僅かな力が作用するだけでフィンが変形し、所望の性能を得ることができなくなってしまう。
本考案の放熱フィンは、組み付けが容易でフィンの変形がし難い放熱フィンを提供することを主目的とする。
本考案の放熱フィンは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本考案の放熱フィンは、
熱部材に接触配置されるベース部材と前記ベース部材に所定間隔で取り付けられた薄板状の複数のフィンとを有し、前記複数のフィンの間に通流する熱交換流体に対して放熱することにより前記熱部材を冷却する放熱フィンであって、
前記複数のフィンは、前記熱交換流体の流入側からの流入側フィン部と、前記流入側フィン部より下流側で前記流入側フィン部に対して前記熱交換流体の流れに対して垂直方向に前記所定間隔より小さな間隔だけオフセットしたオフセットフィン部と、を有し、
前記流入側フィン部および前記オフセットフィン部は、前記ベース部材側の取付端部および前記取付端部とは反対側の先端部で連結している、
ことを特徴とする。
本考案の放熱フィンでは、複数のフィンは、熱交換流体の流入側からの流入側フィン部と、流入側フィン部より下流側で流入側フィン部に対して熱交換流体の流れに対して垂直
方向に所定間隔より小さな間隔だけオフセットしたオフセットフィン部と、を有する。したがって、熱交換流体は、所定間隔で並ぶ流入側フィン部の間を流れ、流入側フィン部から所定間隔より小さな間隔だけオフセットして所定間隔で並ぶオフセットフィン部の間を流れる。熱交換流体の温度上昇はフィンの近傍ほど大きくなるから、流入側フィン部とオフセットフィン部とを有することにより、熱交換流体の温度上昇の程度を大きくすることができ、放熱性能を向上させることができる。流入側フィン部とオフセットフィン部は、ベース部材側の取付端部と取付端部とは反対側の先端部とで連結しているから、流入側フィン部とオフセットフィン部とを別のフィンとする場合に比して、組み付けを容易なものとすることができる。また、流入側フィン部とオフセットフィン部は取付端部と先端部とで連結しているから、流入側フィン部とオフセットフィン部とを別のフィンとする場合に比して、フィンの変形を抑制することができる。これらの結果、組み付けが容易でフィンの変形がし難い放熱フィンとすることができる。
こうした本考案の放熱フィンにおいて、前記オフセットフィン部は、前記流入側フィン部から前記所定間隔の半分だけオフセットしているものとしてもよい。こうすれば、オフセットフィン部を隣接するフィンの流入側フィン部の中央に配置することができる。
また、本考案の放熱フィンにおいて、前記オフセットフィン部は、前記流入側フィン部から前記所定間隔の1/3だけオフセットした第1オフセットフィン部と、前記第1オフセットフィン部より下流側で前記所定間隔の1/3だけ前記第1オフセットフィン部とは反対側にオフセットした第2オフセットフィン部と、を有するものとすることもできる。こうすれば、熱交換流体の上流側から、所定間隔に並ぶ流入側フィン部、所定間隔の1/3だけ一方側にオフセットして所定間隔に並ぶ第1オフセットフィン部、所定間隔の1/3だけ他方側にオフセットして所定間隔に並ぶ第1オフセットフィン部、を有する放熱フィンとすることができる。
さらに、本考案の放熱フィンにおいて、前記複数のフィンは、隣接するフィンに形成された複数の突起により接合しているものとしてもよい。こうすれば、隣接するフィンが突起により接合するから、フィンの剛性を高くし、フィンの変形をより抑制することができる。
本考案の放熱フィンにおいて、前記複数のフィンは、前記取付端部と前記先端部とを屈曲部としてつづら折り状に形成されているものとしてもよい。こうすれば、複数のフィンは一体となるから、複数のフィンが一体のものではない場合に比して、複数のフィンのベース部材への取り付けを容易なものとすることができる。
本考案の放熱フィンにおいて、前記複数のフィンは、前記先端部で連結しているものとすることもできる。こうすれば、複数のフィンの先端部が開くなどの変形を抑制することできる。
本考案の放熱フィンにおいて、前記複数のフィンは、中央に位置するほど前記流入側フィン部が前記熱交換流体の流れにおける上流側に突出するように形成されているものとすることもできる。こうすれば、中央に位置するフィンの流入側フィン部が熱交換流体をサイド側に振り分けるから、上流側に突出しないフィンを用いる場合に比して、熱交換流体をサイド側のフィンにより多く分配することができる。
本考案の一実施例としての放熱フィン22を有する冷却装置20の平面を示す説明図である。 図1の放冷却装置20を図中右側から見た側面を示す説明図である。 図1の放熱フィン22の概略を図中下側から見た側面とその一部を拡大して示す説明図である。 図1および図3の放熱フィン22におけるA−A面の断面を示す説明図である。 実施例の放熱フィン22の製造工程の一例を示す工程図である。 連続フィン部材の一例を示す説明図である。 連続フィン部材の折り曲げている様子の一例を示す説明図である。
次に、本考案を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本考案の一実施例としての放熱フィン22を有する冷却装置20の平面を示す説明図であり、図2は、図1の放冷却装置20を図中右側から見た側面を示す説明図である。図3は、図1の放熱フィン22の概略を図中下側から見た側面とその一部を拡大して示す説明図であり、図4は、図1および図3の放熱フィン22におけるA−A面の断面を示す説明図である。
実施例の冷却装置20は、CPUなどの発熱素子などが実装された熱部材12を冷却する装置として構成されており、熱部材12に取り付けられた放熱フィン22と、放熱フィン22に冷却風を送風する遠心ファン90と、を備える。遠心ファン90は、周知の遠心ファンとして構成されており、モータ92に取り付けられたファン94を駆動することにより、モータ92の周囲に形成された吸気口96から図1中表面側から裏面側に向かって吸入した空気を図1中上側に設けられた送風口98から放熱フィン22に向けて送風する。
放熱フィン22は、熱部材12に接触固定される断面が矩形の直方体形状のベース部材24と、ベース部材24に取り付け固定される複数のフィンとして機能するフィン部材30と、を備える。ベース部材24とフィン部材30は、熱伝導性の良好な金属(例えば、アルミニウムや銅、ステンレスなど)により形成されている。なお、実施例では、ベース部材24についてはアルミニウムにより形成されており、フィン部材30については、厚さ0.2mmのアルミニウムによるクラッド板材(アルミニウムの板材の両面にアルミシリコン合金などのロウ材を配置して一体に圧延することによって形成した板材)により形成されている。
フィン部材30は、図3に示すように、略同一形状の8枚のフィン32a〜32hを有し、ベース部材24側(図3中左側)の取付側連結部72,74,76,78と取付側連結部72,74,76,78とは反対側(図3中右側)の先端側連結部73,75,77とにより連結されて、隣接するフィンの中心の間隔が所定間隔L(実施例では1.2mm)となるようにつづら折り状に形成されている。各フィン32a〜32hは、図1に示すように、遠心ファン90の送風口98側(図1中下側)から、流入側フィン部40a〜40hと、流入側フィン部40a〜40hからL/3だけ図1中表面側(図3中上側)にオフセットした第1オフセットフィン部50a〜50hと、流入側フィン部40a〜40hからL/3だけ図1中裏面側(図3中下側)にオフセットした第2オフセットフィン部60a〜60hとを備える。このように、各フィン32a〜32hを、流入側フィン部40
a〜40hと、図中表面側にL/3だけオフセットした第1オフセットフィン部50a〜50hと、図中裏面側にL/3だけオフセットした第2オフセットフィン部60a〜60hとにより構成することにより、オフセットしていない場合に比して、放熱効果を向上させている。
流入側フィン部40a〜40hのベース部材24側の取付端部42a〜42hは、図1に示すように、第1オフセットフィン部50a〜50hの取付端部52a〜52hと連結しており、流入側フィン部40a〜40hのベース部材24側とは反対側の先端部44a〜44hは、第1オフセットフィン部50a〜50hの先端部54a〜54hと連結している。第1オフセットフィン部50a〜50hの取付端部52a〜52hは、図1に示すように、第2オフセットフィン部60a〜60hの取付端部62a〜62hと連結しており、第1オフセットフィン部50a〜50hの先端部54a〜54hは、第2オフセットフィン部60a〜60hの先端部64a〜64hと連結している。即ち、流入側フィン部40a〜40hと第1オフセットフィン部50a〜50hと第2オフセットフィン部60a〜60hとは、取付端部42a〜42hと取付端部52a〜52hと取付端部62a〜62hとにより連結していると共に、先端部44a〜44hと先端部54a〜54hと先端部64a〜64hとにより連結している。このように、流入側フィン部40a〜40hと第1オフセットフィン部50a〜50hと第2オフセットフィン部60a〜60hとを両端部で連結することにより、各フィン32a〜32hの変形を抑制することができる。
流入側フィン部40a,40c,40e,40gには、図1に示すように、図中裏面方向に長さ(L−板厚)だけ突出した2つの突起46a,46c,46e,46g,48a,48c,48e,48gが形成されており、図中裏面側に隣接する流入側フィン部40b,40d,40f,40hに当接して接合している。また、流入側フィン部40b,40d,40fには、図中破線で示すように、図中裏面方向に長さ(L−板厚)だけ突出した突起47b,47d,47fが形成されており、図中裏面側に隣接する流入側フィン部40c,40e,40gに当接して接合している。したがって、流入側フィン部40a〜40hは、隣接する流入側フィン部と所定間隔Lをもって2箇所の突起46a,46c,46e,46g,48a,48c,48e,48gまたは1箇所の突起47b,47d,47fにより接合している。第1オフセットフィン部50a,50c,50e,50gには、図中裏面方向に長さ(L−板厚)だけ突出した突起57a,57c,57e,57gが形成されており、図中裏面側に隣接する第1オフセットフィン部50b,50d,50f,50hに当接して接合している。また、第1オフセットフィン部50b,50d,50fには、図中破線で示すように、図中裏面方向に長さ長さ(L−板厚)だけ突出した2つの突起56b,56d,56f,58b,58d,58fが形成されており、図中裏面側に隣接する第1オフセットフィン部50c,50e,50gに当接して接合している。したがって、第1オフセットフィン部50a〜50hは、隣接する第1オフセットフィン部と所定間隔Lをもって1箇所の突起57a,57c,57e,57gまたは2箇所の突起56b,56d,56f,58b,58d,58fにより接合している。第2オフセットフィン部60a,60c,60e,60gには、流入側フィン部40a,40c,40e,40gと同様に、図中裏面方向に長さ(L−板厚)だけ突出した2つの突起66a,66c,66e,66g,68a,68c,68e,68gが形成されており、図中裏面側に隣接する第2オフセットフィン部60b,60d,60f,60hに当接して接合している。また、第2オフセットフィン部60b,60d,60fには、図中破線で示すように、図中裏面方向に長さ(L−板厚)だけ突出した突起67b,67d,67fが形成されており、図中裏面側に隣接する第2オフセットフィン部60c,60e,60gに当接して接合している。したがって、第2オフセットフィン部60a〜60hは、隣接する第2オフセットフィン部と所定間隔Lをもって2箇所の突起66a,66c,66e,66g,68a,68c,68e,68gまたは1箇所の突起67b,67d,67fにより接合している。このように、各隣接するフィン32a〜32hは、各フィン部で2箇所
または1箇所で所定間隔Lをもって接合している。この結果、各フィン32a〜32hの変形を抑制することができる。
流入側フィン部40a〜40hは、図4に示すように、中央の流入側フィン部40d,40eが図中上下端部に配置された流入側フィン部40a,40hに比べて長さ2Pだけ遠心ファン90側(図4中左側)に延出するように形成されており、その両サイドの流入側フィン部40b,40c,40f,40gが流入側フィン部40a,40hに比べて長さPだけ遠心ファン90側(図4中左側)に延出するように形成されている。言い換えると、流入側フィン部40a〜40hは、中央に位置するほど冷却風の流れにおける上流側に突出するように形成されているのである。これは、遠心ファン90の送風口98の幅(図2中の上下方向の幅)がフィン部材30の幅(図2〜図4における上下方向の幅)より小さいときでも、両サイドに配置された流入側フィン部40a,40hに冷却風を供給するためである。即ち、送風口98からの冷却風は、中央の流入側フィン部40d,40eによって両サイド方向にも流れが生じ、流入側フィン部40c,40fや流入側フィン40b,40g、流入側フィン部40a,40hなどの隙間に流れ込む。この結果、流入側フィン部を同じ長さにした場合に比して、送風口98からの冷却風を両サイド側の流入側フィン部に供給することができる。
次に、実施例の放熱フィン22の製造の様子について説明する。図5は、実施例の放熱フィン22の製造工程の一例を示す工程図である。放熱フィン22の製造は、ベース部材24とフィン部材30とを個別に形成し(工程S100および工程S200)、ベース部材24とフィン部材30とをロウ付けして(工程S300)、完成する。ベース部材24の形成は、実施例では、アルミニウムの区体を形成することにより行なわれる。
フィン部材30の形成は、まず、厚さ0.2mmのアルミニウムによるクラッド板材(アルミニウムの板材の両面にアルミシリコン合金などのロウ材を配置して一体に圧延することによって形成した板材)に対してプレス加工などにより、フィン32a,取付側連結部72,フィン32b,先端側連結部73,フィン32c,取付側連結部74,フィン32d,先端側連結部75,フィン32e,取付側連結部76,フィン32f,先端側連結部77,フィン32g,取付側連結部78,フィン32hの順に連結した一枚の連続フィン部材を形成する(工程S110)。図6に連続フィン部材の一例を示す。図6(a)は連続フィン部材の平面図であり、図6(b)は図6(a)のB−B面の断面図(流入側フィン部40a〜40hの断面図)であり、図6(c)は図6(a)のC−C面の断面図(第1オフセットフィン部50a〜50hの断面図)であり、図6(d)は図6(a)のD−D面の断面図(第2オフセットフィン部60a〜60hの断面図)である。なお、図6(b)〜(d)では、第1オフセットフィン部50a〜50hや第2オフセットフィン部60a〜60hのオフセットを解りやすくするためにオフセット量を強調したため、板厚とオフセット量とに整合性はない。連続フィン部材では、流入側フィン部40a〜40hは、図6(b)に示すように、突起46a,46c,46e,46g,47b,47d,47f,48a,48c,48e,48gを除いて同一平面となるように形成する。また、流入側フィン部40a,40c,40e,40gの突起46a,46c,46e,46g,48a,48c,48e,48gについては図6(b)中上側に突出するように形成し、流入側フィン部40b,40d,40fの突起47b,47d,47fについては図6(b)中下側に突出するように形成する。第1オフセットフィン部50a〜50hは、図6(c)に示すように、第1オフセットフィン部50a,50c,50e,50gについては図6(c)中下側にオフセットするように形成し、第1オフセットフィン部50b,50d,50f,50hについては図6(c)中上側にオフセットするように形成する。また、第1オフセットフィン部50a,50c,50e,50gの突起57a,57c,57e,57gについては図6(c)中上側に突出するように形成し、第1オフセットフィン50b,50d,50fの突起56b,56d,56f,58b,58d,58f
については図6(c)中下側に突出するように形成する。第2オフセットフィン部60a〜60hは、図6(d)に示すように、第2オフセットフィン部60a,60c,60e,60gについては図6(d)中上側にオフセットするように形成し、第2オフセットフィン部60b,60d,60f,60hについては図6(d)中下側にオフセットするように形成する。また、第2オフセットフィン部60a,60c,60e,60gの突起66a,66c,66e,66g,68a,68c,68e,68gについては図6(d)中上側に突出するように形成し、第2オフセットフィン60b,60d,60fの突起67b,67d,67fについては図6(d)中下側に突出するように形成する。
こうした連続フィン部材は、全体としてつづら折り状になるように取付側連結部72,74,76,78と先端側連結部73,75,77の端部を折り曲げてフィン部材30を形成する(工程S120)。連続フィン部材の折り曲げている様子の一断面例として第1オフセットフィン部50a〜50hの断面を図7に示す。図示するように、つづら折り状に折り曲げると、第1オフセットフィン部50a〜50hは、同一方向にオフセットする。連続フィン部材として、第1オフセットフィン部50a〜50hおよび第2オフセットフィン部60a〜60hを上下方向に交互にオフセットするように形成するのはつづら折り状に折り曲げたときに第1オフセットフィン部50a〜50hおよび第2オフセットフィン部60a〜60hが同一方向にオフセットするようにするためである。
工程S300のベース部材24とフィン部材30とのロウ付けは、ベース部材24にフィン部材30の取付側連結部72,74,76,78が接触すると共にフィン部材30に形成された各突起が各フィン部に接触する状態として、炉に入れ、その後、冷却することにより行なわれる。炉の温度としては、アルミニウムの融点よりは低くロウ材として用いたアルミシリコン合金の融点よりは高い温度が用いられる。フィン部材30はアルミニウムのクラッド板材により形成されているから、フィン部材30の取付側連結部72,74,76,78のベース部材24との接触部がベース部材24に接合される。また、同時に、フィン部材30に形成された各突起が各フィン部に接合される。
以上説明した実施例の放熱フィン22では、各フィン32a〜32hを、流入側フィン部40a〜40hと流入側フィン部40a〜40hからL/3だけオフセットした第1オフセットフィン部50a〜50hと、流入側フィン部40a〜40hから第1オフセットフィン部50a〜50hとは反対側にL/3だけオフセットした第2オフセットフィン部60a〜60hとを備えるように形成すると共に、流入側フィン部40a〜40hと第1オフセットフィン部50a〜50hと第2オフセットフィン部60a〜60hとが取付端部42a〜42h,52a〜52h,62a〜62hおよび先端部44a〜44h,54a〜54h,64a〜64hで連結しているように形成する。このため、流入側フィン部や第1オフセットフィン部,第2オフセットフィン部が連結していない場合に比して、各フィン32a〜32hの変形を抑制することができる。もとより、流入側フィン部40a〜40hからL/3だけオフセットした第1オフセットフィン部50a〜50hと反対側にL/3だけオフセットした第2オフセットフィン部60a〜60hとを備えるから、放熱効率のよい放熱フィンとすることができる。これらの結果、組み付けが容易でフィン32a〜32hの変形がし難い放熱フィン22を提供することができる。
また、実施例の放熱フィン22では、流入側フィン部40a〜40hは2箇所の突起46a,46c,46e,46g,48a,48c,48e,48gまたは1箇所の突起47b,47d,47fにより接合しており、第1オフセットフィン部50a〜50hは1箇所の突起57a,57c,57e,57gまたは2箇所の突起 56b,56d,56f,58b,58d,58fにより接合しており、第2オフセットフィン部60a〜60hは2箇所の突起66a,66c,66e,66g,68a,68c,68e,68gまたは1箇所の突起67b,67d,67fにより接合している。このため、各フィン32
a〜32hの剛性を高くし、その変形を抑制することができる。
実施例の放熱フィン22では、フィン32a〜32hが取付側連結部72,74,76,78と先端側連結部73,75,77とにより連結されてつづら折り状に形成されたフィン部材30の取付側連結部72,74,76,78をベース部材24に接合することにより、放熱フィン22を構成した。しかし、各フィンを個別に形成し、各フィンを個別にベース部材に取付固定するものとしてもよい。
実施例の放熱フィン22では、フィン部材30を、フィン32a〜32hを取付側連結部72,74,76,78と先端側連結部73,75,77とにより連結してつづら折り状となるように形成したが、渦巻き状となるように形成するものとしてもよい。
実施例の放熱フィン22では、フィン32a〜32hを取付側連結部72,74,76,78と先端側連結部73,75,77とにより連結したが、各フィンの全ての取付側端部や全ての先端側端部の一方または双方を連結部により連結するものとしてもよい。
実施例の放熱フィン22では、フィン部材20の流入側フィン部40a〜40hの下流側にオフセット方向の異なる2段の第1オフセットフィン部50a〜50hおよび第2オフセットフィン部60a〜60hを形成したが、流入側フィン部の下流側に1段だけのオフセットフィン部を形成するものとしてもよい。この場合、各フィンのオフセットフィン部のオフセット量は、各フィンの間隔の1/2が好ましい。また、流入側フィン部の下流側に3段以上のオフセットフィン部を形成するものとしてもよい。この場合、各オフセットフィン部が異なるオフセット量となるように形成すればよい。
実施例の放熱フィン20では、アルミニウムの板材の両面にアルミシリコン合金などのロウ材を接合したクラッド板材を用いてベース部材22とフィン部材24とを形成するものとしたが、銅の板材の両面にロウ材を接合したクラッド板材を用いたり銅の板材の両面にメッキした板材を用いて、ベース部材22とフィン部材24と同形状のベース部材とフィン部材とを備える放熱フィンを形成するものとしてもよい。
以上、本考案を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本考案はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本考案は、放熱フィンの製造産業などに利用可能である。
12 熱部材、20 冷却装置、22 放熱フィン、24 ベース部材、30 フィン部材、32a〜32h フィン、40a〜40h 流入側フィン部材、42a〜42h 取付側端部、44a〜44h 先端側端部、46a〜46g,47b〜47f 突起、50a〜50h 第1オフセットフィン部材、52a〜52h 取付側端部、54a〜54h 先端側端部、46b〜46f,47a〜47g 突起、60a〜60h 第2オフセットフィン部材、62a〜62h 取付側端部、64a〜64h 先端側端部、66a〜66g,67b〜67f 突起、72,74,76,78 取付側連結部、73,75,77 先端側連結部、90 遠心ファン、92 モータ、94 ファン、96 吸気口、98 送風口。

Claims (7)

  1. 熱部材に接触配置されるベース部材と前記ベース部材に所定間隔で取り付けられた薄板状の複数のフィンとを有し、前記複数のフィンの間に通流する熱交換流体に対して放熱することにより前記熱部材を冷却する放熱フィンであって、
    前記複数のフィンは、前記熱交換流体の流入側からの流入側フィン部と、前記流入側フィン部より下流側で前記流入側フィン部に対して前記熱交換流体の流れに対して垂直方向に前記所定間隔より小さな間隔だけオフセットしたオフセットフィン部と、を有し、
    前記流入側フィン部および前記オフセットフィン部は、前記ベース部材側の取付端部および前記取付端部とは反対側の先端部で連結しており、
    前記取付端部および前記先端部は、前記流入側フィン部から前記オフセットフィン部までの全範囲においてオフセットのない同一平面で連結している、
    ことを特徴とする放熱フィン。
  2. 請求項1記載の放熱フィンであって、
    前記オフセットフィン部は、前記流入側フィン部から前記所定間隔の半分だけオフセットしている、
    放熱フィン。
  3. 請求項1記載の放熱フィンであって、
    前記オフセットフィン部は、前記流入側フィン部から前記所定間隔の1/3だけオフセットした第1オフセットフィン部と、前記第1オフセットフィン部より下流側で前記所定間隔の1/3だけ前記第1オフセットフィン部とは反対側にオフセットした第2オフセットフィン部と、を有する、
    放熱フィン。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれか1項に記載の放熱フィンであって、
    前記複数のフィンは、隣接するフィンに形成された複数の突起により接合している、
    放熱フィン。
  5. 請求項1ないし4のうちのいずれか1項に記載の放熱フィンであって、
    前記複数のフィンは、前記取付端部と前記先端部とを屈曲部としてつづら折り状に形成されている、
    放熱フィン。
  6. 請求項1ないし5のうちのいずれか1項に記載の放熱フィンであって、
    前記複数のフィンは、前記先端部で連結している、
    放熱フィン。
  7. 請求項1ないし6のうちのいずれか1項に記載の放熱フィンであって、
    前記複数のフィンは、中央に位置するほど前記流入側フィン部が前記熱交換流体の流れにおける上流側に突出するように形成されている、
    放熱フィン。
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